「通信・ネットワーク」カテゴリーアーカイブ

カロッツェリアのデータ通信モジュールND-DC1を格安SIMで使用する

色々忙しくて、ブログ更新が1日開いてしまいました。

我が家の嫁車エスティマに搭載しているカロッツェリアサイバーナビAVIC-ZH09CSも使用開始から10年近く経過して、旧式機ではあるけど、まだマップ更新してくれています。

カーナビには二種類ある。サイバーナビか、それ以外か。

笑っちゃうキャッチコピーw

当時の最新鋭の機能を搭載しているナビですが、Bluetooth経由のガラケー、もしくはNTT DocomoのFOMA回線(3G)を使用した、USB接続の専用の通信モジュールND-DC1を使用して、渋滞情報や各種データの通信ができます。

しかし、購入から3年間は無料で使えますが、以降は有償でSIMを購入しなければなりません。更新用のSIMカード(UIMカード UIM-1)は2年間使えて1万2千円、月500円なので、バカ高いのではないのですが、大した通信もしないのになーと思って、去年1月、スマホアプリのCobaltBlue3を使って、Bluetoothによる疑似DUN(ダイヤルアップネットワーク)でのスマートループ通信を出来るようにしました。(当時の記事参照)

ただし、この方法では、通信を使ったマップの差分更新ができない(SDカードで更新できるので、なければないで問題はあまりない)のと、通信速度が不安定で、時々データが取得できないとか、天気情報の接続に失敗もしくはいつまでもデータ取得できない、といった不具合もあります。スマートループだけなら、割と安定しているのですが。

そんなこんなで1年使ってみて、そういえば最近モバイルルータを使っていないことに気づきました。
モバイルルータ用に通信専用SIMが、現状使わずにいました。ああ、これを使えば、前使っていた通信モジュールND-DC1が使えるのではないかと。

そこで調べてみると、割と簡単に使えることがわかりました。ということで、設定してみます。

UIMカード(SIMカード)を交換する

2019年末でUIMカードの使用期限が切れて使っていなかったND-DC1。そして、やはりCOVID-19などでお出かけが減ってしまって使わなくなったモバイルルータ用のSIMカード。micor SIMを標準SIMに変換するアダプタを付けています。

IIJmioのデータSIMとカロッツェリアのND-DC1

ND-DC1は標準SIMが入っています。なお、ND-DC2はmicro SIMなので注意が必要です。
また、ND-DC1もDC2も、通信はNTT DocomoのFOMA回線(3G)で、2026年3月末をもってFOMA回線は終了するため、それまでの使用となります。もっともあと5年は使えるので、その頃にはナビも更新できなくなっているでしょうし、Bluetooth経由なら4G回線を使えるので問題ないかなと。

まずはUIMカード(SIMカード)を交換します。交換は、カードを差し替えるだけで簡単です。

Linux PCまたはMacでminicomをインストールする

さてND-DC1のSIMカードを入れ替えるだけでは、通信プロバイダが違うため通信できません。このため、minicomというソフトを使って、内部の設定を変更します。

うちには、古いPCをオーディオ用にLinuxを入れています。Ubuntu Studioという、Ubuntuの派生バージョンですが、Linuxには違いないですから、コマンドはもちろん標準のUbuntuと同じです。

またWindowsアプリで、無料でUbuntuをインストールできるので、それを使っても良いでしょう。
Macなら、minicomをそのままインストール出来るようです。

ここではUbuntu Studioを使用します。

端末(Terminal)を起動したら、

sudo apt-get install minicom

を入力します。

sudo apt-get install minicom


これで、Ubuntuにminicomがインストールされます。

minicomからND-DC1(L-05C)にアクセスする

次に、デバイスの情報を見るためのコマンドを入力します。

dmesg
dmesg

入力すると、長文のメッセージが帰ってきます。このメッセージの一番下あたりに、”usb *-* new high-speed USB device…と書いてある行が出てくるはずです。

FOMA L05CやUSB ACM deviceと書かれている行に注目

赤で囲った部分を見ていくと、Product : FOMA L05Cと書かれていて、ND-DC1のdocomo側の型式であるL05Cが認識されているのがわかります。

その下に、ttyACM0~2という3行がありますが、ここでは一番最初のttyACM0にminicomを使ってアクセスします。

sudo minicom -D/dev/ttyACM0
sudo minicom -D/dev/ttyACM0 で設定にアクセスする

すると、minicomが起動します。
私の環境では、ここでERRORが出てしまいましたが、一度ND-DC1をPCから抜いて、挿し直したところ、認識しました。

ERRORが出た場合は挿し直してみて、AT OKが表示されれば認識されています

認識されると、”AT” “OK”と表示されます。続けて以下のコマンドを入力します。

AT+CGDCONT=?

入力すると、現在ND-DC1に登録されている接続先情報が表示されます。

デフォルトでは上記の接続情報のみ登録されている

ND-DC1は、純正のUIMカードでは、”PPP”で、いわゆるPoint to Point Protocolで接続、接続先は”fgc2h.dcm.ne.jp”になっているようです。

ここで、新たに挿入するSIMのAPN設定を書き込みます。
私はIIJmioと契約しているSIMなので、CGDCONTの2番めに以下のコマンドを入力します。

AT+CGDCONT=2,"IP","iijmio.jp"
CGDCONT=2にSIMのAPN情報を入力する

接続方式は”IP”で良いようです。入力後、再度

AT+CGDCONT=?

を入力すれば、新たに登録した接続先情報が表示されるはずです。

最後に

AT0

を入力すれば、minicomは終了します。

ナビ側の設定を行う

今度は、サイバーナビAVIC-ZH09CSの設定を行います。
まずは、設定を終えた通信モジュールND-DC1を接続してナビを起動します。

画像は去年のブログの使い回しですみません。BluetoothによるDUN接続設定の時の写真ですが、基本は同じやり方です。
マニュアル設定画面までたどり着いたら、以下の項目をそれぞれ設定します。IIJmioの場合は、以下の通りに設定します。

接続先名称IIJmioここは分かりやすいよう任意の名前でOK
接続先電話番号*99***2#CIDの番号(ここでは#の前の2)はAT+CGDCONT=*でせってした番号を入力
IDmio@iij使用している回線業者から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
パスワードiij使用している回線から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
プライマリDNS未入力DNS(Domain Name Server)を指定したい場合は入力 ※通常は未入力でOK
セカンダリDNS未入力上記と同様
Proxyサーバー未入力回線業者から指定されている場合は入力 ※通常は未入力でOK

以上でOKです。

うちのナビの場合、この後通信に失敗する現象があり、一度通信モジュールを挿し直したら、うまく通信できました。
通信速度も、こころなしか純正UIMカードのときより早い気がします。
これで、ナビか故障するか、マップ更新ができなくなるまで、何とか使用できそうです。


先日久しぶりにオートバックスに行ってきたら、もはやナビコーナーは縮小気味、オーディオコーナーは隅に追いやられていました。オーディオやる人は、もうカー用品店ではなく、通販で買って自分で施行下、カーオーディオショップなんでしょうね。
今はナビも標準装備が当たり前、後付でもディーラオプションで買って、わざわざ市販品を買う人は少なくなっているのかな?

個人的には、まだサイバーナビやケンウッドの彩ナビ、三菱電機のサウンドナビあたりは価値があるかなと思っていますが。

【大晦日】Blog@yamaro.info 2020年総括1

COVID-19に振り回された1年、という印象です。
仕事の上でも、東京五輪に向けた仕事がスパっとなくなってしまい、テレワークが増えた1年でもありました。

2020年は、Wordpressによるブログを導入して、間もなく1年(2019年11月から試験運用開始)となります。
旧アサブロの旧態依然とした仕様から、大幅に進化しました。写真も複数アップしやすくなり(今どきそんなの当たり前なのですが、アサブロは何と1枚ずつしか上げられないのがストレスだった)、写真ブログとしても投稿にかかる時間が大幅短縮できました。

また、商品の紹介とともに、Amazonや楽天アフェリエイトを活用、リンクを踏んで購入してくれた方には感謝します。弱小ブログ故に、大きな収入ではないものの、当サイトのサーバーとドメインの維持の費用くらいは頂けております。感謝です。

書きたいことを書きたいときに、がコンセプトゆえ、その時時で話題が偏りがちですが、変わらずお付き合いいただければと思います。

2020年1月

1月はまだ、COVID-19は中国で大流行し、日本にもそろそろ入ってくるのか…、という感じで、まだ通常通り外出できていましたね。
初詣も、そもそも今回は妻の実家に帰省も諦めましたが、今年の正月科帰省して初詣出来ていたし、東京ディズニーシーにも行きました。もうしばらくは行けない感じですね…。

2020年2月

2月は、横浜に寄港したダイヤモンド・プリンセスでのCOVID-19感染者発生で、ついに日本にもCOVID-19の影響が出始めた頃でしたね。
百里基地では、2020年3月を持って偵察機のRF-4E/EJファントムIIを運用する501SQが最後間もなく終了なので、撮影に出かけていました。

2020年3月

3月、いよいよCOVID-19が日本国内でも流行し始めました。とは言え、前半はまだ外食を控える、という感じまでには至っていなかったような。泊まり出張もあり、その先で出会ったお酒とか、アップしていました。月末に関東では季節外れに雪が降ったり、一転して花見をしたり。百里基地では収穫なし。この頃にはそろそろ外出を控えよう、ソーシャルディスタンスをとろう、集まりの人数は最小限に、という動きが出てきていましたね。
行事は縮小や中止、娘の保育園卒園式も、1人で行きました。

2020年4月

いよいよCOVID-19が日本で流行、医療機関は切迫する状況。
娘の小学校入学式を行って、学校自体は休校、仕事は全面テレワークになりました。
外出も最小限に、体力維持のお散歩だけの日々。子供を見ながらテレワークでした。
そんな中、腕を落とさないよう、テレ(望遠)ワークを自宅ベランダから開始。これが案外色々撮れて、実は一番望遠レンズを使っていた時期だったりします。

2020年5月

GW休みも自宅、時々散歩の日々でした。散歩すると、近場で色々発見があるのは収穫だったり。こんなところにこんな建物があるのか~とかね。
Python勉強がてら、ラズパイを買ってみたりしました。
ブルーインパルスが医療従事者応援のために、東京都上空をフライト、なんとか家から見えるかな~と望遠レンズをセット、1200mmでも豆粒でしたけどね。

2020年6月

テレワークがメインとなるも、出社も時々行うように。
テレワーク中の自己学習で、ラズパイを使ったPython学習を進めたり、カメラマウントを再設計したり。
写研埼玉工場の解体を知り、この月から定期撮影を開始しました。写研の記事は、デザイン関係の方を中心に注目度が高く、当ブログのアクセス数が伸びたりしました。
テレワーク常態化に伴い、家の中の無線LAN環境も改善のため、11ax対応(WiFi6)のBuffalo AXR-5950AX12を導入したり、サブで使っているノートPCを11ax化したりでした。


2020年前半は、とにかく迫りくるCOVID-19、そして外出自粛と、とにかく日常の生活が大きく変わりました。

東京五輪は延期となり、予定のお仕事ができなくなり、会社や学校に行けなくなり、とにかく不便と忍耐の半年でした。

2021年は、もう少しCOVID-19が落ち着けばと思いつつ、後2,3年は続くのかなという感じでしょうか。
少しずつ新しい生活様式に慣れつつも、慣れからなのか、また感染者が増えつつあり医療切迫など、予断を許さない感じですね。
妻も、看護師なので、いつどうなるやらといったところです。

2021年元旦は、2020年総括の後半からお送りする予定です。では、良いお年を!

Dynabook R73/PBのWifi6(11ax)化成功!

前回、手持ちのサブ機のノートPCである、Dynabook R73/PBのWifi6かをすべく、intel AX200無線LANカードと、M.2(NGFF)をminiPCI-Eに変換する下駄を導入したのですが…。肝心のAX200側のアンテナ端子がMHF4という、それまでのAC7260のU.FL端子より小さく、接続できないとうことがわかりました。

PC搭載のアンテナを流用するのであれば、U.FLをMHF4に変換するケーブルを使うのですが、その変換ケーブルは現在Amazonなど各所で品切れ、または在庫があっても高価です。ということで、こちらをポチってみました。

MHF4端子付きWiFi/Bluetoothアンテナ

MHF4端子のWiFi/Bluetoothアンテナです。本来であれば、配線の長いものを買って、ノートPCに搭載されているものから入れ替えたいところですが、引き直しが面倒なのと、いずれ変換ケーブルは手に入ると信じて、今回は妥協案で、ケーブルが短いものをチョイス。
ちなみに純正アンテナ…と言っていいのかな、元々のアンテナは、ディスプレイの枠内に配されています。

MHF4端子はかなり小さい

アンテナを無線LANカードに接続。いや~、MHF4は端子がかなり小さく、その割に硬いので接続に苦労しました。

アンテナ端子、小さいくせにかなり硬いので、下駄から一度無線LANカードを外して、ペンチでぐいっと押し込みました。いや硬いね。もう外せないんじゃない?
あとはPCの本体底面のパネルを外して、カードを入れ替えるだけです。

やっつけ感のあるアンテナ配置

問題なく入りました。アンテナは、とりあえずDVDドライブとキードード裏辺りに貼り付けました。

復元して起動させます(Dynabook R73/PBは分解を伴った場合はBIOSチェックが入り一度電源が落ちます)。

AX200のドライバはintelのサイトからダウンロードできますが、特にドライバを当てなくても、勝手に繋がりました。ということでとりあえずは成功です。一応、ダウンロードした最新のドライバもインストールしました。さてどんな塩梅かな?

Wi-Fi 6 (802.11ax) WPA3-パーソナルで接続できた

Wifiのプロパティを確認したところ、きちんとWi-Fi 6(802.11ax)で接続されていることを確認。最新の暗号化のWPA3にも対応しました。

WPA3も対応の無線LAN機器同士でないと使用できませんが、最近制定されただけあって、我が家でもWPA3に対応しているのは、これまでXperia 1(SO-03L)のみだったので、これで古いDynabook R73/PBが対応2台目となりました。

リンク速度は概ね1.4~1.7Gbps

リンク速度は、AX200の仕様上、最大リンク速度が2.4Gbpsですが、概ね1.4~1.9Gbpsで接続されているようです。
無線LANルータまでは比較的近い場所なので、やはりアンテナの場所が良くないのかもしれないですね。
液晶の枠内まで届く長さのケーブルのアンテナを買うか、コネクタ変換アダプタがAmazonに再入荷するのを待つか、という感じになりそうですが、とりあえずは、1000Base-T有線LANを上回るリンク速度は出ているので、良しとしましょう。

Dynabook Wifi6(11ax)化を試みる、が…

せっかくWRX-5950AX12を導入して、無線LAN環境をWifi6(11ax)化したのに、Wifi6対応子機はまだ我が家にありません。

ということで、最近COVID-19のクラウド解析などで割と使用頻度が多くなったサブPC、東芝の(今はSHARPもとい鴻海…)Dynabook R73(R73/PB:2015年春モデル)のWifi6化に着手してみます。

元々、Dynabook R73の無線LANカードは、Wifi5(11ac)対応のIntel AC7260が搭載されています。Bluetoothユニットも内蔵していて、11acの無線LANカードとしては安定性など定評あるカードです。
今回は、これをWifi6対応品に交換します。

ただ交換するだけなら簡単なのですが…。単純にカード交換で済まない事情があります。
というのも、現在、Wifi6対応の無線LANカードは、M.2接続が主流となっていて、それ以前に多く採用されていたminiPCI-Express(mPCI-e)はほぼ使われていません。

※ほぼ…と書いたのは、極稀にmPCI-EのWifi6対応カードが存在するらしいのです。

知人のfacebookで、とてもマニアな方がいて、ThinkPadの無線LANカード(ThinkPadは専用品以外は簡単に交換できないことで有名)やキーボード交換、液晶パネル交換、BIOS改造もやっている方がいて、その方の記事を参考にしてみましたが、奥が深いのなんの。
その中で、M.2(NGFF)をmPCI-eに変換する下駄があることを知りました。

触発されたわけではないですが、良いタイミングなのでね。
ということで、まずは部品調達。

※これ以降の記事は、電子機器の分解を行います。参考情報とし、個人の責任の下実施します。静電破壊には特にお気をつけください。

M.2(NGFF)をmPCI-eに変換する下駄

あるんですね…変換下駄。そして、無線カードは、Wifi6対応で、安定性を考えるとintelだよねということで、無難にintel AX200をチョイス。2×2ストリームで、最大2.4Gbpsでリンク可能です。

付属のネジ1本で簡単固定

まず無線LANカードを下駄に差し込んでネジ止め。ちゃんと挿入できました。動くかは別として。

次にDynabook R73を分解します。と言っても、裏返してバッテリを外し、パネルのネジを外すだけで、極めて簡単。Dybanook R73でも、2015年春モデルのR73/PBは、なぜかあまり情報がない機種なんですよね。買ったのはヤフオクの新古品ですが、もともとビジネスモデルでも出ている地味なPCですが、整備性良さとかは、ベースがビジネスPCらしいですね。
なお、R73シリーズは数年と改良されながら割と長く販売されていましたが、R73/PBについては、系統としてはR734シリーズの系列で、実際分解写真もR73シリーズの後期型のものとは違い、R734シリーズに近い配置です。

R73/PBの無線LANカードは、幅広のFPCの下に配されているため、まずはFPCを外します。

FPCのコネクタラッチを上げたところ

幅広のFPCは、コネクタに黒いラッチが付いています。仕事柄、この手のFPCの着脱をよく行いますが、このラッチはあまりつけ外ししないため強度がなく、爪折れしやすいです。慎重に左右均等に力がかかるように持ち上げてください。そうでないと、爪が割れてしまいます。そうなると、FPCをコネクタにしっかり圧着できなくなります。
爪だけの交換は、出来なくはないですが、かなり難しい、ほぼ無理と思ってください。何しろ爪だけの入手が出来ません。この手のコネクタは、数百とか千ロット単位で、コネクタと爪のアッセンブリでしか供給されません。まして個人でとなると難しいです。同じ機種のジャンク部品から流用するしかないです。

FPCが外れたら、後は簡単で、無線LANカードにつけられているアンテナをコネクタから外します。少々硬いので、強度のあるピンセットで外すのが無難です。アンテナを外したら、ネジ1本外せば、無線LANカードを取り外せます。
しかし、ここでYamaro、重大な事に気づきました。

AX200(左)と外したAC7260

アンテナ端子のサイズが違う!!

そうです。新しいAX200、アンテナ端子のサイズが小さくなっています。当然、接続はできません…。仕方がないので、一旦元のAC7260に戻します。

調べると、AX200の端子はMHF4という形状、AC7260はU.FLと言う形状でした…。
変換ケーブルを探すと…あるんですね。いや正確に言うと、ものとして存在はしていたけど、在庫切れでした。

残念…。なので、代替手段に出てみます。お手軽交換のつもりが、ちょっと面倒な感じに。ですが、こんなのは自作PCやカスタマイズやっている人なら当たり前。

続く…?

寝室の無線LAN環境改善にWiFi中継機WEX-1166DHP2を導入

前回のブログでは、BuffaloのWiFi6対応無線LANルータWXR-5950AX12を導入した記事を書きましたが、予想はしていましたが、あれだけアンテナがニョキニョキの製品でも、どうもうちのマンションでは、ルータの対角線上にある寝室までのWiFiの電波の通りが悪く、あまりやりたくはないですが、中継機は必要だよね、ということに。

今回、WXR-5950AX12導入で、リプレースの対象になった古いWRZ-1750DHPを中継機に回しても良かったのですが、なにせ古いので、今回はまたまたアウトレット(ただしバッファローダイレクトではなくAmazonアウトレット)で、たまたまお安く出ていた中古品(実質再生品?)を導入してみました。

Buffalo WEX-1166DHP2

もちろん、11ax(WiFi6)ではなく11ac(WiFi5)ですし、2アンテナで2X2通信で、11acでも最大866Mbps通信しかできませんが、中継機ですし、寝室はある程度回線速度が確保できればそれで良いので、必要十分でしょう。外付けアンテナ、というのも良いですね。個人的に、内蔵アンテナに懐疑的なので…。

洗面所の上に設置

親機と寝室の間の洗面所に設置してみました。コンパクトですね。ちなみにコンセント直付けも可能です。

WiFi Analyzer(Androidアプリ)計測したところ、同じ5GHz帯で、寝室での電波強度は-80dBmから-55dBmに改善しました!

Wifi Analyzerで電波強度の差が歴然


約25dBm電波が強くなりました。これは出力で言うと、316mW改善していることになります。親機に直接つなぐと、寝室の端のほうは、上の画像のように-80dBm前後、条件によっては電波が途切れたり、応答が遅かったりすることもあるので、中継機で大きく改善したと言っていいでしょう。

中継機経由での実際のネットの速度も、特に問題ない感じでした。
中継機は、そもそも中継機の設置場所に十分な電波が届いていないと(電波強度的にも電波品質的にも)、当然ながらその先のスマホやPCなども十分な回線速度が出ません。なので、そもそも電波が届きにくい場所に中継機を設置するのは意味がないのですが、某価格比較サイトで評価が二分されているのは、電波強度と電波品質の両方が確保できないと、中継できないという難しさでしょうね。特に電波強度があっても、外来ノイズが多い環境だと、回線速度も遅くなります。

電波は目に見えないだけに、条件が難しいですね。
我が家では今のところうまくいきましたので、中継機としての評価はまずまずといったところですね。

テレワークも続きそうなのでBuffalo WXR-5950AX12を導入

テレワークが続きそう、ということもありますが、我が家のネットワーク関連機器も一部古い機材があるため、リプレースと改善を行うことにしました。

まずは第1段として、無線LANルータ(APとして使用)の更新です。
一番古い、7年前のBaffaloのWZR-1750DHPをリプレースします。この機種は、USB端子2系統(1つはUSB3.0)、ギガビットLAN4系統、11ac Draft版を搭載した、現在主流の11ac(WiFi5)を搭載した機種の走りで、当時としてはかなり高機能だった機種です。

Buffalo WZR-1750DHP 11ac Draft版を搭載 7年間使いました

さすがに7年使って、ラバー塗装な外装は加水分解したので(こんな塗装使うなよ…)、無水アルコールで拭き取り使っていましたが、そろそろ潮時ですね。

もう1台、和室のメインPC部屋で使用している、3年前のWXR-1900DHP3は、これもアウトレット価格で1万円しなかった割に、そこそこの機能、そして外部アンテナはやっぱり良いですね。

今回は、せっかく新しい11ax規格の製品もぼちぼち出てきたので、無線LANルータも、せっかくだから11ax(WiFi6)対応にしたいなと。(子機側がまだ対応機種ないですけどね…)

探していると、バッファローダイレクトのHPが目に止まりました。公式だけど、中古とかアウトレット品、再調整品(リファービッシュ:不具合などで返品された商品を修理、調整して再販するもの)があり、その中に、最新かつ最上位機種のWXR-5950AX12があるではないですか! しかも新品最安値の4割引き位の安さ!
ただ、見つけたその日は在庫切れだったので、何日か待ちました。そして、在庫ができたので、ポチった次第であります。

アウトレット・整備済み品、いわゆる再調整品、まだ新しい機種なので、多分不具合とかで返品されたんだろうな…。この機種、無線が断続するという評価もあり、評価が二分されている印象です。ただ、メーカー調整品ということは、きちんと点検されているので、そこはある程度安心要素だったりします。個人的に、再調整品はほぼ新品でお買い得と思っています。

再調整品は外箱なし

再調整品らしく専用外箱ではなく、包んだだけの簡易包装

再調整品なので、外箱はなく、プチプチで本体と付属品を包んであるだけです。今は説明書も何もかもダウンロードの時代なので、余計な箱も不要ですね。これからの時代、これで十分な気もします。

本体は大きいが付属品は台座とACアダプタ、10GBaseのLANケール部1本でシンプル

本体はかなり大型です。近年、上級ルータになればなるほど、CPUの発熱も大きいためか、ヒートシンクも大型となり、筐体が大きくなるようで、従来のルータの2.5倍位ありそうです。それでも、ASUSなどの最上位機種よりは一回り小さいそうですが…。

10GbpsLANとWANポートが1系統、ギガビットLANが4系統搭載、11ax(WiFi6)対応のハイエンド機種です。そのこだわりは、Impressの記事にも書かれています。
まだ10Gbpsのインターネットもこの4月に始まったばかり、LANも10Gbpsはまだまだ普及していませんし、当然我が家も未導入ですが、将来余裕ということで。

別に他社に嫌とかBaffaloにこだわりがあるわけではないですが、これまでそれなりに安定して使えているのと、設定項目もそれで慣れてしまっているので。ASUSとかNECも使ってみたいのですけどね。

設置してみたが、デカいのなんの

アンテナが1本で2本分(80MHz+80MHz)という構成なので、アンテナ自体が大きく平べったいのですが、本体が何より大きいので、設置は苦労します。アクセスポイントは、そこそこ高い場所に設置したいのですが、現状こんな感じになってしまいます。

天井の段差にアンテナが当たるので、こんな設置になってしまった

アンテナの向きは、指向性があるため、メーカーの指定方法で向きを設定、場所と機器の向きの関係で、少しだけアレンジしています。

11ac機器だけなので、大して変わらないと思ったが…

現時点で我が家には、11ax対応機種はないため、11acのノートPCで計測。純粋に無線のスループットというよりは、インターネット回線も含めた計測ですが、古いルータのときよりは速度は上がっている感じですかね。あまり良い測り方とは言えないので、参考まで。体感はあまり変わらないかな。

ネット速度もそれなりに改善?

アウトレットなら買い、正規価格ならライバル他社も比較検討すべき

今回は、Buffaloの最新最強機種がアウトレット価格でしたが、正規価格で買うのであれば、同社の下位機種や、ASUSやNECといったメーカーも候補に入りそうです。

正規価格だと、執筆時点で3万円オーバーのWRX-5950AX12、まだコスパは良くない気がしますね。

WXR-5700AX7Sなら、3万円を切る価格ながら、割と5950AX12に迫る性能、WANポートが10Gbps対応と、これも筐体が大きいですが、WiFi6対応の最新機種です。こっちのほうが売れ筋になりそうですね。

WSR-5400AX6もミドルクラスで、2.4G帯の速度は遅いですが、5G帯は上位機種に迫る速度です。10Gbps回線やLANを構築しないなら、アンテナ内蔵でサイズも標準で、コスパは良さそうです。

NECのAM-AX6000HPは、上位機種でもアンテナ内蔵でスッキリしているので、スペースが余り取れないならNECでしょう。NECはNTTのレンタルルータも手掛けていて、安定性には定評があります。
NECのAtermといえば、私も大昔、ISDN時代のTAを使っていましたが、無線LAN時代になってとんとご無沙汰です。少々お高めなのと、USB端子がなく、プリンタやHDDなど繋げられないので、付加機能がなうというのが欠点ですが、それらが必要ないなら、シンプルでよいですね。

もうなにか生命体にしか見えない、ASUS最強のゲーミングルータGT-AX11000、お値段もちょっとしたパソコンが買えてしまいそうです。設置場所も相当取りますし、アンテナがこれだけ出ていると、リビングに置ける感じではないですね
でもASUSはこれ以外に、エントリークラスからミドルクラスまで、WiFi6対応機種が充実しています。今一番旬なルータメーカーでしょう。


というわけで、11ac DraftでWiFi5を導入してから7年、今度はWiFi6を導入しました。
こうなると、WiFi6対応の子機(受信側)も欲しくなりますね。ということでちょっと検討します(謎

APCのUPS ES750がほぼ半額なので慌ててポチった

e-TRENDのさんのメルマガで、UPS(無停電電源装置)あるなぁ、お? え!?エエエエ!!!!…ポチッとしてしまいました。だって相場のほぼ半額でしたから…。

APC ES 750 USBの4年保証モデル、750VA(450W)矩形波出力のモデルです。我が家では3台のUPSが稼働していて、ルータやHub、NASなどネットワーク機器全般、PC、テレビとレコーダーとそれにぶら下がるUSB-HDD、全てUPSを接続しています。

UPSはかれこれ十数年前から導入していて、2011年の東日本大震災後の輪番停電でも、UPSがあることで光回線も接続可能(根幹のNTT側の回線も当然停電対応されています)だったので、問題なくネットが使用可能でした。なので、UPSはあったほうがいいですよ、この時代ですから。

APC ES 750 USBは、前述の通り、停電時の出力波形が矩形波のモデルとなり、商用電源と同じ正弦波出力のものはもう少し高くなります。
理想は正弦波出力のUPSを使うことですが、まあそこは短時間の仕様であれば、問題は出ない…ですかね。今どきは殆どの機器はスイッチング電源なので、本来は避けたほうが良い矩形波出力ですが、過去十数年間、稼働して機器が壊れたということはないので…この辺りは、考え方次第かな。
PCのUPSは、正弦波出力モデルを使っていますけどね。

APCは業務・個人問わず、各所で多く使われているので、個人的にはメーカーに対しては良いとも悪いとも思っていない(割と故障も多い…)メーカーですが、何故かうちにあるのはAPCばかりですね。理想はOMRONなのですが。

バッテリは、新品時は片側つながっていないので、まずはひっくり返して蓋を開けて、バッテリを取り出して、配線をつないで…を行う必要があります。
さて、これは前日の夜、作業はここまでです。まだ接続する対象機器が稼働中なので、翌朝早朝の作業です。


はい、翌朝、早朝に古いUPS(超大昔のAPC CS 500)を撤去して、新しいUPSを接続しました。配線ごちゃごちゃ…。というか、USB-HDDだけで4台、さらにHubとテレビ、レコーダーがあるので、これだけの接続数に。

USB出力があるので、Fire TV stickやChromecastの電源もここから取ることが出来ます。停電時にもスマホなどに充電できます。時代ですね。

お役御免のAPC CS 500とCoregaのHub

余裕で10年以上使っているAPC CS 500は、今まで特に問題なく稼働していて、APCの製品の中では比較的長寿命でした。バッテリも生きてるっぽいですし、何年か前にバッテリ交換していますが、旧製品となって久しいですし、お役御免ですね。ついでに、こちらも十数年近くかどうしていたCoregaのHubも、まだ使えていますが、たまに回線が詰まる症状、こいつが原因がはわかりませんが、ついでに交換しました。ネットワーク機器も、定期交換は必要ですね。


Amazonでもこの価格、しかもこれは2年保証モデルかな? 4年保証モデルが1万円しなかったので、今回相当お安く買えました。もちろん、セールは終了しています。あしからず。

まだまだ固定電話は使っているので…

ROWA HHR-T407(KX-FAN51互換)

我が家、まだ固定電話もそこそこ使っています。ひかり電話ですけどね。一定通話までは定額のプランで、主に実家にかけるのがメインです。

うちの実家の方は、LINEでビデオ通話できるけど、妻の実家の方はLINEはやっていても、ビデオ通話の出方がわからないという…、今携帯ショップも営業縮小なので質問もできないし、結局電話なんですよね。

ここ最近、電話もちょっと増えてきたのですが、Panasonicのコードレス受話器の電池が、買って9年、そろそろ寿命で突如電池切れも発生するようになってきたので、互換品のバッテリを買ってみました。


互換バッテリといえばROWAですね。リチウムイオンバッテリと違って、ニッケル水素バッテリは、品質差による安全性の差もそこまでないとは思うけど、やはり互換品の中でもわけのわからない中華製は避けたいので、安心のROWAです。

今回は楽天のROWAの直営店のロワジャパンで購入しました。
購入時、わかりづらくて送料がかかってしまう設定になっていますが、発送方法でメール便を予め設定すれば、送料無料です。

ヘタった純正バッテリと入れ替え

純正型番はKX-FAN51で、これの互換品がROWAのHHR-T407です。交換は、蓋を外してただ入れ替えるだけですから簡単ですね。ちょっとの間だと、電池を外しても内部メモリは失われないようです。って今どき当たり前か…。


そういえば、4月から、フレッツ光でも10Gbpsのプランのフレッツ光クロスがスタートしたようです。10Gbps、LAN側もHubやケーブル、色々変えなければならないし、まだPCで10Gbps対応のNICを標準装備する機種も少なく、これからといったところですね。

ただ、フレッツ光クロス、ひかり電話には対応していないようです。今後は固定電話には対応しないのかな、となるといよいよ固定電話も、一般家庭では終わりになってくるのかもしれませんね。

サイバーナビZH09CSをスマホ経由でスマートループに接続する

【追記】2022年11月3日にCobaltBlue3が起動できなくなり、Google Playでもインストール出来ないようです

車ネタが続きますが、ご容赦を。

嫁車エスティマに装着しているナビは、carrozzeriaのサイバーナビAVIC-ZH09CSという、2011年モデルの古いものを使っています。

起動や検索が超絶遅い、挙句の果てには検索など負荷が大きいと勝手に落ちて再起動するなど、そろそろガタが来ている感じですが、地図の更新もまだ可能ですし、壊れるまでは使いたいかなと。

さて本題ですが、このナビは、carrozzeriaのナビでは十年以上前からおなじみの、渋滞情報やCDDBなど情報取得できる、スマートループを搭載しています。専用の通信モジュールND-DC1で、docomoの3G回線でデータを取得しますが、docomoの3G回線は2026年3月で終了します。まだ6年あるわけですが、専用のUIMカード(SIMカード)であるND-DC1の契約が昨年末で切れたため、これを機にスマホ経由に切り替えようと思います。

しかし、2011年のサイバーナビですから、現行サイバーナビのように、WiFiにつながるでもなく、当時はまだスマホも普及しだした頃で、ガラケーからダイヤルアップまたはBluetoothで通信するようになっています。

当然もうガラケーの時代ではないですし、かといってDUN(Dial-up Networking Profile) はほとんどのスマホで非対応です。

CobaltBlue3のインストール

そこで出番となるのが、AndroidスマホにDUNを追加するアプリ、CobaltBlue3です。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.cane.android.cobaltblue3&hl=ja

早速インストールしてみました。

CobaltBlue(画像は課金済みの状態)

未課金状態でも接続できますが、1回通信が終わる毎にOFFの設定となります。スマホやナビによって相性があるようなので、必ず最初に接続できるのが確認できたら、課金しましょう(*^^*)


サイバーナビ側の設定

ナビ側は、一度スマホとのBluetooth接続を削除し、CobaltBlue3が起動した状態で、再度ナビとペアリングを行い、CobaltBlue3のスイッチをONにします。

ペアリングが済んだら、Bluetoothの設定からマニュアル設定で、接続先を設定します。うちはスマホは格安SIMのBIC SIM(IIJmio)を使用していますので、IIJmioのAPNの設定を入れています。

マニュアル設定画面までたどり着いたら、以下の項目をそれぞれ設定します。

接続先名称IIJmioここは分かりやすいよう任意の名前でOK
接続先電話番号*99***1#CIDの番号(ここでは#の前の1)は任意でよいようですが、この番号でだめなら*99***2#~ *99***9#まで試してみてください
IDmio@iij使用している回線業者から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
パスワードiij 使用している回線から指定されたIDを入れてください ※回線によっては未入力でOKの場合もあります
プライマリDNS未入力DNS(Domain Name Server)を指定したい場合は入力 ※通常は未入力でOK
セカンダリDNS未入力上記と同様
Proxyサーバー未入力回線業者から指定されている場合は入力 ※通常は未入力でOK

これで準備OKです。あとは、Bluetooth経由で、ナビが自動的にダイヤルアップ通信を開始します。

スマホはSONYのXperia 1(SO-03L)ですが、無事通信できました。

ただうちの環境では、通信を開始してから実際にデータが落ちてくるまではかなり時間がかかりました。

例えば、 通信モジュールND-DC1 では1分程度位でスマートループの情報取得をしていたのが、CobaltBlue3経由では数分以上かかってしまいます。通信できることはできるのですが、相当時間がかかってしまう状況です。

とは言え、2年契約で¥13,200もするUIMカードを更新するくらいなら、全然安上がりです。

【追記】Bluetoothオーディオとの併用は注意が必要

これは懸念していたことですが、CobaltBlue3がONの状態だと、同じスマホからBluetooth Audioを使用する際に、接続エラーが出てしまいます。

AV機器との接続に失敗しました。AV機器から接続を開始してください。

このような表示が出て接続できない場合は、一度、CobaltBlue3のスイッチをOFF→スマホのBluetoothをOFF→スマホのBluetoothを再度ON→Bluetooth Audioが通常接続・再生されることを確認→CobaltBlue3のスイッチをON にすることで、Bluetoothオーディオでスマホから再生しながら、CobaltBlue経由でスマートループデータの取得が可能となります。

少し面倒な手順を踏む必要がありますが、イレギュラーな使い方なので、多少の不便は仕方ないでしょうね。