最近行きつけ…と言えるほど行けてはいないけど、定期的に行っているご近所のお店に行ってきました。
天ぷらが美味しいお店です。お通しからして凝ってます。
息子は穴子の天ぷらがお気に入りですが、今回ははまぐりの天ぷらにもハマったようです。




良い油を使っているので胃もたれしない。
ほぼ開店と同時期に通いだしてもう10年以上。ご近所にこうしたお店があるのは良いですね。
5千円台の中華安定化電源、買って以来USB電源としてしか使っていない…、けどやろうと思っていたことを、重い腰を上げてやりました。
まずはケーブルづくり、いや端子をカシメただけですが…
そしてパワーオン、OUTPUTで出力開始。安物安定化電源ですが、この機種は電源ボタンと出力ボタンが独立しています。ちゃんとした業務用ならあたり前のことですが、安物中華安定化電源、電源を入れただけでいきなり出力しちゃう機種も多いので、OUTPUTボタンの有無は結構重要ですよ。
一応先に別途電圧計で測ってますけどね、ちゃんと表示通り出力していました。もっとも安いスイッチング電源でしょうから、ノイズとかは知らないですよ。オシロスコープ持っていないので。
そして繋いでいる機器は最大消費電力120W(12V/10A)とありましたが、起動した状態では最大でも3A流れていないですね。安定して2A程度です。
やりたかったのはこれでした。
今年外した古いサイバーナビ、外す前にすべきことをやっていなかったので、安定化電源にて電源ON。
まずはSDカードの取り外し。これに入っているのって、スマートループ用のの渋滞情報とかナビのアップデート関連なので、その他個人情報が入っているわけではないけど。
ハードディスクも初期化。個人情報はむしろ地点情報とかの方なので。音楽データも散々入っていますし。
それにしてもこのサイバーナビ、動作が遅いな。今まで使ったカーナビでダントツで遅かった。もちろん今使っているサイバーナビはサクサク動くので、この世代のは詰め込みすぎの機能に対して、当時のCPUやHDDの速度が追いついていなかったんでしょうね。
こいつはこのまま処分(と言っても廃棄ではないけど)します。
こうしたちょっとした電源供給なら安い安定化電源で十分ですね。写真と同じ機種ではないですが、独立したOUTPUTスイッチ付きを選びましょう。
相変わらず暑いですね~。
息子のサッカーの練習試合、午前中でしたが、暑かった! でも今回は観戦場所の背後が緑で遮られていて直射日光を浴びなかったので、集中して撮影できました。
撮影ポジションも遠くなく近すぎず、撮れ高が良かったです。
何だかんだで撮影ポジションはどんな撮影であっても大切ですね。そして暑すぎなかったので撮影に集中できたのも良かったです。
暑いとやっぱり集中力が落ちますね。
今回もNikon Z 9で、フォーカスは3Dトラッキングを使用。3Dトラッキングは、割と重なり合う被写体が交差すると、ターゲット以外にフォーカスポイントを持っていかれがちですが、今回は順光で撮れたからか、フォーカスポイントは割りとよく食いついていたかな。持っていかれそうなところはあらかじめ親指AFで回避。
だんだんダッカーの撮り方に慣れつつはありますが、学年が上がればもっと動きが激しいので、能力的にイタチごっこになりそうな(笑
今回は少人数での練習試合だったので、いつもは上手い子に遠慮しがちな息子も積極的に切り込んでいましたね。
大好きな作 ZAKUの「米違い純米吟醸シリーズ」がいつものお店にありまして、これは外せないということで購入しました。
〇乃智シリーズとは違う、酒米の名前を全面に出した純米吟醸、今回手に入ったのは「愛山」です。酒米の「愛山」は酒米のダイヤモンドとも称される、有名な山田錦とともに、特に日本酒に適したお米とされています。だた、山田錦よりも生産量はぐっと少ないため(それでも生産量は山田錦の次に多いようですが)、よくスーパーで売っているような大量生産されるお酒には、あまり採用されていない酒米でもあります。
兵庫県産の愛山です。愛山は兵庫県で最も生産されているそうです。この愛山を精米歩合55%で醸しています。酵母は非公開です。
作 ZAKUは味が安定しない生酒は一切販売せず、全て火入れ酒です。Impressionシリーズは火入れ酒ながら、特に生酒のようなフレッシュさを基調としていましたが、このお酒は果たして?
特に指定はありませんが、冷蔵保管推奨。冷やした状態で開栓。
ガス感はほぼ無し。上立ち香は華やかな吟醸香。口に含むと、やはりガス感はほぼ無し、広がる瑞々しい甘みはメロンのよう、酸味はパインを彷彿とさせます。
華やかで膨らみのある味わい、そして旨味はまさに作 ZAKUの王道を行きますね。これぞ作 ZAKUの魅力です。ただ甘いだけではなく、少しどっしりさも残しつつ、スーッと切れる後味、さすがとしか言いようがありません。
食前~食中酒として最適です。
わかりやすいジューシーさと生酒感はImpressionシリーズですが、こちらは作 ZAKUの銘柄とはこういうものか、という味わいを全身で表している気がしますね。是非他の酒米のしりーずものんでみたいですね。
通販でも買えます。この時期はクール便がオススメです。
この10年ほどずっとスマホはSONYのXperiaを使っていたため、それが当たり前と思っていたことが、Zenfone 11 Ultraで出来ない?
何かというと、普段SONYのLDAC対応のポータブルスピーカーでお風呂で音楽を聞いているのですが、Amazon Music HDでハイレゾ音源を再生した時、「Ultra HD」で例えばfs96kHzの音源であっても、スマホ側が最大fs48kHzとなってしまうことです。
調べると、AndroidはOS側で音声をミキシングして再生させる際にSRC(サンプリングレートコンバーター)でfs48kHzに変換してしまうようなのです。
何だか昔のWindowsみたいだな…。今でこそWindows10や11はWASAPI排他モードにより、OSのオーディオミキサーを通さずにオーディオ再生が可能になりましたが、昔はASIOなどを使わない限り、必ずOSのオーディオミキサーを通していたため変換処理が入り、ビットパーフェクトに再生できないという問題がありました。
このあたりが、プロミュージシャンがそういった処理を昔からしないMacを使ってきた理由でもありますが、今のWindowsはカラープロファイルも含め、そういった問題点は改善しつつありますね。
それがまさか、Androidでもそんなことを行っているとは…。
実はAndroid端末でも、一部メーカーの製品は、こうしたSRCを通さないで再生できるものがあり、今まで私が使っていたSONYのXperiaがまさにそうなんですね。他にもOPPOなど一部メーカーもそうみたいですし、AmazonのFire HDもSRCを持たないそうです。
8年前のXperia ZXからBluetoothのLDACコーデックに対応し、ハイレゾ音源をワイヤレスでも当たり前に再生できていたため、それが当たり前と思っていました…。盲点でしたね。
そういやXperiaに拘っていた理由はオーディオサポートの良さだったというのを思い出しました。
ところで、Android 14では、OSレベルでついにSRC回避が出来るようになった(排他モードに対応)…そうなのですが、どうも調べていくと、あくまでそれはOS側で対応できるようになったにすぎず、しかもUSBオーディオでの話のようです。
SONYのXperiaは昔からそう言った部分をメーカーとして拘って対応してきたわけで、そこはさすが老舗オーディオメーカーだけありますね。
Amazon Music HDは、XperiaではLDAC接続で最大24bit fs96kHzのUltra HD音源を再生できていたので、恐らくアプリレベルではfs96kHz再生は問題ないでしょう。
つまり、スマホメーカーがAndroid OSのSRC機能を有効にするかしないか、なんでしょうね。
さらに調べると、Zenfone 9でUltra HD音源でfs96kHz再生できていることが分かりました。
どうやら「開発者向けオプションの使用」から、Bluetoothのサンプルレートを変更できるようです。
まずは、設定から「システム」を開き、「デバイス情報」を開きます。
「デバイス情報」の下にある「ソフトウェア情報」を開きます。
「ソフトウェア情報」の下にある「ビルド番号」を7回連打する。
すると「システム」の項目に「開発者向けオプション」が表示されるようになります。
ここで、LDAC対応のBluetoothスピーカーとペアリングさせます。
ペアリングさせた状態で「開発者向けオプション」を開いてずっと下の方までスクロールすると、Bluetoothオーディオ関連の設定項目が出てきます。
ただ、もうこの時点で「Bluetooth オーディオ サンプルレート」はfs96kHzに設定されているんですよね。
つまり、LDACの通信自体はfs96kHzになっているものの、Amazon Music HDのストリーミング再生では、Android OS側でSRC(サンプリングレートコンバーター)を通してしまうことに変わりはないわけで、いくらBluetooth側の設定を変えたところで、その前段階でfs48kHzに変換されているので意味がないということか…
XperiaではAmazon Music HDのストリーミングでもfs96kHzまで対応できていることを考えると、ここはもうZenfone側で対応してもらわないことにはどうしようもないのかな…
Amazon Music HDには、ストリーミングだけでなくダウンロード機能もあります。よく聞く楽曲ならダウンロードするのも一考です。
そしてダウンロードした状態でAmazon Music HDを再生すると、LDAC接続時にもちゃんとfs96kHzで再生できるんですね。
この他、Zenfoneに取り込んだハイレゾ音源なら、LDACによるfs96kHz再生に対応するようです(ここはまだ未確認)。
最近屋外でスマホ経由で音楽を聞く機会があまりないので、あまり気にはならないものの、音楽もガンガン聞く人なら、やっぱりXperia一択なのかなと思った次第。
Xperia 1 VI、やっぱりいい値段しますよね。ただ、やっぱりいいですね。オーディオもカメラも。
Zenfone 11 Ultraは現時点でAntutu Benchmarkでトップクラスの実力。さすがにストレスなく使えますね。自分の使い方だとゲームはしないのでちょっと過剰スペックかもsれないけど、アプリを多く立ち上げるのでメモリを多く使っていて、8GBでは不足だったようです。16GBなら不満ないですね。
ちょっと前に買って冷蔵保管しておいたとっておきのお酒を、先日娘の誕生日にかこつけて開栓しちゃいます。
これは…後ろからライティングすべきお酒…、この瓶素敵。
三重県の清水清三郎商店、作(ZAKU)のImpressionシリーズでも純米大吟醸中取り、雅乃智(みやびのとも)の中取りをベースとしていますが、恵乃智(めぐみのとも)が既に「Type M」となっているため、この酒は中取りの「Type N」なんだそうです。
火入れ酒でありながら、生酒のようなフレッシュさを持ったImpressionシリーズの最高峰、純米大吟醸の原酒、無濾過直汲、心躍りますね。
極微発泡、開栓注意ですが、このシリーズで吹き出すことはまれです。が、十分注意しましょう。
十分冷やして開栓。吹き出しはないですが、ポンという音でそれなりにガスは溜まっています。
上立ち香は爽やかな吟醸香。注ぐとプチプチ泡立ちます。微発泡です。口に含むと爽快なガス感と共に、ライチのような甘みと酸味、そして苦みが調和します。そして後味は他のInpressionシリーズよりもどっしり感はありますね。日本酒度などスペックは一切公開されていませんが、何となく感覚的に、他のIpmpessionシリーズの中でも日本酒度は高そうです。と言っても辛口までは行かないでしょうけど。
温度が上がるに連れ、口に広がる甘みがましてより広がりのある味わい。冷蔵状態からほんの僅か温度が上がったくらいが、個人的にベストバランスに感じました。
Impressionシリーズでも最も大人な雰囲気を持っていますね。ベースとなった雅乃智の中取りも飲んだことがありますが(2年前のブログ参照)、あちらも上品な味わいでしたが、Impressionではそれに爽快かつフレッシュな味わいと付与した感じですね。
どちらも美味しいお酒ですが、なかなか手に入りづらいお酒でもあります。Impressionシリーズは、いつもよく行く酒屋では扱っていなくて、伊勢五本店で購入しています。
また都心に行く機会があったら買ってこようと思います。
特別な時に飲みたいImpression Type-N、通販で扱うお店もいくつか。伊勢志摩サミットでも首脳陣へ提供された「作」をぜひお楽しみください。
午前中UH-60Jのラストフライトを見たので、あとはのんびりと。
腹ごしらえにお弁当を買ってきました。時間もあるのでゆっくり並びながら、撮った写真の選定(レーディング割当)を。この辺りはNikon Z 9以降とても楽になりました。プレビューが速いのも良いですね。
海苔がロクマルなんです。手が出ますね
午後はいつものSH-60Kのフライトデモを観覧。
今回は1機のみ、時間も短め。救難のロクマルが今回主役だったので、哨戒機のK型は脇役だったかな? いつもの洗浄シャワーを見てフライトイベントは終了でした。
客が少なくなって来たのを見計らって、ラストフライトを終えたUH-60Jを見学。
コックピットの計器は古いだけに、CRTとアナログ計器が主体です。陸自のUH-60JAや空自のUH-60Jとほぼ同じ仕様となっているようです。原型機のシコルスキーUH-60AやSH-60Bといった米軍の機体を踏襲しているようですね。
同じ海自のロクマルでも哨戒機のSH-60Kは、2000年代初頭からの機体ですがグラスコックピット化され、アナログ計器はほぼなくなりディスプレイ主体となっているのと対照的です。UH-60J/JA型は2010年代前半までの機体は計器類は古い仕様のままとなっているようです。
哨戒機のSH-60Kは、日本の独自改良が多く、ローター形状からコックピット、キャビン拡張に対潜システムと、米軍機とは違った発展をしているのに対し、救難や輸送主体のUH-60Jは、機体は大きく変更を加えてないのでしょうね。
陸自のUH-60JAはこの10年調達予算が付いておらず、今後後継機をどうするかが不透明な状況です。
空自のUH-60Jは、順調に機体入替を行っているようで、現在生産されている機体は、非公式にUH-60JIIと呼ばれる近代改修型になっているようです。そのうちこの近代化仕様のコックピットを見てSH-60KやLと比較してみたいですね。
そして帰投。
今回はロクマル主体となったため、その他のゲスト機は少なめでした。
相変わらず暴れっぷりを披露して帰投する空自UH-60J。いいねぇ~
OH-1は今回はあまり目立たぬ存在でしたが、最後は素晴らしい機動を見せてくれました。この軽快にループ上昇できる機体も、後数年で退役の予定、後継機はないと思うと、技術の継承ができずにもったいないですね。不祥事がなければ…エンジン不具合がなければ…UH-2に繋げられたかもしれないのに。
見られるのは今のうちですよ。
そして最後は滑らかに上がっていく陸自のUH-60JA。
いやそれにしても暑かった。
息子のサッカー用の小型クーラーボックスにペットボトルとパックのアクエリアスを凍らせて持って行って正解でした。命の水でしたね。
ついでに日焼け止めも頻繁に塗り直していました。去年はだいぶ日焼けしてしまったので、今回はやけど状態にならずに済みました。日焼けにが弱いもので。
事前の準備が役に立ちました。7月の撮影、もう対策無しじゃいられないですね。
お疲れ様でした。
夏の撮影に冷たいものは必須ですね。1人にちょうどよい小型クーラーボックス↓
ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024の目玉イベントとして前面に押し出されていたのが、海自の救難ヘリコプターUH-60J 2機のラストフライトと除籍式でした。
陸海空3自衛隊が所有するUH-60J(陸自はJA型)のうち、海自と空自のJ型は救難ヘリコプターとして運用されています。
このうち海自では1990年代から2000年代初頭にかけて19機を導入しましたが、救難ヘリコプターは空自に一本化するという中期防衛力整備計画に基づき、機体更新をせず徐々に数を減らしています。
ただ、一本化という方針だったのが、なぜか第21航空隊硫黄島航空分遣隊の機体に関しては、UH-60JからSH-60Kの対戦機材を外した救難仕様(元の哨戒機仕様に戻すことも可能)に更新する事となりました。つまり硫黄島のみ救難ヘリは海自が引き続き運用することになります。これは中期防衛力整備計画が廃止され、新たに防衛力整備計画が策定された中で決められたのかは不明です。
今回、立山航空基地に来たUH-60J 2機は、このSH-60K救難仕様との入れ替えで除籍するため、花道として今回のイベントの目玉となりました。
海自のUH-60Jは元々機体数が少なく、あまりお目にかかれるチャンスがなかっただけに、このオレンジ色の機体が飛ぶ姿を見られる最後のチャンスです。
このイベントもあって、じゃあ全てのタイプのロクマルシリーズを集結させようとなったそうです。
ここからは動画です。
エンジンスタートからローター回転、タキシングからの上昇までを動画で撮ってみました。※着陸~エンジン停止まで一括で編集しちゃいました
この白とオレンジ色の派手な機体は、途中で洋上迷彩になった空自のUH-60Jと違い、運用当初から変わらない目立つ色です。
コンバットレスキューに指向した空自に対し、最後まで平時の救難重視の目立つ色にこだわった海自、とも言えそうです。
この後はスチル撮影。救難展示を披露しました。
編隊で戻った2機は着陸後、所定位置に戻り、エンジンを停止、最後のフライトを終えました。もう二度とエンジンがかかることはない、空に上がる事もないのです。
大勢の命を救った機体は、今観衆に見守られ、その役目を終えました。
そして、この日がパイロットとしてラストフライトだった有川3等海佐、スピーチの後は後輩からのサプライズで花束贈呈がありました。
機体と共にパイロットとしての仕事を終えるのは感慨深いですね。
これにて、海自の救難ヘリUH-60Jは、最終号機の残り1機のみとなっていて、これも今年度中には除籍される見通しです。
ラストフライトを終えたUH-60Jはこのあと見学もしましたが、その写真はまた。
先週末の撮影が立て込んで編集が進んでいませんが、千葉県は海上自衛隊館山航空基地で行われたヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA2024に行ってきました。
入場は何段階化に分けて、徐々に入口に近づく感じでしたが、その待ち時間、上の写真の場所に確かに去年まであった展示機が全て撤去されていることが確認できました。
ここにはかつて、SH-60JやHSS-2B、南極観測船で使われたS-61Aなどが展示されていましたが、今年の3月に全て撤去・解体されてしまいました。
特に希少なS-61Aの解体は残念ですね。
館山航空基地のヘリコプターフェスティバルは、都心からやや遠いためか、航空祭などと比べると混まないので、個人的にはゆっくり見られる穴場的なお祭りなんです。
ガチで並ばなくても、ほぼ最前列の2列目からちゃんと見えるので。
ただこの時期の暑さは堪えますね。今回は熱中症対策で息子がサッカーで使っている小型のクーラーボックスを持ち込みましたが、これは正解でしたね。
こんな暑さなので行こうか迷ったのですが、今回は「ロクマル」まつり、なんと3自衛隊の全タイプのロクマル(H-60シリーズ)が集結するということと、海上自衛隊の救難ヘリUH-60Jのラストフライトがあるためにやってきました。
これはもう二度とないことかもしれませんね。海上自衛隊の哨戒ヘリは、対潜水艦や水上艦を見つけ出す、攻撃を行う、救難などの任務を主体としたヘリコプターです。
1991年に部隊配備が開始された最初のSH-60Jは、ベースとなったのは米シコルスキーのH-60シリーズのうち、対潜型のSH-60Bシーホークをベースとし、対潜機材の一部は国産のものが搭載されています。
103機生産されたSH-60Jの2024年3月末時点での現役機は、令和6年度の防衛白書によるとわずか7機、それでもより新しいSH-60Kも退役が始まっていることを考えると、古いほうがまだ7機残っているのは不思議に思うかもしれません。
これは多数製造されたSH-60Jが、予算の関係で後継機のK型で全て更新できなかために、一部機体は機体寿命延命措置により5年程度の寿命を延ばしているからだそうです。
初期のK型は寿命延長されていないため、先にK型が退役するという流れになったようです。
基本的には米軍のSH-60Bベースですが、元々吊り下げ式ソナーを搭載しないB型に、SH-60Fオーシャンホークに搭載されているソナーを一部国産部品を使用して登載すると言った部分は、海自向けJ型の特徴です。米軍のSH-60Bと60Fの両方の機能を持たせたため、機体内部はかなり狭く、移動も大変とのこと。
前任のHSS-2Bがかなり大型で、内部も立って歩けるくらい広かったことを考えると、この狭さは移住性が悪く致命的ですね。
部品とか大丈夫なのかなと質問したら、退役した機体から使えるものを取り外して使えるので、むしろ最近まで作っていたK型のより在庫も豊富とのことでした。
K型は今一番数が多く、まだ退役機も少ないため、部品も基本新品、そうなると部品調達は予算に限りがありますからね。
後2,3年で退役すると思われ、飛べるのがわずか7機の貴重なJ型を見られる時間も、残り少ないです。
続いて今主力のSH-60Kです。
こちらは21世紀に生産されただけあり、J型より洗練されています。特にJ型の機体の狭さが指摘されていたため、キャビンのサイズを大きくしたのが特徴で、移住性は改善されています。
キャビンが広くなった(それでもHSS-2Bよりは狭いけど)のが一番乗員にとっては良いことのようですね。2005年から配備され、2024年までに81機製造されましたが、生産期間の長さに対して製造数はSH-60Jよりも少ないため、前述のJ型の寿命延長があったわけですが、K型はそれをやらないのは、最新のL型配備に予算をかけたほうが良いという判断からのようです。
とにかく現時点での機体数は73機(令和6年度防衛白書記載)と主力ヘリであることに違いはなく、展示機の8477号機は2024年製造ですから、今後も20年近く使われる予定です。
そして最後にSH-60L。現時点で最新の哨戒ヘリですが、現在量産型はまだ配備されておらず、展示機は先行テストを行っていた飛行試験機となっています。
このため銘板にはSH-60Lではなく「回転翼哨戒機(能力向上型)飛行試験機」となっています。
K型でも米軍のMH-60Rとは違ったディスプレイのコックピットでしたが、L型はより大型のディスプレイで、これは米軍のMH-60Rよりも更に大型なんですね。
J型がB型ベースで大きくは違わなかったのに対し、K型とL型は日本独自のものになっているのが興味深いですね。
多めに写真を撮りました。ぱっと見はK型と大きくは違いはないのですが、ローターのトランスミッションの改良によりエンジン出力の伝達効率が向上したほか、最大のトピックは、マルチスタティック化により複数の機体や護衛艦からのデータを統合して処理できるようになったことでしょうね。
最新の12式魚雷にも対応しています。
量産機の配備はまだですが、今後はこの機体が主力となっていくので、見分けポイントなんかはじっくり研究したいですね。
続く…