百里がノーフラだったので成田空港で撮ってきた

2022年6月17日、残念ながら魔金こと魔の金曜日に当たってしまいました…。救難以外、格納庫すら閉じている状態でしたので、空のえき そ・ら・らでお買いもいのしてすぐに成田へ移動しました。
百里基地から成田空港、案外遠くなく、下道で1時間半もあれば行けちゃうんですよね。

さくらの山

まずはさくらの山にて。メジャーな撮影ポイントです。

やっぱりこの中では、日本貨物航空(NCA)のB747-8Fの存在感が大きいな。かつて日本の航空会社も大量のB747ジャンボジェットを導入していましたが、今やジャンボを保有している日本の航空会社は、NCAのみとなってしまいました。世界的に4発機の需要が減少しており、コストの掛かる4発機は敬遠されつつあります。
旅客用途では、今は双発でも機体規模の大きいB777や、中型のB787やA350などが主流ですし、国際線ですら航続距離が増したA320やB737と言った、やや小ぶりな機体も多く使われるようになりました。
とくにコロナ禍による航空機需要低下が拍車をかけていますね。

B747-8は、1969年に初飛行したジャンボジェットの最終発展型で、元々超音速旅客機次代を見据えて、初代登場当時は、将来的に貨物機となることを想定した機体(操縦席を2階に設置して1階は貨物)でしたが、最終型のダッシュ8は、実際旅客機型より貨物機型のほうが数が多いのも、半世紀前の設計思想が実を結んだ結果ですね。
ほんと、昔は国内線国際線問わず、よくジャンボに乗ったものですが、もう乗る機会はないのかなと思います。

そして今や4発機以上に希少になりつつある3発機の登場です。

フェデックスの貨物機、MD-11Fです。MD-11は、ベストセラー旅客機だったDC-10の発展改良型でしたが、90年代に入って双発機の性能が向上し、機体規模が変わらないのに3発機という中途半端さが仇となってきたのと、操縦安定性に難があり、実際に採用した日本航空でも、乱気流でCAが大怪我を負う事故があり、旅客機からは早々に引退してしまいました。たった200機しか売れず(この程度では開発費を回収できず赤字だったでしょう)、旅客型も全て貨物機に改装されています。
このフェデックスの機体は、新造時からの貨物型で、機齢は25年、後数年は使うのかな? 貨物型も、フェデックスを含め3社しか使っていません。今や希少な機体になりつつあります。いつ見られなくなるか…

ANAのB767-300F、STARLUXは初めてみました。台湾の会社みたいですね。

さくらの丘

さくらの名前が紛らわしいですが、山の次は丘です。こちらは目の前に日本貨物航空の格納庫があり、この日は上がりを撮ることが出来ました。

遠方の格納庫前に注記中の真っ白な機体、望遠で撮って後からレジ番号を確認すると、アトラス航空のB747-400F (N407KZ)で、あんなに散々飛んでいたのに、今や老朽化で数が少なくなりつつあるダッシュ400のハイテクジャンボです。元日本貨物航空の機体で、現役の日本貨物航空の格納庫近くにいるのが面白いですね。
何故この機体は真っ白なんだろう?

そして、JALグループの格安航空のZIPAIRですが、この垂直尾翼の大きな「Z」が、今ウクライナ侵攻中のロシア軍車両に記載される記号を連想させることから、この日(6月17日)をもってこのマーキングの使用をやめ、18日よりデカールを貼って運行するとのこと。たまたま撮れたこの写真が、最後のZの垂直尾翼となりました。これだから写真を撮るって一期一会で面白いんですよ。

上がりはちょこっと撮って退散しました。帰る頃に晴れてきたんだよね。

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