「お酒」カテゴリーアーカイブ

【清水清三郎商店】2025 作 ZAKU ひやおろし

9月の検診までずっと禁酒していたため、ひやおろしの時期に飲めなかったのですが、満を持して開栓しました(笑

【清水清三郎商店】2025 作 ZAKU ひやおろし

私の推しの酒、作(ZAKU)の2025年のひやおろしです。
ひやおろしとは、火入れした酒を夏の間貯蔵し、秋に出荷するお酒。熟成させることで味わい深いお酒に仕上がります。新酒とは逆なんですね。
作は全て火入れしたお酒を出荷、いわゆる生酒は販売していません。ひやおろしとも相性が良い酒質なんじゃないかな?

いつものように、情報は精米歩合55%、アルコール分15度と必要最低限の情報、製造年月が2025年4月、出荷が9月なので、半年近く寝かせたお酒ですね。
とにかく飲んでみましょう。

火入れ酒ですが、冷蔵でもしっかりと味が出るのが作、今回も冷やした状態からいただきます。
上立ち香は白桃を思わせる酸味と甘さを感じます。口に含むと…おおっ、ひやおろしながら瑞々しいマスカットのようなフレッシュさと酸味、そしてあとから来る旨味と苦みがたまらん! 妻は苦い~って言っていて、確かに苦みは割とあるのですが、ビールの苦みが美味しいのと同様、旨味とのバランスが良いので自分はこの苦み、大好きです。
常温に近い温度だと、この苦みが後退して甘味と旨味が全面に出てきます。
これは少し温めても美味しそう。とにかく甘みが良いお酒です。作はフレッシュさを基調としていますが、この旨味はなかなかよ。ひやおろしの良さが全面に出ていますね。


この時期限定。お急ぎくださいw

【牧野酒造】榛名山 ぐんまちゃんカップ

夏休みに買ってきたお酒です。

お土産屋にあった「ぐんまちゃんカップ」、ベースは「榛名山 本醸造」と思われます。つまり、ザ定番酒ですね。

アルコール度数15度のアル添、精米歩合は書かれていませんが、「榛名山 本醸造」と同じ中身とすると65%だそうです。程よく削っています。

夏に飲まなかったのは、この手のお酒って暑い時期よりちょっと涼しくなった秋に、常温で飲みたかったから。ということで満を持していただきます。
上立ち香はちょっとカラメルのようなビターな甘さを感じます。口に含むと…1杯目はアル添なのでちょっとアルコール感はあるものの、この手のカップ酒にありがちなアタックの強さや辛さをことさら強調する印象は皆無、むしろ膨らみのある甘み、後から来る旨味、これはこの手のアル添の酒としてはかなりできが良いです。安酒のアル添にありがちなアルコール分だけが強調される味わいではなく、しっかり甘みがあり、かつ苦みと旨味の膨らみが良い塩梅。
特にこのお酒の持ち味は旨味ですね。余韻は割と残る感じで、濃いめの味の料理にピッタリ。

カップ酒って新幹線で出張帰りのオッサンが飲んでいる印象ですが、いやはや変な辛さやアルコールを感じないのが美点で、冷やさなくても良いですし、この味なら冷やしても美味しそうだなと思いました。どの温度帯でも行けそうですね。

また群馬に行ったら買おう。飲み終わったらペン立てに出来るしw


【渋谷】コンサートの後ふらっと飲みに行った日本酒飲み放題の店 「富士喜商店」

平原綾香のオーチャードホールでのコンサートを見終わった後、軽く飲もうと行ってきたお店です。

時間制の日本酒飲み放題のお店「富士喜商店」渋谷店です。
色々コースはありますが、軽く飲むので60分コース¥490(税別)です。60分コースと言っても、30分前オーダーストップなので、実質的に飲み放題は30分ですが、軽く飲むならまあいいでしょう。普通に飲めば2杯程度でも一般の居酒屋よりは安いですし。

オーダーは必ず2品以上頼むことが前提、おかわり自由のお通し(大根の煮付けとしじみ汁)もあり、ササッと飲むにちょうどよいです。

コースによってはプレミアム日本酒も選べますが、この手の店であえてプレミアム日本酒を頼むより、一般的なものをいろいろ試したほうが絶対に楽しいですし、種類も30分では絶対飲みきれないくらいにあるので、これで十分。
60分コースは自分でお猪口を持っていって注ぐスタイルです。
おでんとガツを注文し、後はひたすら飲みます。

結局30分で5種類飲めました。このくらい飲めたら文句ないでしょう。

最後に飲んだ「子宝」はヨーグルトを入れたリキュールですね。あまーい。
印象に残ったのは「ワイルドサイドを歩け SEASON4」、変わった味です。酸味と甘味とが織りなすパイナップル感の個性が強いですね。

お店はどちらかと言うと客層は若者中心で渋谷らしいですね。味わうにはちょっと忙しないですが、まあたまに行くなら、といった感じですね。


【町田酒造店】メガネ専用町田酒造 全員メガネの蔵元とコラボしました

個人的に健康診断が終わって、久々のお酒解禁。1ヶ月ほど禁酒、夕食は米はやめておかずはかなり減らしていました。おかげで4.5kgも痩せました。
ということでお酒解禁です。

宮城県の萩野酒造が10年前から作っている、「メガネのメガネによるメガネのための日本酒」という、蔵元と蔵人が全員メガネだったことから10月1日メガネの日に発売したお酒。
これが好評で、毎年作るようになり、2025年で10周年を迎えるにあたり、全国のメガネ蔵元とコラボしたお酒が発売されました。
全部で7つの蔵元からそれぞれオリジナルの「メガネ専用」が発売されています。

2021年にメガネ専用、飲んでいますね。

今回買ったのは、群馬県の町田酒造とのコラボです。

いつものメガネのラベルにコラボした酒蔵の蔵元のお顔も入っていますね。
そしてスペックは全て非公開です。

そういえば、町田酒造のお酒はうちでは買ったことがないですね。お店では飲んだことがあるのですが。今度買ってみなければ。

純米酒であること、火入れしていない要冷蔵の生酒であること以外は一切非公開です。精米歩合も記載がありません。
先入観なく飲んでほしいということでしょう。

冷やした状態でいただきました。上立ち香はふわっと濃厚な果実、バナナを思わせます。
口に含むと、爽やかなバナナの甘みと苦みがあり、割とアタックも強めでアルコールっぽさを感じさせます。旨味はほどほど。温度帯が上がるにつれて、甘味と苦味と辛さのバランスが程よくなり、よりバナナっぽさが増しますが、辛さも苦みも適度にあって、決して甘いだけではないですね。
個人的に少し温度を上げるのが理想のバランスです。
お店にはこの1種類しかありませんでしたが、他の酒蔵とのコラボも試してみたいですね。十六代九郎右衛門とのコラボとか飲みたいなぁ。


2025年の今しか買えません! ぜひ!

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【油長酒造】鷹長 菩提酛純米酒

いつもの酒屋で、これは飲まねば!という酒があったので買ってみました。

今ではあまり見かけない銘柄ですが、かつてはいくつかの種類を販売していました。油長酒造といえば、当ブログでもお馴染みの「風の森」が今は主力商品ですが、かつては油長酒造の代表銘柄でもありました。現在はこの菩提元純米酒のみの販売となっています。
日本酒発祥の地である奈良で作られた日本最古の酒母である菩提山正暦寺で作られた菩提酛を、「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」が復活させたことで、今では油長酒造でも「風の森」の一部商品で使用されていますね。

ラベルにあるように菩提酛を使用した伝統的な日本酒づくりです。日本酒度はなんと-31と超甘口です。酸度も3.4とやや高め。超硬水を使うのは油長酒造ならでは。
酒米にヒノヒカリというコシヒカリを母体とする飯米を使用しています。コシヒカリよりはあっさいりな味わいということですが、酒米よりは糖分が高いため、甘口の酒になるのでしょうね。
この鷹長も純米で要冷蔵の生酒、というのは風の森と共通ですね。

よく冷やした状態でいただきます。開栓するとポンとガス感あり。
上立香はメロンともカラメルとも言える濃厚な甘みを感じますね。口に含むと、ふわ~っと口いっぱいに膨らむ甘みがまるでメロン。濃厚な甘みがありながら、程よい酸味があり、かつこの酒の特徴が膨らむ旨味! これがすごい。この旨味は甘みと苦味と酸味とは別に、後からぐっと膨らんでくるんですよ。これがないとただの甘いだけのお酒になってしまうところ、旨味が膨らむので、飲み飽きませんね。酒が進みます。濃いめの食事と合わせるのが良いですね。
温度が上がってもバランスが良く、甘いのに甘すぎないです。絶妙ですね。こんなに旨味が膨らむお酒はなかなかないです。

さすが油長酒造ですね。鷹長もラインアップ、増やしてほしいですね。
火入れ酒もあるそうですが、これは現在熟成中で、2025年の販売予定はないようです。熟成した火入れの鷹長も何年後かに販売されると思うので、楽しみです。


鷹長の純米大吟醸もかつてはあったのですね。こういうの飲んでみたいなぁ。

鷹長 純米大吟醸全国新酒鑑評会出品酒2023BY 720ml(奈良県御所市中本町)ギフト

【五十嵐酒造】五十嵐 別誂 純米酒 無濾過生原酒 直汲み

五十嵐酒造のお酒、天覧山も好きですが、この特約店限定の「五十嵐」も好きです。ここのお酒はどれを飲んでも美味しいのですが、今回はさらに特約店でも置いているところが限られる別誂(べつあつらえ)です。

ピンクのラベルなので、何となく甘い系かなと、購入したお店のラベルを見ると、やはりやや甘口系のようです。
五十嵐シリーズは、定常販売酒である「天覧山」ベースの原酒を使用しています。天覧山の名は、五十嵐酒造がある埼玉県飯能市にある小さな山(標高197m)を由来としています。

アルコール度数もやや抑えた14度。ラベルにはありませんが、麹米に山田錦、掛米に五百万石を使用、精米歩合65%と程よく削っています。
生酒で要冷蔵。開栓注意です。日本酒度はラベルにはありませんが-2と中口~やや甘口、といったところです。さてどんな塩梅かな?

生酒で要冷蔵なので冷やした状態でいただきました。開栓するとポンとガスが抜けます。吹き出すほどではないですが、開栓注意です。
上立香は華やかな吟醸香。口に含むと…まず爽やかな微発泡のガス感とともに口いっぱいに広がるライチ系の瑞々しい甘味と酸味、とにかくみずみずしくフレッシュです。ただ甘いだけでなく、後半少し苦みと旨味、アタックがあり、スーッと引いていく。甘口寄りでありながら、後味まで引かないので、口当たりが良いですね。これぞ五十嵐の真骨頂です。
五十嵐は大好きですが、色々なお酒を試したく、最近買っていませんでしたが、やっぱり良いものは良いですね。


五十嵐酒造の五十嵐シリーズは特約店でしか買えません。お近くに特約店がないという方は通販でどうぞ。
↓は緑ラベルの別商品ですが、今度買ってみたいと思います。

【松屋酒造】流輝 (るか) 純米吟醸 山田錦 針金屋別注

久しぶりに、針金屋加藤酒店に行ってきました。
ここの店主自ら手詰で組んだ、ここだけのお酒です。

ベースはタイトルの同名のお酒ですが、別注では醪(もろみ)を絞る最初の部分である「あらばしり」と、最後にギュッと酒袋を押して絞る「責め」を混合して手詰めしたお酒となっています。
一般に荒走りの部分は、雑味が少ない若々しく繊細な部分、そして最後の責めはギュッと絞るので苦みや雑味といった部分が表に出てきます。
これらを混合したということで、どんな味わいになるか楽しみなお酒ですね。

スペックとしては、酵母は非公開、アルコール度数は15度と一般(ちょっとだけ低い)。おりがらみの生酒、もちろん要冷蔵。
ロットによっては吹き出しがあるかもしれないようです。冷やしていただきましょう。

澱を絡めると濁りは強め

開栓、とりあえずガス感はなく吹き出しはなし。
上立香は洋梨のような濃厚な甘みです。注ぐと澱が絡んでいい濁り具合。口に含むと…えええ、このトロッとした感触、そして甘みはまるで飯米かのような糖度の高い、甘酒を彷彿とさせます。洋梨のような甘み、だけど後味にちょっと大人びた苦みとアタックがあり、余韻は長め。とにかくとろっとした感触がまるで果汁100%の洋梨ジュースを思わせる丸みのある甘み。
酒米は定番の山田錦なのに、まるで飯米のような膨らみのある甘みば独特で癖になります。
今回の別注、見事です。これは他では味わえないです。
諸事情で四合瓶を買いましたが、一升瓶で買いたいですね。


通販では通常の流輝 純米吟醸 山田錦を購入できます。別注がこんなに美味しいなら、通常版も美味しいに決まっています。

【やまね酒造】やまねのみのり

先月やまね酒造の直売所で買ってきたお酒です。

ノーマルのやまねのみのりは1年ぶりの購入でした。

毎回味わいが変わるお酒故に、一期一会ですが、最近は味が安定してきているように思います。それでも試行錯誤、色々実験的なことをされているので、毎回新鮮ではあります。
ここ最近は、木桶がこなれてきて、木桶感が強すぎることもなくなりましたが、今回はどうでしょう?

いつものように発芽玄米を加えたいわゆるクラフトサケです。その辺の話は上のリンクにある昨年のブログで書いているので割愛します。
協会6号酵母、いわゆる新政酵母を使ったお酒です。今回は今までのやまねのみのりの中でもアルコール度数が高めの14度です。去年買ったものは11度でした。
毎回アルコール度数も変化します。
今回はやや辛口で味わい深くなっているとのことでした。

いつもの様に生酒なので、冷やした状態でいただきます。
上立香は酸味を感じさせるパイナップル? 口に含むと、おお、まず力強い酸味とともにさっぱりとした甘みと旨味、苦みで複雑味が今までのよりもありますね。パイナップル系ですが、甘みよりも酸味が今回は強いですね。アタックも割とありますが、それでも一般の日本酒よりやや低い14度なので、ガツンと強いアタックではないです。
温度が上がってくると、木桶の味わいと甘みが増してきますが、やはり強い酸味が主体です。
私は割と酸味のあるお酒大好きですが、今回は酸味主体になってしまった感じはありますね。もう少し酸味を抑えたほうがこの味わいのバランス的には良さげかなぁ。

今はやまね酒造の隣りにある民泊でやまねのみのりは多く提供されていて、一般流通はほとんどないそうです。唯一BASEでの公式通販で購入可能です。
濁りバージョンなど限定生産のものは残念ながら直売所でしか買えないんですよね。この点もう少し買いやすい酒屋さんで販売してもらえると…といつも思います。
また夏休みに入ったら買いに行きたいですね。

【油長酒造】風の森 雄町 807 笊籬採り

久しぶりの風の森です。まず間違いのないお酒ですからね。

個人的に大好きな807シリーズは、精米歩合80%、協会系7号酵母を使用していることに由来しています。米をあまり削っていないシリーズです。
名前にあるように、酒米は「雄町」を使用しています。

超低温長期発酵、温度管理を徹底したことにより、瑞々しい味わいを再現しています。
笊籬取り(いかきどり)とは、ラベルにあるように、浸透圧で滲み出たお酒を集めるとあります。
実際の笊籬は竹で編んだザルのことをいいますが、油長酒造では笊籬状になったスクリーン使用し、もろみと酒を分離しているとのこと。
もろみと酒の分離は一般に袋吊りし自然に裂けが浸透してくるのを待つという気の遠くなるような作業で、時間がかかることと、それにより酒が空気に触れ酸化してしまうという欠点がありましたが、この独自の笊籬取りではスクリーンをタンクに沈めることで、空気に極力触れずに分離できるのだそうです。

ではいただきましょう。

生酒なので冷やした状態で。開栓するとポンとガス感が。上立香は瑞々しい桃のような甘み酸味を彷彿とさせます。
注ぐとシュワシュワか少しありますね。口に含むと、お、思ったよりもアタックはありますね。でも瑞々しいメロンのようなやや濃厚な甘みと旨味や酸味、後味に少し渋み苦みを残しつつもスーッと引いていく後味。雑味感は少しありますが、嫌な雑味感は皆無で、甘みと旨味を両立させていますね。

少し空気に触れさせ時間が経つと、苦みの感覚が少し後退し、より透き通った味わいに。でも807シリーズらしく渋み苦みの複雑味は少し残しているのが個人的にポイントが高いですね。
もう少し温度が上がるとバナナのような芳醇な甘みと苦みが。温度帯で味わいが変わって面白いですね。流石、風の森と思わせる味わいです。


風の森の素晴らしいところは、これだけこだわりを持った酒蔵ながら、決して高価ではなく買いやすいお値段であること。プレ酒となってしまうと、もはや酒蔵の管理を離れ二次三次流通当たり前、値段は釣り上がり温度管理が疎かになって味わいが落ちていく、とあまり良い流れではなくなりますが、そういうことはなくしっかり供給してくれるのも油長酒造の良いところ。
通販でもどうぞ。

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昨日行ってきた串焼きやさん

いつものお店です。今は別部署同士になっている元同じ職場の仲間と飲んできました。
色々情報のやり取りなんかを。やはりこうやって集まって話を聞かないと、聞いていない状況も結構あるものです。

水曜日なのでたくさんは飲まなかったけど、相変わらず美味しい酒ばかりです。
今は仕込みに母さんが入る以外は、マスター1人で切り盛りしていますが、やはり限界があるようで。人を募集しても来ないのだそうです。
お店の形態も変えていかないと、ということでした。人手不足で飲食業も難しい時代になってきましたね。

十四代の本丸、これ本醸造なのに、醸造アルコール臭さがない、純米と言われても気づかなそうなくらい完成度高いです。良いリフレッシュになりましたよ。