さらばジャパニーズファントム!

航空自衛隊百里基地の公式Twitterより、最後のF-4EJファントムIIの飛行隊だった第301飛行隊が、三沢基地所属の第3航空団に移動したこと、F-4EJ改ファントムIIの運用を終了したことが発表されました。

個人的には、今月頭に最後のファントム撮影を終えました。
301SQのファントムの最後には立ち会えませんでしたが、これで正式に、戦闘機部隊としては、現役で飛ぶ日本のファントムの運用が終了したことになります。

残りの現役ファントムは、飛行開発実験団所属の4機となりますが、戦闘機部隊のファントムが全て運用した現在、こちらも今年度内には退役となるのでしょうね。

F-4EJ (17-8301) 2019年10月撮影

301号機は、1971年に導入されたF-4EJファントムの初号機で、302号機とともにアメリカのマクダネル・ダグラス(当時:現ボーイング)で製造された機体で、それ以降はライセンス国産となっています。

製造から約半世紀、2020年現在も現役で飛ぶ、戦闘機としては我が国最古の機体です。途中多くの機体は改修されて、レーダーなどが改装され、HUD(ヘッドアップディスプレイ)が搭載されるなどしましたが、301号機は、導入当時のままの姿です。よく半世紀も維持できるものだなと感心します。

個人的に初めてファントムを生で見たのは、1998年の航空自衛隊千歳基地の航空祭でした。

既に、北海道では、戦闘機部隊は全てF-15J/DJに切り替わっていて、ファントムは百里基地の偵察部隊の501SQ、F-1からF-2配備までのつなぎとして、8SQに所属していた三沢のファントムが展示されていました。確か、展示のみで、飛行はなかったですね。

当時のフィルム、上にアップしたように、変色が始まっています。フィルムシートからはみ出て空気に接するフィルムは、変色が激しいようです。

F-4EJ改 (37-8308)

こちらは1999年の千歳基地航空祭より。やはりファントムはゲスト機なので、飛行展示はなし。後ろにT-33Aが見えますが、これも、これが最後の航空祭となってしまいましたね。

2006年 入間基地航空祭で展示される8SQのF-4EJ改 (57-3854)

就職、転職を経て、2006年、初めて入間基地航空祭に行ったときに見た、やっぱり8SQのファントム。8SQのファントムに、何故か縁がありました。洋上迷彩になっていますね。

飛んでいるファントムを撮れたのは、2008年に入って、初めて百里基地で撮影をしたときでした。

RF-4EJ (77-6392)

懐かしいですね。
ファントムをもっとたくさん撮るようになったのは、2010年代に入ってからですね。

たまには魚眼で

Twitterには上げた写真ですが、魚眼レンズもたまには使おうってことで。

AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D


魚眼レンズは、その特性上、画面の周辺になるほど直線の被写体が歪むため、個性的な写りになる反面、ただ撮ると単調な絵になりがちで難しいですね。
超広角レンズとなるため、被写体との距離も重要です。

Nikonは現在、ズーム魚眼レンズAF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDしかラインアップになく、単焦点レンズはすべてディスコンになってしまいました。
一方、Zマウントでの魚眼の発売はまだありません。需要が少なく後回しになっているのでしょうが、かつて魚眼レンズと言えばNikonだった時代もありました。ぜひとも単焦点レンズは、Zマウントで復活させてほしいものです。ミラーレスならではの光学設計で、よりコンパクトにできるはずです。

どれもJPG撮って出しです。解像力は十分にあります。どうしても空をとりがち(というか写ってしまう)なので、快晴より写真のように雲があったほうが、より印象深くなりますね。

縦の絵でも撮ってみましたが、もっと鉄塔に近づいてみても良かったな。

もう中古でしか買えませんが、Dタイプ最後の魚眼レンズ、Fマウントユーザーなら1本持っておいても良いかも。

【森喜酒造場】るみ子の酒 特別純米 濁り生原酒

関東では扱っている店が少ない気がする「るみ子の酒」。ご存じの方は、漫画「夏子の酒」の作者の方が書いたるみ子さんのラベルでおなじみのお酒です。

今回はその「るみ子の酒」の新酒、しかも濁り、吹き出し系と来ました!

【森喜酒造場】るみ子の酒 特別純米 濁り生原酒

ラベルは、るみ子さんは載っていなくて、代わりに長文の注意書きが書かれています。

火入れしていない活性濁りです。酵母が米に含まれる糖分を分解して、アルコールと二酸化炭素を生成します。

酒米は山田錦を25%、掛米に伊勢錦を使用、精米歩合は60%、日本酒度は+7と辛口です。

この瓶はねじ込みタイプのキャップなので、キャップを少しだけ回して、ゆっくりガス抜きします。一気に開けると吹き出しそうな感触ですね。ご覧の通り、3分ほどシュワシュワと泡が出てきました。落ち着いたら開栓します。注ぐ頃には、そこまでシュワシュワ感はなくなっていますね。

注ぐ頃にはガス感は落ち着いています

吟香は薄い感じです。口に含むと、にごり酒の特徴、サラサラとした米の細かい粒子を感じますが、まずはお米の素直な甘みが伝わります。プチプチと残った炭酸のせいか、日本酒度+7から想像するほどの辛さは感じないですね。酸味は少なく、フレッシュな酒で表現される柑橘系とは違う方向で、素直に米の甘みですね。
後味に辛さが来ますが、やはり日本酒度+7から想像するほどの辛口感はありません。程よいどっしりですね。

アルコール度数は18度とありますが、恐らくもうちょっと置けば、そのくらいに達するのかな? 呑んだ感じでは、底までアルコール度数を感じないくらいフレッシュな感じです。でも、後味がそれなりにどっしりさを残すので、やはり度数は少し高めかな?
フレッシュさはあるけど、ただのフレッシュな酒ではない、そんな懐の深いお酒ですね。


なんでもこのお酒、結構テレビで紹介されて、吹き出すパフォーマンスのイメージが付いているようですが、発酵状態は瓶それぞれ、自分の買った個体は、多分一気に開けるとお酒は漏れそうだけど、高く吹き出す、という感じまではなかったですね。
とは言え、ゆっくり少しずつ開栓する、これはしっかり守りましょう。

コールマンのアウトドアワゴンを買ってみた

最近よく大きな公園に行くのと、買い物で荷物運びに使っているベビーカーがガタガタになってきて、もうベビーも居ないので、そろそろ廃棄しようということになり、その大体として買ったのがこちら。

コールマン アウトドアワゴン

ええ、この手の大きい公園やらキャンプ場なんかでよく見かけるやつです。ド定番の赤。なぜなら、この色が一番安いから。

Amazonでもこれだけ価格差があります(執筆当時)。なので、見かけるのはやっぱり赤が多いですかね。3割近く価格差があるのだもの(笑)

大きいのでたくさん載せられる!

ストライダーも入るくらい大きい

いやぁ、予想以上に大きいです。これ、都内マンションだと、エレベーターのサイズによっては結構厳しいかも?
うちのマンションだと、これをエレベーターに入れて、家族以外に人が乗ってくると、ちょっと狭いかも…。
戸建て住まいなら、ぜんぜん大丈夫なんですけどね。

あと、ワゴン自体の重量がそこそこあるので、車に載せるのは、女性だと少し大変かも? 畳むのも、サイズが大きいので割としんどい…。とまあ、大きいなりの欠点もありますね。それでいうと、片手で畳めるベビーカーってよく出来ていますね。

たくさん載せられる(100kgまで可能)ので、調子にのって載せすぎると、引っ張るのは大変なのでご注意を。登り坂は結構重いし、下り坂は注意が必要です。
タイヤはそこそこ大きい(他メーカーではもっと大きいのもありますが)ので、未舗装の道の上や芝の上も、問題なく進めます。
もっと路面の悪いところでは、タイヤの大きいモデルが適していると思いますが、逆に舗装路では大きいタイヤは抵抗のもなるので、その辺りどういう場所で使うかも考慮したほうが良さそうですね。
コールマンが多く使われているのは、値段もそこそこで、使い勝手も中庸と行ったところなのでしょうね。

畳めばコンパクト!

この手のワゴンのよく出来ているところ。畳めばちょっとした場所に置けるくらいにコンパクトです。

あんなに大きなワゴンが、ここまでコンパクトに畳めます。中敷きを収納できるカバーが付いていて、そのカバーを付けた状態で引っ張ることもできるので(カバーが外れないように留めることができる)、買い物で持っていく時も便利そうです。
うちは、今住んでいるマンション駐車場にミニバン用の空きがないので、車を使う場合は少し離れた駐車場まで行く必要があり、これは地味ながら便利ですね。


都内アパート・マンションぐらしには少し大きめなので、注意は必要ですが、非常に便利ですね。遊び道具やテントなんかを載せて移動するのは本当に便利。個人的にも、大きめのカメラバッグや三脚も積めるのは利点ですね。

マンション暮らしなら、もう少しコンパクト、かつ荷室の背が高い山善のワゴンという選択肢もありそうです。

いずれにしろ、これで大きな公園に行くのも、色々遊び道具を持っていけそうです。

次期27インチ4Kハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイ考

以前も検討しつつ、時が流れてしまっていますが、12年使用しているNEC MultiSync LCD2690WUXiの後継機をそろそろ検討しています。

4Kの時代になってきたので、解像度としては4Kは欲しいところ。もちろん、IPS液晶、ハードウェアキャリブレーション対応、AdobeRGB色域を確保、10bit表示は最低限欲しいところです。

しかしながら、まだまだ選択肢は少ない、かつハードウェアキャリブレーション対応機はおしなべて高価なのが難点です。

というわけで、検討している27インチディスプレイを比較してみました。それより大きいのは、置けなさそうなので。

EIZO ColorEdge CS2740DELL UP2720QBENQ SW271ViewSonic VP2785-4K
画面サイズ27インチ27インチ27インチ27インチ
解像度3840×21603840×21603840×21603840×2160
パネルタイプIPSIPSIPSIPS
バックライトタイプ高色域LED白色LED白色LED白色LED
カラーモードAdobe RGB
sRGB
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
BT1886 BT.2020
AdobeRGB
sRGB
DCI-P3
BT.709
AdobeRGB
sRGB
BT.709
DCI-P3
表示bit/LUT bit10bit/16bit10bit/?10bit/14bit10bit/14bit
HDRHDR10HDR10
ユニフォーミティ補正対応(自動)対応(自動)非対応対応(CAL時手動)
H/W CAL外部キャリブレータ内蔵/外部キャリブレータ外部キャリブレータ外部キャリブレータ
入力端子USB Type-C (DisplayPort Alt Mode, HDCP 1.3), DisplayPort (HDCP 1.3), HDMI (Deep Color, HDCP 2.2 / 1.4)1 x DP 1.4(HDCP 2.2)、2 x HDMI 2.0(HDCP 2.2)、1 x Thunderbolt 3(DP 1.4)2x HDMI 2.0、1x DP 1.4、
1x USB Type-C
DisplayPort 1.4 x 1 / Mini DisplayPort 1.4 x 1 / HDMI 2.0 x 2
遮光フード別売り付属付属別売り
実売価格18万円強18万円弱
(キャンペーン価格時)
13万円強10万円弱
27インチ 4K ハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイ

思いつく4機種を並べてみました。

EIZO ColorEdge CS2740

EIZO ColorEdge CS2740

本命ですかね。EIZOといえば、まだメーカー名がナナオだったCRTの時代から、プロフェッショナル向けモニタのメーカーとして有名です。
CRTから液晶ディスプレイに時代が変わる頃、ColorEdge系はやや不作で(よりによって見る角度で色が変わるVA液晶だった)、それが理由で、今Yamaroが使っているNEC LCD2690WUXiにしたという経緯もありましたが、今ではやはりアマチュア向けとしても最高峰のディスプレイメーカーとして君臨しています。

CS2740は、待望の27インチ4K液晶ディスプレイとして登場、ハイアマチュア向けCSシリーズとして、性能に非の打ち所はないですね。まさに待っていました!的なディスプレイ。

USB Type-Cの接続も可能で、トレンドは抑えています。
ただし、HDR10といった表示には非対応、DCI-P3やBT.2020といった動画系の表示設定には非対応と、写真編集向けとして特化されています。動画向けには、CS2740-Xが存在しますが、なぜわざわざ分けたのでしょうね?

写真向けディスプレイとしてはハイアマチュアが買える最高峰ですが、価格は18万円強と高価な上に、遮光フードは別売りというのが難点で、遮光フードを買うとトータルで20万円近くしてしまいます。

DELL UP2720Q

DELL UP2720Q

DELLといえばパソコンメーカーですが、ディスプレイにも力を入れているメーカーです。実はこれまでもハードウェアキャリブレーション対応液晶は出していましたが、イマイチ知名度がありませんでした。

そのDELLが初めて出した27インチ4Kハードウェアキャリブレーション対応モニタが、DP2720Qです。
以前の同社のディスプレイにはなかったユニフォーミティ補正や、遮光フード付属など、やっと候補にできるディスプレイになった気がします。

ただ、相変わらずDELLのHPは情報が不足で、スペック表を書くのにも、レビュー記事やニュースサイトの記事を参考にしました。せっかくのディスプレイが、HPの情報不足故に、やる気があるのかないのかイマイチわかりません。

動画系のDCI-P3、BT.709、BT.2020に対応し、USB Type-C接続も可能と、最近のトレンドは全て抑えています。

また、比較4機種で唯一、キャリブレーターを内蔵しているのも特徴で、遮光フード付属と合わせて、初期投資を抑えられるのもポイントです。

ただし、値段はEIZOに迫る18万円弱(DELLキャンペーン価格時)で、キャンペーンがないと20万円以上するなど、EIZOとほぼ同じ値段となり、だったらDELLよりEIZOにするよね、となってしまうのが残念なところ。

BENQ SW271

BENQ SW271

BENQと言えば台湾のディスプレイメーカーで、昔は安物がメインだった気がしますが、今ではPC用ディスプレイメーカーのトップ3に入るメーカーです。
BENQがハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイを出していることを知ったときは、衝撃を覚えるとともに、日本のメーカーの凋落を感じたのも事実。
今は撤退した三菱ディスプレイや、27インチ4Kディスプレイの販売がなく、ハードウェアキャリブレーション対応機も数が少なくなってきた、シャープNECディスプレイも、選択肢にないわけです。

BENQ SW271は台湾メーカーらしく、コスパが高く、なにせ13万円強で変えてしまうのですから、国産勢(もはやEIZOしか存在しない…)が真っ青ですね。

HDR10対応、かつBT.709、BT.2020やDCI-P3といった動画系表示に対応しているものいいですね。

遮光フードも付属じて、もはや非の打ち所はないと思われるディスプレイですが、唯一のウイークポイントとして、写真編集用ディスプレイには欲しいユニフォーミティ補正(色ムラ補正)がないこと。
やや色むらが大きいというユーザーレビューも見かけました。
この辺りが気になるのと、発売が2017年とこの中ではやや古く、ユニフォーミティ補正付きの次期モデルがそろそろ出るのではないか、というのもあって、今手を出しにくいかな…と個人的に思っている機種でもあります。

ViewSonic VP2785-4K

ViewSonic VP2785-4K

恐らく、これ以上のハイコストパフォーマンスモデルはないと思われるのが、ViewSonic VP2785-4Kです。

ViewSonicというメーカーは、正直馴染みがありませんが、台湾でも中華メーカーでもなく、アメリカのメーカーです。CRT時代には日本に輸出していましたが、液晶時代は日本での販売はしばらくなく、ここ最近販売を再開したようです。

何と言っても、そのコスパの高さは、BENQの更に上を行き、なんと最安値で10万円を切っています。

にもかかわらず、人感センサー付き、DCI-P3やHDR10対応、USB Type-C対応と、トレンドもしっかり押さえています。
ユニフォーミティ補正も備えていますが、他社は自動で計測して補正するのに対し、本機はキャリブレーション時に、画面の複数の場所にキャリブレータを置いて計測するので、面倒なのが難点です。そこが価格なりと言えば価格なりですが、BENQ SW271はそもそも非対応なので、なかなか健闘していると言えます。

欠点は、日本での知名度が低く、サポート体制がよくわからないことでしょうか。

とはいえコスパ最強なので、2台目モニタとしても使える価格なのが魅力でしょう。なお、Amazonには取り扱いはありませんでした。


遮光フードですが、国内正規販売では取り扱いはないものの、輸入で純正の物があるようです。ただ、簡易的にかぶせるタイプみたいですね。


以上、27インチ4Kのハードウェアキャリブレーション対応モニタ4機種を挙げてみました。この中では安心安定のフラッグシップEIZO、色々惜しいDELL、知名度とコスパのBENQ、最強コスパのViewSonic、という感じで、迷うところですね。

ただ、今使っているNEC LCD2690WUXiが自動ユニフォーミティ補正対応なので、それを考えると、EIZOが高くても安心かな、と思います。値段だけがネックです。さてはて、どうしようかな?

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

キタコレ! ついに開けました。実は買うのは初めてだった「神蔵(かぐら)」ですが、初めてなのに限定品の裏バージョンがあったので、そちらに手が伸びてしまいました。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

以前は100本限定だったようですが、今回はそう記載されていないようなので、限定ながらも数は少し増えたのかな?

酒の絞りの「責め」の部分を使用したお酒です。
「責め」とは、酒の搾りの3段階あるうちの、一番最後に絞る部分です。
日本酒は、お米を使うため、醪(もろみ)とよばれる、タンクで仕込んで米と米麹と水分になっている状態です。その水分の部分が日本酒となっており、醪を酒袋に入れて濾すことで、酒粕と日本酒に分離させます。
酒袋に入れて最初に出てきた部分を「あらばしり」、その中間を「中汲み・中取り」と呼び、最後に圧力をかけてぐっと絞った部分が「責め」と呼ばれます。

「責め」の部分は、圧力をかけるために、酒粕に含まれる雑味感も出やすいため、独特の味わいになると言われています。あえてこの部分を詰めたお酒が、今回の裏神蔵です。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

仕込みずいは井戸水、酒米は京都産五百万石です。精米歩合50%の大吟醸、ここのところ普通酒やら本醸造酒をよく呑んでいたので、久しぶりの大吟醸。

まず、吟香が素晴らしい! きれいに香ります。さすがに純米大吟醸の無濾過生原酒だけあります。

口に含むと、ごくわずかに微発泡感あり。最初にフレッシュな洋梨のような甘さと酸味、後味に独特の苦味と辛さあり。責めだけに、少し独特な後味ですが、決して嫌な後味ではなく、かなり好みです。

「責め」と聞くと、濃厚かつ癖があるもの、というイメージでしたが、良い意味で覆されました。濃厚ですが、苦すぎず、癖も強すぎず。

【松井酒造】裏神蔵 流通限定品「七曜」責め 純米大吟醸 無濾過 生原酒

少し温度が上がると、より濃厚に。冷酒のときは最初にフレッシュさが出て、後から濃厚さが出ますが、温度が上がるにつれ、フレッシュさより濃厚さが強く出る印象。どちらが好みかは人それぞれでしょうが、個人的にはこのお酒は冷酒で楽しみたいです。


限定酒だけに、まず買えるお店が限られ(このお酒は練馬区のうえも商店で購入)、すぐに売り切れてしまうので、出会えたのは本当に良かった!
次は通常の神蔵も買ってみたいです。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

珍しく妻が買ってきたお酒です。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

初めての銘柄です。妻いわく、お店で限定生産品だったので買ってみたそうですが、見た目そんな感じはなさそうなので、メーカーHPを調べてみたら、定常販売酒のようです。
多分お店の勘違いでしょうね。八戸の酒造なので、関東圏であまり流通しないからでしょうけど。

純米酒で酒米は青森産のお米とのことですが、種類は非公開。精米歩合65%、日本酒度はラベルにはありませんが、HPでは-25と記載されています。

燗酒コンテスト2020で金賞とありますが、出品の3割は何かしら入賞するので、この手のコンテストって何か意味があるのだろうか…。日本人はこういうのが好きですからね。モンド・セレクションとかね。

【八戸酒類】五戸のどんべり 純米にごり酒

にごり酒ということで、それなりに雑味感もあるものの、日本酒度-25から想像する甘味は少なく、どちらかというと優しい甘みの後に、苦味と辛さが後からついてくる印象。
総じて優しい味で、アタックは少なめ。というのが冷酒での印象。

メーカーHPでは燗は△の表記でしたが、ぬる燗で金賞だったようなので、そうしてみました。なぜあまりおすすめではない飲み方の燗酒コンテストに出品したのか…。

ま、それはともかく、燗酒でもいけますね。どちらかというと、割合少なめの甘みが、ぬる燗ではちょうどよいバランスになった気がします。妻は常温が良いな、とのことです。冷酒がおすすめみたいですが、やや甘みが少ないので、少し温度を上げたほうがバランスはいいようです。


年末になってきましたので、正月に飲みたいお酒も調達しないとな…。あ、燗に合う樽酒を注文して、今週末から受取開始なので、それを充てようかな?

D850用にCFexpressカードを買ってみたのでXQD, SDと連写比較してみた

先日、Nikon D5, D850, D500がCFexpressカードに対応するなど改善したファームウェア(F/W)を発表して、早速手持ちのD850のF/Wをしました。

当初から使っているLexarのXQDカードは、それ1枚しか持っていなくて、予備のない状況でした。
ダブルスロットのD850は、メインで使っているXQDの128GBがなくなったとしても、シームレスにSD(手持ちはSanDisk Extreme Pro UHS-II 128GB)に書き込みできるため、この2枚のカードが埋まってしまうという経験はなく、普段はXQDも128GB目いっぱいに撮ることもなかったのですが、やはり予備は欲しいなぁと。
というのも、連写時のバッファ開放(≒メディアへの書き込み速度)は、明らかにXQDのほうが速いからです。先日も百里基地で撮影していて、久しぶりにXQDが満杯になって、SDに切り替わったのですが、バッファ開放の遅いこと…。
Nikon D4, D5, D6がXQDダブルスロット(D5, D6はCFexpressにも対応)となっているのも、プロ機だけにメディアの差があってはならない、ということなのでしょうね。

メディアはPROGRADEを買ってみました

さて、せっかくCFexpressに対応したので、メディアを買ってみることに。ちょうど、見計らったと思われるタイミングで、PROGRADEがセール販売を実施(現在は終了)したので、PROGRADEのGOLD 128GBを買ってみることに。
ただ、128GBは在庫処分だったようで、私がセールで買った後に品切れとなり、現在はAmazonではラインアップされていません。

現状、PROGRADEのメディアは、Amazonでは256GB以上のラインアップとなっています。

アップグレードなら256GBもよいのですが、3万円超えは高い…。ここ3年、高速フラッシュメモリは、容量に対しての価格があまり下がっていない印象ですね。

PROGRADEは、旧Lexarの副社長とエンジニアが立ち上げた若い会社ですが、元Lexarの関係者だけに、品質的な部分も問題はないでしょう。

書き込み速度が550MB/sと遅くて良いなら(それでもXQDより少し速い)、安いSUNEASTのメディアもあります。ただし、現時点でNikonのカメラでの動作確認はされていないようなので、人柱覚悟ですね。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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CFexpress対応になったから速く書き込めるわけではない

Nikon D5, D500は2016年、D850は2017年発売で、いずれも3,4年以上経過しています。CFexpressが出回りだしたのは、これより後なので、XQDとCFexpress Type Bカードが同じ形状でPCIe接続だとしても、それだけで互換性があるわけではありません。

XQDはPCIeでもGen1(PCIe1.0)またはGen2(PCIe2.0)接続なのに対し、CFexpressはGen3(PCIe3.0)に対応しています。また書き込みコントローラーの言語は、XQDか独自規格なのに対し、CFexpressはPCのM.2 SSDでおなじみのNVMeを採用しています。
言語の部分は、読み書きコントローラーのファームウェアアップデートで解決できたとして(デジカメWatchのこの記事が詳しい)、物理的なPCIe接続はアップデート出来ないため、当初XQD専用として発売されたカメラは、例えCFexpress対応しても、XQDのPCIe2.0(1レーン)では、最大の読み書き速度は500MB/sまでとなるため、速度アップは期待できないということになります。

ちなみに、CFexpressのPCIe3.0は、2レーンで2000MB/sとなり、現在発売されているCFexpressカードの多くが読み込み1700MB/s前後、書き込み1200~1500MB/sとしていることから、PCIe3.0の2レーン対応のハードであれば、これらのカードの性能を存分に発揮できると思われます。
もっとも、スチル撮影だけなら、ここまでの速度は必要とされず、メインは4K60pや8K動画書き込み、RAW動画書き込みといった用途で生かされるでしょう。

つまり、D5やD500, D850のように、当初XQDのみとして採用されたカメラは、内部接続はPCIe2.0なので、CFexpressになったとしても、カードの性能は最大限には発揮できないことになります。

連写時バッファ開放を比較

左からPROGRADE CFe GOLD 128GB, Lexar XQD2.0 128GB, SanDisk Extreme Pro SDXC UHS-II 128GB

ここにD850用のメディア3枚があります。いずれも128GBです。CFe以外は2017年にD850の導入に合わせて買ったものです。

まず、CFexpressカードをフォーマットしてみます。

ファームウェアアップデート後も、カードスロット名称はXQDのままとなっています。肩液晶の表記がXQDなので、あえて名称を変えなかったのかな?
問題なくフォーマットできました。速度も勝手も、XQDと差はありません。

それでは、連写による比較です。
普段使っている、RAWの14bitロスレス圧縮と、12bit圧縮で比較してみました。動画はD810で撮っています。

あれれ? どのカードも大差ないですね。実際の撮影では、XQDとSDカードでは、バッファ開放の速度が結構違うと感じていましたが(当然XQDのほうがバッファ開放は速い)、このテストでは大差ないという結果に。
設定も、普段使っている設定のままなのですが。

言えることは、やはり12bit圧縮は連写が長くできる、ということですね。実際、カタログスペックでもそうなっています。
そして、CFexpressだからといって、バッファ開放が速い、ということでもありませんでした。
D5, D500, D850では、あくまでCFexpressは読み書きできるだけで、XQDより速くなることはない、と言えるでしょう。

ただ、ではCFexpressカードが無駄かというとそうではなく、今後はCFexpressが中級機以上のカメラでは主流になりそうですから、今あえてXQDカードを買う必要はないのかな、とも言えます。


おまけ、XQDカードリーダーでCFexpressは読めるか?

上にも書いたように、コントローラーの言語がXQDとCFexpressで異なるため、ファームウェアアップデートでもない限りは、形状が同じでも使用できません。XQDの読み書き言語が日本語、CFexpressが英語だとしたら、お互い会話できないのと一緒です。

試しに、手持ちのXQD/UHS-II SDカードリーダーの、SONY MRW-E90にCFexpressカードを挿入してみました。

XQDカードリーダーでCFexpressカードは認識しない

一瞬、アクセスランプが赤く光りましたが、その後は消灯のままで、カードがないときと同じ状態でした。

このカードリーダーがアップデートでCFexpressに対応することは、恐らくないでしょうし、カードの性能を活かせない以上、メリットもありません。

カメラ側の書き込み速度は向上しなくても、PCへの取り込み速度はCFexpressカードリーダーを使えばカードの性能を活かせる(ただし、書き込み先がHDDだとそこがボトルネックになる可能性あり)可能性は高いです。

SONYのMRW-G1なら、XQDとCFexpress Type B両方に対応します。今後はこういったカードリーダーが必要ですね。

PROGRADEのリーダーはCFexpress/SD UHS-II両対応です。ただし、XQDは読めないのが難点。すべて対応となると、面倒なのでしょうね。

【豊島屋酒造】金婚 上撰

10月に豊島屋酒造の直売店のガチャガチャで当てたお酒です。

【豊島屋酒造】金婚 上撰

金婚の上撰は本醸造酒で、酒米は飼料用米としてよく使われる「アキヒカリ」、精米歩合は70%です。日本酒度は+1。

アキヒカリ、飼料用米用早生品種とされていて、いわゆる白飯で食卓に出る飯米でもなく、日本酒で使われる酒米でもない、飼料用なので、主に家畜の餌に使われるお米です。
そう聞くと、なんだか美味しくなさそうな印象ですが、あえて使っているのだから、恐らくは値段が安く大量生産に向いたお米なのでしょうね。そして飼料用だけに、糖分が少なめなのかな、という印象。

【豊島屋酒造】金婚 上撰

前回呑んだ、普通酒の金婚が「こしいぶき」という飯米を使っていたので、あえてワンランク上の本醸造の金婚が飼料米を使っているのだから、それなりの理由があるのでしょう。

熱燗推奨なので、湯煎します

常温(ひや)から熱燗の温度がおすすめなので、熱燗にしてみます。

ん? 熱燗にしたのにも関わらず、あっさり目の味かも。甘味は控えめ、かと言って辛さもほどほど。日本酒度は+1で中庸と言えますが、ここまでスッキリな日本酒はなかなかないかな。

雑味はそれなりにあるので、スッキリと言っても、大吟醸酒のようなスッキリではないけど、本醸造酒としてはスッキリですね。
蕎麦屋によく卸しているお酒らしく、蕎麦の味を邪魔しない設定になっているのかもしれませんね。


この金婚も、よくある安酒…といっては失礼だけど、安酒にありがちなアルコール臭さは抑えられていて、旨味はもう一歩だけど、安い割には健闘しているのかな、と思います。
寒くなったこの時期なので、熱燗やぬる燗でこういうお酒を飲むのも、たまには良いですね。

【百里基地】20/12/1の記録4

今回でラストです。Yamaroにとってはファントムの見納めとなります。
ハイスピードタキシーを行うようです。ハイスピードタキシーは、エンジン出力を上げ加速し、飛び上がらず減速します。ファントムのように、一般的に戦闘機には逆噴射機構はないため(トーネードやJ37ヴィゲンのように装着した例もありますが)、ファントムだとドラッグシュートで減速、F-15だとエアブレーキで減速ですね。

355号機、395号機に続き、スペマの436号機もタキシング開始し、まずは355号機からスタート。

355号機のハイスピードタキシーは、動画で撮ってみました。

F-4EJ改 (57-8355) ハイスピードタキシー

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRで、手持ちで動画を撮る! 腕が!腕が厳しい! 本気で動画撮る人は、3m近く足が伸びるGITZOのGT5563GS辺りを使っているのでしょうけど、こちとら手持ちです。腕がつるかと思いました(笑
最初からちょっと斜めになっているし、後半グダグダなのは腕がつりそうだから(笑
雰囲気をお楽しみいただければ。

ハイスピードタキシーは、動画のほうが良いなぁと思いました。写真だとちょっと映えないね(笑
スペマ436号機が動かない…先に上がっていたF-2が降りてきたから、それ待ちでした。

そして動き出す436号機。アラハンからは、ディテールを楽しむのが精一杯ですが、ちょうど順光になるので、個人的には436号機の素晴らしい塗装を楽しめる、最後の機会となりました。

ありがとうファントム! そして301SQの皆様、お疲れさまです! これにて、個人的に動くファントムの撮り納めとなりました。

最後に、3SQのF-2の降りを見て、今年の百里基地撮影は終了となりました。
ここでは少しシャッター速度を落として、流し撮りを。ま、流すってほどは落としていないですけど…。

さて、ナイトまでは居られないので帰ろうかな、と思った15時過ぎに、陸自のチヌークが降りてきました。

CH-47JA (52960)

実は、この撮影の前の週から、既に2機の陸自チヌークが展開していて、何だろうと思ったら、もしかしたらピットファイヤー訓練のためだったのかな?

陸上自衛隊と共同訓練だったようです。

というわけで、今年の百里基地撮影は、今度こそ終了。
COVID-19に翻弄された1年でしたが、来年はある程度収まってくれることを祈りつつ、撮り納めとなります。
301SQのラストフライトは、仕事がもう休めなさそうなので、他の皆様の写真に期待したいと思います。

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