「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【土田酒造】研究醸造 DATA.23

2月の群馬スキー旅行で買ってきたお酒もこれが最後。まあ6月まで持たせたんだから、程よく寝かせられてよかったと思っています。
気温が一気に上がってきて、室温30℃超えなので、そろそろ開けないとなと思って。

【土田酒造】研究醸造 DATA.23

前回は、研究醸造のDATA.22を飲ませていただきました。

DATAナンバー使用酵母アルコールグルコース日本酒度酸度アミノ酸度
 18 協会601号 15.69 1.21 -4.64 1.78 1.90
 19 協会701号 15.47 0.91 -6.34 2.52 2.24
 20 協会901号 15.58 1.02 -5.79 2.03 2.46
 21 群馬 G201 15.15 0.60 -0.20 2.13 2.19
 22 土田IDO 14.51 1.22 -14.41 2.53 2.38
 23 酵母無添加 15.52 2.27 -12.54 4.47 4.52
酵母研究シリーズ DATA18-23のスペック

今回のDATA.23は使用酵母は、酵母無添加、すなわち人為的に酵母は加えず、蔵付き酵母、つまり天然の酵母を取り入れて、生酛造りにより乳酸も天然のものを取り入れています。つまり最も古来の日本酒の作り方です。
その他は他のDATA.**と同じ作り方となっています。

前回のDATA.22は、このシリーズで最も日本酒度の低い甘口となっていましたが、今回のDATA.23も-12オーバーで甘口ではあります。
詳細は上のリンクからご確認ください

【土田酒造】研究醸造 DATA.23

精米歩合は前回のDATA.22と同じ90%、土田酒造はとにかく削りの少ないお酒が多いです。群馬県の酒蔵、結構削らず作るが多い印象です。
では開栓してみましょう。

濃い黄色なのはDATA.22と同じだけど、泡感はない

前回のDATA.22と同様、黄色みが強いお酒ですが、面白いことに注いだときの泡立ちはDATA.22のようにはないんですね。
上立ち香は、DATA.22と比べるとやや薄めですが、それでも一般的な日本酒よりは立ちますね。芳醇なバナナだったDATA.22に対し、やや青いバナナでしょうか。

常温でいただきます。口に含むと、おや、甘みもあるけどそれ以上に複雑味があります。カラメルの甘さとビターな感触、酸味もやや強め、米の複雑味、旨味、そしてどっしり感が訪れますね。
とにかく力強さがあります。さすが酵母も乳酸も天然、といったところですね。DATA.22よりも主張が強いです。飲みやすさならDATA.22ですが、このDATA.23の力強さは、これはこれで癖になります。これ、同時に飲み比べすればよかったなぁ。どっちも好きですが、個人的にはDATA.22に軍配を上げたいです。でもそれはあくまで好みの話であって、このお酒もなかなかのものです。

このシリーズはもうないと思いますが、新たな試みを常に行っている土田酒造、目が離せません。個人的には「研究醸造32 クドい シン・ツチダ」が気になっていたり(咲


研究醸造シリーズの通販は土田のサイトから、その他のお酒は酒屋の通販でどうぞ

【油長酒造】風の森 山田錦 807 笊籬採り

日本酒発祥の地、奈良県の油長酒造のお酒。その独自製法とこだわり、一升瓶をあえて出さない風の森の 笊籬(いかき)採りです。

【油長酒造】風の森 山田錦 807 笊籬採り

笊籬(いかき)採りとは、笊籬とは、網で組んだかごやザルのことを言うそうです。これにヒントを得て、油長酒造では金属製の網(スクリーン)をタンクに沈めることで、もろみから酒を浸透圧のみの無加圧で分離しています。従来の袋吊りでは空気に触れてしまうために酸化し、香りも失われてしまうところを、醸造タンク内で分離しそのまま上澄みを吸い上げて別タンクに移し、瓶詰めは窒素充填しながら行うという手間のかかる手法で、極力空気に触れずに瓶詰めまでを行っています。

これだけのことをしながら、決して高価ではなく手の届く値段で提供しているのも風の森の魅力です。だからこそ、ファンも多いのでしょうね。

【油長酒造】風の森 山田錦 807 笊籬採り

酒米は定番中の定番である山田錦。これを精米歩合80%と少ない削りで。無濾過無加水の生原酒です。瓶の中でもプチプチとわずかに発酵をしています。ラベルによれば、複雑味系、ドライ系みたいですがさてどんな感じかしら?

かなり透明に近い超薄黄色、プチプチがたまらん

開栓すると、ポン!と軽快な音が。ちゃんと冷やして落ち着かせた状態なら噴き出しはまずないと思いますが、線が飛ぶことはあるのでご注意を。
上立ち香は鼻があまり良くないでもわかるくらいに吟醸香がスス~ッと入ってきますね。
注ぐとシュワシュワ感が残っています。ああ風の森らしいな。口に含むと、いやぁ、これが本当に精米歩合80%7日と思うくらい入りはスーッと浸透します。プチプチ発泡も爽快さを引き立てます。まずは若いバナナのような甘味と酸味、後から苦みと雑味が来ますが、この苦味や雑味が心地よいくらいにスーッと浸透するんですよ。これが風の森の807シリーズの真骨頂ですね。
ラベルではDRY側にグラフの星がありますが、想像するようなドライ感よりはずっと甘みも感じます。やっぱり先入観は持っちゃいかんですね。
後味はスーッと引いていく、本当に複雑味すらも旨味に変えて、後味に全く引っかかりがないです。すごいお酒です。

普段あまり日本酒を飲まない方に飲んでもらいたいお酒ですね。


残念ながら笊籬採りは流通量が少ないんですよね。でも通常の807シリーズも十分に美味しいのです。これが精米歩合80%のお酒なのかって? 是非体験してみてください。

【奈良の地酒】風の森山田錦807720MLL無濾過無加水生酒純米奈良酒油長酒造(奈良県御所市)kazenomori

【永井酒造】水芭蕉 春酒 純米吟醸 生貯蔵酒

2月の群馬スキー旅行で買ってきたお酒ですが、寝かせすぎました(笑) まあぎりぎり春ということにしておきます。

【永井酒造】水芭蕉 春酒 純米吟醸 生貯蔵酒

ありゃ、写真もピンボケやん…。
爽やかな桃色の瓶ですが、あくまで瓶が着色されているだけで、中身はこのような色ではないので念の為。
生貯蔵酒とあり、これはお酒を非加熱の生のまま瓶詰めして貯蔵し、出荷前に火入れすることです。
生酒の独特の熟成感を活かしつつ、出荷前に火入れすることで、味と品質の安定化も図っています。一般に、このタイプのお酒は常温保存可能ですが、物によっては冷蔵推奨もあります。このお酒は特に要冷蔵ではないですが、夏の暑くなる前に飲もうと思いました。

【永井酒造】水芭蕉 春酒 純米吟醸 生貯蔵酒

酒米はこのラベルにはありませんが山田錦とのこと。日本酒度はとある酒店のHPによれば-2とやや甘口です。
精米歩合は60%です。

ピンク…ではなく薄黄色のお酒です

まずは常温で。上立ち香はとても爽やかな吟醸香。口に含むと…いやぁなんと透明感のあるお酒だ。す~っと浸透しますね。甘味はほんのりと上品で、果実に例えるのは難しいけど、爽やかな甘味があり、その後にさっぱりとした酸味が続きます。雑味感はまったくなく、こんな爽やかなお酒は久しぶりに飲みましたね。
何となくこのお酒は、結婚披露宴などのお祝いの場に出したい、そんな印象です。クセもなくスーッと浸透するこのお酒は、多くの人に飲んでもらえるお酒と思います。シャンパンもいいですが、こういう日本酒で乾杯するのもよろしいのでは?

そして2日目は冷やしてみました。冷やしても味の基調は変わりません。更に爽やかなさっぱりさが増す印象です。常温か冷やして飲むのが良いですね。


春酒はもう売っていませんので…こういう発泡系もいかがでしょう? 祝いの場にぜひ。

【土田酒造】研究醸造 DATA.22

土田酒造が酵母の研究をテーマとして、酒蔵直営店とごく一部の限られた酒店でのみでのみ販売するお酒を、2月の群馬スキー旅行で買ってきました。

【土田酒造】研究醸造 DATA.22

6種類あるうちの、いくつかは欠品(2月購入当時)でしたが、あるもの全部買いたかったのですが、ぐっとこらえて2本チョイス。そのうちの1本はDATA.22です。

DATAナンバー使用酵母アルコールグルコース日本酒度酸度アミノ酸度
 18 協会601号 15.69 1.21 -4.64 1.78 1.90
 19 協会701号 15.47 0.91 -6.34 2.52 2.24
 20 協会901号 15.58 1.02 -5.79 2.03 2.46
 21 群馬 G201 15.15 0.60 -0.20 2.13 2.19
 22 土田IDO 14.51 1.22 -14.41 2.53 2.38
 23 酵母無添加 15.52 2.27 -12.54 4.47 4.52
酵母研究シリーズ DATA18-23のスペック

使用酵母をそれぞれ変更し、それ以外は同じ精米歩合、麹の仕込み配合、発酵過程は全て同一とすることで、酵母による違いのみでどう味わいが変化するかを研究するためのお酒だそうです。
ホント、全部試したかったです。

DATA.22はその中でも、土田酒造オリジナル酵母の土田IDOを使用しています。日本酒度がこのシリーズで最も低い(甘口)のも特徴です。

麹は焼酎用の黄麹、アルコール分は14%、精米歩合は90%とほとんど削っていませんが、土田酒造の多くのお酒が現在精米歩合90%となっています。

なお、火入れ酒なので、酒蔵の方には常温保存可能、開栓後も常温保管で味わいの変化が楽しめ、決して悪い方向にはなりませんとのこと。常温で飲むのがおすすめだそうです。ということで今回は常温で口開けです。

濃いめの黄色に少し褐色も入ったお酒

上立ち香は芳醇なバナナ。口に含むと、いやぁ濃厚なバナナジュース?だけど甘みが強すぎず、ややカラメルの風合いも感じさせつつ、アタックもそこそこあり。とろっと甘みがあるのに、後味に適度に酸味と苦味を残しつつゆっくり引いていくので、食前酒だけでなく食中酒でも行ける感じです。濃いめの味の料理と合わせるのが良さげです。さらに食後に酒だけで楽しめるタイプでもあります。
芳醇バナナ系でありながら、後味を長く残さないのが素晴らしい。

そしてこの土田IDO酵母、さすが土田らしさがよく出ています。蔵付き酵母だけありますね。
これは見つけたら買いのお酒です。


残念ながらこのお酒はもう通販でも買えないですが、土田生酛をおすすめしておきます。

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

我が家ダントツでリピート率の高いお酒です。

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

前回飲んだのは昨年末でした。

スペック的には前回とほぼ変わらず、ラベルによると日本酒が前回は-70、今回は-72、まあここまで日本酒度が低い超甘口だと、この差は誤差レベルじゃないかな。製造は2024.5なので今月です。

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒

アルコール10%、精米歩合70%は前回と変わりなし。低アルと言いつつ、ややアルコール度数は高めです。
相変わらず特定の酒屋にしか卸していないそうです。島崎酒造の直売でも買えないお酒ですから。

これぞ濁り! ほぼどぶろくなテイスト

上立ち香はメロンのよう。口に含むと…ウルトラスムーズ!! 過去のニゴリの中でも最も洗練されているのでは?
まず甘味の立ち方が、フレッシュなんですけど、決して甘すぎず、フワ~っと押し寄せてすっと余韻を残す。上品なんですよ。もちろん超甘口のお酒なので、全体としては甘さが引き立つけど、けっしてそれが主張しすぎていない。酸味はほどほどで、ヨーグルトドリンクともまた違います。そして苦みも抑え気味、なのにアルコール10%なんですわ。スイスイ飲めて、スイスイ酔えます(笑
こんなにスムーズに飲めてしまうお酒、罪ですよ(笑) これはニゴリの境地に達しつつあるのでは? 個人的にはもう少し酸味も欲しいけれど、これはこれで良いですね。

次のロットも楽しみなお酒です。


特定の酒屋にしか卸していないので、買えるお店は少ないです。通販も殆ど無いですが、買えるみたいですよ。是非一升瓶で!

【逸見酒造】真稜 至(いたる) 純米生にごり酒

妻と一緒にいつもの酒屋に行ってきまして、今回は妻購入のお酒です。

妻が活性にごり系が好きなので、酒屋の店主おすすめの中からこちらをチョイス。新潟は佐渡の逸見酒造(へんみしゅぞう)のお酒です。
至(いたる)は去年も購入していますね。

米所新潟のお酒ですから、間違いはないでしょう。

活性酒です。あえて選びました。そして酒屋の店主に散々噴き出し事故の話を聞きました(笑)。とにかく慎重に時間をかけてくださいと。
今回は一升瓶で、一升瓶は栓が回転式は存在せず王冠タイプなので、ゆっくり開けるのが難しいんですよね。

精米歩合は60%ですが、吟醸とは謳っていません。酒米は書かれていませんが五百万石、酵母や日本酒度、酸度の情報はありません。

幸い吹き出さず、やや黄色みがかった濁り

散々脅されたので(笑)、相当慎重に開栓。結果…噴き出しはありませんでした。
ジンクスかもですが、散々脅された酒は吹き出さず、そうじゃない酒が噴き出したことのほうが多いかも?

上立ち香はバナナ系。口に含むと、プチプチとしたガス感とともに、澱が絡んだシルキーな舌触り、バナナの甘味と程よい酸味、そして苦み、ほどほど辛さも後に来ますが、どっしり重い感じではないですね。瓶内発酵酒ですが、とても若々しい感触か、というとちょっと違うんですよね。少し落ち着きはあります。所謂よくあるフレッシュなお酒の方向性と少し違うような? でも重苦しい感じでもなく、軽快さは残っています。

数日経過するとむしろ甘みが増したのは、苦みが後退したからか? そして温度が上がると甘味に膨らみが出てきます。
これは変化も楽しいお酒ですし、個人的には空気に触れて数日経過した味わいのバランスが良くなりました。じっくり味わいたいお酒。冷蔵保管なので一般家庭では難しいかもですが、うちは野菜室にやや斜めにして保管しました。
是非一升瓶で楽しんでいただきたいです。


至(いたる)シリーズは是非とも各種飲んでみたいところです。

【光栄菊酒造】光栄菊 Anastasia Green 無濾過生原酒

GWに伊勢五本店千駄木店で買ってきたお酒その2。

【光栄菊酒造】光栄菊 Anastasia Green 無濾過生原酒

光栄菊です。光栄菊自体は最近割とよく見かけるお酒ですが、実は2019年にできた若い酒蔵なんです。名前が横文字のAnastasia Green(アナスタシアグリーン)。アナスタシアはギリシア語で「目覚めた・復活した女」だそうです。ちょっとピンときませんね(笑
横にある開栓注意の絵が可愛いです。

【光栄菊酒造】光栄菊 Anastasia Green 無濾過生原酒

裏にはグリーンの菊が。どうやらこれは実際にある緑色の菊の花の品種の名前をとったようですね。
酒米は「さがの華」。無濾過生原酒、アルコール度数は13度とやや低め。開栓注意の活性しているお酒です。
精米歩合や日本酒度は非公開です。

では慎重に開栓しましょう。

シュワシュワで粒子の細かい濁り系

キャップカバーを外した途端、キャップ毎ポンと外れて開栓! おお吹かなくてよかったぜ…。最近酒屋でも散々脅されますから。大漏洩事件については(笑
上立ち香はやや青みのあるバナナ? 口に含むと、爽快な発泡とともに爽やかな米の甘味、さっぱりとした酸味、そして後味に竹や木桶の風合いを感じさせる苦み。木桶で作った?風合いを感じさせますね。さっぱりとした中にも後味に独特の味わいがありますね。酒蔵は青草の風合いと呼んでいるようですが、今シーズンはややその風合いは薄いのだそうです。
でも個人的にはこのバランスは良いかなと思いました。もちろん、青草の風合いが強いバージョンも気になりますね。


【十八盛酒造】penguin no kimochi 無濾過生原酒

GW休みだからできる、お店の新規開拓、ってわけでもないですが、5月1日秋葉原まで足を伸ばしたので、その帰りに寄り道して行ってきたのがこちらのお店。

伊勢五本店千駄木店

こちらは都内有数の日本酒を扱う江戸時代から続くお店、伊勢五本店。中目黒店は行ったことがありますが、千駄木店は初めてです。
千駄木の住宅街にひっそり佇んでいます。見た感じは一般住宅を改装した感じですね。

お酒は3本買ってきました。まずはそのうちの1本から。

【十八盛酒造】penguin no kimochi 無濾過生原酒

初めて買う酒造、岡山県の十八盛酒造の「penguin no kimochi 無濾過生原酒」です。日本酒も最近こうしたラベルを貼り付けない、瓶にプリントした透明感のある爽やかな瓶が増えてきましたね。
日本酒=淡麗辛口で飲みづらい、というイメージを払拭して欲しいですね。そうでない日本酒、今はたくさんあるということを。

この酒造では年に4回、白黒動物シリーズを出しているとのことで、これはその第2弾だそうです。
伊勢五本店の店員さんから、酸味のあるおすすめのお酒、ということで、酸味好きなのでこれをチョイスしました。なにせ伊勢五本店、日本各地の良いお酒を揃えているので、迷う迷う(笑)
そんなときは店員さんに好みを伝えましょうね。

【十八盛酒造】penguin no kimochi 無濾過生原酒

画像斜めっちゃった。酒倉の意向なのか、ラベルに書かれている情報は控え目です。
とある酒屋さんのサイトでは、2023BY酒米は岡山県産朝日米、酵母は蔵付きと協会7号、日本酒度+3とありますが、生産年で変わるようなので、あくまで参考情報です。スペックを気にせず飲めということですね。

ほんのり薄黄色

開栓注意の札がある商品故に慎重に開栓しましたが、幸い吹き出すことはありませんでした。注ぐとわずかにガスっぽい気泡が見えますね。
上立ち香はバナナのよう。口に含むと…ん? おお、お~(伝わらないw)、なるほど、まずはちょっと若いバナナのような甘味と苦みが、その後ヨーグルトドリンク系の酸味と甘味のハーモニー。これらが主体のため、後味の辛さはさほど気にならないですね。
やや辛口のお酒らしいですが、確かに先入観無しで飲めば、これは辛口のお酒とは思わないですね。甘味と酸味、苦み、辛さのバランスが調和していますね。やや温まると甘味に膨らみが出てきます。

瓶の爽やかさに違わぬ、口当たりの良い爽やかなお酒でした。あっという間に飲んでしまいましたとさ。


扱っているお店は少なめですが、初夏にピッタリのお酒ですね。

先日行った行きつけの日本酒

GW休み直前、以前同じ部署だった職場の仲間と行きつけのお店へ。

今回は最後に飲んだ「みむろ杉」が大好きでした。作(ZAKU)のImpression Hも久しぶりだな。Gはそこそこ飲むんですが。
ほんと気持ちよく飲めるって幸せです。そして酒に合う肴が揃っているのが最高ですね。

【清龍酒造】清龍 大吟醸 にごり酒

先月末、東武動物公園に行った帰りに清龍酒造に寄ってきました。

清龍酒造

大きい酒蔵なんですが、直売所の入口が分かりづらいですね…。駐車場は結構広いのですが。
直売所は上の写真の建物ではなく、右側にある駐車場入口に近い建物でした。

そこで買ってきたお酒、まずは生酒から。冬季限定のお酒です。

【清龍酒造】清龍 大吟醸 にごり酒

このタイプの瓶、久しぶりだな。
大吟醸にごりです。

【清龍酒造】清龍 大吟醸 にごり酒

純米ではなく醸造アルコール添加、いわゆるアル添です。一部の日本酒好きはアル添を毛嫌いしますが、私は物によるかな、と思いますね。アル添もピンキリですから。確かにただの安酒では美味くないものも多い。でもちゃんとしたアル添の日本酒だってあります。
大吟醸で精米歩合はなんと40%と結構削っていますね。酒米はラベルにありませんが、山田錦を使用しているそうです。

よく冷やしていただきましょう。

カルピスみたいだね

まず上立ち香がすごい。華やかに香ります。青リンゴです。昔から鼻炎持ちで嗅覚はあまり良くない方なのですが、このお酒は開けた瞬間香りが凄かった。澱を混ぜた状態でゆっくり注ぐと、更に香りが立ちます。
口に含むと…いやなにこれ! 完全な青リンゴジュースだ!びっくりした! アル添の日本酒は淡麗さや辛さを出したり、アルコール度数を整える役割がありますが…これは後者かな? そのままでは甘すぎるので醸造アルコールを添加しているのかな?

もうアル添のイメージを完全に覆しています。まず濃厚な青リンゴジュースのような甘みと酸味のバランスがよいですね。にごり酒にありがちな雑味や苦みはほとんどなし。これは大吟醸だからかな? 濃厚なので後味の引きはゆっくりですが、引いたあとも辛さや雑味はなく瑞々しさを保ったまま引いていくのがすごい。
これはアル添の日本酒の常識を覆しましたね。よくあるアル添らしい辛さを殆ど感じないです。いやびっくり。今回たまたま最後の在庫だったようですが、これは来季にまた買いたいなと思いました。