【ゆく年くる年】2022年の振り返り

毎年やったりやらなかったりの振り返しですが、WordPressブログを導入して以来、写真での振り返りが楽になったので、今年も書くことにします。

1月

2021年末にNikon Z 9を手に入れて、年明けから撮影に。廃吊り橋を撮ったり、飛行機を撮ったり。
残念ながら百里基地の3SQの初飛行は拝めず。来年は見られると良いけど、どうでしょうね?
そして20年ぶりにスキーをしました。子供たちも雪遊びの予定が滑りたいと言うので、家族で滑れることができました。今シーズンは行けるかな?

2月

BRONICA S2で遊んだり、Nikon Z 9用にモニタを着けたくて、スマホをモニタ代わりにしてみたり。結局スマホモニタは実用ならず、最終的に先日モニタを購入しましたね。
あと、でっかい防湿庫がAmazonで格安だったので購入。これで、600mm f4の望遠レンズも格納可能となりました。

3月

息子と青山にあるホンダで、展示が終了するASIMOを見たり、新型護衛艦のもがみ型が横須賀に配備されたので見に行ったり。

4月

やっとこさ、Nikon Z 9でF-2を撮ることが出来ました。この時期も何だかんだで忙しくて、百里基地へなかなか行けなかったんですね。
4月後半は息子がついにコロナ感染してしまい、家族で自宅待機でしたね。

5月

radikoのキャンペーンでスピーカ当選!
クラシックカーフェスティバルに行ったり、初めて横田基地のお祭りに行って、なんとお祭り中エアフォースワン(VC-25A)が堂々降りてきたのが印象的でしたね。多分一生にそうない経験。

6月

サイボクにお出かけしたり、リバースアダプタでレンズを逆付けして遊んだり。
茨城空港のファントムが展示10年で色褪せてしまって、クラウドファンディングにより塗装塗り直したのを見に行ったり、家族で御殿場にお泊りBBQ旅行してきました。
こうしてみると、少しずつコロナ禍の抑制から開放されつつあるのかな、といったところでしたが…

7月

7月前半は娘と自分がコロナに感染、そして娘脱水になってしまい、自分と一緒に入院。幸い軽症でした。ワクチン効果かな?
嫁車エスティマが13年超え、前回のCVTF交換から数年経過したので、フルードの圧送交換、オイルパン洗浄を依頼。お金はかかったけど、発進時のショックがなくなり滑らかに。
初めて千葉の海上自衛隊館山航空基地祭に行ってきたり、百里基地に行ったり。

8月

いつもの公園で息子の自転車、娘のブレボーの練習。
嫁車エスティマは助手席ドアミラーの電動格納が壊れて交換。分解して不具合箇所突き止めてみたり。夏休みで3年ぶりに函館の実家に帰省、Medical-Nikkorを買ってみたり、足立区でお魚を見たり。色々行きましたね。

9月

東京大仏、久しぶりに見に行きました。城南島海浜公園に息子と行ったり(娘は友だちと遊ぶほうが多くなってきました…成長したね)、FMチューナーの調整をしたり(そしてまたチューニングズレちゃってる…)。
そしてドイツ空軍のユーロファイターが百里基地に飛来。初めてのユーロファイターに興奮しました!

10月

高滝湖グランピングリゾートに行ってきました。
NIKKOR Z 40mm f/2.8を値上げ前に購入。運動会撮影用にManfrottoのビデオ三脚も導入。
そして久しぶりの観艦式は一般公開なしも、フリートウィークで一般公開があるということで、新型護衛艦「もがみ」型を初めて見学しました。

11月

3年ぶりの入間基地航空祭でしたね。C-1輸送機も続々退役し、029号機が航空祭でラストフライトを飾りました。
榎本牧場に行ったり、一般公開のない国際観艦式を遠くから撮ったり(視程悪くて失敗!)、小澤酒造で酒を買って紅葉を楽しみました。

12月

こちらも3年ぶりに行われた百里基地航空祭へ。
ファントムラストから3年を経て、ゲスト機もブルーも救難、そして午後に主役の3SQのF-2が前回の演目を。午後の3SQの演目で曇ってしまったのが残念。
サブ機としてNikon Z 7IIをレンタルしてみましたが、やっぱりZ 9のサブには程遠く…。
そして5年使ったNikon D850はオーバーホールに出したところ、なんと2週間かからず年末に戻ってきました。


今年は、コロナ禍による閉塞した社会生活から少しずつ脱却し、イベントも復活しましたね。一方自分と子供らがコロナ感染してしまいました。まだまだ油断できません。
年末は息子の顎裂手術による入院対応で、忙しかったです。2023年も1月から撮影やら子供の病院などで忙しくなりそうです。
そして、中国のコロナゼロ政策からの脱却で、またコロナ感染が増えてきそうな…。
まだまだコロナ禍は続くのかな? 早くマスクなしの生活に戻りたいですが、まだしばらくそうはならないでしょうね。

2023年も明るい年になりますように。それでは良いお年をお過ごしください。

Nikon D850オーバーホール完了!

購入から5年を経過し、ちょうどファインダの有機EL表示の7セグが一部不点灯という不具合もあり、Nikon D850のオーバーホールを今月18日に申し込み発送しました。

Webでの見積もりでは5万5千円強、そして納期は1月20日予定とほぼ1ヶ月かかるとのことで、年明けの撮影には使えないなぁとは思っていましたが…

なんと! 仕事納めの28日、仕事を終えて帰りにスマホを見たところ、クロネコヤマトからのLINEで発送通知を受け取りました。
代金も、オーバーホールとファインダの有機ELパネル交換も入れたら6万円近いかな?と思っていましたが、3万8千円強でした。思ったより安く済みましたね。

翌日29日午前にはD850が帰ってきました

翌日、クロネコヤマトの着払いでD850が戻ってきました。Nikonの場合、修理品の配送引取は着払いで現金払いのみしか対応していません。他社も似たような感じみたいですが、せめてクレジットカード払いに対応してくれればと思います。金額は決して安くないですからね。

きれいになって戻ってきました

バッテリグリップはキタムラの5年保証が切れる前にシャッターボタン不具合により無償修理されたので、今回はオーバーホールには出さず、ボディのみでしたが、スッキリきれいになって戻ってきましたね。

オーバーホールは出すべき、気付かない不具合も修理されていた

フィルムカメラはオーバーホールに出したことがありますが、入れ替えサイクルが早いデジタルではこれが初めてのオーバーホールでした。
結果的には、たくさんシャッターを切ったカメラはオーバーホールに出したほうが良いな、と思いました。
修理明細は以下の通りでした。

Nikon D850オーバーホールの修理明細

まずオーバーホールの基本内容、AE(自動露出)、AF(オートフォーカス)、AWB(自動ホワイトバランス)の精度、電池接点と表示パネル点検調整、記録再生画像の点検調整、撮像部(イメージセンサ)・ファインダー部点検清掃、各茶道部点検清掃調整とあり、これらが基本的なオーバーホール内容のようです。
その上で、ユーザーの指摘箇所(今回はファインダ内の有機ELパネルの7セグ表示の一部不点灯)の修理、及び点検で確認された不具合箇所の修理となります。

驚いたのが、自分が認識していない不具合があったことです。

AF精度不具合のため、AFセンサー部組を交換いたしました。
接眼ブロック部割れのため、接眼ブロック部組を交換いたしました。
メモリーカード蓋ゴム破れのため、メモリーカード蓋部組を交換いたしました。
シュー座部摩耗のため、ホットシューモールド部組を交換いたしました。
端子カバー摩耗のため、端子カバー部(ヘッドホン・マイク・USB・HDMI)を交換いたしました。

特にAF精度については、交換となったことに驚いています。自分ではわからない不具合があったのでしょうね。
ゴム類は安価なので、全て交換はありがたいです。特にグリップ部のゴムは汚れて消耗します。作業上ゴムカバーの下にネジがあるので、外して必ず交換となる部品ですが、この部品がディスコンになると、汚れたりベタついても交換不能となるので、交換できるうちにオーバーホールに出すのが正解ですね。
シャッター関連は、メカシャッターが11万ショットなので、今回は特に部品交換はなかったようです。もしもっとシャッターを切っていたなら、シャッターユニットも交換でしょうね

見積金額は、予想修理箇所が多かった場合を想定しているようで、概ね、見積より安くなることが多いようです。
これだけ修理してこの金額であれば、下手に中古の代替機に手を出すよりも、オーバーホールに出したほうが良いですね。

既に修理受付可能な機種一覧に載っていないD810ですが、生産完了から実際にはまだ数年も経過していないため、オーバーホールは対応可能かもしれず、そのうち修理センターに確認してみたいと思います。このあたり、メールやウェブフォームで受け付けていないのは非常に不便です。今どき、電話かFAXはないでしょ…

FEELWORLD T7 PLUS フィールドモニタをNikon Z 9で使ってみた

HDMIケーブルが無くて(モニタ付属のHDMIケーブルは片側がHDMIミニのため)、接続できていなかったフィールドモニタですが、注文したHDMIケーブルが届いたのでやっとテストできます。

FEELWORLD T7 PLUSをNikon Z 9に取り付け

Youtubeを見ながら踊る子供たちの動画を撮ってみました。やはりカメラ内蔵の3インチと違って、7インチモニタともなるとピントも見やすくてよいですね。
機能的な部分はまた後日紹介するとして、色味も細かく設定できて、全体の使い勝手は問題なさそうです。若干信号入力されてから表示されるまで遅いかな?

モニタの音声出力は0にしておきましょう

このFEELWORLD T7 PLUSはスピーカーも内蔵しているので、再生時の音声も出せますが、これは普段不要どころか、マイクが拾った音がスピーカーから発せられるので、ハウリングが発生してしまいます。
最初に接続して電源を入れたら、ものすごい異音が発生してびっくりしました。

F970互換バッテリでは長時間使用可能みたい

今回NP-F970の互換バッテリを買って取り付けました。

モニタ中央のバッテリがF970の互換バッテリ

NP-F970はSONYのハンディカム用のバッテリですが、映像業界では普及率が高いバッテリ故に、互換バッテリが数多く存在し、このようなSONY以外の映像関連製品にも多数採用されています。バッテリの使いまわしが出来て楽ってことなんですね。
F970は、純正品は6300mAhですが、今回買った互換品は8800mAhと更に大容量化されています。中華バッテリなので、この数値通りかはわからないけど、実際使ってみた限り、フル充電から30分程度モニタを表示させても、まだ残量は80%と表示されます。(ちなみにモニタの残量表示は20%刻みとかなり荒いです)

まだ長時間使った実績はないけど、1時間以上の撮影にも良さそうです。
ただ、かなり大きく重いバッテリなので、長時間撮影する予定がなければ、もう少し容量の小さいF770辺りでも良さそうです。

追記:バッテリは、上記のF970互換品(8800mAh)で6時間以上持ちました。通常こんなに長時間撮影することはないですから、これ1本あればほぼ1日撮れますし、実際はF770やF570辺りのバッテリ容量で十分かもしれません。

LUTの適用も可能

ベクトルスコープなど色々表示も可能ですが、まずはLUT(ルックアップテーブル)のインストールを。
LUTは通常、カラーグレーディングのために必要です。例えば、Nikonのカメラの場合はN-logで撮影できますが、N-logで撮影中のモニタ表示は、コントラストのが浅く見づらいものになります。
LUTをモニタに適用することで、正しいガンマカーブとコントラストで表示可能となります。

LUT用のcube形式ファイルはUSBメモリからモニタに転送可能

モニタに付属のUSBケーブル(TypeA入力)を使い、USBメモリにLUT用の.cubeファイルをコピーします。
後はモニタ側のメニューから、Lut Importを選択すると、.cubeファイルを自動でコピーしてくれます。LUTは最大30個保存できるようです。

通常のSDR録画時は必要ありませんが、Logで撮影する際にLUTをモニタに適用できるのは便利ですね。


後は屋外でどの程度見やすくなったか、試さないとですね。
また、付属の取説も英語版のみなので、主な機能も後日紹介したいと思います。

とっくの昔にお役御免にしているはずのAPC CS500のバッテリを交換した

我が家では、東日本大震災の前からUPS(無停電電源装置)を導入していて、東日本大震災の後にあった計画停電時は、UPSによりルータが動くので、インターネットも出来て重宝していました。

そんなUPSは現在我が家に4台もあり、メインのPCとNAS2台、HDDレコーダー&ネットワーク機器関係で稼働しています。
そのうちのもっとも古い1台、APC(現シュナイダーエレクトリック)のCS500。もう十数年前に購入したもので、メーカーの推奨使用期限はとっくに過ぎていて、廃棄して買い替え推奨なのですが、何故か壊れない(これよりもっと新しいUPSは何台か故障してリプレース済)ので、使い続けています。
前回のバッテリ交換は2017年だったようですが、交換から6年経過し、ついにバッテリが寿命を迎えたようです。

APC CS500が警告表示に

NASに繋いでいたので、NASからもアラートメールが飛んできました。NAS(NETGEAR ReadyNAS 104)の管理画面を見たところ、”UPS warning”の表示が。

USP warningの表示

ログを見ると、バッテリ残量低下しているようです。バッテリの寿命ですね。ということで、バッテリを注文。APC純正品はとっくの昔に販売終了していますので、今回も互換品です。といっても鉛バッテリで規格化されているサイズなので、互換品でも全く問題はありません。この辺りはリチウムイオンバッテリと違ってシビアに考えずに済みます。


同じ形状でもう少し安い物もありましたが、APCのUPSにも純正採用されている、ベトナムのKUNG LONG BATTERYブランドなら品質的にも安心かなと思い、前回交換した時と同じ商品ですし、注文しました。
それにしても、前回は2千円だったのに、今回は3千円強で、数年で1.5倍程度値上がりしています。円安や材料費高騰の影響なのでしょうね。

古いバッテリを外して、新品と比較。同じメーカーの同じ商品で、外観も全く変わっていません。よく見ると、古い方のバッテリは、少し膨らんでいるのがわかります。危なかった…。このまま放置していたら、防爆弁が開いてガスが発生するところでした。
以前、サウンドハウスのUPSを買ったら、バッテリ寿命警告がないままバッテリが寿命で膨らんでガスが発生する騒動があったので、あれ以来聞いたことのないブランドのUPSは避けていますが、バッテリ警告が出たUPSは、直ちに使用中止し、バッテリ交換したほうが良いですね。今回はバッテリの注文が少し遅れてしまったので、バッテリが少し膨らむ事態に。気をつけないとね。

APC CS500は本体底の蓋を開けて交換するタイプ

本体が黄ばんでいるな…古いですからね。本来であれば買い替えるべきです。流石に次は本体交換ですね。

充電完了後、ステータスは正常に

UPSのバッテリ交換直後は、バッテリ残量が低かったのか、まだwarningを吐いていましたが、数時間充電後は正常になったので、充電できたということですね。
重ね重ね、古いUPSは信頼性が低下しているので、本来買い替えが必要です。あまり推奨される使い方でなはいですね。

動画の人!? フィールドモニタを導入してみた

Nikon Z 9を手に入れてからというもの、動画をかなり撮るようになりまして。ただやっぱりそうなると、屋内はともかく、屋外撮影ではモニタが見づらい、となるわけです。
子供の行事も、まだまだ小学生のうちは撮る機会も多いと思い、フィールドモニタを導入してみることにしました。

FEELWORLD T7 PLUSとNP-F970互換バッテリ

FEELWORLD?中華企業です。しかし最近は安価で良いもの、と言うのはすっかり中華のお家芸ですね~。放送用モニタも販売しているようです。
その昔はSONYのHR Trinitronの業務用モニタを集めていたこともありましたが、今はこういうチャイナモニタも海外では使われているのかな?

こちらは7インチのIPS液晶、Rec.709色域対応、4K入力(表示解像度はFHD)と、LUTの適用可能、フォーカスピーキング、ベクトルスコープや波形表示も可能です。
素人が使うには十分すぎるでしょう。
4K入力対応なものの、表示自体はFHDですし、4Kだと30pまでの入出力となるため、モニタの出力からレコーダーに繋ぐ、という使い方には向かないですね。
モニタはACアダプタ(別売)も使えますが、屋外で使うモニタなのでバッテリ駆動がメインです。
そのバッテリは、ハンディカムで使われるSONYのNP-F970などビデオカメラ用が使えます。本家?のバッテリは高価なので、互換バッテリと充電器も購入しました。
大容量の互換バッテリも、以前は信頼性が…となりましたが、最近はどうでしょうね?

充電器はmicroUSB接続で2個同時充電可能

まずはバッテリ充電。充電器は2個同時充電可能。USBがType CではなくmicroUSBなのが設計の古さを感じます。なお、特に記載はないものの、QC3.0の給電機でないと、かなり充電時間がかかるようです。

一方モニタですが、7インチともなると、カメラ内蔵の3インチ程度のモニタと比較すると、数値以上に大きく感じますね。ほぼカメラボディの幅と同じくらいのサイズです。
カメラのアクセサリシューに取り付けられるアダプタも付属していますが、以前購入したSmallRigのアダプタのほうが使い勝手が良さげだったので、今回はそちらを取り付けてみました。
折りたたみ式モニタフードは、マジックテープで固定するタイプです。若干安っぽいのは価格なりといったところ。

早速Nikon Z 9に取り付けてみました。おおっ、かなりそれっぽい感じですね。
あとは、三脚を伸ばしたときに、カメラではなく三脚にモニタを取り付けられるようにするアームなんかを買えば完璧ですね。

ただ、今のところモニタはまだ表示できず…。というのも、付属のHDMIケーブルが、片側がHDMI miniなんですよね。Nikon Z 9はボディ側もフルのHDMI端子なので、HDMIケーブルを別途注文することに。それまで使用はお預けです。

実際の使用感は、ケーブルを手に入れたら書いてみたいと思います。

忙しいクリスマスでした

クリスマスの日。

朝から買い物に出かけ、その後は顎裂手術で入院中の息子の病院へ。ただし、お見舞いは保護者1名のみなので、自分は妻を送った後にフィルムを買ったりしていました。

こういう息抜きは必要よね…。もうカラーネガフィルムは買わないと決めていましたが、久しぶりに使いたくなって、モノクロとともに購入しました。
この年末年始で撮りたいと思います。

神奈川から帰宅して娘と親子スイミングに行く前に1枚。

雲がダイナミックなクリスマスの夕方

練馬区の光が丘清掃工場の風景を。

夜はクリスマスパーティ。いつもにぎやかな息子がいないので、娘と妻と3人で。

本日息子退院のため、お迎えに行ってきます。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく) 甘酸泡楽

顎裂手術で入院中の息子、病院が神奈川なんですよ。なので、車でも電車でも、移動に片道1時間半です。
その入院中の病院の近くに酒屋があって、店のポスターになんとこいつがあったのです。予約のみ、とのことでしたが、誰かがキャンセルしたのか、1本だけ冷蔵庫にあったので、もちろん買いました。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく) 甘酸泡楽

このどぶろく、特約店で予約しないと買えないもので、自分のよく行くお店にはなく、同僚に頼んで買ってきてもらったりもしています。
前回買ったのは2年前ですね。

発酵が進むため、要冷蔵、賞味期限が設けてあり、製造から20日と短いのです。

アルコール度数は、どぶろくとあって5%と低め。よってスイスイ飲めてしまいます。日本酒の原点のなるのがどぶろく。清酒ではなく濁酒です。
すりつぶした米がそのまま詰まっています。

どぶろくは、その発酵具合によって味が変化します。さて今回は?

今回は発泡は少なめ

開栓すると、ガス感は以前より少なめです。もともとガス抜き穴が栓にあるので、吹き出すことはないものの、2年前は注ぐとシュワシュワ感が強かったのですが、今回はドロっとした感触が強く、シュワシュワは少なめ。

口に含むと…、おおおお!? 酸味と甘みが2年前のものよりも良いです。妻がグレープフルーツジュースと称しましたが、確かに程よい酸味に強すぎない甘み、適度な発泡感。そして何より今回は米のドロッとした感触が強い。食べている感じです。注ぐ際も、なかなか口から出てこないくらい。
こんなに高度にバランスの良いどぶろくは初めてです。いや今回は当たりでしたね~。
開栓時期が良かったのかな? また買いたいけど、もう売っていないでしょう。今回はとてもラッキーでした。

PENTAXの”フィルムカメラプロジェクト “に想う

RICOHがPENTAXブランドにて、フィルムカメラプロジェクトを開始すると発表しました。

個人的に、過去からPENTAXブランドのカメラを所有したこともなく、今後も買うことはなさそう(RICOHのGRは興味があるけど、レンズの画角がネック)ですが、今や大手カメラメーカーが生産を終了したフィルムカメラの新機種の開発を検討するということで、SNS界隈でもこの話題で賑わいました。

動画も掲載されていて、割と本気っぽいですね。

PENTAXブランドにおいて、フィルムカメラ開発の検討を開始します。リコーイメージング/PENTAXが培ってきたフィルムカメラ開発のノウハウを生かし、ベテランの技術者と若い世代の技術者が一丸となって技術を承継すると同時に、新たな視点を加えることができないかを検討します。

https://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2022/20221220_037858.html

PENTAXのフィルムカメラは2003年発売の製品が最後に

さて、PENTAXのフィルムカメラ、最後に発表されたのは2003年。コンパクトカメラのESPIO 140Vと一眼レフの*istが同年に発売されたのを最後に、新型機種の登場はなく、現在に至っています。

つまり、開発の現場においては、最後のフィルムカメラ開発から20年程度経過していることになります。
20年といえば、会社内の人員も相当変わっていることになります。2003年当時中堅だった社員が、今は定年退職するような時代になっています。
20年の空白は大きいです。フィルムカメラの技術を知る人が続々と引退していきます。
ただ、20年はまだ当時を知る人もそれなりの残って入るはずです。50代の技術者であれば、まだ当時を知る人も多いでしょう。ただ、PENTAXは、旭光学工業からペンタックス株式会社を経て2007年にHOYAの子会社になった後、2011年にはRICOHにブランドを譲渡しています。
この間に生産拠点の整理なども実施され、技術者の離散もあったかと思います。これから新規開発、と言うのは結構茨の道かもしれません。
でも、今やらないと、本当に技術が失われてしまう、まさにギリギリの時期なのかな、ということになります。

と、この記事を書いていたら、TKO氏が語るFilm Prohjectの第2弾の動画で、同様のことが語られていました。

フィルムを取り巻く状況は良くないこと、若いユーザーに手が届く値段で新品保証付きのカメラを、今の時代に合ったカメラ、過去の技術者と一丸となって開発をすすすめる、デジタルを辞めちゃうということはない、そんなことをやってる暇はないだろうというつっこみを受けることはわかっている、でも興味が湧いたらなら応援して欲しい。

https://youtu.be/FXUmpqY3nWQ

要約するとこういうことみたいです。
概ね、SNS上で懸念されていたことは折込済ということでしょう。
ただ、「フィルムを取り巻く状況は良くない」という点で個人的に想うのは、カメラというハードそのものよりも、フィルムそのもの(フィルムと現像関連、印画紙など)の懸念のほうが強いと思うのですが、いかがでしょう?
フィルムカメラは、長い歴史の中で、未だに現役で使えるカメラは中古市場にたくさん流れています。そんなカメラも、フィルムが高価になり、あるいは買えなくなったら終了です。既にフィルムは買うだけでも高価なものになり、更に現像というハードルが若者の前に立ちふさがっています。
チェキのように、その1枚が価格的に少々高くても、オンリーワンの写真が撮れる、現像不要でその場で写真ができあがる、という気軽さがあるから、デジタル全盛の現代にもウケているわけですが、果たして高価になりつつあるフィルムに対するケアが、PENTAXにできているのでしょうか? これが抜けていないことを祈ります。

商売して成り立つか?

SNSで一番論議されたのは、この点でしょう。
ただでさえ、PENTAXのカメラは、現在主流になりつつあるミラーレスへの転換は行わず、一眼レフを続けると宣言しています。PENTAXからは、K-01のような一眼レフのKマウントのままミラーレス化したK-01や、1/2.3型・1/1.7型センサ搭載のレンズ交換式カメラQシリーズが発売されたものの、いずれも生産完了となっています。
ミラーレス化は、Nikonが苦しんだように開発費が相当かかるため、PENTAXの規模では開発が難しかったと思われます。

ただ、現状の一眼レフも、PENTAXブランドは売れているかというと、やはり苦しい状況かなと思います。
フルサイズ機K-1をやっとのことで出し、その後2018年にII型に改良されたものの、搭載されている3600万画素センサは、Nikonでは2012年のD800や2014年のD810で搭載された世代のものです。ライバルは既にその次の世代のセンサを搭載し、ミラーレスに以降していっている中、次世代機の姿は現時点で見えていません。
個人的にD810の3600万画素センサの出す絵は好きで、現在も愛用していますが、K-1IIは登場時点でライバルに対して周回遅れ感があり、更に現時点で発売から4年が経過してしまいました。いつまでも3600万画素センサが供給されるわけではなさそうなので、いずれは次世代機に移行する必要がありますが、果たして現在の状況で次世代機が登場するのか、といったところでしょう。

中判デジタル一眼レフの645Zは、2014年に発売されて以来、後継機の発表は現在に至るもなく、8年経過、その間に中判デジタルの世界ではFujifilmがミラーレスのGFXシリーズで登場し、あっという間に中判デジタル主力の座を奪っていきました。

APS-Cの一眼レフも、2020年のK-3IIIは現在も通用するスペックですが、せっかくの高速連写機なのに、それを活かせる望遠レンズのラインアップがサードを含めて貧弱なのが残念です。
既に旧機種となってしまったCanon EOS 7DIINikon D500と渡り合えるカメラのはずなのですが。

こうした状況の中、フィルムカメラを作る、ということは、動画にもあったように、社内の開発リソースを削ぐことにもなります。それでもRICOHがPENTAXブランドでフィルムカメラを開発する、と発表したことは、今や価格高騰でニッチになりつつあるフィルムに対して、ニッチな製品を作っていく、という意思表明でもあるかと思います。逆に、もはや王道のデジタル一眼レフカメラだけでは、商売にならない、ということなのでしょう。
デジタル一眼レフも開発はしていくけど、他のメーカーのようなスパンでの機種更新は難しそうですし。

若い世代にも手にしてもらえるフィルムカメラ、と言うことは、Leicaのように無尽蔵に価格を上げることは困難です。価格的制約がある中での開発は容易ではないでしょう。
自分も研究開発の仕事をしていますが、本当に開発ってお金がかかります。例え5万円で売るカメラでも、その開発には億単位のお金がかかります。
デジタルと違って、長い期間をかけて開発費用回収することになるので、結果的に黒字に持って行けないことはないでしょう。でも、これだけ世の中の状況が刻々と変化する現在、フィルムカメラが現役だった時代のように悠長なことを言ってられるのか?

もしかして、RICOHはPENTAXを手放すのではないか? フィルムプロジェクトのような企画は、どう見ても大手がやることではなく、新興企業やクラウドファンディングでやるような企画ですからね。
まあRICOHの下でこの企画を発表したのですから、RICOHがPENTAXを手放すということはすぐにはないと思いますが、この辺りは株主の動向もあるでしょう。

RICOH GRシリーズのように息の長いカメラを

今PENTAXはRICOHに買収されていますが、そのRICOHはフィルム時代のGR-1からデジタルになった現代まで、長いことコンパクトカメラのGRシリーズを販売しています。ユーザーからも長く支持されてGRというブランド化に成功した、数少ないコンパクトカメラです。

1996年発売のフィルムコンパクトGR-1からGRリシーズは始まった

GRIIIは、個人的にいいなぁと思いながらも、フィルム時代からの28mm(デジタルでは28mm相当の画角)レンズは、個人的にあまり好きではない画角故に、今まで手を出してきませんでした。
が、GRIIIxという40mm相当のレンズを搭載したカメラが出て、ちょっと興味があるんですよね。初めてGRシリーズで欲しいカメラなんです。
GRシリーズは、他のカメラと違って、最新機種を追いかける、というようなスタンスのカメラではなく、これしかない、いつか欲しいな、と思わせる数少ないカメラです。それでいて、べらぼうに高価でもありません。手が届く価格です。そして昔からゴテゴテせずシンプルなボディです。
GR-1が高級フィルムコンパクトカメラ末期の90年代後半に登場し、それがシリーズとしてデジタル化を経て現在に存在する、これこそがPENTAXも目指すべき理想ではないかと思います。RICOHがPENTAXを買収したからこそ、RICOHブランドが持っているGRシリーズは大いに参考になるはずです。RICOHブランドの技術者から得るものもあるでしょう。

フィルムメーカーも巻き込んで?まずはコンパクトカメラから

以上も踏まえた上で、茨の道だということは承知の上で、いずれはフルメカニカル一眼レフを、という目標を据えた上で、まずはコンパクトカメラからの開発になるようです。そして現在に合わせたカメラづくりを行うということ、過去の機種ののリバイバルではないということで、そのようなカメラが理想なのか。

フィルムメーカーも巻き込んで、と言うのは、やはりフィルムがないと、そして現像ができないと、フィルムカメラの意味がないからです。
フィルムは、大手の富士フィルムと組むのは難しいかな? あちらも今はカメラを大々的に売っています。KODAKは…ブランドとしては大きいですし、こちらが現実的でしょうか? お互いにメリットを享受できる形になるなら、コラボはありでしょう。現像のいらないフィルム、あるいは自宅で手軽に現像できるフィルム…うーんこちらの方が遥かにハードルが高いか…。でもフィルムも時代に合った形が必要ですね。カメラだけでなく。

話が脱線したけど、まずはコンパクトカメラ、というからには、AFコンパクトカメラでしょうね。シンプルな単焦点レンズを搭載した、GR-1のようなカメラ。でもGR-1をインスパイアしてはならない、PENTAXらしさのあるカメラ。そして価格的にわかものにも手が届く物。

今でも持っています、たまに使いたくなる京セラT PROOF

そういった点では、京セラがフィルムコンパクト末期に出したT PROOFのような、シャッター押すだけの超シンプルカメラなのに、Carl Zeiss T* Tessar 35mm F3.5とレンズは拘った、そんなカメラも良いですね。
私はこのカメラを、20年以上前のモデル末期で販売終了が近いと言うときに、マップカメラで2万円程度で新品購入しまして、現代に至っていますが、このシンプルさと、うまくハマるとなかなかの描写のレンズ、というのが気に入っています。
なんでも今中古で数万円はするみたいです。ボディはプラスチッキーで安っぽいこのカメラがですよ。でも、今新品で出たとして、果たしていくらになり、どのくらい売れるか、見当がつきません。T PROOFが欲しい人は数万円でも買うけど、その人口は決して多くはないのです。T PROOF自体、フィルムコンパクトカメラ末期に登場した機種のため、京セラ的にも黒字になったとは思えません。同じことをPENTAXが現代の目線で出すとしたら…本当に難しいことだと思います。

私のようなオジサン世代には、もうフィルムコンパクトは手持ちのT PROOFで十分ですが、若者が新品で買いたいカメラには、価格とシンプルさ、フィルム購入と現像のハードルの低さ、ここが肝となってくるでしょう。

ノスタルジーなカメラは、かつてNikonがSPS3のリバイバルを行いましたが、技術者への技術継承という面もあったにしろ、商売的には難しかったようで、これはデジタル一眼レフながらクラシックなデザインのDfでも同様だったようです。
PENTAXがどんなアプローチで挑んでくるか、不安8割興味2割といったところですが、ちょっと楽しみです。

【百里基地航空祭2022】帰投するE-2C早期警戒機

アップし忘れていたNikon Z 7IIで撮った動画です。

暗いズームレンズのNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを使ったというのもありますが、冒頭はピンボケしてしまいました。その後のAF補足もやや時間がかかってしまいました。
日没後で暗いというのもありましたが(動画ではやや明るく見えていますが)、この状況だとNikon Z 7IIの動画はAFも画質も厳しいといえます。

離陸前のD850で撮ったスチルだとこんな感じでした。

こちらはNikon D850 + AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRで撮影した、離陸前のE-2C。実際は日没して結構暗い状況でした。

さすがにこのくらいの暗さだと、Z 9でも感度が上がって画質は厳しいかもですね。
とは言え、やはりZ 7IIとZ 9では動画画質に差があるなと言うのも、この撮影でわかりました。

Z 7IIの動画から切り出したせいしが(4K→HD解像度に落としています)

この画質だと、動画から静止画切り出して…という使い方は難しいかも。もちろん、もっと明るい場面では問題ないと思いますが、色味もちょっとうーんとなっています。動画の方は、カラーグレーディングで少し色をいじっています。

Z 9のサブ機どうしよう問題ですが、やはりZ 7IIでは差がありすぎます。スチルも動画も。Z 6IIIが3000~3300万画素になるとも言われているので、これを待ちたいですかね。スナップメインなら、3000万画素ば十分ですし。

【油長酒造】風の杜 ALPHA1 菩提酛 2022BY

風の杜をいつも置いているお店で購入しました。奈良のお酒といえば、自分にとってはまず風の杜が思い浮かびます。
日本酒発祥の地と言われています。

【油長酒造】風の杜 ALPHA1 菩提酛 2022BY

菩提酛(ぼだいもと)は、室町時代に菩提山正暦寺が開発しました。そう、お寺さんの開発した酒母つくりの方法なのです。海外では教会がバターやクッキーを作っていたように、日本でもお寺がお布施以外の運営費用を得るために、お酒づくりをしていたわけです。
菩提酛の詳細はリンク先の記事をご覧いただくとして、その奈良県の油長酒造が、菩提酛のお酒をつくるということに価値があると感じます。
今年から、菩提酛室を作り、そこで酒母となる「そやし水」と呼ばれる乳酸発酵水を作っているとのこと。なんと本格的な!

【油長酒造】風の杜 ALPHA1 菩提酛 2022BY

低アルコール設計ですが、アルコール度数は14度と、一般よりわずかに低い程度です。酒米は秋津穂、精米歩合は70%と程よく削っています。

開栓直後はシュワシュワ

開栓して注ぐと、フレッシュなシュワシュワ感があります。上立ち香は仄かな吟醸香。口に含むと、爽やかな酸味とともに、メロン果汁のスッキリした甘み、そして苦味に続き、少しどっしり感が訪れます。奥行きのある味わいです。
やや温度が上がると、メロンの甘みも増して、バランスが良くなりました。軽快でみずみずしさを感じさせながらも、味に立体感がって、決してただフレッシュなだけのお酒ではないのが素晴らしい。

こんなに手の込んだお酒なのに、お値段は一般的な四合瓶の平均的な価格です。毎回驚きます。よくこの価格でできるなぁと。
今は四合瓶しか販売しない風の杜ですが、これは時間をかけてじっくり味わいたいと思いました。もっとも、あえて一升瓶にしないのは、フレッシュなうちに飲んでほしいという酒造の意向ですから、いろいろな風の杜を買って楽しむのがよいのでしょうね。