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動画や日常スナップ用にNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを導入

レンズやアクセサリ類を売却し、新たに導入したのが、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR。Zマウント用の高倍率ズームレンズです。
既に先月より、本ブログの写真でも、このレンズを使っています。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR ブラック 01
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

高倍率ズームは、これまでマイクロフォーサーズ用のLUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.や、FマウントDXフォーマット用のAF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR IIは使用経験がありますが、フルサイズ用は、フィルム時代からを含めて初めての導入となります。
高倍率ズームは、フィルム一眼レフがAF全盛期に入った1992年に発売したTamronの28-200mm(Model 71D)が有名ですが、実はNikonは1985年にMFレンズでAi Zoom Nikkor 35-200mm F3.5-4.5S、という高倍率ズームを発売しています。しかも解放f値はF3.5-4.5と、高倍率ズームにしてはかなり明かるめです。なので、案外Nikonにとって高倍率ズームは歴史が長いのですね。

Zマウントレンズは、安価なものから高級レンズまで、どれも評価が高く、S-Lineではない本レンズも例外ではないようです。
Twitterのフォロワーさんの作例や、いろいろなブログを見て、これまでの高倍率ズームとは一線を画す画質、そして軽量コンパクトというのが決め手となりました。
動画撮影にも高倍率ズームがあれば便利かなと思いまして。
スナップ写真でも、純粋な記録写真の場合、明るい解放f値も必要ないですし、それよりもレンズ1本で様々な画角をパッパッと撮れることを第一とした場合、こういうレンズは便利ですからね。
それでも今までFマウントでこの手の高倍率ズームを使わなかったのは、やっぱり画質に対するネガが大きいのと、暗いズームでファインダが見づらくなるのが嫌だったからで、ミラーレスのZならその点を払拭してくれると期待した上での購入です。

新しいZ 24-120mm f/4Sも気になりましたが、まだ出たばかりでややお値段高め(それでも予想よりは安かった)のと、VR(手振れ補正)非搭載(フルサイズのZならボディ内手振れ補正があるのでまず問題なさそうだけど)、せっかくなら高倍率ズームを試したかった、ので、見送りました。どうせ標準ズームを買うなら、頑張ってf2.8が欲しいですし。

軽量コンパクトなレンズ

Fマウントの大三元の標準ズーム、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと並べてみました。


それぞれ設計思想が異なるので、単純に比較はできませんが、24-200mmの方が二回り位コンパクトなのがわかります。AF-S 24-70mm f/2.8Eは、ミラーボックスがあり、かつ口径の小さいFマウントで、最高の性能を得るために、光学性能を最優先で設計されているため、ちょっとした望遠レンズ並みに大きくなっていますが、Zマウントの24-200mmでは、大口径のマウントを生かしつつ、f値を抑えて軽量コンパクトに仕上げています。
両者の設計思想はだいぶ異なるといってよく、この両者で優劣を決めることはできませんが、望遠端200mmまで使えて、これだけコンパクトなのは、レンズ1本で済ませなければならない場合には重宝します。
AF-S 24-70mmが1,070gもあるのに対し、Z 24-200mmは半分近い570g! この差は大きいですね。
Z 9がそこまで軽くないので、全体としてのバランスはややカメラ側に重心が行く感じですが、バランスは思ったほど悪くないですね。

光学断面図を見ると、レンズマウントギリギリまで後玉があり、かつ径も大きく、このレンズはZマウントだからこそ出来たレンズと言えます。

逆に、それだけFマウントは光学的に制約が多かったということでもあります。

特にライバル他社と比較して、ズーム倍率を若干抑えた24-200mm(CanonやSONYは24-240mm)としているのも、小型化と高画質化に寄与しているように思います。

速くはないが静かで滑らかなAF

AF-S 24-70mmf/2.8Eは、超音波モータを採用し、従来のG型の超音波モータより1.5倍にAF速度がアップ、爆速AFを実現していますが、Z 24-200mmは、Zマウントの殆どのレンズで採用されている、STM(ステッピングモータ)をフォーカス駆動に使用しています。
STMはパルス制御により、回転速度を自在に変えるのが得意なモータです。このため、動画撮影も重視されるミラーレス一眼用のAF用モータとして採用例が多く、特にNikonはNikon 1シリーズやZシリーズでは、多くのレンズにSTMを採用しています。
ただしSTMは、超音波モータより瞬発力は劣るようで、超望遠レンズのような大型のフォーカシングユニットを駆動するモータには、超音波モータやリニアモータの採用が多いようです。

この焦点距離くらいだと、STMでもAF速度に問題はなさそうです。無音でスーッと合います。動画も滑らかに被写体を追従する印象ですね。
動作音もほぼ無音です。スパッと切れの良いAFではないです。ここは価格なりです。
AFは、速くもなく遅くもなく、といったところですが、滑らかにスーッと合う印象です。特に動画撮影では、ウォブリング(AFが行ったり来たり)もなくスーッと合うので、不自然さがありません。
Fマウントの超音波モータの場合、スチル撮影前提なので、動画撮影しようとすると、カメラ側で速度を抑える設定にしても、AFが不自然に速くて行ったり来たりを繰り返すのと、カタカタ動作音も発生するので、このレンズのAFの滑らかさは動画撮影にも向いていますね。

S-Lineレンズではないため、レンズ鏡胴部にAF/MF切り替えスイッチがないのが不満ですが、このレンズでMFが必要なのは、かなり周辺が暗い状況でAFが合わないとき、位でしょうね。
もちろん、コントロールリングのフォーカス割り当てで、フルタイムMFが可能です。

ズームリングも適度な重さがあり滑らか

スチルと違って、動画ではズーミングしながらの撮影も多くなります。
これまで、動画はLUMIX GX7MK2/3にG.VARIO 14-140mmを使用してきましたが、ズームリングの動きがぎこちなく、グリスが抜けたような印象で引っ掛かりがあったりします。値段なりと言えば値段なりの作りですし。
その点、Z 24-200mmは、完ぺきとは言わないまでも、ずっと滑らかにズーミングできます。重さも適度で、引っ掛かりもありません。重心移動も少ないのもよいですね。
広角端でズームロックするスイッチがありますが、ロックせずカメラを下に傾けても、自重でレンズが伸びてしまうこともないです。

最大5段分の手振れ補正はよく効くが、動画では少し不満も

Nikonの24mmからのズームレンズでは、今のところ唯一、手振れ補正(VR=Vibration Reduction)を搭載。
一般にレンズ内蔵の手振れ補正は、望遠側ほど効果が大きいため、200mmまでの本レンズでは、ボディ側の手振れ補正では不十分と判断したのでしょう。
今のところ、その他のZマウントの標準ズームには、VRは搭載されていません。
5段分の手振れ補正は、望遠側ほど補正能力の高さを感じる一方、広角側はもう一歩と思うことも。
他メーカーなら、ボディとレンズ双方の手振れ補正を協同させる機能がありますが、現時点で、NikonはZ9とのシンクロVRは24-200mmは非対応で、レンズ側のVRに依存します。
特に望遠側では効きを実感できますが、広角側ほど弱くなる印象です。ここは、早くシンクロVRにも対応してほしいところです。

また、動画撮影時は、手振れ補正がよく効く分、補正の範囲を超えると、いきなり大きくフレーミングするような挙動をすることもあります。
Z 9は4K60pまでなら、電子手振れ補正も併用できるため(そのぶん画角は狭くなります)、併用ならそのあたりもう少し滑らかに動作します。
手振れ補正はCanonに後れを取っている感じがあり、シンクロVRはぜひ早めに対応して欲しいですね。

外装は値段なりだが防塵防滴

見た目は正直…、高級感はないです。安っぽくもないですが。ただし、防塵防滴(に配慮)となっているのはよいですね。

フードも大三元レンズのようなガッチリさはなく、そこまで剛性のないごく普通のタイプです。もっともこの値段だとこんなものでしょうね。
かつての一眼レフ用AF-S 28-300mmよりも定価では若干安くなっていて、コスパもよいです。

画質インプレ

外れレンズがない、どのレンズも画質が驚くほど良いZマウントとは言え、所詮高倍率ズーム、便利さや動画撮影優先で考えていました。
撮りました→ナニコレ本当に高倍率ズームなの!? となりました。絞り開放でも抜けが良いですね。

逆光でもなかなか抜けが良い描写

f値が暗く、f5~f6.3とは言え、過半数のズーム域で開放f値はf6.3となる、かなり暗いレンズです。Fマウントではまずあり得ないスペックです。
こんなに暗いレンズだからなのか、f値を欲張らなかったからなのか、開放で撮って割と立体感が出ます。もちろん暗いので大してボケませんが、ボカす必要のない被写体ならこれで十分です。
暗いレンズなので、殆ど開放か、せいぜい絞ってもf8までしか使わないので、絞りはほぼ開放でも問題なさそう。
広角側も中間も望遠側も、どの焦点距離でも絞り解放からしっかり解像力があるのが良いです。基本高倍率ズームは、望遠側ほど1段絞って使いたいな、と思わせる位の解像力低下と収差があるものですが、このレンズはどの焦点距離でも、画質が安定しています。

歪曲は、Z 14-30mmと同様、自動補正が入っていて、切ることはできません。なので、素の状態では、恐らく歪曲はあるでしょうけども、補正をされていても画質や解像力はほとんど気にならないですね。

湾曲補正により画質低下は殆ど感じない

最短撮影距離は広角側で50cm。これだけ聞くと、あまり寄れないな、という印象かもですが、望遠端での最短撮影距離は70cmで、望遠にしては寄れます。撮影倍率は0.28倍で、実際にはこのスペックはNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(最大撮影倍率0.22倍)より大きく、テーブルフォトのように被写体からあまり離れられない、という状況以外では、実用上はほぼ問題ないレベルです。実際使っていて、不便さは感じません。

f8に絞ればほぼ解像力はピークに

解像力は、絞り開放から結構よいね。私が好きな繊細な描写とは違う方向ですが(それをこのクラスのズームレンズに求めるのは酷)、被写体や光線状態によって、やや線が太い描写になることもあれど、どの焦点距離でも安定しています。
特にこの手の高倍率ズームの望遠は、コマ収差や非点収差が多めで、解像力低下とはまた違った画質低下がありますが、本レンズはそういったネガもほとんどないです。なので安心して200mmも使えますね。

望遠側も不満のない画質

そんなわけで、想像していたより遥かによく写るレンズで、日常スナップ用に常用決定です。
ここぞというときには、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRですが、通常撮影では、この1本で事足りますね。
便利と引き換えに画質のネガな部分があって、避けてきた高倍率ズームでしたが、、本レンズはごくごく一般の標準ズームのように使えるので、使用機会が増えそうです。これに明るい単焦点が1,2本あれば、もうそうそう不満なく撮影できてしまいそうですね。

手持ちのAF-S 200-500mm f/5.6E ED VRとこのレンズの2本で、広角から超望遠まで、2本で撮れてしまうのはかなりメリットが大きいです。
実は、この組み合わせで、先日のYOKOSUKA軍港めぐりで撮影しましたが、いやはや便利。Z 9とD850を使ったので、レンズ交換なしでこの2本で撮れるのは便利です。
良いレンズです。Zマウントの望遠も、200-600mmの開発が予告されていますが、それが発売されれば、幅広い焦点距離をカバーできて完璧ですね。

まとめると、

●良い点

・小型軽量
・全域絞り開放から高倍率ズームを意識させない、抜けの良い画質
・逆光耐性もそこそこ良い
・24mmからのズームレンズで唯一手振れ補正(VR)内蔵で望遠側の手振れに強い
・上級レンズほどではないにしろ、防塵防滴に配慮

●いまいちな点

・開放f5-6.3と暗いf値で、50mm辺りからf6.3なので、絞りのコントロール幅は狭い
・外観は値段なり
・AFは遅くはないが速くもない

と言ったところでしょうか。

あと、Z 9との組み合わせでは、ボディの方がオーバースペックな気もします。
せっかくレンズが小型なので、ボディもそれに見合ったものが欲しくなります。値段もこなれてきた初代のZ 6もよいし、クロップ耐性やZ 9と同じ画素数ということで、Z 7系も良いかななんて思います。
Z 6/7系はいろいろダメ出ししてきましたが、サブ機として使う分には問題ないかな。
ただ、やはりブラックアウトフリーのZ 9に慣れてしまうと、ちょっとそれ以外のミラーレスはもどかしい気もしますし。

というわけで、どちらかというと動画のために買ったレンズなのに、スチルも結構いけるぞ、となってうれしい誤算です。Zマウントユーザーなら1本持っておいて損はないレンズですね。

JJC Japanから頂いたKIWI fotosのリモートスイッチ

先日、AF-S 200-500mm用にJJCのレンズポーチを購入しレビューしたら、JJC JapanさんよりTwitterフォローされまして、プレゼントキャンペーンに応募したら、見事当選しました。

当選しました!

そしてDMを頂き、しばらくして商品が届きました。Amazonから届いたから、あれ何か買ったっけ?と思ったら、当選商品でした。

JJCブランドじゃないの? JJCがKIWI fotosの製品を扱っているということかな? 今はチャイナブランドの商品は多岐にわたっているので、この辺の事情はよくわかりませんが、どちらのブランドもAmazonだけでなく、ヨドバシカメラやエツミなども扱っているので、そこそこ名が通っていますね。

さて、DMには特に使っているカメラのメーカーなどは聞かれていませんが、多分プロフを見たのでしょうね、私がNikonユーザーということで、リモートレリーズのNikon用が送られてきました。
しかも、10ピンターミナルを使う、MC-30の互換品のようですね。Nikonはミドルクラス以上のFマウント機に、RS-232C通信の10ピンターミナルを備えて、アクセサリを接続できるようにしていましたが、近年はUSB接続が一般的になって、これまでのNikon Zシリーズでは、古い10ピンターミナルはなくなっていていましたが、Z 9で復活しています。過去のアクセサリと互換性を持たせているのはすごいですが、シリアル通信をわざわざサポートしているのは興味深いですね。今や、スマホやPCなどでもレリーズはできますし。

学生時代に買って、四半世紀愛用している、NikonのリモートレリーズのMC-30を並べてみました。年季が入っていますね。このアクセサリがAFフィルムカメラから、最新のZ 9まで使えてしまうのが面白いですね。
MC-30は、現在は型式がMC-30Aとなって販売されていますが、形状は基本的に変わっていません。半押しと全押しのストロークが長めにとってあり、わかりやすいです。
対して、KIWI fotosのリモートスイッチ(英語表記はCALBE SWITCH)は、シャッターボタンに剛性感がなく、ややグネグネとしていて、半押しまでのストロークは浅いです。全押ししたときも、やはりグニャッとした剛性感があまりない感触です。ここは値段の差が一番出るところでしょうか。
シャッターボタンをを押したまま上にスライドさせると、ボタン押しの状態のままホールドされるので、Bulb撮影に重宝します。ちなみに、MC-30/MC-30Aにも同様の機能がありますが、このHOLD機構については、KIWI fotosのほうが片手でできるので使いやすいです。

Nikon Z 9は伝統のシリアル通信の10ピンターミナルが復活

Z 9に取り付けてみました。純正品と違い、10ピンターミナルの向きを示す指針がないので、挿し込みづらいのが難点でしょうか。
ちゃんと問題なくZ 9でも使えました。恐らく私の手持ちのフィルム機F100やF90Xでも使えるでしょうね。

最近は、スマホや専用のワイヤレスリモコンからレリーズ可能となり、だんだんこの手のワイヤードのリモートレリーズの出番は減ってきましたが、やっぱりスマホレリーズと違ってレスポンスが良いので、あると便利なアイテムではありますね。特にBulb撮影では重宝します。
ありがたく使わせていただきます。JJC Japanさん、ありがとうございました。

今更ながら、Peak Design アンカーリンクス AL-4を買ってみた

買ったのは先月になりますが、Nikon DirectでPeak Designのアンカーリンクス AL-4を購入しました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ND オリジナル peak design アンカーリンクス AL-4
価格:3300円(税込、送料別) (2022/4/1時点)


この商品自体はだいぶ前からあり、カメラユーザーならご存じの方も多いと思いますが、カメラのストラップ、収納時や用途によっては結構かさばって邪魔だな、と思うこともあります。
ただ、通常はカメラにガッチリ取り付けているので、取り外しは用意ではありません。
このアンカーリンクスを使えば、ストラップの取り外しや取り付けが容易になるので、例えば三脚に取り付けた際はストラップを外す、持ち運び時に取り付ける、といったことが簡単に行なえます。

初期のモデルでは、紐の部分がちぎれてカメラが落下するという事故も起きていて、そういうリスクを考えると、イマイチ買う気になれなかったのですが、現行のモデルはその辺りが改善されているようです。
耐荷重は90kg以上あるということで、通常の仕様であればまず切れる心配はなさそうですが、やはり使用に伴い劣化もするので、商品としては予備のアンカーも付属しています。

Nikon Directオリジナルモデルのカラーはイエロー

通常品のアンカーリンクスは赤なのに対し、Nikon Directオリジナルではイエローとなっています。Nikonのイメージカラーですね。
色がイエローなだけで、特段Nikonと書かれているわけでもないので、個人的には好きですね。デカデカとロゴが入るのは苦手ですし。

Peak Designオリジナルのストラップ付きのモデルもありますが、こちらはストラップは好みのものを取付可能です。
お気に入りのPorterとNikonのコラボのストラップを取り付け、Z 9にまずは着けてみました。
これは便利! 三脚にカメラを付けた時のストラップが邪魔だなと思っていたので、着脱が容易になってよいですね。
反面、これをつけることでストラップが長くなってしまいます。Porterのストラップは伸縮式なのですが、一番縮めても、ストラップとしてはちょっと長めになっているなぁ。
それでも使い勝手が良くなったので、トータルで良しとしましょう。

気に入ったので、D850用にも発注しました。こちらはPeak Designオリジナルにしました。

しかも安くなっている! 届くのは遅いけど、急ぎでもないので、しばらく待ちですね。

AF-S 200-500mm用にレンズケースJJC DLP-7IIを買ってみた

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを、AF-S 600mm f/4G用のカメラバッグのサイドに取り付けるために、レンズケースを買ってみました。


たまたま楽天で割引していたので、買ってみました。何種類かあるサイズのうち、上から2番めに大きいサイズです。
内寸144 x 316mmということで、AF-S 200-500mm以外に、Tamronの150-600mmクラスにも適合するようです。

発注してからしばらくして、チャイナポストで届きました。Amazonだと、その時の在庫状況によりますが、執筆時点では国内在庫があるので、もう少し早く届くかも?

ものは結構しっかりしていて、ペナペナという感じは一切なく、衝撃からしっかり守ってくれそうです。純正のレンズポーチた薄っぺらな袋なので、こんなペラペラな袋ならむしろ、付属しなくていいという程度のものなので、他のレンズとともに持ち出す機会が多い場合は、この手のレンズポーチはあったほうが良さそうですね。

AF-S 200-500mmにはギリギリサイズかも

サード製、しかもチャイナブランドなので、ちゃんと入るかな…と思ったら入らない! じつは、三脚座にアルカスイスプレート取り付けており、またレンズキャップ代わりのレンズハットも装着していたので、これらを装着したままでは入りませんでした。
アルカスイスプレート、レンズハットともに外した状態で入りました。

寸法ギリギリでしたね…。もしも、レンズハットや三脚座にプレート装着のままで収納したい場合は、ワンサイズ上のケースを使うほうが無難かもしれません。
ケースを絞るストラップも上下2箇所にあり、これを使ってカメラバッグのサイドベルトに取り付けも可能です。汎用性も高いですね。
別途、肩がけできるベルトも付属していました。

Loweproのレンズトレッカー 600 AW IIIにとりつけてみました。

しっかりととりつけできました。ベルト2本で締め付け出来るので、隙間無く取り付けできています。
これで、AF-S 600mmとAF-S 200-500mm、Z 24-200mmの3本に、ボディ2台(Z 9とD850)、テレコン、バッテリ類を入れて運べます。が、重量がものすごいです。バッグの重量も含めると15kgはあるんじゃないかな…。何かの訓練か…。無謀ですね。
今年航空祭があるとしたら、カート併用しないと、夕方まで体力持たないかも。

【百里基地】2022年3月16日の記録 & Z 9戦闘機撮影デビュー

編集の都合で日が空いてしまいましたが、今年初の百里基地撮影です。
早朝に、茨城空港で塗装中のファントムを見た後、撮影ポイントで待機していると、無線に「アーガス」のコールサインが。
どうやら、この日、松島基地の第21飛行隊(21SQ)の機体が飛来したようです。

松島基地の21SQと言えば、東日本大震災による津波で、所属機のF-2B戦闘機など水没する被害を受けました。
F-2Bは18機が水没、この時既に生産完了していたF-2は、複合材を多用した機体の修復が難しいとされていましたが、最終的には13機が修復されています。

タッチアンドゴーを行った後着陸したようです。

Z 9の戦闘機撮影デビュー

昨年末に手に入れたNikon Z 9で、今回が初めての戦闘機撮影でした。1月2月は仕事が忙しく、プライベートが休みが取れなかったので、3か月ぶりです。
旅客機は何度か撮りましたが、旅客機は基本被写体が大きくて遅いので、これはZ 9でなくても問題なく撮れる被写体です。
今回戦闘機を撮るにあたり、まずはオートエリアAF、被写体検出は「乗り物」に設定しました。
今回は、その撮影レビューも書いてみたいと思います。

1st(と言っていいのかな?)は3SQと共に21SQが上がりました。

珍しくフォーメーションで上がってくると思ったら、松島のアーガスでしたね。

クロップしているか否かがわかりづらい

3SQは捻ってくれましたが、21SQは捻りなし、そして久しぶりの撮影、初めてのZ 9いろいろ失敗。
まず、Z 9、クロップしているのがそうでないのかが分かりづらいです。画面右上に、「FX」「DX」といった具合に、フォーマットで表示され、DXのクロップした場合に文字が点滅はしますが、文字が小さく全然気づきません。
途中、x1.4テレコンを付けたのに、FXに戻すのを忘れて、1275mm相当の画角に…。(5枚目の写真)
あれ機体が近い!? と思ってよく見たらDXにクロップしたままでした。
これまでのD850では、光学ファインダなので、クロップするとそれに応じた枠が表示されますが、Z 9はミラーレスでEVFなので、クロップしても、全画面表示のままです。
クロップ時に、少しファインダ像を小さく表示するとか、そういうカスタム設定が欲しいです。
肩液晶(実際は有機ELですが)に、クロップしたか否かの表示は一切されないのも不満。D850はクロップの切替時に肩液晶にフォーマットサイズが表示されますが、Z 9は肩液晶に表示されません(もちろんEVFか背面液晶には表示されますが)。
肩液晶の表示は、正直なところD850よりも小さく情報量も少なく、見づらいです。もういっそ割り切ってなくすか、もう少し大きくしてほしいところです。

EVF、とっさに構えた時に真っ暗な件

もう1点、Z 9はミラーレスだけに、EVFや背面液晶は時間がたつと消えてしますが、とっさにカメラを構えた時に、ファインダが真っ暗、ということが多々ありました。
ここは、構える瞬間にシャッター半押しで復帰させる、という癖付けをしなければ…。

そして不具合としては、休止状態からの復帰が、何度か時間がかかりすぎて、撮影タイミングを逃してしまったことで、特にそのうちの1回は完全にフリーズして操作できなくなったので、バッテリを入れ直して復帰させました。
はっきり言って、道具としての信頼性は、現時点ではD850などの一眼レフに劣ります。特に、FTZ IIを使ってFマウントレンズでこの不具合が発生している傾向があります。ファームウェアアップで改善してほしい所です。


さて移動して降りを撮ります。
湿度が上がってきて、花粉も飛び始めて、抜けの悪い空が残念ですが、このシチュエーションでのAFは問題ないです。もっとも、D850でのグループエリアAFでも、何ら問題はないですが。
気温が高かったので、この高度でも陽炎の影響が出始めていますね。

よく見ると、第3飛行隊の兜武者マークが、ロービジ化されている機体とされていない機体がありますね。


午後はアラハン前から。

転がりですが、手前と背景に何かがある状況、オートエリアAFでは背景の木や、機体手前の構造物にAFが合うことがしばしば。
陽炎の影響もあるからなのか、とにかく中央に戦闘機がいても、そこにAFエリアが行かないこともあり、ここでワイドエリアAF(L)に切り替えてみました。
このモードは、シングルポイントAFよりは広いエリアを捉えるものの、オートエリアAFのように画面全体は捉えず、かつ被写体認識モードが使えます。
ただし、AFエリアにある被写体のうち、一番手前にあるものを捉えるのと、被写体認識をし始めると、ワイドエリアAFの範囲外になっても捉えるので、正しき被写体認識できていれば好都合な反面、意図しないエリアを認識することもあり、難しいところではあります。結局のところ、一眼レフからあるダイナミックAFで、AFエリアの手動選択が一番信頼性が高いかもしれません。

Z 9では、被写体認識を含め多様なAFモードがあるものの、現時点では被写体検出が周辺の状況によっては完ぺきではないこともあり、被写体検出を使うか、従来の一眼レフ同様ダイナミックAFやグループエリアAFで、フォーカスポイントを決めるか、迷うところです。
この辺りは、カメラの癖や傾向を掴んでいくしかなく、現時点で評価は下しにくいところです。なまじ被写体検出も使える機能だけに、その切り分けが難しく感じます。

上りは、もう陽炎が酷くていまいちですね。

T-4は集塵ポッドを搭載。以前はファントムのお仕事でしたが。ウクライナで原発がロシア軍に占拠されたので、それに対応するためでしょうか?


最後に3rdの降り。


少しシャッタースピードを落としてみましたが、ここではブラックアウトフリーEVFの真価発揮。やはり連写時にファインダが見えるのは快適です。
ところで、Z 9はシャッター半押ししていない状態でしばらく経過していると、EVFのフレームレートが落ちるようです。その状態で戦闘機を見ると、カクカクパラパラ漫画になりますが、シャッター半押しで通常のフレームレートに復帰します。

秒20コマあれば十分だった

今回は、初めて秒20コマで本格的に撮ってみました。いや快適ですね。ただ、連写速度半面、データ量もものすごいことになります。今回はロスレス圧縮RAWで撮ったので、データ量も大きく、連続撮影コマ数も減少します。
殆どの撮影で、非可逆の高効率RAWで問題ないので、戦闘機撮影は高効率RAW★で良いかなと思いました。
今までNikon機の連写モードは、CH(高速連写)とCL(低速連写)の切り替えがありましたが、CLなんてほとんど使ったことがなく、存在意義がわからなかったですが、ここにきてようやく、存在意義を見出せました。
SONY α1やCanon EOS R3のように、秒30コマ連写がZ 9にないのが少々不満でしたが(8K60pに今後対応できるボディだし、出来る実力はあるのではと思うのですが)、20コマあれば十分、むしろ少し落として使いたい事も。
CHは秒10コマに設定して、適宜使い分けをしたいと思います。当然、ここぞという捻りの撮影などの場面は、連写コマ数を稼げれば、下手な鉄砲なんとやら、なりますし。
だからこそ、大量に撮れた写真のうち、画面全体がブレたようなコマは、レーディングでゴミ箱マークを自動で振ると行ったような機能も欲しいですね。

15年前に手に入れた OLYMPUS PEN EE-3

今から15年前に、ハードオフのジャンクから、わずか100円で手に入れたOLYMPUS PEN EE-3、ハーフ判のカメラです。

ハーフ判とはなにか?

一般的な35mmフィルムを使うカメラですが、1コマのサイズを通常のカメラの半分とすることで、通常の倍のシャッターを切ることが可能です。例えば36枚撮りのフィルムであれば、その倍の72コマの撮影が可能です。
デジタルカメラ普及以前、写真を撮るということは、フィルムを消費するわけですから、今のデジタルのように無尽蔵に撮ることは不可能でした。撮れば撮るほどフィルムを消費しますし、現像代もかかります。
ハーフ判であれば、通常の半分のフィルム面積で撮るので、画質は低下しますが、倍量撮影できます。
レンズからシャッターを経てフィルムへ露光させるための開口部は、通常のカメラと違い、面積を半分とするために縦長になっています。
このため、通常通りカメラを構えると、ファインダも縦長になっています。ちょうど今のスマホで撮るような感覚ですね。もちろんカメラを立てに構えることで、横長に撮ることも可能です。

ハーフ判は、フィルムカメラが庶民にも普及し始めた70年代には盛んに作られ、特にOLYMPUSのPENシリーズは、ハーフ判カメラの代表格でしたが、80年代に入ると、PENシリーズでは1981年のPEN EFを最後に製造されなくなりました。
これはフィルムや現像代の価格低下が背景にあるのでしょう。

PEN EE-3

OLYMPUS PEN EE-3は1973年発売、その後PEN EF登場後も販売され続け、1986年まで販売されていた、販売期間の長いカメラです。
セレン受光素子をレンズ周辺に搭載し、ここで露出を計測します。電池不要で、シャッタースピードは光量に応じて1/30秒または1/250秒に自動設定されます。
レンズはD.Zuiko 28mm F3.5、3群4枚のシンプルな構成で、ハーフ判PENシリーズでも比較的流通量が多く、今でも手に入りやすいカメラです。
シャッター押すだけ、手巻き式で構造もシンプル、とても操作が簡単なカメラです。

15年前はジャンク投げ売り100円だったこのカメラ、今では数千円以上の値が付き、中には1万円超えなんてのもザラのようです。
かくいう私も、手に入れて何回か使いましたが、36枚どりフィルムを入れると、いつまでもフィルムが終わらない病にかかって、なかなか現像に出せない、3ヶ月前にフィルム入れてまだ終わらない…というのが逆に苦痛になってしまい、手放してしまいました。まだフィルムがメインだった時代、デジタルもメモリカード容量がそんなになかった時代、今のように1回の撮影で何百何千枚も撮るなんてのは、あり得なかった時代ですから、72枚撮ることは、そうそうなかったわけで。
写りは、ハーフ判なのでそれなりでしたが、使いやすいのは確かです。

買ってその年(2007年)に手放しましたが、その当時でもオークションで3千円台が付いたと記憶しています。

なぜPanasonicはレンズ名ではなく分かりづらい型式名のみの表記をするのだろうか?

これは先日、Panasonicのマイクロフォーサーズ用レンズのファームウェアアップデートがあったときに感じたことです。

https://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/download/ より引用

さて皆さん、これだけで何のレンズなのかわかりますか?
私にはさっぱりわかりませんでした。熱心なLUMIXファンならわかるのかもしれませんが。数字は何となくレンズの焦点距離を示すものだな、と言うのはわからないでもないですが、ぱっと見てすぐに分からないですね、正直。
こういうところなんですよ、PanasonicのLUMIXシリーズのだめなところ。カメラ自体は非常に操作性がよく、写りだって良いのに、サポート系が全くだめ、ユーザーのことを考えていない。
レンズの型式だけでなく、レンズ名も書いてほしいです。本当にただそれだけのことなんですよね。

ちなみに、2022年3月1日に発表された、マイクロフォーサーズ用レンズのファームウェアアップデートは、主にGH5M2GH6に対応させるためのものでした。
私の手持ちのレンズだと、H-X015ことLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.のファームウェアがVer1.1となり、アップデート内容は以下の通りです。

  • ハイフレームレート動画200.00p設定時の、シャッターボタン半押し、またはAF-ONボタンによるAF動作に対応しました。
    対応カメラ:DC-GH6(2022年3月1日時点)
  • [フォーカスリング制御]機能に対応しました。(対応カメラ使用時)
  • AF性能の向上
    記録フレームレート24p(24.00p/23.98p)設定時のAF追従性を向上させました。
    対応カメラ:DC-GH6/DC-GH5M2(2022年3月1日時点)

というわけで、LUMIX GX7MK3ユーザーにはどれも関係がないことですね。一応、バージョンアップしてみました。

ファームウェアアップデート、まずバッテリ残量がフルでないと受け付けません。残量表示のうち1目盛りでも減っていたらアップデートできません。ちょうど1目盛り減っていた状態でしたが、バッテリを充電してからの実施となりました。
LUMIXの場合は、アップデートファイルをメモリカードに入れて、再生ボタンを押すとバージョンアップ出来るようです。

ユーザー目線というなら、サポートページや純正ソフトの改善を

今年の頭に日経に載った、PanasonicのLUMIXシリーズのシェア低下のニュース。同じマイクロフォーサーズ陣営のOM SYSTEM(旧OLYMPUS)よりも大幅にシェア低下しています。
個人的に、OLYMPUS時代のPEN E-P5でマイクロフォーサーズを導入、その後動画も撮りたくて、動画画質が良かったPanasonicのLUMIX GX7MK2を長く愛用、後継のGX7MK3が生産終了と聞いて慌てて買い替えましたが、今やGX7シリーズのようなコンパクトで高性能なマイクロフォーサーズ機がLUMIXシリーズではなくなってしまいました。

Panasonicは今はライカなどとLアライアンスによるフルサイズ機も出していますが、こちらもシェアはかなり低く、頑なにコントラストAF飲みを使ってきているのも、動体撮影派に響かない一員と思われます。実際、コントラストAFだけだと、AF合焦サインは出ているけどピンぼけとか、合っているフォーカスが突如すっぽ抜けるといった経験もしており、高い値段を出して買うカメラとして、不完全な部分があると言わざるを得ないのですよね。

純正ソフトも、何故かカメラの機種でソフトのバージョンを分けたり(普通はどこのメーカーも1種類もしくは2種類のソフトでほぼすべての機種をサポートしている)、そのソフトがまったくもって使い物にならなかったりと、カメラボディやレンズは良いのに、サポートがまったくもってダメ、というのも、シェア低下要素の1つでしょう。

かつて動画といえばLUMIXでしたが、今やどこのメーカーも動画にも力を入れていて、LUMIXの優位性もそこまでありませんし、Youtuberなど動画配信に活路を見出すのも、何だか戦略としては拙いかなと。高いカメラで動画配信する必要性って、そこまでないでしょう?

まずは、像面位相差やマルチピクセルAFなど、AFの改善は必至ですし、純正ソフトも大幅に改善すべきでしょうね。純正ソフトがダメなら、もうソフトメーカーに丸投げでも良いでしょう。
カメラの操作系とか結構好きなので、もうひと踏ん張りしてほしいですね。Panasonicという巨大企業からしたら、カメラ部門なんて小さな部署に過ぎないのかもしれませんが。

AF-S 200-500mm f/5.6Eをフィールドで試す、ついでにテレコンが使えるかテスト

引きの絵とか、旅客機、大型機撮影用ということで、重いSIGMA 150-600mm Sportsと入れ替えで導入したAF-S 200-500mmですが、早速フィールドでテストしてみました。
SIGMAより700g軽量というだけで、カメラリュックもかなり軽く感じます。Z 9自体も、グリップ付きD850より軽量なのも合わせると、かなり軽快です。もっとも、重量基準が5000g超えのAF-S 600mmだったりするので、一般的に考えると重いですけどね。

場所はいつもの荒川彩湖公園です。

手持ちでも、このくらいの重さなら、十分安定して振り回せますね。このレンズが人気なのも頷けます。AFも十分早いし、VR(手ブレ補正)もかなりよく効きます。そして何より、VRにSportsモードがあるので、ファインダが安定しているのも良いです。
Z 9で連写した場合も、Normalモードでは1コマ目は露光前センタリングが行われますし、単写の場合も同様なので、やはりSportsモードはあるに越したことがないですね。

AF-S 200-500mm + テレコンバーターTC-14EIII

SIGMAのレンズには、Nikonのテレコンは使えないため、SIGMA製のテレコンバーターが別途必要でしたが、AF-S 200-500mmなら、Nikonの純正テレコンが使用可能。

TC-14EIIIを装着すると、開放f値が1段暗くなりますが、焦点距離が280-700mm f/8のレンズとして使用可能です。
一眼レフでも、機種によりf8 AFに対応するため、AFは使用可能ですが、D850では中央の15点のみ対応となります。

Z 9など、Zシリーズのミラーレス一眼では、このような制約がなくなっています。これは、暗いレンズの場合は、コントラストAFを主体としているからでしょうね。像面位相差AFは、一眼レフの位相差AFセンサよりもセンサ面積が小さい分、暗所は苦手なようで、コントラストAFで補っているようです。

Z 9の場合、明るさが十分なれば、開放f8でも、AFの速度や精度はほぼテレコンなしと変わらない感覚で使用可能でした。

画質はわずかに落ちますが、この程度なら十分使えるかな、というレベルです。望遠端700mmもあれば、かなりの望遠ですから、撮影の幅も広がりそうです。D850ではどの程度使えるか、今度試してみたいと思います。

AF-S 200-500mm + テレコンバーターTC-20EIII

2倍テレコンを使うと、2段分暗くなり、400-1000mm f/11相当となります。開放でf11はかなり暗く、一眼レフではそもそもファインダが暗くなりすぎて実用的ではないですし、AFも使用不可となります。
ですが、ミラーレスならそんな制約もなく、プレビューも感度を上げて、テレコンなしと同様の明るさを確保できます。これはミラーレス機のメリットですね。

流石に2倍テレコンともなると、画質低下を感じます。コントラストも今一歩となり、特に解像力はかなり下がります。AF-S 600mm f/4Gでもそれなりに解像力が低下しますが、低価格のズームレンズであるAF-S 200-500mmでは顕著になります。今回は絞り開放でのみの撮影でしたが、実用的な解像力を得るには、1段絞りたいところで、そうするとf16となりますから、晴れた日でないと、厳しい結果になりそうです。
ただ、1000mmまで使えるのは魅力的ですね。

写真を見ると、前ボケが二線ボケで固めな傾向、後ボケは割と柔らかめに出ていて、収差補正を程々にして背景ボケを重視している感じですね。

かなり緩い絵になってしまいました。絞り開放は厳しいですね。それでも、開放f値f11でも、AFも少し迷うことがあるけど、全く合わないということなく、グループエリアAFを併用することで、歩留まりは悪くない感じです。

この日はかなり強風で、レンズを持っている体が持っていかれるくらいだったので、緩いのはブレの影響はあるかもしれません。風がなければもう少しシャープな絵が撮れたかも(という言い訳w)。

それでも、開放でf11という暗い条件でも、AFが使えるしファインダがちゃんと見えるのは快適です。Canonが暗い超望遠レンズを出してきて、超望遠撮影の裾野を広げてきているのも納得です。
Nikonは、まだまだZマウントの望遠レンズのラインナップがほぼ無いので、気軽に使える70-300mmクラスも出してほしいですし、早くロードマップに出ている200-600mmも出してほしいですね。

大きなレンズキャップの着脱が面倒なので、OP/TECH HOOD HAT XXLを買ってみた

SIGMA 150-600mm Sportsはレンズキャップではなく、大型単焦点望遠レンズと同様の、レンズカバーが付属していました。
かぶせるだけなので、とても簡単で使い勝手もよいのですが、NikonのAF-S 200-500mm f/5.6Eは、レンズキャップ式です。
フィルタ径95mmなので、キャップも大きく、収納に困ります。

ということで、汎用のフードハットを買ってみました。

OP/TECH オプテック フードハット XXL ブラック 8001272

パッケージの写真にあるように、フードに直接かぶせることで、レンズキャップ代わりにします。レンズの前玉に物をぶつけるとかしない限り、こういうフードハットのほうが合理的に感じます。
特に望遠レンズほど、フードも深いので、キャップよりもフードハットのほうが格段に便利です。

サイズは10種類以上あり、AF-S 200-500mmのフードは、概ね13~14cm程度の直径ですから、サイズはXXLが適合します。XXLの場合、Amazonの情報では、「対応サイズ:Φ12.7-14.6cm」とあります。

実際に装着してみると…

フードが正・逆付けどちらの状態でも、フードハットを取付可能です。便利です。
最初から純正で採用してほしいですね。

AF-S 200-500mmは、Nikonにしては珍しく、描写性能やAF、手ブレ補正などは手を抜かず、外装や三脚座のコストダウンして価格を抑えたレンズです。なので、どうしても、もう少し高価な望遠レンズと比べると、改善して欲しいポイントは結構あります。
三脚座もネジ穴1つで、アルカスイスにも非対応、長さも短く、これも改善したいところ。

SIGMA 150-600mmと入れ替えでAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみた

ロクヨン(AF-S 600mm f/4G)と併用するには重量が重い、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsと入れ替えで、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみました。
これから売却ですが、思いの外、SIGMAはそこそこ良い値がつくみたいです。

サイズ的には大きき違わないですが、重量にして560g軽量となります。その分、Nikonのほうが、フードはプラスチックでペラペラ、三脚座も小さく、コストダウンが見受けられます。
純正レンズがSIGMAに質感で劣るとはね…。ただ、AF-S 200-500mmは、その分価格を抑え、重量も軽いため、このレンズとD500の組み合わせは、戦闘機撮影の現場では定番だったりします。

まだ今年に入って戦闘機撮影は全くできていませんが、とりあえずいつものベランダからの撮影です。

絞りが\ズームによらず一定のf5.6というのがまず嬉しい。SIGMAはf値変動するタイプで、特にf6.3ともなると、やや暗いとAFに迷いが出るものの、f5.6なら、暗所でもスパッと合いますね。ほんの僅かな違いですが、これが大きいです。
ズーム比を欲張っていない分、開放f値一定のメリットが出ていますね。

絞り開放でも、この値段のレンズで遠景でこれだけ撮れれば十分です。SIGMAの場合、500mmと600mmの違いはあれど、望遠端は1弾絞りたい感じでしたが、AF-S 200-500mmなら、望遠端も1/3段程度絞れば良くなる印象ですね。

そして何より、手ブレ補正の効きがダントツに良いです。
SIGMAは正直、効いてる?ってくらい手ブレ補正の効きはあまり良くないのですが、AF-S 200-500mmは4.5段分の補正ができるため、手持ちでもかなり歩留まりが上がります。
この撮影はD850で行いましたが、Z 9ならさらに良くなりそうです。AFも必要十分な速さです。

手ブレ補正には、連写しても、露光前センタリングを行わずファインダ上で被写体位置が安定するSportsモードが有るのも嬉しいですね。

早くメインの戦闘機撮影も行いたいですね。引きの絵はこのレンズで撮りたいので。