先日の航空自衛隊入間基地のランウェイウォークの話。Xでこんな投稿を見かけました。
みなさんよく見ているなぁ。用途廃止(用廃)の機体であっても、飛行時間が残っていて稼働状態を維持することもるのですね。しかも002号機というC-1輸送機でも初期型の古い機体をそういう扱いとすることもあるのだなと。

いつまで稼働できる状態を維持するかは不明ですが、こういう見方(グランドアースを接続している)で稼働機(稼働維持機)を見分ける方法もあるんですね。もちろんそれが絶対ではないでしょうけど。
地上に駐機中の飛行機も、風などにより静電気が発生して機体が帯電したり、雷が落ちる可能性もあるため、アース線を地上に接続することで静電気を逃しています。特に給油中に帯電していると放電の火花で発火したり、機体整備中も電子機器を静電破壊する可能性もあるため、アース線の接続は欠かせないようですね。
YS-11EA電子支援機は?
気になったのが、2024年度末を持って退役したとされるYS-11EA電子支援機、すでに去年(2024年)のランウェイウォークの時点で162号機(下の写真右の機体)にはアースの接続はなく、一方163号機(下の写真左の機体)は写真を拡大してみると、右脚からアース線が接続されているように見えます。


ということは、搭載機材などはこのときは稼働状態は維持されていたかもしれませんね。
そして2025年はと言うと…


163号機もアース線は接続なし。両機体とも今後稼働することはないのでしょうね。もしかしたらこれが最後の見る機会だったかもしれません。書類上は2024年度末までは現役の機体でしたが、今後解体される可能性が高そうです。いつまでこの状態を維持するか、ですね。
一方、2025年現在まだ退役が決まっていない現役YS-11EBは、しっかりアース線が接続されていました。


今後はこういう着目もしたいと思います。
なお、あくまで素人目線によるもので、このアース線だけを持って現役機体か退役機体かを判断できるものではない、とだけ記しておきます。