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【竹内まりや】Quiet Life (30th Anniversary Edition)アナログ盤を聴く

忙しくて開封出来ていなかった、竹内まりやの「Quiet Life 」の30周年記念アナログ盤を、やっとこさ開封して聴いております。

【竹内まりや】Quiet Life (30th Anniversary Edition)アナログ盤

個人的には、ええっもう30年も前のアルバムなの!? という印象です。旦那の山下達郎氏がよく自身のラジオで言う「良い楽曲は色褪せない」がよくわかりますね。

贅沢な2枚組、1面あたりの楽曲は3曲

30年前のオリジナルCDと2022年発売のLP まるで時代が逆行したよう

オリジナルの「Quiet Life 」の発売は1992年10月22日です。この当時、既に音楽の販売はアナログレコードからCDに完全に置き換わっていたため、この「Quiet Life 」もCDでのみの発売でした。
アナログの時代は終わりを告げ、CDが瞬く間に普及した時代です。CDラジカセやDiscmanなどポータブルプレーヤーも充実して、誰しもが気軽にCDを聞ける時代になった時代ですね。

80年代から90年代初頭のCDは、今聞くとデジタル技術の黎明期であったことから、音質が今ひとつの物が多い中、その時代の最善の音質で楽曲を作成する山下達郎の熱意もあって、オリジナルのCDも特段音が悪いとは思いません。ただ、音の伸びなどは、やはり90年代前半のCDだなと感じる部分もあります。
やはりマスタリングの音質向上は90年代後半から2000年代にかけて着実に進化しています。
当時の音源を最新のリマスタリングにより、その音の良さを余すところなくアナログ盤に落とし込むとどうなるか? というのが楽しみだったりもしますね。

レコード1面に3曲とかなり余裕を持った贅沢な構成

楽曲のトータル収録時間は53分弱なので、LPレコードには1枚でギリギリ収録できます。が、そうすると音溝の幅が狭くなり、音質に影響します。
LP盤の「Quiet Life 」では、贅沢に2枚組とし、盤面1面あたりには3曲のみ収録(一般的なPOPSでは5,6曲入れることが多い)とすることで、音溝の幅を広く取ることが出来、音質向上に結びつきます。その代わり、盤面をひっくり返す、2枚目に交換するというタイミングはすぐ訪れるので、ちょっと面倒。でもせっかくレコードにしたのだから、その面倒さは許容できるものでしょう。

ここ最近のLP盤では最良の音質

音質、すごく良い!

音溝に余裕をもたせた結果ですね、針を落として1曲めの「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」を再生した瞬間、音圧も大きく、それでいて歪で破綻することもなく滑らかに楽曲が流れました。素晴らしい!
山下達郎のニューアルバム「softry」のアナログ盤では、音質はレコードならではの良さもありつつ、トータルでCDに軍配が上がるかな、と思っていて、それはブログにも書きましたが、その理由を個人的に考えた結果は、最新のデジタルレコーディングで収録した音源であれば、CDのほうが現在の技術では音質を落とさずに収録できる、そしてアナログレコードのカッティングマシーンは既に新規製造されていないため、機械の劣化もあるのでは? と想像していたのですが、この「Quiet Life 」を聴く限り、そんなこともないのかな、と考えを改めました。

オリジナルCDも改めて聴くと、やっぱりこの当時のCDの中では格段に音質が良いのですね。オリジナルCDもオリジナルCDの良さがあります。
プレーヤーは17年前のmarantz SA-15S1で、そんなに高くはない機材ですが、CDはCDで今でも問題なく聞ける音質に仕上がっています。
もちろん、リマスタリングされたものはもっと良い音質で聞けるはずです。

ということで、良い楽曲はいつまでも良い楽曲ですね、名盤はいつまでも名盤というのがよく分かる、竹内まりやの「Quiet Life 」でした。

【MNG…】Manfrotto 468MGRC3

ああ、楽天で買ったんだな、というのがその界隈にはバレバレですかね。

Manfrotto 468MGRC3

Manfrotto 468MGRC3、ハイドロスタッドボール雲台です。
ボール雲台は、いくつか持っているのですが、どれもそれほど高価なものではなく、一眼レフ/ミラーレス一眼と70-200mmクラスのレンズを沿い停止タウン台がほしいと思っていたところ、楽天のセールで中古良品がお安くなっていたので購入。
耐荷重は最大16kgなので、超望遠レンズも行けなくなないですが、基本は70-200mmまでのレンズかな、200-500mm以上はジンバル雲台があるので、そちらを使いますので。

いそがしくて、まだ三脚にすら着けていませんが、週末試してみようと思います。

【追記】不具合発生で返品となりました

締め付けてもヘッドが固定できなくなってしまいました。最初は固定できていたのに、いざ使おうとしたら、締め付け最大でもボールが固定できません。
Manfrottoに連絡したら、中古アウトレット品だったからか、同等品交換できるものがないため返品となりました。
できれば修理してほしかったのだけどなぁ。

【日本盛】生原酒 純米大吟醸

4本セットで買ってみた日本盛の生原酒シリーズも、これがラスト1本です。

【日本盛】生原酒 純米大吟醸

純米大吟醸、シリーズで最も高価、といっても一般的な純米大吟醸としては安価ですけどね。200mlの1合ちょっとの飲みきりサイズ。
窒素ガス充填により、生酒でありながら常温保存可能です。

ところで、以前、通常2回火入れとするところを1回火入れとした場合も生酒とする酒蔵もある、と書いたような気もしますが、日本盛のこの生原酒シリーズについては、しっかりと火入れ工程を行っていないことが、以前720mlで限定販売された際のPR記事に書かれていました

ちゃんと生酒です。「かつては蔵元など限られた環境でしか…」とありますが、これは冷蔵輸送が一般的ではなかった時代の話で、今は全国のスーパーマーケットでも生酒が買えるようになりました。(もちろん冷蔵販売しているお店に限られますが)

【日本盛】生原酒 純米大吟醸

日本盛の場合、常温保存を可能としたところが画期的ということです。
窒素ガス充填とは言え、酵母は生きているわけですが、オリジナル酵母を使っているとのことで、これは協会系ではなく自社製酵母ということなのでしょうか?

スペックとしては、アルコール度数16%以上17%未満、精米歩合50%の大吟醸、日本酒度は-7とこれだけ見ると辛口に感じますが、日本盛のサイトには濃醇&芳醇と書かれています。さて実際はどうかな?

ほんのり黄色みがかった酒です

上立ち香は吟醸香、りんご系のやや強めな芳醇な香りです。シリーズで最も高価なだけあり、わかりやすい吟醸香を目指しているのでしょうね。
カプロン酸エチルの数値が一般的な純米大吟醸酒より高いとしています。

冷やした状態でいただきました。お、なんとわかりやすい芳醇な膨らみのある甘みでしょう。日本酒度-7とは思えない甘みを感じます。日本酒度は実際に感じる甘い辛いとリンクはしないのですよね。ただ、大吟醸とは言え、少し雑味感もあります。これは恐らく使用米のコスト的な問題でしょう。甘さの後に適度に辛さもやってきますが、余韻は割と長めです。

量販酒での純米大吟醸のわかりやすい味を目指した感じですね。総じてコスパは高いです。冷やして飲める環境さえあれば、アウトドアで飲めるお酒というコンセプトにピッタリ合致すると思います。

さてアルミボトルの日本盛生原酒シリーズ、4種類飲みましたが、個人的なベストは、最も安価な「本醸造酒」ですね。こちらは辛さと甘さのバランスが良く、コスパは断然高いです。今回飲んだ純米大吟醸酒は、確かに値段を考えると香りも高く、かなり良い(シリーズでは2番手かな)のですが、量販ではない酒蔵の日本酒を普段飲む身としては、ここまでするならもっと他にも良い酒はあるのかな、という気持ちもあります。とは言え、ちゃんと飲めるお酒に仕上がっているので、量販メーカーもあなどれないな、と思った次第です。

【小原】コアップ・ガラナ りんご果汁10%

コアップ・ガラナと言えば、北海道を代表する清涼飲料で、北海道で流通するコアップガラナは、主に函館の隣町七飯町の(株)小原が製造しています。

リンク先にあるように、実はコアップ・ガラナは「日本コアップ(株)」が商標権を持ち、国内の複数の清涼飲料水メーカーで販売されています。有名所では、ホッピービバレッジも扱っているようですね。

が、やはりコアップガラナといえば、北海道のイメージが強いですね。そんな地元函館に帰省した際に買ってきたコアップ・ガラナ。

2種類のコアップ・ガラナ

左は復刻版ボトルとして流通するコアップ・ガラナで、一般のペットボトルより量は少ないです。このガラス瓶は比較的よく見かけるのですが、右のボトルは見たことがなく、よく見ると「りんご果汁10%」と書かれています。普通のコアップ・ガラナには果汁は入っていません。

七飯町の(株)小原は、今どき珍しくHPを持っていないため、紹介ページをリンクします。が、ここにも果汁入りのコアップ・ガラナは掲載されていません。
全くもってこの果汁入りの販売経緯は謎ですが、独自のコアップ・ガラナを何種類も展開しているだけあり、また七飯町は北海道で始めてリンゴ栽培を始めた土地というのも関係しているのかもしれませんね。

りんご果汁以外はいつものガラナ

いつものガラナに10%のリンゴ果汁が入っているだけっぽい気もしますが、色はやや薄めです。
飲んでみました。ガラナの独特な味わいは薄まって、リンゴ果汁による酸味と甘味が増している感じですね。これぞガラナ!という独特の薬味感は減って、飲みやすさに降っている感じです。
これはこれで悪くないですね。こういうものだと思えば、違和感なく飲めますね。
妻は炭酸キツー、ということでしたが、元々炭酸に弱いので。炭酸の強さは普通のコアップ・ガラナと同じくらいかなと思います。
この果汁入りは函館限定とあり、流通は少ないと思いますので、函館以外で見かけたら、とりあえず買っときましょう(笑

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

久しぶりに行った酒屋、Yamaroが大好きな「作 ZAKU」がいつもより多めに揃っている! 店主曰く、10月より値上がりするとのことなので、その前に多く仕入れたそうで、その仕入れももう10月まではないとのこと。
ということで、少し奮発してみました。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

三重県の日本酒といえば私の一押し、清水清三郎商店ですが、今回は少々お高めですが、作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸を購入しました。
悔いの残らないよう?、一升瓶です。

何度も書いていますが、作 ZAKUシリーズは味の安定性を求めるため、火入れ酒を原則としていますが、火入れでありながら、生酒のようなフレッシュな味を追求しています。
雅乃智(みやびのとも)は、作 ZAKUシリーズの中でもバランスの取れた甘みと酸味、苦味、味の膨らみが特徴ですが、さらに「中取り」は、醪を搾る過程の最初の「荒走り」と、絞りの最後部分である「責め」の部分を取り除いた、中間の最もクリアな部分のみを瓶詰めしたものです。
もちろん、それらを混合した通常の雅乃智も美味しいのですが、中取りはどうでしょう?

【清水清三郎商店】作 ZAKU 雅乃智 中取り 純米大吟醸

酒米は定番の山田錦、精米歩合50%の純米大吟醸、アルコール度数は16%と一般的です。その他の情報はありません。
火入れ酒なので常温保存は可能ですが、酒屋の店主曰く、火入れだけどフレッシュなお酒ゆえ、できれば冷蔵保存がおすすめとのことです。

わずかに黄色みがかっているがクリアに近い

冷酒でいただきました。上立ち香は爽やかな吟醸香、それも上質な香りです。

口に含むと、甘みをことさら強調しないけど、ふわり洋梨のような上質な甘味と酸味、そしてごく僅かに苦味、そしてほどよく辛さもでます。
そのすべてが押し付けがましくなく上質、これは日本酒好きでも酒は飲むけど日本酒にこだわりはない人向けにも合いますね。
上質な味なので、贈答品にも良さそうです。

温度が上がると、甘みの膨らみが増してきます。少し温度が上がったほうが、バランスが良いなと感じました。
とにかくフレッシュさもありながら、上質さも兼ね備えていて、これこそ高級なお酒、という味わいです。値段も少し高めですが、べらぼうに高価ではありません。
特別な時にぜひ飲みたいお酒ですね。

【日本盛】日本盛 生原酒 大吟醸

アウトドアでも飲める日本酒がコンセプトの、日本盛の生原酒シリーズ3本目です。

【日本盛】日本盛 生原酒 大吟醸

最近珍しい、純米”ではない”大吟醸酒。
大吟醸と名乗れるお酒は、精米歩合50%以下、そして純米ではない醸造アルコール添加のお酒となっています。近年は、精米技術も上がったため、大吟醸酒の流通も増えていますが、純米酒が好まれる傾向にあるため、醸造アルコールを添加した、非純米の大吟醸は珍しくなってきている気がします。
アルコール添加の場合、一般に吟醸香を高めるために添加されることが多いです。
「芳醇な香りの辛口」とボトルに書かれているだけあり、アルコール添加することで吟醸香を豊かにするとともに、辛さも出すというのが目的でしょう。

【日本盛】日本盛 生原酒 大吟醸

窒素ガス充填により、非加熱生酒ながら常温保存可能。
冷やしてお飲みくださいとありましたが、仕事の残業で22時帰りだったので、冷やす時間もなく、常温でいただきました。

割と黄色みがかっています

酒造の意図通り、上立ち香は華やかな吟醸香。ちょっと甘ったるいくらいに香りが立ちますね。
口に含むと、うん、日本酒度+4とは思えないくらい、膨らみのある甘さです。常温でこれだけ甘いので、恐らく冷やして飲んだな方がバランスのよい甘さになるはず。常温ではやや過剰な甘さを感じました。

アル添によりアルコール度数高めの18度以上。通常のアル添酒は、加水してバランスを整えますが、原酒とあるように加水はしていないため、アルコール度数を高めることで、結果的には後味に辛さを出しています。ただ、甘みのほうが勝つために、辛さは程よいバランスです。

これは冷やしていただくのがベストバランスですが、常温でも芳醇な甘みと香りを楽しめるので、このあたりはお好みでしょう。
量販酒のため深い味わいはないものの、わかりやすい味付けで、アウトドアでの濃いめの味の料理とともに楽しめそうなお酒です。

【箱館醸蔵】郷宝 GOHHOU 特別純米 彗星

今回函館に帰省して楽しみにしていたのがこのお酒の購入でした。

【箱館醸蔵】郷宝 GOHHOU 特別純米 彗星

郷宝(GOHHOU)ブランドのこのお酒は、2021年4月に、北海道函館市の隣町である亀田郡七飯町に誕生した酒蔵です。
今では日本全国が米どころですが、広い北海道でも函館を中心とした道南地区では、1986年(昭和61年)にとある酒蔵が廃業して以降、酒蔵が存在しませんでした。
しかし2021年4月に、函館の酒屋の女将と、國稀酒造出身の杜氏らが中心となって立ち上げたのが「箱館醸蔵」です。

2021年は帰省を予定してたのですが、断念せざるを得なくなりました。2022年、ついに購入することができました。
酒蔵店舗は土日のみの営業だったので、道の駅なないろ・ななえにて購入しました。

【箱館醸蔵】郷宝 GOHHOU 特別純米 彗星

「道南テロワール」をテーマとしているとのことで、道南産の米と米麹、水、人で醸す酒です。
酒米に彗星を使用、ここ最近北海道産の酒米として、よく使われるようになってきました。
これを精米歩合55%と吟醸レベルまで削っています。

ほんのり淡黄色

要冷蔵ですから、冷やした状態でいただきます。
上立ち香は強く主張せず、爽やかな吟醸香です。口に含むと、お、さっぱりしていますね。スーッと体に浸透する感覚。
しかしその中にしっかりと込めの甘味と旨味、後から酸味と辛さが心地よいバランスです。そしてスーッと引いていきます。口当たりは抜群です。そしてキレが良いですね。なかなかのお酒ですよこれは。

まだ出来たての酒蔵ですから、これからどんどん改良を重ねていくと思います。なかなか関東では手に入れづらいと思うので、来年また帰省できたら、買いに行きたいですね。

【梅津酒造】冨玲(ふれい) 生酛仕込 純米酒 玉栄80 H28BY

酒ブログへようこそ(笑 いや酒ブログじゃないよ。書きたいことを書きたい時に、がコンセプトで長年やっております。

ということで、量販酒の合間に、こだわりのお酒もちゃんと飲んでいます。最近は、古酒系のお酒も結構大好きです。冷蔵保存しなければならない生酒もそれはそれで良いのですけどね。

【梅津酒造】冨玲(ふれい) 生酛仕込 純米酒 玉栄80 H28BY

応援之酒、フレー!フレー!こと冨玲(ふれい) 、関東では珍しい鳥取県のお酒で、生酛仕込の純米酒です。
酒米に玉栄を精米歩合80%とあまり削らず使用、H28BYということで、2016年に醸造したものを熟成させています。6年経過したので、古酒と言って差し支えないでしょうね。
アルコール度数は14%とやや低めです。日本酒度が+16で辛口、酸度も2.4と酸味も多め、生酛造りですから、蔵付き天然酵母と乳酸菌を取り入れたお酒です。

【梅津酒造】冨玲(ふれい) 生酛仕込 純米酒 玉栄80 H28BY

お燗でお召し上がりください。はい、そうします。が、まずは常温、いわゆる「ひや」でいただきます。「ひや」は冷酒ではないですよ。
昔は冷蔵庫がなかったので、常温の状態が「ひや」、それ以外は燗にして飲むのが日本酒でした。

では開栓します。

濃厚な飴色

琥珀色というか、飴色ですね。これは、ザ・古酒ですね。

まず常温で。上立ち香は生酛造りらしく、酸味があり古酒らしい甘みがありそうな香り。口に含むと、いや~古酒だ。凝縮された旨味と酸味。辛さはそれほど強くないけど、やや古びた酸味が強いかな?

ということで、おすすめの燗で飲んでみます。俄然、甘みが出てきました。温度が上がるほど甘みは感じやすくなりますが、その状態でベストバランスです。
酸味と甘味が調和します。米の甘みが膨らみますね、それでいて酸味は変わらずあります。さっぱり系ではなく、旨味が次第に膨らんで押し寄せるタイプです。ですがしつこすぎないです。
なるほど、これぞ生酛造りのお酒です。好きですよ。

食後にじっくりと味わいたいお酒です。

【日本盛】生原酒 純米吟醸

夏休み突入です!

さて、量販酒も真面目にレビューしたいと思います、ということで、日本盛のお酒2本目!

【日本盛】生原酒 純米吟醸

生原酒シリーズは、飲みきりサイズの一合ちょい、200mlボトルです。
日本酒度-5、アルコール度数16度と一般的なスペックです。

【日本盛】生原酒 純米吟醸

濃厚なコクとフルーティな味わい、とありますが、さてどんな塩梅かな? 何となくこれは冷やしたほうが良いかもと思って、冷蔵庫で保管してからの開栓です。
窒素ガス充填なので、開戦直後に清涼飲料水でもよく見かけるような、フワッとガスっぽさがでます。
あ、発泡系日本酒のようなガス感ではないですよ。

ほんのり黄色

上立ち香は、吟醸酒ならではのフルーティさを感じます。口に含むと、思ったよりは甘味は控えめ。前回飲んだ本醸造より雑味感は薄いけど、米の旨味はもう一つ。嫌な辛さはないけど、なんだかこう、印象に欠けるというか、決してスッキリしすぎているわけではないけど、なんだろう、全体が薄い印象です。何かこれといった特徴がないですね。

この手のお酒は大量生産のため、米も色々混ぜて使っているのかは知らんけど、これは純米吟醸にしたことで、返って使っている米の品質が分かってしまった感じです。
あまり良い米ではないのに、下手に削って純米にすると、返って粗が出てしまう。
オーディオで例えて言うなら、へっぽこ音源をモニタースピーカーで聴く、車なら高級車に安物アジアンタイヤを履かせるようなものですかね? ん?例えになってない?

ということで、個人的はガツンとアルコール度数は高く、ぐんと甘みを出している本醸造のほうが、値段を考えたらコスパが良いし、味の主張もでている気がしますね。
後は大吟醸と純米大吟醸の2本が残っていますが、さてどんな感じだろうか?

エスティマ助手席側ドアミラーの電動格納が壊れたので交換した

嫁車エスティマ14年目、基本トヨタ車なので頑丈とは言え、少しずつ不具合出始めましたね。
先週、出庫の際に格納しているドアミラーを元に戻すスイッチを押したけど…あれ、助手席側が動かない。
よく見ると、少しだけ動くけど、途中で止まってしまいます。仕方ないので、手でミラーを出したけど、なんだかグラグラして固定出来ない…
どうやら、内部のメカ機構が破損しているっぽいです。

14年目なので仕方ないですね。部品を調べてみました。

エスティマACR50Wのドアミラー部品構成図

パーツリストによると、助手席側(LH)ミラーの部品番号は87940、車両年式2009年2月の2.4L AERAS(非寒冷地仕様)ACR-50Wなので、末尾番号28A21が該当します。
ドアミラーは、一見細かく部品番号が出ていますが、実際には黒枠で囲われたアッセンブリ(業界用語でいうとASSY)でしか供給されていないようです。
新品部品だと税込¥49,248とな! ということで、中古部品を探します。

そこは量販車、かつ廃車になる年式の車両が多く出回っているため、部品は割と安価にあっさりと見つかりました。
いくつか仕様があり、寒冷地仕様だとドアミラー部がヒーター付きとなったり、MOPのサイドカメラ付きのものもありますが、うちのは一切そういうのは着いていない素のミラーなので、中古部品は多く出回っています。
ということで、中古ミラーを購入しました。

 中古品なので、傷や汚れはそれなりにあるものの、年式なりの許容範囲。ただ、ミラー部分のみ、磨き傷が多いので、元のミラーと入れ替えのため、予め外しておきました。

ミラーを交換するためドア内装を外す

ドアミラー自体はドアの鉄板にボルト留めですが、ハーネスはドア内装内側のため、まずは内装を外します。

作業自体はさほど難しくなく、順番に

  1. ドア取手部分のネジを外す
  2. ドアノブ奥のネジを外す
  3. パワーウインドウSWの内装を引っ張って外して、コネクタを抜く
  4. ドアミラー付け根のカバーを外す
  5. クリップ留めされているドア内装下側から引っ張って外す
  6. クリップが全て外れたら、ガラス窓に引っかかっている内装を上に持ち上げて手前に引く
  7. ドアノブから生えている2本の金属ケーブル(ドアノブとドアロックのケーブル)を外す

この順番で外せます。
実はエスティマのドア内装を外すのは初めてです。

デッドニングとスピーカー交換は、もう10年ほど前にショップで行ってもらいました。デッドニングは予算の関係もあってシンプルですが、施工自体はしっかりとされていて、10年経過しても何ら問題なさそうです。ケーブルもそれなりのものになっていますし、バッフルボードもしっかりしたものです。

ソレは置いておいて、写真の赤丸の部分のナットとコネクタを外せば、ミラー自体が取り外せます。

赤丸部分のナットとコネクタをはすずとミラーが外れる

ここで、予めパワーウインドウを下げておけば、ミラーにアクセスしやすく、作業もしやすいということに気づきましたが、別に下げなくても問題ありませんでした。
ナットを緩めたらドアミラーを落とさないようにしっかり支えながら外しましょう。このとき窓が開いていれば、より作業しやすいですね。

復元は逆手順なので、写真は割愛します。
ドアミラー交換後、電動格納とミラー調整、ウインカー点灯の動作確認を行いました。

特に動作に問題はなさそうですね。

外した不具合ミラーの故障箇所を特定する

電動開閉不具合のミラー、微妙に動くので、モータそのものは生きていて、機械的な問題かなとは思っていました。
とりあえず分解してみます。

分解してみると、ミラー本体がアッセンブリ(業界用語で言うASSY)でしか供給されていない理由がわかりました。
電動格納モータのアッセンブリからハーネスがピラー付け根部の穴をくぐって生えているのですが。その先のコネクタハウジングが穴より大きいのです。
これは製造時にハーネスをピラー付け根の穴に通した後に、コネクタハウジングを取り付けているようです。
このハウジングは、一度取り付けると、取り外しできる構造にはなっていないようです。爪がかかっている部分を破壊したところ、コネクタは2つに細分化しました。この状態で穴をくぐらせることが出来ますが、ハウジングは破壊したので再利用できません(出来なくはないけど)。
構造がわかったので、次回は壊さずに外せなくはなさそうですが。

また、ミラー格納部の取り付け部分は、トルクスネジとなっています。幸いトルクスねじ用のL時ドライバーを持っていたので、開けることが出来ました。
トルクスネジは廻り止めのネジロックが塗布されていました。

バラバラにした後、モータが入っていると思われるハウジングを分解してみました。

モータハウジングを分解(接着されているのでかなり硬いです)

このモータハウジング(モータと減速ギヤの組み合わせ)は、内部に雨水が入らないよう、接着封印されているので、外すのに結構時間がかかりました。
外装ケースは、どうせ捨てるので、マイナスドライバーでこじりながらゆっくり開きました。粘着性の接着剤が結構強固でした。
内部は思ったよりも小型の、ミニ四駆のFA130モータのようなサイズのモータがあり、そこからウォームギヤを介して減速し、ドアミラー付け根の回転軸にトルク伝達しているようです。

そして開閉不具合の原因と思われる箇所を発見しました。

ウォームギヤと平歯ギヤの結合部がガタガタになっていた

この螺旋状のギヤ(ウォームギヤ)のシャフトに薄緑色の平歯ギヤが取り付けられていますが、この結合部がガタガタになっていてました。本来なら平歯ギヤの回転をこのウォームギヤのシャフトに伝えなければなりませんが、個々の部分の遊びが大きくガタガタなのです。
この遊びが大きいことで、ミラー自体が固定できずガタガタ動くのと、恐らく電動格納時モーターが回転した際に、シャフトが回る前に空回り平歯ギヤのみ空回りしてしまう状態のため、結果的に電動格納が出来ない(わずかに動くが空回りして動かなくなる)のでしょう。

当然この部分だけの部品はありませんし、モータハウジングだけの部品もありません。
ミラーは車体色のカバー部とミラーのみは単体部品供給されていますが、それ以外の部分がASSYでしか販売されていないのも、バラしてみて納得しました。
幸い、エスティマは量販車だったので、中古部品はいくらでもあるのです。
これが希少車で中古部品も手に入らないとなると、こういった分解を行って直すしかありません。こういう時に量販車は助かりますね。

ということで、ミラーは直りましたが、構造的に良くないですね。これはいつか摩耗してガタガタになる運命にある構造です。
電動格納、あまり頻繁に使わないようにしないとね…