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【百里基地】2008年1月21日の記録

もう17年以上前、当時栃木に住んでいましたが、今でこそ茨城空港近くまでの道路が良くなりましたが、当時はまだ高速も近くまで開通うしておらず、下道をのんびり3時間以上かけて通った記憶。
何だか近いようで遠かったので、それほど頻繁に百里基地に通っていたわけではないけど、当時はまだまだニワカでしたね。

2008年当時、百里基地にはワシの204SQと梅の305SQとF-15Jの飛行隊に、偵察機のRF-4E/EJを装備した501SQ、まだ白と黄色の機体だった頃のUH-60Jを装備した救難の構成でした。
まさかこの後にイーグルが去り、F-4EJ改ファントムIIだけの基地になるなんて夢にも思っていなかったですね。

当時の撮影機材は、Nikon D300にAF-S Zoom-Nikkor ED 80-200mm f/2.8D(IF)にテレコンTC-20EIIという構成でした。APS-Cとx2テレコンで、これでもフルサイズ換算600mm相当で撮影できました。画質も、D300の1200万画素程度ならテレコン挟んでもなんとかなりました。

何故か当時はまだテレコン入れたら絞らないといけない、という固定概念により、f11まで絞っていたりして、シャッタースピード控えめだったので被写体ブレの嵐でした。なんでもっとシャッタースピード上げなかったのか…。まだまだ未熟でしたね。捻りを撮ろうだなんてあまり考えていなかったというか、まだ撮影ポイントがよくわかっていなかったんですね。

今見ると色々懐かしいのが、当時浜田茨城空港建造中で、あちこちで工事していましたし、ウェスト降り(今で言う茨城空港側滑走路)が主体で機体もかなり近かったですね。
なので、超望遠レンズがなくても、降りや上がりは比較的近くで撮ることができました。今は入れない撮影ポイントも多いですが、この時代はまだ撮影しやすかったですね。

この時代に戻ってちゃんと撮りたいなぁなんて思うことも。
でもそう思えるのも良い思い出かな。

何ヶ月ぶりかの百里基地へ

前回行ったのが2月なので、実に4ヶ月ぶりに百里基地へ行ってきました。

ああ、日米共同訓練のときね。
仕事が忙しいのと、子どもの病院やらで、平日休みをなかなか取りづらかったのですが、今丁度仕事が一段落しているので、梅雨の間の晴れ間を狙って行ってきました。

朝、茨城空港公園内のファントムを見てきました。

うん、塗装し直して以来、綺麗さを保てていて何より。朝イチのこの情景がいいね。

まだ格納庫は閉じたまま。
ただ、ピットファイヤー訓練(リンク先は入間基地ですが、内容は同等です)を実施していました。
モクモクと煙が上がるので、知らない人は何事かと思うかもですが(見ていた隣のおじさんは知らなかったらしい)、消火訓練です。

ピットファイヤー訓練の煙

で、肝心の戦闘機写真ですが、現像中なのでしばしお待ちを。

茨城空港公園航空広場のファントム、塗装中です

航空自衛隊百里基地に茨城空港が開設されて、早11年。茨城空港公園航空広場にファントムが展示されてから10年になります。

昨年、展示しているファントムが色あせてきているという記事を書きました。

再塗装を願っていたら、茨城県水戸市の日本住宅塗装協会がボランティアで再塗装を申し出て、小美玉市茨城空港利用促進協議会が2022年1月よりクラウドファンディングで足場費用等の募集をし、2月には予定資金を集めて募集終了しました。
そして2月14日より、再塗装のための作業が開始されたそうです。

今年初の百里基地撮影ということで、先にファントムの現状を見てきました。

まずはF-4EJ改(37-8319)から作業を行っているようです。足場が組まれていますが、塗装はほぼ完了しているようで、非常にきれいな状態でした。細かい注意書きなど文字の部分も、塗りつぶさずにマスキングしたようです。
一方、戦闘機転用の偵察型限定改修機、RF-4EJ改(87-6412)はまだ手つかずで、319号機が完了してから塗装を行うものと思われます。
今回使用した塗装は、20年以上退色しない耐候性に優れた塗料だそうです。有彩色、特に赤は退色しやすいですが、長く維持できればと思います。

キャノピーが両機とも曇っているのが気になりました。キャノピーはどうしてもアクリルやポリカーボネイトといった樹脂の複合材のため、経年劣化で濁ってしまいます。今回の塗装では、当然キャノピーの透明部分には手をつけられないため、この点だけはどうしようもないですね。屋外展示機では、世界中どこでも苦労する部分です。

とは言え、きれいに塗装が完了するのが楽しみですね。

茨城空港のファントム今昔

2011年7月、茨城空港に併設される公園に、航空自衛隊のF-4EJ/RF-4EJファントムIIが展示されました。
早いもので、展示開始からもう10年近く経過します。

やはり10年経つと、塗装も色あせてきますね。台風でキャノピーが外れてしまったこともありました。
それでも、戦闘機部隊としての、ファントムの部隊創設の地でもあり、同じく戦闘機部隊としてファントムが終焉を迎えた地でもあるここにこうして展示されているのは意義があることです。

飛行開発実験団のファントムが2021年3月に退役し、保存展示の声はあちこちで聞きますが、こうした以前からあるファントムの展示機にも目を向けて欲しいと思っています。

静態展示しても、それを維持するのは並大抵のことではないからです。特に日本は温暖湿潤な気候で、錆びやすいので、アメリカの乾燥した地域のように、長いこと方っておいてもそれなりの状態が維持できる環境ではないですからね。

さて、最初に茨城空港の展示機を撮った写真、手持ちでどれが一番古いかは定かではないですが、2012年9月に撮った写真がこちらです。

2012年9月の茨城空港公園のファントム展示機

この頃はまだまだ現役で飛べそうなくらいきれいな状態でしたね。
再塗装してまたきれいな姿を見たいですね。