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Dynabook R73/PBのWifi6(11ax)化成功!

前回、手持ちのサブ機のノートPCである、Dynabook R73/PBのWifi6かをすべく、intel AX200無線LANカードと、M.2(NGFF)をminiPCI-Eに変換する下駄を導入したのですが…。肝心のAX200側のアンテナ端子がMHF4という、それまでのAC7260のU.FL端子より小さく、接続できないとうことがわかりました。

PC搭載のアンテナを流用するのであれば、U.FLをMHF4に変換するケーブルを使うのですが、その変換ケーブルは現在Amazonなど各所で品切れ、または在庫があっても高価です。ということで、こちらをポチってみました。

MHF4端子付きWiFi/Bluetoothアンテナ

MHF4端子のWiFi/Bluetoothアンテナです。本来であれば、配線の長いものを買って、ノートPCに搭載されているものから入れ替えたいところですが、引き直しが面倒なのと、いずれ変換ケーブルは手に入ると信じて、今回は妥協案で、ケーブルが短いものをチョイス。
ちなみに純正アンテナ…と言っていいのかな、元々のアンテナは、ディスプレイの枠内に配されています。

MHF4端子はかなり小さい

アンテナを無線LANカードに接続。いや~、MHF4は端子がかなり小さく、その割に硬いので接続に苦労しました。

アンテナ端子、小さいくせにかなり硬いので、下駄から一度無線LANカードを外して、ペンチでぐいっと押し込みました。いや硬いね。もう外せないんじゃない?
あとはPCの本体底面のパネルを外して、カードを入れ替えるだけです。

やっつけ感のあるアンテナ配置

問題なく入りました。アンテナは、とりあえずDVDドライブとキードード裏辺りに貼り付けました。

復元して起動させます(Dynabook R73/PBは分解を伴った場合はBIOSチェックが入り一度電源が落ちます)。

AX200のドライバはintelのサイトからダウンロードできますが、特にドライバを当てなくても、勝手に繋がりました。ということでとりあえずは成功です。一応、ダウンロードした最新のドライバもインストールしました。さてどんな塩梅かな?

Wi-Fi 6 (802.11ax) WPA3-パーソナルで接続できた

Wifiのプロパティを確認したところ、きちんとWi-Fi 6(802.11ax)で接続されていることを確認。最新の暗号化のWPA3にも対応しました。

WPA3も対応の無線LAN機器同士でないと使用できませんが、最近制定されただけあって、我が家でもWPA3に対応しているのは、これまでXperia 1(SO-03L)のみだったので、これで古いDynabook R73/PBが対応2台目となりました。

リンク速度は概ね1.4~1.7Gbps

リンク速度は、AX200の仕様上、最大リンク速度が2.4Gbpsですが、概ね1.4~1.9Gbpsで接続されているようです。
無線LANルータまでは比較的近い場所なので、やはりアンテナの場所が良くないのかもしれないですね。
液晶の枠内まで届く長さのケーブルのアンテナを買うか、コネクタ変換アダプタがAmazonに再入荷するのを待つか、という感じになりそうですが、とりあえずは、1000Base-T有線LANを上回るリンク速度は出ているので、良しとしましょう。

Dynabook Wifi6(11ax)化を試みる、が…

せっかくWRX-5950AX12を導入して、無線LAN環境をWifi6(11ax)化したのに、Wifi6対応子機はまだ我が家にありません。

ということで、最近COVID-19のクラウド解析などで割と使用頻度が多くなったサブPC、東芝の(今はSHARPもとい鴻海…)Dynabook R73(R73/PB:2015年春モデル)のWifi6化に着手してみます。

元々、Dynabook R73の無線LANカードは、Wifi5(11ac)対応のIntel AC7260が搭載されています。Bluetoothユニットも内蔵していて、11acの無線LANカードとしては安定性など定評あるカードです。
今回は、これをWifi6対応品に交換します。

ただ交換するだけなら簡単なのですが…。単純にカード交換で済まない事情があります。
というのも、現在、Wifi6対応の無線LANカードは、M.2接続が主流となっていて、それ以前に多く採用されていたminiPCI-Express(mPCI-e)はほぼ使われていません。

※ほぼ…と書いたのは、極稀にmPCI-EのWifi6対応カードが存在するらしいのです。

知人のfacebookで、とてもマニアな方がいて、ThinkPadの無線LANカード(ThinkPadは専用品以外は簡単に交換できないことで有名)やキーボード交換、液晶パネル交換、BIOS改造もやっている方がいて、その方の記事を参考にしてみましたが、奥が深いのなんの。
その中で、M.2(NGFF)をmPCI-eに変換する下駄があることを知りました。

触発されたわけではないですが、良いタイミングなのでね。
ということで、まずは部品調達。

※これ以降の記事は、電子機器の分解を行います。参考情報とし、個人の責任の下実施します。静電破壊には特にお気をつけください。

M.2(NGFF)をmPCI-eに変換する下駄

あるんですね…変換下駄。そして、無線カードは、Wifi6対応で、安定性を考えるとintelだよねということで、無難にintel AX200をチョイス。2×2ストリームで、最大2.4Gbpsでリンク可能です。

付属のネジ1本で簡単固定

まず無線LANカードを下駄に差し込んでネジ止め。ちゃんと挿入できました。動くかは別として。

次にDynabook R73を分解します。と言っても、裏返してバッテリを外し、パネルのネジを外すだけで、極めて簡単。Dybanook R73でも、2015年春モデルのR73/PBは、なぜかあまり情報がない機種なんですよね。買ったのはヤフオクの新古品ですが、もともとビジネスモデルでも出ている地味なPCですが、整備性良さとかは、ベースがビジネスPCらしいですね。
なお、R73シリーズは数年と改良されながら割と長く販売されていましたが、R73/PBについては、系統としてはR734シリーズの系列で、実際分解写真もR73シリーズの後期型のものとは違い、R734シリーズに近い配置です。

R73/PBの無線LANカードは、幅広のFPCの下に配されているため、まずはFPCを外します。

FPCのコネクタラッチを上げたところ

幅広のFPCは、コネクタに黒いラッチが付いています。仕事柄、この手のFPCの着脱をよく行いますが、このラッチはあまりつけ外ししないため強度がなく、爪折れしやすいです。慎重に左右均等に力がかかるように持ち上げてください。そうでないと、爪が割れてしまいます。そうなると、FPCをコネクタにしっかり圧着できなくなります。
爪だけの交換は、出来なくはないですが、かなり難しい、ほぼ無理と思ってください。何しろ爪だけの入手が出来ません。この手のコネクタは、数百とか千ロット単位で、コネクタと爪のアッセンブリでしか供給されません。まして個人でとなると難しいです。同じ機種のジャンク部品から流用するしかないです。

FPCが外れたら、後は簡単で、無線LANカードにつけられているアンテナをコネクタから外します。少々硬いので、強度のあるピンセットで外すのが無難です。アンテナを外したら、ネジ1本外せば、無線LANカードを取り外せます。
しかし、ここでYamaro、重大な事に気づきました。

AX200(左)と外したAC7260

アンテナ端子のサイズが違う!!

そうです。新しいAX200、アンテナ端子のサイズが小さくなっています。当然、接続はできません…。仕方がないので、一旦元のAC7260に戻します。

調べると、AX200の端子はMHF4という形状、AC7260はU.FLと言う形状でした…。
変換ケーブルを探すと…あるんですね。いや正確に言うと、ものとして存在はしていたけど、在庫切れでした。

残念…。なので、代替手段に出てみます。お手軽交換のつもりが、ちょっと面倒な感じに。ですが、こんなのは自作PCやカスタマイズやっている人なら当たり前。

続く…?