「PC・IT系」カテゴリーアーカイブ

歴代使い続けたXperiaからZenfone 11 Ultraに乗り換えることにした

2014年発売のXperia Z2から、ずっとスマホはSONYのXperiaを使ってきたのですが、ここ最近の値上がり傾向と、歴代どの機種も相変わらずの発熱、短いアップデート期間、そして最新のXperia 1 VIは4Kディスプレイも廃止、カメラアプリもせっかくの一眼ライクのPhotography Proを廃止、だんだん特徴が薄れてしまっている感が否めず、だけど価格は高止まり。
国内ブランドなのでSONYを応援してきましたが、海外ブランドも続々とFelica対応した今、ちょっと浮気したくなっちゃいまして。
最近Xperia 1 IIのバッテリもへたってきたので買い替え時です。まあXperiaはバッテリ交換して、サブで使いますけどね。

そこで白羽の矢が立ったのがSnapDragon8 Gen3でもコスパの高いZenfone 11 Ultraです。
20万円越えが当たり前となったハイエンドモデルに対し、こちらはメインメモリ(12GB/16GB)と内部ストレージ容量(256GB/512GB)で13~15万円台なのが魅力です。他メーカーだとハイエンドの次のモデルくらいの価格帯なんですよね。

・6軸ジンバルスタビライザー搭載のメインカメラ
最近はどの機種もハイエンドならカメラは不満ないはず。この機種の特徴は6軸ジンバルスタビライザー搭載で動きながらの動画撮影に強く、対応フォーマットは8K24p、4K60p、4K30p HDRと多彩です。
従来のZenfoneでイマイチだった2眼カメラから3眼化されたのも、今回選んだポイントです。
メインカメラはセンサがSONYのIMX890で、最新の5000万画素1/1.56型センサとなっています。

・65W PD給電対応
20Wまでの機種が多い中、ノートPC並の最大65WのPD給電対応で最速39分で満充電と、ゲーミングスマホ同様に給電のみ(充電しない)のモードに切り替えられるのが良いです。バッテリを長持ちさせられそうです。
15Wのワイヤレス給電にも対応しています。

・可変リフレッシュレートの6.78型 LTPO AMOLEDディスプレイ
通常は1~120Hz、一部ゲームで144Hz対応の有機ELディスプレイ、フルHD+で、今まで使っているXperia 1 IIより解像度は下がるものの、実用上4Kの解像度があっても、スマホの画面サイズでは人間の目の限界を超えているので、おそらく解像感は問題ないでしょうね。Xperia 1 VIで4Kディスプレイを辞めたのも、バッテリ消費の観点からでしょう。
色域DCI-P3カバー率107%、ピーク輝度は2500nits、このあたりも実用上もう自分のないスペックです。

・顔認証&指紋認証対応
iPhoneならあたり前のことですが、Xperia 1 IIでは指紋のみでした。顔認証、指紋認証が画面上をタッチというのは普通に便利。Xperiaでは指紋センサがサイドにあったので、ホルダーにつけているときは面倒でした。

・AI通話通訳, AI壁, AI文字起こし
使うかどうか別として、AIは最近のトレンドですね。

・防水防塵
IP65/68対応の防水・防塵性能。ここはもはや当たり前ですけどね。

・Felica(おサイフケータイ)対応
以前は海外ブランドスマホの弱い部分でしたが、ここ2,3年は当たり前に対応するようになりました。

・ハイレゾ対応
ここが明確だったのがXperiaだったので、ずっとXperiaを使ってきた理由の1つでもあります。
しかし今やaptX Losless Audioなども多くのスマホが対応し、スペック上書かれていませんが、LDACコーデックも対応、Xperiaでなければならないという理由が薄れました。

スペック的には申し分なく、これで4年は使えるとよいかなと思っています。
ただ、最近のハイエンドモデルとしては少々残念な部分もあります。

・USB端子がUSB2.0
近年ハイエンド機はUSB3.0を搭載したスマホが出てきていますが、本機種はまだUSB2.0のままです。搭載メモリ容量が512GBと大きいので、ここは惜しいですね。ここは同社のROG Phone 8 ProならUSB3.0端子となっています。

・USB端子がHDMI出力非対応
ここはXperiaでは出来ていたのにZenfoneで出来ないのです。カーナビでスマホのHDMI端子からAmazon Prime Music HDのハイレゾ再生が出来なくなります。
もっとも、スマホからのHDMI出力、かなり消費電力が大きく充電する以上にバッテリの消耗が激しかったので、またFire TV Stickで代用しようかなと思います。

・MicroSD非対応
内蔵ストレージが512GBあればまず心配ないですが、やっぱりあるとないとでは、あったほうが安心感はあります。

・eSIM非対応
最近は物理SIMを入れないeSIMも増えてきました。今使っているIIJmioも対応しているだけに、ここは残念な部分です。回線乗り換えの場合にeSIMだと物理SIMが届くまで待つ必要がないのがメリットですからね。

・重い
重量225gは、これまでのXperiaが180g台だったことを考えると、5500mAhのバッテリの大容量化、大画面化6.78インチを加味しても、ちょっと重そうな印象で、実際買った方も結構この点は指摘しているようですね。

この週末に届くので、データのお引越しをせねば。これが一番面倒な作業ですね。

野暮用に使用したく激安安定化電源を導入してみた

安定化電源、仕事ではKIKUSUIとか松定とかが定番だったりしますが、普段電子工作を自宅でやるわけでもなく、でも持っていると便利だよね、と中古で探したりしていましたが、そもそも国内ブランドの安定化電源は、中古であっても結構良い値段ですし、安いものはもう企業で減価償却がとうに終わったようなモデルだったり。

ということで、今回はチャイナに頼ることに。なにせ価格を調べていても安定しないAliExpressなので、自分で定めた目標閣下ウニナルトを待って、今回やっと納得の行く安値になったので買ってみました。

KUAIQU SPS-C3010

KUAIQU(なんて読むんだ?)のSPS-C3010、30V10A、最大300W出力できるみたいです。本当か…? 国内ブランドの業務用安定化電源なら安くても数万円からです。

とりあえず、動いています

それが1/10の価格ですからね。値段が値段だし、重量もたいしてないので、ノイズ面ではやや不利なスイッチング方式と思われます。
USB端子がついているのと、チャイナの安価な安定化電源で省略されがちな出力スイッチがあるのがよいです。電源オンでいきなり出力されたら事故に繋がりますから。

とりあえず出力電圧は、テスターで測った限りほぼ表示通り。あとは10Aちゃんと出せるかですけどね。


アリエクが怖ければこちらから類似品を。

アレコレついて2千円!、GREEN HOUSEのLEDリングライトGH-CSL80B-BKを買ってみた

照明機材は色々あるに越したことはないのですが、今手持ちの照明機材はどれもバッテリ専用なので、USB電源で使えるものが欲しいと思っていました。
探すと、なんと高さ1240mmまで延ばせる三脚スタンドとスマホホルダーが付属して、2千円程度で買えるものを見つけました。
しかも訳の分からないチャイナブランドではなく、GREEN HOUSEの製品です。

GREEN HOUSEのLEDリングライトGH-CSL80B-BK

さすがに値段が値段だけに、演色性はRa80と、高演色を謳うLEDライトはRa90以上が基本なので、それと比べると劣りますが、まあここは値段なりというか、それでも安すぎる気がしますが。

中身はAmazonとかでよくありがちな中華LEDリングライトとスタンドがセットになっていますね

箱の中にさらに箱。LEDリングライト自体は、Amazonなどでよくある中華製安物リングライトっぽいですね。それにGREEN HOUSEのシールを貼っただけのようです。スタンドもまあ安っぽいしガタガタですが、この値段なんですから、むしろそれでもまだ安いくらいで、儲けは出ているのか心配になりますね。

USBケーブルは、2A以上の出力に対応するUSBコンセントアダプタか、モバイルバッテリを接続します。
PCのUSB端子は1Aまでのものが多いので確認が必要です。

色温度は3種類切替可能です。

パッと見た限り、演色性は確かに高くはないので、厳密な物撮り、特に食べ物系はもう少し演色性の高いほうが良いでしょうね。
写真では色味がわかりやすいよう光量は落としていますが、10段階に明るさを変えられて、かなり明るくも発光可能なので、割と明るい場所でもライティングの効果はわかるかと思います。
物撮りやタイムラプスで深夜の植物撮りにも重宝しそうです。

早速タイムラプス用にセッティング

特にタイムラプスは夜間真っ暗になったり、部屋の照明が入ったりして明るさが一定にならないので、ライティング出来たほうが便利です。
この値段なら買って損はないですね。演色性については、うるさく見なければこのLEDライトでも大きな問題はないように思います。
趣味レベルなら十分でしょう。

在庫限りっぽいので、お早めに。

PHILIPSの20000mAhモバイルバッテリDPL7721Cを買ってみた

Nikon Z 9への給電も出来たらと思い、PD給電対応のCIOのモバイルバッテリを1年半前に買ったのですが、まだ10回程度しか使っていないのに、スマホを充電しようとしたところ、100%あった残量が一気に0%に。

以前から、充電しておいてもスマホやカメラに給電するとすぐに残量が減ってしまい、今回ついに完全アウトです。
CIOのバッテリは割と評判が良かったので、とても残念。ただAmazonの低い評価を見ると、自分と同じように10回程度で使えなくなってしまったユーザーもちらほらいるので、不良率が高そうです。

不良品で返品したいところですが、もう1年半経過したので、おとなしく新しいのを買うことにします。
10000mAhのものでもよかったのですが、それは2個持っているので(1つは”自称”20000mAhだけど、実質10000mAhと思っている)、20000mAhのものも1個買ってみる事にしました。

今回選んだのは、既に型落ちなのかな? PHILIPSのDLP7721Cです。

PHILIPSと言えばオランダの総合電機メーカーで、日本だと医療機器やシェーバー、電動歯ブラシのイメージですが、かつてはオーディオブランドでも一世を風靡した会社で、CDの規格はSONYとPhilipsの共同開発しています。
モバイルバッテリはというと…一応HPには掲載されていますが、恐らくどこかのOEMで、製造しているわけではないでしょうね。
以前、同社のモバイルバッテリDLP8712Cを使っていて(寿命で廃棄済)、物は悪くなかったので、また買ってみることにしました。

届きました。さすが20000mAh、でかい、重い、ズシリと来ますね。普段持ちはあまりしたくないです。


手持ちの”自称”20000mAhと並べてみました。ほら、全然サイズが違うでしょう?

“自称”20000mAhは実際の仕様は10000mAh程度と思っていると書きましたが、これだけサイズが違うんですもの、これで本当に20000mAhだったら革命ですよ。どう見てもサイズがこれだけ違って同じ容量な訳が無いし、実際に”自称”の方はスマホ2回フル充電で残量が0になるので、やっぱりせいぜい10000mAhしかないんですよね。

PHILIPS DLP7721Cはこれだけサイズが大きいので、普段持ちではなく長時間撮影に行くときや旅行などで使いたいですね。
値段が値段だけに、PDでの出力は20Wまで、パソコンなど65W以上のPDには対応できないので、あくまでスマホやカメラ程度の充電ですが、とりあえず災害対応も含めて、1つはあると良いかなと思いました。


↓こちらが”自称”20000mAhのバッテリです。値段も安いし、薄いです。これが20000mAhなワケがないですが、10000mAh程度の実力はあり、PD/QC3.0給電対応7セグの残量表示など、ツボは抑えています。こちらは買って半年程度ですが、問題なく使えています。少なくともCIOのバッテリよりはマシです。

【備忘録】PCがスリープから勝手に復帰する場合の対処法

Windows95の時代から、サスペンド・スタンバイ・スリープといった、PCの現状を保ったまま(メインメモリの給電を保ったまま)、電源消費量を大きく減らした状態で待機モードに移行する機能があります。
それこそWindows98あたりまでは、ただでさえ不安定なOSをスリープ状態に移行すると、その後まともに復帰しないことも多々ありました。
それが今や、ほぼ問題なく安定して使えるようになりました。自分もWindows 7 64bit以降、普段はPCを使い終えたらシャットダウンではなく「スリープ」にしています。そうすれば、次立ち上げたときも、前回の環境のまま即座に使えますからね。

ところが、スリープにしていても、意図せず勝手に電源が立ち上がってしまうことがあります。これを回避する方法です。

キーボード・マウスの「電源の管理」

Windowsの場合、デバイスマネージャーからキーボードとマウスの設定を確認します。
プロパティから「電源の管理」タブを開き「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックボックスを外します。これで、キーボードやマウスに触れた際にスリープから復帰してしまうことはなくなります。

スタンバイ状態を解除できるようにする

ネットワークアダプタの「電源の管理」

同様に、ネットワークアダプタ(LANアダプタ)の「電源の管理」も確認しましょう。

グレーアウトしてチェックボックスをクリックできないぞ…

ここで問題が! なんとチェックボックスがグレーアウトしてクリックできません。
なぜこういうことが発生しているかというと、オンボードネットワークアダプタの場合、UEFI(BIOS)で電源管理している場合があります。その場合はWindows側で設定ができないことがあります。
ただ、うちの環境の場合、UEFI上では内蔵ネットワークアダプタの管理項目は存在しませんでした。

ネットワークアダプタの「詳細設定」も確認しましょう

案外触れられていないのが、「詳細設定」にも電源に関する設定項目が存在する場合もあります。なお、この項目はネットワークアダプタのメーカーや型式によって項目が異なります。前述の「電源の管理」で設定できない場合はここも確認してみましょう。

S5(シャットダウン)状態からの電源ONを無効にする

「詳細設定」を見ていくと「S5からのWake on Magic Packet」があります。どういうことかと言うと、「S5」とは電源の状態を示し、PCがシャットダウン、電源断の状態からMagic Packetという、LAN経由で電源をコントロールするデータを送信することで電源をONにする機能です。
例えば、インターネット経由で地球の裏側からでもPCの電源を入れることも可能です。自宅のPCのデータを出先で確認したいけど電源遮断されている場合でも電源を入れられます。
ただ、一般にはこうした使い方はしない人が多いと思うので、ここは切っておきましょう。「無効」に設定します。これにより、意図しないパケットによる電源ONはなくなります。

本命のマジックパケットからの復帰を無効にする

そしてこちらが本命、そもそもの「Wake on Magic Packet」を無効にします。マジックパケットなんか出していないよ、と言うかもしれませんが、LANは電源状態に関係なく機能しているため、何かしらの信号を受け取った際にスリープから復帰起動してしまうことがあり、この「Wake on Magic Packet」を無効化することで、勝手にスリープから復帰することを防ぎます。

以上、備忘録として記録しておきます。
というのも、最近ネットワークアダプタのドライバを更新したら、スリープから勝手に復帰してしまい、「詳細設定」にWake on Magic Packetの項目があるのをすっかり忘れていたから…。電源の管理だけ見て、何でグレーアウトなんだっけ、となったのがきっかけです😅

気がつけば16TBのHDDの残量が1TBなのでSeagateのExos X20 20TBを買ってみた

Nikon Z9, Z8、D850と4500万画素クラスのカメラが3台あり、動画も撮ったりすると、いくらあっても足りないのがHDD。
気がつけば、大容量なはずの16TBのHDDは満杯に。

16TBでも足りないこんな世の中じゃ

てなわけで、残量1TBは非常にまずい状況なので、新しくHDDを買います。18TBか20TBか、迷ったけど、18TBでは向こう1年で満杯になるかもしれないので、20TBにしました。

Seagate Exos X20 ST20000NM007D 20TB

一体HDDっていつ物理限界に達するんでしょうね? ムーアの法則とまではいかないにしろ、それでも年々容量は大きくなっていますね。
今回はSeagateのExos X20 ST20000NM007D 20TBです。ここのところHDDはWDをよく買っていたので、久しぶりのSeagateですね。
よくどこそこのメーカーは壊れやすいっていいますが、実のところ、長年の経験から一般家庭の使用においては「運」と思っています。
そもそもHDDはを作るメーカーは限られていますし、同じメーカーでも用途に応じて複数の種類があります。
メーカーそのものよりダメロットとかに当たらないことを願うしかないですね。

今回は値段を抑えるためリファービッシュ品(メーカー再生品)を購入。
デメリットとしては、一般販売品のような保証はないこと。クラッシュしたら終了です。あまりお薦めはできません。うちは複数にデータのバックアップを持っているのと、ここ何年も、PC用のHDDはクラッシュ経験はなく、20年前よりは確実に信頼性は上がっていると思っているので。
まあそれでも壊れるときは壊れますし。

使用時間は0時間となっていた

リファービッシュ品は、初期不良等で返品されたものをメーカーが再生したものです。なので実際にはある程度使用しているはずですが、使用時間は0時間となっています。再生後に使用時間もリセットされるのかな?

とにかくこれで向こう2,3年は持つかなと思います。でも動画で結構圧迫されているような。使わない素材は断捨離しないとダメですね。

Nikon Z 8 FW C:Ver2.01

2024年4月23日にNikon Z 8FW C:Ver2.01が発表されました。今回は軽微な修正のようですね。

  • 通信機能で表示される以下の初期設定を変更しました。
    • – 暗号キー
    • – カメラの初期化後に表示されるパスワード
  • 以下の不具合を修正しました。
    • – 撮影した画像が緑色に色かぶりする場合がある。
    • – カメラに設定された日時が不正になる場合がある。
    • – [撮影直後の画像確認]を縦位置で再生中、画像を拡大表示しマルチセレクター / サブセレクター操作を行うと入力した方向に移動しない。
    • – バージョンアップ後、アイセンサーが反応せずファインダーが表示されない場合がある。
    • – 画像モニターに i メニューを表示し、シャッターボタン半押しで i メニューを消灯してからファインダーを覗くと、 i メニューが表示されたままとなる場合がある。

さて、たまにはSnapBridge経由でアップデート試してみようかなと。今までただの1度もSnapBridge経由でFWの更新が成功したことがないんですよね…

はい、更新できませんでした

ダメでした(笑) ほんとこのアプリ、Bluetoothはちゃんとつながって画像転送もスムーズなのに、WiFi接続はてんでダメ。WiFiに切り替わらないのです。

数回試しましたが同じ結果なので、素直にカード経由でアップデート。そのほうが早いです。本当にNikonはアプリケーション開発、真面目にやってほしいです。
SnapBridge、評判悪いけど、Bluetoothで接続している限りは割と快適なんですよね。その点他社のアプリより快適なんですけどね。

結局カード経由でのアップデートがベスト

さて、アップデートも済んだけど、撮影に行けるタイミングはまだ先。GWは各ジャンル撮りたいなと思っていますが、果たして…

Nikon F90Xのシャッターカウント数

Nikon F100のシリアル通信が不調な件で、F90Xも引っ張り出してきたついでに、SoftTALKで色々設定を見直していました。

Nikon純正のF90/F90XフォトセクレタリーAC-PW-Jでは、カメラの状態表示はこんな感じでした。

Nikon F90・F90Xフォトセクレタリー AC-PW-J

これがサードのソフトであるSoftTALK2000では、もう少し多くの情報が表示できます。

SoftTALK2000ではシャッターカウント(Total Frames)が表示できる!

Statusの項目をよく見るとTotal Frames、つまりシャッターカウント数が表示できるのです!
デジタルカメラでは当たり前にシャッターカウント数が撮影データに付与されますが、フィルムカメラではカメラ本体でそれを行わない限り不可能です。

元々、私の使っているF90Xは、マルチコントロールバックMF-26を搭載したF90Xsというモデルで、シャッターを切った回数を記録、またフィルムに焼き付け可能なアップカウント値(6桁)の機能があります。
ただ、現時点でMF-26はバッテリ切れとなっているため、アップカウント値は保持していないものと思っていました。
ところが数値はきちんと保持されている上に、空シャッターを切るとちゃんとカウント数が更新されるんです。いや30年前のカメラなのにすごいね!

そしてF90Xsをよく使っていた1998~2007年(Nikon D300購入まで)のおおよそ9年でのシャッターカウントは1万回なんですね。これは36枚撮りフィルムで277本程度です。
概ね月2,3本撮影していたので、だいたい感覚的には合っていますね。

フィルム時代にシャッター回数なんて気にしたことない

考えてみれば、デジタルからになり、段々とメモリ容量が上がってから、シャッターを切る数はそれこそ対数のごとく増加しましたね。フィルムでは当たり前ですが1本36枚程度。長尺フィルムを装填できる、例えばNikon F3用のフィルムバックMF-4250コマです。報道カメラマンなどプロカメラマンならともかく、一般的な素人カメラマンが切れるシャッター数は、フィルム時代ではたかが知れていたということです。
デジタルになった今では、1回の撮影で1万枚撮影したなんて話も聞きますが(ほぼ動画w)、それを私のF90Xでは9年かけて達成したわけで、シャッター幕の耐久数など、フィルムカメラの時代では素人にとっては気にすることではなかったのです。

それこそ業務用途、昔アサヒカメラで見たNikon F3の記事で、図書の複写用途でF3を使って80万回シャッターを切っても壊れなかったことが伝説のような扱いになっていますが、デジタルに成り1TBなんてメモリカードも当たり前になりつつある現在、もうメカシャッター耐久40万回でも足りない時代になり、Nikon Z 9 / Z 8、SONY α9IIIのようにセンサの読み出し向上でメカシャッターレスになるのがだんだん当たり前になっていくんでしょうね。

フォーカス距離も読み出せる

話を戻すと、SoftTALK2000では純正のフォトセクレタリーで表示できないフォーカス距離も表示されるんですね。

距離エンコーダ搭載のDタイプ以降のレンズならフォーカス距離も表示できる

コンマ1m単位でしか表示できませんが、ftとmの数値が変わるタイミングが異なるため、実際の距離エンコーダの分解能はもう少し高いと思われます。
この時のレンズはAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで、F90X発売当時はGタイプレンズは存在しませんでしたが、絞りリングが無く絞り優先やマニュアルモードでは最小絞りに固定されてしまう以外は問題なくF90Xで使用可能。超音波モータレンズも使えますし、絞りもプログラムオートからコマンドダイヤル回せば間接的に調整可能です。

世の中ではF100とF801シリーズに挟まれてやや不人気なF90シリーズですが、こんな感じで当時としてはかなり高機能なカメラだったわけです。
中古では二束三文どころか見かける機会も減ってきましたが、ファインダも良いので是非使ってみてくださいね。

Nikon F100の10ピンターミナルのシリアル通信が不調

先日スキャンしたフィルム、Nikon F100で撮影しましたが、F100では撮影データを専用ソフトで吸い出すことが可能です。
大昔に買ったNikon F90/F90X用のフォトセクレタリー用の10ピン-RS-232Cケーブルは、そのままF100でも使用できることは以前から記事として書いています。

今回も、フリーソフトのSoftTALKとRS-232Cケーブルでデータを吸い出そうとしたのですが…

Nikon F100と接続できない…

なんと接続できないではないですか…。去年SSDを改装してOSを入れ直して以来初めて使ったので、もしかしたらOS側の問題(Windows11)で使えなくなった?
シリアルポートの番号を変えたり、通信速度を変更してみても変化なし。以前は簡単につながったのに。

ケーブルが古くて断線しているかもしれない? 不具合の切り分けをしてみます。
そこで、Windows XPが入った古いPC(DELL XPS M1210)を久しぶりに引っ張り出してきました。

そしてカメラも、Nikon F90Xをまずは接続。シリアルケーブルはUSBに変換しています。

SoftTALK2000で通信できることを確認

久しぶりにWindows XPを起動。懐かしいな。このPCはもう16年前に買ったものですが、ちゃんと生きています。
そしてSoftTALKでちゃんと通信できることを確認。

ちなみにF90/F90X用のフォトセクレタリーでもちゃんと通信できました。

フォトセクレタリーでNikon F90Xを認識

つまり、フォトセクレタリーの通信ケーブル(シリアル-USB変換ケーブル含む)は問題ない。

どうやらF100の10ピンターミナルが駄目っぽい。ただ、ケーブルレリーズは使えたので、レリーズに関わる通信はできるけど、シリアル通信が駄目なようです。
何度か繋いだり外したりしているうちに、1度だけカメラを認識出来ました! そしてデータが吸い出せました。

何故か1回だけF100が認識されて、SoftTALKでデータを吸い出せた

そして、再び通信ができなくなりました。
カメラとしては普通に使えて問題ないし、F90/F90Xと違ってF100のカスタム設定はカメラ本体で可能なので、繋がらないとデータが吸い出せないくらいしか弊害はないのですが、なんだかモヤモヤする不具合ですね。もうそんな修理はできないだろうし、そもそもソフトもケーブルも大昔のもので、誰もサポートが出来ないですし。

あまり使いたくない接点復活剤を試しましたがやっぱり駄目で、F100側の通信コントロールチップが駄目なのかな?

たまにはノートPCにも給電したいのでPD65W対応充電器を買ってみた

先日、数年ぶりに泊まりの出張をしてきました。

若い頃は毎月何度かは出張し、泊まり出張もそこそこ多かったのですが、徐々に減って、コロナ禍になってからは出張すらしなくなりましたが、本当に久しぶりです。
夜はホテルで写真や動画編集すべく、PCを持っていったのですが、そんなに長時間使うわけではないので、内蔵バッテリフル充電で持つだろうと思いまして、大きく重たいACアダプタは持っていかなかったんですね。
そうしたら、やっぱり動画編集・画像編集はGPUによる処理が入るためか、ファンもガンガン回って、案外バッテリを消費しちゃったんです。
カタログスペック上は9.9時間となっていますが、実際には4時間程度でほぼ空に近い感じでした。

JEITAの測定法では9.9時間バッテリ駆動できるそうですが…

もちろん重い処理、特にGPUを使う処理をいていたので仕方ないとして、やっぱりPCに給電できるPD充電器、持っておいたほうが良いなと。
実はちょっと古い大きめなPD充電器は持っていますが、それは普段持ちのは大きく、今はカメラ用に使っているので、もう1つ買うことに。
ただ、使用頻度は低いので、あまり高くないやつで、と調べたら今やPD65W出力対応のものは2千円台からあるんですね。

今回はこれを買ってみました。

しかし不安になる安さですね。ANKERの同スペックの半額以下です。評価は悪くありません。そして届きました。

届いたものは、見た目は価格相応ではありますが、案外悪くないです。出力ポートも65Wと20W、ちゃんと分かれています。最近のチャイナは侮れませんな。
最大出力は65Wなので、もしPD65W対応のポートを使用した場合は、他のポートは使えません。3ポート同時出力した場合は、Type Cは両方合わせて45Wまで、Type AのQC3.0ポートは15Wとなります。
こういった制約はあるものの、PD65W出力させる機会はそう多くはないと考えれば、普段持ちできるギリギリのサイズで悪くはないスペックですね。

ASUS ROG Zephyrus G14に給電できるか試す

購入3年目(発売開始は2020年5月)のASUS ROG Zephyrus G14(GA401IU-R9G1660TWQ)は、本体左側のUSB3.1 Type-C Gen2ポートが給電と映像出力に対応しています。HPには特に記載がないですが、このPCはUSB PD給電の45~65Wの給電に対応しています。

UGREENのPD対応ケーブルを使用

手持ちのUSB Type-CケーブルはPD60W対応のUGREENのもので、65Wに少し足りないですが…とりあえず接続してみました。

PD給電認識されました

差し込んだら、ちゃんと給電されていることが表示されました。使いながら充電しても、ACアダプタより遅いもののちゃんと充電自体は行われているようです。
動画編集やゲームをするのであれば、ACアダプタはあったほうが良いですが、写真編集くらいならバッテリ+PD給電で出先でもなんとかなりそうな感じですね。
今はノートPCもPD給電やThunderbolt3/4での給電対応機種が増えてきたので、PD65W程度の充電器は1つ持っておくのも悪くないですね。


値段は高くなりますが60Wまでの対応ケーブルが不安なら、100W対応のケーブルが良いでしょうね。自分も次買うときはこちらにします。