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【大和川酒造店】弥右衛門 月あかり 純米にごり酒

お取り寄せ日本酒その2。こちらは季節限定ではなく、定常販売のお酒。

【大和川酒造店】弥右衛門 月あかり 純米にごり酒

弥右衛門(やうえもん)月あかり 純米にごり酒、酒米は、前回飲んだ活性にごりと同じ「夢の香」。日本酒度は-15と甘口です。

前回飲んだ活性にごりは、日本酒度-20でしたが、割とどっしりとした辛さも立っていました。が、-15のこちらのほうがむしろ甘い。

とろっとした甘さと程よい酸味が持ち味ですが、今回のは特に甘さが強いような。
弥右衛門は、他のお酒もそうですが、甘みのあるお酒であっても、最近よくある芳醇な柑橘系と表現される甘さよりは、古典的な米の甘みが引き立っています。
そこに苦味と酸味が交差する…といった感じでしょうか。

活性にごりと同じ黄色系

前回飲んだ活性にごりと同じ酒米、甘口系、同じ濁り系でありながら、味は全然違いますね。活性にごりが荒々しさのある、苦味や酸味も強いお酒としたら、こちらは火入れして安定感のある米の甘さが際立っています。

何でしょう、古典的なにごり酒に近い味でありながら、妙な癖やアルコール臭さがないので、食前酒として軽く飲むのが良さげなお酒ですね。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

私が日本酒にハマるきっかけになった酒造の1つ、福島県の大和川酒造店。東日本大震災の復興の意味も込めて、買って支援ということで、よくお取り寄せしていました。

東京に来てからは、いろいろな酒屋を知るようになって、最近は購入料は減ってしまいましたが、関東では扱っているところがあまりなく、なかなか手に入らない弥右衛門(やうえもん)

通販では、いつもは1万円以上購入で送料無料でしたが、今回GWまでの期間限定で、3,300円以上で送料無料なのです!

大和川酒造店が3,300円以上で送料無料!

1万円って割とハードル高い。それだけ買うと冷蔵庫も埋まる! でも3,300円からなら、一升瓶1本、四合瓶2本程度ですからね。買わない手はありません

弥右衛門4本購入

というわけで、早速お取り寄せ。季節モノのお酒と、初めて買ってみた古酒。楽しみ~。

まずは、シュワシュワ系の、今季の販売はそろそろ終わりかな、と言うこの1本。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

はい、タイトルのお酒です。弥右衛門の純米活性にごり生
旧アサブロではよく紹介していましたが、WordPress版ブログでは初めての紹介。

吹き出し注意とあるように、シュワシュワ系です。実際には吹きそうになったことは1度だけですが、慎重に開けましょう。米の粒が残るくらいですから、絞らずに詰めているのかな? 米粒が均一になるよう、慎重に瓶を回し、ゆっくりと開栓します。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生 これはシュワシュワが少し引いた状態

ゆっくり注ぐと、炭酸飲料かと思うくらいにシュワシュワ泡立ちます。写真はそれから少し落ち着かせた状態ですが、いくつか気泡が見えているのがわかると思います。色も黄色みが買っていますね。米粒も見えます。

日本酒度-20度の甘口のお酒…のハズですが、今回のは割と辛さも出ていますね。日本酒シャンパンと言う感じはいつものとおりです。他銘柄でも日本酒シャンパンのようなお酒はありますが、こちらは米粒がしっかり残っている分、米の苦味や酸味もしっかりと感じます。荒々しさも残っていますね。

【大和川酒造店】弥右衛門 純米 活性にごり生

精米歩合は65%と削りはほどほど、いつもは甘口が全面なのですが、今回は甘さより辛さが出ているせいか、どっしり感も出ていますね。

よく言われる柑橘系の芳醇さより、米! 米の甘さです。米の味ですね。酒米は「夢の香」で、福島産です。ベースは八反錦だそうです。

出荷時期で風味が変わるとあり、多分1月辺りに買うと、もう少し甘めなんですね。今回は4月製造ですから、風味も結構変わっているようですね。いかにも生酒らしい、荒削りながらシュワシュワと爽快なお酒です。ぜひお試しあれ。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

通称「裏鍋島」とも呼ばれる、この時期限定のお酒。実は行きつけの居酒屋ではよく出ていたので、自身で買ったのはこれが初めてだったりします。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

ご覧の通り、ラベルの「鍋島」が鏡文字になっていて、これが別名「裏鍋島」と呼ばれる所以です。

酒を絞る際の「あらばしり」(絞り始め)と「せめ」(絞り終わり)をブレンドした生酒です。

これの前に、芳醇な「榮光冨士 純米大吟醸 森のくまさん 熊太郎」を飲んでいたせいか、裏鍋島は相対的にスッキリした印象。

とはいえ、客観的には、まず口に含んだときの米の甘みと芳醇さはやや強め。ですが、その後サッと引いていきます。
最近Amazon Primeビデオで見ている「石ちゃんのSAKE旅」での石塚の発言「お見いっきり殴られて振り返ったらもういない」じゃないですけど、本当に気持ちよくすっと引いていきます。

【富久千代酒造】鍋島 隠し酒 純米吟醸(裏鍋島)

傾いちゃったw

精米歩合は50%ですが、それにしては芳醇なのも、あらばしりとせめンのブレンドだからか?

開栓初日は甘みのほうが立っていましたが、詰めたての生酒、2,3日すると、甘さと供に辛さと苦味も出てきました。口に含んだときの濃厚な果実感と弱めの酸味→グッと来る辛さ→スーッと引く。
面白いお酒ですね。これは一升瓶で飲みたかったな。生酒ならではの、味の変化を楽しみたい向きにぴったりです。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

山形の老舗、冨士酒造といえば、無濾過生原酒が人気ですが、森のくまさんは、飯米である熊本産「森のくまさん」を使用したシリーズで、打ち上げの一部を熊本城復興に寄付するという、飲んだこちらも間接的に応援するシリーズです。

以前も買ったことのある「森のくまさん」ですが、今回は「熊太郎」のだそうです。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

生活感ある食卓からお届けしております(笑

まず香りから芳醇。コシヒカリがベースとなっている飯米「森のくまさん」ですが、飯米を使ったお酒らしく、純米大吟醸とは思えないくらい、濃厚で芳醇な口当たり。米の甘みがぐっと濃縮されていて、よく表現される濃縮な果実系の甘さとはまた違う、酸味は抑えめで米感の強い甘みです。米本来の甘味というか。

でも、ただ甘いだけでなく、どっしり感も出ています。純米大吟醸酒の無濾過生原酒によくある、フルーティで軽やか…とは一線を画しています。なので、日本酒度-3.0とは言いつつ、後味のどっしりさと辛さも兼ね備えています。

【冨士酒造】榮光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 森のくまさん:熊太郎

2,3日経過すると、芳醇さはより増して、どっしりさも更に増した感じがします。でも、後味は尾を引く、というわけでもないのです。濃い味だけどしつこくない、引くところは引く、メリハリがあります。


東日本大震災のときも、福島のお酒を買って復興支援しました。今は世界全体がCOVID-19で、あらゆるものが自粛です。
なので、酒を買って、少しでも経済を回したいなと。ちょっとした楽しみは欲しいですしね。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

「(買っておきますけど)どうします?」と職場の酒の神に言われましたので、「じゃあよろしく」との声がけにより調達されたお酒。

おかげで最近酒屋に行っていません。たまには行きたいな…

ということで、今回のお酒はこちら。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

埼玉の北西酒造、彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒でございます。

埼玉県のお酒、意外と侮れない、というか非常に良い酒が多いのですが、どうしても日本酒というと米所の新潟とか東北のイメージ、日本酒発祥の地と言われている奈良のイメージがあるのですが埼玉もなかなか美酒の多い県だったりします。どうしても、東京都のお隣というイメージのほうが先立ってしまいがち、「翔んで埼玉」が注目を浴びましたが、酒も頑張っていますよ。

【北西酒造】彩來 Sara 純米吟醸無ろ過生原酒

いやもうね、開けたてから美味いのなんの。Yamaroの大好きな酸味系なのでありました。米の香りとバナナを思わせる甘みがまずスッと出てきて、その後すぐに柑橘系の酸味があります。
しかし甘みも酸味も押し付けがましくなく爽やか、上品です。苦味もちょいある感じです。

どれも強く主張せず、それでいて存在感がある、という印象です。ただ、昔ながらの日本酒好きには、ちょっと物足りないかも。

あと、この酒は温度が上がると味がぼやける印象で、冷やしてさっと飲むのが良いですね。

私は昔ながらのどっしり系もフレッシュなのも好きなので、これはこれで好きですね。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

まだコロナウイルス騒動がそこまでではなかった時期、酒飲みの同僚と出張したときに、昼飯代を貸してあげまして、その昼飯代は酒で返してよいということにしました。

で、帰ってきたのがこれです。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

見切れる娘さんは気にしないでください(笑

吉久保酒造の「百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒」、2月限定のお酒です。通常は火入れ酒のようですが、こちらは生酒。桜のラベルが良いですね。

酒米は常陸錦で精米歩合は55%、アルコール度数はやや低い15度、日本酒度は+1と中庸です。

【吉久保酒造】百歳 夜桜 漆黒 特別純米生酒

いや~、水! 水です(笑)良い意味で。
こうやって書くと、味ないのかよと思いますが、違います。口当たりは軽い、というの言うのは様々なHPにも書かれていましたが、スーッと浸透していく感じです。甘さは控えめ、でもって辛さもそこまでない、香りも強くなく爽やか。大きく主張しない。漆黒のような深い味わいとラベルにはありますが、個人的にはそこまで深い味わい(日本酒らしいどっしりとしたという意味で)という感じではなかったかな?

完璧な食中酒ですね。食べ物の味を一切邪魔しません。ついつい飲みすぎてしまいます。


今回、この写真はTamron SP AF 90mm F/2.8 Macro (172E)で撮影しました。四合瓶を撮るには、60mmより90mmがしっくり来ますね。ただちょっと、コントラストがいまいち冴えないなぁと写真の仕上がりを見て思いました。レンズクリーニングしないとですね。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり

「うすにごり」、僕の大好きなワードです(笑)
だって「飲む前から美味い」やつの真骨頂だもの。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり
【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり

妻から誕生日に頂いた日本酒第2段です。花の香は九州は熊本のお酒、九州というと、焼酎のイメージが強いですが、日本酒はほとんど日本国内の各地で作られています。米と水があれば出来ますからね。

【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり
【花の香酒造】花の香 純米大吟醸 うすにごり 酒米は山田錦

精米歩合50%の純米大吟醸、酒米は定番の山田錦ですが、香りがまず爽やか。ほのかな甘い香りは、まさに凛と咲く「花の香」といって良いでしょう。

澱を絡めても、苦味は少なく、果物を彷彿とさせる甘みと酸味、そしてその後来る爽やかな辛さ、まさに絶妙バランス。プチプチ感もありフレッシュですが、決して軽すぎないのが良い。

時間を置くにつれ、どっしりさも出てくると思いきや、甘みも増してきています。ジューシーさがより増していく感じです。

お気に入りの1本です。

【酒井酒造】五橋 純米にごり酒

今回のレビューは【酒井酒造】五橋 純米にごり酒 写真は使いまわし(汗

先日、誕生日に妻から頂いたお酒のレビュー、今回は五橋のほうです。

五橋の純米にごり酒は、11月から出荷される季節限定のお酒で、もうこの時期だと売り切れてしまっていることも多いようなので、ギリギリ入手できたのかな?

妻が買ってきた酒屋は自分の行きつけでして、実は2月に五橋は騎乗ride?を買っていたりします。アレも美味しかったので、この純米にごりも間違いないでしょう。

【酒井酒造】五橋 純米にごり酒

精米歩合は60%で、酒米はラベルには記載されていませんが、調べると「日本晴」だそうです。

若いお酒ですが、香り豊かでごく僅かにプチプチ感あり。そしてにごりだからか、味は割としっかりしています。

まず米の甘みと爽やかな香りがぐっと凝縮されて、その後に苦味と辛さが来る印象。にごりが強めなので、そこに米感がぐっと凝縮されていますね。

2,3日経過後は、より甘みが強くなっていて、ガス感も出ていますし、香りもさらに豊かになっています。

五橋、気に入りましたので、また飲んでみたいですね。

X歳の誕生日でした

いい歳になってきました。先日誕生日でして、家族に祝っていただきました。

妻からは、お酒を♪ 自分がよく行く酒屋さんで購入して、こんな縛り方でやってもらったそうです。昔ながらのお酒の贈答品スタイル。

で、中身はこれでした。

ナイスチョイス! センスが良いですね。流石うちの妻!
酒自体のレビューはまた後日。

あとは、子どもたちが手作りケーキに果物を盛り付けしました。

子どもたちがやったので、見た目はアレですが、美味しくいただきました。

また今日から頑張ります。

【仙醸】黒松仙醸 純米吟醸 うすにごり 生原酒

こちらは先日アウトレットに入っている久世福商店で割引になっていたので買ってきたお酒。

【仙醸】黒松仙醸 純米吟醸 うすにごり 生原酒

うすにごり、いい響き~。個人的にうすにごりのお酒が大好きで、うすにごりにハズレ無し、が心情です。

Yamaroがよく使うワードが「飲む前から旨いw」

さて黒松仙醸は長野のお酒ですが、売っていたお店が久世福商店で、ここはワインとかジャムとかでお馴染みの、サンクゼールが手掛ける、和の食材をセレクトしたお店です。酒屋に置いてあるのと違い、アウトレットモールの和の食材店の商品の中の一つだからか、この商品、実はこの時期流通するお酒なのですが、ちょっと訳ありでした。そのせいか、価格も2割引きだったのですけどね。

【仙醸】黒松仙醸 純米吟醸 うすにごり 生原酒 製造は2019年だ!

そう、製造が去年の2019年1月なのです。1年冷蔵庫で寝かせたお酒なのです。普通だと、こうした生原酒が1年寝かされていると、モノによってはプレミアが付いたりします。2,3年、あるいは数年寝かせていると、それだけでもプレミア物なのですが、ここは酒屋ではないので、これはあくまで不良在庫の位置づけ。

でも決して味が悪いわけではなく、むしろ「寝かせてくれてありがとう!」

多分初めて飲んだわけではないと思います。前飲んだ時の印象はもう少し甘めのお酒でしたが、今回は寝かせたからなのか、甘さの中にしっかりと辛さや苦味も残り、絶妙バランス。もちろん、生酒らしいフレッシュさはあるのですが、フレッシュさのあるお酒からやや落ち着かせた印象です。香りも爽やかですし、プチプチ感も残っています。

いやこれ、2割引きなのだからもっと買えばよかったな。もうないだろうなぁ。