「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII」タグアーカイブ

【百里基地】2014年10月3日の記録

掘り出し写真。もう7年前か…。当時、Nikon D810を導入したてで撮影した百里基地。
当時はまだ600mmクラスの望遠を持っていなくて、AF-S 70-200mm f/2.9G ED VRIIに2倍テレコンのTC-20EIIで撮影していましたが、流石にフルサイズ高画素機で2倍テレコンは画質的に厳しい部分もあり、翌年にSIGMA 150-600mmを導入しました。

今、2倍テレコンを使ったデータを再現像してみると、やや解像力が苦しい場面もありますが、絞ればそこそこは撮れるかな、といったところでしょうか。

それにしても、今やF-2A/Bだけの百里基地、この当時はイーグルとファントム、ほんの7年前なのに、遠い昔のように感じてしまいますね。

HMS Queen Elizabethを撮りに横須賀に行ってきた

仕事が立て込んでいて、休みは難しいし、残業もしています。先週土曜日に横須賀港に入港した、イギリス海軍空母「クイーン・エリザベス」(HMS Queen Elizabeth R08)、見に行くのは諦めていたのですが、これを逃すと次に見る機会がないのではないかと思い、仕事が終わって一旦返って夕食をとった後、横須賀に向かいました。

ヴェルニー公園から

クイーンエリザベスは、米空母が停泊するバースに入港しているので、ヴェルニー公園からは全景は見えないものの、部分的には見ることが出来ます。
23時、暗い! 近視のYamaro、最近は老眼も入ってきて、肉眼では全然見えません。ですが、三脚に600mmレンズを据えて、イチかバチかで撮ってみると…撮れました。艦載機のF-35Bも写っています。

英空母クイーンエリザベスは、通常動力(統合電気推進)のSTOVL空母で、艦橋を前後に分けた設計です。
このアングルからは、前部のみと後部のみの艦橋と艦載機を撮ることが出来ました。
よく見ると、こんな時間ですが、F-35Bの点検をしている様子も見ることが出来ました。

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR

こんな感じで三脚で撮影。SIGMAの150-600mmと迷いましたが、このくらい状況では、できるだけ明るいレンズで、絞り開放で撮るのが正解のようです。重いけど持ってきてよかったな。

ヴェルニー公園では他にもスナップ撮影してみました。

某公園にて

横須賀港全体を見渡せる某公園へ。まあ有名ドコロです。別にふせなくても、ちょっとGoogleマップで見ればわかります。クイーンエリザベス他入港時は、脚立がものすごく並んでいたようですね。密は避けたいところ。
真夜中ですが、3人ほど撮影していました。さすがですね。

日米艦艇の向こうに、クイーン・エリザベスが見えますね。STOVL空母の特徴的な艦首のスキージャンプも見えました。
護衛艦「いずも」型は、空母化改造後、スキージャンプは搭載せずにF-35Bを離発着させるようですが、やはり最大離陸重量の面からは、スキージャンプがあったほうが有利でしょう。この辺りは、強襲揚陸艦にスキージャンプを搭載せず運用している米海軍もあるので、使い勝手や考え方の違いなんでしょうね。


急遽思いつきで行ったので、今日も仕事ですが、2時間半しか寝ていない…。でもこれを見れたので満足です。
そして夜のスナップは楽しいですね。また撮りに行こうかな。夜中なら人も殆どいないし、密にならずじっくり撮影できますし。

2013年5月26日の北宇都宮駐屯地祭から

ちょうど8年前、というわけではないですが、今から8年前の北宇都宮駐屯地祭の写真。

宇都宮に住んでいたときは、行きやすかった北宇都宮駐屯地祭も、この時既に東京に転勤した後。かつ妻が妊娠中でしたので、妻の栃木の実家に行って、その足で駐屯地祭に出かけました。

OH-6Dを使った「スカイホーネット」の飛行展示も、この次の2014年の展示をもってラストとなりました。

アパッチもOH-1も飛んでいて、かつOH-6Dの後継の練習ヘリのTH-480Bもフライトするなど、この年は新旧混在で陸自の各種ヘリが見られました。

今は、陸自のヘリ部隊、OH-1はエンジントラブルで復帰に時間がかかっているし、アパッチは墜落事故があり活動が鈍化しているように感じます。
そして2021年度は、UH-1Jの後継のUH-2が導入され始めますが、陸自のヘリ部隊は、機体の老朽化と新型機の導入遅れやトラブル、オスプレイに予算を持っていかれているなど、色々問題が多いですからね。OH-2は陸自の働き馬となる、導入数の多くなると思われる機体ですから、遅延なく導入出来るといいですね。

ひさ~しぶりの横田基地でした

A-10攻撃機が来ている横田基地。午前に上がるかなと期待して、23日出向いてきました。

R/W18側で待機していましたが、残念ながら午前は上がらず。
撮れたのはカリッタのジャンボのみ。

この機体は、元大韓航空の機体ですね。2001年就航の機体なので、-400型の貨物機としては後期製造の機体です。もう暫く使われるでしょうが、ジャンボも旅客型はほとんど姿を消し、貨物型が主流ですが、それも10年後にはかなり数を減らしていることでしょう。

この日カメラはD850とAF-S 600mm f/4Gも持っていきましたが、カリッタが被写体ということで、サブの妻のカメラ、D3400にAF-S 70-200mmで撮影。旅客機程度の速度なら、D3400のダイナミックAFで問題なく撮影できますね。

残念ながら、この日は午後から子供のスイミングがあったので、午前中で撤収。
午後にA-10がさらに降りてきたり、C-2Aまで飛来するなど、RW36側にいたカメラマンは、収穫があったようですね。

2011年4月17日茨城県大洗にて

今からちょうど10年前、茨城県は大洗市に行っていました。

東日本大震災の発生から1ヶ月程度たち、物流も回復し始めて、震災以来初めて遠出しました。杜氏住んでいた栃木県の宇都宮市は、もう桜が散りっていましたが、大洗はちょうど満開でした。

大洗リゾートアウトレット(当時)は、東日本大震災による津波被害を受けて、この時閉店中。
この時代は、八ヶ岳リゾートアウトレットを運営する会社がこの場所を運営していました。
現在は色々あって運営が変わり、大洗シーサイドステーションに名前が変わっています。

大洗は、家屋の流出するほどの津波ではなかったものの、海岸部を中心に広範囲で被害を受けました。アウトレットモール周辺も、当然ながら被害を受けていました。

FNNの大洗市の津波映像

当然、周辺の樹木も津波により塩水をかぶったはずですが、まるで何事もなかったかのように咲いているのが印象的でした。

大洗タワーと桜

もうしばらく大洗は行っていません。COVID-19の影響で、まだ暫くはいけないでしょうけど、たまには海もみたいですし、あんこう鍋も食べたいし、行きたいですね。

2015年2月27日の百里基地から

今からちょうど6年前の百里基地。
当時のカメラは、Nikon D810、まだレンズはAF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIに、テレコンのTC-20EIIという組み合わせでした。
今見ると眠い絵が多いのは、やっぱりテレコンの影響ですね。

D810は連写速度が秒5コマと遅かったが、DXにクロップすると秒7コマになった。それでも、以前に使っていたD300より遅かったけど、さすがに画質はD300より良くなった。

時代はミラーレス全盛期となったけど、ヒコーキ界隈、最近チラホラSONYのαも見かけるようになってきたけど、相変わらず一眼レフ優勢。
やっぱり光学式でダイレクトにファインダで見えるほうが、コンマ何秒の世界では、まだ優位なのかな?
とはいえ、α9シリーズやα1のように、ブラックアウトフリー撮影できるのが一般的になれば、いよいよ一眼レフも引退なのかな>

2015年といえば、まだまだファントムが元気に飛び回っていた頃で、305SQの梅組F-15J/DJも配備されていた時代です。逆に、まだケロヨンファントムの301SQはまだ百里基地ではなく新田原基地でした。

6年も前ともなると、もう一昔前な感じが出てきますね。

【埼玉】岩室観音堂と吉見百穴

岩窟ホテルのすぐ横にある岩室山龍性院の岩室観音堂。始まりは西暦800年代と言われています。

天正18年(1590年)の松山城の攻防戦の際に、一度消失してしまいましたが、江戸時代の寛文(1661~1673年)に龍性院第三世堯音が再建したものです。
お堂の造りは懸造(かけづくり)で、急斜面や崖など高低差が大きい場所に用いられる建築様式だそうです。

1階部分の左右にある洞窟内には88体の石仏が収められています。

なお、奥には「胎内くぐり」と称した穴があり、そこをくぐり抜けると子宝・安産・子育ての願いに通ずる、とされていますが、今回は…見忘れていました(汗

建物2階が本堂の御本尊様が祀られています。

いつ頃から貼られているのかわからない御札や奉納などが多数。歴史を感じますね。


本堂からは、観光名所である吉見百穴が見えました。

残念ながら、時間が遅かったため、吉見百穴は外から眺めるに留めましたが、この中には、戦時中の地下軍需工場跡もあるそうです。今度時間があったら行ってみたいですね。

というわけで、1月4日の埼玉廃墟遺産名所撮影はこれにて終了。
良いプチ撮影旅行が出来ました。

【埼玉】岩窟ホテル高壮館

1904年(明治37年)から、1人の男がノミを使って、独自に岩盤の採掘を始めた。「岩窟掘ってる」が訛って「岩窟ホテル」となった、とされており、ホテルとして建造し始めたわけではなく、洋風建築物としていたそうです。
彫り続けて21年後、その男性は逝去し、しばらく放置されていたものの、男性の息子が引き続き作業を継続、この場所は観光名所となりましたが、1980年代の台風による岩盤崩落により、1987年に閉鎖、以後再開されることなく現在に至っていっるとのことです。

現在も、採掘者の子孫が管理している場所となっています。

現在はフェンスに覆われ、門は閉ざされ、中に入ることは出来ません。
したがって外から見るだけとなります。
目の前の木が成長しており、冬でも全体像は見づらくなっています。夏だともっと見づらいでしょうね。

しかし、ノミだけで岩盤を何十年もかけて掘った建築物というのは、それだけで気迫がありますね。
現役時代は、岩盤に塗装を施していたそうですが、現在はすっかり元の岩盤に戻っています。Googleで現役時代の写真がいくつか確認できます。
このページでは、写真はかなり小さいですが、内部の写真も見ることが出来ます。
流石に30年以上経過すれば塗装も落ちますよね。

内部を伺いすることは出来ませんが、椅子やテーブルなど、調度品も岩盤を削って作ったのだからすごいです。
窓の鉄柵が、年月を物語っています。いやぜひ中を見てみたいものですが、崩落の危険があり、叶うことはないでしょうね。

お隣には岩室山龍性院が

ところで岩窟ホテルの隣には、岩室観音の岩室山龍性院がありましたので、そこも行ってみました。その紹介は次回に。

おみたま一人旅

何しに行ったかは、お察しください(笑
結局、目的のものは撮れなかったけど、周りの人とお話したり、お買い物したり、それなりに充実していたかな?

ススキの季節です

暇だったので、ススキなんかを撮っていました。これはD3400で撮りましたが、ピントが見づらい以外は、特に不満はないですね。

これが飛んだのが、収穫といえば収穫。百里基地には珍しく、前日から居たようで。

茨城空港03L降りのSKYMARK。COVID-19の影響で、春秋航空など海外線は年内いっぱい運休、恐らく年始もこのまま運休は継続でしょうね。というわけで、今は国内線唯一のSKYMARKしか来ません。これでは空港も商売上がったりでしょう。

600mmレンズだと、手前滑走路の旅客機は長すぎですかね。

空のえき そ・ら・らで遅めに昼食とってお買い物したり。
帰りに、霞ヶ浦沿いのハス田の水面に映る空があまりにきれいだったので、車を停めて撮影。

日没直前

お昼くらいは風が強かったのですが、夕方になって風が止まりました。
水面がピタッと静寂に包まれたときに撮りました。

半日没

Nikon D3400にAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRでの撮影。逆光でもフレアやゴーストは極めて少ない。1本1万円しないレンズなのに、素晴らしい写りです。
でも、このシチュエーション、広角レンズもちょっと欲しくなってきますね。AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VRも、安くて評判の良い広角ズームです。ちょっと検討したいですね。



18-55mmはキットレンズだったりもしますので、中古で安く流れていますが、新品アウトレットでも1万円ちょっとです。

10-20mmは、安いのによく写ると評判なのか、最安値(執筆時点)のAmazonは納期が少しかかるようです。こちらは中古でも人気なのか、値落ちが低いので、新品を買うのが吉ですね。

Nikon TC-20EIIIを導入してみた

Nikon TC-20EIII、焦点距離を2倍にするAF-S/AF-Iレンズ用のテレコンバーターです。

元箱と付属品が揃った中古美品、テレコンバーターって割と元箱付きという中古は少ないのです。何なら付属のポーチすらない中古は多い、まあポーチ使わない人は多いし、そういう扱いの商品なんですかね。

テレコンバーター、買っては見たものの、画質に満足できなくて手放す人は多いです。ですから、中古流通は割と豊富です。特に、2倍のテレコンバーターは、焦点距離を倍にする分、2段分暗くなり、マスターレンズの中央部を拡大するため、マスターレンズの欠点も拡大します。解像力は確実に低下しますね。

超望遠レンズは大きくて高い、なので、既存の望遠レンズにテレコンバーターを併用するというのが一つの手段ですが、デジタル一眼が高画素化されていく中、光学的にクロップするより、画像処理でクロップしたほうが、結果が良くなるケースが多いです。たた、そうは言ってもトリミングにも限界があります。難しいところです。

実は、かつて1世代前のTC-20EIIは持っていました。APS-CのD300の時代は、AF-S ED 80-200mm f/2.8D、そして今も使っているAF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIに、TC-20EIIで撮影をしていました。これで換算280-600mm相当となりました。

が、Nikon D800を導入した際は、その画素数にテレコンバーターの性能がついていけていない感が出てきました。その後、SIGMAから150-600mm Sportsが販売されたため、これを導入、ネイティブに600mmまで対応できるため、必要となくなったTC-20EIIは売却となりました。

ロクヨンのサブレンズ、どうする?

更にロクヨン導入に伴い、戦闘機撮影はロクヨンとなりましたが、今度はそれ以下の焦点距離をどうしようか? ということになりまして。ロクヨン1本で全て済ませるほど、人間ができていません…。引きの絵も欲しいことはありますからね。では150-600mmと併用するか…となると、このレンズも重量級ですから、2本併用は正直難しいのです。

150-600mmだけなら、ほぼこの1本で対応できますし、更に今はコンパクトなのに画質はちょい上の、SIGMA 60-600mmも存在します。そう考えると、超望遠の単焦点は扱いが難しいですね。

となると、ある程度コンパクトな2本目が欲しい。SIGMAやTamronからは100-400mmも出ていますが、あまりレンズを増やしたくない…ということで、手持ちのAF-S 70-200mm f/2.8G ED VRを再びテレコン併用で使用する、という選択肢になりました。

実は先日、過去写真を見直すことがあり、D810導入後に、AF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIとTC-20EIIで撮影した戦闘機写真が、割としっかり写真が解像していることに気づいたのです。

たった5年前なのに、この写真に写っている機体、偵察機の501SQや戦闘機の302SQのオジロファントムは退役、305SQのイーグルは宮崎の新田原基地に異動、いやはや時の流れは早い…と感傷に浸るのは置いておいて、もちろんベストの解像力とは言わないまでも、機体の細かい文字も等倍ではそこそこ見えるんですよね。
あれ? テレコン使用時の画質、そこまで悪くないかも、となりました。

D800の時は解像力不足を感じていましたが、ローパスフィルタレス、ミラーショック軽減となったD810で改善されたのか? あのときは、フルサイズで400mmの限界、というのを感じていただけで、画質的には悪くはなかったのかもしれませんね。

ちなみに、このAF-S 70-200mmとTC-20EIIの組み合わせでも、VRの動作やAFに当時不満はありませんでした。戦闘機を撮れていたのですから。

TC-20EIIとIIIの違いは?

ニコンのAF2倍テレコンバーターは、初代がAI AF-Iテレコンバーター TC-20Eで、名称から分かる通り、超望遠レンズがまだAF-I(コアレスモータ内蔵)の時代に販売されていたものです。
2代目はTC-20EIIとなり、名称はAI-AF-Sテレコンバーターとなりました。AF単焦点望遠レンズは、2代目以降AF-S(超音波モータ内蔵)レンズが主流となっため、テレコンバーターの名称も変更されましたが、光学系は同一で、外観上は、滑り止めローレットのデザインが変更されただけとなっています。

これに対し、2010年に発売された3代目は、名称からAI(人工知能のAIではなく、絞り値をボディに機械伝達するAI方式機構搭載の意味)が外れ、AF-Sテレコンバーターとなりました。
ただし、AI機構は搭載されているため、フィルム時代で2コマンドダイヤル以前の機種と、絞りリング付きのDタイプの望遠レンズとの組み合わせでの使用は、依然として可能となっています。
大きな変化点は、光学系が刷新されたことで、新型は非球面レンズを1枚採用しています。

光学系が刷新されたことで、よりデジタルに適したテレコンバーターになったと思われます。とは言え、過度な期待は禁物です。所詮はマスターレンズの解像力や収差に左右されます。

ロクヨンG型とTC-20EIII

AF-S 600mm f/4G ED VR(通称ロクヨンG)にTC-20EIIIは、元々この組み合わせで積極的に撮影するつもりはありませんが、取り付け撮影は可能なので、テストということで。

AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-20EIII + D850

流石に1200mmともなると手持ち撮影は至難の業ですし、そこまで長いレンズは戦闘機撮影でもほとんどのケースでは必要ないですから。600mmでも苦労しますし、超望遠レンズは、レンズだけでなく、陽炎(空気のゆらぎ)や些細なブレも影響しますから、一筋縄では行きませんね。三脚に据えて、遠方を撮ろうとしたら、見事に空気が揺らいでいるのがファインダ上でわかります。撮ってみても、絵がボケボケに流れてしまってだめでした。

そこである程度近い距離(と言っても数十mは離れていますが)をテストしてみました。

TC-14EII(1.4倍テレコン)ではほぼ解像力低下は感じないロクヨンGですが、さすがに2倍のTC-20EIIIは、最新光学系のテレコンとはいえ、絞り開放のf8では解像力低下は否めません。この撮影時、かなり陽炎が出ているので、近距離でもそれなりに影響はしていると思いますが、あまり積極的に使える感じではないですね。

ところが、1段絞ってf11では、割と解像している感じです。もちろん使わない時よりは解像力低下は感じますが、そこまで悲観する感じでもないですね。

もしロクヨンGで2倍テレコンを使うときは、1段絞って使いたいところです。用途は月の撮影とかですかね。

余談ですが、ロクヨンに2倍テレコンで開放f8となるため、AFもD850では中央の15点(選択可能測距点としては9点)、D810でも中央11点のみ使用可となっています。他の測距点は選択できますし、場合によってはAFが合うこともありますが、試してみたら大きくピントがずれている場合は、AFが迷ってしまいました。

AF-S 70-200mm VRIIとTC-20EIII

AF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIにTC-20EIII、こちらが主に想定している組み合わせです。

AF-S 70-200mm f/2.8G ED VRII + TC-20EIII + D850

開放f値もf5.6ですから、手持ちのD850やD810の場合は、開放f5.6までは、全測距点でAF可能です。 個人的には懐かしい組み合わせですね。ほんの数年前まで、この組み合わせで撮っていたのですから。

TC-20EIIIとの組み合わせで140~400mm f/5.6となり、AFもVRもさほど影響は受けない組み合わせです。なにより、純正レンズなので、信頼性もサード品よりは高いですしね。

ロクヨンGでは、絞り開放はやや厳しい結果となりましたが、AF-S 70-200mm VRIIでは、絞り開放でも割と使える解像力となっています。1段絞っても、大きく改善はしない感じです。逆に、f11まで絞ると、少し回折の影響によるものなのか、解像力の低下を感じたので、この組み合わせでは開放f5.6か、1段絞ったf8までで使うのが良さそうです。

AFも全測距点で迷いなくスパッと合います。手持ちでも、400mm程度なので、VR含みで何ら問題なく撮影できそうです。


個人的には、画質に余裕がありそうな感じだったロクヨンが、2倍テレコンだともう一つなのに対し、ズームな70-200mmでは割とまともだったのが意外でした。

TC-20EIII(左)とTC-14EII

TC-14EIIは、ロクヨンGで、TC-20EIIIはAF-S 70-200mmで主に使うことになりそうです。同じテレコンでも、2倍と1.4倍でこれだけ長さが違うのですね。

ところでNikonのテレコンバーターですが、最新のTC-14EIIIでは、ついにAI機構が外れ、Dタイプレンズは使用不可となりました。Dタイプの望遠レンズは旧式なので、実質問題ないのでしょうが、あえて外す必要もあるのかなという気はします。

テレコンも2種類になったので、これである程度広い範囲での望遠撮影は可能ですね。あとは、AF-S 70-200 VRIIのケース、どうしようかな? 純正どこ行ったんだろう?w