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Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)を入手した

一度使ってみたかったレンズです。

Medical-NIKKOR 120mmF4(IF)は、その名称の通り、医療用、医学用の記録撮影のためのレンズとして開発されたレンズです。
おもに外科手術や、口腔内の記録撮影の為、リング状のスピードライトを内蔵させたレンズです。現在でこそ、チャイナレンズで見かけたりもしますし、マクロリングライトが一般的ですが、1960年代にはまだ一般的ではありませんでした。
最初に販売されたのは、1962年のMedical-NIKKOR Auto 200mm F5.6で、焦点距離200mmと割と望遠マクロでした。何度かのマイナーチェンジ後、1981年12月に、焦点距離120mmの本レンズが発売されました。

Medical-NIKKOR 120mm F4(IF)

120mmという焦点距離、Macro-Nikkorなど非Fマウントのレンズを除くと、単焦点のFマウントではこのレンズのみのとなっています。元々一般向けレンズではなかったからか、Nikonの現行のデジタル一眼レフやミラーレスの中級機以上の非CPUレンズ装着時に設定できる焦点距離に、120mmは存在しません。105mmの次は135mmとなっています。
しかし、何故かズームレンズでは、24-120mmというのがFマウントからZマウントに至るまで存在しているので、120mmという一見中途半端な焦点距離には、Nikonは何かしらの考えがあるのでしょうね。

なお本レンズは、AC UNITのLA-2と専用コード、および取扱説明書が付属していましたが、残念ながら2倍までの撮影を可能とするアタッチメントレンズと、DC UNIT LD-2、3ピンシンクロコードSC-22は付属していません。SC-22以外は今後入手してみたいと思います。

絞りリングはなし

特殊用途レンズ故に、使い方や使い勝手は特殊です。
まず本レンズに絞り機構はなく、常に絞り開放となります。開放f値はf4ですが、これは最長撮影距離1.6m時(撮影倍率1/11倍)の場合で、撮影倍率が上がるほどf値も暗くなります。アタッチメントレンズなしの状態では、最短撮影距離0.35mで最大撮影倍率1倍、この時のf値はf32となります。
これは記録撮影のためのレンズですから、できるだけピントの合う範囲は広いほうがよく(被写界深度が深い)、明るさよりも優先事項だからと思います。
そして内蔵するスピードライトを発光させることが前提のレンズのため、暗いf値、何よりフィルムカメラの時代のレンズですから、デジタルのように簡単に感度を変えられないフィルムでも問題なく撮影できるようになっています。
また、f値は撮影倍率(フォーカス位置)、すなわち被写体までの距離で決まるため、内臓のスピードライトはレンズ側でフィルムのASA/ISO感度(デジタルカメラのISO感度)を設定すれば、自動でGN(ガイドナンバー)も決定され、適正露出で発光が可能となっています。
フィルムでは現像するまで結果がわからないため、こうした機構は撮影難易度を下げる有効なものでした。

フォーカスリング、というよりは撮影倍率を決定するためのリングは、クリックストップ付きです。これは、GNの設定にも影響するため、あえてクリックストップが付いており、微妙なピント合わせは、被写体またはカメラを前後させることで決めるようです。

レンズとカメラボディは、シンクロコードでつなぐことで、シャッターを押すとリングスピードライトが発光する仕組みです。

AC UNIT LA-2は残念ながら動作せず

さてレンズ側には別途電源供給が必要ですが、残念ながら、付属してきたAC UNIT-LA2は動作しませんでした。

AC UNIT LA-2は動作せず

元々動作未確認ということで期待していませんでしたが、やっぱりダメ。パイロットランプはいつまでも点灯せず。これが動作しないと、レンズ側のスピードライトは発光しません。恐らくチャージのためのコンデンサあたりが容量抜けしてしまっているのでしょう。
本レンズのS/Nは180945でした。このレンズは180***からS/Nが始まっているのと、付属してきた説明書が81.10の版であることから、80年代初頭の、本レンズ発売当初の個体であると推定します。古いので動かなくて当然です。
ちなみに本レンズ、1998年までと案外長く発売されていたようで、それなりに中古でも流通個体は多いですが、その多くが電源ユニットや専用コードなしだったりします。今回は動作しないものの、コード類や説明書付き、レンズもカビなどの問題はないものが1万円程度でしたので、これは掘り出し物だったと思っています。
とあるサイトによれば、最後期のS/Nは203***で、約2万3千本製造されたらしい(根拠はありませんので念のため)ので、それなりに流通はしているということになります。

LA-2はいずれ分解して、コンデンサ交換など修理可能か確認してみるとして、乾電池を使うDC UNIT LD-2を入手してみたいと思います。90年代まで売られていたので、この年代の部品なら、まだ希望はあります。

素のレンズで撮影してみた

内蔵スピードライトは使えずとも、マクロ専用レンズとしては使えます。120mmという焦点距離も、実はワーキングディスタンスを取りつつ撮影するのに、最適な焦点距離なんですね。とくに外科手術では、あまり被写体にカメラを近づけられないですしね。
撮影倍率が大きくなるほど暗くなるレンズのため、今回は外部スピードライトに頼ってみました。

モアレが出ているのは仕方ないですが1/2倍ともなると、液晶ディスプレイのドットがしっかり写っているのがわかります。
マニュアルレンズなので、当然歪み補正は入りませんが、線がピッタリ出ていて、ほぼ湾曲が見当たりません。120mmという中望遠なのもありますが、素晴らしい結果です。

1倍での撮影

1倍ではf32と暗くなるため、一眼レフではピント合わせが難しいですが、D810のファインダでなんとかピントの山を見つけて撮影。
500円玉をやや斜めにして撮りましたが、素晴らしい解像力です。もう少し低い撮影倍率より解像力は落ちるものの、これがフィルムであればフィルムの解像力を超えているかなと思えます。D810の3625万画素で少し回折の影響があるかな、と言った程度です。

こういう撮影ではマクロ撮影スタンドが欲しくなります

接写スタンドがほしいな~。ベローズ撮影でも、あると便利なんですよね。

これも外部スピードライトを使いましたが、ISO感度を調整すれば、適正露出を探せるので、露出については(ライティング自体は別として)デジタルならそれほどハードルは高くなさそうです。
今度はもう少し立体感のある被写体を撮ってみたいと思います。


ところで、RED BOOK NIKKORのHPで、なかむら小児歯科の中村先生のMedical-NIKKORが紹介されています。
また、なかむら小児歯科のHPにて、ご自身も紹介されています。

実は本レンズを手に入れたのは、この冬に口唇顎裂2回目の手術予定の、息子の歯茎の撮影をしようと思っていたから。なので、なんとしても内蔵スピードライトで撮ってみたいのです。
スピードライトを復活させたいな。

LOGOS Life バックホールドチェアを買ってみた

そんなにアウトドアをするわけでもないのですが、戦闘機撮影の待ち時間やお昼タイム、車の中だと暑いし、リアドアを開けてその日陰で過ごす、という時に長年使っていたColemanの折りたたみチェアがついに壊れてしまいまして…20年以上使ってますしね。

そんな中、先日あみプレミアム・アウトレットに行った際に、LOGOSが入っていたので、立ち寄ってみましたが、良さげなチェアを見つけて、これがアウトレット価格だったのでついつい購入してしまいました。

LOGOS Life バックホールドチェア(ブラウン)

LOGOS Life バックホールドチェア(ブラウン)を購入してみました。展示品アウトレットということでしたが、収納カバーに擦り跡とごく小さな穴がある程度で、椅子本体は折りたたみに伴うシワと程度、問題なしと判断しました。

これまで小ぶりな折りたたみチェアだったので、やや大きめのこの商品、とても座り心地が良くて、何より座面の高さもあるので、立ち上がりも楽。
大きいので、畳んでもそれなりに長さがあるのと、しっかりしている分、重量が約5.4kgあるのが難点ですが、自分の使い方は車の横に置いて使うのが大半、荷物が多いときはアウトドアワゴンに載せてしまうので、問題ないかなと。
撮影の待ち時間や休憩中も、少しでも楽にしていたいですから。

早速子供に占領される

子供に占領される? まあ楽だもんね。


アウトレット品だったので、お安く買えましたが、それなりに高価ですね。それでも、ホームセンターで売っている2千円くらいの折りたたみチェアとは剛性感、安定感が違うので、座っていても疲労度が変わってきますね。

Nikon D850 + AI Nikkor 50mm f/1.2S

最後の写真はNikon D850 + AI Nikkor 50mm f/1.2Sで撮影しました。その前の2枚はDC-Nikkor 135mm f/2Dです。焦点距離やレンズの特性の違いによる描写の違うがよくわかりますね。50mm f/1.2Sは、絞り開放による球面収差(ハロ)の影響で、ピント面とその手前は解像力はしっかりあるけど、繊細かつ柔らかな描写に。背景はやや固めのボケですね。
このレンズは、前ボケをふんだんに取り入れた撮影が得意かもしれませんね。

AFモータ非内蔵レンズは一眼レフで AF DC-Nikkor 135mm f/2Dで遊ぶ

ミラーレスのNikon ZシリーズにマウントアダプタFTZやFTZ IIで、ほとんどのFマウントレンズが使用できますが、AFモータ非内蔵レンズは、AFが使えないのが欠点。
現時点では、やはりAFモータ内蔵一眼レフで撮るのが正解なのかな?

Zボディで使う分には、画面拡大で綿密なピント合わせはできるけど、動態撮影は難しいです。フルサイズ機の場合、ボディ内手ぶれ補正で、フォーカスさえ合っていれば、歩留まりはむしろZボディのほうが上なんですけどね。

ということで、一眼レフの出番はまだあります。Nikon D850はまもなく5年を迎えますが、現行機です。今度、このクラスの一眼レフがNikonから発売される可能性は低く、アッパーミドルクラス最後の機種になりそうです。
ということで、DC-Nikkorを着けたD850で撮りました。

絞り開放ではパープルフリンジが結構出てしまうのがこのレンズの難点ですが、それでも繊細な描写、コントロールできる収差は楽しいですね。収差コントロール可能なDCリングは、フラットだと開放から繊細な描写で、FやR側に回してもなお、その繊細さは保たれています。このレンズそのものの特性ですね。

遠景でも開放なら手前はしっかりボケて立体感が出る

暑い時間を避けた彩湖の公園も、いつもよりかなり人出は少なめでした。お陰で、子どもたちは自転車やブレボーの練習を存分に出来ました。

初めてSnapBridgeからZ 9のファームウェアを更新してみた

Nikon Z 9の最新ファームウェアVer2.10が発表された日、娘も私も新型コロナウイルス感染で寝室隔離されていたので、当然カメラを触るどころではなかったのですが、やっと隔離も一段落しましたので、自室に置いてあったZ 9のファームウェアアップデートを実施しました。

今回、初めてスマホアプリのSnapBridgeからのバージョンアップを実施してみました。

SnapBridgeでZ 9にファームウェアを転送中

SnapBridge上でのファームウェア更新が表示されるのはタイムラグがあるようで、例えば公開当日だと、まだSnapBridge上には更新表示が出なかったりしますが、流石に1週間以上経過してたため、SnapBridge上にも更新の表示が出ていました。

さて転送ですが、途中、BluetoothからWi-Fiに接続が切り替わるのですが、どうもこれがうまく行かず、何度か転送が止まってしまいました。どうもZ 9は未だSnapBridgeの接続切り替え(Bluetooth↔Wi-Fi)が不安定だったりします。D850でも初期の頃はそんな感じだったような気がするので、やっぱりWi-Fi接続ってどうも信頼性に欠けるのは、どこのメーカーも一緒だな、なんて思ったり。
また、転送中にカメラがスタンバイに入って、そのタイミングで転送が止まることも。転送中にスタンバイに入るなって話です。

SnapBridgeからの転送が完了すれば、後はこれまでのメモリカードからのファームウェア更新と変わりません。というか、SnapBridgeからの更新も、あくまでカメラのメモリカード側に更新ファイルを転送しているだけですから。

更新は相変わらず時間がかかりますね。ミラーレスになって、FWのファイル自体も大きくなっていますから、更新も時間がかかりますね。

更新完了し、Ver2.10に

無事Ver2.10に更新されました。さて更新内容は、小さな被写体のAF追従性向上や、C-AF時の瞳・顔認識時のピント精度向上、AFの背景張り付きの改善など多岐にわたっていますが、高周波フリッカー低減が大きなトピックでしょうか。

「高周波フリッカー低減」機能を追加、AF性能を向上静止画撮影モードに、新たに「高周波フリッカー低減」機能を追加。露出モードがS(シャッター優先オート)またはM(マニュアル)のとき、「高周波フリッカー低減」機能をONにして、シャッタースピードの設定ステップ幅を最小1/96段※まで狭めることができます(通常は1/3段または1/2段)。シャッタースピードを従来よりも細かく設定することで、高周波LEDを使用した看板や照明が画角内に入る場合でも、フリッカーの発生を抑えた画像が得られます。
また、小さな被写体に対するAF追従性や「コンティニュアスAF」時の「瞳AF」/「顔検出AF」のピント精度などを向上。より確実、かつ安定したAF撮影を実現します。

https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/

だそうです。近年、LED照明が増えてきましたが、こうした照明はスイッチングにより光量制御していたりするので、その高速点滅による縞状のフリッカー低減が可能です。
今のところ、こうしたフリッカーで困った経験はありませんが、照明の種類によっては顕著なんでしょうね。

さて実写でどのくらいFW更新の改善具合を体感できるかな?

内蔵バッテリではダメだね…引き続きLUMIX GX7MarkIIIでインターバル撮影

昨日10日、長女とともに無事退院できました。新型コロナウイルス感染から長女が脱水症状となっての入院でしたが、お陰様で今は良くなっております。
医療関係者の皆様には感謝感謝です。

で、入院最終日の夜中にも、またPanasonic LUMIX GX7MarkIIIにて窓からインターバル撮影してみました。
今度は、20秒毎から10秒毎の撮影に切り替えてみました。が、同時に、内蔵バッテリでどこまで撮れるかな? という実験もしたくって…

結論から先に書くと、910枚でバッテリ上がりで停止してしまいました…。枚数にすると910枚です。標準バッテリのDMW-BLG10、小型なので容量も少ないため、インターバル撮影にはUSBからの外部給電が不可欠ですね。10000mAクラスのモバイルバッテリやAC供給は必至です。

あまり星も映らなかったな

ということで、今回の撮影は失敗としても、使い勝手など案外GX7 MarkIIIもタイプラプス動画に使えるという感じです。モバイルバッテリを繋いでおけば、相当バッテリも持つことがわかったので、お出かけの際に雨や結露の心配がない環境という条件付きですが、タイプラプス動画は積極的に撮れそうです。


GX7 MarkIII用のバッテリは、純正とMarkII時代からのROWAの互換バッテリですが、このROWAの互換バッテリが少し膨らみ気味になってきました。4年使ってますからね。ってことで買い替えです。

できれば使いたくない互換バッテリですが、ROWAなら品質的にギリギリOKかな、といったところです。


純正、5倍以上するので…もう少し安くなりませんかね?パナソニックさん。

ベローズアタッチメントPB-4にAF Nikkor 20mm f/2.8Dをリバース取付して超マクロを撮ってみた

接写関連のアクセサリ、軒並み生産終了となっているので、慌ててかき集めたとう話は前回しましたが、実写はどんな塩梅かな? ということで実写してみました。

組合せとしては、Nikon D850にベローズアタッチメントPB-4、リバースリングBR-2AとBR-5リングを介してAF Nikkor 20mm f/2.8Dをベローズに逆向きに取り付けしました。
さらに、レンズ先端(リバース取り付けしているので、実質マウント側になります)に、 オートリングBR-6、そこにダブルレリーズAR-10を取り付けています。AR-10の2ピンターミナルは、変換コードMC-25Aを用いて、10ピンに変換してD850に取り付けています。

まずはこの組合せでアサガオを撮ってみた

撮影倍率は、この組合せで5.56~12.54倍にも達します。マクロレンズ(NikonでいうマイクロレンズとかMCレンズ)では、一般的には0.5倍~1倍(等倍)までとなりますから、超高倍率撮影が可能となります。

まずはNikon D810 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの等倍撮影です。

Nikon D810 + AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの等倍撮影

もちろん、これでもかなり寄れています。

では、PB-4 + AF Nikkor 20mm f/2.8Dのリバース取り付けではどうでしょうか?

おお、すごい。ですがとても撮影は難しいです。まず、一眼レフの場合、光学ファンダではほぼ真っ暗、被写界深度も浅すぎますし、ちょっとカメラに触れただけでも被写体が移動してしまいます。
写真は、リモート発光させたフラッシュを光源としています。フラッシュの当て方が難しいです。
そして、写真はf22に絞っていますが、これだと解説の影響が大きいのか、はたまたレンズの解像力の限界か、かなり解像力的には劣る結果になりました。倍率は今までで一番高い撮影ができるものの、やはり一般撮影用レンズでは、画質の影響が大きいようです。
この辺り、Ultra Micro Nikkorとかだと、もっと解像するのかしら?
写真はベランダで撮りましたが、風やエアコン室外機の振動の影響もモロに受けます。10倍以上の撮影だと、ブレや振動の処理が大変ですね。

仕事では、デジタルマイクロスコープで100倍の撮影とかを行っていますが、あれはブレ補正も入っていますし、そもそも室内、精密なステージにサンプルを置いて撮っているだけに、如何にベローズで撮るのが大変か思い知らされました。
まあ、デジタルマイクロスコープ、1千万円超えですからね…。

いやいや難しすぎますね…。ブレとの戦いです。普通の撮り方では、高倍率過ぎて、被写体を納めるのも大変です。
今どきのマイクロスコープって簡単に撮れるんだな、というのを実感させます。これを昔はフィルムで撮ってたんですよ。ものすごく高度な技術が必要ですね。

屋内へ移動

屋外での高倍率撮影は現実的に厳しい! ということで屋内へ。もっとも、三脚にしっかり据えていても、床のたわみでも微妙に被写体がズレちゃいます。
高倍率の顕微鏡ほど、ステージが頑丈、設置する台も頑丈なのはそのためですね。

サボテンを撮ってみました

いや、高倍率過ぎて難しい。被写界深度もものすごく浅いです。これがボディ単体でなら、深度合成でピント合わせるのですが、カミソリピント過ぎるし、ちょっとした振動で構図も変わるし、本当に難しいですね。

収差とピントの薄さに苦しみますね。難しい。それだけに楽しいですけど。苦戦しつつ、試行錯誤で撮るのは面白いし、デジタルなので結果もその場でわかるので、トライアンドエラーで楽しめます。
屋内でも、高倍率マクロ遊びができるので、楽しいですね。

写真的には、解像力が物足りませんが、ブログ掲載サイズ程度なら、まあまあ見られるかな?
今度は何を撮ってみよう? 定番のお金とか、金属表面は面白そうですね。

ベローズアタッチメントPB-4用にダブルレリーズAR-10とオートリングBR-6を導入してみた

Nikonは、以前は接写関係のアクセサリが充実しており、ベローズアタッチメントPB-4もその1つですが、ベローズとそれらに関連する多くのアクセサリが販売終了となっています。

Nikon D850 + Nikon PB-4 +EL-NIKKOR 80mm F5.6

しかし市場ではまだ何とか在庫があったり、中古で手に入れられるものもあり、時間が経過してプレミア価格にならないうちに、ある程度揃えておこうと思い、表題のアクセサリを買ってみました。
これらはいずれも販売終了してますが、1つは中古、2つは新品があったため、購入していました。

ダブルレリーズAR-10

Nikonユーザーでも、ほとんどの人は何に使うのか、さっぱりわからないと思うであろう商品です。
このレリーズは、後述するオートリングBR-6と組み合わせて使用します。
機械式レリーズが2つついたAR-7はかろうじて現行品として販売していますが(恐らく在庫限りでしょう)、AR-10は既に販売終了です。
AR-10は、片側が機械式レリーズで、もう片側が2ピンターミナルとなっています。

単純な形状の2ピンターミナル

すごく値上がりしています…

2ピンターミナルとは、NikonのMF一眼レフ時代に、モータードライブを付けたカメラに対し、機械式レリーズではなく、電気式のレリーズとして設定されていました。また、一眼レフでも、F-301やF-501、F801sとF70D、MF一眼レフ用モータードライブには2ピンターミナルが採用されていますが、それ以外のミドルクラス以上のAF一眼レフでは、10ピンターミナルが採用されていて、これはデジタル一眼レフでも踏襲、ミラーレスでは消えたかと思いきや、Z 9には10ピンターミナルが復活しています。

このため、2ピンターミナルから10ピンターミナルに変換するコード、MC-25/MC-25Aがないと、AR-10は直接D850やZ9の10ピンターミナルには取り付けできません。ちなみにMC-25Aも販売終了です。
仕方がないので、MC-25Aも最後の在庫と思われる新品を調達しました。

オートリングBR-6

オートリングBR-6は、レンズをカメラやベローズに逆付けした際に、そのままでは実絞り(絞りリングで設定した値に絞り込まれる)となるため、ピント合わせ時にファインダ上で見えやすいよう絞り開放にしてピント合わせして、そのあと絞り込むという手間のかかる作業(しかもマクロ撮影でレンズに触れてしまうとピント位置がずれてしまうこともある)が必要なくなります。
このリングを装着し、絞りリングで絞りを設定しても、絞り自体は開放となります。これは自動絞りの一眼レフカメラで通常撮影するのと同じ状態です。
ダブルレリーズAR-10の機械式レリーズ側をBR-6に接続すると、レリーズした瞬間に設定した絞りに絞り込まれ、同時にカメラのシャッターが切れるという仕組みです。
デジタル時代においては、多少絞り込んでも、ライブビューで明るく表示させることは可能ですが、極端に絞り込むと、ノイズだらけでピントが見づらくなりますので、オートリングがあったほうが何かと便利です。

AI AF Nikkor 20mm f/2.8Dをベローズに逆付けして撮影する

以前、AI AF Nikkor 20mm f/2.8DをBR-5を介してBR-2Aリングを装着し、カメラボディに逆付けする方法をご紹介しましたが、今回はベローズに逆付けすることで、より撮影倍率を高めたいと思います。
同レンズは逆向きを直接ボディに取り付けた場合の撮影倍率は3.4倍ですが、エクステンションベローズPB-4を介すことで、5.56~12.54倍まで撮影倍率を上げることが可能です。

それでは、これらのアクセサリを組み合わせてみましょう。

何だかものすごく大げさなセットですが、これらのアクセサリは、ベローズPB-4を除けば、比較的まだ中古で手に入りやすいです。
今回物によっては、在庫ラスト1個の駆け込みセーフで新品を買えました。大切にしていこうと思います。

さて撮影結果は後ほど。これがまた…これだけ接写倍率が高いと、ものすごく難しいんだなという感想です。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sが気になる、テレコン付きでの画質はどうかな?

NikonよりV-Log向けのZ 30と共にに発表されたNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S、SONYやCanonに対して、ミラーレス機での望遠レンズの発表が遅れ気味だったNikonですが(やはりこの2大巨頭の開発力に及ばないのが今のNikonか…)、ここに来て松竹梅の”竹”に当たる望遠レンズの登場です。

400mm単焦点が2本も!?

面白いことに、NikonのZマウントレンズでは、400mm単焦点レンズは2本目となります。
このクラスのレンズは、執筆時点でCanonもSONYも未発売です。両者とも、400mm単焦点は、f/2.8クラスのみです。
Nikonも、先に登場したのはプロ向けのNIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR Sで、200万円超えの高級レンズです。1.4xテレコン内蔵、SSVCMによる高速AFを実現しています。

そして2本目となったNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sでは、1.3段程度開放f値が暗くなった代わりに、かなりの軽量コンパクトなレンズとなっており、重量はf/2.8の半分以下の、約1,160gです。これはZ 70-200mm f/2.8 SやZ 100-400mm f/4.5-5.6 Sよりも更に軽量です。
更に、ここ最近のNikonの軽量望遠単焦点レンズで使われてるPFレンズ(位相フレネルレンズ)は非採用、これは強い光源が入った際のPFレンズの欠点である、特有のフレアの発生もないので、光源を気にせず撮影可能です。

レンズのサイズは、「約104mm(最大径)×234.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)」となっており、Z 9と組み合わせた場合、ギリギリ30cmに入るか入らないか、のサイズになります。この辺りは実際装着してみないと何ともですが。
これは、2022年以降の航空祭の、一般客の大型レンズ持ち込み規制のデフォルトになりそうな、レンズとボディ含めて30cm以内に何とか収まりそうな感じがします(このあたりは実際に取り付けしないとわからないので、現時点で未確認です)。

個人的には、5kg超えのAF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRは、普段の撮影でも手持ちはかなりの疲労感を伴うため、いずれは軽量なレンズに更新したいと思っているので、こうしたレンズの登場は素直に嬉しいですね。

さて、航空機撮影の場合、旅客機などは400mmでも十分ですが、戦闘機のように被写体が小さい場合は、やはり500mmや600mmは欲しいところなので、本レンズとテレコンバーターの組み合わせになると思います。
1.4x使用時には560mm相当、2.0x使用時は800mm相当となるため、テレコン使用時の画質も実用的であれば、かなりの戦力になりそうです。もっともNikonの場合、そのテレコンがかなり高価ですが…。

AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRの場合、x1.4テレコン(TC-14EIII)までなら何とか行けますが、x2.0テレコン(TC-20EIII)では画質の低下を感じますから(もっとも1200mmともなると、解像感を低下させる空気のゆらぎは無視できない)、実際よく使う焦点距離は、レンズ素の600mmと、x1.4テレコン使用時の850mmです。
これをZ 400mm f/4.5 Sで置き換えると、素の400mm f/4.5、x1.4で560mm (f/6.3?)、x2.0で800mm (f/9?)となります。画質が変わらないなら、レンズの軽量化は魅力です。
ただ、600mm f/4Gのような明るい単焦点望遠の立体感に慣れてしまうと、果たしてやや暗い望遠レンズで良しとできるか、難しいところではあります。特にx2.0テレコンでは2段分暗くなりますからね。

1点気になったのはAFがSTM(ステッピングモータ)採用レンズであること。一部では遅いという指摘もあり、実際いくつかYoutubeを見たところ、辛口のDPReviewの動画では、そんなにAFは速くないかな…と言う印象です。

3分12秒あたりのAFの動作を見る限り、それほど速くないような

実際、AFのフォーカスレンジの無限遠端と最短撮影距離端を行ったり来たりする撮影はそうないですが、スポーツ撮影では気になるかもしれません。そういった用途にはやはりVCM搭載のf/2.8クラスのレンズが必要ということになります。

この調子で600mmも!

本音を言うと、600mm f/5.6(f/6.3?)を狙いたいですね。恐らくf/4クラスでは、Zマウントになってからは手が届かないです。今Fマウントでf/4Gを持っているのも、旧製品新品が半額だったからですし。
600mmなら、素で使うか、x1.4で使うかになるため、これなら画質低下もあまり気にならないでしょうね。

ということで、やっと望遠も充実し始めたNikon、次は600mm単、そして売れ筋になるであろう200-600mmの発売が待たれます。早くお願い!

ぴえん?強風でベランダの緑たちが大打撃!

昨日からずっと強風で、ベランダにおいてあったミニトマトやらが折れてしまいました…

今朝、折れて早くもシナってしまった茎をカットしました。

折れた茎はカット、シナシナの葉っぱは蘇るのか…

昨日の朝は青々とこの倍以上の高さで育っていたのに~! せっかく花も咲き始めたのに~! 全てシナシナになってしまったのでカットです。

いやひどい…。何で1日でこんなに? まるで潮風にでもやられた感じです。うちは海からかなり離れている方なのですが。
朝顔は強いから問題ないだろうけど、他がどうなるやら。トマトは復活できるかな?

追い打ちをかける悲しい出来事、D850の縦グリシャッターが…

本日発覚。D850用の縦グリことマルチパワーバッテリーパックMB-D18のシャッターボタンが壊れた…。上の写真撮っていて、半押しまでは効くけど、肝心のシャッターが切れません。えー、半押しは動くのに本押しが効かないなんて。
修理に出さないとだなぁ。

【PROGRADE】COBALT 1700R CFexpress Type B 325GB 値上げする前に買いたかったけど…

遅ればせながら、Nikon Z 9用に、PROGRADE COBALT 1700R CFexpress Type Bの325GBを、Amazonのタイムセールで購入しました。

PROGRADE】COBALT 1700R CFexpress Type B 325GB

高い…高いのぉ… 今まで使っていたのは同社のGOLD 1700Rシリーズですが、COBALT 1700Rは、GOLDのTLC (Triple Level Cell) に対して、信頼性の高いpSLC (Pseudo Single Level Cell) を採用しているのが特徴です。
その特徴は、HIDISCでおなじみ磁気研究所の産業用microSDの説明がわかりやすいです。

パソコンのSSDでも、SLCモデルは高価で、主流はMLCやTLCですが、pSLCは純粋なSLCより耐久性信頼性はわずかに落ちるものの、実質的にMLCなどよりも信頼性が高いメモリです。

カメラ用におけるSLCカードの利点は、その書き込み持続性にあります。

COBALT 1700R(左)には書き込み速度保証の1500MB/sの表記があるが、GOLD 1700R(右)には読み込み速度しか表記がない

COBALT 1700Rは、最大書き込み速度が1500MB/sで、これはGOLDの512GB, 1TBも同じですが、最低継続書き込み速度が違います。

https://www.amazon.co.jp/ProGrade-Digital-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB-CFexpress-COBALT/dp/B087GL9897?th=1

このように、継続的に1400MB/sを書き込めるのがCOBALT 1700Rの特徴で、特に8K動画のような大容量書き込みに適したカードです。もちろん、スチルの連写であっても、バッファフルからの書き込みで差が出る…はずです。
流石に650GBは高すぎなのと、8KのRAW動画を撮る機会はほぼないでしょうから、とりあえず325GBで。GOLDの512GBのスロット2にまわします。
本当は値上げする前に買いたかったですが、予算の都合上仕方なし。時々あるタイムセールで買うことにしましょう。

実際の性能差の検証は、時間があるときにでも。