「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」タグアーカイブ

無償版Davinci Resolveで動画のゴミを目立たなくする

先週の入間基地一般公開ですが、カメラは2台、Nikon Z9Z8を持って行ったのですが、NIKKOR Z 24-200mmを着けたZ8で動画とスチル撮影を行いました。
最近Z9ばかり使っていたので、久しぶりにZ8も持ち出したのですが、大失敗だったのが、ゴミがセンサに多く付着していたこと。
事前にテスト撮影を怠った自分が悪いのですが…

大失敗!動画にゴミがたくさん入ってしまった…

スチルはLightroom ClassicでもNikon純正のNX Studioでもゴミ取り機能があるので何とかなりますが、問題は動画です。
動画のゴミ取りって簡単じゃないよねぇ、実はDavinci ResolveにはResolveFXにダストバスターなどの埃除去機能もありますが、これらは有償版でのみ使用可能となっています。

では無償版ではどうすればいいか、1つは周辺の画像をコピーする方法で、Photoshopなどの画像編集ソフトで言うところのスタンプツールのようなものです。
以下のブログに詳しく書かれています。

https://ue4player1.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
https://vook.vc/n/644

ただ、この方法は動画に動きが少ない場合や、周辺の色の変化が少ないシチュエーションに限られます。
私が使ったのはぼかしツールであるブラー(ガウス)です。

カラータブからFXエフェクトを選択すると表示される

まずはシリアルノードを追加します。次に9. ResolveFX ブラーからブラー(ガウス) をドロップします。

シリアルノード03にブラー(ガウス)をドロップして割当る
割り当てただけでは画面全体にブラー(ガウス)が適用されてしまう

このままだと画面全体がガウスぼかしになってしまうので、ウインドウから「円形」のボタンを押します。


すると、円形で囲われた部分のみにブラー(ガウス)が適用されます。
あとはこのサークルをゴミの場所に移動させ、サイズを調整します。

サークルをゴミの写っているところへ移動させ、サイズを調整する

この円形は1箇所だけでなく、何個でも追加できるので、今回は特に目立つ4箇所にこのブラー(ガウス)を割り当てました。

4箇所にブラー(ガウス)を割り当ててみました

今回は複数個所ゴミが写り込んでしまいましたが、幸いどこも背景がちょうど雲り空になっている部分がほとんどだったので、ぼかしがあまり気にならない範疇でした。
一瞬被写体(ここではC-1輸送機)がかぶってしまう場面では、その部分がぼやけてしまいますが、一瞬なのであまり気にならないですかね。
ぼかしも強すぎると弊害があるので、今回はわずかに映り込みがわかるかな、程度のぼかしにとどめておきました。
ゴミは基本イメージセンサの手振れ補正で多少動く程度で、同じ場所にずっと存在するため、編集としては場所をしてあげるだけで、モザイク処理のように人が動くとそれに追従、ということをさせる必要がないです。
これである程度ごまかせたようです。また、今回はすべてのカットで同じ場所にゴミが映り込んでいるので、ここで作成したブラー(ガウス)を割り当てたシリアルノードは他のカットにも採用しました

各カット1つ1つに同じブラー(ガウス)を割り当てるには、最初に作成したブラー(ガウス)のりシリアルノードを「共有ノードとして保存」することで、他のカットにも簡単に割り当てられます。

作ったシリアルノードを他のカットに割り当てるには共有ノードとして保存を選択する

共有ノードを作成したら、適当に名前を割り当てられるので、あとは他のカットにもこのノードを追加するだけです。これはカラーグレーディングなどにも応用できます。

作ったノードは「ブラーガウス埃除去」と命名して他のカットにもコピー

これを出力させた結果が、先日アップした動画になります。

やり方はいろいろあると思いますが、動画の状況によっては、こうした無料でもできる機能で何とかなる、というお話でした。
ああ、でもやっぱりいつかは有償版にしたいなぁ。

次回撮影時には、事前にセンサの状態を確認するようにし、本当に気を付けなければ…


話は変わりますが、Nikonがついに公式HPでNikon Zシリーズの半角スペースを無くし、全てZの後の数字との間のスペースを全機種で削除しました。
例えばNikon Z 9→Nikon Z9になっています。

Nikon Z6IIIではデビュー当初からスペースが入っていなかったので、ここから変更するようにしたのでしょうけど、従来機種も表記変更したようですね。
思えばなぜ半角スペースを入れていたのかが不明ですが、今回見直したのはネット検索でも検索しづらいなどのあったのでしょうね。

Nikonは過去にもFマウントレンズのカタログ表記を何度か変えたりしていて、あまりポリシーがないのか、分かりづらいから変えようと思ったのかわかりませんが、ちょっといい加減な気がしないでもないですね。

90年代のレンズが2000年代になって表記が変わったなんてのもありましたね。F値もF2.8がf/2.8になったり。こっちが気をつけて書いていると公式のほうがブレブレだった。
名前はきちんとポリシーと命名規則を設けたほうが良いと思いますが、FマウントではMicro-NikkorだったのがNIKKOR MCと余計分かりづらくなったりもしていて、何がなんだか。

なお、ブログのタグのNikon Z 9やZ 8は、ここで半角スペースなしに変えてしまうと、別のものとしてカテゴライズされるので、あえてそのままにしておきます。
数十年後、半角があるかないか論争にならないかしら(笑

CP+2025を少しだけ見てきた

金曜日、CP+2025の2日目。実はこの日、マイナンバーカードの更新があり、午後引き取りに区役所に行かなければならなく、せっかく午後仕事の休みを取ったので、マイナカード更新後にCP+ に行くことに。

マイナカード更新が予定よりも早めに終わったのは良いけど、遠いんですよね、会場のパシフィコ横浜。結局15時半頃に着いたので、18時閉場までの約2時間半程度しか時間がないため、見たいところのみを重点的に周ることにしました。よって写真少なめです。
基本アクセサリや説明を聞きたいところを中心です。

話題のSIGMA BFはデザイン重視のちょっと意識高い系カメラをアピール

TEAC/TASCAM

真っ先に行ったブースがTEAC・TASCAM。動画系の音質向上を考えていまして。

XLRマイクアダプターCA-XLR2dですが、3種類(Canon, Fujifilm, その他アナログ入力用)ありまして、Nikonは外部音声のアクセサリポートによるデジタル入力非対応のため、最終的にはカメラ本体のステレオミニマイク入力端子に入れなければならず、音質的に向上するのか(特にS/N比)興味がありました。
が、肝心の展示機のNikon Z 9のバッテリ切れ、おまけにマイクアダプター自体も電池切れと、2日目なのに準備の悪さが目立ちました。しかも説明員さんはあまりカメラに詳しくないのが残念。音質そのものは、隣りにあったOM-1IIの内蔵マイクとの比較で、確かにかなり音質が良いのはわかりました。が、やはりどうせなら外部レコーダー入れたほうが確実かなという気も。なので、導入するとしたら、隣りにあったタイムコードジェネレーター搭載のレコーダー、FR-AV2かなぁと。こちらなら32bit Floatで録音できるので、録音レベルを気にしなくても良いですから。

焦点工房

言わずとしれた、海外のマウントアダプターやレンズなどアクセサリ類の輸入代理店からは、MonsterAdapter LA-FZ1をまず試しました。
Nikon純正よりも前に、なんとAFモータ非内蔵レンズをZマウント機でAF動作可能なアダプタで、マウントアダプターにAFモータを内蔵しています。
純正は恐らく様々な事情でこういったものが難しいのでしょうね。

試したところ、まだまだ試作品、色々と問題が。
まずはカメラの電源を入れるとずっとなり続けるカチカチと言う異音。後から知ったのですが、レンズの絞り連動レバーを連打している音だそうです。
カメラ側で設定した絞りにするためには、CPUレンズの場合、絞りは最小絞りに設定しているので、それは設定通りになっていますが、実際のところこれがうまく機能していないようですね。

実際の動作は動画で撮ってみました。

ずーっとカチカチ鳴り続けているのは絞り連動レバーの音らしいのですが、AFもまだ近場では合わないとか、ウォブリング動作を繰り返すとか、絞りをボディ側で操作しようとしても反応がないとか(ずっとf1.8のまま)不安定で、ベータ版にすら達していない感じです。
元々が一眼レフの位相差センサに合わせた特性なので、位相差の検出範囲が構造上どうしても狭くなる像面位相差センサとコントラスト方式のミラーレスでは、レンズデータを持たせておかないとかなり動作不安定なんでしょうね。

Nikon純正のFTZ/FTZ IIはモータ内蔵レンズ(AF-S/AF-P/AF-I)のみの対応で、その本数約90本ですが、恐らく各レンズのデータを持たせていて、距離エンコーダを内蔵している、比較的新しいor古いものは上級レンズが多い(つまり各種収差が少ない)からこそ、Zマウントレンズと遜色なく動作させられているとは思います。
MonsterAdapterがどこまでそういったことを出来るのか、まあこういうのは遊び要素も多いですから、完璧を求めちゃいけませんね。ロマンです、ロマンを買うのです。

そしてもう1つ注目なのは、TTArtisan 203Tで、何とこのカメラ、蛇腹のクラシックなスタイルの完全機械式カメラで、何とチェキでおなじみのインスタントフィルムinstaxで撮影可能なカメラで、フィルム排出も電動ではなく回転式レバーで行うようです。

質感はさほど高くはなく、ジャバラ部分は皮ではなく布製っぽいですが、チープすぎず高級すぎず、こうしたカメラが現役だった頃の質感に近いのが好感持てます。
昨今フィルムが高くなりすぎ、現像受付できる店が極端に減り、気軽にフィルム撮影できる環境ではなくなりつつある今、instaxを使うカメラというのはなかなか目の付け所が良いですね。instaxならすぐに無くなることはないでしょう。むしろ今人気で、Fujifilmの写真部門でもかなり売上が良いそうですから。
こちらは秋に発売予定、値段は不明ですが、わりと欲しいカメラですね。

ちょうどHASEO氏の公演も行われていました。

Videndum(Manfrotto/Gitzo/Lowepro/JOBY)

動画用の一脚、色々試してみました。
このフルードカーボンビデオ一脚MVMXPROC5、一見華奢に見えて、剛性感はアルミのもう少し太いタイプと変わらず、なかなか使いやすそう。

Manfrotto フルードカーボンビデオ一脚MVMXPROC5

去年運動会用にこれの1世代前のアルミ版を使いましたが、なかなか良かったけどもう少し軽いといいなと思っていたので、これは候補にしたい1つです。
アウトレット品なら買えそうだけど、この値段出すならもうちょっと頑張ってGitzoかなとも思ったり

Nikon/RED Z CINEMA

結局ここが時間的にも最後に。動画編集(特にDavinci Resolve)関係で色々聞こうと思って訪ねたら、肝心のDavinci Resolveを動かしているマシン(某PCショップの高級動画編集マシン)のグラボの調子が悪いとかで、全然サクサク動かない。これだったらうちの環境のほうが数段階的だわ~となりつつ、同時に展示されていたASUSのモニタも結構良かったな。

で、なんとREDのシネカメラV-RAPTOR [X] Z Mountを触らせてもらえるとな!

おねーさんが解説してくれて持たせてもらいました。全くどう使うかわからない、文字通りプロ用カメラですが、モニターに出てくる絵がもう映画っぽくてスゲー(笑
ブース柄、映画関係者と思われる外国人のお客もちらほら見かけました。
なにせNikonのRED買収は、業界を賑わせましたからね。

一体実際にどれくらいNikon Z 9で動画撮影が行われているかわかりませんが、少なくともNikonは気合が入っているようです。そろそろII型の足音も聞こえてきそうな感じですが、Z 9自体はまだまだフラッグシップ機として君臨、動画もN-RAW 8.1K 60pで撮影可能で、Panasonic S1RIIという強力な動画ライバル機も出現しましたが、それはさておき新しい動画向け電動ズーム搭載のレンズNIKKOR Z 28-135mm f/4 PZを初めて試せました。
なかなかズムーズに動くズームですが、もう少し感度が低いと良いかなぁ。またAFはかなり素早く、スチルでの動体撮影も余裕そうと感じましたが、逆にカメラ側でAFを一番遅い設定にしてもまだ動画用としては速く感じました。もう少しゆっくりフォーカスできるとよいですね。
レンズの操作性自体はかなりよく、MFもとてもやりやすい。映画のような撮影なら、MFのほうが何かと都合は良いかもしれませんね。
あとこのレンズ、アウトフォーカスした背景の玉ボケがきれいで、それに感動しました。これでスチル撮る人は少ないでしょうけど(スチルなら絶対Z 24-120mm買った方が良いです)、かなりボケ味にも留意していると感じました。


ここで時間切れ。18時です。せめて19時までやってくれたらなぁ…。

結局SIGMAブールに寄る前に終了

話題のSIGMA BFや300-600mmを見たかったけど、残念終了です。

Nikon Z 8 + NIKKOR Z 40mm f/2

今回は一部Z 24-200mm、それ以外は軽量なZ 40mm f/2でお気軽撮影でした。結構良いんですよZ 40mm。
ということで、次に向かいました。

ほんまアホやな…横浜から銀座へ。ちょっとした戦利品もゲットしましたが、その話題はそのうち。大したものではないですよ。

【習志野演習場】降下訓練始め2025 その2

続きです。さあここからはヘリが主役です。

後何年見られるか、AH-1Sコブラの機動を間近で! もちろんここでの主役はCh-47JAチヌークです。

風が結構あったのか、チヌークが吊るしていた迫撃砲がクルクル回っていました。こうしたスリングは危険を伴うものなんだなと実感。
とは言え、想定の範囲内ということで、無事向きも合わせて着地させて流石です。

ここからは地上戦です。迫撃砲を展開、16式機動戦闘車も登場、上空からはコブラとUH-1Jのドアガンが支援します。

地上戦は報道席側主体で展開されるため、一般観覧場所からは見えづらいのが難点です。
怪我をした隊員をヘリまで運ぶという訓練展示も。

引きずっていってチヌークに乗せていました。

そして待機していた16式機動戦闘車と10式戦車が展開。上空ではAH-1Sコブラが支援。

ほんと天気がもう少し良ければねぇ。16式機動戦闘車の発泡炎は撮り逃しました…。コブラの機動は良かったなぁ。

メインの空挺降下も。

露出が難しい…。曇天は難しいですね。

そしていよいよ展示もラスト。今回2年ぶりに来ましたが、圧巻だったのがこのチヌークの並び。いやこれ絶対映えるフォーメーション考えたでしょっ!
5機のチヌークはこの後…

なんとゲスト参加国全ての国旗が並んだ! 日本はというと、チヌークからではなく地上からいつの間にか旗が上がっていました(笑)
この旗の並びは報道、招待者席からきれいに並んで見えるようになっていました。残念ながら一般観覧場所からは見づらかったけど、この演出は良かったですね。

ヒゲの隊長こと佐藤正久氏のポストでは、このように報道招待者席からは見えたようです。

ええのう…

最後は中谷防衛大臣の訓示で終了。車両は定置場所へ戻ってきました。

でもって恒例の…

毎回恒例、戦車を洗車

ダジャレ行事w、戦車で洗車をみて終了でした。戦車の洗車は結構地味な作業なのです。

帰ろうと思ったら、米陸軍のUH-60Lが。星2つが掲げられていたので、陸軍少将のお迎えだったかな?

米陸軍のUH-60Lの増槽の位置は、陸自のUH-60JAより低いんですね。ロケット弾なども装備できるスタブウイングのため、重心を下げるためなのかな?
そう言えば、今回陸自のUH-60JAは来なかったですね。

今回は天気が残念だったのと、陸上戦が一般観覧場所から遠かったのが残念でしたが、最後のチヌークの編隊からの各国の展開が良かったですね。
毎年寒くて行くかどうしようか迷うところですが、行ってよかったかな。コブラも後何年も見られないしね。

【習志野演習場】降下訓練始め2025 その1

寒いし天気も微妙でしたが、行けるタイミングがあるならなら行こうかな、ということで、撮影仲間と一緒に行ってきました。
いや寒かったですね。
いつものように写真多めですが、記録ということで流し見していただければと思います。

今年は何と11カ国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、フィリピン、ポーランド、シンガポール、イギリス、アメリカ)が参加、初参加はイタリア、ポーランド、フィリピン、シンガポールだそうです。
ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、北朝鮮は弾道ミサイルなど装備品を高性能化、韓国はクーデター発生中、中国が覇権主義を推進するという、日本の周辺はかなりきな臭い状況の中、アメリカのみならず、東南アジアやヨーロッパ、北米との共同訓練は大きな意義があったと言っていいでしょう。

まずば天候確認のための降下、この日は地上波の風はそれほどではなかったけど、上空はそれなりに風があり、風向きの関係で航空機の進入はかなり手前側(観客席側)になりました。
防衛大臣はCH-47JAで来場。

前半はCH-47JAからの降下。各国が降下し、それぞれ使用するパラシュートが異なる点に注目でした。

ただ、降下人数は少ないため、やや地味な展示だったかな。

そしてヘリボーン支援の攻撃ヘリAH-1Sが2機進入! かなり近くまで来るので大迫力!
続いてドアガン搭載のUH-1Jも。

AH-1Sも近い将来退役し、代替として無人機が導入されるとされています。ただ、ヘリボーンの航空支援としてどう無人機を活用するのか、難しいですね。
とは言え攻撃ヘリは対空ミサイルの餌食になりやすく、高価な割に損失も大きいとされていて、それがAH-64Dアパッチ・ロングボウの調達打ち切りにもつながったのかと思うので、今後は無人機を如何に活用するかが鍵でしょうね。

続いてC-130が進入。米軍のC-130Jに空自のC-130H。自衛隊のH型も相応に古くなっていますが、後継機はどうするのでしょうね?

これぞ降下訓練始めって感じですね。

そして再度AH-1SコブラとUH-1J、更にCH-47JAが登場。

上空で攻撃支援しつつ、ヘリボーンを実施。

続く…

【百里基地】百里基地航空祭 2024/12/8の記録 その2

306SQの機動があまりに良く食われ気味な3SQですが、これは基地内でうまく撮れるような機動展示でしたね。

上がりからいきなり近い!

どうしても機体がF-15Jより小さいため、少し迫力に欠ける分は、近さでカバーですね。レンズはAF-S 600mm f/4Gにx1.4テレコンで850mm相当。近くてはみ出す場面も。でもそれが良かったな。

ハイレート、ギア出し状態からのアフターバーナー、AGGの機動も

空気が乾燥する季節ゆえ、ヴェイパーがあまり出ないのだけが残念。それでも出るときは出るので、そこ狙いですね。

こうして観ると、F-15Jより小さい機体だけに、軽快さは際立ちますね。F-15が双発機のパワーで押し切るなら、F-2は軽量単発機らしい軽快な機動ですね。
機動飛行はフォーメーションはありませんが、これはこれでなかなか良かったな。

筑波山をバックに。お疲れ様でした。

午前最後はブルーインパルス。これ目当ての人も多いですが、自分はブルーインパルスの撮影はお気軽に。演目も何度も見ているものですからね。

最後は失敗した(笑)
ということで午前終了。午後に備えます。

続く…

カメラのミラーレス化によるレンズの二極化?

先ごろ発表されたSONYのFE 28-70mm F2 GM、この単焦点レンズに迫る明るさで重量918gは本当にすごい技術です。

先行したCanonのRF28-70mm F2 L USMが1,430gと標準ズームとしてはかなりの重量級であることを考えると、さすが小型化に長けているSONY、メカの小型化だけでなく光学的にも相当な技術力です。
私の手持ちの一眼レフ用のNikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRですら1,070gもあるのですから、1段明るいのに軽いなんてのは驚きです。

ただし、価格も相当お高く50万円程度となっています。24-70mm F2.8クラスの1.8倍程度の価格なんですよね。明るいレンズはロマンですが、果たして50万円近く出してこのレンズをどういった場面で使うのか?と考えたときに、F2.8じゃだめなのか?とか、もっと軽くて安価な単玉が、とか考えてしまったら、それはもうこのF2通しズームの顧客ではないということです。
レンズ交換が厳しい場面かつ明るさがあまり得られない場面、例えばライブ会場とか、あるいは薄い被写界深度があえて欲しい場面での動画撮影なんかには良さそうです。
ただ、このレンズでなければ…という撮影場面は多くはないのかな、という気がしないでもないです。
とは言え、必要な人にとっては唯一無二のレンズであることに違いはなく、Canon, SONYときてNikonも出すのかは気になるところです。どちらにしろ自分には買えませんが。

これに限らずミラーレス時代になって、一眼レフでは出来なかったレンズの商品化が進んでいますが、二極化が進んでいるように思います。

高価だけど明るくて究極のレンズ & 暗いけど小型で便利でそこそこの値段のレンズ

個人的に最近思うのが、上の見出しのような二極化が進んでいるように感じます。

前者はズームレンズなら28-70mm F2、単焦点なら35, 50, 85mm F1.2といったような一眼レフ時代にもあったことはあったけど、ミラーレス化してから絞り開放から使える高画質の大口径レンズ、後者は開放f値を求めずあえて暗い設で便利さを追求した24-200, 24-240mm F4-6.3や200-800mm F6.3-9といったような高倍率ズームです。

一眼レフ用でも同スペックはあったけど(Nikon FマウントではMFレンズのみ)、絞り開放は球面収差が多かった。今や開放からしっかり解像するNIKKOR Z 50mm f/1.2 S

カメラのミラーレス化により、前者のように高価だけど明るい究極のレンズを作れるようにもなり、後者のように暗いけど便利な高倍率ズームレンズも登場しました。特にミラーレス化により暗いレンズでもファインダが暗くなることもないのと、一眼レフの位相差AFには機構的な理由でレンズの明るさに制約があったのが、ミラーレスではコントラストAFも併用できるために制約が少なくなったのも大きいですね。

一眼レフでこんなに暗いレンズだとAFが使えなかった ミラーレスならではのレンズCanon RF200-800mm F6.3-9 IS USM

Canon RF200-800mm F6.3-9 IS USMなんてのはまさにミラーレスだから出来たAFレンズといっていいでしょう。一眼レフ時代ではどう頑張ってもAF化できなかった暗いけどコンパクトな超望遠ズームレンズです。

725gで28-400mmという高倍率を実現しながら寄れる、ちゃんと解像する。もう殆どの撮影がこの1本で済んでしまう
Nikon NIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VR

NikonのNIKKOR Z 28-400mm f/4-8 VRは、もうこのレンズ1本で撮っていてもほぼ不満がないレンズ。14.2倍の高倍率ズームは一眼レフ時代の高倍率ズームのように、妥協して使う感覚はほとんどない、まともに撮れます。凄いです。これも望遠側は開放f8なので、一眼レフではAFは難しかった暗さです。

こんな感じなので、最近はF2.8通しのズームってやや中途半端な存在なんですよね。もちろん必要なシーンでは必要なレンズですが、その必要性は一眼レフ時代よりは低下してきている感じがあります。

ミラーレス化の恩恵

レンズのある意味二極化が進む背景には、ミラーレス化による恩恵が大きいところです。
いくつか挙げてみると

  1. 一眼レフのミラーボックスの制約がなくなり、レンズの後玉をよりイメージセンサに近づけられるようになった(小型化高画質化への寄与)
  2. 一眼レフの位相差AFセンサにあった制約(画面の隅は測距不可、あるいは測距精度が落ちる、f値が暗いと測距できない)がなく像面位相差AFやコントラストAFで画面のどこでも測距できるようになった上に、開放f8~f9のような暗いレンズも測距可能
  3. レンズ・ボディ間の通信速度の大幅な向上(190年代の仕様から2010年代の仕様へ)によるAFや手振れ補正の連携強化や電子光学補正の最適化
  4. フォーカスリングのバイワイヤ化(ただしこれは末期の一眼レフレンズでも一部にあった)によりリングの機械的連結が不要になった事による設計自由度向上
  5. バイワイヤ化によりレンズフォーカシングユニットの設計自由度が増し、AFモータもより細かい制御ができるようになりマルチフォーカス機構を採用しやすくなった

他にも色々あると思いますが、思いつくのはこんなところです。

明るい高画質レンズの恩恵はまず1. や5. に依るところは大きいでしょう。レンズマウントも一眼レフより大きくなったことで、光学設計自由度が増したため、一眼レフで難しかったf値の明るい単焦点やズームレンズができるようになりました。これまでの機械連結ではなくフォーカシングユニットを直接モータで高精度で動かすことが出来るようになりマルチフォーカスが採用できるようになったのも大きいですね。
3. 4. 5. もミラーレスになって高精度な制御が可能になったSTM(ステッピングモータ)やVCM(ボイスコイルモータ、リニアモータ)が採用されるようになったのも、バイワイヤになりMF時のフォーカスリングとの機械的な連結を行わなくて良くなったのも大きいでしょうね。
光学面でもより高性能な硝材が使えるようになり、画像処理技術の高速化と進歩により電子光学補正が優秀になったのもありますね。

そして暗い高倍率ズームやF1.8~2.8の小型の単焦点レンズも、①と②の恩恵は大きく、特にf値は一眼レフ用より暗いけど、絞り開放から使える画質のズームレンズや、f値はほどほどにして小型化高画質化を図った単焦点レンズもまさにミラーレス化による恩恵でしょう。

二極化が進むのは、こうしたレンズが作りやすくなったことにより、商売として分かりやすいスペックを売りに出来るから、と言う面はあるような気がしますね。スペック的にわかりやすいのが開放f値だったり、あるいは高倍率ズーム化だったりします。
もちろん、従来の一眼レフ用レンズの延長線上のスペックで改良されたレンズも多くありますが、従来ほどそういったレンズに固執しなくても良くなってきています。

例えば、一眼レフでは広角・標準・望遠のF2.8通しのズームレンズは大三元と呼ばれ、プロも使用する憧れのレンズとしてもてはやされました。
これはレンズが明るいことによる光学ファインダの見やすさやAF精度の良さ、そして高いレンズだけにそれ以下のズームレンズより画質が良いのがもてはやされた理由だったと思います。
しかしミラーレスになって、全体としての価格帯が上がったのもありますが、比較的低価格のレンズであってもずいぶん画質は向上してきています。特に高倍率ズームは、一眼レフ時代のものは末期はだいぶ改善されたものの、ある程度妥協して使う便利なレンズ、という立ち位置でしたが、今や絞り開放から問題なく使えるレンズとなりました。そうなると、f値の小ささとトレードオフとなるレンズの大きさに対し、暗くて小型であっても高画質の高倍率ズームも活躍できる場面が増えてきました。
暗い場面では依然明るいズームレンズが有利ですが、単純に画質だけでF2.8クラスのズームを使うわなくても良くなってきました。

自分もNIKKOR Z 24-200mmを導入して以来、F2.8通しの標準と望遠ズームの出番が大幅に減りました。なにせこれ1本で重量は標準&望遠F2.8ズーム合計の1/4以下です。レンズ交換も不要です。AFも特段遅くない、となると自然と出番が増えました。今ではF2.8のズームはよほど画質優先でもない限り持ち出さなくなりました。
それくらいミラーレス化によるレンズに対する恩恵は大きいです。

下の写真もZ 24-200mmでの撮影。一眼レフ時代の高倍率ズームだと、撮れなくはないけど、こうしたシーンではあまり使いたくなかっただけに、レンズの進化はすごいですね。

令和6年度自衛隊音楽まつりの動画

遅ればせながら、令和6年度自衛隊音楽まつりの動画をアップしました。
全部はもちろん撮っていないので一部をピックアップしています。今回は初めてヨルダン軍軍楽隊が参加しましたので、その演奏からいくつかピックアップしました。

去年と同様、カメラはNikon Z 8、レンズはNIKKOR Z 24-200mmです。N-RAW 4.1K 60pで撮影しています。
N-RAW動画、Davinci Resolveで編集できるのは良いのですが、唯一、映像ノイズリダクションはRAWでは編集ソフト側でかけることになり、Davinci Resolveのノイズリダクションは高度な「時間的ノイズ除去」「空間的ノイズ除去」は有償版でしか使用できません。無料版でも使用できる映像ノイズリダクションはありますが、効果が薄く強めにかけると解像感もかなり失われるため、今回もノイズリダクションなしの素の状態で編集しています。このため、ややノイズが多めの動画となっています。

RAWではない通常の圧縮動画であれば、カメラ側のノイズリダクションが使えるので、もう少しノイズは抑えられますが、照明の白飛びを抑えたく、N-RAWを使用しました。
N-RAWの標準画質ならProRes RAWの1/6程度のデータ量、ProRes422と同程度で済むので、N-Logで撮るならこれ一択かなと思っています。

動画は素人には難しいことだらけですが、できる範囲で楽しんでやっています。
そろそろマイクも新調したいですね。こうした音楽主体なのでステレオワンポイントマイクが良いですが、今は何が良いかな?


ZOOM M3が気になりますが、こういうのどうなんでしょうね。32bit floatでも収録可能です。

家族で東京ディズニーランドに行ってきました

前日の自衛隊音楽まつりから帰ってきて4時間睡眠の後、早朝に出発して家族で行ってきました。

ま、今回は会社のイベントだったんですけどね。イベント行っても入場してしまえば後は自由行動です。
自腹じゃとても高くて行けませんよ…。入ったともお金かかるからね。

そしてあまりに並び時間が長いので、有料のパスを使って観てきた美女と野獣。立派なお城ですねぇ。
そして新しい施設だけあって、展示もすごかった! これどうやって動かしてるんだ!?

でっかいコーヒーカップみたいなのに乗って、ぐるぐる回されながら観たけど、複数台が軌道なしでぶつからずに動いてるの、感動しました(そこかよっ!
これは正直、お金を払って観る価値はあるな~。

ミニーのスタイルスタジオで写真撮ってもらいました。

ミニーのスタオルルタジオ

今回はちゃんとスピードライト(フラッシュ)のSB-900も使っています。持ってきてよかった。スタイルスタジオはフォトスポットなので、照明自体はしっかりしているので、フラッシュ無しでもきれいには撮れますが、特に暗くなってからの撮影では重宝しました。

子供たちも成長して、疲れたからと行ってグズることもなくなり、暗くなってからも楽しめました。

初めて閉園前の花火まで観られましたね。初めてだったので、最初はシンデレラ城の後ろ担ってあまり見えず立ち位置間違えたかなと思ったけど、最後に大きな花火が上がってお白の背景に良い感じの位置で撮れました。

こういう写真を三脚なし(カメラは柵に載せていたけど)で高倍率ズームで撮れてしまう時代

クリスマスイベントが始まった最初の週末みたいだったので、混んではいたけど、ちょうどエレクトリカルパレードが始まる時間って待ち時間が少なくなるので、そういうチャンスを狙って行ったらと色々観られましたね。

ってことで、イベント続きで流石に疲れた…。編集したい動画なんかも山ほど溜まっています。ちょくちょく年末にかけて作業したいと思います。


スピードライト(いわゆるフラッシュ)は、一眼ユーザーなら絶対に持っておいたほうが良いアイテムの1つ。バウンスできるタイプがオススメです。
NissinのMG80 ProならCanon, SONY用もありますよ。

令和6年度自衛隊音楽まつりに行ってきた

今年も運良くチケットに当選したので、仕事を早めに切り上げていってきました。

日本武道館で行われた令和6年度自衛隊音楽まつり

一応カメラ持っていきまして、スチルと一部は動画撮影。去年と一緒ですね。

今年は自衛隊70周年とあって、それにちなんだ演出、テーマは「音」でした。

今年は初めてゲストとしてヨルダン軍が参加、そちらは動画を撮りましたが、後日アップします。
あっという間の2時間でした。本当に時間きっかりなんですね。

ガラポンは残念賞でした。

本当はゆっくり飲んで帰りたかったけど、朝早いので夕飯食べて帰りました。
やってることは去年と変わらないw

入間航空祭2024 その3

今回の目玉イベント、C-1の030と031号機によるラストフライト。
031号機はこの入間航空祭がラストフライトとなりました。C-1輸送機の生産最終号機です。
030号機も今年度いっぱいで退役のようですね。

当たり前のように飛んでいたC-1も、もう入間航空祭で見るのはこれが最後だなんてね。
後継のC-2輸送機の生産も佳境となった今、その役目を終えていくのは感慨深いですね。

それにしてもダイナミックな機動です。もちろん空荷の展示飛行向けではありますが。

演目を終えて着陸した031号機は、最後に消防車による放水を受けて、その運用を終えました。


海自のSH-60Kのメインローターが被ってしまったのは御愛嬌(笑)立ち位置間違えたな…
以上で航空祭の展示は終了。ゲスト機が帰投します。

まずは小松基地303SQのスペマF-15J (52-8859) が上がります。

ちょっと遠かったけど、最後にくるっと一周して帰っていきました。いいね!

そしてC-1輸送機の初号機で、長年エンジンや各種装備品のテストベット機(FTB)として活躍してきた、岐阜基地の飛行開発実験団の「銀ちゃん」こと001号機も帰投します。
これも個人的に見られる機会はもうないかな。

SH-60KとオメガことOH-1も帰投。オメガもC-1と比べたらまだ新しい機体ですが、今後数年で退役することが決まっています。代替のUAVは…何も決まっていない。

展示されていた002号機も含め、C-1はまもなく退役。最後に残った全てのC-1輸送機4機とEC-1が入間基地に集結したことは、戦後初の国産輸送機の最後としてふさわしい航空祭だったと思います。

今回地上展示のみだった002号機にスペシャルマーキングされていました。EC-1の遠方には帰投するC-130H輸送機。こちらも相応に古いけど、あと10年以上は飛ぶでしょうね。

航空自衛隊は2024年、70周年を迎えました

以上で入間航空祭は終了となりました。皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。


この航空祭で使ったカメラバッグ、Z 9 + Z180-600mmとZ 8 + Z24-200mmを楽々収納可能、プラスしてレンズやバッテリ、レシーバーに食べ物飲み物も入っちゃいます。