【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

購入したのは1月、しばらく置いておいたお酒を、ついに開栓します。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

三重県といえば作(ZAKU)です。大好きなブランドですが、なかなか手に入りません。こちらは正規取扱店にたまたまあったものを購入。
もったいなくてしばらく置いてありました。
日本酒好きならご存知でしょうが、作(ZAKU)ブランドのお酒は、品質変化の大きい生酒は一切出さず、すべて火入れとなっています。火入れ酒は、熱により酵素の働きを止めるため、生酒のような、時間の経過や温度変化による味自体の変化を抑えることが出来ます。
しかし、生酒の魅力である若々しいフレッシュな味、というのが出にくいのですが、作(ZAKU)は火入れ酒でありながら、フレッシュな感覚を残しているお酒です。

【清水清三郎商店】作(ZAKU) 神の穂 2021 純米吟醸

「神の穂」の名前は、使用する酒米に由来します。2007年に登場した新しい銘柄です。精米歩合は55%の純米吟醸、アルコール度数は一般的な16度です。

作にしては少し薄黄色みがかっているお酒

常温保管していましたが、飲む前に冷蔵庫で冷やしてから開栓。
上立ち香は、何て爽やかでフルーティな吟醸香でしょう! 口に含むと、マスカットのような膨らみのある甘みと酸味、そしてその後に来るちょっと大人びた苦味によるハーモニーが素晴らしい。そしてスーッと引いていく。後味も良いです。今まで飲んだ玄乃智や穂乃智とはテイストが違います。
確かに作(ZAKU)らしいフレッシュな感覚もありつつ、少し熟成した苦味が織りなす落ち着きが、この神の穂2021の持ち味です。

口に入れてから飲み干すまでの調和がなんと美しい! これを火入れ酒で実現しているのだから、物凄い技術です。

うん、やっぱり作(ZAKU)は鉄板の酒です。飲み飽きないし、常に新たな提案もある。
お酒解禁の若者に最初に飲んで欲しい日本酒の1つです。ほんと、飲み放題の安酒の日本酒ってなんなの?ってなるくらい別物ですから。