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子供の行事の動画編集をいくつか ノイズリダクションを使ってみた

昨日は、朝から娘の小学校の音楽発表会があって、もちろん動画を撮ってきました。
今回は後ろの方は三脚使用可、ということで、Z 9にマンフロのビデオ雲台&三脚で撮ってきましたが、周りを見渡すと、もはやビデオカメラすら少数派、三脚据えて撮っている人は10人もいなかったような。もちろんごっつい三脚を使っているのは自分だけでした。ほとんどがスマホで撮影。
年に何回かしかない行事だもの、ビデオカメラなんて買わないよね。あるいは買うよりレンタルでも良いのかな、という感じになりますね。

音楽会のあとは、月曜日から入院する息子のPCR検査のため、入院先の病院へ移動。検査はすぐ終わるので、移動のほうが遥かに長い。神奈川県の病院なので、車移動で片道1時間半です。

帰ってきてから、音楽会の動画編集開始。
Davinci Resolve、少しづつ慣れてきました。

Davinci Resolveのノイズリダクションを使ってみた

無料版でも相当多機能な動画編集が可能な、Davinci Resolveですが、映像だけでなく音声の編集能力も優れています。まだまだ使いこなせていませんが、今回使ってみたのはノイズリダクションです。

オーディオFXからNoise Reductionを使ってみた

ノイズリダクション、カセットテープを現役で使っていた40代以上の世代であれば、DOLBY NR(ドルビーノイズリダクション)は聞いたことがある方は多いでしょう。私もDOLBY NRの最終版とも言える、DOLBY S NRを使っていました。もう30年近く前の話です。
カセットテープのノイズリダクションは、録音時に高音域を中心に、音声のダイナミックレンジを圧縮し録音、再生時に伸張することで、磁気テープの宿命であった「サー」というヒスノイズを低減させる機能でした。
今日、ノイズがほぼ無いデジタルオーディオが主流となって廃れてしまった機能ですが、デジタル音声であっても、シンセサイザーなどデジタルで合成する音声以外、生の音はアナログ、マイクから収録する場合はアナログ回路のノイズはゼロにはならないため、ノイズと無縁というわけには行きません。

今回、娘の音楽会は、観客席のやや遠方から、Nikon Z 9にオーディオテクニカのマイク、AT9941を使用しましたが、子どもたちのスピーチもマイク無しの生声だったので、後ろの方からは声自体が聞き取りづらい状況でした。
このため、録画データでも音声が小さく聞き取りづらい。Davinci Resolveの編集で、その部分の音声のボリュームを上げてみました。これが簡単に後から出来るのは、デジタル編集の良いところですが、単純に音量を上げたので、マイクアンプのノイズ自体もかなり目立つ結果に。

そこで、ノイズリダクションの登場です。カセットテープのノイズリダクションと違い、録音時の設定とは関係なく、こちらは音声を解析して、自動でノイズを低減してくれます。まさにデジタルならではです。
Davinci ResolveのオーディオFX>FairlightFXのメニューから「NoiseReduction」を該当部分の音声(波形で表示されている部分)にドラッグアンドドロップします。すると、下の画像のような調整画面が表示されます。

自動と手動が選べますが、自動を選択することで、概ねうまくいくようです。ただ自動を選択するだけ、これだけでノイズが低減できます。

Noise Reductionメニューで「自動」を選択するだけ

試しに再生してみると、生徒の声はアップしたまま、マイクアンプの「サー」という残留ノイズが低減しました。これはすごい! ただし、若干音質は低下します。高音域は少しなまる印象です。とは言え、ノイズが残るよりは具合が良いため、この機能は結構使えそうですね。

ボリュームアップした部分と無加工の部分のつなぎもうまく行きました。
プライベートな動画なので、家族親族共有のみですが、昔と違い今はスマホがあるので、じぃじばぁば向けにも、今やYoutubeで配信(限定公開)出来るのが助かります。


そして、ついでに10月の息子の運動会動画も編集しました。こちらは1時間の回しっぱなし動画を、不要な部分をカットし書き出し。

10月の息子の運動化もやっと編集

書き出した動画も、4K60pで100GB超え。Youtubeへのアップロードも結構かかりますね。
とりあえず年内の行事の動画は編集完了です。

Nikon Z 9の動画形式、どれを使えばいい?

Nikon Z 9(FW Ver.3.00)は、動画形式が多岐に渡り設定できます。発売初期のFWから進化し、8.3K 60p RAWでの撮影も可能となりました。
が、まだ8Kディスプレイや再生環境が一般的ではなく、またスチルではRAWで撮ることはあっても、素人にとってはRAW動画って何?となったりもします。
Z 9のFW3.00で使用できる動画は以下のとおりです。

●RAW
・N-RAW 12bit(SDR/N-Log) ※8.3K60p対応 / 24bit LPCM
・ProRes RAW HQ 12bi(SDR/N-Log) / 24bit LPCM

●YUV
・ProRes 422 HQ 10bit(SDR/N-Log) 4:2:2 / 24bit LPCM
・H.265 10bit(SDR/N-Log/HLG) 4:2:0 ※8K60p対応 / 24bit LPCM
・H.265 8bit(SDR) 4:2:0 ※8K60p対応 /24bit LPCM
・H.264 8bit(SDR) 4:2:0 /16bit AAC

意外にも、音声はH.264以外、全て非圧縮のLPCM 24bitなんですね。

H.265 HEVCでは音声はLPCM 24bit 48kHzサンプリングで収録される

Nikon Z 9の凄いところは、これら各種動画が、オプションのFWや外部レコーダーなしに、本体のみで対応できるところです。
特にRAW動画やProRes 422 HQにボディのみで対応できるのが良いですね。
執筆時点(2022年12月)でフルサイズミラーレス一眼で最強の動画機と言われる所以です。
ただ、スチル目的で買った人にとっては、私も含め、こういった高画質動画撮影機能は宝の持ち腐れだったりもしますが、動画も実際やってみると結構楽しいので、ぜひ動画もチャレンジしてほしい所です。

動画データをダブルスロットの両方に同時記録ができない、といった不満はあるものの、Z 9の動画機としての能力は非常に高いと言ってよいでしょう。

どの動画形式で撮ればよい?

これだけ動画形式があると、何を使えばよいか迷うところです。
まずRAW動画ですが、写真のRAWデータと違い、この形式で撮っても、簡単に見ることはできません。
写真のRAWは、基本カメラメーカーの純正RAW現像ソフトやサードのRAW現像ソフトで、比較的簡単に見ることができますが、動画の場合はそうはいきません。
Nikonの閲覧&RAW現像ソフトのNX Studioでも、RAW動画とProRes 422 HQは再生できません。
なので、基本何もせず撮って出しには不向きというのは、前回のブログにも書いたとおりです。

基本的には、RAW動画はカラーグレーディングなどを前提としたもので、編集後の最終書き出しで最高の結果を得るためのものと捉えたほうが良いでしょう。
私のようなド素人には、よほど特殊な撮影をしない限りはまず不要だったりします。そもそもデータ量も相当なものになります。

N-RAWは今のところ、対応できる編集ソフトはDaVinci ResolveとEDIUS X Proのみ、ProRes RAWは現時点で8Kには非対応です。
いずれにしろ、撮って出しに使うにはあまりにデータが重いです。カードも少なくとも512GBが欲しくなります。

ということで、あくまでもYamaro的にコレを使う!という設定です。

撮って出し、カット編集程度ならH.265

まだ再生互換性ではH.264 MPEG-4 AVCよりは落ちるかもしれないH.265 HEVCですが、圧縮率の高さと効率の良さはH.264を上回り、細部の圧縮ノイズの少なさは目を見張る者があります。

上の写真は先日も掲載したH.265動画からの切り出しですが(HD解像度に落と「しています)、カラーグレーディングしていないので、若干色味はスチルに劣るものの、圧縮ノイズの少なさ、とくに後方の森の木々の描写がスチルと遜色ないのがさすがです。これがH.264だと、こうした高周波の細かい描写が苦手だったりします。
ヘリのテイルローターが、ローリングシャッター歪が少し出ているのがわかりますが、これは静止画に切り出したからで、動画で見る分には違和感がないです。

ちなみに、H.265 10bitでは、階調モードをSDR、N-Log、HLGが選べますが、再生環境など考えると、一般的なSDRで良いのかなと思います。
HLGは対応ディスプレイがあるなら良いですが、まだ非対応環境も多いですね。

色味やガンマカーブ、カラーグレーディング編集するならProRes 422 HQ

非可逆圧縮ですが、低圧縮率のProRes 422 HQなら、編集耐性が高いです。色味やガンマカーブ、映画っぽいトーンなどカラーグレーディングを当てるといった作業ならこれでしょう。

圧縮率が低いので画質もとても良いProRes 422 HQ

細部の表現は、H.265をさらに上回っている印象です。ホワイトバランスが多少ずれていても、調整して最終的にH.265に書き出しても、画質の劣化をほぼ感じないですね。

まだまだ動画はわからないことだらけですが、色々試してみたいと思います。

WindowsでProRes動画を再生する方法

動画編集の世界では、業界標準的に用いられているAppleのProRes 422 HQコーデックは、ビデオ編集用途向けの高画質の圧縮フォーマットです。
高画質である分、一般的なデジカメで用いられているコーデックのH.264(MPEG4/AVC)よりも圧縮率が低く、かつ編集用途が前提の形式であるため、そのまま再生する用途には不向きです。

Windows環境では標準で再生ができません。
もともと、ProResで撮って未編集で再生、と言う用途向けではない上に、ProResはAppleが開発した形式のため、Windows環境では以前はAppleの再生ソフト、QuickTimeで再生できたものの、Windows向けのQuickTimeの開発終了に伴い、現在のWindows環境では再生が難しくなってしまいました。

VLCメディアプレイヤーで再生できる!?

Windows標準のプレイヤーでは再生できないProResですが、VLCメディアプレイヤーであれば再生できる、という情報を得たので、久しぶりにインストールしてみました。昔はよくお世話になった再生ソフトです。

Windows10や11ではMicrosoft Store経由でもインストール可能です。
再生してみました。が、音声は流れるものの、映像は3,4コマで停まってしまい、それっきりでした。
PCはRyzen 9 5900XにビデオはGeForce RTX 3060ですが、まともに再生できないようです。

Davinci Resolveなら再生できる

Davinci Resolveは動画編集ソフトで、当然ながらProRes 422 HQにも対応しています。編集しなくとも、Davinci Resolveで読み込ませることで、再生可能でした。

Davinci Resolveならコマ落ちなく再生可能だった

特にカクつくこともなく、再生可能でした。
ただし、4K60pのProResだと、200MB/s以上のデータとなっているため、HDDでは読み出し速度が追いつかずカクつきます。SSDからの読み込みが不可欠ですね。
元々ポストプロダクション用のProRes 422 HQなので、撮って出しには不向きですが、編集しなくともDavinci Resolveのような動画編集ソフトに投げれば、再生は可能です。Davinci Resolveの無料版でも、素人には十分高度な編集もできるので、インストールしていて損はないでしょう。

高滝湖グランピングリゾートの1泊2日をタイムラプス化してみた

もう1週間近く経過しましたが、高滝湖グランピングリゾートの1泊2日をタイムラプス化してみました。

今回は去年台風が来ていたのとは違って、2日間とも天気は良好、風もあまりなかったのですが、2日目の朝から少し雲が多めでしたね。

カメラも去年の教訓を踏まえ(電池切れと明け方のレンズ結露)、AC電源でカメラに供給、レンズウォーマー取付で万全の体制。
カメラもD810から、電子シャッターの使えるNikon D850にチェンジ。電子シャッターなら、メカシャッター消耗を抑えられる反面、太陽光の直射でのセンサ焼けには注意が必要です。今回は大丈夫そうでした。
レンズは、AI AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8Dです。魚眼も早くZマウントで出ないかな?
電子シャッターで15秒毎のインターバル撮影のおかげか、カメラのイメージセンサも常時通電による発熱が、カメラボディ自体の結露も防いでくれました。これは思いがけない効果ですね。

そして、インターバル撮影の写真をタイムラプス化したのがこちらです。

星も見えていますね~。これ、グランピングテントも入れていて、星をメインとしたわけではないので、少し星は見づらいですが、いつか星撮りでタイムラプス生成してみたいです。時間がかかりますし、色々大変なんですけどね。
成田空港への着陸の航空機のライトも見えますね。明るい星は金星?

そしてワイが微妙にぼかしきれていないのはご愛嬌(笑) タイムラプスでぼかし入れるのは大変ですね。

とは言え、今回やってみたかったことが出来たので、良かった良かった。

小学校に上がって初めての公開運動会に行ってきた

2020年に小学校入学だった娘氏、2020年といえば日本国内でもCOVID-19コロナウイルスが広がりつつあり、会社も100%在宅勤務に切り替わり、外出も最小限とされました。
当然、あらゆる行事は中止となり、小学生初の運動会もありませんでした。
去年は運動会は非公開実施、親はプロ?が撮った固定カメラで顔の判別すら出来ない低解像度動画を見るだけで終了。
そして今年は学年別ですが、初めての公開となりました。

動画をZ 9、スチルをD850で

Nikon Z 9で初の子供の行事撮影です。Z 9はもちろんスチルでも歩留まりがよく撮影できることが期待できますが、それよりも動画の性能が良いので、Z 9は動画撮影で、D850をスチルに専念。Z 9の動画設定はは4K H.265 10bit SDRとしました。ProRes 422だと、いきなりデータ容量をH.265の数倍食ってしまうので、落とし所が難しいですね。一般には、H.265の10bitでまず問題ない品質で撮ることが可能ですし。

体は1つなので、スチルと動画の両方に力を入れるのは無理です。ということで今回は動画メイン、スチルは被写体(娘氏)の移動の少ない場面で、三脚で動画撮りっぱなししながらD850でスチル撮影、ということにしました。

露出失敗!? -1.3EV補正になっていた

最初に撮ったのがかけっこで、被写体が動くので、スチルは妻に任せて動画に専念しました。
が、撮影場所が逆光にならざるをえないところだったのもありますが、カメラにモニタフードを買おうと思ってすっかり忘れていて、画面が暗くて見づらいな~なんて思いながら撮っていました。
ところが、かけっこが終わって気づいたんですよ。「露出補正-1.3」になっていることに…

あちゃー、そりゃ暗いわけです。大失敗した~!
が、こちらは家に帰って動画を見たところ、全く使い物にならない訳では無いな~となりました。

露出補正-1.3のまま撮ってしまった動画の静止画切り出し

真っ黒に潰れてはいませんね。このくらいなら救済できそうです。10bitで撮っているので、諧調にも余裕があります。
親に動画を送るつもりだったので、Davinci Resolveでトーンカーブを調整してみました。

Davinci Resolveのカーブ・カスタムで高輝度側を詰めて、中間を少しだけ持ち上げた

高輝度(ハイライト)がないので、ピークを詰めて(右上の点を左側に少しずらした)、中間(中央の点)を少しだけ持ち上げました。
やり過ぎは禁物ですが、10bit動画なので、8bitのJPGよりは諧調に余裕がありますしね。2bit余裕があるということは、4倍細かいわけですから、最終的に8bitの動画として出力する分には、過度に調整しなければ問題ないでしょう。

トーンカーブ補正後、このくらいなら問題ないでしょう

これを見ると、ゴリゴリに編集するつもりはなくても、HDRで撮るつもりはなくても、最低限H.265 10bit SDRで撮ったほうが良いな~と思いました。
本音でいうと、Davinci Resolveで編集するなら、少なくともProRes 422で撮りたいのですが、何せデータを食うし、その上にはProRes RAWやN-RAWもあり、どんどんデータを食います。スチルのRAWでもヒーヒー言っているのに、動画のRAWだなんて空恐ろしいですわ…。もちろん得られるものは大きいし、ゴリゴリに編集するならRAWが良いのは言うまでもないですけどね。

調整前後の比較

動画切り出し静止画が普通に使える時代

それよりも今回、動画を見ていて思ったのは、4Kであれば800万画素もあるわけで、動画から静止画を切り出しても、本当に余裕があるということです。いや、4K自体なら、もう数年前からカメラに搭載され始めていますが、動画の圧縮性能そのものが向上していますね。

例えば、これまでの我が家で4K 動画が撮れるカメラ、Nikon D850Panasonic LUMIX GX7MK3は、4K動画のフォーマットはH.264/MPEG-4 AVC 8bitでした。
Nikon Z 9は、従来からのH.264に加えて、H.264よりさらに画質を維持したまま高圧縮を実現できるH.265/HEVC 8bit/10bitにも対応できますし、より高画質のApple ProRes 422 HQ、さらに2種類のRAW動画、Apple ProRes RAW HQとN-RAW(いずれも12bit)に対応します。

H.265は画質を圧縮率を高められる、ということは、その分ビットレートに余裕を持たせることで、より高画質に撮ることが出来るわけですね。

Nikon Z 9の4K H.265 10bit動画からの切り出し、露出が最適なら静止画として何ら文句ない画質

上の写真は、露出補正を戻して撮った動画をそのまま切り出したもので、JPG化に際しては色域の設定と(sRGBに最適化)、Web用に解像度をHDに落としただけですが、Web掲載用で十分な画質が得られています。
H.264では、細かい部分で圧縮の影響により、ああ動画から切り出したのだな、とわかる画室の劣化が見られました。これは動画では動いているのであまり気にならなくても、静止画にすることで、圧縮による影響がJPGそのものよりもはっきり出てしまうからでしょうね。もちろん、H.264でもビットレートに余裕を持たせればその限りではないですが、そうなると、今度は記録メディアへの書き込み速度が影響してきます。

Z 9のH.265 10bit動画が、スチル切り出しにも問題なく使えることがわかったので、もう少し積極的に動画は撮りたいなと思います。問題はデータ容量だけですね。

内蔵バッテリではダメだね…引き続きLUMIX GX7MarkIIIでインターバル撮影

昨日10日、長女とともに無事退院できました。新型コロナウイルス感染から長女が脱水症状となっての入院でしたが、お陰様で今は良くなっております。
医療関係者の皆様には感謝感謝です。

で、入院最終日の夜中にも、またPanasonic LUMIX GX7MarkIIIにて窓からインターバル撮影してみました。
今度は、20秒毎から10秒毎の撮影に切り替えてみました。が、同時に、内蔵バッテリでどこまで撮れるかな? という実験もしたくって…

結論から先に書くと、910枚でバッテリ上がりで停止してしまいました…。枚数にすると910枚です。標準バッテリのDMW-BLG10、小型なので容量も少ないため、インターバル撮影にはUSBからの外部給電が不可欠ですね。10000mAクラスのモバイルバッテリやAC供給は必至です。

あまり星も映らなかったな

ということで、今回の撮影は失敗としても、使い勝手など案外GX7 MarkIIIもタイプラプス動画に使えるという感じです。モバイルバッテリを繋いでおけば、相当バッテリも持つことがわかったので、お出かけの際に雨や結露の心配がない環境という条件付きですが、タイプラプス動画は積極的に撮れそうです。


GX7 MarkIII用のバッテリは、純正とMarkII時代からのROWAの互換バッテリですが、このROWAの互換バッテリが少し膨らみ気味になってきました。4年使ってますからね。ってことで買い替えです。

できれば使いたくない互換バッテリですが、ROWAなら品質的にギリギリOKかな、といったところです。


純正、5倍以上するので…もう少し安くなりませんかね?パナソニックさん。

病室からタイムラプス用のインターバル撮影をしてみた

お久しぶりでございます。

新型コロナに感染してしまいましたが、オミクロン変異のBA4/BA5株と思われる第7波が始まっているようですね。ワクチン3回接種済みでも、掛かる患者さんが多いようです。
自分がどの株なのかは知るよしもありませんが、長女も感染して脱水がひどく、救急搬送から入院となりました。
付添として、同じ感染者である自分も一緒に入院することになりました。

個室に入院となりました。病院の方も親切で、長女も点滴によりずいぶん調子が良くなってきて、明日退院の見込みとなりました。
私の方は、入院時点で熱も下がっていて、時々咳がでる程度まで回復しています。

入院時に、普段使いのバッグも持ち込みましたが、いつもそのバッグには、Panasonic LUMIX GX7 Mark IIIが入っています。
本人はいたって調子が良いので、消灯後、病室の窓からガラス越しにインターバル撮影してみました。バッテリは、モバイルバッテリより給電、インターバルは午前2時から20秒ごとに撮影の設定としました。いつもはNikon D810で撮ることが多いので、マイクロフォーサーズのGX7MK3では初めてだったので、バッテリが持つか心配でしたが、案外問題なかったです。これなら、旅行先でも気軽に撮れそうですね。

窓ごしにインターバル撮影

カメラ内でインターバル撮影静止画をそのままタイムラプス化可能

さて、Panasonic LUMIX GX7 Mark IIIは、コンパクトなマイクロフォーサーズにも関わらず、かなり多機能なカメラです。インターバル撮影ができるのはもちろん、撮り終えたらそのままその画像を使ってタイムラプス生成が可能です。タイムラプス動画の設定も、FHD30/60pや4K30pを選択可能です。
さすが、昔から動画をやっているメーカーだけありますね。

さて内部生成したタイムラプスですが、基の静止画の設定が4:3だったため、動画のフォーマットとしては16:9ですが、動画の絵自体は4:3となってしまいました。これズームアップとかできればいいのですが、これを回避するには、最初から静止画もアスペクト比16:9で撮るしかないようですね。
マイクロフォーサーズは、フォーサーズ時代から4:3のセンササイズを採用していますが、個人的にはこのアスペクト比は気に入らないですね。
また、今回は三脚も何も持ってきていませんから(入院ですものw)、窓の柵の上にカメラを置いての撮影でした。そのせいで若干傾きがあります。

このため、インターバル撮影した静止画を、PCのDavinci Resolveで傾き修正、ズームアップと画像位置移動して16:9に収まるようにしました。もともと写真下側に写っていた駐車場はバッサリと消しました。

さくっと編集してYouTubeにアップしてみました。

撮影枚数が少なかったな…。もう1泊あるので、リベンジかな? 天気次第ですが。

しかしこういうのを病室で編集してアップできるんだから、すごい時代ですね。


販売終了から1年以上経過し、中古もこなれてきました。ホントこの小さなボディからしたら、相当な高機能な上に使いやすいんですよね。もうこのコンセプトのカメラが出ないのはちょっと悲しいですよ、こういうのこそマイクロフォーサーズの強みと思っているのですが。


Nikon Z 9で初タイムラプス撮影 インターバルJPGからの生成と比較してみた

CP+ 2022も始まり、ちょうどコロナワクチン3回目接種でお休みを頂いているので、CP+ 2022のセミナー色々見ています。
そこで気になったのが、Nikonの23日のオンラインステージ「手軽でおしゃれなNikon Z fcで本格タイムラプス撮影!旅の記録にホーリーグレイルを!」です。

動画はCP+ 2022向けなので、非公開となることがあります

測光はマルチパターンではなく、中央部重点測光が良いとか、いろいろな設定方法が学べました。概ね、自分が今までやっている設定と大きくは違いませんが、後は撮影地と編集時の見せ方かな~。

そう言えば、まだNikon Z 9でタイムラプス動画撮っていないなー、と思いまして、早速撮ってみることに。
元々、NikonはD810でフルHD、D850では4K30pのタイムラプス動画撮影が可能でした。特にD850は、電子シャッターも使えるので、メカシャッターの消耗なく撮れるのも良いですね。

そして、Nikon Zでは、インターバルのスチル撮影とタイムラプス動画生成を同時に出来てしまうんですね!
単純にタイムラプス動画を作るなら、カメラ内で生成できたほうが楽ですし、同時にスチルでインターバル撮影すれば、その画像をベースに自由に編集可能です。RAW画像なら、ホワイトバランスも自由に設定して一気に出力も可能ですしね。

というわけで、練馬区は光が丘公園向かいの清掃工場煙突を、インターバル&タイムラプス動画撮影してみました。

インターバル撮影中の1コマ
前半がZ 9のカメラ内生成、後半がインターバル撮影の静止画からタイムラプス生成

4K60pで生成したのですが、なぜか静止画からDavinci Resolveに投げると、生成されるタイムラプス動画の再生時間が違うんですよね。ちゃんと4K60p(正確には59.94p)でタイムライン設定したのですが。

結果は、どちらも非常に優れています。「露出平滑化」を設定することで、コマ毎の明るさがチラチラ変わるのを防止していますが、D810のそれはいまいち平滑化されておらず、D850でも少し明るさのチラツキが出ていましたが、Z 9では動画もスチルも、明るさにチラツキないですね。
単純にタイムラプス動画を撮るなら、カメラ内生成だけでも十分高画質で撮れることがわかりました。
例えば8Kタイムラプスで撮って、そこからトリミングやズームアップ・ダウンするような編集で、最終的に4K出力する、というやり方もできそうです。
Davinci Resolveは、無料版では8K素材を読む事はできても、最終的な出力はできないので、カメラ内生成は地味に助かりますね。星空とか撮ってみたいものです。

SLIK スマホ&タブレットホルダー SPTH タブレットは外部モニタとして使用可能か?

先日、SmallRigのパン軸&チルト軸調整可能モニターマウント(コールドシュー互換) 2905を購入しましたが、これを使ってスマホやタブレットを取り付けて外部モニタ化できるか?というのを実践してみました。

買ったのはこれです。

SLIKのスマホ&タブレットホルダー SPTHです。この手のスマホ・タブレット用の三脚ホルダーは、中華ブランドで散々ありますが、SLIKも値段もそう変わらないので、せっかくならと国内ブランドにしてみました。製造は結局チャイナなんですけどね。
外装は見てのとおりプラスチック、耐久性は…プラだから低いとは言えないですが、金属製よりは劣るでしょうね。軽量なのは良いと思いますが。


  

執筆時点では、Amazonより楽天のほうが安かったですが、両方チェックしてみてください。

Xperia 1を取り付けてみる

それでは、そこにSLIKのホルダーにXperia 1を取り付けてみましょう。

Xperia 1をオフセットさせているのは、ボタンや指紋センサを避けるためです。Xperiaはサイドボタン多めなので、この手のホルダーを使用する際は注意が必要です。ホルダーの幅が広いと、サイドボタンにかぶってしまいます。

Xperia 1のリアガラス、割れてる…

普段カバーしていて気づかなかったけど、Xperia 1のリア角のガラスが割れてます…。落としたときに割れたんでしょうね。ディスプレイ側は問題ないので、無視します。もう3年近く使っていますからね。

スマホの場合は、そのままホルダ上部を引っ張り上げてスマホを挟むだけです。スプリングの力で挟みます。特にガタツキもなさそうです。たただ、SmallRigのモニターマウントが金属製で剛性が高いので、多少ホルダの剛性感が気になります。プラですが、剛性は悪くはないですね。でも、さらに剛性感を得るなら、SmallRigなどの金属製ホルダが良さそうですが、ライトな使い方なら、SLIKでも十分でしょう。

今どきのスマホは画面が大きくても、21:9の縦長なので16:9の映像要モニタとしてのメリットは少ない

モニタとしては、スマホは所詮スマホの画面サイズでしかないので、モニタとして使うメリットはあまりなさそうです。今どきのスマホは縦長が多いので、横に向けるとモニタとしての縦幅はさほど大きくいないのです。スチル撮影しながらスマホで動画を撮る、といった使い方になるでしょうね。

タブレット(Amazon Fire HD10)を取り付けてみる

SLIKのホルダー、スマホだけでなく、更に大きなタブレットも挟めます。幅180mmまで対応するので、10インチクラスのタブレットは問題なく挟めます。

さすがに10インチのタブレットともなると、迫力がありますね。
SLIKのこのホルダは、タブレット用に2段階でホルダの引き出しができるようになっています。そして、引き出したらさらに剛性感が悪くなるかなと思ったら、プラスチック製としては、意外としっかりしている感じです。しっかりホールドできていて、タブレットが外れそうな感じもありません。10インチタブレットでも重たい方のFire HD 10でもしっかりホールドできています。

タブレットはカメラの外部モニタとして使えるか?

以前買ったUSB Video Captureを使用し、Z 9のHDMI出力からキャプチャに接続します。このキャプチャはHDMIからの映像をUSBに変換し、タブレットやPC、スマホからはUSBカメラとして振る舞うことが可能です。
Fire HD 10では、AmazonのアプリストアからUSB/Web Cameraをインストールしています。なお、Fire HDはAndroidベースのOSを搭載しているため、Andoroid向けのUSB/Web Cameraと実質同じアプリとなります。

実際に動画撮影用の外部モニタとして使えるか、という観点からすると、「カメラの映像を表示はできる」と言う点では問題ありません。

Fire HD 10の画面はフルHDなので、1920 x 1080 MJPEGに設定

Fire HD 10はフルHDの画面なので、USB/Web Cameraは1920 x 1080 MJPEGに設定します。(YUVだと処理が重くなります)
表示は問題なく出来ました、が、画面の遅延は発生します。

タブレット側の画面の遅延に注目

ご覧の通り、カメラ側のモニタからコンマ何秒か遅れて表示されます。HDMIの映像を変換し、USBカメラとして振る舞っているため、処理の関係で、どうしても遅延してしまいます。動きの激しくないもののフォーカス確認用としては使えますが、これで動き物の撮影はちょっと難しそうですね。あと、Fire HD 10の画質も良くないですね。

結論としては、タブレットではフォーカス確認や撮影後のプレビュー用としては使えるけど、ビデオモニタとしては遅延が発生するので、動きの速いものには使えないかな…といったところです。
ちゃんと動画を撮るなら、HDMIをそのまま入力できる、専用の外部モニタが欲しいところ。タブレットの活用には、この方法は使えなくないかな。

Z 9の8K H.265 10bit HLG動画を編集してみた

Nikon Z 9は8K動画を長時間撮影可能ということで、動画カメラとしても、これまでのNikon Zシリーズとは一線を画すものとなっています。
が、長年スチルで撮ってきた当方、高校生の頃は放送局(出身校では放送部+放送委員の扱いで”部”ではなく”局”と呼ばれていました)で、ビデオ撮影も行っていたので、その当時の知識は多少あるものの、なにせビデオテープの時代です。
今はPCで何でも編集できる時代です。ノンリニア編集が浸透し始めた2000年前後はPCやHDDが高価な上に、周辺機器もまだまだ高価でしたが、今はそれなりのスペックがあれば、フリーソフトでも知識次第で高度な編集が可能です。

しかし、素人のニワカものの当方、まだまだ動画編集の知識が浅く、色々調べつつ、Davinci Resolveで編集してみました。

8K H.265 10bit HLGの動画をDavinci Resolveに取り込む

今回、初めて10bit HLG(Hybrid Log Gamma)で撮影してみました。
HLGは、最近動画でよく出てくるHDR(High Dynamic Range)の国際規格、BT.2100(Rec.2100)で設定されたガンマカーブの1つです。

詳しい説明は、EIZOのHPの解説がわかりやすいので、それを確認していただくとして、同じHDR用のガンマカーブのPQ方式(Perceptual Quantization)よりも、様々なディスプレイでの互換性が高くなっています。

ディスプレイの輝度は物によって違いますが、HLGの場合、異なる輝度に合わせて、ピークの輝度を合わせられるようなガンマカーブが設定されます。これにより、従来のSDRのディスプレイとの互換性が保たれています。
PQ方式は、ディスプレイのピーク輝度によらず、ガンマカーブは一定なので、表示可能な輝度の範囲では、土にディスプレイでも同じガンマカーブで表示できます。

どちらが適しているかはケースバイケースなのでしょうね。

さて、Davinci ResolveでHLGの動画を取り込む場合は、プロジェクトの設定を変更する必要があります。
カラーサイエンスを “Davinci YRGB Color Managed”に設定すると、Color processing modeで“HDR”を選択可能となります。今回はSDRに変換せず、HDRのHLGで出力したいので、出力カラースペースで“HDR HLG”選択します。

なお、入力LUT(Lookup Table)については、NikonからZ 9のHLG用のLUTが提供されていないため(N-Logは提供あり)、入出力ともLUTは割り当てていません。

HDRは、有償版のDavinci Resolve Studioでのみ扱えると思っていたのですが、無償版でもここで設定できるので、扱えるという前提で進めていきます。

Davinci Resolveのカラーマネジメントを設定

無償版のDavinci Resolveでも8K動画の取込みと編集は可能

無償版でも8K動画の取り込みと編集は可能

当方無償版のDavinci Resolveを使用しているため、残念ながら8Kでは出力できず、4Kまでとなります。
ただし、8K動画自体の取込みと編集は可能です。最終的に4K以下での出力となります。無償版でもここまでできるのはすごいことですね。
4万円弱で有償版にできますが、悩むところですね。今の所、8Kで撮って、トリミングしつつ4Kで出力、というのが現実的となりそうです。ま、素人の遊びですしね。
それにしても、さすがに8K動画は重いです。当方の環境では、CPUはAMD Ryzen 9 5900Xですが、グラフィックボードは少々旧式なQuadro P2000です。今後動画も本格的にやるなら、Greforce RTX 3070か3080は欲しくなりますね。
レンダリングの段階で、処理が進まないとか、Resolveが落ちることも多々ありました。グラボがネックなんだと思います。それでも、書き出しが始まれば、今回作ってみた2分の動画は、レンダリング5分程度で出力完了しました。

4K HLGで出力する

Davinci Resolveでは、無償版でもHDR素材を編集し、HDRのまま出力可能です。HDR動画ををYoutubeにアップロードする場合は、YoutubeのHDR動画のアップロード要件に従って動画を作成する必要があります。

今回はフォーマットをQuickTime、コーデックをH.264としました。カラースペースタグ(色域)を”Rec.2020″に、ガンマタグを”Rec.2100 HLG”に設定しました。

が、残念ながらこの設定では、PCでの再生は問題なかったのですが、Youtubeにアップした段階で色がおかしくなってしまいました。
あえてタグを指定しないほうが良さそうです。最終的には、両者とも”プロジェクトと同じ”に設定してアップすることで、正常な色となりました。この辺り、動画形はよくわからないことが多いです。

カラースペースやガンマタグはいじらないのが吉?

動画は、先日行った、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園で行われたクリスマスコンサートの模様となります。
Z 9にAI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dで手持ち撮影しました。ボディ内手ブレ補正はしっかり聞いていますね。
135mmではやや遠かったため、1.2倍にクロップ。8Kを最終的には4Kに落としましたが、8Kと余裕のある解像度のため、クロップしても4K出力では解像度を保てます。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園で行われたクリスマスコンサート (2021年12月25日)

動画の情報を見ると、Colorの項目はbt709となっていて、より広色域のBT.2020(Rec.2020)にはなっていないようです。

HDRの規格、BT.2100の色域はBT.2020(Rec.2020)なのですが、Youtubeの使用なのか、いまいちよくわからないですね。

もっとも、多くのディスプレイは、最近やっとsRGB相当のBT.709の色域を表示できるようになった程度で、スチルカメラでの広色域のAdobeRGBを超える、BT.2020の色域を100%表示できる一般的なディスプレイは存在しませんので、仕方のないことなのかな?

動画はまだまだわからないことだらけです。本でも買って勉強したいところですが、読む時間がないのが現実…。


というわけで、8K動画、クロップ限定なら素材として撮るというのは、現時点でありですね。次はN-logも試してみたいと思います。こんな感じで年末年始は終わりそうな気がします…。