ここ最近行けていなかった酒屋に久しぶりに行ってきまして。ここに来たら妻が大好きなこれを買ってしまいます。
去年は買えていなかった流輝(るか)の「ももいろ」です。酒米が五百万石ver.です。
実は製造元の松屋酒造では悲しい事故があったそうです。
なんと!タンクのホースが外れて酒こまちver.の流輝が流出してしまったとのこと。これはなんともいたたまれない事故ですね。
今回買ったのは五百万石ver.で、こちらは販売されております。酒こまちver.は来季待ちですね。
当ブログでは何度も登場しているので今更説明するまでもないかもですが、赤色酵母を使ったこのお酒は、毎回製造ロット毎にアルコール度数や傾向も変わり、なかなかの暴れ馬だそうです。
それでもここ何年かは安定はしてきているようには思いますが、今回はどうでしょう?
アルコール度数は仕込みにより8~14度と変動するだそうですが、今回は低めの9度でした。澱はそこそこありますね。
開栓すると、ぽんとガス感あり。毎回吹き出しはしないけど、ガスはそこそこあるのでご注意を。
上立香は酸味を感じさせる華やかな吟醸香。口に含むと、お?いつもはこれぞ桃ジュースだ!となるのですが、今回は桃よりもぶどう寄りです。さっぱりした酸味とジューシーながら上質な甘味がマスカットジュースを思わせます。適度に残るガス感も爽快さを出していますね。
そしてアルコール度数9度から想像するよりはしっかりと酒らしいアタックもありますね。これがただ甘いだけで終わらない流輝のももいろ最大の魅力です。後味に少し苦みと旨味を伴うので、甘い系のお酒なのにさっぱり感もあり飽きも来ないのです。
2日、3日と経過するにつれ、ガス感は薄れていくとともに、味わいに落ち着きが出てきましたね。甘みが少し落ち着き、酸味はそのままで、フレッシュな若々しさから大人っぽさが出てきましたね。とはいえ全体としてはフレッシュさが引き立っています。
ぜひお祝いごとで飲んでいただきたいお酒です。
一度流輝を飲み始めると、次もまた流輝を飲みたいな、と思わせるくらいに本当に素晴らしい酒蔵です。
ももいろはあっという間になくなります(笑)冷蔵庫を空けてでも一升瓶をおすすめします。