「自衛隊・ミリタリー」カテゴリーアーカイブ

【百里基地】22/4/8の記録2

続き!
桜とF-2を絡めたいと思っていたけど、上着もいらないこの陽気では、滑走路どころか、わりと上空も陽炎の影響があって、厳しい状況。

が、この日奇跡が起きました! 03Rに降りたF-2B、これはいつものことですが、他の機体は違いました!

え、まさかの03L、ウエスト降り!? 近い! こっちは600mmにテレコン着けて850mmの超望遠。200-500mmを着けたD850は、どうせ使わないと思って車の中。テレコン外す時間もない。ええいこのまま撮っちゃえ!

まだファントムや305SQのイーグルがいた時代は、時々上がりやランディングもウエストがあったし、更に遡ると茨城空港がまだ建造中だった時代は、ウエストをガンガン使っていましたね。
時代が変わり、3SQのF-2だけになってからは、殆どなかった(少なくとも自分にとっては)ので、久しぶりにテンション上がってしまいました。アホみたいにシャッター切ってしまいました…。
しかも、最近あまりいかなかった北門で撮れたのも良かった。陽炎の影響はあるけど、やっぱり近くで見るとカッコいいですわ。
F-2、光の向きで色も変わるし、写真を撮るのが難しい機体だけど、順光だと生えますね。

救難のUHはタッチアンドゴーの上がりはなり攻めていました。16時の上りを見てこの日の撮影はタイムアウト、終了としました。

507号機はハイスピードタキシーだったのかな? 最後の上りはA/B焚いての上がりでした。F-2もかなりのダッシュ力ありますね。すこーしだけブレちゃったな。

【百里基地】22/4/8の記録1

毎年この時期は年度始めで何かと忙しく、なかなか桜と絡めて撮影する機会に恵まれませんでした。
が、今シーズンはちょうど業務の谷間が重なって、休みを取ることができました。ということで百里基地にゴー!
関東は桜も終わりですが、北関東はちょうど満開かな。

桜と戦闘機の撮影ポイント、以前は入れた場所も、今は立入禁止場所になったりと、年々撮影環境が厳しくなっています。
ということで、1stは久しぶりに高場池緑地広場で撮影。が、構図などいろいろ失敗でした…。
レンズはNIKKOR Z 24-200mmでしたが(このレンズは未紹介でしたのでそのうち)、画質は良いのですが、ミラーレスカメラ用のレンズ、今はフォーカスリングではなく、コントロールリング、つまり、フォーカスユニットとは機械的につながっておらず、リングはエンコーダが入っていて、電気的にフォーカスを動かしています。カスタム設定で絞りなど割り当てることも可能。
なので、フォーカスの目盛りはレンズ側にはなく、どこにフォーカスを合わせているのかが分かりづらい。無限遠に合わせておきえばいいと思って、AFモードのまま合わせた結果、微妙にオーバーインフ(レンズは温度などの要因で無限遠位置が微妙に変わることがあるので、多少の遊びがある)気味になってしまいました。
最初からMFモードにしておけばよかったな。極度にオートフォーカス化した結果の弊害ですかね。
実は旅客機には微妙にピントが合っていません(汗

1stの降り

この日は色々撮影ポイントを移動した結果、撮り逃しも多数。まあ、いつも同じ場所でも飽きるしね…

午後、久しぶりの北門。ここからなら、桜と絡められる…と思ったけど、気温が20℃近くまで上がり、陽炎のひどいこと。ああもうそういう季節なんですね。

前回のZ 9デビューでは、AF-S 600mm f/4Gでしたが、今回はさらにテレコンTC-14EIIIを着けての撮影。
ファントムと比べて機体の小さいF-2だけに、基本はテレコン着けたほうが良いかな? 撮影スポットにも寄りますが。

続く…

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その4

ダラダラ引きずってきましたが、これにてラストの、YOKOSUKA軍港めぐりで見てきた艦艇のご紹介。

地味ですが、海上にあるこちらは横須賀消磁所の消磁装置です。

横須賀消磁所の消磁装置

一般に目にすることはあまりないであろう設備で、鋼鉄で出来ている艦艇は、地磁気の影響を受けて、ごく僅かながら磁化されます。
磁気を帯びると、磁気機雷や対潜哨戒機の磁気探知で探知されやすくなることから、定期的に消磁を行っています。
ここは海上自衛隊とアメリカ海軍の共用施設です。
ロシアなんかは、艦艇を消磁用の導線でグルグル巻きにして消磁するそうですが、ここでは艦艇がここに停泊し消磁します。この施設内に消磁コイルが入っているのでしょうね。

自衛艦隊司令部側の艦艇

長浦堤防におやしお型潜水艦2隻、対岸の自衛艦隊司令部側に世代違いの汎用護衛艦が停泊。
汎用護衛艦、やはり世代の新しい「てるづき」(DD-111)と、「ゆうぎり」(DD-153)ではデザインがだいぶ異なりますね。
30年以上前の「あさきり」型と、2010年代就役の「あきづき」型では、四半世紀の世代差があるので、ここは仕方のないところですね。

海洋観測艦は海洋の情報収集に当たる艦艇で、見た目は地味ですが、対潜作戦上重要な艦艇です。同様の中国艦艇が、近年日本周辺を頻繁に航行するようになったのも、やはり対潜作戦上の海洋データが重要だからですね。

潜水艦は、今回は2世代前の「おやしお」型のみで、「そうりゅう」型は見かけませんでした。たまたまでしょうけど。

それでは、狭い新井掘割水路を通って戻ります。

横須賀警備隊側の艦艇

水中処分母船3号(YDT03)は、掃海のための水中処分部隊を輸送する船です。
特務艇「はしだて」(ASY-91)は、自衛隊の船としては異色の白を主体とした、別名迎賓艇とも呼ばれる船です。


YOKOSUKA軍港めぐりの船を降りました

ということで、約45分の船旅ですが、案内人の絶妙トークと解説を交えての航海なので、船に詳しくなくても、飽きずに楽しむことが出来ると思います。
ちょうどこの時間、雲が出てしまって天気は少々残念(このあと晴れたw)でしたが、その時々でしか見られない艦艇もあったりするので、何度乗っても楽しいですね。
なお、YOKOSUKA軍港めぐりに乗ると、案内所があるコースカベイサイドストアーズの駐車場2時間無料券が発見されるほか、ストアーズで買い物をすれば、金額に応じてさらに駐車場の○時間無料券ももらえますので、ぜひお食事やお買い物もされることをお勧めします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その3

YOKOSUKA軍港めぐりでは、主に海上自衛隊横須賀基地や米海軍の艦艇を見ることができます。
もちろん何が見れるかはその時次第なので、何度か乗ったことがあっても、結構楽しめます(艦艇ファン的には)

昨日は護衛艦「くまの」(FFM-2)をダイジェストでお送りしたので、今回はそれ以外の艦船をご紹介。

おやしお型潜水艦


軍港めぐりで一番最初に目にするのが、第2潜水艦郡司令部側に停泊中の潜水艦です。
もちろんその時々で全く何もいない時もありますし、2隻停泊していることもありますが、今回は、おやしお型1隻のみ。
ちなみに、新造直後、および練習潜水艦を除き、どの艦が行動しているか把握できないよう、潜水艦については艦名は記載されていません。
また、最大潜航深度が把握されないよう、耐圧殻の厚みがわからないように、ハッチには緑色のカバーがされています。
機密の塊が潜水艦であり、地味ながら、日本の海上防衛の砦でもあります。

護衛艦「いずも」(DDH-183)


空母化工事第1段を終えて、2021年10月にはF-35Bの着艦と発艦に成功しています。
近くで見ると、やっぱり大きいですね。それでも米海軍の空母より二回り小さいのだから、通常の空母が如何に大きいかですね。

米海軍

米海軍は多くの艦艇が停泊中で、空母ロナルド・レーガン(CVN-76)も定期メンテナンス中です。
最新のイージス駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(DDG-115)は、アーレイバーク級のフライトIIAリスタートと呼ばれていて、一度建造終了したフライトIIA型の再建造版になります。この艦は、AN/SPQ-9Bレーダーの搭載はないようです。
3隻並んだタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦も、既に艦齢はほぼ30年を越えているため、向こう数年内には退役となる予定です。その後釜は、最新のアーレイバーク級フライトIIIになるのかな?

吉倉桟橋の自衛艦

こちらは「くまの」と共に某公園から眺めていた護衛艦と補給艦です。

ージス艦「はぐろ」(DDG-180)は、新鋭まや型イージス艦の2番艦で、イージス艦では初めて、カスタービン電気推進(COGLAG)方式を採用しています。
「はぐろ」は、新造時に、本来搭載するはずだった対水上レーダーAN/SPQ-9Bが、諸般の事情により納入が間に合わず、後日装備とされていましたが、今回見たところでは、AN/SPQ-9Bも装備されており、どうやら今月の点検時にやっと装備できたようです。
このレーダーはアクティブフェーズドアレイ2面の回転式で、イージス艦のSPY-1Dレーダーを補完し、特に低空や潜水艦の潜望鏡探知に優れているとされています。

護衛艦「やまぎり」(DD-152)は、近くで見ても、やはり錆が目立ちますね。既に昨年末にはこの状態で、錆びた状態のまま長くいるのは、自衛艦では珍しいことです。
そろそろ定期修理が近いから、そのままにしているのかもしれません。
この艦も1989年(平成元年)就役で、既に33年経過していますが、護衛艦不足もあり、「もがみ」型がある程度数がそろうまでは、しばらく現役になりそうです。既に艦齢伸長工事を実施し、戦闘システムもOYX-1に更新しています。

まだまだ紹介したいですが、ここで時間切れ。次回でラストにします。

横須賀に護衛艦「くまの」が来たので見に行ってきた その2

続きです。今度は海上から護衛艦「くまの」(FFM-2)を拝もうと、実は前日に予約していました、YOKOSUKA軍港めぐりを。

乗船待ちに撮影。やはり護衛艦「くまの」目当てで来ているカメラマンも結構いましたね。
それまで晴れていたのですが、ちょうど乗船前辺りから雲が広がってしまいました。こればっかりは仕方ないですね。

護衛艦「くまの」ディテールをダイジェストで

YOKOSUKA軍港めぐり、何度か乗りましたが、今回のメインは護衛艦「くまの」ということで、今日はディテールをダイジェストでお届けします。

やはり、従来の護衛艦と一線を画す印象です。ここまでステルス対策に踏み込んだ護衛艦は初めてで、さらに海上自衛隊初の乗員のクルー制を導入(予定)する艇です。
艦橋の窓も従来の護衛艦よりフラットで、開口部は狭い印象です。
レーダーは新型のOPY-2を採用、Xバンドのレーダーで、対水上・対空・電子線を統合したものとなり、それらを補間する電子光学センサとして、OAX-3光学複合センサーが艦橋の上部に搭載されています。
後部を見ると、ヘリ格納庫シャッター右横にもレーダーらしきものがありますが、これも航海レーダーなのかな?
艦尾は大きな扉があり、ここから掃海関連の無人機雷排除システム用水上無人機(USV)と機雷捜索用無人機(UUV)を展開すると思われます。
主機はディーゼルとガスタービンの複合CODAG方式で、これも護衛艦では初めてです。特に低回転のディーゼルと、高速回転のガスタービンを同時につないで動かすために、減速機の製造が難しいとされている方式です。
ディーゼルを巡航機として使うことで、経済性も重視しています。

現時点では、VLS(ミサイル垂直発射装置)は未搭載で、これまでの護衛艦の標準対潜装備たるVLアスロックは搭載されておらず、対空兵装もSeaRAMのみで、現時点では中射程のシースパローなどのミサイルも非搭載。今後、国産のアクティブレーダーホーミングの対空ミサイルを搭載するとも言われています。
このため、現時点ではどちらかというと、掃海よりの護衛艦、と言えますね。
ともあれ、今後アップデートを繰り返しつつ、22隻というこれまでの護衛艦では最多の建造が計画されており、古い護衛艦「あさぎり」型や「あぶくま」型を代替していくと思われます。

今後の発展に期待したいところです。

【百里基地】2022年3月16日の記録 & Z 9戦闘機撮影デビュー

編集の都合で日が空いてしまいましたが、今年初の百里基地撮影です。
早朝に、茨城空港で塗装中のファントムを見た後、撮影ポイントで待機していると、無線に「アーガス」のコールサインが。
どうやら、この日、松島基地の第21飛行隊(21SQ)の機体が飛来したようです。

松島基地の21SQと言えば、東日本大震災による津波で、所属機のF-2B戦闘機など水没する被害を受けました。
F-2Bは18機が水没、この時既に生産完了していたF-2は、複合材を多用した機体の修復が難しいとされていましたが、最終的には13機が修復されています。

タッチアンドゴーを行った後着陸したようです。

Z 9の戦闘機撮影デビュー

昨年末に手に入れたNikon Z 9で、今回が初めての戦闘機撮影でした。1月2月は仕事が忙しく、プライベートが休みが取れなかったので、3か月ぶりです。
旅客機は何度か撮りましたが、旅客機は基本被写体が大きくて遅いので、これはZ 9でなくても問題なく撮れる被写体です。
今回戦闘機を撮るにあたり、まずはオートエリアAF、被写体検出は「乗り物」に設定しました。
今回は、その撮影レビューも書いてみたいと思います。

1st(と言っていいのかな?)は3SQと共に21SQが上がりました。

珍しくフォーメーションで上がってくると思ったら、松島のアーガスでしたね。

クロップしているか否かがわかりづらい

3SQは捻ってくれましたが、21SQは捻りなし、そして久しぶりの撮影、初めてのZ 9いろいろ失敗。
まず、Z 9、クロップしているのがそうでないのかが分かりづらいです。画面右上に、「FX」「DX」といった具合に、フォーマットで表示され、DXのクロップした場合に文字が点滅はしますが、文字が小さく全然気づきません。
途中、x1.4テレコンを付けたのに、FXに戻すのを忘れて、1275mm相当の画角に…。(5枚目の写真)
あれ機体が近い!? と思ってよく見たらDXにクロップしたままでした。
これまでのD850では、光学ファインダなので、クロップするとそれに応じた枠が表示されますが、Z 9はミラーレスでEVFなので、クロップしても、全画面表示のままです。
クロップ時に、少しファインダ像を小さく表示するとか、そういうカスタム設定が欲しいです。
肩液晶(実際は有機ELですが)に、クロップしたか否かの表示は一切されないのも不満。D850はクロップの切替時に肩液晶にフォーマットサイズが表示されますが、Z 9は肩液晶に表示されません(もちろんEVFか背面液晶には表示されますが)。
肩液晶の表示は、正直なところD850よりも小さく情報量も少なく、見づらいです。もういっそ割り切ってなくすか、もう少し大きくしてほしいところです。

EVF、とっさに構えた時に真っ暗な件

もう1点、Z 9はミラーレスだけに、EVFや背面液晶は時間がたつと消えてしますが、とっさにカメラを構えた時に、ファインダが真っ暗、ということが多々ありました。
ここは、構える瞬間にシャッター半押しで復帰させる、という癖付けをしなければ…。

そして不具合としては、休止状態からの復帰が、何度か時間がかかりすぎて、撮影タイミングを逃してしまったことで、特にそのうちの1回は完全にフリーズして操作できなくなったので、バッテリを入れ直して復帰させました。
はっきり言って、道具としての信頼性は、現時点ではD850などの一眼レフに劣ります。特に、FTZ IIを使ってFマウントレンズでこの不具合が発生している傾向があります。ファームウェアアップで改善してほしい所です。


さて移動して降りを撮ります。
湿度が上がってきて、花粉も飛び始めて、抜けの悪い空が残念ですが、このシチュエーションでのAFは問題ないです。もっとも、D850でのグループエリアAFでも、何ら問題はないですが。
気温が高かったので、この高度でも陽炎の影響が出始めていますね。

よく見ると、第3飛行隊の兜武者マークが、ロービジ化されている機体とされていない機体がありますね。


午後はアラハン前から。

転がりですが、手前と背景に何かがある状況、オートエリアAFでは背景の木や、機体手前の構造物にAFが合うことがしばしば。
陽炎の影響もあるからなのか、とにかく中央に戦闘機がいても、そこにAFエリアが行かないこともあり、ここでワイドエリアAF(L)に切り替えてみました。
このモードは、シングルポイントAFよりは広いエリアを捉えるものの、オートエリアAFのように画面全体は捉えず、かつ被写体認識モードが使えます。
ただし、AFエリアにある被写体のうち、一番手前にあるものを捉えるのと、被写体認識をし始めると、ワイドエリアAFの範囲外になっても捉えるので、正しき被写体認識できていれば好都合な反面、意図しないエリアを認識することもあり、難しいところではあります。結局のところ、一眼レフからあるダイナミックAFで、AFエリアの手動選択が一番信頼性が高いかもしれません。

Z 9では、被写体認識を含め多様なAFモードがあるものの、現時点では被写体検出が周辺の状況によっては完ぺきではないこともあり、被写体検出を使うか、従来の一眼レフ同様ダイナミックAFやグループエリアAFで、フォーカスポイントを決めるか、迷うところです。
この辺りは、カメラの癖や傾向を掴んでいくしかなく、現時点で評価は下しにくいところです。なまじ被写体検出も使える機能だけに、その切り分けが難しく感じます。

上りは、もう陽炎が酷くていまいちですね。

T-4は集塵ポッドを搭載。以前はファントムのお仕事でしたが。ウクライナで原発がロシア軍に占拠されたので、それに対応するためでしょうか?


最後に3rdの降り。


少しシャッタースピードを落としてみましたが、ここではブラックアウトフリーEVFの真価発揮。やはり連写時にファインダが見えるのは快適です。
ところで、Z 9はシャッター半押ししていない状態でしばらく経過していると、EVFのフレームレートが落ちるようです。その状態で戦闘機を見ると、カクカクパラパラ漫画になりますが、シャッター半押しで通常のフレームレートに復帰します。

秒20コマあれば十分だった

今回は、初めて秒20コマで本格的に撮ってみました。いや快適ですね。ただ、連写速度半面、データ量もものすごいことになります。今回はロスレス圧縮RAWで撮ったので、データ量も大きく、連続撮影コマ数も減少します。
殆どの撮影で、非可逆の高効率RAWで問題ないので、戦闘機撮影は高効率RAW★で良いかなと思いました。
今までNikon機の連写モードは、CH(高速連写)とCL(低速連写)の切り替えがありましたが、CLなんてほとんど使ったことがなく、存在意義がわからなかったですが、ここにきてようやく、存在意義を見出せました。
SONY α1やCanon EOS R3のように、秒30コマ連写がZ 9にないのが少々不満でしたが(8K60pに今後対応できるボディだし、出来る実力はあるのではと思うのですが)、20コマあれば十分、むしろ少し落として使いたい事も。
CHは秒10コマに設定して、適宜使い分けをしたいと思います。当然、ここぞという捻りの撮影などの場面は、連写コマ数を稼げれば、下手な鉄砲なんとやら、なりますし。
だからこそ、大量に撮れた写真のうち、画面全体がブレたようなコマは、レーディングでゴミ箱マークを自動で振ると行ったような機能も欲しいですね。

茨城空港公園航空広場のファントム、塗装中です

航空自衛隊百里基地に茨城空港が開設されて、早11年。茨城空港公園航空広場にファントムが展示されてから10年になります。

昨年、展示しているファントムが色あせてきているという記事を書きました。

再塗装を願っていたら、茨城県水戸市の日本住宅塗装協会がボランティアで再塗装を申し出て、小美玉市茨城空港利用促進協議会が2022年1月よりクラウドファンディングで足場費用等の募集をし、2月には予定資金を集めて募集終了しました。
そして2月14日より、再塗装のための作業が開始されたそうです。

今年初の百里基地撮影ということで、先にファントムの現状を見てきました。

まずはF-4EJ改(37-8319)から作業を行っているようです。足場が組まれていますが、塗装はほぼ完了しているようで、非常にきれいな状態でした。細かい注意書きなど文字の部分も、塗りつぶさずにマスキングしたようです。
一方、戦闘機転用の偵察型限定改修機、RF-4EJ改(87-6412)はまだ手つかずで、319号機が完了してから塗装を行うものと思われます。
今回使用した塗装は、20年以上退色しない耐候性に優れた塗料だそうです。有彩色、特に赤は退色しやすいですが、長く維持できればと思います。

キャノピーが両機とも曇っているのが気になりました。キャノピーはどうしてもアクリルやポリカーボネイトといった樹脂の複合材のため、経年劣化で濁ってしまいます。今回の塗装では、当然キャノピーの透明部分には手をつけられないため、この点だけはどうしようもないですね。屋外展示機では、世界中どこでも苦労する部分です。

とは言え、きれいに塗装が完了するのが楽しみですね。

今から15年前に手に入れたAI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)

15年前の今日シリーズ!?

どうやら、AI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)を手に入れた日でした。

まだ自分の中ではフィルム全盛期で、デジカメはCOOLPIX5400を使っていた時代です。メインカメラはF90X。
この年の暮にD300を手に入れるまでは、F90Xでガンガン撮っていましたね。

それにしても、今見てもこの縮緬塗装の外装は高級感がありました。Nikonの90年代の中上級レンズは、この仕上げでしたね。
スレに弱いのが難点だったのか、2000年代に入ると、縮緬塗装ではなくなってしまいました。

初めて手に入れたAF-S(超音波モータ内蔵)レンズだったので、ついに買ったぞ~!と嬉しかった記憶が。
このレンズは中古でしたが、三脚座欠品で安くなっていて、三脚座を別途購入しても、一般中古より安いので購入しました。

描写もなかなか良く、この後2011年にこのレンズを下取りして手に入れ、未だ使っているAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIと比較しても、遜色ないというか、ボケ味についてはコチラのレンズのほうが好みでした。

初期のAF-Sレンズにありがちな、キーキーというAF泣きが時々発生していましたが、このレンズを下取りに出した時のお店のチェックでは、たまたま発生せず、思ったより高値で引き取ってもらえた記憶があります。

使用期間は4年ほどでしたが、このレンズを手に入れてから、望遠撮影も少しずつ増えていき、特にこの年(2007年)の年末にD300を手に入れてからは、飛行機も撮るようになりました。

写真は2007年6月に行われた、北宇都宮駐屯地祭から。
このレンズを持ち出すようになってから、手ブレ補正も欲しいなと痛感するように。既に2003年にはAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)が発売されていましたが、残念ながらこの当時使っていたF90Xは、手ブレ補正レンズに非対応(撮影は可能だけど手ブレ補正が動かない)だったので、画質はむしろ上と言われていた旧型のAI AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D (IF)を手にれたわけです。

時代は変わり、ZマウントのNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sも登場しているので、なかなか悩みどころですが、まだFマウントも使っているので、入手11年のVRIIにはもう少し頑張ってもらおうと思います。

動態には厳しかったNikon D3400

この所、戦闘機撮影のサブ機には、妻のNikon D3400を持ち出しています。なんと言っても軽量コンパクトだから。ちょっとしたスナップ写真なら、AF-P DX 18-55mmでも十分な画質です。

百里基地の鉄塔、こんな時間でも人は多かった

これ、絞り開放ですが、十分な画質でしょう。ISO2500なら、ノイズも全く問題なし。この辺りは、エントリー機と上級機の差は少ないです。

先日の百里撮影、引きの絵も欲しいなと、D3400にAF-S 70-200mm f/2.8 VRIIで撮ってみましたが…

AF、合わないね(汗
空に小さな戦闘機、ちょっとAFエリアから外れると、AFが抜けちゃう。AFが抜けるとレリーズすら出来ず。
バッファが少ないとか以前に、AFが合わないとね…。f/2.8通しのレンズでこれですか…。特に編隊飛行の場合は、中央の測距点の左右に機体、というケースで、合わないことが多い。
もちろん周辺の測距点もあるのですが、やはりエントリー機のAF、中央以外の信頼性は低いです。
AFが合ったのが上の写真、その他編隊飛行はほぼ全滅…

こういう結果を目の当たりにすると、やはり戦闘機のような動態撮影は、少なくとも中級機以上は必要かな、と感じました。
エントリー機でも、機材の特性を知っていれば、撮れなくはないけど、歩留まりは圧倒的に下がります。
画質とかは、全然問題ないですけどね。もっともD3400、割とレンズを選ぶというか、旧世代の解像力の低いレンズだと、あまり結果が乏しくないです。これはセンサの光学フィルタの性能にも左右されるようです。古いデジタル一眼で、古いレンズの組み合わせで解像力に乏しいく、その古いレンズを最新世代のカメラに付けると結果が良かったりするのも、光学フィルタの性能に起因することもあるようです。それで言うと、D3400はエントリークラスなので、光学フィルタの性能も、それなりということになります。

でも引きの絵、欲しいし、ズームはズームなりに便利なので、考えるところではありますね。どういう組み合わせが最適かなと。ロクヨン単焦点に、ズーム望遠、前者はもう固定なので、後者をどうするか、少し悩んでみたいと思います。

【百里基地】21年12月16日の記録2

続き! 午後の上がり、COWBOYの1機が先に上がりましたが、3SQの機体が上がった後に続きました。

低い! COWBOYの上がり、低いですね! この低さは、いつかの302SQのファントムのラストフライト以来に見ました。
写真も、高速ながらまっすぐに飛んできたので、ピントもしっかり追従、ガチピンで決まりました。こういうときに単焦点超望遠は、背景がしっかりぼかせるので、立体感が出ますね。ズーム望遠の画質も良くなりましたが、ボケ味だけは単焦点に軍配が上がりますね。

隊長機と04号機が並んでいました。ということは、この2機はもう今日は上がらないかな? という感じでしたが、ナイトはどうだったのかな?
この日はナイトまでは滞在できず、午後に上がった機体の降りで引き上げることになりました。

編隊飛行だと、ズームレンズのほうが便利ですね。まあ、ズームできない分、フレーミングに集中できる(撮れない画角は諦める)、というのも単焦点望遠を使う理由だったりもしますが。

最後は少しだけ流し撮りして終了。テレコンで850mm相当の手持ち流し撮り、難しいですね。
それでも、今回は久々にたくさん撮れて楽しかったですね。

さて年明け初飛行はどこで撮ろうかな? そしてその頃Z 9は手に入っているのだろうか…