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ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon D810で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

前回はミラーレス一眼のZ 9で、ポータブルバッテリ 富士倉BA-80を使って、ほぼ23時間程度インターバル撮影できることを確認したわけですが、では一眼レフだとどうか?
一眼レフでも、Nikon D850のように、メカシャッターを使わず電子シャッターでインターバル撮影できるカメラもありますが、ここは純粋にメカシャッターとミラーのアップダウン動作を行うとどうなるかも含め、Nikon D810でインターバル撮影してみました。

Nikon D810やD850は、まだUSB給電には対応していない時代のカメラです。フルサイズ機でUSB給電に対応するようになったのはここ何年かですからね。
それまでは外部給電する手段の1つとして、ACアダプタを使用する方法があります。D810やD850、何なら最新のミラーレスのZ 8も、バッテリはEN-EL15シリーズを使うため、パワーコネクター EP-5BACアダプター EH-5dでACコンセントからカメラへの給電が可能です。

ただこの2点、結構良い値段です。互換品もありますが、ちょっと怖いので純正品を使っています。

この組み合わせでBA-80から給電、パワーバッテリパックを使っているので、カメラ本体にもバッテリEN-EL15を搭載し、8時51分に撮影開始、23時3分に両方のバッテリ切れとなりました。時間にして14時間強、これはミラーレスのZ 9との組み合わせよりも持たないですね。


実際の撮影では、一眼レフのほうが消費電力が少ないのですが、インターバル撮影ではZ 9では消費電力の大きいEVFを使わなかったこと、D810ではミラーとメカシャッター動作が思いの外電力を消費していること、そしてAC給電なので、バッテリBA-80からAC電源に変換して出力、ACアダプタでまたDC(直流)に戻しているので、効率という点ではUSB給電より悪くなりますね。

ただ、出力が低いとは言えAC出力もできるのは便利で、繋ぐ機器が小型の扇風機やパソコンやカメラ、ガラケーのACアダプタ程度なら、80Wの出力でも何とかなりそうです。

ということで、BA-80、インターバル撮影に最適ですね。災害用以外にも活用させていただきます。


ポータブルバッテリ 富士倉BA-80とNikon Z 9で何時間インターバル撮影が出来るか試してみた

最近購入したポータブルバッテリ、富士倉BA-80。災害時用のスマホやラジオの充電用に買ったのですが、もう1つの目論見として、コンセントがない環境でのタイムラプス・インターバル撮影用カメラへの電源供給を考えています。

これは、8月に旅行で撮影した富士山の風景のタイプラプス用撮影が、カメラのバッテリ+10000mAh(10Ah)のモバイルバッテリでは足りなかった、というのが発端です。12時間程度でカメラ本体とモバイルバッテリを使い切ってしまいました。
富士倉BA-80は22.5Ah、これはモバイルバッテリの倍以上の容量があります。さらにソーラーパネルも使うことで、日中日差しがあれば、ある程度バッテリへの電源供給も可能です。

さて、満充電状態にして、Nikon Z 9とUSB Type Cケーブルで接続します。まずは給電可能なことを確認。
カメラのバッテリも満充電し、タイムラプス撮影開始です。

撮影条件は、インターバルタイマー20秒毎、背面液晶使用です。今回はインターバル撮影+4K60pタイムラプス動画生成としました。
今回はソーラーパネルは付けずに、純粋にバッテリの容量のみを使用します。
7時半過ぎに撮影開始。20秒ごとの撮影。気温は概ね25~32℃程度。

仕事帰りの20時半過ぎ時点で、まだ富士倉のポータブルバッテリの残量表示は5段階の3から2になっていました。
そして翌朝6時20分で、ポータブルバッテリとカメラ本体のバッテリ双方が残量切れとなり撮影終了。
ここまでの撮影枚数は約4100枚、撮影時間は23時間弱といったところです。
概ね1日近く持つ感じで、これがあれば、今までのモバイルバッテリでは持たなかったシチュエーションでも、ほぼカバーできそうな感じです。

富士倉BA-80は、80Wまでの疑似正弦波のAC100V(60Hz)のコンセントも備えているため、次回はUSB給電できないNikon D810に、一眼レフ用のACアダプタを接続して、同様に撮影してみたいと思います。


フレッツ光クロス(10Gbps)開通しました。で、速度は?

フレッツ光クロス(10Gbps)が先月末開通しました。

XG-100NE稼働中


この12年程、フレッツ光の1Gbpsを使ってきましたが、10Gbpのフレッツ光クロスがスタートし、2023年5月にはひかり電話に対応、ぶら下がるネットワーク機器も増える一方なので、回線増強で切り替えることとし、10G BASE-Tや2.5G BASE-Tの有線LAN環境の準備は進めてきました。

実は先先週の帰省中に切替工事があり、既に開通していたのですが、帰省中に祖母が亡くなり、葬儀のためしばらく実家に留まったこともあって、実際に使ったのは先週の金曜日からです。
帰宅後すぐに、ONU&ルータを交換し、セットアップを行いました。

ONUに光ケーブルを接続、ONUから付属のLANケーブルでひかり電話対応レンタルルータ、XG-100NEのWAN端子に接続します。
電源を投入し、有線接続で、ルータにログインします。デフォルトのIPアドレスは192.168.1.1とこれまでのルータと変わりなし。まずはログインしてルータのパスワードの設定を行います。
プロバイダの設定については、使っているASAHIネットはIPoE方式のIPv4 over IPv6接続が基本となり、接続設定情報はプロバイダから自動的に配信されるため、ルータへのプロバイダのIDやパスワードの設定は不要です。
ただ、開通日から時間がたっていたせいか、この設定情報配信がされないため、プロバイダに再度設定情報を送るように、スマホの回線からアクセスして設定しました。
ASAHIネットの場合は、この設定を「IPv6接続機能 契約確認」のページから行えます。

IPv6接続機能 契約確認のページから再配信をクリック


待つこと15分後に、気が付いたらネットが使えるようになっていました。このあたり、特に何の前触れもないため、設定がうまくいっているのか否かが判断しづらいです。とりあえずネットが使えるようになりましたが、細かい設定をしていきます。

まずIPアドレスですが、我が家ではデスクトップPCとNAS(Network Attached Storage)、無線LAN AP(中継器含む)、テレビやレコーダーはIPアドレスを固定し、それ以外のノートPCやタブレット端末、スマホはDHCPによる自動IP割当としています。
DHCPが割り当てるアドレスを、便宜上192.168.1.xxスタートで、割当個数を指定しています。

また、XG-100NEの無線LANは11ax Draft版(Wifi6の先行版)搭載はしていますが、既に無線LAN APとしてWifi6対応のBuffaloのWXR-5950AX12を使用しており、同じリビング内で電波干渉を避けるため、設定をOFFにしておきました。
ところが、当初使えた無線LAN機能は、後日無線LANサービスを契約していないためエラー表示になりました。

無線LANのオプション契約しないと使えなくなるようです

プラスいくらか払えば無線LANは使えますが…、まあこのルータの無線LANも別に悪いものではないと思うので、市販の無線LANルータを持っていなければ、お金を払って無線LAN機能を使うのもありかなとは思います。

回線速度を測ってみる

メインPCから回線速度を測ってみました。現状、メインPCは2.5G BASE-Tの有線LAN接続で、10G回線をフルで使えるわけではありませんが、フレッツ光クロスの実際のスループットは2Gbps程度のようなので、今無理に10G BASE-TのLANカードを入れる必要もないかなと思いました。その為に高価なHubも追加したくないですし。

早朝で2Gbps前後のダウンロード速度が出ました。これはほぼ2.5G BASE-Tのスループットに近い値が出ています。

実際は、ネットの接続先の速度に依存するので、この数値が必ずしも出るわけではありませんが、Amazon Primeで動画を見つつ、複数の機器でインターネットにつないでも速度が落ちないという点で、回線増強にはなっていると思われます。

ちょっと月々の料金は上がりますが、ネット依存の時代なので、回線速度は速いに越したことはなく。
それにしても、ISDNの64Kbpsからネット回線スタートした身としては、夢みたいな数値ですね。

フレッツ光クロス(10Gbps)導入に向けた準備 その2

NTT東日本より、フレッツ光クロス対応のONU(光回線終端装置)とレンタルルータXG-100NEが先行で届きました。2組も!

ルータとONU、2組届く…驚きのあまりブレてます(笑

どうやら、NTTが自己都合で工事日を変更した際に消し忘れた最初の工事日の契約のルータと、新しい工事日のルータが届いたようです。
こちらはNTTに1組回収依頼をかけましたが、改修するための梱包は未だ届きません…。どうなってるのNTT?

10Gbps対応ONUとレンタルルータ

フレッツ光クロスは10Gbps回線となるため、その進化を発揮するため、レンタルルータXG-100NEのLANも10Gbps 対応の10G BASE-Tを搭載しています。ただし、10G BASE-Tはまだチップが高価なため1ポートのみとなっていて、残り3ポートは1000BASE-T/100BASE-TXです。
また無線LANも内蔵しまして(昔と違ってオプションではない)、NTTの中の人は無線LANを使いたい人はプラスいくら…みたいに言っていましたが、それってこのルータには当てはまらんでしょ、と思いましたが、まさか、お金払わないと無線LAN機能をオミットしている!?
まあどちらにしろ、Buffalo WXR-5950AX12を無線LAN APとして使うため、XG-100NEの無線LANは干渉を防ぐため切っておきます。

明日日曜日に光クロスが開通する予定ですが、あいにく本日より函館の実家に帰省のため、ONUとルータを設置のみしておいて、詳細設定は帰ってきてからになりそうです。
ただ、プロバイダの設定も回線から送られてくるので必要ないというのは便利ですね。

レビューは来週以降に。それよりも、ちゃんと開通してくれるかが不安。NTTの対応が今回イマイチだったからね…。ちなみに、自分の住んでいるマンションでは、フレッツ光クロスは契約第1号になったらしく、それで局内工事も入るみたいですね。次から入る人は工事は簡素になるようです。


ひかり電話が必要なければ、市販ルータという選択肢もあります。

 

まだまだ10Gbps(10G BASE-T)搭載のルータは高いですね。IO DATA製は比較的安価ですが。
安定性という点では、何だかんだでNTTが貸し出すだけあって、レンタルルータがベストなんですよね。10年使ってレンタル代6万円なら悪くはないですが、無線LAN規格が日進月歩なので、市販ルータを早めにリプレースするという手もあります。うちは結局両方を取っているという…

ソーラーマルチモバイルバッテリーシステム 富士倉BA-80を買ってみた

近年モバイルバッテリや、蓄電池レベルのものも非常に種類が多くなり、よりどりみどりですね。
先日富士山をタイムラプス撮影したときに感じていたのが、AC電源が取れない場所での長時間のタイムラプス/インターバル撮影用に、もう少し容量の大きなバッテリが欲しいと思いまして。

そんな中、ホームセンターのCAINSで安く売っていたタイトルの商品、富士倉のBA-80、ネット価格より大幅に安かったので買ってみました。

富士倉 BA-80

モバイルバッテリだけでなく、ソーラーパネルとセット。LED証明、最大120WまでですがACコンセント、USB Type AとType C端子付き。
バッテリ容量は22,500mAhで、手持ちのモバイルバッテリの倍ちょっとですが、半日程度のタイムラプス撮影なら十分でしょう。
ソーラーパネルはそれほど大きくないのでおまけみたいなものですが、ピーカン10時間でフル充電できるということで、災害時に有効かな。ギミックとして面白いですね。

さて実際に充電できるか、真夏の午後4時位のピーカン状態で充電してみました。

充電ランプが付いたので充電できているようです

お、ちゃんと充電できています。窓越しだと発電量が落ちるようなので、雨の心配がない日中の外が最適のようです。
一応、カメラ用とアウトドア、災害用ということで買ったので、タイムラプス撮影でどの程度持つか、今度試してみたいと思います。

楽天だと執筆時点でお高めですね。


Amazionも執筆時点でお高め。

やはりCAINSの店頭で買うのが安そう。通販では品切れですが、店舗ではまだそこそこ在庫があるようですよ。

ヘリコプターフェスティバルの後、急ぎ帰って誕生日

昨日は千葉県は館山のヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2023に行ってきました。写真はぼちぼちアップします。
千葉の南の方、ということで、行きは早朝なので問題ありませんが、帰りは東京へ戻るには、どうしても通らねばならないアクアライン、木更津からアクアラインは激混みなので、ヘリコプターフェスティバルのあとは、急ぎ帰路につきました。
富津道も1車線で混むので、途中までは下道を。お陰で娘の誕生日の夜に間に合いました!

今年はちいかわでした

この誕生日で二桁年齢になる娘さん。大きくなったね。
誕生日プレゼントは…

wacomのペンタブでした

Wacom Intuos Smallでした。絵を書くのが好きなんですよね。
パパは全く絵が書けないので、ペンタブなるものも使ったことはなく、昔からあるWacomくらいしか知りません。今は色々良いものもあるようですが、定番ということで。
液タブはもうちょっと大きくなってからかな。

アウトレット品なら公式もお安いようです。


初代iPod touch(32GB)の導入から15年

日本で初代のiPhone 3Gが発売されて15年ですが(アメリカでは2007年6月発売)、初代iPod touchは日本では2017年に、そして写真の32GB版は2008年2月に日本で販売開始となりました。

初期のiOS1.1から、基本的にこうした表示は現代のiPhoneに受け継がれている感じですかね。
実はこれ、Phille webさんの懸賞で当選してもらったものです。嬉しかったですね。当時はまだガラケー全盛期で、iPhoneを持っていると注目の的でしたが、iPod touchも衆目を集めるのに十分な素質を持っていました。
なにせ、ネットに繋がりインターネットは出来るし、アプリをインストールできて、写真も撮れる。単なる音楽プレーヤーを超えた存在でした。音楽プレーヤーとしての音質はいま一歩だったけど、当時32GBは大容量で、相当な楽曲を取り込めて、これで車で音楽をきくのが一気に楽になりました。なにせ、当時まだCDシェンジャーを使っていましたから。今では信じられないですね。

実は、未だ車で使っています。ただ、流石にもう予備機扱いです。ただ今のカーナビがだめになったら、スマホ再生に移管して完全引退かな。
初代iPod touchはまだBluetoothは非対応なので、対応機器がないと、もう使い所がないですしね。

mixiってのが時代です

いちいちパソコン立ち上げなくても、wifiさえあればmixiとか楽しめたのも時代ですね。

AdobeのAIによる画像生成”Firefly”を試す

Adobeが発表したAIによる画像生成「Firefly」は、2023年7月執筆時点ではまだベータ版のPhotoshopでのみ使用が可能となっています。
試しに、先日空の背景を変えてみた、F-4EJファントムIIの写真を、AIで更に変えてみることにしましょう。

まずはベース画像。

F-4EJ改 (37-8315) 2018年5月撮影

こちらの背景のみをAIで変えてみます。

Photoshop(Beta)をインストールする

まずはPhotoshopのベータ版をインストールします。Adobe Creative Cloudからベータ版アプリのPhotoshop(beta)をインストールします。

Adobe Creative Cloudからべ0タバンアプリのPhotoshop(Beta)をインストールし開く
Beta版は起動画像も違うのね

Beta版のPhotosopで、画像を開きます。最初は空を自動選択させたのですが、これでAI生成すると、戦闘機の画像がグチャグチャに

選択範囲から空を選択し
生成塗りつぶしをクリック

まだAIによる「生成塗りつぶし」は英語でしか入力できないため、ここでは「Dusk sky and moon」(夕暮れの空と月)を入力。あとは生成するだけですが…

!!!

戦闘機がグチャグチャに…

酷くないすか…
なぜこうなったか考察すると、どうも選択範囲から空を選択、で一部戦闘機まで入ってしまったようです。比較的わかりやすい画像のはずですが。

仕方がないので、昔ながらのなげなわツールで戦闘機を大まかに選択し、選択範囲を反転させます。

なげなわツールで大まかに戦闘機を囲って選択範囲を反転

結果的にこれでうまくいきました。
画像は夕暮れがどうにも気に食わず、単純に「月が出ている晴れた空」にしました。

うーん、なんだかあまり上手くないですね。3枚目なんか、もうわざとらしいですし、あまり写実的ではないですね。

どうにも気に食わないので、まずは通常版のPhotosopにも実装されている、「空を置き換え」で夕暮れの空の背景に変更。
さらにその空に月を加えてみます。

さてこうして生成できた月がこちら。

うーん、まあまあかな?

ちなみに1回のAI生成で3パターンの生成が可能なので、気に入らなければ切り替えることが可能で、更に同じワードや違うワードで何度も生成可能です。

1回で3パターンだが、再度生成をクリックすれば何度でも生成可能

最終的に出来た画像がこちら。

それっぽい写真だけど色々変だぞ

ツッコミどころ満載ですね。まず、やはり元々晴れの日中の順光の戦闘機は、入を変えたところで光の当たり方が夕暮れのこの空と、太陽の位置関係が合っていない(笑
月は取ってつけたような感じだし、さらに遠方に旅客機(ここでは「Boeing 777-300」と指定)を入れた所、エンジンが右翼が2発、左翼が1発というアンバランスな結果に。
でも旅客機はちゃんと夕暮れの背景に合った色合いで生成されているのはすごいです。

まだまだベータ版なので、今一歩の部分はありますが、これはやがてもっと自然に、そして簡単に出来るようになるのでしょうね。
とはいえ、やはりベースの写真がしっかりしていないとだめでしょう。これは写真の本質です。

ここではAI生成の是非はともかく、こうしたことも可能なのだな、という確認です。写真ではなくイラスト、イメージ画像を作るのであれば、なかなか有用なツールとは思います。
要は使い方次第、しっかりと倫理観を持って作成し、ちゃんとバックグラウンドを公開すること、これが重要かなと思います。
技術は節度を持って使いましょうね。

ただただアサガオの開花を撮るだけのタイムラプス

Nikon Z 8の8K30p 10bit HLGタイムラプスより4Kにダウンコンバート。
フィルムライクのLUTを適用。やや彩度は落としたけど、それでも少し濃いかな…

夜明けは色温度が大きく変化するので難しい

アサガオって、アサガオなだけに(笑)夜明けに一気にぱっと開花して、昼には萎んでしまうのです。
なので夜明けが勝負なんです。ってカメラに任せているだけですが。

色温度が、明るくなると大きく変化するので、開花途中が真っ青な色になっていますが、元々のベース画像も、夜明け直後は色温度がかなり高めになるんですよね。
写真はLUT適用前の素の動画を画像として切り出したものです。

刻々と変化する色味をどう緩和するか、動画は色々勉強しないとね。

AI画像生成とどう向き合うか

Adobeは先月発表したAIによる画像生成「Firefly」は、Photoshopにベータ版がインストールできる状態ですが、まずはPhotoshop現行の機能、空の置き換えも簡単に背景を変えられるため、写真の根底を変えてしまうものだったりします。

Photoshopの「空を置き換え」

まずはベースの無加工の写真を用意します。

2018年5月撮影の、百里基地302SQ所属だったF-4EJ改 (37-8315)  301SQの機体になる前の写真

背景は青空ですが、雲ひとつないと距離感がないため、絵的にはつまらない写真です。
Photoshopには(Lightroomにもありますが)、背景や空、被写体認識機能があり、この機能の一環として、空を置き換えることが可能です。

空を置き換えで簡単に雲のある空に変更できる

いくつか種類がある中で、画像のような雲のある空を選択肢てみました。

空を追加、言われなければわからない

色がちょっと変わってしまったのは色域指定を間違えたためです。面倒なのでそのまま載せましたが、このように違和感なく変換できました。もはや背景と被写体の境界線も気にならないくらい、きれいに置き換えできます。
この日は雲があった、と言い張れば、誰も気づかないくらい自然です。
このような画像変更は、もう数年前からそれを売りにしたソフトが出ているくらいです。これをどう考えるか、これは写真なのか?
しかし言われなければ本当にわからないです。

夕暮れだと流石に不自然

単純に背景を夕暮れにしてみました。当然被写体のファントムは日中順光なので、あまりに不自然です。
そこで被写体を選択して、少し調整してみました。

やっぱり不自然だけど…

これは私の調整が下手くそなので、やっぱり多少の不自然さは出ます。当然順光で光が当たっている被写体の色を変えただけなので。
しかし、これがAI生成により被写体も逆光っぽくできるようになれば、もう不自然さもなくなるのでしょう。
こうして弄られた写真が、AIにより簡単に生成できる時代がもう来ているのです。
百里基地の撮影をよくしている人なら、日没の方角から3枚目の写真を撮るのは難しいだろうとわかりますが、そのうちAIが進化すると、その辺りも考慮されたりして?