前回買った「るみこの酒」の長期在庫の古酒化した日本酒ですが、同じ某酒店の長期在庫をまたまた購入してきました。
今回は平成30年(2018年)に仕込みを行い、平成31年(つまり令和元年/2019年)3月7日に上槽(醪を搾ってお酒と酒粕に分離する作業)されたお酒となります。
この酒は、現在も販売されていますが、現在販売されているものとは酒米が異なるようです。
H30BYの生酛火入は、使用酒米が「山田錦」」と「ひとごこち」ですが、現在は「山田錦」と「八反錦」を使っているようです。
日本酒の古来の作り方である「生酛造り」で、酵母も蔵内酵母(蔵に住み着く天然酵母)となっています。
日本酒度は+7でアルコール度数は15%です。
前回呑んだH28BYのるみ子の酒ほどでないにしろ、結構黄色みがかっています。よく、黄色いお酒は質が悪い、と勘違いされる方もいますが、そんな事はありません。ただし、このお酒も火入れなので問題ないものの、瓶詰めされてから3年近く経過しているため、程よく熟成されている可能性があります。現在流通しているものと味は違うかなと思います。
上立ち香は、さっぱりとしている感じです。古来の日本酒と行った趣。常温で飲むと、生酛らしいまったりとした甘みと乳酸を感じさせる酸味、いかにも生酛の日本酒らしいテイストです。3年寝かせたことで、より味わいが落ち着いている印象。日本酒度+7ですが、辛くて着れるという感じではなく、やや辛口だけど、なめらかな甘みと旨味も感じられ、余韻もほどほど長いです。
酒造ではチーズ系にあうとしていますが、確かにこのなめらかな余韻は、和食より洋食に似合いそうな感じです。
今回は常温でしたが、次回は燗で飲んでみたいです。