「3Dプリンタ」タグアーカイブ

ラズパイ用のカメラスタンドを3Dプリントしてみたが…

先日購入して、Pythonの勉強やら色々やっているRaspberry Pi 4Bですが、ラズパイ専用カメラのスタンド、前回はネットで拾ってきたデータを3Dプリントしてみましたが、今回はラズパイのケースに載せられるスタンド、というコンセプトで、自分で作ってみました。

まずは、フリーのCADソフト、DesignSpark Mechanical(DSM)を使用して、3Dモデルを作成します。このソフト、フリーソフトで商用利用も可能(フリーCADソフトでも商用利用は有償というものは多い)で、インターフェイスもシンプルかつ洗練されていて使いやすいです。
私は業務ではCATIAという、高価なソフトも使っていますが(使っていると言うだけで、独学なので全く使いこなせていない…)、CATIAのように後で操作を修正したりはできないものの、直線と単純な曲線主体のシンプルなデザインを書くのであれば、むしろDSMの方が楽で…。
いや、CATIAはもともと設計が本業ではないため、独学でちょこっと操作できているだけで、全く使いこなせていないだけで、本来はもっと高度なデザインが出来るのです。でも、フリーのCADでも、頑張れば、高度なものも設計できるので、そこは使い方次第ですね。

フリーCADのDesignSpark Mechanicalで3Dモデル作成

で、これを職場のFDMの3Dプリンタで出力してみました。

ラズパイのスタンドを3Dプリンタで出力

基板を差し込むだけのシンプルな設計は、拾ってきたデータとほぼ同じで、フレキシブルフラットケーブル(FFC)の長さ分、高さを出してみました。本来はこれがラズパイケースの上に載せられるはずなのですが…

手で抑えないとやっぱり倒れてしまう…もう少し高くしたほうがいいのか。でも高すぎても何だしねぇ。

西洋ネズミのマスキングテープで固定してみるが…

仕方ないので、某有名な西洋ネズミwのマスキングテープで固定してみました。。意外と悪くないw
デモテープも少しずつ剥がれちゃうんですよね。もう少し高さを出してみますか。

あるいは、ラズパイケースに載せなくてもいいかな? さてどうするかな。

TCT Japan 2020にいってきた

昨日、お仕事の商談…というよりは情報収集で、東京ビッグサイトで開催されていたTCT Japanに行ってきました。

東京ビッグサイト

国内最大級3Dプリンティング & AM技術の総合展

と銘打っています。

仕事で使えそうなフィラメントやら機械やらを調査。知っている営業さんから「大きな声では言えませんが…」という裏情報もらったり、色々サンプルいただいたり。

その中で気になっていたにがこちら。

Nikon Lasermeister 100A

画像はNikonのHPより引用

Nikonも光加工機 Lasermeister 100Aを展示していました。加工機、というので、てっきり3次元加工機なのかと思ったら、指向性エネルギー堆積法(Directed energy deposition)による3Dプリンタなのですね。名称が「加工機」となっているので、ちょっと誤解を招きやすいかなと思いました。

指向性エネルギー堆積法とは、簡単に言うと、肉盛溶接みたいなもので、レーザーを当てて、そこに金属粉を噴出させて、金属粉を溶かしながら造形していく方式です。なので、元々ある物体に肉盛りで追加工を行うこともできます。例えば、穴の空いた金属部品の穴埋めや、既存のものに3Dデータよる追加造形も出来るそうです。

カタログを頂きました

お値段は5千万円程度で、従来の同様なプリンタの半額。自社のレーザーを活用できるので、ライバルより安くできるとのことでした。この辺りは、さすが光学メーカーですね。

金属の粉末を噴射させるので、金属のプリンタで一般的な、槽内の窒素ガス充填は必要ですが、焼結は不要だそうで、別途焼結炉が不要だそうです。

金属の粉末を敷き詰めて焼結させる方式と違って、この1台でプリントを完結でき、場所も従来よりとらないのが強みだそうです。

同様の方式のプリンタでは、低価格だそうです。

これに限らず、従来より造形品質が良くなっていながら、価格が大幅に下がっている製品が多く、まだまだこれからもこの市場は伸びそうですね。

もっとも、もの作りが完全に3Dプリンタに置き換わる訳ではなく、もの作りの可能性が広がると言えるでしょうね。

他の技術展も同時開催していて、母校の大学も出展していて、懐かしくお話しさせていただきました。

では帰ります。

帰ります~