大阪の秋鹿酒造。そういえば大阪のお酒って、意外と飲んだことがない。これは東京のお酒もそうですが、大都市のある都道府県のお酒って、案外地元以外に粒子内お酒が多い気がします。
こちらは自分にとって初めての「秋鹿」です。
なぜ買ったかというと、自分の大好き酸味の多い日本酒だったからです。
多酸酵母使用(協会28号)という、あまり見ない酵母で、平成5年より実用化された「リンゴ酸高生産多酸酵母」というもののようです。
検索すると、この「秋鹿」がトップに出てくるので、この酒造が多く使っているっぽいですね。
酒造自体はHPを持っていないようですが、大阪ではメジャーな酒蔵なようで、現在は自社田を持ち、まさにワインで言うテロワールのような酒作りを行っているようです。
酒米は、自社田の無農薬・無化学肥料で育てた山田錦を100%使用し、精米歩合70%とあまり削っていません。
速醸酛とあるように、乳酸添加である点は、ごく一般的な製法です。同酒蔵は、生酛のお酒もあるようで、ここは作り方を分けているようですね。
日本酒度は-8、酸度は4.0とかなり高めです。一般に、酸度が高いと絡めのお酒になると言われていますが、実際の味覚上では、必ずスもスペックの遠折に感じないのが日本酒の面白いところです。
アルコール度数はほんのすこし低い15度。
上立ち香は爽やかな青りんごを思わせる感触。冷酒で口に含むと、おおお、これは酸味と旨味のハーモニーだ!
酸度が高いので淡麗で辛口? いやいや逆でした。どちらかと芳醇な旨味もあります。まずはりんごらしい酸味がありますが、そこに米の甘みがほんのりとのってきます。辛さは程よく有りますが、酸味が主体となるため、あまり辛さを感じません(個人的に)。
酸味も酸っぱい!と言う感じではなく、果実のような甘みと絡むので、心地よい酸味です。
とても気に入りました。すぐ無くなりそう。同酒蔵のお酒も、もっと買ってみたいな~。