「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」タグアーカイブ

横須賀地方隊 オータムフェスタ2024を見に行ってきた その2

ヴェルニー公園のカレーフェスで昼食をとったあと再入場して、警務隊のデモをチラ見。

護衛艦「いずも」を見学。
F-35B STOVL戦闘機搭載のための空母化改修の第2段が2024年度から始まる予定となっており、今回の一般公開が、空母化改修される前の最後の姿での公開となったかと思います。

みんな大好きエレベーターに乗って飛行甲板へ。俯瞰した状態じゃないと、艦首の形状は分かりづらいですが、改修により矩形化され、先行して回収された護衛艦「かが」と同様、艦首側はより広い飛行甲板となります。

第4・5スポットはF-35B対応として、第1段改修時に耐熱塗装を施工されています。
耐熱塗装部分は表面の凹凸が少ないようですね。そうでない部分はスリップ防止のため凹凸のある加工がされています。ってところは動画で撮って写真は撮ってないwのでそのうちアップします。

搭載機であるSH-60K哨戒ヘリとクレーン車は、残念ながら規制線の向こう側での展示となっていました。
再びエレベーターで格納庫へ。

格納庫内は大きな「いずも」の旗が掲げられているほかちょっとしたとした展示はあるものの、ヘリなどはなく、途中大きな防火扉が閉められていたことから、奥に格納されているか、あるいは大規模改修前なので搭載機は降ろされている可能性がありますね。

いずもを降りて、最後に、海上自衛官の制服ファッションショーを見て終了。


女性隊員のマタニティ用の制服があるんですね。これは知らなかったです。
最後にまさかの横須賀地方総監まで登場。階級はもちろん海将。

最後の最後に晴れ間が出て来るという残念な点ではあったけど、ゆっくり楽しめた1日でした。

横須賀地方隊 オータムフェスタ2024を見に行ってきた その1

夜明け前に横須賀に到着して艦艇の写真を撮って、朝食後に入場待ちの列に並びました。
この時点でかなりの人数が並んでいたものの、この日は強風のため、予定されていた特別機動船・水中処分艇体験搭乗は中止となってしまいました。

強風のため特別機動船と処分艇の体験搭乗は中止

今回は32歳以下という制約もあるので、並んでいた大半のオジサン(私含む)は対象外でしたが、若い方は残念でしたね。

ということで、ゆっくり艦艇見学をします。風が強いですね~。


お目当ては砕氷艦「しらせ」(AGB-5003)で、これは乗ったことがなかったので、まず最初に見学しました。
文部科学省予算で建造、運用は海上自衛隊が行っていますが、民間の研究者も乗せての南極観測を行う艦艇故に、通常の自衛艦とは異なり、エレベーターが設置されていたり、階段も急角度ではない一般的なものになっています。内部は民間商船に近い感じですね。

海洋観測機材を水中に降ろすためのウインチがあったり、コンテナ船のようにコンテナを縦方向に積み上げられるコンテナセルガイドなど、独特の装備が多いですね。

民間人も乗るので、若い潜水隊員の方に「長期間ネットも使えない中でのお仕事大変では?」と聞いたところ、その隊員さんは全く苦にならないようで、今や隊員確保のため自衛艦に衛星通信ネット回線のSTARLINKを載せる試みもあるようですが、その方はネットはなければないで構わないそうです。みんながみんな同じ意識ではないようですね。
南極観測を含む航海は概ね1回半年程度だそうですが、一般市民からするとなかなかつらいものがありますね。でも、一度はそういう仕事はしてみたいものです。

ヘリ甲板、1万年前の南極の氷がありました。
MCH-101クラスの大型ヘリ2機を乗せるので甲板も格納庫も広いですね。

南極で観測機材やコンテナなどの積み下ろしを行うため、大型のクレーンを何基も装備しているのも特徴。

艦内も本当に広い(護衛艦比で)。通路や階段も広めになっています。

応急警報盤には「武器部警報」の表記も。砕氷艦は戦闘艦ではないので艦自体の固定武装はありませんが、対テロや警備上の目的で小銃は保管されているそうなので、そうした弾薬庫の警報もあるということのようです。

次に向かいに停泊中の護衛艦「たかなみ」(DD-110)へ。

もう艦齢21年を迎えるベテラン艦ですが、この「たかなみ」型より2世代前の「あさぎり」型が未だ全艦現役(2027年までに初期の艦は退役する予定)なだけに、まだあと十数年は運用されることになるでしょう。
既にソナーシステムを最新の「あさひ」型護衛艦と同様のマルチスタティック化するための予算が計上されていますが、レーダーも「もがみ」型のASEAに改装する話もあるようです。

この日ヘリは搭載されていませんでした。
54口径127mm速射砲の扉が開いていて、内部が見える状態に。無人砲塔なので、中はかなり狭そうですね。手動で砲塔を回転させることが出来るハンドルがありましたが、さすがに電動なんでしょうね。内部の銘板に2013年の表記あり。製造はもっと昔のはずなので、オーバーホールとか改修がされた表記かな?
搭載の90式艦対艦誘導弾(B) は実弾のようです。2006年製で製造は三菱重工ですが、発射筒は銘板に富士重工(現スバル)と書かれていました。分業なんですね。

このあと少し早めにお昼をとって、午後再入場。

続く…

鎌北湖の佇む2つの廃ホテル

鎌北を訪れた本来の目的。

森に飲まれた廃ホテル「山水荘」。このロケーションが個人的にお気に入りです。
ですがまずは「鎌北湖レイクビューホステル」に向かいます。

鎌北湖レイクビューホステル

廃ホテル2つというタイトルですが、こちらはホテルではなくホステルです。かつては「鎌北湖ユースホステル」だったようですが、2006年にユースホステルとしては閉業し、その後公共の宿泊施設(自治体と民間が運営する第三セクター)となり現在の名前になったようで、2010年代前半までは営業していたようです。
トリップアドバイザーの最新の記事でが2015年でした。
以降は営業している様子はなく、通電はされていて電気はついているという書き込みはありました。
2022年には、既にオーナーが宿泊を断っているというブログもありました。
また2023年には改装している?スタッフ募集しているとの情報も見つけました。「

結局やっているのかやっていないのか、はっきりしないですね。

しかし2024年9月、実際に来てみると…


自販機は撤去され、冷蔵庫が外に出されていました。立ち入り禁止のテープも張られています。営業中の看板が出ているのは御愛嬌。

かなり汚れが目立つ建物

建物もかなり汚れが目立ちます。どうやら、中のものをある程度出した様子です。「2019年現在、予約が入ったときは営業している」という廃墟検索地図の情報ですが、2024年時点ではどう見ても営業できる状態には見えません。
建物の管理はされているのでしょうけど、公式サイトもつながらない状態で、事実上の閉業状態と言ってよいでしょう。

奥に行ってみました。どうやらしたの1枚目左側の部分が大浴場ですね。


タンクが併設されていて、かつては秩父の大滝温泉 神の湯から温泉水をわざわざ輸送し、このタンクに入れて風呂に供給していたようです。以前は温泉を運んでいたタンクローリーが廃車同然に置かれていたようですが、撮影時点では存在しませんでした。

かつてはハイキング客でにぎわっていて、いのぶた料理も提供されていたようですが、今はわざわざこの山奥に宿泊しようという時代でもないのかもしれません。
建物の老朽化もあり、改築してまでの営業は難しいのかもしれませんね。その建物自体は、昔ながらのデザインながら、なかなか味のあるデザインです。
食べログに現役当時の料理屋客室の写真があります。これを見る限り、悪くない感じですね。

ホステルの奥は雄大な森。森林保全には企業も出資しているようです。ここは林道が各所にあり、ハイキング客もちらほら。あまり時間がないので、森の散策はせず戻ります。

続いて…山水荘へ。

警告看板には、所有者の名前(後述のI氏)、住所(毛呂山町ではないが埼玉県内某所)、電話番号があり、「(不法進入による)全責任は毛呂山町の悪政にあります。」とただならぬ雰囲気。
どうも現在の所有者は、毛呂山町に対して怒っている様子です。良い子(おっさんですが)なので、ここから眺めるにとどめました。
ちなみに円形状の本館建物のあった場所が、悪政…と書かれた看板の左奥です。
2007年に撮影された、まだ円形の本館やその隣の建物が現存していた頃の写真を上げたXの投稿を見つけました。レイクビューホステルも現役の貴重な写真ですね。

2007年6月に中央の建物は取り壊しされ、2011年10月には左の円形の建物は不審火により焼失しました。

それにしても草木が鬱蒼としていますね。リスクを冒してまで中を見たいとも思わないので、ここで退散します。

周辺はモミジが多く、これからの秋の紅葉時期はなかなかよさそうです。
春にはダム堤防に桜の木もあるので、そこもよさそうですね。

ここからは座学?

「山水荘」は何時頃できたのか?

国土地理院の航空写真を見てみると、1961年(昭和36年)までは、この場所は森になっていましたが、1962年(昭和37年)9月時点で、まず独特な円形状(扇型?)の建物が完成しているのが見えます。これが本館です。

1962年9月、本館らしき円形状の建物ができている

1964年(昭和39年)5月には、不鮮明ながら中央部分の建物が出来ているように見えます。また鎌北湖レイクビューホステルの前身である「鎌北湖ユースホステル」の建物らしきものも見えるので、この2つの建物は似たような時期に建造されたようですね。

1964年5月、中央の建物もできているように見える

1969年には、現在も残る別館の建物がするので、60年代に全ての建物が完成しているようです。

1969年には現存する別館らしき建物も確認できる

写真を撮り忘れていましたが、鎌北湖の駐車場の脇に「いのぶた」の商標にまつわる石碑があり、これを商標として登録したのが、当時の山水荘のご主人の小山朝雄氏だったそうです。
この「登録商標 No.1186297」を見てみると、1970年(昭和45年)に出願し、1976年2月に登録されています。ずいぶん時間がかかるものです。

その後10年ごとに更新していたようですが、2005年には更新されず、2006年2月をもって権利満了により消滅しています。
ちなみに商標権を持っていたのは「鎌北観光興業株式会社」で、すでに廃業または倒産した企業とはなっていますが、その登記場所の住所が「埼玉県入間郡毛呂山町大字大谷木1266番地」となっていて、これを調べると、なんと前回紹介した「福寿亭」の場所となっています。

つまり、福寿亭も山水荘の同一のオーナーだった可能性があります。

1997年頃に山水荘は経営難から閉業したとの情報があります。かつては元毛呂山町長の小山捷児氏が所有していたそうです。
ここで、1970年代の山水荘のご主人と、元毛呂山町長が同じ「小山」の姓であることに気づきます。
小山朝雄氏と小山捷児氏は、もしかしたら兄弟?あるいは親戚同士だった可能性がありますね。

その後所有者が変わり、2007年には中央の建物は取り壊しになったようです。
しかし、その後再開することはなく、2011年10月には円形状の本館建物が不審火により火災喪失しています。
現状では廃墟化した別館が残るのみです。

こんな情報を見つけました。何年か前に鎌北湖開発の話が持ち上がっていたようです。
それに関連し、現在の所有者は毛呂山町の町長が山水荘を買い取るという話を持ち掛けたが実現しておらず、これに怒り心頭のようです。断片的な情報ながら毛呂山町議員のブログに書かれていました。

なるほど、あの看板にあった「毛呂山町の悪政」とはこのことなんでしょうね。
実際にどういったやり取りがあったのか、さらに調べてみるとこんな記事を見つけました。長文で詳細に書かれています。

記事には、2004年にS社が小山捷児氏(1991~95年の元毛呂山町長)が保有していた山水荘物件を購入したことや、
「経費の軽減になると考え建物の一部を壊し」とあり、時系列的に2007年に中央部分の建物を解体したことと合致します
その後、S社の創業者で株主でもあったI氏が個人的に山水荘を購入しています。
しかし所有するだけでも維持管理費や固定資産税がかかる中、2016年に鎌北湖の観光開発の会合があり、その中で町長やその関係者、土地の所有者I氏との間で山水荘買取の話が出ていたようですね。
その会合後に開発や買取の話が進展はなく、I氏は約束を齟齬にされて怒り心頭のようです。

山水荘は画廊にしたいという話もあったようで、建物はそのままリフォーム(年代的にアスベストを使っていて解体建て直しとなると相当な費用が発生する)、という話もあったようですが、物件の買取か賃貸かでも齟齬があったようです

もちろんこの記事の内容が100%正しいかはわかりませんし、読んでいくと話がつながらない部分もあり、やや一方的な感じはありますが、何となくこの山水荘にまつわるイザコザが分かったような気がします。I氏からすれば、ここまでの経緯がまさに「毛呂山町の悪政」なんでしょうね。

なかなか泥臭い話ですが、そういった事情もあり、現在も手つかずのままなのも致し方ない感じなのでしょうね。口約束、怖いですね。

あと、元毛呂山町長の小山捷児氏が2004年まで所有していたことも分かりましたが、元町長がいつごろから所有していたのかは不明で、2018年に80歳で亡くなっているようです。町長任期中に病気で失明し、1期で退任したようですが、その後も様々な活動をされていたようですね。
心霊スポット云々は興味がないので…

ネットで調べた限りはここまでが限界ですね。

最後に面白い発見。毛呂山町の2010年の広報誌の末尾に、1960年(昭和35年)4月ころの山水荘の写真が掲載されています
https://www.town.moroyama.saitama.jp/material/files/group/3/42212.pdf
現在はここは廃業している「おたか 湖畔荘」があり、山水荘は1960年ごろまではダム堤防外側で営業し、その2年後の1962年頃に現在の場所に移転したと考えられます。
誰が経営者だったのか、いつ頃元町長の所有となったのかはわかりませんが、廃業後の経歴はなかなかでした。
ここに限らず、こうした廃墟の背景にはいくつものドラマがあるのだなと痛感させられた次第です。

鎌北湖の周辺を散策した

ふと思い立って、埼玉県入間郡毛呂山町にある鎌北湖に行ってきました。初めての場所です。

目的はこれ。廃ホテル「山水荘」ですが、まずは湖畔を散策することに。
鎌北湖は、1935年(昭和10年)に完成した人口の農業用貯水池で、なかなか歴史のあるダムのようです。
数年前には、耐震化工事のため「池の水全部抜く」を実施したそうで、検索してみると、この写真からは想像もつかないくらいかなり深い貯水池のようです。
こちらのブログに、水を抜いた状態の写真があります。これを見ると、せき止め部分が台形型のフィルダムの形状のようですね。

洪水吐は独特の形状で、ゴミが流れ出にくい形状なんですかね? 流れ出た水はトンネルに吸い込まれていきます。

一見ダムに見えないのですが、柵のない道路部分はダムの頭頂で、湖の対岸はご覧のように緑に埋め尽くされていますが、均一に傾斜しているので、人口物と分かります。
鎌北湖レイクビューホステルの看板があちこちにありましたが、こちらは後で訪問するとして、もう少し湖周辺を散策します。

取水施設はおしゃれな建物ですね。

ボート乗り場にはスワン型と通常のボートが固定されていて、町のHPの写真では、ずらりとボートが並んでいますが、現在はボート故障のため営業中止しているようです。


ボートも長い事使われた形跡がないですね。毛呂山町観光協会が運営していたようですが、故障を直す予算はないのでしょうか?
鎌北湖の案内看板も文字が見えなくなっています。
以前はもう少し観光客がいたようなのに、どうしてこんなに荒廃した雰囲気になってしまったのかな?

ボート乗り場の対岸、鎌北湖の入り口付近にあったる「おたか 湖畔荘」は閉店していました。
プロパンガスも外されていて、ストリートビューを見ても、一番古い2011年の時点でプロパンガスは取付けられておらず、もっと昔に廃業したようです。
調べてみると「おたか」自体は同じ毛呂山町の別の場所で営業しているようです。ここがいつまで営業していたかの情報は、調べてもわからなかったです。

湖畔を少し歩きます。湖の管理棟らしき場所に人は不在でしたが、カレンダーは現在のものが内部にかけられていました。

福寿亭というお店は閉まっていましたが、車が置いてあるのはどうやらこの辺りがヘラブナの釣りスポットのようで、恐らくその釣り人の車でしょう。

福寿亭は閉業したようです

ここはかつては入漁券を販売していたようで、ある2010年の釣りブログに、ここで入漁券が買えるという旨書かれていましたので、その辺りまでは営業していたと思われます。
ただストリートビューで一番古い2011年の時点でも営業している様子はありません。

こちら側からも「山水荘」が見えますね。この湖、対岸がすぐ見えるのであまり深そうに見えないけど、実際はかなり深いのは水を抜いた際の写真を見るとよく分かります。

ダム堤防まで戻ります。わき道があり、ここからダム堤防下まで降りることができ、さらに先はそのまま林道につながっています。

ダム堤防脇に下まで降りられる階段があった

降りてみました。
この人工の川は、どうやら洪水吐のトンネルに吸い込まれた水がここから出ているようです。


そしてここから荒川水系の大谷木川の始まりとなるようでした。

大谷木川起点

降りた先に大谷木川に沿った林道があります。そのまま麓も街まで行けるようです。

時間があれば散策してみたいところですが、今日の目的ではないので戻ります。

ということで、ここからはやっと本題というか、本来の目的地を散策しますが、それは次回に。

ナッチャンWorld 2024年8月の状況

既に夏休み中のブログに掲載していますが、改めてメインPCで再現像の上、一部写真追加して掲載します。

ナッチャンWorldは2008年5月に当時の東日本フェリーが青函航路(青森ー函館間)に導入したウェーブピアサー型高速フェリーです。
しかし、高速フェリーの常で、燃費の悪さとそれに伴う採算性の悪さから、定期航路としては半年程度で運行を終え、東日本フェリーは海運会社のリベラに吸収合併され、新たにスタートした津軽海峡フェリーでは、季節限定で運行していました。私も姉妹船のナッチャンRera含め、2回程度は乗船しましたね。

2024年8月、函館西埠頭に停泊する「ナッチャンWorld」が見える

2012年まで不定期運行後は係船されていて、防衛省に売却されるという噂もありましたが、結局2016年にPFI法に基づいて設立された特別目的会社「高速マリン・トランスポート」が保有することになりました。自衛隊の輸送も可能になった一方、民間にも貸出可能な船となって現在に至っています。
ただ、高速マリン・トランスポート社が防衛省と輸送契約を結んでいるのは2025年10月までと、あと1年強しかなく、その後の本船の動向が気になるところです。

近くで拝見しましたが、所有者が変わっても、高速フェリーとして就航した2008年から外観塗装は変わっていません。
おおよそ自衛隊の輸送に使用する船には見えないですね。米海軍も同様の高速船を所有していますが、軍艦と同様のグレー塗装です。

今見ても斬新な形状の船体は、ウェーブピアサー型と呼ばれる双胴船の一種で、船底の中央は空洞になっています

東日本フェリー~津軽海峡フェリー時代と違うのは、船尾に大型のタラップが追加され、専用桟橋を使わずとも車両の搭載が可能になったことです。
フェリー時代は、青森と函館のフェリー埠頭に、この高速フェリー専用のドイツ製の桟橋がありましたが、航路撤退と共に桟橋は撤去されています。
このため、現在はどの埠頭でも使用できるように大型タラップが設けられています。

船体の塗装はややヤレが見られますね。それでも就航当時の小学生が書いたオリジナルの絵柄を残しているのが良いですね。

2008年就航で、今年で16年目の船体、民間フェリーはおおよそ20年程度で売船されることが多いのですが、ナッチャンWorldはいつまで使われるのでしょうね?

函館帰省2日目 海水浴に行ったり観光したり

帰省2日目。翌日以降、台風による天候悪化があるため、今回は2日目で外で楽しめることを満喫しました。

まずは海水浴。函館で実家の近くといえば七重浜海水浴場です。
函館は周辺が海に囲まれた陸繋島なので、海へのアクセスは簡単です。

上の娘は小さい頃に来たことがあるけど、息子は海水浴は実質初めてでした。
でもゴーグル持ってきたので、潜れて一番満喫していたな~。娘はもう髪を海水につけたくないみたいなので、腰まで浸かる程度でしたが。

ここは駐車場も無料で、駐車場が埋まるほど混まず、とても快適ですね。昔は北海道は寒くて海水浴なんて…って感じでしたが、今や北海道の海水浴場は適温ですね。

最後はスイカで〆でした

スイカも食べて実に夏らしいな。

子どもたちは海水浴で疲れてしまったので、午後は妻と函館山周辺を観光。
函館山の坂のうち、観光客に人気の「八幡坂」以外を一通り見てきました。これだと駐車禁止となっていない所に車をちょっと停めて楽しめるんですよね。

最後の写真の坂の遠方に「ナッチャンWorld」が停泊していたので、近くまで見に行ってきました。

東日本フェリー(現在法人が消滅)時代に青函航路の投入されるも、わずか1年に満たず定期運行から外され、現在の津軽海峡フェリーに移管されたあと、紆余曲折を経て現在は防衛省が設立した民間会社が自衛隊の輸送目的で所有しています。2025年までは、実質的に自衛隊の輸送船ですね。
船体の塗装は東日本フェリーで就役した当時のままで、当時公募で小学生が書いたデザインが採用されています。

函館は海上自衛隊の掃海部隊があるので、掃海艇や掃海艦が並ぶバースに留められているようですね。
フェリー時代にはなかった大型のタラップが船尾に搭載されています。

定番の金森倉庫周辺も散策。晴れていてよかった!


妻は映画「名探偵コナン100万ドルの五稜星」にまつわる場所を散策したかったようで。自分は観ていませんが、結局定番の観光スポットを舞台としているみたいですね。
天気が持ってよかったです。

函館帰省1日目

今回の実家函館帰省は仕事終わりの金曜日の夜出発というなかなかの強行軍で挑みました。

いつもは栃木の妻の実家に行ってからの、函館に向けた車での自走(フェリー含む)でしたが、今回は諸事情に寄り東京から直接青森まで自走して、そこからフェリーに乗るという行程、走行距離は700km超です。

花輪にて休憩

1度給油をした以外、5時間ほぼぶっ続けで運転、これは事前に30分だけ仮眠したのが良かったかなと。妻に運転交代してもらってまた仮眠しつつ、青森に早朝到着。
朝食は青森魚菜センターにてのっけ丼でした。

牡蠣も頂いちゃいました!
車の場合は向かいの駐車場が1時間200円でおすすめです。

お昼のフェリーまで時間があるので、三内丸山遺跡にも行ってきました。

暑かったので、早々に屋内展示に避難しましたが、充実していて良かったです。今度はもう少しゆっくり見たいな。

お昼のフェリーで函館に移動です。昼食、事前に買っておけばよかったな~。この時期は混んでいて、フェリー埠頭の売店の食べ物は品切れ、事前に何処かで購入をおすすめします。

実家に到着して、夜は花火しました。

長い1日だったな~。疲れたけど、楽しめたので良し!

富士山が見え…なかった離れでBBQとか

週末の話、去年も泊まった、御殿場の富士山の見える宿泊地にて。が、今回は曇り時々雨、ということで富士山は残念ながら拝めず。
いつも通りホテル棟ではなく「離れ」を予約したので、BBQが出来ました。
火を点けるのも、後片付けも全部やってくれるので、こちらは焼いて食べるだけ、なので楽でいいんです。

そしてこの時期の御殿場なので、まだ夕方以降は真夏ほど暑くないので、過ごしやすいのです。これが真夏だと、BBQやっていると暑いし、繁忙期で行き帰りが激混みですし、この時期の旅行っていいんですわ。

たらふく食べて、妻と子供たちはマシュマロを焼いていました。

ワイはというと…

現場でも酒を撮っています(笑

こちらはまた別途記事として(笑

そして子供らのリクエストで、温泉入ったあとはカラオケを。

1時間マイクを離さず

なかなか家族でカラオケという時間はとれないので、たまにはこういうのも良いですね。
そんなこんなな週末でした。天気は残念だったけど、こればっかりは梅雨時期に予約したので仕方ないですね。

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【スチル編】 その3

横須賀基地開放、色々初体験できて満足でしたが、時間もあるので水上艦も2隻見学。まずはあきづき型護衛艦「てるづき」から。

メザシ状態で停泊中の3隻、手前から護衛艦「てるづき」「あきづき」、そして試験艦「あすか」です。

手前から護衛艦「てるづき」「あきづき」試験艦「あすか」

見学できるのは「てるづき」のみ。いつか試験艦「あすか」も乗ってみたいですね。

あきづき型護衛艦から、対潜水艦用のデコイなど自衛策がより強化された他、射撃指揮装置FCS-3Aに構成された4面固定のアクティブフェーズドアレイレーダーを装備し、こんごう型イージス艦護衛艦が弾道ミサイル防衛(BMD)中はその他の対空戦闘のリソースがなくなるために、僚艦防空機能を持たせています。
これは従来の汎用護衛艦が自艦の防空しか対応できなかったのに対して、艦隊の他の護衛艦への防空も担当できるようになっています。ミサイルの誘導が、自艦の防空のみと僚艦防空とでは、計算処理やレーダー波の指向の仕方などが異なるからです。より高度な防空機能を有した汎用護衛艦です。さらに対潜能力も今後強化される予定です。

あきづき型は初めてでしたが、甲板通路の多くがカバーされ露天していない点では、対レーダーステルス対策は後のもがみ型に通じるものがありますね。
ミサイルが格納されているセルについて、発射時はものすごいロケット炎にさらされるため、後の掃除とかは大変か質問すると、清掃して後でペンキを塗り直したり、ミサイルが入っているコンテナは交換が必要とのこと。セル式、発射は簡単でもその後は結構大変そうですね。
セルの全長は7.7mと記載されていて、これはMk.41垂直発射装置で最も長いStrike-Lengthというタイプであることがわかります。
全長の長いミサイル、例えばトマホークも搭載可能で、現時点ではイージス艦のみに搭載が決まっていて汎用護衛艦には搭載されていないものの、今後搭載される可能性もなきしにもあらず?かな。

もがみ型護衛艦1番艦「もがみ」も見学。

もがみ型の見学範囲はヘリ甲板と格納庫のみでした。

お土産も買って、おなかもすいたので、これにて海上自衛隊よ降下基地を離れて、ヴェルニー公園で昼食をしました。

続く…

よこすかYYのりものフェスタ2024に行ってきた【スチル編】 その2

よこはまYYのりものフェスタ2024の続きです。

海上自衛隊横須賀基地一般公開で、処分艇の搭乗で十分満足しましたが、せっかくなので艦艇も見学します。

まずは潜水艦「うずしお」(SS-592)です。実はこう見えて(どう見えて?)潜水艦の甲板に乗るのは初めてだったりします。

現役潜水艦は動向把握できないよう船体に艦名は書かれないため、公開時は立派な看板が立てられます

ところで見学待ちで並んでいる最中に、「うずしお」で潜望鏡と潜舵の動作デモンストレーションがありました。
待ち時間にこういうのは嬉しいですね。

潜水艦、割と中に入って見学できると思っている人が多いのですが、潜水艦は高く狭い場所をタラップで降りて乗り込まなければならないのと、最高機密の塊なので、不特定多数に見学してもらうのは困難です。
なので甲板に乗るだけですが、一般の水上艦艇と違って、潜水艦は甲板が完全に平らではないため(それでも輪切り状態では丸い涙滴型よりはマシですが)、船体の端に行くほど傾斜があります。
もちろん柵は設置してありますが、気を付けないと落っこちそうです。

実は潜水艦「うずしお」は、現役の「おやしお」型では練習艦となった潜水艦を除くと、最古参の潜水艦です。
潜水艦の定数が就役当時16隻だったのが22隻に増えたため、当初の予定よりは長く現役を務めています。それでも諸外国の潜水艦よりはかなり早めの退役なのですが、古参だけに、アクリル整?の舷灯カバーはひびが多く入っていました。
「おやしお」型潜水艦は、自衛隊では初めてセイル部分に水中吸音材を貼り付けています。米英の潜水艦では、この吸音材が剥離してしまった写真を見かけますが、海自潜水艦ではこうした剥離は長年の運用で見受けられないので、接着だけでなくリベットかボルト留めしているっぽいですね。

水上艦とは全く別物の船体、面白かったです。
今年、まだ新しい潜水艦「たいげい」が試験艦となったため、作戦可能な潜水艦22隻を維持すべく、1年現役も延長される見込みで、退役は来年度末(2026年3月?)になるでしょうね。

続く…