「お酒」カテゴリーアーカイブ

【やまね酒造】やまねのみのり

GWが明けて一気に仕事が忙しくなってしまった今日此の頃ですが、先日GW休み中に購入したお酒です。

埼玉県飯能市のやまね酒造の若林社長が「OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~」に出店しているということで、買ってきました。天覧山と能仁寺だけに行ったわけではないのです(笑

【やまね酒造】やまねのみのり

醸造家でもあり生物研究家でもある多才な若林福成氏が2019年(令和元年)に創業したやまね酒造。妻がここのどぶろくを気に入っていまして、よく購入していました。
今は、この「やまねのみのり」や甘酒を一般販売し、どぶろくは民泊のみでの提供となっているとのことでした。製造量が少ないだけに、両方を一般販売するのは難しいのでしょうね。

【やまね酒造】やまねのみのり

日本酒に近い製法ですが、日本酒(清酒)ではなくその他の醸造酒という分類。現在、日本では清酒を造る酒蔵免許の新規取得が難しいため、発芽玄米を原材料に加えているのでしょうね。
清酒、すなわち日本酒を作るための免許は年間6万リットルの最低製造量、または海外輸出限定であれば最低製造量は問わないようですが、こうしたハードルの高さは、もう少しなんとかなって欲しいところです。
新政酒造で修行した若林氏の作る正規の日本酒、いつか飲めると良いのですが。

アルコール度数は10度と低めです。度数は仕込みによって変動するそうです。要冷蔵とあるように生酒です。
また新政で修行した若林氏だけあり?新政No.6など新政のお酒でも使われている、協会6号酵母を使用、木桶で仕込んで袋吊りでゆっくりと搾った無濾過のお酒です。
少量生産のため現在は300mlの瓶のみの販売です。

薄にごりでやや黄色のお酒

まずは冷えた状態で。上立ち香は…仄かに米らしい甘みを感じます。口に含むと、思ったよりもあっさり。アタック弱めです。押し付けがましくない甘みと苦味がさっと口に広がります。アルコール度数10度だけに、口当たりがまろやかですね。

ところが温度が上がると、ぐっと甘みと旨口が増しました。冷えた状態だと、少しあっさりかな、と思っていましたが、木桶らしい酸味や苦味などの複雑な旨さがより広がってきます。ということで、温度で結構印象が変わりますね。

何せ300mlなので、すぐになくなってしまう(笑
また飯能に行ったら買ってこないとね。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

正月に山梨撮影ツアーで買ってきたお酒もこれが最後、七賢のスパークリングです。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

瓶の形状はまるでスパークリングワインです。山梨は日本屈指のワイン生産地なので、こうした瓶の調達も容易でしょうね。
瓶内二次発酵とあるように、瓶内で酵母が発酵して糖分が二酸化炭素とアルコールに変わり、その二酸化炭素が溶け込んでスパークリングとなっています。

日本酒でも、プチプチとした発泡感を味わえるものはありますが、ここまでスパークリングを味わえるお酒はなかなかありません。
日本酒では、宝酒造の澪(Mio)が有名ですが、アルコール度数は5%と低めに設定しているのに対して、こちらは11%と一般に日本酒よりは低いものの、澪より高めです。

【山梨銘醸】七賢スパークリング 山ノ霞 瓶内二次発酵

サントリーのウイスキー醸造所など、様々な飲料の工場が山梨の北杜市やその周辺に存在するのは、富士山系の豊富な水源があるから。
良いウイスキーもワインも日本酒も、山梨にはあるのです。では開栓。

コルクやコルク留もスパークリングワインそのもの

スパークリングワインと同様、よく冷やして慎重に開栓。もちろんワイングラスでいただきました。

うすにごりのシュワシュワなお酒

上立ち香は、不思議なことにワインのようなブドウ系の酸味を感じます。口に含むと、まずは爽やかな甘味と酸味が広がりますが、ここはブドウ系の味ではなく、ちゃんと日本酒らしい米のほのかな優しい甘みです。その後、わりとドッシリ感を味わえます。決して軽すぎるテイストではなく、適度な重厚感もあります。
最初の口あたりはかろやかなのに、その後しっかりとドッシリ感が来るけど、決して重すぎないですね。爽快感→重厚感を味わえます。これは面白い!

ということで、山梨に出向いた際にはまた買いたいお酒です。いや~、若かりし頃山梨に住んでいた時は、この酒蔵まで30分で行けたのに、全く興味がなかったのが痛いです。
あの頃に戻って、もっと早く日本酒の楽しみを知っていれば!

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

すっかり酒ブログです(笑)が、当ブログはノンジャンルで書きたいことを書きたいときにがコンセプトでお送りしております。

今回は妻のいただきもののお酒ですが、これがなかなかなんですわ。

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

蔵まつり、行きたいですね。なかなか酒蔵の蔵まつりとなると、難しいですね。車では行けないですし、電車でもけっこう遠いですからね。
しかも、蓬莱(ほうらい)の酒蔵は岐阜県。関東住みにはかなり遠いです。でもこのお酒を通販でも扱っているのがさすがです。
公式HPによれば、酒米は「ひだほまれ」を精米歩合55%で。日本酒度は-3となっています。

【渡辺酒造】蓬莱 蔵まつりご来場者還元 手詰め中汲み純米 無ろ過生原酒

シンプルなラベルですね。中汲みだけを手詰めするのは、酒蔵にとって面倒な作業ですが、これをあえて行うことで、醪から絞るお酒の中間部分のみ、つまり最もそのお酒のバランスの良い部分を楽しむことができます。
無濾過生原酒なので、度数はわずかに高め、

澱は少なめでほんのり黄色

冷酒でいただきました。
上立ち香は華やかな吟醸香。とても香り高いです。口に含むと、すっと水のように透き通った感触なのに、あとからじんわりと口の中いっぱいに甘みが広がります。そして、その後じんわりとアタックが押し寄せます。これはとても不思議な感覚です。
最初にアタックや甘みがぐっと広がる、と言うお酒は割とあるのですが、最初の透き通った感触、これはなかなかないです。そしてあとに押し寄せる米の甘みもまた、押し付けがましくなく、しかし薄くもなく主張はしっかりあります。本当に不思議な感覚です。何とも面白いです。
少し温度が上がると、最初の透き通った感覚はわずかに弱まり、甘みを感じるスピードは早くはなります。が、透き通った感触は変わらず。

すべての原点です。水みたいというのは、決して純真無垢な純水と言っているわけではないのです。純水って何も入っていない水ですが、飲むととても不味いのですよ。水道水だって何かしら入っているわけだから不味くないのです。
私が良い酒を飲んだときいう「水のようだ」は、最大の褒め言葉です(と上から目線で書いてしまってすみません、つまり美味しいってことです!)。

新規開拓のお店で日本酒をいただく

今日からGW休み突入。まあ、昨日は息子の体調不良で休んだので、実質昨日からですが…。
先日、久しぶりに職場の人たちと飲みに行ってきたお店、前から行きたいと思っていました。しっかり2週間前に予約して行ってきました。

その前にまずは1件目の立ち飲み(座りましたが)で軽く予行演習。

予行演習と言いつつ2杯頼んでしまいました…

でもって本命へ。

いや結構飲んだな~。お酒も料理も良かったです。お酒のラインアップが思った以上に多く、確かに予約しないと、流しで入れないのも納得です。
ここはまた利用したいと思います。

今回特にヒットした日本酒は「天美(てんび)」ですね。薄濁りで爽やかかつ苦味と甘味のバランスがとても良く、スイスイ入りますね。
而今や飛露喜も久々に飲めました。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)

流輝と言えば、我が家ではもうおなじみの桃色。今回は酒こまちバージョンです。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)

流輝の桃色の酒こまちバージョン、前回飲んだのは2021年でした。
流輝の桃色は、生産時期によって酒米が変わり、この「酒こまち」以外にも「五百万石」を使ったバージョンもあります。
酒こまちバージョンのほうが、個人的にあまり飲んでいなかったかな?
デリケートな赤色酵母を使うため、毎回色が変わるのですが、今回は赤の割合が薄く、特にきれいな桃色ですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 桃色無ろ過生(酒こまち)

酒こまちバージョンは、毎回アルコール度数が低いですね。今回も、2021年に飲んだものと同じ、9度となっています。
精米歩合は55%と程よく削ったお酒です。いやそれにしても今回は色が良いです。

澱と絡んでやや透明感のある絶妙な桃色に!

無濾過で澱がらみなので、場合によってはかなり透明度が低くなりますが、今回は澱を混ぜてもやや透明度が高いです。よってこの絶妙な色合いに合っていますね。これは飲む前からうまいやつだ!

開栓時はやや発泡感あり。わずかにシュワシュワしました。
上立ち香は爽やかな柑橘系。口に含むと…、いやこれは素晴らしいバランス! 桃色から彷彿とさせる桃ジュースと思いきや、もう少しさっぱりとしていますが、甘みは酸味と絶妙に絡んでベストバランス! これまで飲んだ桃色の中でも、個人的にベストと言ってよいです。
強過しない甘味と酸味は、桃ジュースとグレープフルーツジュースをミックスしたような、ミックスフルーツジュースですね。何でしょう、軽やかなのに味はしっかり主張しますし、それでいて口当たりとキレが抜群に良いです。爽やかな酸味、適度に苦味を残して引いていく切れの良さ。
そしてアルコール度数9度と低めなので、スイスイ飲めてしまう爽やかさ。
これはもっと暑い時期に、冷やして飲むと良さそうですね。生産時期で味も変わるので、次買うときの味も楽しみですが、ともかく今回はこれまでの桃色でもベストの出来(個人的に)。最近酒に弱くなった妻もグイグイ飲んでしまう、爽快なお酒です。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

前日に引き続き、栃木で買ってきたお酒です。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

この、飯沼銘醸「姿(すがた)」のスパークリングは、白と黒の2種類のラベルがあって、2021年に白を買っていました
今回購入した関口酒店には2種類おいてありましたが、どう違うのですか?と聞くと「黒のほうが発泡が強い」とのことだったので、黒にしてみました。
写真のように、かなり澱が絡んだお酒ですが、このお酒に関しては、ヘタに澱を混ぜずに開栓したほうが「安全」でした。結果論ですけどね。理由は後述します。

【飯沼銘醸】姿 純米吟醸生酒 スパークリング(黒ラベル)

精米歩合55%の純米吟醸。ラベルにありませんが、とある酒店のHPによれば、酒米は山田錦・きたしずく(北海道産)、日本酒度は-2だそうです。
火入れしていない生酒です。スパークリングなので、もちろんラベルに書かれているように開栓注意です。
前日の旭興の発泡性貴醸酒と違うのは、コルクではなく回転させる栓を採用しています。なので、ゆっくり少しだけ栓を回してガス抜きをしていきます。

強烈なガス!

お店の人が言っていた、黒のほうがガスが強いは本当でした。少し栓を開けただけで、これだけ泡が発生します。この状態でガス抜きすること10分。これだけ長い時間吹き出すお酒はそうそうありません。いやぁ待ちましたよ。少しだけ栓を開いては閉じる、を繰り返しました。

カルピスみたいな白い濁り

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと、爽快なガス感と共に、米の爽やかな甘味がまさにカルピスソーダ? でも甘みが強いわけではなく、酸味と苦味とのバランスが良いので、飲んだあとのキレも良いですね。ことさら濃厚さを感じさせず、キレの良さは抜群。よってスイスイ飲めてしまいます。
このお酒も祝いの場にふさわしいのではないでしょうか? ラベルもおしゃれですね。

栃木に行くと必ず買いたいお酒の1つです。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

栃木で買ってきたお酒です。旭興(きょくこう)は、大田原市の渡邉酒造ですが、わりと小さな酒造なので、栃木県内ではよく見かけますが、県外となると案外見つけられなかったりします。
なので、栃木に行った際はよく買うお酒です。

【渡邉酒造】旭興 発泡性貴醸酒

貴醸酒です。そして発泡性です。2021年にも購入しているこのお酒ですが、製造年で味が変わるようです。
基本は栃木県産の酒米「夢ささら」を100%使用しているということ、仕込み水の代わりに酒を使うという貴醸酒、そして発泡性ということ、なかなかないお酒です。
もちろん発泡性は酒の醸造過程で自然発生させています。

2021年購入時は、アルコール度数14度、日本酒度-47でしたが、今回はアルコール度数が12度とやや下がり、日本酒度は-76とかなりの甘口になりました。
そして発泡性故に、スパークリングワインのような抜け止め付きのコルク栓です。もうこれはシャンパン代わりの日本酒と言ってもいいでしょう。

今回の発泡具合は半端ないぜ!

よく冷やして開栓。

しゅわわわわわ~

ああああああっ、吹き出した! コルク栓なので、ゆっくりガス抜きできません。一気に出てきました。
ということで、ぜひボウルの上での開栓をおすすめします。3割ほど吹きこぼれてしまいました…

色味もワインのような透き通った黄色、ワイングラスでいただきましょう

香りは…いやスパークリングワインのように思ってしまうと、香りもちょっとそれに近い。口に含むと、日本湯度から想像するほど極甘ではないく、口当たりのよう自然な甘みです。もちろん、ブドウほどの強い酸味と甘味ではないですが、貴醸酒らしいこってりとした甘みではなく、もう少し洗練されて透き通った甘さです。発泡性なので爽やかさがありますね。

口当たりの良さと引き方も抜群によく、これまた貴醸酒のようにまったり残る感じではなく、サーッと余韻を残して引いていきます。爽やかですが、適度に苦味と酸味があり、これは本当に日本酒のシャンパンと言っても過言ではないですね。

ということで、やや今回はガス感が強く、吹き出しは要注意ながら、これは栃木どころか日本国内にとどまらず、世界に出して欲しいお酒だと思います。生産量が少ないから難しいのでしょうけど。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

我が家でよく買う桃色の日本酒と言えば、群馬の松屋酒造の流輝(るか)ですが、こちらも群馬のお酒、龍神酒造の「尾瀬の雪どけ」の桃色にごりです。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

群馬の酒蔵は桃色がお好き? 赤色酵母を使うことにより、桃色のお酒になる不思議。お米しか使っていないのに、こんな色になるのだから、お酒って本当に不思議ですね。
そして写真でわかるように、瓶の底に澱が堆積しています。これはすごいぞ。

【龍神酒造】尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 桃色にごり

酒米は非公開ですが、精米歩合は50%の純米大吟醸。アルコール度数はわずか10%で、これも松屋酒造の流輝のももいろと同じくらいですね。
吹き出し注意のお酒で、蓋もガス抜きア穴があるタイプです。寄って横倒し厳禁です。

注ぐと桃色よりも白色のほうが勝る感じ

冷やした状態で慎重に開栓。吹き出しはありませんでした。ガス抜き穴があるから、この点は安心です。
少し澱をまぜて注ぐと、シュワシュワ感が少しありますね。上立ち香は爽やかな柑橘系。口に含むと、おお、桃です。味も桃ジュースに近い!
でもアルコール度数10%と日本酒としては低いのですが、それなりにどっしり缶もあるのが不思議。甘味と酸味に続いて苦味も適度にあるので、最初桃ジュースと思いきや、あとから日本酒だ~、となるお酒です。
そしてスイスイ飲める系なので、少し暖かくなってきた春にピッタリのお酒ですね。関東はお花見が終わってしまいましたが、これからの東北や北海道で花見酒として飲むのも良さそうです。飲みやすいのでおすすめですよ!

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

皆さん、お酒でも飲食店選びでも、なんでもそうですが、「いつもの」を選びますか? 「新規開拓」しますか?

Yamaroは飲食店は最近「いつもの」が多いのですが、お酒に関しては「新規開拓」が多いですね。飲んだことのない銘柄があると、ついそっちに手を出しがちです。
そんな感じで、数年前までは「鳳凰美田」はよく買っていたのに、最近は「買おうと思えば買えるから」という思いが先に出てしまって、ついついスルーしていました。
いや、好きなんですよ「鳳凰美田」。ただ栃木のお酒なので、関東圏では比較的入手しやすいのは確か。

ただ先日栃木に行った際に買ってきた「鳳凰美田」は、この時期しかない限定酒。見つけてつい手を出してしまいました。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

長いタイトルだ…。令和四酒造年度醸造「山田錦」四割磨きだそうです。

【小林酒造】鳳凰美田 鳳凰美田 荒走押上合併 純米大吟醸 無濾過本生酒

酒米の定番である山田錦、兵庫県産のものを精米歩合40%の純米大吟醸で、これを無濾過で。
「荒走押切合併」とあるように、醪(もろみ)を搾って酒粕とお酒に分離する際の、最初に出る部分が「荒走(あらばしり)」、そして最後にギュッと圧力をかけて絞り出す部分が「押切」(「せめ」とも言う)で、この2つをブレンドしたお酒だそうです。
なんとなく、旨味と力強さが凝縮したようなイメージです。さてどんな塩梅でしょう?

ごく僅かに澱がある、ほんのり淡黄色のお酒

上立ち香は華やかとまで行かないものの、瑞々しい青りんごな印象。冷酒で頂きます。
お、定常販売酒の鳳凰美田とは結構テイストが異なりますね。メロンのような瑞々しい甘味と酸味のテイストが顔をのぞかせていますが、その上にかぶせてくる力強い旨味。瑞々しさは鳳凰美田らしいのですが、その力強さの部分は今まで他の鳳凰美田で味わったことのない感じですね。そして後味に少し苦味があり、余韻はゆっくりと残る印象。

少し温度が上がってくると、メロンのような甘みの部分が前に出てきて、個人的にはこのくらいの温度がバランスが良いと思いました。
冷蔵庫から出して少し時間が経ったあたりが好みです。

久しぶりの鳳凰美田でしたが、やっぱり外れがないブランドですね。以前は鳳凰美田のブラックフェニックスをよく飲みましたが、また買いたくなってきました。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

正月栃木に帰省した際に買ってきた惣誉酒造のお酒。少し寝かせていました。気温が高くなる前に開けようかなと。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

恐らく地元流通しかない限定酒です。ラベルは相変わらず素っ気ないですね、惣誉(ソウホマレ)は。
こちらは栃木県の百貨店、福田屋のインターパーク店で購入しました。辛口とのことです。

【惣誉酒造】惣誉 無濾過原酒 純米

情報は少なく、精米歩合70%の純米酒であること、原酒のためほんの僅かにアルコール度数は高めな17%です。
まあとにかく開けてみましょう。

ほんのり黄色みがかったお酒

こちらは火入れ酒なので、常温でいただきました。
上立ち香は仄かで、大きな特徴はない感じです。口に含むと、柔らかでふくよかな米の旨味と辛さ、その後に甘みと酸味も程よく広がります。
特に生酛造りとかは謳っていませんが、生酛造りのような印象を受けました。
余韻はゆっくりと引いていくタイプです。伝統的な日本酒と言った趣で、ことさらフルーティでもないですが、甘みはしっかりとあとから出てくるタイプです。
これは燗にしても冷やしても行けそうですね。もう一歩、これといった特徴があればなお良いのですが。


惣誉は栃木でも古くからある酒蔵ですが、どうしても最近の日本酒の流れでもある、フルーティさや飲みやすさのイメージがあまりないように感じます。
インスタなんかを覗くと、おしゃれなラベルのお酒も出していたりしますが、どうも印象として薄いんですよね。お店においてあるのは昔ながらの印象のお酒が多いです。そのせいか、昔から知っているのにあまり飲む機会がないブランドだったりもするので、積極的に外にもアピールしてほしいですね。ぜひ栃木県外にもどんどん出品してほしいですね。