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病院の後、城南島海浜公園に行ってきた

月曜は、息子の口唇顎裂手術後の経過観察のため、大学病院へ行ってきました。
昨年末手術した、顎裂(歯茎の割れ)は、今回レントゲンを撮った所、まだ少し裂が残っているようで、今後接合されなければ、再手術だそうで、うむむ。

とまあ、こればっかりは今後の経過を見るしかなく、お昼で病院も終わり、病院から30分ほどで城南島海浜公園に行けることを知り、息子を連れて行ってきました。
カメラは、病院帰りだし、ガチなNikonを持っていくのも何だったので、LUMIX GX7MK3に、便利ズームG.VARIO 14-140mmです。

LUMIX GX7MK3とG.VARIO 14-140mm 飛行機は撮れるか?

さて、最近はPanasonicのLUMIXもS5IIで像面位相差AFを搭載し、随分動きモノの撮影も改善されたようですが、このGX7MK3は、まだ頑なにコントラストAFのみを採用していた頃の機種です。空間認識AFで、コントラストのみでも確かに、そこそこコンティニュアスAFは使えるのですが、突如フォーカスがすっぽ抜けるんですよね。

ということで、息子と遊びつつ、写真撮影。こういうときにカメラが軽いと、ホント助かりますね。

スナップを撮る分には何ら不満のないカメラです。ただ、やっぱりAFがすっぽ抜けることは度々あります。
これが、今までPanasonicのLUMIXがガチな撮影に向かない最大の理由でした。すごく使いやすいカメラなんですけどね。

旅客機程度のスピードの被写体なら、まあそこそこ追えます。が、Nikon Z 9/ Z 8のブラックアウトフリーに慣れると、メカシャッターによる像のブラックアウトは如何ともし難いです。バッファも少ないですし。まあそれでも被写体をちゃんと追えるのは、日頃戦闘機を撮っているお陰です。ブラックアウトしていてもだいたいこのあたりに被写体がいる、というのはわかるので。
あと、気温が高いとどうしても空気が揺らぐ(陽炎)ので、コントラストAFのみだともろにそれに引っ張られてフォーカスアウトすることも。

失敗が許されない状況じゃなければ、それなりに使えるかな、というのがGX7MK3のAFです。

平日なので人もまばら

最後に、鬼滅じぇっと- 壱-が降りるのを見て帰宅。遠すぎてほぼ見えなかったのですが(笑

遠方に着陸する鬼滅じぇっと

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

東力士のニゴリにはいくつか種類があり、先日購入したものは超特濃にごり酒でしたが、今回は「にごり活性生原酒」。
毎回購入のたびに酒屋に脅される(笑)、「とにかく慎重に空けてください」「天井まで吹くこともある」「お風呂場で開栓したほうが良いかも」「部屋中酒まみれになったとクレームが入った」。

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

ただこの活性生原酒、蓋にガス抜き穴が空いているため、実はこれまで何度か買って吹いたことはなかったりするのは、過去のブログを見て実証済みではあります。
とはいえ、今回もかなり慎重です。

【島崎酒造】東力士 ニゴリ酒 活性生原酒

以前買ったものと同様、アル添、アルコール度数19度以上とかなり度数が高いです。
酒米や酵母は非公開、日本酒度は参考までに、東力士HPにあるゴリララベルではない定常販売品で-8となっています。

とにかく慎重に慎重を重ねて、大きなボウルを2個用意して、瓶の上下を挟んで開栓しました。

うん、今回も吹かなかった!

ガス感ほぼありませんでした。とはいえ、次回も同じ保証はありません。慎重に開栓してください。

細かい澱がたっぷり

一度蓋をしてニゴリ成分をゆっくり撹拌。澱の粒子は割と細かめ。同じニゴリでも超特濃ほどのトロトロ感はないですね。

トロトロではない正統派ニゴリ?

上立ち香は華やかな果実系。口に含むと、いやぁ甘みがすごい。濃厚バナナジュース(笑)酸味と苦味のバランスも良い。かなり強い甘みです。そして以前飲んだものよりもアルコール感が少ない。なんなら、アル添だなんてのはわからないくらいです。とはいえアルコール度数19度以上だけあって、後からドッシリ感は来ます。が、最初がバナナジュースなので、アルコールのドッシリ感が割りと感じにくいのです。危険なお酒です。甘いと思ってグイグイ飲むと痛い目に遇いますよ(笑

上の写真は2回めに注いだときのものですが、これぐらい澱がしっかり絡むと、濃厚バナナジュースの強い甘みが少し後退。酸味や苦味もより強くなり、更にバランス良くなりました。上澄みを楽しんだ後、澱を絡めて飲むのが楽しいお酒ですね。

飲み過ぎ注意です。ホントに。ついつい飲みすぎてしまいます。

Nikon Z 8のHEIF画像はHLGとセット、現時点で使えるのか?

iPhoneやSONYやCanonの一部のミラーレス一眼で採用されている新しい圧縮画像形式の[HEIF]

その特徴として、階調幅がJPEG画像の8bitに対して10bitであること、JPEGに対して2倍の圧縮効率を実現し、同等画質ならJPEGよりも低容量で記録できること、カラーサンプリングが4:2:2に対応すること(4:2:0でも記録可能)、HLGやPQ形式のHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応するのが特徴です。
非可逆圧縮なのはJPEGと変わらないものの、1992年に登場した古い規格のJPEGに対して、HEIFは2015年に規格制定されて、2017年より最初にAppleがiOSとmacOSでサポートしました。
Windowsは2018年より拡張機能として有償サポートしています(ただしこれが曲者で、後述します)。

大昔からあるJPEGは、四半世紀以上Webなどの主力画像形式ですが、近年動画ファイルは10bit HDRや高色域のRec.2020、解像度は4Kや8Kといったものも登場し、特に階調面や色域の点では、静止画よりも進んだものになっています。
こうした中、動画の高画質圧縮技術が静止画に降りてきた、というのがHEIF形式です。

NikonもZ 8でHEIF形式をサポートしました。
ではJPEGに置き換わるものとして使えるのか、という話です。

Z 8のHEIFはHLGに設定しないと使えない

まず、Nikon Z 8のHEIFは、階調モード[HLG](ハイブリッドログガンマ)に設定しないと使えません。
Z 8の画像記録は、[RAW+FINE★] [FINE]といったように、RAWではない方の圧縮画像形式の場合は、従来のカメラと同様、単純に圧縮率の設定でしか表示されません。
つまり、画質設定では、JPEGかHEIFかは選べず、階調モードを[SDR]か[HLG] で、JPEGかHEIFかが切り替わる方式です。

HDRの1つであるHLGは、対応のディスプレイでないと正確に表示できないのですが、PCのモニタもテレビもスマホも、ここ何年かでやっと対応のものが出ているのと、特にPCの場合はOSやディスプレイの組み合わせ、とりわけWindows OSと市販ディスプレイの場合、Windows側でもHDR設定しないと出力されず、しかもそのHDRも正しく作動するのか怪しいケースも有り…とまだまだ敷居が高いですね。

そんな我家も、メインモニタであるEIZO CS2740は、10bit入力対応ですが、HDRは非対応です。この上位機だと対応なんですけどね、こんなので差をつけないでほしいのですが…。一方、サブモニタのDELL SS2721QはHDR400対応です。こっちのほうが圧倒的に安いのに。
ただ、Windows S上ではHDR設定できるのですが、HDRに設定して、対応ソフトのNX StudioでNikon Z 8のHLGを表示させると…HDR表示されない上に、色味がおかしくなります。HDR自体、規格もまちまちで、輝度も高くなりがちで、比較的画面に近づいて見るPCディスプレイで本当に必要なのか…。そもそもガンマカーブの話だよねと思いつつ…。
なぜかNikon Z 8も、Canonも、HEIFはHDRとセットでしか使用できません。SONYはSDRとHDRがHEIFであっても選べます。

そしてHLGに設定すると、Nikon Z 8の最低感度は、ISO64からISO400となります。ピーカンで絞り開放、という状況では使いづらくなりそうです。

WindowsではHEIFは標準サポートしない

さらにHEIF、Windowsでは標準でサポートせず、拡張機能を入れているにも関わらず、うまく表示できなかったりします。
HLGで撮ったRAWをHEIFに変換する機能が、NX Studioでサポートされましたが…

RAW(HLG)からの変換だと、HEIFはHLGとPQ形式のHDRを選択可能

残念ながらそのHEIFファイルをPhotoshopで開こうとしても…

開けなかったりします。ということで、現時点でWindows環境では、HEIF形式のファイルは持て余します。これがJPEG並みにどこでも編集可能になり、Webでもネイティブにサポートされない限り、普及は難しそうです。
iPhoneも、写真を撮るとデフォルトでHEIF形式になりますが、SNSなどWebにアップロードする際は、自動でJPEG変換するそうで。こうしたユーザーに意識させない所はiOSの巧みなところですね。

いずれにしろ、現時点ではHEIFはJPEGの代替にはならない、ということになります

HLG(HDR)とSDRのRAWをJPEGに変換してみる

JPEGに変換した時点で、残念ながらHLGにはならなくなります、が、元々HLGは従来のSDRのモニタでも違和感が少なくなるよう、ピークの輝度は機器に依存するようなガンマカーブになります。これがPQ形式だと、ピーク輝度は固定となっているため、表示デバイスの最大輝度が合わないと、ガンマカーブがおかしくなります。互換性の点では、HLG形式のほうが有利です。詳しくはEIZOのサイトで

ということで、今回はHLGとSDRで撮ったRAW画像(HEIFは編集も出来ないので)をそのまま単純にJPEG変換してみました。色域はそれぞれBT.2020、AdobeRGBですが、sRGBに変換しています。
三脚を使っていないので、微妙に画像の位置は変わっています。写真は百里基地撮影後、百里神社にお参りに行って撮りました。

HLGは、確かに暗部の階調は持ち上がっているのがわかります。ちょっと色が薄く、色味が黄色っぽい気はします(WBはRAW現像時に揃えています)。ただ、それほど不自然にならないのは、HLGの互換性の高さでしょうか。
SDRのほうは、ピクチャーコントロール含めオートですが、少しサイドが高め、そしてコントラストも高いですね。
実際に画像のヒストグラムを比較してみましょう。


HLGは暗部をだいぶ持ち上げている一方、白飛びはありません。SDRのほうは白飛びが多く発生しているのがわかります。
これを見る限り、最終的にJPEGに変換するとしても、RAWであればHLGに設定する意味はありそうです。

どの画像でも言えますが、HLGはやや彩度が下がり、WBを揃えていますが暖色系、そして白飛び黒つぶれがなく撮れています。SDRは従来のガンマカーブで、白飛びを許容する感じです。
ちなみにZ 8の先行体験会で中の人に質問しましたが、RAW画像におけるSDRとHLGの差はガンマカーブで、画像が持つダイナミックレンジ自体は同等とのこと。あくまでHLGは白飛び黒つぶれをできるだけ発生させないガンマカーブで記録するということですが、これは撮影時に処理されるようで、HLG設定の場合は最低感度がISO400に上がり、暗部は持ち上げて撮影するため、RAWからHEIF(HLG/PQ)に変換は、元のRAWもHLGで撮影している必要があるとのことでした。

試しにSDR設定のRAW画像をNX Studioを使ってHEIFで書き出そうとした所、対応していない旨表示されました。
Lightroomでも、SDRとHLGのRAW画像は同様なガンマカーブでした。

前述のZ 8先行体験会で、中に人に「Z 9でもファームアップでHEIFに対応できるようになるか?」との質問に「現時点ではその予定はないです」と言われましたが、やはり撮影時に最低感度を上げる、暗部を持ち上げると言った処理がされている以上、イメージセンサの出力するファイルを後からいじるというより、イメージセンサ自体にHLGモードがあるのかなとも勘ぐったり。そうすると、単純にFWのバージョンアップでHEIFに対応するということは難しいのかもしれませんね

最終的にJPEG出力するにしろ、HLGで撮る意味はありそう、ただしHEIFは…

Nikon Z 8 の場合、HEIFで撮るにはHLGもセットになります。そしてRAWで同時に撮る場合のRAW画像自体にもHLGが適用されます。
仮に明暗差が激しい被写体を撮影する際に、HEIFを使う使わない如何に関わらず、RAWのHLGで撮っておけば、RAW現像である程度イジる必要ありますが、最終的にJPEG変換する際にも、白飛び黒つぶれを最小限に出来ます。
であれば、通常の撮影でも、明暗差が大きな被写体でHLGで撮る価値はあると思います。ただ、暗部を持ち上げるということは、ノイズも増えるのと、低速シャッターが使いにくくなるというのもあるため、状況に応じて設定するのが良さそうです。
1つ問題があるとすればm「最低感度もISO400まで上がるため、センサ自体のダイナミックレンジはISO64の基本感度より下がります。ガンマカーブで見かけ上はハイダイナミックレンジですが、実際のダイナミックレンジは基本感度よりは落ちることになります。そこをどう捉えるか、というのはありますね。

そしてHEIFは、少なくとも現時点では編集できるソフトも限られ、特にWindows環境では表示すら難しいため、あまり積極的に使える感じではないですね。

【森島酒造】森嶋 雄町 純米大吟醸 瓶燗火入

酒屋さんNo.1のおすすめ、ということで、自宅用としては初めて買ってみた森嶋

【森島酒造】森嶋 雄町 純米大吟醸 瓶燗火入

なかなかシックなデザインのラベルです。茨城県日立市の酒蔵、森島酒造。あまり酒のイメージがない、文字通り日立製作所のイメージが強い日立市。

酒米は雄町、これを精米歩合50%とした純米大吟醸。瓶燗火入ですが、まだ酵母が少し生きているのか、冷蔵推奨です。

瓶燗火入だけど、ごく僅かにプチプチ発泡

上立ち香は爽やかな吟醸香。口に含むと、おお、酸味主体!? とても酸味を感じます。そして程よいメロンのようなみずみずしい甘み、苦味。ごく僅かに発泡感が残りプチプチとガス感あり。
そして何故か2杯目を注ぐと、酸味が落ち着き全体のバランスが向上、え、初日の2杯目でこうも味が変わる!? 不思議なお酒です。酸味が落ち着きサイダーになりました(笑

その後2日、3日経過するにつれ、酸味は落ち着き甘み、サイダーのようなフレッシュな甘さも少し落ち着き、どんどん水に近づいていきます。もちろんそれは例えですよ。味に落ち着きと深みが増していきます。瑞々しさはあれど、最初の華やかさから落ち着きへ。このお酒は一升瓶で買って正解。毎日変化があり、どんどん美味しくなっていくお酒。確かに酒屋のオススメだけありますね。毎日の晩酌が楽しくなります。

Nikon Z 9 FW:C Ver4.00の暗所AFを試す

動画AFにて、Nikon Z 9とFW Ver3.10と4.00の暗所でのAFを比較してみました。

確かに今回は、かなり安定して合焦するようになりました。
それでもまだ一眼レフのD850ほどスパッとは合わないですね。暗くなるほどAFはゆっくりです。

それでも合わないで行ったり来たり、という頻度がかなり減ったので、やっとそれなりにまともになってきた印象です。
ところでZ 8も同じ感じなのかな? 今度テストしてみたいと思います。
ホント暗所AFはZシリーズの鬼門ですね。一眼レフのDシリーズは本当に暗所に強かったのに…

サクッと編集してアップしました

Nikon Z 9 C:Ver.4.00公開開始!

Nikon Z 8登場から半月、Z 8で新規追加された機能がNikon Z 9にも反映される? と思いや、Z 8で搭載されたHEIFや飛行機専用被写体認識モードの追加はありませんでした。
とはいえ、メジャーバージョンアップでVer3.10から4.00になり、さらなる機能追加と改善がありました。

とてもたくさんあって追いきれないくらいです。

オートキャプチャーがFW C:Ver4.00最大の目玉かな?

■ 静止画撮影関連

  • 静止画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件としてモーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • ハイスピードフレームキャプチャー撮影時でプリキャプチャー機能を使用する場合に、プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間を 30 秒から 300 秒に延長しました。
  • 静止画撮影メニュー[スロット2 の機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
  • オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。
    ※ [オートブラケティングのセット]を、[AE・フラッシュブラケティング]、[AE ブラケティング]、または[フラッシュブラケティング]に設定している場合です。この変更は、[インターバルタイマー撮影]>[オプション]>[AE ブラケティング]>[補正ステップ]にも適用されます。
    ■ 動画撮影関連
  • 動画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
    キャプチャー条件として、モーション距離被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で動画記録を行います。
    ※ キャプチャー条件[距離]はNIKKOR Zレンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Zレンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。
  • N-Log 動画撮影時に[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
  • ハイレゾズーム速度の設定内容を変更しました。
  • スローモーション動画機能を追加しました。
    ■ 再生関連
  • 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。

    ■ 操作関連
  • レンズのパワーズームに対応しました。
  • [カスタムメニュー]に d6[露出ディレーモード]を追加しました。
  • 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
  • f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
  • f3[カスタムボタンの機能(再生)]
  • g2[カスタムボタンの機能]
    ※ f2[カスタムボタンの機能(撮影)]と g2[カスタムボタンの機能]に割り当てられる機能に追加した[瞳の切り換え]を割り当てると、左右の瞳を切り換え可能になります。
    ※ f3[カスタムボタンの機能(再生)]に割り当てられる機能に追加した[画像送り時の拡大位置]>[ピント位置優先]に設定すると、拡大再生してコマ送りする際、各画像の撮影時のフォーカスポイント位置を中心に拡大表示できるようになります。
  • [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
  • IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を変更しました。
  • [セットアップメニュー]の[電子音]のメニュー構成を変更して、電子シャッター音の音量や音の種類を選べるようになりました。
    ■ 表示関連
  • マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
  • [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや再生モードにも適用される様にしました。
    ■ ネットワーク関連(NX Field にも関連)
  • [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
  • 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
  • [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。
    ■ アプリケーション関連
  • NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
  • カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
  • カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。
    ■ その他
  • [3D- トラッキング]において、[AF 時の被写体検出設定]で[オート]、[人物]、[動物]、[乗り物]を選択し、かつ被写体が検出できていない場合における小さく動きの速い被写体の捕捉精度を向上しました。
  • 低輝度・低コントラストの被写体のフォーカス精度を向上しました。
  • 低速連写でフリッカー検出時の AF ロックオンを改善しました。
  • これら以外のオートフォーカスの動作や安定性も改善しました。
  • 人物撮影時のオートホワイトバランス性能を向上しました。
  • [ファインダーの明るさ]が[オート]の時に再生モードのファインダー表示が暗くなる場合がある現象を改善しました。
  • インターバル撮影において、輝度差のあるシーンや、スターライトビューを使うような暗いシーンでも 1 枚目から適正露出で撮影されやすくなりました。
  • スターライトビューが ON の時は、ヒストグラムを表示しないようにしました。
  • 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
  • 動画の再生画面で、タッチ操作によるプログレスバーの再生位置変更時により細かく送れるように改善しました。
  • メニュー項目などの「キャプチャ」を「キャプチャー」に変更(長音を追加)しました。
  • 以下の不具合を修正しました。
  • [モニターモード]を[ファインダー優先 1]または[ファインダー優先 2]に設定し、[レリーズモード]をハイスピードフレームキャプチャーに設定した状態で半押しタイマー OFF から復帰すると、カメラが操作を受け付けなくなる場合がある。
  • カメラで RAW 現像する時にピクチャーコントロールの調整を行うと、操作を受け付けなくなる場合がある。
  • 連続撮影中にファインダー内のフォーカスポイントの表示がまれに異常になる場合がある。
  • [画像サイズ設定]>[画像サイズ(DX)の適用]>[ON]に設定した状態で、DX フォーマット対応レンズ装着時に QUAL ボタン+サブコマンドダイヤルで[画像サイズ]の変更ができない。
  • スピードライト SB-800 を装着して発光禁止で撮影した後に、SB-800 が操作を受け付けなくなる。
  • [ヴィネットコントロール]を[しない]以外に設定した時、周辺光量低下に対する補正が適切でない場合がある。
  • 動画のフレームレートを 120p または 100p に設定して Camera Control Pro 2 で撮像範囲を DX に変更すると、FX に戻すことができない。
  • [カスタムメニュー]>[フォーカスリングの角度設定]を[ノンリニア]以外に設定している場合、[カスタムメニュー]>[AF 設定時のフォーカスリング操作]の設定が[無効]でも、フォーカスリングを操作するとピント位置が移動する。
  • [ネットワークメニュー]>[スマートフォンと接続]の[Bluetooth 通信機能]と[電源 OFF 中の通信]をいずれも[OFF]に設定して[Wi-Fi 接続]が[ON]の時、カメラの電源を OFF にしている間に通常よりも電池残量が早く減少してしまう。
  • ドイツ語、韓国語のメニュー項目やヘルプの一部に誤記がある。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/494.html

とにかく機能追加と改善項目の多さに驚くとともに、ならZ 8の機能も入れてよ~と思わなくもないですが、これを見ると、ほぼ同じような性能と思われるZ 9とZ 8も、全く同一のFWではないことから、ロジック回路の違いもそれなりにあるのかなと思われます。

動画から切り出したFWアップデート中のZ 9、ピンボケやん…

実は昨日Z 9のFWアップデート前後のAF挙動や、アップデート中の動画をZ 8で撮ったのですが、見事にピンボケ…
いや正確に言うと、絞りを開きすぎて、背面モニタの「Nikon」ロゴにはちゃんちピントが合っているのですが、そこにしか合っていない…被写界深度が浅すぎた。大失敗でした…。動画撮影に使ったNIKKOR Z 40mm f/2自体、最短撮影距離付近だと、やや球面収差が多めになるのも影響していますね。
ただし、Z 9自体でFWアップ前後で、やや暗い場面でのAF挙動比較動画を撮ったので、それは後日アップしたいと思います。

何やってるんだオレ…

Nikon Z 8 + AF DC-Nikkor 135mm f/2Dでまったり撮る

Dタイプのレンズを、マウントアダプタのFTZ IIを使ってNikon Z 8に装着。

AFが使えないZボディでも使いたくなるAF DC-Nikkor 135mm f/2D

周知の通り、旧来のボディ駆動AFのFマウントレンズは、FTZ / FTZ II経由ではAFが使用できない。けれど、フォーカスエイドは使えるので、フォーカスポイントを被写体に合わせておいて、レンズのフォーカスリングを回すと、フォーカスが合った際にフォーカスポイント枠が赤から緑に変化します。
何故かNikon Zマウントボディでは、このフォーカスエイドはCPU内蔵レンズでのみ機能します。CPUのないレンズでは、このフォーカスエイドが機能しないのです。
AFのFマウントボディなら、CPUのないレンズであっても、フォーカスエイドが機能します。何故なんでしょうね? 像面位相差AFは、一眼レフの位相差AFセンサほど検出力がないから? 
とはいえ、CPU搭載レンズなら、フォーカスエイドが使用できるため、あとはAF駆動させるモータをマウントアダプタに内蔵すれば、スピードや精度はともかく、AFは使えると思うのですが、AFモータ内蔵FTZ、過去のメーカーインタビュー記事などを見ても、Nikonにはあまり作る気はなさそうです。実際作っても高価で売れない、と危惧しているかもしれません。実はこっそり開発中とかなら嬉しいのですが。

SONYのAマウントアダプタも制約はある

SONYでは、MINOLTAやSONYのAマウント時代のボディ駆動AFレンズを、EマウントボディでAF使用可能なマウントアダプタ、LA-EA5が存在します。

このサイズでモータ内蔵するのはさすがSONY

マウントアダプタ内にAFモータとカップリングを搭載して、旧来のMINOLTA時代のレンズもAFで使えます。
ただし、全てのEマウントボディでAFが使えるわけではなく、制約も存在します

例えば、Aマウントのテレコンバーターは使用不可能です。(NikonのFTZ / FTZ IIはテレコンバーター使用可能)
また、α9やα9II、α7SIIIなど、一部のボディではモータ非内蔵レンズのでAFが使用できません。せっかくマウントアダプタにAF用モータを内蔵していても、それを事実上使用できないボディも存在するのです。
こうした、ボディによりできる出来ないがあるのも、Nikonも同様な商品を発売するのが難しい理由の1つなのかもしれませんね。

ミラーレスの像面位相差AF、あるいはコントラストAFは、一眼レフ内蔵の位相差AFセンサと同じではないため、AFのアルゴリズムなどカメラボディに合わせてマッチングさせなければならず、こうした特定のボディで使える、使えないと言った差が出てくるものと推察します。もちろん、将来ファームウェアアップデートでAFが使えるようになる可能性も残されていますが、今SONYのEマウント機ユーザーで、MINOLTAやSONYのAマウント時代のAFレンズを現役で使用する人が果たしてどの程度いるのか?
MINOLTA時代の一眼レフは、シェアで言えばCanonやNikonよりは低かったため、こうした旧来のレンズを現在でも所有するユーザーはそれほど多くない印象です。

そんな状況でも、アップデートを重ねてマウントアダプタを進化させているSONYには脱帽です。開発力があるからこそ出来ることですね。

動態を撮らないなら、MFだって苦にならない

そんなわけで、NikonもAFモータ内蔵のマウントアダプタ作ってくれないかなと思いつつ、現状はそうした古いレンズはMFで使っていますが、前述の通り、CPU搭載レンズならフォーカスエイドも使えますし、何よりミラーレスなら、確認したいポイントで一発で拡大表示できます。
私はカスタム設定で、MFする際にAF-ONボタンを100%拡大表示に割り当てているので、これを使えばバッチリピント合わせは可能です。まあ、拡大しなくても、大体のピントは見えますけどね。

ちょっとノスタルジックに仕上げました。この辺りは田んぼがまだ残っていて、その奥にマンションが立ち並ぶのが印象的。
ただただ絞り開放で撮るのが楽しいDC-Nikkor。AFはZボディで現状使えないけど、それでもいいのよ、楽しいレンズだから。

Nikon Z 8 + AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D

SmallRig Nikon Z 8専用L型ブラケット 3942 アクセサリポートも使いやすくなった

私はカメラより先に予約して購入できましたが、執筆時点で在庫切れ、今買うと第3段の予約受付中で、7月末発送予定だそうです。

こういうアクセサリが、日本のアクセサリメーカーではなくチャイナから一番に出ることに、製造業を仕事としている身としては複雑な気持ちを抱かざるを得ませんが…
それだけチャイナが工業大国になった証です。そして下請けさせていた日本のメーカーが、今や風前の灯となっている所も多いですね。

着けっぱなしで違和感ないデザイン

このブラケットはバッテリグリップなしボディに適合しますが、バッテリグリップ付き用のケージも存在します。ホント、恐れ入ります。

ブリップ部分(バッテリが入っている箇所が底上げされるので握りが良くなった

Nikon Z 8は、Z 6/7シリーズよりグリップも大きくなっていますが、それでも若干手の方が大きいので、ホールディングではもう少しグリップの高さが欲しいと思っていました。
このL型ブラケットを取り付けることで、実質グリップの高さが11mmほど嵩上げされるので、ホールディングが良くなりました。
ブラケット、着けっぱなしでも問題ないですね。三脚ネジとローテーション防止ピンの2箇所で取り付けで、剛性も問題なしです。

何のレバーかと思ったら、バッテリの蓋が干渉するので、避けるためのもの

若干バッテリは取り出しづらいです。レバーは蓋を開けた時の干渉避けのためでした。

アクセサリポート側はスライドできるので、蓋を開けやすくなった

個人的に良いと思ったのは、アクセサリポート側をスライドできるようになり、ポートカバーを開けやすくなったこと。Z 9のL型ブラケットは固定式(ボルト固定で取り外しは可能)なので、アクセサリポートのカバーが開けづらかったのです。これは地味に改良ポイントですね。

ということで、Z 8ユーザーに広くおすすめしたいアクセサリです。現状は在庫切れで予約販売なので、すぐには買えませんが…。


錆びついた煙突がジブリ感を引き立たせる、某廃工場の煙突

埼玉県某所。東北道沿いに古い煙突が存在します。
東北道を通るたびに気にはなっていましたが、行ってみることにしました。

埼玉県東北自動車道沿いの廃工場の煙突

天気はどんよりしていますが、幸い雨は降らず。関東も梅雨入りしたので、この時期は撮影が難しいですね。

監視カメラの電源配線は切断されていた

川と廃煙突、東北自動車道はこの向こう側にあります。廃工場は不法投棄も多いせいか、監視カメラが設置されていたようですが、電気メーターボックスのメーターは外され、現状は通電されていない模様。
実は東北自動車道をまたいでここへアプローチする橋は、廃止が決定されたようです。この廃工場と煙突も、いずれ撤去されるのでしょうか?

いいサビ具合です。ジブリアニメにに出てきそうな錆びっぷりです。
レンズをお気に入りのAF DC-Nikkor 135mm f/2Dに切り替えました。Nikon Z 8ではMFでしか使えませんが、サビの質感がよく出ています。

流石に中に入ってまで見ようとは思わなかった、というかこの煙突で十分楽しめます、わたし的に。

東北自動車道と川に挟まれた場所に佇む廃工場と廃煙突、一体何の工場だったのでしょうか。ぱっと周辺を見た限り、名前も工場のジャンルも不明でした。鉄くず処理工場だったとの話もありますが、詳細不明です。
さていつ頃出来て、何時廃墟になってしまったか? 国土交通省の国土地理院の航空写真で大まかに調べてみました。

70年代に作られ90年に煙突が出来た?

こうやって掘り下げていくのが楽しいですね。まず1969年。この時点では、まだ東北自動車道はなく、川に掛かる橋は既に存在しています。

1975年には、既に現在と同じ東北自動車道が出来ています。ほんの数年でこんなに道路ができてしまうとは! 用地買収とか、ほんと早かったのでしょうね。東北自動車道が出来たため、高速道路をまたぐ橋も建造されたようです。この橋は前述の通り、今年の5月に廃橋となり、通行止めとなっています。

1979年には、廃工場のある土地が開拓されていて、この時点で何かしらに使用されている形跡がありますね。

そして1990年、ついに煙突と工場が出来ているのが確認できました。ということで、この煙突と工場は80年代半ばから1990年までに建造されたようです。業務拡張したのか、会社が変わったのかは定かではありません。

しかし21世紀に入った2003年には、1990年のように敷地がフルで利用されている感じがなく、緑が増えていますね。この時点で既に使用されていない可能性がありそうです。
バブル末期に工場を設置したけど、バブル崩壊で今来立ち行かなくなった? そんなストーリーを想像させます。

2007年以降は、産廃置き場(不法投棄?)のような感じになっていて、2019年にはついに緑に覆われて、廃棄置き場としてすら機能していない感じがありますね。

この周辺はあまり開発がされていないのも面白いです。この航空写真の外側はかなり開発されている場所もありますが、現在も田んぼが多い地域です。
こうやって、あまり注目されていない建造物を掘り下げるのも、なかなか面白いですね。


DELKIN DEVICES CFexpress 1TB イチキュッパ届いた!

いやぁ、こんなことってあるんですね。
会社のお昼休み、スマホでTwitterm見てたら、フォロワーさんのこんな書込みが。

1TB…¥19,800!? 見た瞬間、ポチりました。大容量、あって困ることはない。
そして8日に届きました。ヨドバシにしては少し届くのが遅かったですね。

Delkin 1TB CFexpress POWER メモリーカード [DCFX1-1TB]

なお、このセールは既に終了しています。現在のヨドバシの価格を見ると…

執筆時点で¥79,000となっています。ちなみにHSGI DELKIN SHOPでも¥49,500です。1TBのCFexpressカードの相場としては、執筆時点で5万円前後です。

このDELKINのCFexpressカード、最低持続書き込み速度が1490MB/s、最大1540MB/sと、継続書き込みしても速度低下があまりないのが特徴です。
このような最低持続書き込み速度が速いカードは、pSLC(Pseudo Single-Level Cell)メモリを採用していて、書き込み速度と耐久性の高さが特徴です。
同じコンセプトとしては、今やCFexpressカード界のベンチマークともなっているProGrade DigitalのCOBALTシリーズがあります。
しかし、COBALTシリーズはかなり高価です。DELKINのカードは、比較的安価になっています。それでも高いことに変わりないですが。

それがキャンペーンとはいえ2万円を切るとは…赤字じゃないのかな?

COBALTと同様に書込みも速い

多くのメモリーカードが最大書き込み速度、物によっては最大読み込み速度しか書いていない(一般に読み込みより書込みが遅くなる)のに対し、最低書き込み速度を書いているカードは、それなりの品質を持っているはず。

手持ちのCOBALT 325GBと速度比較してみました。

容量差も大きいので、一概に比較できませんが、カードリーダー経由でもこれだけの読み書き速度が出ています。DELKINのほうが少し速いですね。
COBALTシリーズは、現時点では最大でも650GBまでなので、それより大きい容量があれば、それこそ8.3K RAW動画も長時間回せますね。最も、編集とHDD容量で死にますが(笑

ちなみに、Z 8用に先日購入したProGradeのGOLD 512GBも、最低持続書込み速度が表示されるようになり、850MB/sとなっています。
では実際にベンチマークを取ってみましょう。

ProGrade PGCFX512GASJP

書き込み速度はほぼスペック通りですね。新しいGOLDシリーズは、かなりCOBALTに近い性能で、一般にはこれで十分な性能ですが、COBALTと比較すると、さすがにまだ差はあるようです。

カメラは今後CFexpressカードが主流になる?

ということで、CFexpressカードも、対応カメラが増えたことでコスパが急上昇、今やSDカードよりも容量と読み書き速度の性能で大幅に良く、価格は安くなりました。
SDカードは現在のUHS-II規格は、6年前の時点でもう限界性能に達していて、これ以上は次世代SDと言われるUHS-IIIとSD Expressとなりますが、どちらも規格としては存在するもの、UHS-IIIは現在もカードの販売に至らず、SD Expressもわずか1種類しか存在しないようです。
SDカードのライバルとしては、Type BよりコンパクトなCFexpress TypeAがSONYの一部のカメラで採用されていて、今後のカメラは安価な機種を除き、CFexpressになっていくと思われます。
次世代SDカードが出ないのはもはやコンデジも風前の灯、iPhoneなどmicroSDカードすら入らないスマホも増えてきて、SDカード自体の需要も減っているのも大きいでしょうね。