発表されました。Nikon D6。昨年の開発発表から実に5ヶ月、先にCanonがEOS-1D X MarkIIIを発表して、スペック的にもまた一歩先に行った感がありましたが、蓋を開けてみれば、少なくともスペック上ではD6は周回遅れな感は否めません。
ただし、この手のフラッグシップ機は、スペックに現れない実性能がありますから、スペックほどの差は出ないのかもしれませんが…。
特に買う予定もないですし、そもそも買えないですし、Zのガチンコ機を待つ自分としては、今はD850で十分なわけですから。
新開発のAFは一眼レフの集大成
AFユニットを刷新、ここは評価できます。D5の151点AFは完成度も高く、マイチェンに留めると思っていましたが、まさかここに手を入れるとは。
元々155点AFとは言え、選択可能な測距点は55点のD5(D850も同様)、クロスセンサは中央と左右側で、その間のエリアはラインセンサで密度が低いため、このエリアのAF測距でAFが抜けるということもありましたが、今回それを全面クロスとすることで解決、特にセンサの密度が1.6倍になったのは朗報でしょう。
CanonのEOS-1D X MarkIIIでは191点で、うち155点クロス、中央はデュアルクロスと負けていませんが、エリアの広さではD6でしょうか。また-4.5EV対応のAFも、かなり頑張ったのではないでしょうか?
一眼レフで初めて像面位相差AFで瞳認識AFに対応
これは180kRGBセンサを活用していると思われますが、(実質18万画素のライブビューセンサとも言える?)、一眼レフでは初めて、瞳認識AFに対応とのこと。
個人的には、顔レベルで認識してくれれば、瞳認識までの必要性をあまり感じてはいませんが(D5もD850もオートエリアAFで顔はある程度認識できている印象)、この辺りはミラーレスで当たり前になりつつある機能ですから、実際にD6ユーザーが使うかはさておき、技術としては中々のものです。
4K動画が30p止まりだったり、連写スペックではEOSの周回遅れですが、AF周りは頑張ったのがD6ですね。GPSやWiFi、Bluetooth内蔵でSnapBridge対応となったのも、時代の趨勢に合わせていますね。むしろ遅いくらい?
でもやっぱりZマウントの上位機も出してね
Nikonには、ぜひSONYのα9IIに匹敵するZを出して欲しいですね。レンズも、Zは魅力的ですし、Zの200-600mmも計画されているようですから、これらが揃うタイミングがZに移行するときです個人的に。一眼レフは…D850が快適すぎて、何も言うことないですから。