「カメラ・レンズ関連」カテゴリーアーカイブ

NIKKOR Z 180-600mm、今一番撮影ショット数が多いレンズ

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRを2023年8月末、予約して購入して以来、今手持ちのレンズの中でも群を抜いて撮影ショット数が多いレンズとなりました。
Lightroomでメタデータ検索でこのレンズを見てみると、1年3ヶ月で38479ショットでした。他のレンズと比較してかなり多いですね。

ほとんど毎週使っている気がします。撮るものは動体なので、自ずとショット数も増えますね。昔だったら可動部の消耗が気になりますが、カメラ側は電子シャッターだし、ほぼ絞り開放なので絞りもそう動かないだろうし、AFは超音波モータより耐久性の高いステッピングモータなので、消耗はそんなに気にしなくてもよいのかな?
とりあえず使い込んではいますね。

昨日も息子のサッカーの試合で使いました。
カメラ側のAF設定は、最近はこの手の撮影では3Dトラッキングに落ち着きました。これと親指AFを使って、横切りとかにもほぼ対処できます。
一眼レフの3Dトラッキングに比べると、測距範囲が広くなったおかげで格段に使い物になりますね。
AFのスピードも、STMだから遅いということはなく、少なくとも一眼レフ用で超音波モータのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRと同等に感じます。

そして被写体と背景の距離が適度にあると、ズームレンズのボケ味もそんなに悪くないですね。口径食は若干あるようですが、一昔前の高倍率望遠ズームと比較すると、だいぶ良くなりましたね。

こうなると、やっぱり最新の単焦点超望遠レンズも気になりますね。

JJCのアイピース付カメラレインカバーを買ってみた、が…

雨だった先月の木更津航空祭の実績を踏まえ、元々レインカバーは持っていますが使い勝手の良くないビニールのタイプのため、標準レンズや高倍率ズーム、70-200mm f/2.8クラスまでのレンズをボディ用にレインカバーを購入しました。

サイズは余裕があり、望遠レンズ以外であればほぼこのカバーで対応できそうです。

JJC カメラレインコート カメラレインジャケット Nikon DK-17 DK-19 互換

アイピースの部分に穴が空いていて、そこにアダプタを噛ますことで、ファインダのみカメラ本体のものが直接見られるタイプで、両サイドから手をいれる穴もあります。

専用のアイピースアダプタでカバーをファインダに固定できます

が、買って気付きました。これはNikon Zミラーレスには非対応ということに!
勝手な思い込みで、丸窓のNikonのアイピースは一眼レフもミラーレスも同じだと思っていました。しかし、ミラーレスのZの場合、アイセンサーがある関係でファインダ丸窓の上にアイセンサーの窓もあるんですね。このためアイピースの形状が異なっています。って調べてから返って話です。

とりあえず、一眼レフ丸窓アイピースのD850なら使えるので、試してみましょう。
純正を外して、JJCのアダプタを取り付け、その上からレインカバーを被せ、最後にカバーの上からもう一つのアイピースアダプタでカバーの上から固定します。

今まで使ったレインカバーでも結構使いやすい部類に入ります。使い勝手が悪化するカバーも多い中、このカバーはあまり嵩張らず、質感も悪くないです。

が、Z 8で使いたかったんですよ…。ってことでJJCさん、早くNikonのミラーレス機対応のレインカバー作ってください!

3年ぶりにサンシャイン水族館へ行ってきた

週末子どもたちの運動会があり、うちの両親も見に来たので、運動会後に一緒に水族館に行きたいということで、サンシャイン水族館へ行ってきました。

3年前はまだコロナ禍で、妻は仕事だったかな? 子供たちを連れていきましたが、今回は家族全員+うちの親という構成で。
コロナ禍以降、時間予約制となっていて、今も週末と祝日は予約制。ただ、今は入場人数を分散させたい感じみたいですね。多少時間が早くても入場できました。

今回はマイクロフォーサーズ(以下M4/3)の「LUMIX GX7MK3で撮りましたが、やはり暗いシーンは色々と厳しいな。高感度になるほどノイズの多さとダイナミックレンジの狭さを感じます。
上の写真のいくつかはLightroomのAIノイズリダクションを使いましたが、元々ダイナミックレンジが下がった高感度状態では階調が残らず、ノイズを消したところで絵が戻ってくるわけではないのです。ないものはない、ということです。なので過信は禁物。よく言う高感度で撮って後からノイズ消せばいい、はある程度階調が残っていればの話です。
こういうときに明るいレンズが役立ちますね。最初は14-140mm F3.5-5.6で撮っていましたが、上の写真は途中からSUMMILUX 15mm F1.7に。持ってきてよかったです。

ライティングが工夫されているのがサンシャイン水族館の良いところ

SNSだとすぐセンササイズで論議と言う名のマウント合戦が発生しますが(笑)、理解して使えばいいんですよ。
ただやっぱりこうした場所での撮影は難しいですね。
M4/3は光学的に最初からデジタルカメラに最適化されたミラーレス一眼カメラシステムとして一定の成功を収めたものの、現在PanasonicのLUMIXはフルサイズセンサのSシリーズに力を入れているのもまた、結局フルサイズでもやり方次第で小型化できて、M4/3のメリットであった軽量小型よりも有利な点が多くなってきたためでしょうね。
M4/3陣営がメーカー的に弱いのも、マーケティング的に不利ですしね。

ってことでゆる~く撮影しつつ、家族で水族館を楽しみました。サンシャイン水族館、妻は初めてだったって。楽しめたようです。


高感度が弱いM4/3には明るいレンズが必要です! SUMMILUX 15mm F1.7、これ1本あればスナップはOKですよ。

Manfrotto MVM500A ビデオ一脚を運動会で使ってみた雑感

Manfrotto MVM500A ビデオ一脚、昨日の運動会で大活躍でした。

すでに旧製品で、後継の現行品はMVMXPRO500となっています。

ビデオ雲台部分は新旧変わっていないように見えます。一脚とそのベースが現行品はFLUIDTECHなのに対して、旧型であるMVMXPRO500のベースはFLUID DRAG SYSYTEM (FDS) となっていて、改良が入っているようですね。

さて使い勝手です。いくつか気になった点を。

まずフルードベースついて。
小さな脚が3つ、その上に一脚を支えるボール雲台のようなベースに一脚が取りついているといった感じなのですが、脚の展開が小さいためやややりづらい、フルードと言いつつやや粘りが足りない印象かな。かなりスルスル動きますが、これはレンタル品が使い込まれた状態でフルードのかかりが甘いからなのかは不明です。
フルードベースの可動機構に対して一脚部分が190cm程度あり長いため、支点からカメラが遠いため、一脚自体に剛性がないとまずたわみが発生しますが、その点は問題なし。
一脚の剛性感はしっかりとしていて、Nikon Z 8 + Z 24-200mmとポータブルモニターをアームで取り付けた状態で問題なく、安物一脚にありがちな伸ばした時のたわみは感じません。
しかし、フルードの危機が甘いためスルスル動いてしまうきらいがあります。もう少ししっかりフルードの粘りがほしいですね。

あと、一脚自他の重量が重たく、雲台と合わせると2kgを越えてしまいます。とくに付属のフルード雲台自体がかなり重いようです。
そして雲台にはチルト機構はあれどパン機構はなく、それは足元側で行います。カメラから遠い支点でパンするので、動画のとおりスルスル動きます。
スルスル過ぎてもっと粘りがほしいです。なぜこういう機構かと言うと、一脚にモニターなどをアームなどでホールドしても、カメラをパンさせればモニタも一緒にパンされるので、コードが絡まる心配がないのです。あえて雲台にパン機構がないのはこのためなんですね。
なるほど、よく出来たビデオ雲台です。

現行品は粘りのなさは改良されているかもしれません。今度ショップで試したいと思います。
長めの一脚、欲しいけどなぁ、買ってまで必要かというと、そこまでの使用頻度はないですが、今回運動会で後ろの方から迷惑をかけずに高さを稼いで撮影出来たのは良かったです。とにかく機動性は良いですね。もちろん安定性は三脚以下であることは言うまでもないですし、常に手で支えなければならないので、撮影以外の作業は一苦労、バッグから予備バッテリ出すにも片手なのは大変です。

そういった点を踏まえると、これを活かせる現場はそう多くはないですが、必要なときは必要、なので今回レンタルできてよかったですね。

Manfrotto MVM500A ビデオ一脚を購入…じゃなくレンタルしてみた

スチル撮影だけでなく動画撮影もしだすようになると、切っても切れない関係なのが三脚や一脚です。
Manfrottoのビデオ三脚とビデオ雲台のナイトロテックN8も導入しました。重たいですが、とても安定した撮影が可能です。

子供たちの運動会など各種イベントで使っていますが、今回の運動会、コロナ過が明けて初めて、全学年合同(今までは学年別だった)となり、今までのように三脚を据えて撮影が難しい状況となりそうです。
そこで一脚なら場所も取らないし、移動もスムーズかなと思ったのですが、手持ちの一脚は学生時代に買った四半世紀前のSLIKのザ プロポッド スポーツ、何と今でも現行品として販売されている息の長い商品です。

https://www.kenko-tokina.co.jp/slik/monopod/pro/4906752204238.html

この一脚自体は今でも特段不満なく使えているものですが、高さが1600mm、少し高いところにカメラを上げての撮影が出来ない。元々自分の身長で立った状態でカメラがアイレベルまで上がる程度の物を買ったので良いのですが、ビデオ撮影には何度か使って、もうすこし高さが欲しいなと思いまして。
購入も考えたのですが、一脚に小さな三脚が付いたタイプもいくつかあり、Manrottoのフルード ビデオ一脚ベースがついたものを今回、買うのではなく使い勝手の確認も含めて、マップレンタルでレンタルしてみることにしました。

Manfrotto MVM500Aをマップレンタルでレンタルしてみました

現行機種ではないですが、どんな具合かな?といったところです。

これ自体は一脚を安定させるためのもので、これをもって一脚を自立させるものではないですが、一脚を支える手の力を抑えられるものですね。
高さは200.5cm、雲台の耐荷重は最大5kg、カウンターバランスは2.4kgまでとなっています。Z 8 + Z 24-200mmの重量であれば何とかなりそうです。
今回はそこに外部ビデオモニタとスマホも括りつけます。スマホはSnapBridgeによるワイヤレスリモコン代わりです。

今日はこんな構成で運動会の撮影します。
一脚自体の自重はけっこうありますね。雲台が大きく重いからでしょうね。でも三脚が使えない以上、これで頑張ってみます。

NikonのSnapBridgeの「Wi-Fiステーションモード接続」を試す

もう半年前の話ではありますが、2024年3月13日付けのSnapBridgeのアップデートで、「Wi-Fiステーションモード接続」なるものが追加されました。

対応機種は、執筆時点(2024年10月現在)でZ 9とZ6IIIのみです。上の画像だとZ 9のみですが、Z 6IIIも対応しているようです。

SnapBridgeは、Nikonの対応カメラとBluetoothでスマホやタブレットと常時接続し、画像をスマホに転送したり、スマホが取得したGPS位置情報を撮影データに付与したり、Wi-Fi接続では画像だけでなく動画転送も対応(対応機種に限る)、またスマホ画面を使ったリモート撮影可能と多彩な連携が可能です。
カメラメーカーの中でも割と早くBluetoothによる接続が出来ていたので、一度接続設定すれば、その後は自動でカメラとスマホがつながるのでとても便利なソフトですが、やや安定性に難があり、特にWi-Fi接続が上手くいかないことが多いのです。
Bluetooth接続状態からWi-Fiに切り替えようとすると失敗することが多く、Nikon Zシリーズの方がDシリーズより失敗が多いのです。
特に多くの画像転送をしたいときは、Bluetoothは通信速度が遅いため時間がかかってしまうで、Wi-Fiでつないだ方が良いのですが
この切替では、Bluetoothでカメラとスマホがつながった状態で、SnapBridgeからカメラ側にWi-Fiの起動(カメラ側がアクセスポイントになる)とスマホ側でカメラのWi-Fiに接続させる、ということを行っているはずなのですが、どうもうまくいかないようです。

認証/暗号がWPA2-PSKならすんなりつながるかも?

これについては、うちの環境では、カメラ側の「認証/暗号」設定を、WPA2-PSKに設定することで接続できるようになりました。スマホ側はWPA3-SAEに対応しているのですが、どうも接続しようとしても切断するを繰り返してうまく行かないようです。

NikonのWi-Fi接続の認証/暗号設定
WPA3-SAEだとうまく接続されない場合は、WPA2-PSKに設定してみるとうまくつながるかも

カメラ側がアクセスポイントになる従来からあるWi-Fi接続、D850ではすんなりつながるので、なぜだろうと思っていましたが、D850は2017年発売のやや古いカメラ故に、まだWPA3-SAEには非対応で、WPA2-PSKのみなんですよね。
WPA3-SAEで繋がらないトラブル、Nikonにはぜひ改善してほしいところですね。要望は出しておきます。

Wi-Fiステーションモード接続を試す

一方、Wi-Fiステーションモードでは、アクセスポイントはカメラではなく無線LANアクセスポイント側、あるいはテザリング状態のスマホとなります。
カメラはそのアクセスポイントにまず接続しに行く、という手順になります。

無線LANアクセスポイント、多くの家庭では無線LANルータやモバイル無線LANアダプタが受け持っていると思いますが、それだけでなくスマホのテザリング(スマホが無線LANアクセスポイントになっている状態)でも可能というのは朗報ですね。スマホのテザリングだと、カメラとスマホがWi-Fiでつながっていても、スマホ自体はモバイル回線につながっているので、通信が可能です。従来のWi-Fi接続は、スマホがカメラのWi-Fiに接続しに行くため、Wi-Fiでつながっている最中は、スマホ側はモバイル回線での通信が一切できない、つまりインターネットにはつながっていないことになります。なので、その逆となっているWi-Fiステーションモードのメリットは大きいと言ってよいでしょう。
ただし、執筆時点で対応しているカメラは、Z 9とZ6IIIの2機種のみとなっています。ええっ、Z 8やZ fは対応していないの!? 次のFWアップデートで対応してほしいところですね。

まずは自宅の無線LAN経由でスマホとカメラがつながるか確認。
https://nikonimglib.com/snbr/onlinehelp/ja/wifi_st_mode_connection_6.html
上記マニュアルにしたがって、カメラ側の[スマートフォンと接続]>[Wi-Fi接続(ステーションモード)]で、SSIDを選択し、無線LANアクセスポイントに接続します。
同じSSIDに接続したスマホ(またはタブレット)でSnapBridgeを立上げ、「Wi-Fiステーションモード接続」を選択して接続対象のカメラ(Z 9またはZ6III)を選び、「Wi-Fi接続」→「Wi-Fiステーションモード」→接続可能なカメラを選択、となります。

しばらく待っていると接続可能なカメラが表示される

ただ、最初はなかなか「接続可能なカメラ」に何も表示されない状態が続きました。何度かキャンセルして再接続してやっと検出できました。この辺り、ネットワークの状態にもよるので何とも言えませんが、もう少しスパッと表示されてほしいところです。

Wi-Fiステーションモードで自宅の無線LAN環境経由でスマホのSnapBridgeとZ 9がつながった状態

あとはスマホ側から画像取り込みを行うかでスマホ側に画像や動画を送ることが可能です。
また、Wi-Fiステーションモードで接続後、設定から自動送信指定することで、以降撮影した写真を自動的にスマホに送信することも可能です。逆にこのモードではカメラ側から指定した画像の送信はできません。

またWi-Fiステーションモードを終了させたい場合は、右上のアイコンからメニューを開いて終了させる必要があります。少々わかりにくですね。

接続認識は今一歩と言ったところで、一度接続を切って再接続しようとして、接続待機中のままになることも何度かありました。この場合はSnapBridgeを立ち上げ直すとうまくいくこともありました。もう少し安定性は向上してほしい所。

同様に、スマホ側でテザリングし、カメラをスマホのテザリング中のSSIDに「Wi-Fiステーションモード接続」させることで、同様にWi-Fi転送可能です。出先ではこのスマホテザリングによるWi-Fiステーションモードが便利そうで、RAW画像や動画ファイルも送信できるので、撮った動画をすぐにネットにアップロードといったことや、Lightroomなどで編集すると言ったことも可能。

従来からあるWi-Fi経由でのライブビュー画像の表示と撮影ももちろん可能です。一部機種は動画撮影にも対応します。これでカメラから離れた状態でスチルや動画撮影が可能なのですが、案外この機能を知らない人も多いのでは? D850でもスマホ画面でライブビュー撮影出来るんですよ。

スマホの画面でライブビュー撮影も可能

リモコンやケーブルレリーズがなくても、スマホで撮影操作可能なので、是非試してみてください。

SnapBridgeのBluetooth通信によろ画像転送は便利な反面、大量に送ろうとすると時間がかかったり、うまく送信されないこともあるので、そうした場合はWi-Fi接続が便利です。
Wi-Fiステーションモード+スマホテザリングなら、Wi-Fi接続中もモバイル回線が使えるので便利ですよ。

新装ニコンミュージアムで動画もちょこっと撮ってきました

ニコンミュージアム、お昼くらいに少しお客さんが少なくなったタイミングを見計らって、手持ち撮影をNikon Z 8とスマホ(ASUS Zenfone 11 Ultra)で行ってきました。

やっぱりカメラ単体の手持ち撮影は厳しいなぁ…。かといってジンバル買ってまで撮るほど気合が入っているわけではないので。
こういった撮影はアクションカメラのほうが向いていると思うけど、ジンバル内蔵のZenfone 11 Ultraでも撮ってみればよかったかな? 最後のNikon F3 + MD-4 +AI Nikkor 400mm f/2.8Sの連写シーンのみ、Zenfoneで撮影しています。

是非足を運んでみてください。写真や動画では分からない、あ、こんなのもある、とか色々気付きがありますよ。古い商品の当時のカタログなんかも以前より大きな画面で見られます。
いずれ企画展もあるでしょうから、機会を見てまた行きたいと思います。

新社屋で新たに開館したニコンミュージアムに行ってきた

旧品川本社に2015年からオープンしていたニコンミュージアムですが、本社を古くからニコン縁の地である西大井に移転、そこに新たにニコンミュージアムが併設されることになりました。
2024年10月12日(土)、ついにオープンしましたので、行ってきました。

2024年に完成したNikon本社の新社屋

入口では開館記念としててニコンミュージアムメダルを進呈されました。こういう記念品はいかにもNikonらしい(あえて画像は載せません)。

インダストリーゾーン

まず入場するとインダストリーゾーンが。その名の通り、業務用製品が中心の展示です。製造業や研究職でないとあまり馴染みのないものが多いかもしれません。

パッと見るとなにかわからないけど、よく見るとものすごいものが展示されています。Ultra Micro Nikkorとかがサラッと展示されていることに驚き。ごく一部の界隈に反響があったから? 実体顕微鏡も以前はなかった展示ですね。
また現行品としてデジマイクロ(マイクロメーター)も触れる状態で展示。マイクロメーターはミツトヨのイメージが強いのですが、Nikonも作っているんですね。

コンシューマコーナー

いわゆる民生品、とは言えほぼプロが使う商品も展示されていたり、民生品をベースとした特殊製品もサラッと展示されています。多くの人には馴染みのあるNikonといえば、カメラやレンズを主体としたこのコーナーですね。
タッチアンドトライコーナーでは、恐ろしいことにF3 + MD-4 +AI Nikkor 400mm f/2.8S やF2 + MD-1 + AI Nikkor 1200mm f/11Sなんかが触れて連写できる状態で設置されているではありませんが! ミュージアムに展示されている製品で、こんな無防備にトライできる状態で設置されているなんて! クレイジーですね!(褒め言葉)

かと思えば、タッチアンドトライコーナーのF6が不調となり急遽F5の50周年モデルに切り替わっていました。50周年記念モデル、普通にあるんかいw
まあ新装初日なので、頑張ったんだと思います。1950年代のNikon SPなんてのが誰でも触れる状態なんて、ありえないですよホント。
だいたい、Nikon F2のウエムラスペシャルとか、何の説明もなく展示されていたりするんですよ。ここは詳細な説明がほしいですね。そのうち展示されることを願います。

正確には左側はインダストリアルではなく引き伸ばしレンズのEL-NIKKORや大判用のレンズ、右には工業用レンズのRayfactが。工場の検査用センサなどに使われているレンズです。

これらは説明が必要と思いますが、今回の展示にはなし。いずれどう使うものかは補足展示してくれると良いですね。

そして創業当時の三菱財閥つながりが分かる展示、この辺りは良いですね。
将来は海上自衛隊潜水艦に搭載されている13m潜望鏡が展示されると面白そうなのですが。

レンズの展示は、従来と同様むき出しのままですが、横一列の展示となったことで、より圧巻さが増しましたね。
そうそう、タッチアンドトライコーナーの望遠レンズは、このレンズ展示から貸し出されているんですね。ちょうどAI Nikkor 400mm f/2.8Sが抜けていましたが、当に今さ割れる状態になっていたんですね。なお、展示のレンズはお触り禁止です。
でも、こうしてガラス越しではない展示が多いのは、直接見てほしいという意思と見学者のマナーが良いからでしょうね。ガラス越し展示にせざるを得ない、とならないことを切に願います。

ミュージアムショップ

先に券売機でチケットを買って、カウンターで商品引渡しのスタイルは以前と同様。ガチャガチャもありました。アンブレラマーカーのるつぼのアクリルイラストが当たりました(笑)

もちろんニコンようかんも購入。

ニコンようかんなどいくつかのグッズを購入。結構期間限定物も多いので、行くたびに新しい発見があったりします。今後に期待です。

新社屋もとても広くて綺麗でした。
こういう環境で仕事ができるのはちょっぴり羨ましい。

ミュージアムは従来の品川より広いので、今後企画展などの展示でも大いに活躍できるでしょう。今はまだ説明不足の展示も多いですが、いずれ充実してくると思いますので、頃合いを見計らってまた行きたいと思います。
なお、閉館日は「月曜日、日曜日、祝日および当館の定める日」となっているので、事前にご確認されることをお勧めします。

当日お会いした皆様に感謝申し上げます。お久しぶりでございました。
またお会いしましょう。

雨天撮影時の雨対策

先日の木更津航空祭では、事前予報が雨だったため、雨天対策をして挑みました。

カメラレンズが見えませんが、この迷彩カバーの中にNikon D850とAF-S NIKKOR 600mm f/4Gがいます

結果的に機材が濡れて故障する、といったトラブルもなく乗り切れましたが、周囲を見ると、カメラにビニール袋をかぶせている人もいれば、手拭いをかけている人、濡れるに任せて全くの未対策という人まで、その対応は多種多様でした。

撮影経験もそれなりに長くなってくると、こうしたイベントでの雨に対しては、ある程度対策していくようになりました。
月並みですが、私なりの装備をご紹介します。

ポンチョ

自転車通勤もしているので、ポンチョはいろいろ試したしたが、航空機撮影時は終了のある望遠レンズやボディを2台以上持つことになるため、厚手のポンチョはかなりかさばり重量もあるため、あえて折りたたんだ時のサイズがコンパクトな薄手のポンチョを使用しています。
私が使っているIKEAのKnallaという今は廃版のポンチョがちょうどよいペラペラ(笑)加減なので愛用しています。

この形状は腕を出す穴がある以外は、すっぽり360度覆えるので、例えばカメラリュックやバッグをかけたまま装着すればバッグを濡らさずに済むのと、バッグやカメラ機材を地面に置いていても、裾の内側に入れておけば極力濡らさずに済みます。
なのでこれに似た形状の薄手のポンチョがおすすめです。

IKEAの現行品はSALTSTENという名称で販売されていますが、この形状だと腕は出しやすい分、両サイドから雨水が入りやすく、お勧めできません。

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薄手の場合、どうしても雨が染みやすいのが欠点なので、事前に防水スプレー処理を施すのが良いでしょう。

正面側が眺めの自転車用も悪くないですね。

シューズ

最近は防水スニーカーも多く出ています。寒くなってきたらスノーブーツ型もよいでしょうが、歩き回るには少し疲れるかもしれません。
私は最近ムーンスターの防水シューズを使っていますね。職場で安く買えるんですよ。足が幅広な4Eなので、履き心地はゆったりしています。

防水パンツ

アウトドア向けは結構お高め。ワークマンだと比較的安価に購入できます。上下セットでこの値段ですからね。他のメーカー品だとパンツだけでもっと高価です。

カメラバッグカバー

カメラバッグのレインカバーは単体でもなくはないですが、ある程度のサイズと値段のバッグでは、専用レインカバーが別売りまたは付属していることが多いです。
私が木更津航空祭で使ったバッグは、VANGUARDのALTA SKY53でレインカバーが付属しています。
カバーはコンパクトに折りたためるのと、サイズにも余裕があるため、何かをバッグに装着したままでもかぶせることが可能です。折りたたみいすを取り付けた状態柄カバーできました

ALTA SKY 53付属のレインカバー装着時

このカメラバッグは、ドローンや折りたたみ椅子などを外側に固定できて、かつサンニッパや180-600mmクラスの望遠ズームレンズとボディを装着した状態で収納可能な上に、更にボディ2台とレンズも収納可能で、非常に便利なバッグです。もう6年くらい愛用していますが、まだまだ活躍できそう。収納がとても多くオススメです。

望遠レンズ用レインカバー

望遠レンズ用のレインカバーは、どちらかというと三脚にレンズを据えて使う用途に設計されたカバーが多いですね。
私が使っているものは、一番上の写真の迷彩のもので、かなり前に買ったものなので現行品ではありませんが、AF-S 600mm f/4Gのような大型の望遠レンズにも対応できるものです。

現行品だと、例えばthinkTANKphoto(シンクタンクフォト) エマージェンシーレインカバー ラージが適合します。

Vanguardも600mmレンズ対応のこれはよさそうですね

Canonも自社レンズ用にカバーをラインアップしています

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以前はNikonも望遠レンズ用のレインカバーを販売していましたが、現在では販売終了となっています。

どのカバーも基本的に三脚に据えたレンズ前提ではありますが、捲し上げれば手持ち撮影には対応できますし、背面が透明カバーなら、カバー越しに何とかファインダも確認可能です。

標準~中望遠レンズ用レインカバー

今回買い直そうと思っているのがこれです。
今使っているものは透明なナイロンのカバーですが、全てナイロンだと柔軟性が悪く、また畳んだ状態から広げるのにナイロン同士がくっついてしまい、剥がすのに手間取りました。

例えばJJCのこれは、Nikonの丸窓のアイピースに対応しているので、ファインダのみ露出させ、後はカバーすることが可能です。

次回に備えて、これは買っておきたいと思います。ということでポチりました(^^)

俺のカメラは防滴だから大丈夫だぜ、と思っている方も、せめて簡易型で良いのでカバーがあれば安心。

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防水カバーは、もっと使い捨てなど安価なものも存在しますが、結局使い勝手が悪かったり、雨漏りするものもあるので、ある程度しっかりしたものを購入したほうが無難でしょう。
出来れば雨の日の撮影は避けたいものですが、その機会でしか撮れないものもあり、しっかり雨対策することをお勧めします。

登山などアウトドア好きな方はもっとガチな装備でしょうけど、航空祭のような場合の雨は、あまりガチガチにすると重量が大きくなるので、ある程度の妥協は必要かな。
このあたりは個人の好みも大きいですけどね。

久しぶりに一眼レフD850で連写撮影した雑感

先日の木更津航空祭ですか、カメラ3台体制でした。

去年は以下の2台体制でした。

  • Nikon Z 9 + NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR
  • Nikon Z 8 + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

実のところ、上の組み合わせで全く問題なく撮影出来たのですが、今年はそれにプラスしてNikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR + TC-14EIIIも追加しました。

Nikon D850 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED この後1.4xテレコンバーターのTC-14EIIIを装着

本来なら、AF-S 600mmはZ 9と組合せて使いたいところですが、Z 24-200mmとZ 180-600mmも使いたい、レンズ交換すると撮影タイミングを逃しかねないし、雨天ということもあり、なるたけレンズ交換はしたくない。
そうなると、AF-S 600mmはFマウントレンズですから、D850で撮影すれば良い、となりました。そしてZ 180-600mmがあるので、AF-S 600mmは1.4xテレコンバーターのTC-14EIIIで撮影すれば、850mm相当になります。

ということで、この3台での撮影となりました。D850をフィールドに持ち出すのは久しぶりです。
普段はZ 9もZ 8も、連写速度ば秒10コマとしています。最大秒20コマで撮影できますが、航空機撮影には秒10コマで十分なので。一方D850はマルチパワーバッテリーパック MB-D18とバッテリをEN-EL18シリーズ取付の場合にのみ、秒9コマに対応します。
最近はエントリー機でも秒10コマ以上連写可能な機種も少なくないですが、秒あたりの連写コマ数だけが連写能力を決めるものではないのを、今回再認識した次第です。

Z 9/ Z 8とD850バッファサイズと書き出し速度の差はかなり大きい

Nikon Z 9やZ 8(Nikonの方が言うにはZ 9のほうがバッファサイズは大きいとのこと)は、14bit 高効率圧縮RAWで秒10コマ連写している限り、バッファが切れて連写速度低下する事はありません。シャッターを押している限り、ほぼ無尽蔵に撮影可能です。
ファインダ上は [r20] (20コマ分以上のバッファがある)の表示ですが、実際に連写していても、[r18~15]付近のままなので、バッファが埋まる前にカードに書き込みされています。

Z 8の場合は、14bit ロスレス圧縮RAW(CFe)で秒10コマ連写の場合、CFexpressカードとSDカード(SD UHS-II)で同時記録した場合は、おおよそ50コマ(5秒間連写しっぱなし)でバッファが詰まりますが、CFexpress単体だけに記録した場合は、バッファは詰まりません。これはCFexpressへの書き込み速度が速いので、バッファのデータを即座にカードに記録できるからで、SD UHS-IIカードの300MB/sでは限界があるということです。
そういう点では、CFexpressダブルスロットのZ 9では、2枚のカードに同時書き込みしても、バッファが詰まらず撮影可能です。ここはさすがプロ機です。バックアップを取りながらの撮影でも速度低下の心配がないのです。

一方、D850はCFexpressカードにファームウェアアップデートで対応したものの、内部記録速度はXQDカードの440MB/s程度しかありません。SD UHS-IIカード(300MB/s)にも対応していますが、実はCFeとSDカードの速度差はZ 8程はないということになります。
D850には高効率圧縮RAWはなく、(非可逆)圧縮RAWの12bitであれば、データ量を 14bit ロスレス圧縮RAWの7割弱まで減らせるため、これがRAWで最も連写出来る設定になります。
この設定で、SDカードは使わずCFexpressカードで連写した場合は、38コマ(秒9コマ連写なのでおおよそ4秒強)撮ったところでバッファが詰まり、さらにバッファの完全開放に14秒かかりました。
SDカードに同時記録すると更に連写コマ数は減ります。

木更津航空祭では、D850は14bit ロスレス圧縮RAW(CFe)+JPG FINE★(SD-UHS-II)で撮影していたので、さらにはやくバッファが詰まってしまいました。バッファのサイズもそうですが、カードへの書き込み速度が連続連写コマ数にかなり影響を及ぼしていることが分かりました

D850は2017年発売当時の4500万画素のカメラとしてはかなりの連写が出来、それまでのD810やD800よりも大幅にバッファが増えたことで、連写コマ数もかなり改善されました。実際、秒9コマで数秒も連続で連写することは稀なので、戦闘機撮影でもかなり活躍しました。
が、Z 9やZ 8の感覚で撮影することに慣れてしまった今、改めてバッファとカードの書き込み速度をD850では意識する事になってしまいましたね。
もちろん、アホみたいにシャッターを押し続けなければよいだけの話ですが、航空祭のようにここぞというときは、やはりZ 9やZ 8をメインとしたいのは言うまでもないですね。

ちなみにAFについては、航空機撮影は被写体認識よりも食いつきが重要なので、D850で全く問題はないということを記載して、この話を閉じたいと思います。


今でも一眼レフとしてはベストなカメラだと思いますD850。Bluetooth+WiFiを搭載し始めた時代のカメラなので、今でもスマホ連携は遜色ないし、むしろZ 9 / Z 8より繋がりやすかったり(^^)