入間航空祭2024 その2

続きです。午前の演目ラストは、U-4とC-1、C-2による飛行展示です。

ちょっと展示的には地味目だったかな~。

午後からは入間基地で5年ぶりのブルーインパルスの飛行展示。

入間基地はエプロン地区は午後からが順光で映えるんですよね。とは言え、レンズの向きが変われば光線状態も当然変わるので、快晴は快晴で光の状態は難しいことも多いですね。

とは言え晴れてよかったですね。第1区分による演目となりました。久しぶりに見た気がするな。
2018年の歌舞伎のC-1が飛んだ年の入間航空祭は快晴で、ブルーインパルスも良かったのですが、2019年は曇天でブルーインパルスも区分を下げての演目しか出来なかったですからね~。

ブルーインパルスの機体でもあるT-4練習機は導入から35年以上経過し、後継機が日米共同開発とされてますが、現在のところ完全な新規開発なのか、海外の既存機体の改修なのかは決まっていません。
T-4の純粋に練習機としての使い方は、学生が操縦するためさほど負荷がかからないようで機体寿命はまだ十分残っているようですが、ブルーインパルスの機体はそうもいかないため、ブルー仕様の機体は新造機が全て用廃となっていて、今のブルーインパルスの機体は保管機や現役練習機からのブルー仕様に改修したものです。

スタークロスはスマホの超広角でも入り切らなかったな~

何だかんだでブルーインパルスを楽しみました。これが目的の人も多く、今年の入間航空祭は観客動員数が25万人とのこと。30万人超えの年もあったので、それからすると少し減っていますが、それでも25万人という、地方都市の人口に匹敵する観客がここ入間基地に集結したみたいですから、本当にすごいことです。
それだけ交通機関が発達している、輸送能力があるということですね。

そしてこの後は、これが自分にとってはメインのイベント、C-1の031号機のラストフライトです。その写真はまた次回に。


スタークロスは入らないけど、引きのブルーインパルスの写真はこのレンズで撮影しました。Z 180-600mmと共に、このZ 24-200mmがあれば、この2本で航空祭はほぼカバーできますね。

入間航空祭2024 その1

ギリギリまで雨予報だった入間航空祭は一転して快晴となりました。ということで昨年度(2024年1月)は中止となってしまった入間航空祭でしたが、2年ぶりの開催となりました。
またブルーインパルスは入間基地に来るのは5年ぶりというのもあって、かなり混雑が予想されましたが、朝一から長蛇の列でしたね。

混みっぷりは相変わらずですね

遠くからブルーインパルスを眺めて…

朝なのでまだ陽炎が出ていない!

まずはEC-1の展示飛行です。電子戦訓練機EC-1は、1980年代にC-1輸送機を改造してJ/ALQ-5電波妨害装置を搭載した機体で、大きアンテナフェアリング(レドーム)が特徴です。特に機種の出っ張りは、通称「カモノハシ」と呼ばれていました。
機首やおしりの部分にはフェイズドアレイ方式の妨害電波発信アンテナが入っているようです。
こちらのページに詳細に書かれていますので、ご興味がある方はご確認を。 

長年入間基地に配備されていましたが、秘匿性の高い機体とされていたからか不明ですが(外観だけでは秘匿すべき機密なものはないと思いますが)、これまで入間航空祭で公式に展示や飛行を行ったことはなく、イベントではいつも駐機場の遠いところに置かれているか、格納庫に入っていた機体で、あまり日の目を浴びることはありませんでした。

既に今年度で退役することが決まっているため、餞(はなむけ)として、今回初めて、そして最後の入間航空祭での展示飛行となりました。

さすがに素のC-1のようなコンバットピッチなどの派手な飛行はなかったものの、航空祭として唯一飛ぶ姿を拝めたことは貴重な体験となりました。

一仕事終えて記念撮影。


ちなみに、後継機としてC-2輸送機ベースとしたスタンド・オフ電子戦機を開発中ですが、これが登場する前にEC-1が用途廃止となりそうですね。

CH-47J(LR)、今回は空中消火用のバンビバケットによる放水展示はありませんでした。
飛行点検隊のU-680A、うーん静か~。こちらは8の字飛行で、機体が小さいのもあってちょっと目立たない存在に。中司飛行のT-4がスタンバイ。

そしてシルバーインパルスこと中司飛の平均年齢51歳のベテランパイロッㇳによる展示飛行開始!


ブルーインパルスのような派手さや華やかさはないものの、なかなかの暴れっぷりでした。

平均年齢51歳!のベテランぞろいのシルバーインパルスの面々も一仕事終えて記念撮影!

続く…


Nikon Zユーザで飛行機撮るならまずこれでしょ。ボディ込みで全長40cm以内に収まります

【入間基地】24/10/31の記録 その2

午後、撮影ポイントを移動。
予報通り、風向きが南風に変わったため、R/W17に変更となりました。

622号機の前席は302SQのパイロットですね。管理操縦者いの技量維持飛行だったのかな? 手を振ったのもホッとした感じが出ていますね。
C-2は215号機が活発に飛んでいますね。

そして午後はC-1の031号機に替り、030号機が上がりました。
何せ今や素の輸送機としては002, 030, 031号機のみ。このうち031号機は11月3日の入間航空祭にラストフライトを行います。他の機体も今年度内に退役の予定です。
戦後国産機の創世記から現在に渡って活躍したC-1もいよいよ終りが見えてきました。

午後は中部航空方面隊司令部支援飛行隊(以下中司飛)のT-4によるフォーメーションでの訓練。

中司飛では、管理職になるなど第一線パイロットの業務から転換された航空自衛官(航空自衛隊ではパイロットは3尉以上の階級)が、技量維持のため一定時間飛行訓練を行うため、ここ入間基地で訓練を実施しています。
そのベテランパイロットの技量を確認するための「検定操縦士」がT-4の後席にのり、技量を確認しています。
検定操縦士はベテラン中のベテランなので、その技量もまた一級となっています。
そんな検定操縦士の彼らが飛ばすT-4ですから、言わずもがな、なかなか迫力ある飛行を見せてくれます。午後は4機による機動飛行でした。

T-4はブルーイパルスが注目されがちですし、2024年の入間航空祭はブルーインパルスが5年ぶりに来るとあって、相当注目されると思いますが、彼らのフライトもしっかりと拝みたいですね。楽しみです。

その後はC-1とEC-1、C-130HにC-2がタッチアンドゴーを実施。
残念ながら、この辺りから夕方で暗くなってきたので、まだ訓練飛行は続いていましたが、ここで引き上げとしました。

この日は決め打ちで晴れると予想していったので、なかなか充実した撮影ができました。
本番の入間航空祭も、ずっと雨予報でしたが、一転して晴れ予報になりましたね。皆様お気をつけて楽しんでください。あ、もちろん見に行きますよ。

【入間基地】24/10/31の記録 その1

晴れ予報。久しぶりの晴れ予報でした。百里基地に展開するか、航空祭間近の入間基地に展開するか、最後まで悩みましたが、C-1輸送機の退役間近とあって、今これを撮らずしていつ撮るの?ということで、入間基地に展開しました。

実は私、入間基地撮影も久しぶりだけど、午前は初めてひな壇エリアに行ってみました。コインパーキングから移動、午前8時には機体動きが。最近の百里基地より早いですね(笑)

久しぶりのすっきりした青空! 早い時間でT-4 (56-5735)からC-1 (18-1031)、そして電子戦訓練機の「カモノハシ」ことEC-1 (78-1021)にCH-47J(LR) (57-4494)、C-130H (35-1071)と上がりました。

10月末のこの時間のひな壇からの光線状態はなかなか良いですね。

太陽の周りにちっちゃい🌈

ひな壇、初めてで常連さんが多そうでちょっとドキドキでしたが、自分と同じで初めての方もいて、和気藹々楽しめましたね。

セスナのビジネスジェットを飛行点検機化したU-680A、YS-11の退役は寂しいですが、この機体もまた最新鋭のビジネスジェットだけあって、軽快な動きを。8の字飛行の訓練をしていました。スマートなシルエットです。そしてとても静か! ジェット機でこんなに静かなんですね。

タッチアンドゴーを行うC-1 (18-1031)、11月3日の入間航空祭のラストフライトをもって引退が決まっています。最後の勇姿を拝めるチャンスです。

C-1輸送機の最終号機も引退、C-1輸送機自体が2024年度をもって退役とされているので、関東圏ではこれがC-1輸送機最後の航空祭になります。なんでも航空祭には初号機の銀ちゃんこと001号機も来るみたいです。楽しみですね。

中部航空方面隊司令部支援飛行隊のT-4(56-5735)が降りてきた

そして今度はEC-1がタッチアンドゴーを実施。ただこの時間あたりから太陽がほぼ南になって、R/W35側からの侵入は逆光になってしまうんですね。

あとこの時間、ちょっと雲が出てしまいました。気温もぐっと上がって、陽炎も出てしまったのが残念。ひな壇からだと腹打ち気味になってしまうのは致し方ないね。
それでもこの機体の特徴であるレドームがわかりやすいのは腹打ち気味の絵だったりもします。

実はまともに飛んでいるEC-1を見るのは初めて。航空祭でいつも近づけないエリアの奥の方にひっそりと駐機されていただけに、普段から撮りに来ている常連さんじゃないとなかなか見られないですね。
そんなEC-1も今年度いっぱいらしいので、航空祭での飛行展示もこれが初めてかつラスト。さすがに機内展示は行わないでしょうね(笑)

午前はこれで終了。駐機スペースに戻る際に、YS-11EAの162,163号機も見えましたが、今年のランウェイウォークのときから変わらず、ペラは外されたままでした。やっぱりこのまま退役なのかな…。それとも部品待ち?

この後撮影場所移動。続く…