苦節数年? 古いシフトレンズであるPC Nikkor 28mm F3.5 を持っていますが、この時代のレンズはレンズフードが別売りだったんですよね。 今でこそ当たり前のようにレンズフードが付属するようになりましたが、そうでなかった時代のレンズは、中古でももちろん殆どの場合フードが付属しません。 従って探さなければなのですが、Nikonは数年前まではある程度古いレンズのフードも別売り販売していたのと、中古流通量もそれなりにあるので、一般的なレンズのフードにはあまり困りません。 が、PC Nikkor 28mm F3.5のフードは別です。HN-9と言う型番が設定されていますが、広角レンズほどレンズフードの高価があまりないため、流通量が極めて少なく、NikonのFマウントレンズ用としては希少性が高く、流通価格も高価です。
上のブログにも書きましたが、HN-9に適合するレンズは…
Nikkor-UD Auto 20mm F3.5
PC-Nikkor 28mm F4
PC-Nikkor 28mm F3.5
これら3種類しかなく、PC Nikkorは比較的中古では見かけるものの、使い勝手やフードの効果が薄いことから、とにかくHN-9と言うフードは手に入らないんですよね。 中古でもプレミア価格で取引されていて、なんだかなぁとは思っていました。
ところが先週末中古ショップでついに見つけてしまいました! そして相場よりは安く、しかもほぼ未使用品を見つけてしまったのです! 相場より安いとは言え、それなりには高いけど、これを逃したらもう見つけられないだろうと思い、購入を決断しました。
Nikon HN-9 適合レンズの表記は20/3.5としか書かれていない
PC Nikkorはなぜかフードに適合として書かれていないのですが、こちらが使用可能です。フィルタ径は72mmなので、汎用フードで72mmのフィルタ径かつ焦点距離20mmに対応するねじ込み式のものが仮にあれば、それを流用させることは可能です。 ただ、多くの72mmのフィルタ径の汎用ねじ込みフードは、28mmまでのレンズに対応するか、記載がなく不明なものが多いのです。 なのでHN-9にこだわりました。実際このフードが有用かと言われると、そうでもないので、コレクターズアイテムみたいな感じですね。
レンズフードなし
HN-9装着
PC Nikkormm F3.5にねじ込みフードHN-9を取り付けてみた
元々フードがなくても、この時代のレンズとしてはやや大きめで威風堂々としていますが、フードを装着することでより”らしさ”が増しますね。 ほとんど自己満足の世界ですが、やっぱりフードがあるとかっこいいしテンションも上がります。 撮影に対する効果は殆ど無いでしょうけどw
フードを付けるとレンズの蓋は装着できない
ただし、このレンズフードを装着したままレンズの蓋は閉められません。なので、仕舞う際にはいちいちフードを外す必要があります。 また、レンズフィルタとの併用では、最大シフト時に画面隅に若干のケラレが生じる場合があります。 そういった点から見ても、やや実用に欠けるフードですが、とりあえず数年探していたものが相場より安かった、しかもほぼ新品未使用に近い状態なので満足です。
それにしても今年はBRONICA用Nikkor-O 50mm F2.8の純正レンズフードも手に入れられ、レンズフードの当たり年ですね。
PC Nikkor 28mm F3.5も物によってはかなり値付けされているけど、探せば数万円以内に収まるレンズです(2025年4月現在の相場)。 フードが相対的に高いんですわ…。実用上フードはなくてもよいのですが。
Nikon
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