「Nikon D850」タグアーカイブ

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その4

ダラダラ引きずってきましたが、これにてラストの、YOKOSUKA軍港めぐりで見てきた艦艇のご紹介。

地味ですが、海上にあるこちらは横須賀消磁所の消磁装置です。

横須賀消磁所の消磁装置

一般に目にすることはあまりないであろう設備で、鋼鉄で出来ている艦艇は、地磁気の影響を受けて、ごく僅かながら磁化されます。
磁気を帯びると、磁気機雷や対潜哨戒機の磁気探知で探知されやすくなることから、定期的に消磁を行っています。
ここは海上自衛隊とアメリカ海軍の共用施設です。
ロシアなんかは、艦艇を消磁用の導線でグルグル巻きにして消磁するそうですが、ここでは艦艇がここに停泊し消磁します。この施設内に消磁コイルが入っているのでしょうね。

自衛艦隊司令部側の艦艇

長浦堤防におやしお型潜水艦2隻、対岸の自衛艦隊司令部側に世代違いの汎用護衛艦が停泊。
汎用護衛艦、やはり世代の新しい「てるづき」(DD-111)と、「ゆうぎり」(DD-153)ではデザインがだいぶ異なりますね。
30年以上前の「あさきり」型と、2010年代就役の「あきづき」型では、四半世紀の世代差があるので、ここは仕方のないところですね。

海洋観測艦は海洋の情報収集に当たる艦艇で、見た目は地味ですが、対潜作戦上重要な艦艇です。同様の中国艦艇が、近年日本周辺を頻繁に航行するようになったのも、やはり対潜作戦上の海洋データが重要だからですね。

潜水艦は、今回は2世代前の「おやしお」型のみで、「そうりゅう」型は見かけませんでした。たまたまでしょうけど。

それでは、狭い新井掘割水路を通って戻ります。

横須賀警備隊側の艦艇

水中処分母船3号(YDT03)は、掃海のための水中処分部隊を輸送する船です。
特務艇「はしだて」(ASY-91)は、自衛隊の船としては異色の白を主体とした、別名迎賓艇とも呼ばれる船です。


YOKOSUKA軍港めぐりの船を降りました

ということで、約45分の船旅ですが、案内人の絶妙トークと解説を交えての航海なので、船に詳しくなくても、飽きずに楽しむことが出来ると思います。
ちょうどこの時間、雲が出てしまって天気は少々残念(このあと晴れたw)でしたが、その時々でしか見られない艦艇もあったりするので、何度乗っても楽しいですね。
なお、YOKOSUKA軍港めぐりに乗ると、案内所があるコースカベイサイドストアーズの駐車場2時間無料券が発見されるほか、ストアーズで買い物をすれば、金額に応じてさらに駐車場の○時間無料券ももらえますので、ぜひお食事やお買い物もされることをお勧めします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その3

YOKOSUKA軍港めぐりでは、主に海上自衛隊横須賀基地や米海軍の艦艇を見ることができます。
もちろん何が見れるかはその時次第なので、何度か乗ったことがあっても、結構楽しめます(艦艇ファン的には)

昨日は護衛艦「くまの」(FFM-2)をダイジェストでお送りしたので、今回はそれ以外の艦船をご紹介。

おやしお型潜水艦


軍港めぐりで一番最初に目にするのが、第2潜水艦郡司令部側に停泊中の潜水艦です。
もちろんその時々で全く何もいない時もありますし、2隻停泊していることもありますが、今回は、おやしお型1隻のみ。
ちなみに、新造直後、および練習潜水艦を除き、どの艦が行動しているか把握できないよう、潜水艦については艦名は記載されていません。
また、最大潜航深度が把握されないよう、耐圧殻の厚みがわからないように、ハッチには緑色のカバーがされています。
機密の塊が潜水艦であり、地味ながら、日本の海上防衛の砦でもあります。

護衛艦「いずも」(DDH-183)


空母化工事第1段を終えて、2021年10月にはF-35Bの着艦と発艦に成功しています。
近くで見ると、やっぱり大きいですね。それでも米海軍の空母より二回り小さいのだから、通常の空母が如何に大きいかですね。

米海軍

米海軍は多くの艦艇が停泊中で、空母ロナルド・レーガン(CVN-76)も定期メンテナンス中です。
最新のイージス駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(DDG-115)は、アーレイバーク級のフライトIIAリスタートと呼ばれていて、一度建造終了したフライトIIA型の再建造版になります。この艦は、AN/SPQ-9Bレーダーの搭載はないようです。
3隻並んだタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦も、既に艦齢はほぼ30年を越えているため、向こう数年内には退役となる予定です。その後釜は、最新のアーレイバーク級フライトIIIになるのかな?

吉倉桟橋の自衛艦

こちらは「くまの」と共に某公園から眺めていた護衛艦と補給艦です。

ージス艦「はぐろ」(DDG-180)は、新鋭まや型イージス艦の2番艦で、イージス艦では初めて、カスタービン電気推進(COGLAG)方式を採用しています。
「はぐろ」は、新造時に、本来搭載するはずだった対水上レーダーAN/SPQ-9Bが、諸般の事情により納入が間に合わず、後日装備とされていましたが、今回見たところでは、AN/SPQ-9Bも装備されており、どうやら今月の点検時にやっと装備できたようです。
このレーダーはアクティブフェーズドアレイ2面の回転式で、イージス艦のSPY-1Dレーダーを補完し、特に低空や潜水艦の潜望鏡探知に優れているとされています。

護衛艦「やまぎり」(DD-152)は、近くで見ても、やはり錆が目立ちますね。既に昨年末にはこの状態で、錆びた状態のまま長くいるのは、自衛艦では珍しいことです。
そろそろ定期修理が近いから、そのままにしているのかもしれません。
この艦も1989年(平成元年)就役で、既に33年経過していますが、護衛艦不足もあり、「もがみ」型がある程度数がそろうまでは、しばらく現役になりそうです。既に艦齢伸長工事を実施し、戦闘システムもOYX-1に更新しています。

まだまだ紹介したいですが、ここで時間切れ。次回でラストにします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その2

続きです。今度は海上から護衛艦「くまの」(FFM-2)を拝もうと、実は前日に予約していました、YOKOSUKA軍港めぐりを。

乗船待ちに撮影。やはり護衛艦「くまの」目当てで来ているカメラマンも結構いましたね。
それまで晴れていたのですが、ちょうど乗船前辺りから雲が広がってしまいました。こればっかりは仕方ないですね。

護衛艦「くまの」ディテールをダイジェストで

YOKOSUKA軍港めぐり、何度か乗りましたが、今回のメインは護衛艦「くまの」ということで、今日はディテールをダイジェストでお届けします。

やはり、従来の護衛艦と一線を画す印象です。ここまでステルス対策に踏み込んだ護衛艦は初めてで、さらに海上自衛隊初の乗員のクルー制を導入(予定)する艇です。
艦橋の窓も従来の護衛艦よりフラットで、開口部は狭い印象です。
レーダーは新型のOPY-2を採用、Xバンドのレーダーで、対水上・対空・電子線を統合したものとなり、それらを補間する電子光学センサとして、OAX-3光学複合センサーが艦橋の上部に搭載されています。
後部を見ると、ヘリ格納庫シャッター右横にもレーダーらしきものがありますが、これも航海レーダーなのかな?
艦尾は大きな扉があり、ここから掃海関連の無人機雷排除システム用水上無人機(USV)と機雷捜索用無人機(UUV)を展開すると思われます。
主機はディーゼルとガスタービンの複合CODAG方式で、これも護衛艦では初めてです。特に低回転のディーゼルと、高速回転のガスタービンを同時につないで動かすために、減速機の製造が難しいとされている方式です。
ディーゼルを巡航機として使うことで、経済性も重視しています。

現時点では、VLS(ミサイル垂直発射装置)は未搭載で、これまでの護衛艦の標準対潜装備たるVLアスロックは搭載されておらず、対空兵装もSeaRAMのみで、現時点では中射程のシースパローなどのミサイルも非搭載。今後、国産のアクティブレーダーホーミングの対空ミサイルを搭載するとも言われています。
このため、現時点ではどちらかというと、掃海よりの護衛艦、と言えますね。
ともあれ、今後アップデートを繰り返しつつ、22隻というこれまでの護衛艦では最多の建造が計画されており、古い護衛艦「あさぎり」型や「あぶくま」型を代替していくと思われます。

今後の発展に期待したいところです。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その1

2022年3月25日、最新型のもがみ型護衛艦の2番艦「くまの」(FFM-2)が横須賀にやってきました。同基地の掃海隊群配備のようです。
護衛艦でありながら、掃海隊群という異例の配備ですが、もがみ型護衛艦は、従来の護衛艦と比較して、より多用途任務をこなす艦艇として、掃海機能も付与されています。
従来の掃海艇が削減される代わりとして、掃海のための無人機雷排除システム用水上無人機(USV)と機雷捜索用無人機(UUV)の運用能力が付与されているのが最大となっています。

例の公園から観察する

公園から横須賀基地の艦艇を望む

朝、横須賀基地の艦艇を見ることが出来る、艦艇ファンならおなじみの、とある公園でまず撮影してきました。
写真右側にヘリコプター護衛艦「いずも」(DDH-183)、左側から護衛艦「やまぎり」(DD-152)イージス護衛艦「はぐろ」(DDG-180)補給艦「ときわ」(AOE-423)、そして中央にお目当ての最新鋭艦「くまの」が見えます。

護衛艦は、それぞれ艦種記号が異なる4種類が並んでいて、護衛艦と名がつくも、空母に近い「いずも」、掃海機能が付与された「くまの」と、任務の幅が広がる海上自衛隊の現状を示していますね。

護衛艦「くまの」を観察

護衛艦より高い視点から見る機会は、なかなか少ないです。じっくり観察しました。

これまでの護衛艦は、対レーダーステルス対策として、壁面の傾斜こそ着けていたものの、突起部が多く、諸外国の戦闘艦と比較すると、あまり積極的ステルス対策がされていないように(少なくとも外観上は)見えましたが、もがみ型護衛艦では、これまでの護衛艦で最も進んだ対レーダーステルス対策がされているように見えます。
まず艦首を見ると、艦を係留させるためのロープの巻取り部やボラードが一切見当たらず、ツルンとしています。これらはすべて艦内に設置されているようです。

VLS(ミサイル垂直発射機)は予算の都合上、未搭載で、主砲の後方の搭載予定部分は、これまたツルンとしています。
かなり傾斜がついた壁面ゆえ、斜めになっている扉を開くのは一苦労に見えますね。

煙突も隠れていますし、対艦ミサイルもまだ未搭載なのか、それとも隠れて見えないのか、写真ではよくわかりません。

TACANなどのアンテナ類は筒型の中に設置されています。OPY-2レーダーはやや小ぶりですね。回転式のレーダーはもはや搭載しないかと思ったら、航海レーダーらしきものがマスト前方に設置されていますね。護衛艦とて、通常航行中は一般船舶と同様なので、ここは民生品のレーダーを搭載しているようです。

それにしても、ここまで徹底したステルス対策、欧州の艦艇のようでもあり、従来の護衛艦離れしていますね。将来的なシリーズ化、輸出も視野に入れているように感じました。

その他艦艇

手前の護衛艦「やまぎり」、かなり錆びていますね。海自の護衛艦は割ときれいにしているだけに、これだけ錆びている護衛艦は長期任務のあと、そしてこれから定期修理に入る直前なのかなと思われます。
艦齢33年の古参護衛艦で、従来ならとうに退役している艦齢ですが、予算不足から護衛艦の入れ替えが進まず、しばらく現役に留まると思われます。もがみ型がある程度揃ってからの退役になるでしょうね。

そして、イージス護衛艦「はぐろ」、マストに新造時搭載されていなかったレーダー、AN/SPQ-9Bもやっと搭載されたようですね。アメリカからの納品が遅れていたわけですが、紆余曲折あってやっと搭載されたようです。この辺りの話は、色々ありますが、ここではあえて書きますまい。

それでは、今度は海上から観察しましょう。続く…

AF-S 200-500mm用にレンズケースJJC DLP-7IIを買ってみた

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを、AF-S 600mm f/4G用のカメラバッグのサイドに取り付けるために、レンズケースを買ってみました。


たまたま楽天で割引していたので、買ってみました。何種類かあるサイズのうち、上から2番めに大きいサイズです。
内寸144 x 316mmということで、AF-S 200-500mm以外に、Tamronの150-600mmクラスにも適合するようです。

発注してからしばらくして、チャイナポストで届きました。Amazonだと、その時の在庫状況によりますが、執筆時点では国内在庫があるので、もう少し早く届くかも?

ものは結構しっかりしていて、ペナペナという感じは一切なく、衝撃からしっかり守ってくれそうです。純正のレンズポーチた薄っぺらな袋なので、こんなペラペラな袋ならむしろ、付属しなくていいという程度のものなので、他のレンズとともに持ち出す機会が多い場合は、この手のレンズポーチはあったほうが良さそうですね。

AF-S 200-500mmにはギリギリサイズかも

サード製、しかもチャイナブランドなので、ちゃんと入るかな…と思ったら入らない! じつは、三脚座にアルカスイスプレート取り付けており、またレンズキャップ代わりのレンズハットも装着していたので、これらを装着したままでは入りませんでした。
アルカスイスプレート、レンズハットともに外した状態で入りました。

寸法ギリギリでしたね…。もしも、レンズハットや三脚座にプレート装着のままで収納したい場合は、ワンサイズ上のケースを使うほうが無難かもしれません。
ケースを絞るストラップも上下2箇所にあり、これを使ってカメラバッグのサイドベルトに取り付けも可能です。汎用性も高いですね。
別途、肩がけできるベルトも付属していました。

Loweproのレンズトレッカー 600 AW IIIにとりつけてみました。

しっかりととりつけできました。ベルト2本で締め付け出来るので、隙間無く取り付けできています。
これで、AF-S 600mmとAF-S 200-500mm、Z 24-200mmの3本に、ボディ2台(Z 9とD850)、テレコン、バッテリ類を入れて運べます。が、重量がものすごいです。バッグの重量も含めると15kgはあるんじゃないかな…。何かの訓練か…。無謀ですね。
今年航空祭があるとしたら、カート併用しないと、夕方まで体力持たないかも。

Nikon Z 9で初タイムラプス撮影 インターバルJPGからの生成と比較してみた

CP+ 2022も始まり、ちょうどコロナワクチン3回目接種でお休みを頂いているので、CP+ 2022のセミナー色々見ています。
そこで気になったのが、Nikonの23日のオンラインステージ「手軽でおしゃれなNikon Z fcで本格タイムラプス撮影!旅の記録にホーリーグレイルを!」です。

動画はCP+ 2022向けなので、非公開となることがあります

測光はマルチパターンではなく、中央部重点測光が良いとか、いろいろな設定方法が学べました。概ね、自分が今までやっている設定と大きくは違いませんが、後は撮影地と編集時の見せ方かな~。

そう言えば、まだNikon Z 9でタイムラプス動画撮っていないなー、と思いまして、早速撮ってみることに。
元々、NikonはD810でフルHD、D850では4K30pのタイムラプス動画撮影が可能でした。特にD850は、電子シャッターも使えるので、メカシャッターの消耗なく撮れるのも良いですね。

そして、Nikon Zでは、インターバルのスチル撮影とタイムラプス動画生成を同時に出来てしまうんですね!
単純にタイムラプス動画を作るなら、カメラ内で生成できたほうが楽ですし、同時にスチルでインターバル撮影すれば、その画像をベースに自由に編集可能です。RAW画像なら、ホワイトバランスも自由に設定して一気に出力も可能ですしね。

というわけで、練馬区は光が丘公園向かいの清掃工場煙突を、インターバル&タイムラプス動画撮影してみました。

インターバル撮影中の1コマ
前半がZ 9のカメラ内生成、後半がインターバル撮影の静止画からタイムラプス生成

4K60pで生成したのですが、なぜか静止画からDavinci Resolveに投げると、生成されるタイムラプス動画の再生時間が違うんですよね。ちゃんと4K60p(正確には59.94p)でタイムライン設定したのですが。

結果は、どちらも非常に優れています。「露出平滑化」を設定することで、コマ毎の明るさがチラチラ変わるのを防止していますが、D810のそれはいまいち平滑化されておらず、D850でも少し明るさのチラツキが出ていましたが、Z 9では動画もスチルも、明るさにチラツキないですね。
単純にタイムラプス動画を撮るなら、カメラ内生成だけでも十分高画質で撮れることがわかりました。
例えば8Kタイムラプスで撮って、そこからトリミングやズームアップ・ダウンするような編集で、最終的に4K出力する、というやり方もできそうです。
Davinci Resolveは、無料版では8K素材を読む事はできても、最終的な出力はできないので、カメラ内生成は地味に助かりますね。星空とか撮ってみたいものです。

SIGMA 150-600mmと入れ替えでAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみた

ロクヨン(AF-S 600mm f/4G)と併用するには重量が重い、SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | Sportsと入れ替えで、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRを導入してみました。
これから売却ですが、思いの外、SIGMAはそこそこ良い値がつくみたいです。

サイズ的には大きき違わないですが、重量にして560g軽量となります。その分、Nikonのほうが、フードはプラスチックでペラペラ、三脚座も小さく、コストダウンが見受けられます。
純正レンズがSIGMAに質感で劣るとはね…。ただ、AF-S 200-500mmは、その分価格を抑え、重量も軽いため、このレンズとD500の組み合わせは、戦闘機撮影の現場では定番だったりします。

まだ今年に入って戦闘機撮影は全くできていませんが、とりあえずいつものベランダからの撮影です。

絞りが\ズームによらず一定のf5.6というのがまず嬉しい。SIGMAはf値変動するタイプで、特にf6.3ともなると、やや暗いとAFに迷いが出るものの、f5.6なら、暗所でもスパッと合いますね。ほんの僅かな違いですが、これが大きいです。
ズーム比を欲張っていない分、開放f値一定のメリットが出ていますね。

絞り開放でも、この値段のレンズで遠景でこれだけ撮れれば十分です。SIGMAの場合、500mmと600mmの違いはあれど、望遠端は1弾絞りたい感じでしたが、AF-S 200-500mmなら、望遠端も1/3段程度絞れば良くなる印象ですね。

そして何より、手ブレ補正の効きがダントツに良いです。
SIGMAは正直、効いてる?ってくらい手ブレ補正の効きはあまり良くないのですが、AF-S 200-500mmは4.5段分の補正ができるため、手持ちでもかなり歩留まりが上がります。
この撮影はD850で行いましたが、Z 9ならさらに良くなりそうです。AFも必要十分な速さです。

手ブレ補正には、連写しても、露光前センタリングを行わずファインダ上で被写体位置が安定するSportsモードが有るのも嬉しいですね。

早くメインの戦闘機撮影も行いたいですね。引きの絵はこのレンズで撮りたいので。

Nikon D850を買って4年半にして、初めて「フォーカスシフト撮影」をやってみた

マクロ撮影が好きな割に、使ったことがなかった「フォーカスシフト撮影」。

実はこの機能、超音波モータ内蔵のAF-Sレンズ、またはステッピングモータ内蔵のAF-Pレンズしか対応しておらず、従来のボディ内モータのAFレンズでは使用できません。
これは、正確なピントの繰り出しが、機械式のカップリングでフォーカスユニットを動かすAFレンズでは困難だからでしょうね。この辺り、最初からAFレンズはレンズ内モータとしたCanonの先見の明がありますね。

D850を導入した当初は、AF-Sのマイクロニッコールレンズを持っていなかったので、この機能は使えませんでした。が、フォーカスシフト撮影は、マクロ撮影では重宝する機能です。
そういえば、旧製品にはなってしまいましたが、AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDも手に入れていたので、これを使えばフォーカスシフト撮影ができるんですよね。
ということで、D850の購入から4年半にして、初めて使ってみました。

例えば、こんなマクロ写真。普通に撮影すると、こんなに被写界深度が浅くなります。

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED f5.6で撮影

あまり絞っていないf5.6ですが、たとえこれをf22くらいまで絞ったとしても、奥のモトコンポにはピントが合いません。
また、絞り込むと回折の影響で画質も低下します。
デジタルになってから、これを回避できるようになりました。それが深度合成です。ピントを少しずつずらしながら撮影し、ピントの合っている部分のみを合成することで、全体にピントが合ったような写真になります。これはフィルム時代では出来なかったことです。

D850では、「フォーカスシフト撮影」で、フォーカスを少しづつずらした撮影が可能です。これがOLYMPUSもといOM SYSTEMのカメラだと、カメラ内深度合成により、カメラ内で深度合成まで完結できますが、Nikonは残念ながらフォーカスシフト撮影まで、深度合成は別途画像処理ソフトで行います。

フォーカスシフト撮影で30枚の画像を生成

今回は、30枚の画像を撮影し、Photoshopで処理しました。Photoshopでの深度合成は、検索すれば手法が書かれていますので、ここでは省略。
合成した結果がコチラ↓です。

画像周辺の処理が少し不自然に

手前のシティにも、奥のモトコンポにも、全てピントが合っていますね。そして、その奥はボケたままです。
ただ、何故か画像の外側の画像処理がうまく行かなくて、ぼやけています。
トリミングして、ぼやけている部分を排除しました。

トリミングして完成

良い感じに合成できましたね。もう少し彩度は落としても良かったかな?

標準撮影と深度合成の比較

できればカメラ内で深度合成も行ってくれると便利なんだけど。そういうところは、OLY…じゃなくてOM SYSTEMのカメラは、かゆいところに手が届くし、マイクロフォーサーズだから被写界深度も深いので、マクロ撮影には有利なんですよね。

HAKUBAの85L防湿庫の価格がバグっていたのでポチってみた

※価格がバグっていたのはごく短期間で、現在は通常価格に戻っています。定期的に安くはなっているみたいです。

先日、Twitterを見ていたときに、たまたま目についたフォロワーさんの書き込み。

クリックすると、防湿庫の価格がバグっていました(笑

2022年2月10日、64%OFFに

なんと64%OFF です。中華製の防湿庫ですら、このサイズだともっと高いです。
もう見た瞬間ポチってしまいました。

ちなみに、翌日価格を見ると、もとに戻っていたので、購入した日の、ほんの何時間だけ価格が下がったようです。

翌日(2月11日)には通常価格に

ブラウザにAmazonの価格の推移グラフを表示できるKeepaをインストールしているので、それを見てみると、やはりごく短期間価格が下がっていたのがわかります。

Keepaを見ると、価格は2月10日野ごく一部の時間で下がっていたのがわかる

これを見る限り、定期的に価格が下がっているようですが、今回の下げ幅が尋常ではなかったようです。
フォロワーさんありがとう!

定期的に価格を確認すると、お安く買えるかもしれませんね。

そして、ポチったけど置き場所どうしよう(切実

でっかい箱が届きました

HAKUBA KED-85W(Amazon限定モデル)

箱でかい! なにせ幅が95cmもあります。レンズでいうと、超望遠のロクヨン(600mm f/4)クラスを横に入れることが出来るくらいです。
色々ものを整理して、棚を移動したりして、何とか設置場所を確保しました。

スミマセン、設置してしまったあとの写真なので、ガラスの反射とか、気にせず取ってしまいました。質感は十分です。
個人的に、防湿庫は既に東洋リビングのを1台使っていますが、これが既に手狭になっているのと、パソコン周辺にカメラやらレンズが転がっているのを、少しは整理しようと思いまして、もう1台欲しいなと思っていたところでした。

ロクヨンを入れてみたものの。これは定期的に使っているので、専用カメラバッグ保管でも十分な気はします。ベローズとか入れようかな?
ロクヨンを入れてしまうと、棚の上段、グリップ付きD850とかZ 9は入ることは入りますが、結構ギリギリです。それでも、何とか入るので、大型機材をお持ちの方にもオススメの防湿庫ですね。
普通なら、これ1台あれば十分でしょう。プロでもないのに1台で足りない方は、普通じゃないと自覚しましょう(笑

とにかく、かなり余裕があるので、収納の仕方次第で、かなりの量の機材を保管できます。これで1万円ちょっとだったのは、相当ラッキーでしたね。

SLIK スマホ&タブレットホルダー SPTH タブレットは外部モニタとして使用可能か?

先日、SmallRigのパン軸&チルト軸調整可能モニターマウント(コールドシュー互換) 2905を購入しましたが、これを使ってスマホやタブレットを取り付けて外部モニタ化できるか?というのを実践してみました。

買ったのはこれです。

SLIKのスマホ&タブレットホルダー SPTHです。この手のスマホ・タブレット用の三脚ホルダーは、中華ブランドで散々ありますが、SLIKも値段もそう変わらないので、せっかくならと国内ブランドにしてみました。製造は結局チャイナなんですけどね。
外装は見てのとおりプラスチック、耐久性は…プラだから低いとは言えないですが、金属製よりは劣るでしょうね。軽量なのは良いと思いますが。


  

執筆時点では、Amazonより楽天のほうが安かったですが、両方チェックしてみてください。

Xperia 1を取り付けてみる

それでは、そこにSLIKのホルダーにXperia 1を取り付けてみましょう。

Xperia 1をオフセットさせているのは、ボタンや指紋センサを避けるためです。Xperiaはサイドボタン多めなので、この手のホルダーを使用する際は注意が必要です。ホルダーの幅が広いと、サイドボタンにかぶってしまいます。

Xperia 1のリアガラス、割れてる…

普段カバーしていて気づかなかったけど、Xperia 1のリア角のガラスが割れてます…。落としたときに割れたんでしょうね。ディスプレイ側は問題ないので、無視します。もう3年近く使っていますからね。

スマホの場合は、そのままホルダ上部を引っ張り上げてスマホを挟むだけです。スプリングの力で挟みます。特にガタツキもなさそうです。たただ、SmallRigのモニターマウントが金属製で剛性が高いので、多少ホルダの剛性感が気になります。プラですが、剛性は悪くはないですね。でも、さらに剛性感を得るなら、SmallRigなどの金属製ホルダが良さそうですが、ライトな使い方なら、SLIKでも十分でしょう。

今どきのスマホは画面が大きくても、21:9の縦長なので16:9の映像要モニタとしてのメリットは少ない

モニタとしては、スマホは所詮スマホの画面サイズでしかないので、モニタとして使うメリットはあまりなさそうです。今どきのスマホは縦長が多いので、横に向けるとモニタとしての縦幅はさほど大きくいないのです。スチル撮影しながらスマホで動画を撮る、といった使い方になるでしょうね。

タブレット(Amazon Fire HD10)を取り付けてみる

SLIKのホルダー、スマホだけでなく、更に大きなタブレットも挟めます。幅180mmまで対応するので、10インチクラスのタブレットは問題なく挟めます。

さすがに10インチのタブレットともなると、迫力がありますね。
SLIKのこのホルダは、タブレット用に2段階でホルダの引き出しができるようになっています。そして、引き出したらさらに剛性感が悪くなるかなと思ったら、プラスチック製としては、意外としっかりしている感じです。しっかりホールドできていて、タブレットが外れそうな感じもありません。10インチタブレットでも重たい方のFire HD 10でもしっかりホールドできています。

タブレットはカメラの外部モニタとして使えるか?

以前買ったUSB Video Captureを使用し、Z 9のHDMI出力からキャプチャに接続します。このキャプチャはHDMIからの映像をUSBに変換し、タブレットやPC、スマホからはUSBカメラとして振る舞うことが可能です。
Fire HD 10では、AmazonのアプリストアからUSB/Web Cameraをインストールしています。なお、Fire HDはAndroidベースのOSを搭載しているため、Andoroid向けのUSB/Web Cameraと実質同じアプリとなります。

実際に動画撮影用の外部モニタとして使えるか、という観点からすると、「カメラの映像を表示はできる」と言う点では問題ありません。

Fire HD 10の画面はフルHDなので、1920 x 1080 MJPEGに設定

Fire HD 10はフルHDの画面なので、USB/Web Cameraは1920 x 1080 MJPEGに設定します。(YUVだと処理が重くなります)
表示は問題なく出来ました、が、画面の遅延は発生します。

タブレット側の画面の遅延に注目

ご覧の通り、カメラ側のモニタからコンマ何秒か遅れて表示されます。HDMIの映像を変換し、USBカメラとして振る舞っているため、処理の関係で、どうしても遅延してしまいます。動きの激しくないもののフォーカス確認用としては使えますが、これで動き物の撮影はちょっと難しそうですね。あと、Fire HD 10の画質も良くないですね。

結論としては、タブレットではフォーカス確認や撮影後のプレビュー用としては使えるけど、ビデオモニタとしては遅延が発生するので、動きの速いものには使えないかな…といったところです。
ちゃんと動画を撮るなら、HDMIをそのまま入力できる、専用の外部モニタが欲しいところ。タブレットの活用には、この方法は使えなくないかな。