武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた【74式戦車動画編】

実はこれがメインであっただろう、74式戦車の武器学校最後の動態展示と空砲発射の動画です。
後から三脚持っていけばよかったな~と思いました。どうしてもスチルとの兼ね合いもあり、動画主体という感じにならないけど、これに関しては動画で撮っておいてよかったなと思います。

特に戦車の発泡炎は、今回120fps動画で撮影したので、スチル切り出しも出来ましたが、通常連写だと、なかなかコマに入らないですね。
編集ソフトが、無料版のDavinci Resolveだと60fpsまでしか書き出しができないですが、それでも60fpsあれば、発泡炎は写ります。
SONYのα9IIIが120fpsでRAWで撮れると話題ですが、その速度で連写できる時間が短そうなのが残念(ただプリ撮影ができるので、それでカバーは出来そう)で、もうだんだんとスチルと動画の境目が無くなってきている感じはありますね。

上の動画のスチル切り出しも再掲します。

ブログ掲載レベルなら全く問題ないですね。むしろYoutubeには4Kで、スチルはHD解像度の落として掲載していますしね。
X(旧Twitter)でフォロワーでもない人から、4K動画切り出しでは解像度不足だ、なんてお気持ちをいただきましたが、ふぅんという感じですね。
何なら、N-RAW 8.3K60pで撮っていれば、十分な高解像度ですし、RAW動画ですから編集耐性も高いです。
もうそういう時代なんですよね。強いて言うなら、N-RAWでも静止画切り出しをカメラ内で出来れば完璧なんですが、残念ながら今のところ出来ません。この辺りはFWアップで対応できないか要望してみたいと思います。

令和5年度自衛隊音楽まつりに行ってきた【動画編】

全てを動画撮影したわけではないですが、自衛隊音楽まつり一部演目を動画撮影してみました。

もちろん、生の迫力には敵いません。特に自衛太鼓はやっぱり生の迫力は違いますから。

今回はNikon Z 8でスチルと動画撮影ををちゃんぽんで行ったところ、初めて熱による停止をすることがありました。
Z 9では真夏に長回ししても熱で停止することは一切なかったですが、やはり筐体が小さい分、Z 8はZ 9と比較すると少し熱に弱いかもしれません。
ただ、動画主体で撮るのと、今回のようにスチルと動画を切り替得ながら連続で撮るのとでは、条件も違うと思います。

ちなみに熱で録画停止しても、1分ほど置いておくと動画撮影再開できました。なので、撮影条件に起因するものかもしれませんね。

令和5年度自衛隊音楽まつりに行ってきた

昨年はコロナ禍による縮小開催で自分も行っていませんが、今年はついにコロナ禍も明けて、令和元年以来、4年ぶりにフル開催となった自衛隊音楽まつり。
今回は金曜夜のチケットに当選しましたので、行ってきました。自分にとっても、令和元年度以来です。

令和元年度は代々木体育館で行われましたが、今回は日本武道館。前回は確か日本武道館が改修中だったために代々木体育館でしたが、日本武道館は会場自体は狭いものの、近さでは(と言っても自分は自由席でしたので後方座席ですが)日本武道館ですね。

日本武道館に戻ってきた令和5年度自衛隊音楽まつり

4年ぶりのフルでの開催、開場も昨年は入場制限をしたり、演目を減らしたりだったそうですが、今年は例年通りに戻り、いつも異常に気合が入ってたように感じました。
何より演奏・演出できる喜びが伝わりました。

毎回演出も工夫をこらしていますね。

そして今年度はゲストとしてマレーシア軍中央音楽隊が初め出演する一方で、キャンプ座間の在日米陸軍音楽隊は今回が最後の出演となりました。
防衛大学儀仗隊も、昨年は出演できず、今回4年ぶりに儀仗演目をこなしました。そう、4年ぶりだったため、前回の音楽まつりを経験している学生が1人もいないのだそうです。

自衛太鼓はいつものとおり圧巻でした。

2時間があっという間でしたね。見に行ったのは金曜日、最終は土曜もあるため、開場を後にすることには既に清掃が入っていました。

久しぶりの九段下、日本武道館での開催を堪能できました。当選してラッキーでしたね。また来年も行けるかな?

動画も少し撮りましたが、まだ編集していないので後日。

NETGEAR ReadyNAS214のACアダプタが壊れたので代替品を買ってみた

先日、我が家にあるNAS(NETGEARのReadyNAS)2台のうち、写真のバックアップ用の1台(ReadyNAS 214)がネットワーク上から見えていない事を確認しました。
本体を見ていると、電源が消えています。
電源ケーブルは刺さっているし、抜けている様子もなし。しかし電源ボタンを押しても、うんともすんとも反応しません。

壊れた!?

買ってまだ3年ちょっとなんですけど… NETGEAR ReadyNAS 214

このNASは3年ちょっと前に買って、2か月前に3年保証も切れています。NETGEAR自体が、NAS事業から撤退してしまい、外部インターネットからNASにアクセスできるReadyCloudサービスも終了してしまったため、そろそろ古いほうのNASは他メーカーにリプレースしようかと思っていた矢先でした。
ただ、NASもこだわると結構よいお値段だけに、そうそうポンポン買い替えられないのも事実。

ふと気づいたのが、壊れたNASのACアダプタ、LEDは点灯するけど妙に暗い。一方、もう1台の稼働しているNAS(ReadyNAS 104)のACアダプタのLEDはかなり明るいんですよね。
もしかして、ACアダプタの不具合!?
ということで、稼働しているNASのACアダプタを借用して、壊れたと思われるNASに接続すると…

こいつ、動くぞ!

つまり壊れたのはACアダプタです。最初はNETGEARのサイトでACアダプタを購入できるか確認しようとしたのですが、あまりにサイトの作りがめちゃくちゃで…サポートを委託会社にしたようですが、リンクがあっちに飛んだりこっちに飛んだり、一向に問い合わせができない! これは改悪としか言いようがない。
そこで型番(CAM090121)から代替品を検索してみました。
怪しいサイトしか出てきません…。1件だけAmazonでありましたが、やや高め。

その中で、そこそこ安価なサイトを発見。
ただサイトが怪しい。どう見ても日本人じゃなさそうな人の文面だし、サイトの作りも詐欺サイトにありそうな雰囲気。

https://www.low-price.jp/netgear-cam090121-notebook-adapter-60327.html


ここはノートPCの互換ACアダプタやバッテリを売っているサイトのようですが、このACアダプタはノートPC用ではありません。とはいえ、スペック的に壊れたACアダプタと同じ形状の端子と出力です。
怪しさ満点ですが、PayPalが使えるので、向こうはカード番号を直接抜き取ることができないのと、万一商品が届かなかった場合、PayPal側へ異議申し立てすることも出来ます。

値段も送料込みで4900円と安価です。いうことで、ポチって見ました。

ちゃんと発送されたけど…

注文を入れた翌日には発送された模様。翻訳ソフトを使ったであろう怪しげな文面でしたが、注文受付メールと、荷物の追跡番号も届きました。

もちろん発送は中国からです

ところが、順調に日本まで届いた後から一向に配達されない。これは何かあったのか?
そこで注文受付メールを見返すと、どうやら住所が途中で切れてしまって、マンションの部屋番号が切れていました。
購入先のlow-price.jpにメールしたところ(どうせ日本語は怪しいと思ったので英文で出しました)、英文で日本国内の配達を行うSAGAWAの伝票番号を教えてくれまして、そこから佐川に連絡、やはり部屋番号が欠けていて配達できなかった模様(知らない携帯番号からの着信履歴があったのは多分佐川だろうな…)。
部屋番号を伝えてやっと届きました。

トラブルがなければ1週間かからず届いたね

届いた商品は、案外ちゃんとしていました。

ちゃんとNASも電源が入りました。

NASも起動できました

ということで、low-price.jp、ちゃんと商品が届きました。メーカーの販売が終了したノートPCバッテリも扱っています。ただバッテリは色々リスクもあるので自己責任ですけど。
ACアダプタならまあそこまで変なものはないと思います。
とにかくNASを買い替えなくて済んでよかった~

武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた その3

74式戦車の動画も編集しなければ…ですが、時間がないのでまずはスチルからです。
午後の装備品展示から。武器学校だけに、新旧様々な装備品が揃っています。特に今年度は、その「旧」の退役間近の展示に注目でした。

新旧1/2tトラック(73式小型トラック)

陸上自衛隊といえば一番数が多いのがこの1/2tトラック(旧名称73式トラック)。写真の手前は現在も調達が続く、2代目パジェロベースで、1996年から生産されています。これですら、既に30年近く生産されていて、改良も何度か入っていますが、まだ後継車両の話は聞こえてこないし、既に三菱自動車は国内向けのパジェロの生産は終了しているため、仮に次があるとしたら、トヨタ辺りが生産するんでしょうか?

そして注目は後ろの73式小型トラックです。まだあるんか!

車両銘板にあるように73式小型トラックでも、この車両は「79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置積載専用」A車と書かれている通り、通称「重MAT」と呼ばれる有線式の対舟艇対戦車ミサイルを搭載するための車両です。
ミサイルの発射機とセットになっているため、そのミサイル発射機が現役でいる限り、搭載車両も現役維持するということだそうです。車両の年式は1993年(平成6年)と、2023年年で30歳となります。パジェロベースの1/2tトラックですら、初期型は既に退役していますから、このJEEP直系の73式小型トラックの現役車両は希少です。

せっかくなので、中も見せてもらいました。

車内は古典そのものです。4速マニュアル、副変速機付きトランスファー。当然キャブレター式で、チョークレバーも残っています。
若い隊員さんいはMT車の骨董品なんて言われているようです(笑
残念ながら、この車両も今年度いっぱいで退役するとのことです。ぜひ解体せず余生を過ごさせてあげてほしいですね。

74式戦車と203mm自走榴弾砲のラストが話題になっていた今回の土浦駐屯地祭ですが、こうした70年代の車両装備品の引退も近いのです。

さて、まだ写真が若干残っていますが、それは後日にアップすることとします。

武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた その2

装備アトラクションの続きです。

戦車の登場です。2023年度いっぱいで全ての74式戦車が退役します。このため、動いている姿を見られるのはもう残り少ないのです。
そう、今回は同じく今年度いっぱいで退役する203mm自走榴弾砲と共に、74式戦車の雄姿を見るために来たのです。

74式戦車、90式戦車10式戦車と3世代の戦車のパレード。これが見られるのは今年度いっぱいです。
数の上でもずっと主力で有り続けた74式戦車でしたが、いよいよ姿を消そうとしています。ただ、現在も残った74式戦車による訓練も精力的に行われているようで、古くても状況によっては十分戦力になることは、ウクライナ戦争でも証明されています。

AAV7、結構動きが早いです。そして戦車回収車群、先頭の78式戦車回収車は、74式戦車の車体を流用し、クレーンを搭載しています。これがカッコいい! 重厚感は戦車とはまた違った魅力です。これも退役が近いのでしょうか?

そしていよいよ74式戦車の空砲発射です。203mm自走榴弾砲は狭い訓練場では音が大きすぎるため、99式自走榴弾砲が代役を、そしてFH70が空砲を発射しました。

こちらはNikon Z 9の4.1K 120p動画からの切り出しになります。

SONYのα9IIIの120fps連写が話題ですが、Nikon Z 9はスチルの場合、RAWで撮れるのは20fpsまで、戦車砲の発泡炎を捉えるには120fpsあると便利ですが、Z 9では120fpsはJPG限定かつ画素数が落とされます。これは恐らく、30fps以上の高速連写モードはイメージセンサの動画モードからの出力を流用していると思われます。
このため、今回、RAW動画のN-RAW 4.1K 120pで撮影して切り出ししました。ただ、Davinci Resolveの無料版は、60fpsまでしか出力できないのです。取り込みは可能ですが。
Resolveで現像して出力しています。

残念ながら、3世代戦車が空砲発射したシーンは、前の人に遮られて撮影できず! でもまあ74式神れたので満足です。

続く…

武器学校・土浦駐屯地解説71周年記念行事に行ってきた その1

プライベート&仕事が忙しくて疲れは溜まっているし、この日の天気はイマイチとは分かっていたけど、行かない後悔より行こう、ということで行ってきました、土浦駐屯地。
入場までの待ち時間に雨が降り始めるも、今回はポンチョやらカメラの雨除けカバーなどの雨具を持っていったのが救われました。
ほんと、雨具大事ですね、外の撮影。

まずは記念式典。

しかし寒い! その上、ヒゲの隊長こと参議院議員の佐藤 正久氏がスピーチしたあたりから雨脚も強くなってきました。

さて、土浦駐屯地は武器学校であることから、陸上自衛隊のあらゆる装備品があります。装備アトラクションでは、各種兵器がパレードを行いましたが、それがなかなか良かったです。
実は土浦駐屯地祭は初めて見に行きましたが(土浦駐屯地自体は基地見学で昔来たことがありますが)、なかなかバラエティに富んでいます。

12式地対艦誘導弾に古参の87式自走高射機関砲96式装輪装甲車、「これは戦車ではなくて…」でお馴染みの16式機動戦闘車、最新装備の19式装輪自走155mmりゅう弾砲は間近で見たのは初めてです。そして今年度いっぱいで退役が決まり、今回が現役最後の公開となる203mm自走榴弾砲M11099式自走155mmりゅう弾砲と続きます。
いや203mmも最後なんですよね~。昔は花形のでっかい榴弾砲だったのですが。

続く…

【2008年撮影】三峰ロープウェイ旧三峰山頂駅舎

過去に撮影した写真を、新たにRAW現像し直してみました。RAW現像ソフトの進歩は日進月歩ですね。今回はLightroom Classicで実施しました。

埼玉県は三峰山の山頂までの三峰ロープウェイの歴史は古く、1939年(昭和14年)に初代のロープウェイが開通しました。
初代区間は1964年(昭和39年)にロープウェイの搬器(いわゆるゴンドラ)の変更(定員21名から71名に大型化)に伴い運行区間も若干変更されたため、駅舎も変更されました。
麓の駅舎の場所は新旧とも同じ場所でしたが、山頂駅は駅舎の場所が異なっていて、旧駅舎は新駅舎よりもやや下った場所にありました。
三峯神社まで少し遠かったのもあって、恐らくもう少し神社に近い場所に新駅舎設置の要望があったのでしょうか? 搬器(ゴンドラ)の大型化も、戦後の混乱期から落ち着いて、観光客が増えたためと聞いています。

さて旧山頂駅は新駅舎に移転した後は、長らく放置されていました。新駅舎で運行していたロープウェイは2006年に設備の老朽化と金属疲労の発見により運休となり、改修更新に多額の費用がかかることから、そのまま2007年にロープウェイ自体の廃止が決定、2007年12月より、新駅舎とともに旧駅舎も取り壊されることになりました。

皮肉なことに、旧駅舎は廃駅から40年以上放置された挙げ句、新駅舎と共に取り壊されることになったのです。山頂旧駅舎は、2009年12月から取り壊しが始まりました。
その直前の2009年11月に旧駅舎を撮影しました。

解体準備のため、長いこと放置されていたと思われる旧駅舎へのアプローチのために樹木の伐採が行われていました。

旧駅舎は40年以上放置されており、落書きや空き缶も時代を感じさせるものでした。

旧駅舎までのゴンドラは、新駅舎までの索条(ワイヤロープ)、支持鉄塔が設置された際に恐らく撤去されたのでしょう。ロープウェイらしきものは駅舎以外残っていません。
麓を望遠レンズで覗くと、大輪駅が見えました。すでにこの時点で、新経路の索条も撤去されて、まだ駅舎だけが残っている状態でした。

木造で趣のある建物、戦前の建築で、私の通っていた小学校も昭和9年建造だったため(卒業と同時に取り壊されて鉄筋校舎になりました)、ペンキの色合いや窓枠など、昭和初期を感じさせる駅舎は懐かしさを感じました。

すでにこの建物は取り壊しから十数年が経過しました。こうした昭和初期の建物は21世紀も20年を超えた現在、非常に少なくなっています。
自社をモチーフとしたという建物は趣があり、現存しなくなってもなお、写真として語り継げたらなと思います。

撮影はNikon D300にAF-S DX 18-70mm, AI AF 35mm f/2D, AI AF24mm f/2.8D, AF-S 80-200mm f/2.8Dです。
RAW撮影していたため、現代のソフトでしっかりとした画質で再現像できました。色やAWBの転び方などは、時代を感じさせる部分もありますが、最終的な出力は問題ない品質ですね。

なお、麓の大輪駅と新山頂駅の写真はこちらにまとめています。

15年前に買ったパソコン

15年前ってこんな感じだったのね、となっている2008年11月購入のパソコン(自作)

CPU:AMD Phenom X4 9950 Black Edition
マザー:GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H
メモリ:CFD DDR2-800 2GB x2
HDD:WD 1TB + Hitachi 500GB
電源:ENERMAX EMD425AWT(425W)
ケース:Cooler Master Centurion 5 Blue

このケースは結構気に入っていました。昔からCooler Masterのケースは定番ですからね。
メモリはまだ2+2で4GBという構成だったんですね。OSとしてはまだWindows XP 32bitで、64bit OSの導入を目指しての導入だったと思います。これ以前からAthlon 64で64bit OSの対応を考えていましたが、結局自分が初めて64bit OSを導入したのはWindows 7 Proからでした。Windows 7は2009年9月一般リリースだったので、その後このPCに導入することになりました。

それにしても、メインメモリが4GBで5千円台で買えた時代です。この時代は本当に安かったです。HDDも1TB、そんな程度だったのですよ15年前は。
電源も425Wで足りていました。今そんなワット数の低い電源って自作ではありえないですね(笑
PCのパーツは今は高価になって、自作PCは安く組める時代は終了しました。もちろん、好きな組合せで、パーツの使い回しなど出来て、効率良く組めるのは自作機の特権です。
オンボードVGAで写真編集も事足りた(3Dゲームやらなければオンボードで十分でした)時代です。
今はCPUよりGPUのほうが重要になってきていますね。

SONY α9III発表、フルサイズミラーレス初のグローバルシャッター機だけど、やや尖った性能かな

噂レベルで、そんなの搭載されるのか!?と言われていたグローバルシャッターセンサ搭載の、SONY α9IIIが発表されました。

1/80000秒シャッター、フラッシュの全速同調

個人的にこのカメラのハイライトはフラッシュの全速同調ができるようになったこと、ここは大きいですね。
従来のカメラも、FP発光(フラッシュ光を高速で何度も発光させる)はフィルムカメラの時代からありましたが、FP発光はガイドナンバーが目減りしてしまうというデメリットがありました。それを気にせずフラッシュを使えるのは、フラッシュ撮影の幅が広がることになります。

秒120コマ連写より「プリ撮影」搭載が嬉しい

秒120コマ連写もすごいですが、実際はそこまで使う事はほぼないでしょう。SONYとしては、ここぞというときにFnボタンに割り当てての使い方を想定しているようです。連続撮影枚数がRAW(多分非可逆圧縮のこと)で192コマ、ロスレス圧縮と圧縮RAWで96枚と少ないのが気になります。
Nikon Z 9の場合、より高画素でありながら高効率圧縮RAWで1000コマ以上となっていることを考えると、連写機としてちょっと物足りないです。
α9IIは「RAW:239枚」となっていて、何故かII型よりバッファが少ないんですよね。センサの違いによりデータ処理量が違うから?

それよりも、「プリ撮影」が搭載されたのが朗報です。Nikon Z 9/ Z 8も同様の機能を搭載していますが、RAWで撮れずJPGノーマルしか使えず、恐らくはイメージセンサの動画モードを使用していると思われます。
α9IIIでは特に制約について書いていないので、RAWでも使えると思われます。これはちょっと羨ましいです。

グローバルシャッター搭載の弊害? ISO感度対応範囲は狭い

これまでグローバルシャッターセンサは、産業用メインで画質より高速性を重視していました。今回初めて民生用フルサイズミラーレスカメラに搭載されたグローバルシャッターですが、ISO感度の範囲がα9IIより狭くなっています

α9II: ISO100-51200 @メカシャッター,  ISO100-25600 @電子シャッター,  (拡張:下限ISO50、上限ISO204800)
α9III: ISO 250 – 25600 (拡張: 下限ISO 125、上限ISO 51200)

このあたり、画質も含め、グローバルシャッターの弊害はありそうです。特に、基本感度がISO250というのは、昼間に低速シャッターを使いたい場面ではNDフィルター必須です。


まだスペックだけしか分かりませんが、やや尖った性能のカメラであることは間違いなく、万人向けではなさそうです。
また値段も80万円台となりそうで、α1とともにかなり高額になりました。少なくとも、私のような素人が買えるようなカメラではなさそうですね。

とはいえ、Nikonに続き、SONYもメカシャッターレスのカメラを登場させ、更にグローバルシャッターを搭載するということは、ミラーレスカメラが新たな時代に突入したという印象です。というより、こうした部分がミラーレスカメラの真骨頂と思いました。機械的要素はますます排除されていくのでしょうね。

アサブロから移転して、2020年よりこちらをメインとします