納品は注文から1ヶ月半
2月上旬に発注したDELLのモニタS2721Q が、納期遅れで全然届かないぞ~ 、納期伸びて3ヶ月以上先になったぞ~と先日騒いでいましたが、その記事を書いたその日の夕方、DELLのサポートから発送連絡がありました。
連絡が入った当初の配達済みステータスは、まだ6月のままだったが…
ステータス上は出荷済み、でも配達済みの予定は6月後半のままでした。
しかし、ちゃんと発送されたことは確かで、佐川急便からも配達予定の連絡が入っていまして、無事届きました。
届いたらステータスも到着日にちゃんと変更されました
しかしDELLのオーダーステータス、全然あてにならないな…。出荷予定日もメチャクチャだし、生産管理、在庫管理、注文管理が全然できていないのだな…。まあその辺りがDELL品質ですし、値段なりなんでしょうけど、DELLの商品自体は悪くはないので。
届いたDELL S2721Q やたら箱が汚いのはご愛嬌
同じ27インチモニタですが、去年買ったEIZO ColorEdge CS2740の箱は、この3倍の厚みがありました。DELLはかなり薄い箱で驚きましたが、輸出するには、コンテナにたくさん入ったほうが、コストも下がりますしね、パッケージの薄さも重要でしょう。
4K27インチのデュアルモニタは快適♪
早速設置しました。
モニタアームを使っているので、付属のスタンドは使いません。なので、スタンドの高さ調整機構のなく、その分高さ調整付きスタンドモデルより数千円近く安い、S2721Qをチョイスしています。(モニタの高さ調整スタンド付きは、S2721QS となります。スタンド以外は同じです)
いやぁ、3万円ちょっとのモニタですが、IPS液晶で27インチ4K、快適です。
自分はメインのモニタ(上の写真左)は写真編集ソフトやブラウザを立ち上げていて、サブモニタはメールソフトやTwitterアプリ、エクスプローラーなどを立ち上げていて、サブモニタのほうが立ち上がっているウインドウは多いのです。なので、4Kだと、複数のウインドウを重ねずに表示できるので、便利です。 作業効率も上がりますし。
そして、現状S2721Qは、まだキャリブレーションなどせず、10bit出力、色は標準、輝度は下げていますが、違和感なく使えています。確実に、これまでのサブモニタの、Philips 227Eよりは色味も良いですね。sRGBの色域を99%表示できるだけでも、発色はよく感じます。
今まで、メインモニタはこの13年Adobe RGB色域対応のものを使っていますので、メインモニタとサブモニタで色域の差を大きく感じていたのが、そこまで違和感はなくなりました。 写真編集でなければ、十分使えるモニタです。
DP1.4→HDMI2.0入力でHDRも使えた
S2721Qは、3万円代前半のモニタながら、HDR10に対応しています。この6倍高価なメインモニタ、EIZO ColorEdge CS2740もHDRに対応していません。更に高価なCS2740-X という映像制作向けで対応していますが、更に効果です。パネル自体同じなはずで、なぜ作り分けをしたのか…。
HDRは、Windows10側で設定することと、S2721Q側でもHDR入力をONにすることで対応します。 その辺りは、今度のレビューで書きますが、HDR設定にすると、輝度調整ができなくなり、輝度も最大になってしまうため、通常のPCモニタとして使う場合は、眩しすぎるので、HDRコンテンツを楽しむときだけONにする、といった感じですね。
なお、S2721QのDisplayPortはVer1.2の仕様で、規格上Ver1.2はHDRには対応していません。 が、説明書にも、HDRはHDMI入力時に限る、といったような記述もないので、そのうちネイティブなDisplayPort接続で、HDR表示できるか試してみたいと思います。
10bit表示できていない!? 8bit + FRC表示?
DELLのHPには、最大表示色:10.7億色と書かれていて、つまり各色10bit表示に対応しているはずなのですが、ELSAのHP にある10bitのPSD形式のファイルをPhotoshopで表示させると、ColorEdgeは10bit表示できていて、同心円が見えないのですが、DELLの方は同心円が見えてしまいます。 これってS2721Qは10bit表示になっていない!? 調べると、大抵のモニタは10bitをネイティブに表示できなくて、8bit+FRC(Frame Rate Control)という、擬似的な10bit表示が多いようです。詳細はEIZOのHPにも書かれています が、フレームごとに表示の明るさを変化させることで、その中間の明るさを出しているようです。 安価なモニタなので、S2721Qもそんな感じなのでしょうね。
納期を待てるなら、コスパの高いモニタ
正直なところ、サブモニタはとりあえず表示できていればいい、位にしか思っていなかったけど、まず4Kの解像度の快適さは大きいです。
特にデュアルモニタ環境、かつWindowsでメインとサブモニタの解像度が違うと、ソフトのメニュー表示サイズが小さすぎる、あるいは池大きすぎると行ったことや、スケーリングがうまく行かず、文字が滲んだりすることがあります。Macだとそういう不都合は基本怒らないようですが、Windowsも改善されたとはいえ、完璧ではありません。 今回、同じサイズの同じ解像度のモニタにしたことで、ソフトを立ち上げたときのウインドウの位置やサイズがばらつくといった不具合も出なくなりました。
3万円強で、ここまで快適になれるのであれば、迷わず4Kモニタでしょう。文字やメニューサイズは、スケーリング設定でなんとでもなりますしね。私は125%で使っていますが、標準だとそれより大きくスケーリングされるようです。 色味も悪くないですし、3万円のモニタもここまで来たかといった感じですね。 大昔なら(20世紀末)、3万円で買えるモニタといえば、17インチのCRTモニタでしたから、時代は変わったものです(しみじみ
ただし、S2721Q、納期は最低1ヶ月以上かかると見てよく、根気良く待てる方向けです。ただ、他のメーカーのモニタも、現在在庫切れがほとんどなので、そこも品不足は同じようですね。