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豊洲のチームラボ・プラネッツTOKYOに行ってきた【動画編】

チームラボ・プラネッツに行った際に撮ってきた動画です。
ここはスチルより動画のほうが伝わりやすい場所かなと思いました。
動画はWater Areaのみで、Garden Areaは動画よりスチルのほうが良いなと思い、加えていません。

ちょっとカメラをパンするスピードが早かったな~。毎回ここは反省すべき点なのですが、なかなか撮っているときに意識できていないですね。

広角のNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sで撮りましたが、広角で撮る動画も面白いですね。昔は広角で動画を撮るのは、ビデオカメラ自体があまり広角が撮れなくて難しかったのが、今は比較的簡単に撮れるようになりましたね。

豊洲のチームラボ・プラネッツTOKYOに行ってきた2

チームラボ・プラネッツ豊洲、足湯に続いてバルーンです。
バルーンを軽く叩くと色が変わります。

ここも床面がミラーになっていますが、バルーンがたくさんあるので、無限大の空間、という感じにはならないですね。
写真にしてしまうと、特に赤が色飽和してしまって難しいですね。

バルーンを抜けると、今度は半球ドームに映像が映し出されるコーナーへ。ここも床面がミラーになっています。

プロジェクターの映像はそれなりの明るさがあるとは言え、カメラはISO25600にしてもシャッタースピードが稼げないです。よって映像がぶれてしまいますね…。
動画のほうがイメージは伝わるかな? そのうち編集してアップしてみたいと思います。

Water Areaは以上で終了。
一度ロッカーに戻り、ここからは靴下着用可能なGarden Areaへ移動します。

Garden Areaへ

サンダルを借りて入るこのエリアは、天井がガラスになっていて、外光が入るようになっているので、日中と夜で印象が変わるかなと思います。

??? 苔の上に卵のようなバルーンがある空間ですが、ちょっと謎空間です。Water Areaと比べるとインパクトに欠けますね。
でも夜になるとまた別の印象になるのでしょう。
実際、HPの画像を見えると、夜はこのバルーンも光るようです。

次はサンダルを脱いで、また裸足(靴下着用可)のエリアへ。
花ばぶら下がってる!

ここも…不思議な空間です。本物の花がぶら下がっているのです。そして上下します(笑) なかなか理解が難しいです。座って楽しむ空間。娘チャンは寝転がって鑑賞していました。

10時に行って出てきたのは12時でした

おおよそ2時間弱鑑賞しました。娘も楽しめたみたいです。今回は会社のイベントで行ったので、お金は払っていませんが、ちょいとお高いですが、確かに人気なのもわかります。海外の観光客が多かったのも、なるほどなぁと。

このあとお昼は豊洲市場で…と思いましたが、土日は市場が開いていないので、飲食店も営業していないのですね。これはちょっと残念でした。仕方がないのでお台場まで行くことにしましたが。この周辺はコロナ禍に出来たため、まだ観光地として定着しきれていない感はありますね。

豊洲のチームラボ・プラネッツTOKYOに行ってきた1

忙しくて、久しぶりのブログ更新です。これだけ空けてしまったのは久しぶりです。

職場のイベントで、豊洲にあるチームラボ・プラネッツに行ってきました。
本当は家族で行く予定でしたが、息子の足の捻挫による炎症が長引いているため、今回は断念し、娘と2人でやってきました。

どんな所? こんなところらしいです↓

チームラボプラネッツは、アートコレクティブ・チームラボによる4つの巨大な作品空間と、2つの庭園からなる「水に入るミュージアムと、花と一体化する庭園 」。

はだしとなって、他者と共に身体ごと巨大な作品に没入し、身体によって作品は変化し、身体と作品との境界の認識は曖昧なものとなる。作品は、他者の身体によっても変化し、作品と他者との境界も曖昧なものとなり、身体は作品と、そして他者と連続的になる。

https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/

ポエムでよくわかりません…。音と映像の展示というのは知っていますが、どんな展示なのかはイマイチピンときません。これは入って楽しめということなんでしょうね。
展示エリア内は裸足になるそうです。入場はかなりの行列でしたが、今回は団体予約なので、待たずに入れました。まずは入り口で説明の映像があり、靴を脱いで中に入ります。入るとロッカーがあって、そこで更に靴下も脱ぎます。

というのも、展示内は水があって膝下くらいまで濡れる場所もあるとのこと。また、床が鏡になっている部分があるので、スカート着用者のために、スパッツの貸出もありました。
基本的に展示エリアに持ち込めるものは、カメラとスマホのみで、その他の手荷物、自撮り棒や三脚もNG、上着もロッカーに預けました。
大荷物はロッカーに入らないためご注意を。ということで、交換レンズも持ち込めないため、今回は広角レンズ1本(NIKKOR Z 14-30mm f/4 S)で撮影しました。結果的にこのレンズで良かったです。スマホだと、最近は広角も撮れるので、スマホだけでも問題ないでしょう。

Water AreaとGarden Areaで構成されています

全体としては、上のような2つのエリアで構成されています。まずはWater Areaから。

いきなり水が流れる斜面が!

暗い廊下を歩いていくと、いきなりこんな傾斜の川が! 滑らんのか!? 大丈夫でした。ちゃんと滑らない加工がされています。もちろん油断は禁物。
この川、ちゃんと意味があって、要は足の消毒ですね。プールに入る前の塩素消毒みたいな感じでしょう。もちろん、上がった先でちゃんと足を拭けるタオルが準備してありました。

ふわふわ床エリア?と抜けるとまた暗い廊下。皆さん裸足です。その先には…

多数のLEDの装飾による光の演出。床面は鏡。天井も高いし、天井も鏡なので、光のシャワーのように感じます。
これは写真ではなかなか伝わらないですね。動画も撮ったので、そのうちアップします。
ちなみに、海外からの訪問者も多く、体感で2割くらいは海外の観光客、と言った感じでしたね。確かにインスタ映えしそうな感じです。

LEDエリアから先にはまた暗い廊下が

娘ちゃん、猫背だな…。ってことで、また暗い廊下を歩いていくと、その先は…

足湯!?

なんと! 足湯みたいなエリアに突入。小学3年生くらいのうちの娘だと、膝下くらいまでの深さになる足湯?がありました。実際結構暖かいです。まさに足湯!
そして水(お湯)が白濁しています。その先には…

あ、自分も写ってる(笑
なるほど、白濁したお湯は映像を映すためか~
ちなみにここで転ぶと当然ずぶ濡れです。スマホを水没させると見つけられないでしょう。もちろんカメラもですけど。いろんな恐怖と戦いつつ(笑)皆さん慎重になるので、案外悲劇は起きづらいのかもですね。

こんな空間もありました

それにしても、暗い状況だとNikon Z 9、結構厳しいです。AFが…。あと高感度も良くないですね。積層型裏面照射CMOSによる高速連写の弊害なのか、感度が上がるほど縮緬模様のノイズが走りますね。今回は解像力より雰囲気重視で、RAW現像時にノイズリダクションを強めにかけています。

続く…

子供たちがYoutubeやりたいと言うので…

昨年末、子供たちがお絵かき動画撮ってYoutubeにアップしたい、とか言うので、動画を撮って、正月休みに編集しました。
で、編集完了して、その時は妻の実家に帰省していたので、動画のアップロードはモバイル回線からはきついので保留としていました。
そして時が経ちました…。ええ忘れていましたね。

ということで、先日思い出してアップしました。
娘は絵を描くのがで、クリスマスプレゼントにお願いしていたコピックというマーカーを使ってお絵描きしています。

「フリかけんズ」という姉弟コンビ名でやっています。

これは正月の休みで編集仕上げましたが、けっこう大変ですね~。
高校生の頃は、放送局に入っていて、Hi8の業務用ビデオデッキで編集よくやったものですが、今はパソコンで簡単に出来てしまう(編集そのものは簡単ではないけど)時代ですからね。

第2段は…特に要望がないです。もう忘れちゃったかな?

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

板橋区赤塚の酒屋さん「針金屋」の別注のお酒、久しぶりに買ってきました。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

群馬のお酒、良い酒蔵がたくさんありますからね。そして、おりがらみのお酒、大好きです。もうこのおりがらみだけで、飲む前から旨いです(笑
いつも流輝は一升瓶で買うのですが(スイスイ進んですぐなくなるので)、今回は冷蔵庫のスペースの関係で四合瓶です。次は一升瓶買うぞ!

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 山田錦おりがらみ生 針金屋別注

流輝ブランドのお酒、どれもジューシーで美味しいのですが、今回の別注は「あらばしり」と「責め」のブレンドのようです。
一般的に、あらばしりのお酒は、醪の搾り初めの最もフレッシュな部分、逆に責めはギュッと圧力をかけて搾る最後の部分とあって、雑味や苦味など力強さを感じる酒質になると言われていますが、さてどんな塩梅かな?

程よいおりがらみ

上立ち香はジューシーで、これは流輝らしいですね。
口に含むと、これまでの流輝とは異なるアプローチ。まずどっと来るジューシーかつフルーティで濃厚なマンゴーのような甘味と酸味、そしてその後来るのがこれまた苦味と旨味のパンチ! 今までにない荒々しく力強いアプローチ。それでいて最後は割りと切れが良いので、力強いのにグイグイ飲めてしまいます。不思議な感覚です。
これまで割りとジューシーでフルーティなお酒が多かったけど、こんなに力強くもなるなんて。これだから、同じ銘柄でも、買うたびに発見や驚きがあるのです。特に今回のは別注品なので、このロットが終われば、また次は味が変わるわけで。
次回も楽しみにしていますが、一升瓶でも買いたいなと思いました。

柿の木に憧れる

基本的に柿の木がない北海道で育ったせいか、関東に来てからというもの、あちこちに柿の気があるのを見て、ちょっと羨ましいと思っています。

「七賢」山梨銘醸の柿の木

1月に行った山梨。北杜市の日本酒の酒蔵の老舗、山梨銘醸にあった柿木が見事。人生5本の指に入る美しさです(残り4本は知らんけどw)。

天然干し柿状態?

実は誰も取らないのでしょう。葉っぱが落ちて実だけの状態。干し柿みたくなっています。

見事としか言いようがない

干し柿は、柿の実の皮を剥いて干して作るけど、当然柿の木の柿は皮は剥いていないから、自然にこうなっているんですね。食べられるのかな?
自宅に柿の木欲しいなと思ったけど、実がなるまで相当年数かかる(8年は最低限で実際はもっとかかることが多いみたいです)し、虫もつくだろうから。手入れも大変ですしね。
でも憧れますね。小さな柿の木を育ててみたいです。

大藪鉱泉と廃屋と

現状、大藪鉱泉で営業しているところはなくなってしまったようです。

【山梨】藪の湯 元湯 S旅館

【山梨】ホテル大藪

大藪鉱泉
売物件

そんな2つの物件の近くにあった廃屋。

まだそれほど古くはなっていないけど、よく見るとベランダのガラスが割れて、カーテンが出ていました。
この近くの宿のオーナーのものかは不明です。それでも確かに昔ここに人の生活があったという印ですね。

【山梨】ホテル大藪

2023年最初の廃墟撮影は、山梨県に行くことに決めました。
年明け早々、撮影地として選んだのがここでした。

身の上話になりますが、20年程前、当時山梨の会社に就職しており、実はここから車で30分程度の場所に住んでいました。
その当時、北海道から就職して、慣れない山梨県、知り合いも近くにはいなく、とにかく週末ともなると、友人のところに遊びに行く以外は、ひたすら通ったことのない道を車で走っていました。北海道にはあまりない山道のワインディングは、山梨県はそこかしこにあり、通勤路もそんな感じでした。

そんなあてのないドライブで、確かにこのホテルも一度見たことがあるのです。
当時は、まだ周辺は別荘地として整備されていなかったように思います。藪や岩の転がる斜面の向こうに、この建物が見えたのを覚えています。
ただ、その時の写真はありません。写真は撮っていませんでした。
学生の頃から写真は撮っていて、カメラは必ず持ち歩いていましたが、当時はまだフィルムカメラが主流。デジタルカメラもあったけど、まだ画質はフィルムに及ばない時代。今のように何でもとりあえず撮る、という時代ではなかったので、車で見て通り過ぎるだけだったように思います。
その時は天気も悪かったような…。
フィルムで三脚なしに写真を撮るコンディションではなかったように記憶しています。

あれから転職して栃木県に移住して結婚、家も建てたと思ったら転勤で東京へ来て現在に至っています。
山梨は東京都から遠くはないけど、どうもイメージ的に行きづらい感じでした。中央道しかまともな道がなく、混むと逃げ場がない、そんな印象を抱き、なかなか足が進みませんでした。
が、行ってみると案外遠くないのです。正月休み後半とあって、中央道もさほど混雑せず、予定よりも早く到着しました。

車を停めた山中で見つけた閉鎖中の温泉旅館はブログに掲載しましたが、そこからは徒歩で撮影地へ向かいます。
真正面は20年前と違って別荘地となっているので、正面から突っ切ることは困難。結局わき道からちょっとした崖を下ってアプローチ。

途中、別の温泉旅館もありました。こちらも後で調べたところ、3年ほど前までは営業していたようですが、現在は休館となっているようです。

このあたりは古くからの鉱泉があり、ここも質の良い鉱泉が楽しめたようです。道なき斜面を下って…

到着。小川を超えると、氷結した斜面が。上の小川とは別の方面から流れている水が凍ったようです。

円弧上にアーチを描いた建物は、現役時代は眼下に大武川が見える、見晴らしの良い風景を楽しめたのでしょうね。
ホテルは、国土地理院の1974~78年に撮影された航空写真には現存しており、60年代後半から70年代前半に建造されたと思われます。
最初に紹介した別の温泉(鉱泉)旅館も現存しています。

しかし、1982年(昭和57年)7月後半からから8月にかけての台風10号による土砂崩れで、ホテルに土砂が侵入、ホテルは再建を断念し閉業しました。
以来40年、この地に建ち続けています。
1970年代の航空写真にあるように、ホテルがあった頃は、大武川にかかる橋を渡ってまっすぐホテルに通じる道路があったようです。
橋は現在の写真では、新しいものが出来たため、古いほうはその名残が残っています。では入口よりお邪魔します。

この時点で既に、2階部分(傾斜地の建物のため、正面入口とフロントのあるフロアは2階となっている)には土砂が侵入しており、現在もそのまま残っています。


入口からはすぐ右手には、かつてフロントがあったようで、立派な金庫も残されていました。もちろん中身は空でしょうね。
またフロント横の部屋は、従業員やオーナーが待機していたと思われる部屋があり、法律関係の本や雑誌が残されていました。
また、食品会社の名刺が驚くほどきれいな状態で残っていて、調べると、今でも山梨県に存在する「テンヨのビミサン」でおなじみの会社の名刺でした。旧社名「武田食糧株式会社」だそうで。

フロントのあった場所の火災警報のパネルには、プレートはいくつか脱落しているものの、「旧館1階105-108」「新館3階」と書かれており、新館を後から増築したと思われます。外観は、1つの建物に見えたのですが、うまく増築したようです。

入口から向かって右側の廊下は土砂で埋まっており通行不能、ここは客室があったようです。客室内にも少し土砂は侵入していました。
一度外側に出てみると、かつて土砂が到達したであろう1階部分は、表側の土砂はその後長年にわたって流出したと思われますが、ホテル内に侵入した土砂は、そのまま残っている状況です。

土砂崩れが発生した斜面

ホテル入口の反対側の斜面。ここが土砂崩れで崩落し、ホテルに土砂が侵入したようです。現在も小川が流れていたりと湿地のようになっており、確かに大雨が降ると地盤が緩みそうな感じです。しかしこのホテルの廃墟が現存することで、下の別荘地を守っているとも言えます。

土砂どころか岩までもが今でも残っています。部屋番号は107、108が確認され、ここがどうやら旧館側にあたるようです。
当時のニュースを検索しましたが、ここで死傷者が出たという情報はありませんでした。台風の際には避難していたのかもしれませんね。

フロント正面から見て左側はホテルの厨房と宴会場が。こちら側は土砂の流入はなかったようです。
こちら側が、このホテルの新館になるのか? ちなみにフロントと同じフロアですが、ここは2階になります。傾斜面の建物らしく、この下にもフロアがあるのです。

新館?1階へ。こちらは全て客室のようです。
廃墟歴40年なだけに、劣化、崩壊が進んでいます。特に天井や畳がダメですね。1階はどうしても湿気が溜まりやすいので仕方ないかも。ただ、傾斜面であること、ホテル営業当時は大武川までが開けていたので、当時は1階でも眺望はそれなりに良かったと思われます。

一度フロントまで戻り、新館側(建物向かって左側)の3階に上がります。

散らばっていた醤油の小瓶は、フロント横の部屋にあった名刺の食品会社のものでした。どうやらこのホテルに卸していたようですね。
3階は状態が1階の客室よりは良いですね。廃墟歴40年、コウモリの糞が堆積しているけど、残留物は多いです。懐かしいダイヤルをガチャガチャ回すテレビ、そして観葉植物が枯れずに生い茂っているのにもびっくり。物置のように使っていた部屋もあったのかな?
ガラスも一部残っているのも驚きです。鉄線入りガラス、案外丈夫?

階段を挟んで右側の旧館。こちらも客室がメインですが、グレードが上がっていて、他の客室にはなかったトイレと洗面所がありました。
廊下に転がっていた錆付いた箱は、カミソリの自販機ですね。効果を入れて、横のダイヤルを回すタイプ。昔はよくありましたね。

大浴場は、旧館2階廊下を進んだ先の離れにありました。傾斜面に建てられただけあり、離れが大浴場というのが面白いですね。
60~70年代らしい円形の浴槽、現役当時は眺めも良かったのでしょうね。あまり落書きのなかった廃墟ですが、ここだけが落書きだらけなのが残念。
浴槽はこの1箇所だけっぽく、男女で入浴時間を分けていたのかもしれませんね。
それでは引き返します。

旧館の1階へ再び。フロント側とは反対からアプローチしてみました。やはりここは土砂が堆積していました。客室へも土砂が侵入。これにより客室の窓は吹き飛んだようです。凄まじい状況が、40年以上経過した今も残っているのです。

一度階段を戻り、3階から2階フロントから外へ。


山奥にこんな大きなホテル。70年代はマイカーブーム、そして日本人がだんだん豊かになっていく過程で、旅行もブームになってきた時代。
こんな山奥にも、多くの客が訪れていたのでしょうね。土砂崩れがなかったら、今も現役だったのか?  ただ、この近くの老舗温泉旅館も、現在では廃業し売りに出されている状態です。この辺りの鉱泉も、次第に忘れ去られるのかもしれませんね。

池でもあったのかな? 国土地理院の現役当時の航空写真は不鮮明で、何があったかまでは判別つかず。

新館側、3階建てと思いきや、地下1階?もありました。ここのも土砂は侵入したようですが、もしかしたら廃墟後かもしれません。宴会場、もしくは集会場的に使われていたのかな?
以上で撮影は終了。

ここは昔は人里から離れた場所だったこと、ふもとに別荘地ができたため接近しづらく、肝試しや荒しの侵入も近年は少なく、廃墟歴40年という熟成された物件のわりに、人為的な破壊が少なく、なかなか希少な物件だったと思います。
今となってはこの建物が斜面の土砂流出を防ぎ、この麓の別荘地を守っている、そもそも今このホテルへの道路は埋もれて立たれており、40年以上経過して木々も生え、アプローチは困難になりつつあります。わざわざこの時期に行ったのは、夏は藪が生い茂って(藪という名称がつくくらいですから)とても近づけそうもないからです。

こんなところにテレビの残骸

こんなところまでホテルのテレビの残骸が…。
小川を越えて帰路につきます。

それでは。

AstrHori 18mm F8 フルフレーム?シフトレンズで撮ってみた

昨年購入して、届いたのが年明けになった、中華レンズ、AstrHori 18mm F8 広角レンズ フルフレーム シフトレンズを屋外で使ってみました。
シフトレンズとは、カメラを水平に向けたまま、レンズを平行に光軸中心からずらすことで、ずらした向きに撮影可能です。
わかり易い例は、ビルを真下から撮影すると、上階に行くほどすぼんで撮れますが、シフトレンズを使えばこれが最小限に抑えられます。

超広角レンズでシフト可能なレンズは、通常30万円以上します。例えば、NikonのPC NIKKOR 19mm f/4E EDは、こんなに前玉が出っ張っていて、価格も34万円前後します。

PC NIKKOR 19mm f/4E ED

これだけ前玉が出っ張っている理由は、シフト機構を使うことで、通常の19mmの広角レンズ以上のイメージサークルが必要だからです。より大きなフォーマットの中判レンズくらいのイメージサークルが必要です。例えて言うなら、カメラを水平の角度で、超広角で撮影して、その一部を切り取る感覚ですね。

超広角レンズでシフトレンズ、というのがもの高価かつ大型レンズになるのはこういった理由からですが、チャイナはその斜め上を行きました。
レンズサイズはパンケーキレンズ並みにコンパクト、かつシフトもできる18mmレンズを、2万円を切る価格で出してきました。

AstrHori 18mm F8 フルフレームシフトレンズ(Zマウント用)

これを見た時、本当に18mmの画角があるのか? そして本当にシフトできるのか、甚だ疑問でした。何せ、暗いレンズとは言え、こんなパンケーキサイズでシフトできる程のイメージサークルがあるのか?
そしてその疑問は、悪い意味で確信に変わりました(笑

ま、30万円以上する超広角シフトレンズが、以下にチャイナパワーと言えど、わずか2万円弱で実現は不可能と言うことです。

はい、フルサイズでは蹴られます。蹴られる(ケラレる)とは、ご覧のように映らない部分が出てくるということ。
つまりこのレンズ、フルサイズのフォーマットに対して、フルでシフトさせると蹴られてしまいます。イメージサークルが狭いのです。本来、フルサイズ対応のシフトレンズは、最大までシフトさせても蹴られないように、イメージサークルを広く取っているはずなのですが、このレンズは、2メモリくらいまでしかシフト時のイメージサークルがないのです。

フルサイズで蹴られないシフト量はメモリ2つ分がせいぜい

ちなみのこのレンズ、この記事を見て、Pergearで期間限定でさらに3千円割引になっていたので購入しました。が、このページにも購入先のPergearも、イメージサークルについては書かれていませんでした。

ところが、SNSで早くに届いた方のレビューにより、フルサイズでは到底イメージサークルが足りないということが判明、今ではPergearのページにも、「シフト機能を使用するには、最初にAPS-Cモードに切り替える必要が有ることに注意してください。」と追記されました。

まだ1万数千円で買えたので、笑って許せる範疇ですが、如何にチャイナと言えども、最初に販売した際にイメージサークルの狭さに言及していなかったのは問題ありでしょう。久しぶりに悪い意味での大陸クオリティを垣間見た気がします。

レンズの画質はどうか?

広角レンズの場合、どうしても太陽など光源は入りやすい写真となるため、現代のレンズとしてはフレア・ゴースト耐性も重要です。また、シフトレンズを謳うわけですから、十分な周辺画質も必要となります。

左がシフトなしの素の状態、右がフルでシフトした状態。画質は、光軸中心部分については解像力は問題なしです。ただ全体としてやや線が太い描写となります。
逆光耐性は、太陽光付近ではフレアっぽくなりますが、レンズ構成がシンプルだからか、内面反射はさほど多くはないようです。
そして周辺画質は、シフトしていなくても像が流れています。
APS-Cであれば、シフトしない状態では画面全域でほぼ解像力はそこそこ得られるはずですが、シフトすると周辺画質は物足りないでしょう。

上の3枚も、左上が素の状態、右上がフルサイズで蹴られないギリギリのシフト量(メモリ2つ分)、右下がフルでシフトさせた場合。
写真の鉄塔のパースペクティブを目立たなくさせる場合は、フルでシフトする必要がありましたが、フルサイズでは蹴られてしまいます。そしてシフトさせない場合も周辺の画質は、昔の広角レンズの域を出ていませんし、f8という暗いレンズであることも考慮すると、コンパクトとは言え物足りないです。

ちなみにこの値段でから、絞り機構は存在せず、開放のf8固定となります。絞って解像力を上げるという手段は使えません。

TS-E 17mm F4L

18mmという、CanonのTS-E17mm F4Lに続く超広角シフトレンズとして期待しましたが、やはり物理の法則に従い、開放f8と暗くしたところで、フルサイズのカメラでシフトした際のイメージサークルは得られないということです。

画質もフルサイズでは不満です。APS-C専用でしょう。そしてAPS-Cでも、シフトした際の周辺画質は期待しない方が良いでしょう。
以下はAPS-Cサイズ(DXフォーマット)にクロップしてシフトなし(左)とフルシフトで撮影した写真です。

さすがにAPS-Cサイズ(DXフォーマット)だと、シフトさせない左は画像の隅まで解像力はありますが、シフトさせると鉄塔の先端あたりは収差の影響で、解像力が出ていないのがわかります。

最短撮影距離付近0.34mでの撮影

最短撮影距離、広角故にそれほど背景はボケません。最短撮影距離付近は、線が太い描写ではない感じですが、解像力はもう一歩ですね。

スナップ向きのレンズではあります

シフトせずスナップするには、コンパクトなレンズ故に良い感じです。相変わらず周辺画質は良くないですが、フィルム時代の広角レンズはこんな感じだったのを考えると、まあこんなものかな、という気はします。NikonならZfcあたりと組み合わせるには良いかもしれません。

また、動画でも使ってみましたが、MFレンズで適度にフォーカスリングのトルクもあるのと、暗い広角レンズでフォーカスの距離指針を見ながらアバウトにフォーカシングしてもピントは合うので、4Kまでなら問題なく動画にも使えました。シフト機構をなくして、単なるAPS-C用単焦点広角レンズとして売っても良いかもしれませんね。


このレンズの後に、NikonのNIKKOR Z 40mm f/2を使うと、やっぱこれが安心、よく映るレンズです。値上がりしたとは言え3万円前後、これで開放f2で、コンパクトでAFも使える純正レンズ、これは買うべきレンズです。

Nikon Z 9 + NIKKOR Z 40mm f/2

最近大して安くもなくなってきたチャイナレンズより、よっぽど良いです。

【百里基地】2023年1月18日の記録2

午後。どうせ今からアラハンに行っても激混みだろうし、と言うことでこちらから撮りました。

UH-60J (18-4575)

救難のロクマルことUH-60J、575号機はアビオニクスが改良された現行バージョンではない、旧タイプの後期の機体です。チャフフレアディスペンサーの装備もありません。救難機は、普段は遭難者などの救助を行いますが、有事には戦闘下での捜索救難を行う機体故に、防御手段が不可欠なわけですが、これが装備されたのは579号機以降です。
近年、やっと実戦のための装備が充実し始めましたね(遅れを取り戻しているとも言えますが)。

さて、遠方で戦闘機のエンジン始動音が。F-2のアンチコリジョンランプも点滅し始めました。Su-30MKIは…遠方に駐機していましたが、動きなし。
そしてF-2はと言うと…

そう、午後ランチェン(滑走路偏変更)で、午前のR/W03からR/W21上がりに変更となったようです。百里基地周辺の風は結構読めなくて、事前に天気予報で風向きの詳細な確認をしているのですが、北風の予報であっても、途中で変わってしまうことは結構あるんですよね。
今回はこれが吉と出て、上がりを近くで見ることが出来ましたが。

この時点でSu-30MKIというと…どうやらアグレッサーのF-15DJと機体を並べてお互いの機体の見学会らしきことをやっているようでした。

F-2が戻ってきました。T-4も。

後半は流し撮りの練習。と言っても1/125秒程度ですが。手持ちに5kgオーバーのレンズだと、これ以下のシャッタースピードは結構難しい。
残念ながら、午後はSu-30MKIは動かず。それでも、午前中にハイレートやひねりを撮れたので良しとしましょう。
演習は26日まで、27日には日本を離れる予定。もう1回撮りたいところですが、仕事も忙しくこれ以上の休みは難しそうです。ただでさえ今月はあちこち撮りに行って、ガソリン代と高速代も厳しいですしね。

ということで、良いものを見させていただきました。

夕陽に照らされるF-15DJ (82-8093)

名残惜しいので、最後に記念撮影していきました。

赤ずきんをかぶるSu-30MKI (SB220/SB219)

真っ赤なカバーがインドっぽいですね。