「カメラ・レンズ関連」カテゴリーアーカイブ

EL-NIKKORに飽き足らずFUJINON-ESに手を出す

先日ニコンミュージアムに行く前に、近くの松坂屋カメラに行きました。ここは最新デジタルカメラから古い中古、ジャンクとまんべんなくラインナップしていて、都内お気に入りのお店の一つです。

最近レンズフードを探していて、1つはPC-Nikkor 28mm用のHN-9、もう一つはもう長年探しているBRONICA用のフードです。

残念ながら、この2つは見つからなかったのですが、代わりにお安い値段で状態の良かったこれを買ってみました。

FUJINON-ES 1:4.5/90

富士フィルムの引き伸ばしレンズ、FUJINON-ES 90mm F4.5です。この焦点距離のレンズがEL-NIKKORにはないのと、マクロ撮影にちょうどよい90mmというのもポイントです。

非小伸ばしレンズですから、本来の用途はフィルムの像を印画紙に焼き付ける用途ですが、これを撮影用として使おうというお遊び用です。専用ケースに入って光学系もきれいで、値段も安かったのでつい…。

テッサータイプの光学系で、8枚絞りです。基本的には絞り開放で使うので、今時のレンズのような円形絞りでなくても問題なしです。元々は平面の印画紙に焼き付けるので、ボケ味は考慮していませんしね。

焦点距離的には、一眼レフでもフランジバック的に問題ないと思われますが、そのあたりは後日テスト。ベローズと組み合わせて使いたいので、無限遠が出るかはあまり気にしていないですが、せっかくなので色々テストしてみたいです。
接写リングとヘリコイドで、恐らく無限遠撮影は可能でしょう。

引き伸ばしレンズは、小ぶりなのによく映るレンズが多いので、楽しいのです。もちろん本来の用途とは異なる使い方のため、工夫や光の選び方は配慮が必要ですが、こういう遊びができるのはカメラの醍醐味ですね。

ニコンようかんに続け!? ニコンFのオリジナルドロップ

先日ニコンミュージアムに行った際に、入館プレゼントとしていただいた「オリジナルドロップ」です。

実は、ニコンようかんは、ニコンミュージアムでのみ継続販売でした…。通販では買えなくなったので、勘違いしていましたね。
ドロップも本来販売品なんでしょうけど、COVID-19の影響で長いこと閉館していたためなのか、色々事情があるのでしょうけど、入館プレゼントとして1個頂きました。

さて「ニコンドロップ?」とでも言うべきオリジナルドロップですが、皆さんよくご存知の缶入りのドロップに、Nikon Fがあしらわれています。

Nikon Fの初期型?(後期型はセルフタイマーのレバーのデザインが少し違うので)をイメージしたイラスト、反対側は「F」のロゴが入っています。封印シールにはNIKON MUSEUMと書かれていて、ここにもNikon Fが描かれています。

製造は4枚目の写真にあるように、サクマ製菓となっていて、中身は「サクマドロップス」です。
ちなみに、「サクマ式ドロップス」は佐久間製菓で、実はサクマ製菓とは別会社です。
が、よく混同される両者、元々は1つの会社でしたが、戦時中の砂糖不足などで企業整備令で廃業、戦後に実業家が立ち上げた佐久間製菓と、元々の一度廃業した際の社長の三男が立ち上げたサクマ製菓があります。
同じドロップの販売で裁判になり、結果的にオリジナルの「サクマ式ドロップス」は佐久間製菓が商標権を獲得し、サクマ製菓は「サクマドロップス」して現在に至ります。
両社のHPを見ると、どちらもオリジナルであることを経歴に書いていますが、この辺りは大人の事情が垣間見えて面白いですね。

買ってきたもの

ニコンミュージアムに行く前後で、中古カメラ屋巡りもしてきました。久々にお買い物できてよかったな~。廃業されるお店あれば、今年開店したお店あり。買ったものはまた別途紹介します。

PC-Nikkor 28mm F3.5で撮るニコンミュージアム

昨日のブログもPC-Nikkor 28mm F3.5で撮影していますが、せっかくのPC-Nikkorなので、シフト(あおり)の効果を使っての撮影比較をしてみました。

PC-Nikkor 28mm F3.5の展示機とYamaro所有品のご対面

現在のPC NIKKORは、その全てがCPU内蔵、電磁絞り採用で、シフト機構だけでなくティルト機構も備えていて、ちょっと前に流行ったミニチュアフォト風の撮影が可能なのは、ティルト機構となります。もっともミニチュア風撮影は、今は画像処理で何とでもなりますし、なんならシフト機構も画像処理で代替できます。

が、そこを画像処理しない光学的な機構により実現させるのが、PC-Nikkorの醍醐味ですね。ファインダでシフトの効果を確認しながら撮影できるので、後処理よりも現場でやるほうが良い場合も多いでしょう。

シフトレンズと言うと、ビルを仰いで撮影するなど、垂直方向での補正はよく作例で紹介されますが、こちらは水平方向でシフトさせています。絞りはf5.6としています。

左の作例は、ショーウインドウに対して正面に近く向き、遠方方向(画面右側)へシフトさせました。したがって奥に行くほど歪みますが、手前側(画面左側)の歪は最小限となります。

中央の作例は、シフトなしの撮影で、これは通常の28mmレンズで撮影した結果その者です。

右の作例は、逆に、カメラを奥側に向けて、手前方向(画面左側)にシフトさせています。こちらは左の作例と違い、逆により遠近感をっ強調させて、28mmレンズよりさらに超広角レンズ風の写真となります。

PC-NikkorのPCは、パースペクティブ・コントロールの頭文字ですが、まさに遠近感のコントロールが可能であることが、この作例からわかるかなと思います。

デジタルでこそ使って欲しいPCレンズ

デジタルの時代になって、画層処理技術が進み、画像処理でシフトは簡単にできるようになりました。
ティルトについても、近年はピント位置をずらしながら多重撮影し画像処理で画面全体にピントを合わせた写真を生成できるようになりました。

が、デジタルカメラなら、調整しながらその場で効果を確認しつつ撮影できるので、画像処理によらず光学的に撮影するというのは、現在でも意味のあることと思います。

絞りについては、古いPC-Nikkorは少々面倒です。電磁絞り以前のPC-Nikkorは、プリセット絞りなので、絞り込んだ状態で撮影しなければなりません。が、ミラーレス時代になり、ファインダの暗さも解消されていますし、むしろミラーレス全盛になってから、こうした古いMFレンズやプリセット絞りのレンズも、一眼レフより使いやす区はなっています。一眼レフであっても、ライブビューでこの辺りはある程度克服できます。何より、ピント合わせるのは、画面を拡大できるので楽です。

というわけで、この少々面倒くさいPC-Nikkorを今の時代使ってみるというのも、また面白いかと思います。

ニコンミュージアムで企画展 一ノ瀬泰造「戦場の真実、硝煙の中に生きる人々」を見てきた

COVID-19の影響でしばらく閉館していたニコンミュージアムが、6月30日より再開されました。
ただし、しばらくの間は入館予約制となり、入館3日前までに予約をしないと入場できません。
ということで、先週予約をし、仕事もお休みを取って品川へ行ってきました。

ニコン赤外線CCDカメラ サーマルビジョン LAIRD 3Aがお出迎え

入口では、予約時間に合わせてスタッフが待機、近づくと本名で呼ばれてびっくりしましたが、予約時に本名入れているからか…。同じ時間に入館したもう1人は海外の方でした。

入口には、最近良く見かけるようになったサーマルカメラが設置されていましたが、これがなんと1996年にNikonが販売した赤外線CCDカメラ、LAIRD 3Aでした。既に四半世紀近く前に、Nikonはこのようなものを販売していたようです。残念ながら、公式を含めて、日本語でのこの製品の情報はほとんど無く、英語のページに紹介がありました。
公式ページでは、2008年に、アフターサービス終了の告知がされています。
とは言え、こうして2020年にもちゃんと実用として稼働させているところが、博物館として素晴らしいことですね。

タッチパネルはタッチペンで操作

タッチパネルは直接手で触れないよう、タッチペンを入口で渡されました。

ニコンキャンディーのプレゼント

今だけ限定? 入館時のプレゼントで、ニコンキャンディーを頂きました。おしゃれなドロップス缶ですね。紙袋は、別途ニコンようかんを買った際に入れてもらったものです。ニコンようかんも、ミュージアム限定で復活しているようですね。

一ノ瀬泰造の写真は若さにあふれていた

一ノ瀬泰造氏 ※NikonのHPより引用

企画展 一ノ瀬泰造「戦場の真実、硝煙の中に生きる人々」は、COVID-19の影響で長期間ミュージアムが閉館していたため、公開が延長されて、9月26日(土)までの開催となっています。

バングラデシュ、ベトナム、カンボジアの激動地帯を撮影し、26歳の若さでこの世を去った報道写真家の、純粋かつ若々しさを感じさせる写真が印象的でした。
友人や家族に当てた手紙も公開されていましたが、防水カメラのニコノスが好きだったと思わせる文章もありました。

すべての展示物は撮影NGでしたが、被弾したNikon Fがひときわ印象的でした。頑丈なカメラが、あんなにひしゃげるものなんですね。

ミュージアムの常設展示も撮影

常設展示は、手で触れられる実演機材は撤去され、観覧のみの展示となっていましたが、基本的には以前と大きく変わるところはありません。

絵になるんですよねぇ、ここの常設展示品たち。
PC-Nikkor 28mm F3.5で撮影しました。

今回は滞在時間が1時間以内ということで、あまりじっくりは見れませんでしたが、久しぶりに行けて楽しかったな。

実はフルサイズ用大口径最安値? AI Nikkor 50mm f/1.2Sの魅力

AI Nikkor 50mm f/1.2S

HPにも既に記事を書いているAI Nikkor 50mm f/1.2Sですが、昨日遊びに行った光が丘公園で撮影して、改めて使っていて楽しいレンズということを再認識させられたレンズです。

大口径ニッコール、実は手に入れやすい価格だった

私が持っているのは、この10年内に生産されたと思われる”最新版”ですが、AI Nikkor 50mm f/1.2Sは、1981年の発売以降、40年にも渡って販売され続けている、今や希少なMFニッコールの1本となります。


中古なら、40年間販売しているため程度もピンきり、それこそジャンクで数千円というのもありますし、程度中で3万円台ですし、新品でも6万円前後で購入可能です。

今でこそ、大口径レンズはミラーレス時代となり、レフ機より比較的設計しやすくなったようですが、同時にレンズの高性能化に伴い高価格化も進んでいます。
そんな中、Nikonの純正レンズが、MFレンズとはいえFマウントでもっとも明るいレンズが6万円台で買えるのですから、今となってはコスパ抜群です。

Carl Zeissブランドなど、MFでも純正より高価なサードレンズもある時代ですから、選択肢はより広がっていると言えますが、MFニッコールなら手が出しやすい値段です。そして今時のレンズと違い、絞り値による描写の変化が大きいので、絞り値による表現の違いを出す事が可能です。最新設計のレンズは、絞り開放からシャープネスと美しいボケを両立していますが、40年以上前の設計の本レンズは、当然それと比較すると、古典的な描写となります。が、それが返って楽し買ったりもします。

開放でのMFは難しい、でもうまく行ったときは楽しい

これに尽きるかなと思います。ミラーレス機の場合は、簡単に拡大してピントを追えます。一眼レフだと、ファインダのマット面、AF機ならフォーカスエイドでピント合わせは出来ますが、ピントの薄い大口径レンズ、なかなか難しいです。

とは言え、AI 50mm f/1.2Sは、開放でも収差の中にピントの芯はしっかり出ていて解像力は高いため、比較的MFはしやすいレンズです。

久しぶりの光が丘公園、天気もよく気温は高い。でもマスクは欠かせない、ちょっと動くだけで汗が出ます。子供たちにかき氷を与えました。
中心部の解像力は高く、その周辺に収差がまとわりつきます。よく開放は柔らかい描写、と言われる本レンズですが、それは収差のせいであって、きちんと解像力は出ます。ポートレイトでは、ある程度残存収差があったほうが、好ましい描写になる場合も多いでしょう。

開放では軸上色収差は多め

絞り開放では、特に線の細い被写体で軸上色収差による赤や緑色の色ズレが目立ちます。これは絞ることで解消され、f1.4に絞るだけでも半減、f2になるとほとんど目立たなくなります。

f4で高解像力レンズに

f4では解像力は極めて高くなる

設計の古い標準レンズの良いところで、f4まで絞れば、解像力は極めて高く、カリッとした、いわゆるニッコールらしい描写となります。風景なんかは、f4~f8で撮ると、ほぼ全域で解像力の高い、収差のない描写が得られます。f1.2~f1.4までと違い、f2に絞るだけでぐっと収差が目立たなくなり、f4でほぼ収差がなくなります。
この描写の変化が、このレンズの真骨頂でしょう。

でもやっぱり開放が楽しい

とは言え、やっぱり開放で楽しむのが正解かな? 絞って描写がいいレンズは、今時のレンズなら、安物でも十分解像します(安いズームだとまれにウーンとなるものもあるけど…)。せっかくあえて古い設計のレンズを使うのだから、そのレンズの個性を出して撮るのが楽しいですよ。

今はソフトで周辺減光させるのも一般的ですが、このレンズなら撮って出しで良い感じに減光します。

私のはコーティングが90年代に改良されたスーパーインテグレーテッドコーティングのレンズとなりますが、それ以前はコーティングが異なります。この辺りは好みもあるかと思いますが、コーティングについては最新に越したことはないかなと思います。
中古を狙うなら、後期型を狙うのが良いでしょうね。

超望遠1800mmの魅力

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-20EIII (DX crop)

何年かぶりに、再び2倍テレコンTC-20EIIIを手に入れてから、なかなか試す機会が少ない中、テレワーク中の自宅から撮影したりしています。

本当は、AF-S 70-200mm f/2.8G ED VRII用に買ったつもりですが、F8AF対応のD850/D810ですから、AF-S 600mm f/4G ED VRでも、中央のAFポイントなら動作します。実際には、ピーカンでコントラストの高い被写体なら、他のAFポイントでも動くことは動きますが、極めて精度が悪くなるので、やはり中央1点と周辺エリアのみで使うのが吉です。
飛行機を撮る際は、中央1点とその周辺エリアの、ダイナミック25点か72点でしか使わないですね。

写真は、600mmレンズを2倍テレコンで1200mmに、更にDXクロップして1800mm相当で撮影。羽田空港に向かって遠ざかるB787-9を窓を開けて手持ち撮影しました。

1800mm、戦闘機だと多分無理ですが、旅客機なら手持ちでも撮影できます。VR(手ブレ補正)レンズだからできるんですよね。VRがなかったら、とてもじゃないけど手持ちではフレーミングは安定しないでしょうね。
超望遠の世界は、難しいけど楽しい! 肉眼では見えない世界を取るマクロとともに、スマホではまだまだ撮れない世界の一つでしょうね。

CanonがEOS R5でF22相当のレンズでAFが使えるとのことですが、今後は2倍テレコンと暗いF値のレンズでもAF撮影ができるとなると、望遠レンズも巨大な明るいレンズでなくても…となるかもしれませんね。
もちろん、F22対応機であっても、より明るいレンズのほうがAFの速度、精度面は有利であることは言うまでもないですが。

Nikon D850 / Nikon Z 7 /Canon EOS R5のスペックを比較してみた

写真を載せないブログは久しぶりですが、比較してみたいなと思ってサクッと表を作ってみました。間違いがあったらご指摘を…。
とるならさんのとこでも、もっと詳しくて見やすいのをそのうちやるでしょうけど、自分が見るためということで、この3機種を並べています。

機種Nikon D850Nikon Z 7Canon EOS R5
イメージセンサ4575万画素裏面照射CMOS4575万画素裏面照射CMOS4500万画素CMOS
デュアルピクセルAF
ローパスフィルタ非搭載非搭載搭載
画像処理エンジンEXPEED 5EXPEED 6DIGIC X
基本感度ISO64-25600ISO64-25600ISO100-51200
拡張感度ISO32-102400ISO32-102400ISO50-102400
回折補正非対応対応対応
連写速度7コマ/秒
9コマ/秒(MB-D18+EN-EL18b使用時)
5コマ/秒(14bit RAW時)
5.5コマ/秒(12bit RAW時)
9コマ/秒(拡張:12bit RAW時)
12コマ/秒(メカシャッター時)
20コマ/秒(電子シャッター時)
測光方式180kピクセルRGB撮像素子によるTTL測光撮像素子によるTTL測光(384分割)
AF方式TTL位相差
マルチCAM20K
LV時コントラストAF
ハイブリッドAF
(像面位相差/コントラスト)
デュアルピクセルCMOS AF
AF測距点153点(クロス99点)
-4~20EV
493点
-2~19EV
(ローライトAF時:-4~19EV F2.0レンズ )
1053点 5940ポジション
-6~20EV
(F1.2レンズ)
AF対応F値F8(15点)F22
瞳検出非対応(ライブビュー時顔認識対応)対応(最新FW)対応
ボディ内手ブレ補正非対応5軸補正5段5軸補正8段
シャッター速度1/8000~30秒1/8000~30秒1/8000~30秒
フラッシュ同調
シャッター速度
1/250秒以下1/200秒以下1/200秒以下(メカシャッター時)
1/250秒(電子先幕シャッター時)
ボタンイルミネーション対応非対応非対応
液晶モニタ3.2型/236万ドット3.2型/210万ドット3.2型/210万ドット
ファインダ光学式
視野率約100%
0.75倍
0.5型369万ドット液晶
0.8倍
0.5型576万ドット液晶
(60/119.88fps)
0.76倍
シャッター耐久20万回20万回50万回
動画4K UHD/30p・FHD/120p4K UHD/30p・FHD/120p8K(DCI/UHD)/30p・4K(DCI/UHD)/120p
Log非対応N-LogC-Log
C-Log3
RAW動画非対応4K 12bit対応(有償)8K 12bit対応
動画電子手振れ補正FHDのみ対応対応対応
記録媒体XQD/SDXC(UHS-II)
ダブルスロット
※CFexpress対応予定
XQDまたはCFexpress
シングルスロット
CFexpress/SDXC(UHS-II)
ダブルスロット
Wi-Fi802.11b/g802.11b/g/n/a/ac
5G帯対応
802.11b/g/n/a/ac
5G帯対応
BluetoothVer4.1Ver4.2Ver5.0
USB3.0(Micro-B)3.0(Type-C)
PD充電対応
3.1Gen2(Type-C)
PD充電/給電対応
外部マイクステレオミニステレオミニステレオミニ
撮影可能コマ数約1840コマ(EN-EL15a使用時/CIPA準拠)約330コマ(ファインダ撮影時/CIPA準拠)約320コマ(ファインダ60fps撮影時/CIPA準拠)
約202コマ(ファインダ120fps撮影時/CIPA準拠)
連続撮影枚数51コマ
(14bitロスレス圧縮RAW)
23コマ(12bitロスレス圧縮RAW)87コマ
(RAW/UHS-II使用時)
質量(本体のみ)915g585g650g

気が向いたら更新していきます。

タイムラプス用に五色トウガラシをインターバル撮影し続けているけど…

なかなか実が膨らまない!

先週の土曜日から、五色トウガラシの実の成長をタイムラプス化するため、インターバル撮影を開始しました。

タイムラプス用インターバル撮影を開始 カメラはD810

Nikon D810にAI AF Micro-Nikkor 60mmf/2.8D、長期間の撮影の為、ACアダプタ-EH-05b(現行はEH-5d)と、パワーコネクタEP-5Bを使用し、AC電源供給しています。

2分毎に1枚の撮影を数日かけて行う予定でしたが…

インターバル撮影開始直後 20/7/4午前
20/7/5夜
20/7/6朝

あれ、引っ込んじゃった…
実も膨らんでいきませんね。今週はずっと天気が悪いようなので、実の成長も期待できないかも?

でも試してみないちわからないのが、自然相手の撮影ですしね。
お隣のアサガオも気になるところですが…。

殆どのタイムラプス用インターバル撮影は、失敗の連続です。が、失敗の積み重ねのもとに、成功は成り立つものです(キリッ


タイムラプス用のインターバル撮影は長期戦になるので、ACアダプタは不可欠です。ただ、AC電源が取れないところだと、他の手段を考える必要がありますが。

旅客機も中型機が飛ぶようになってきた

昨日は久しぶりのテレワークでした。7月に入り、少しずつ出社も増やしていく感じですが、私の職場はテレワークにするか出社するかはここの業務とのバランスを見ながら、といった感じです。ただ、出社しないと出来ない業務もあるので、テレワークはたまに、といった感じとなりそう。

報道では、東京の感染者数が増えたとかやっていますが、PCR検査数が増えたからという見方もできますし、検査数と陽性比率、感染経路、そこからの重傷者比率など、多角的に見ていかないと行けないでしょうね。単純に、人数だけでは意味がないですね。

ってことでたまには飛行機写真。

AIR DO B767-300ER(JA613A)

ここしばらく、どこの航空会社も国内線や小型のB737-700/800系やE190といった旅客機ばかりでしたが、やっと最近中型機も見るようになってきました。

AIR DOなんて、ほぼB737型機ばかりでしたが、久しぶりにB767を見た気がします。元ANAの機体です。しかもER型(Extended Range:長距離型で航続距離約10,820km)なので、元々海外路線で使っていた機体なのでしょうね。

ANA A321-211(ceo series)(JA113A)

テレコンをTC-14EIIからTC-20EIIIに付け替えての撮影。焦点距離1200mmに、さらにDXクロップで1800mm相当に。さすがに手持ち撮影は結構厳しいですが、相手が旅客機なら問題ないですかね。手ブレ補正があるからこそですが…。
ロクヨンGに2倍テレコンだと、開放f8、この写真では1段絞ってf11で撮影。1段絞れば解像力も良くなりますね。

A321は初めて撮影しました。昔はA320はよく飛んでいましたが、A321はANAは一度導入して退役させ、また購入した機体です。

ANA B777-300ER(JA793A)

B777-300だと機体が長いので、1200mmだと真上付近ははみ出てしまいますね。少し遠ざかったところを撮影。しかし1200mmだと迫力が違いますね。1.4倍テレコンとの使い分けは重要かな。


少しずつ日常に戻っているものの、まだ油断できないCOVID-19。飛行機に乗る機会もしばらくはなさそうですね。ってことで撮って楽しみます。

Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) の描写

2009年1月に撮影したフクロウの写真。

Nikon D300 + Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) 

当時のカメラはNikon D300、レンズは親父に借りたAi AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) です。

Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) は、1986年10月に発売開始された、Nikonの300mm F2.8レンズ、いわゆる「サンニッパ」レンズとしては、初めてのAFレンズとなります。

1980年代は、カメラへのオートフォーカスが搭載されだした年代です。F3AFという、マニュアルフォーカスのF3に後付でAF機構を搭載したカメラもありましたが、専用レンズでのみのAFという異端カメラで、本当の意味で最初からAF一眼レフとして発売されたのは、Nikonでは1986年4月に発売開始したF-501となります。

この当時のNikonのAF機構は、Fマウントの互換性に配慮したせいか、あるいはレンズ側へのAFモータ搭載を嫌ったのか定かではありませんが、AF駆動用モータをボディ側に持たせ、レンズ自体にはボディ側のモーターの駆動を機械伝達させるAFカップリングが採用されていました。

この方式の欠点は、AF機構をボディ側モータからレンズのフォーカス機構に機械伝達させるさせるがゆえ、MFとの併用でAF時もフォーカスリングが回ってしまうというのがあり、そのため多くのAFのFマウントレンズは、MF時のフォーカスがスカスカになってしまいました。これは、MFレンズのようにねっとりとしたグリスの抵抗があると、摺動抵抗でAFでフォーカシングが難しいからです。

このため、Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) では、A-M切り替えリングを搭載し、A側に切り替えればAF時もフォーカスリングが動かず、M側にすれば、ボディ側のAFレバーの位置に関わらず、MFレンズのように操作ができました。恐らくは、そうしないと、レンズのフォーカシングユニットまでが遠くなってしまう大口径望遠レンズでは、機械伝達では抵抗が大きすぎるからでしょうね。

ライバルのCanonが、AF一眼レフのEOSシリーズで、FDマウントの互換性を断ち切って、最初から完全電子マウントで、レンズ側にAFモータを、絞りは電磁絞り化させたのとは対象的でした。
おかげで、NikonはFマウントの互換性と言いつつ機構を複雑化させ、100%の互換性は保てないばかりか、後に超望遠レンズはレンズ側にAFモータを持たせた、コアレスモータ内臓のAF-Iレンズ、そして超音波モータのAF-Sへと移行していきます。
今では、Fマウントレンズは多くがAF-S、またはAF-P(ステッピングモータ搭載)、一部レンズは電磁絞りのEタイプになっています。

Fマウントに固執したばかりに、最終的に100%互換性があるとは言えないレンズ群となってしまいました。

Nikon D300 + Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF) 

初期のFマウントレンズでは、機械伝達でAFさせるレンズでは、このサンニッパと、開放f値がF4のAi AF Nikkor ED 300mm F4S(IF) (通称サンヨン)が唯一であり、当初アナウンスされていた600mmは結局発売されませんでした。
恐らく、ボディ側のAFモータで、600mmクラスの超望遠レンズのAFを駆動させることには無理があったのでしょう。

レンズ側にAFモータを持たせたAF-Iレンズが発売されたのは、6年後の1992年となってしまい、またこのAF-Iレンズに対応したボディも限られていました。
面白いことに、その4年前の1988年に発売されたNikon初の一桁機のAF搭載のフラッグシップ、F4は、このAF-Iレンズに対応していて、F4開発時点で、既に大口径望遠レンズでボディ側AFモータでフォーカシングすることは無理で、Canonと同様レンズ側にAFモータを持たせるという考えがあったのでしょう。
当初から全てのレンズ側にAFモータを載せていれば、ここまで互換性やAFスピードで悩まなくて済んだのになぁと思いますが、当時のNikonのAFの考え方と互換性の点で、そうなってしまったのでしょうね。大型の望遠レンズならともかく、コンパクトな標準レンズにAFモータを組み込むことは、当時のNikonには難しかったのでしょう。

さてAi AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF)ですが、Yamaroのオヤジの所有で、それを借りて撮影していました。
AFは速くはないですが、想像しているよりは遅くなかった、と言う感じです。ただし、やはり後のAF-IやAF-Sレンズと比べると、ずっと遅いのは言うまでもなく、特にランダムに動く被写体は苦手です。作例のように留まっているフクロウなら問題ないですけどね。

その点、最初からレンズにAFモータを持たせ、更に超音波モータも80年代に搭載させていたCanonは先見の明とAFの技術力、モータの小型化の技術があったと思います。スポーツフォトのカメラマンを中心に、それまでNikon優勢だったプロの世界で、Canonがごっそりシェアを奪ったのも頷けますね…。

描写はさすがサンニッパ

AFスピードがいらないのであれば、今でも十分第一線で活躍できるレンズです。
ボケ味も良いですし、シャープネス、コントラスト、デジタルで撮っても問題ありません。
じっくり風景を撮る、とまっている鳥を撮るのには、今でも十分通用するでしょう。中古流通は多くもないですが、珍しくもないと言ったところです。
望遠単焦点の入門としてもおすすめです。

 Ai AF Nikkor ED 300mm F2.8S(IF)
 発売年 1986年10月
 レンズ構成 6群8枚
 焦点距離 300mm
 最小絞り f16
 絞りバネ枚数 9枚
 最短撮影距離 3.0m
 絞りリング あり
 絞り方式 自動絞り
 最大撮影倍率 ?
 フィルターサイズ 52mm(ビルドインフィルタ)
 質量 2,700g
 全長 ?mm