「Blog」カテゴリーアーカイブ

ブログ

UGREEN NASync SSDキャッシュドライブ破損でHDDが読めない事態、の解決編

UGREENのNASync DXP4800 Plusの読み出しキャッシュドライブのSSDが破損し、HDD自体が読めなくなってしまった件の解決編です。

UGREENのサポートにログを送付して解析結果を待つこと1週間、一向に連絡が来ません。
しびれを切らして「こちらの件の回答はまだいただけないでしょうか?」と連絡したところ、すぐに返答が来ました。

だそうです。

SSDキャッシュの削除が必要


サポートから来た連絡には、SSDのキャッシュを先に削除してくださいとのことです。

実はこの作業、もう自分で実施していました。というのも、すでにSSDは破損し認識できない状態にも関わらず、何故かSSDキャッシュとしては存在していることになっていて、なのに読み込みができないため、以上表示となっていました。

ストレージマネージャーの”ストレージ管理”から、”ストレージプールとスペース”のストレージプール1の右側の・・・をクリックすると「SSDキャッシュ管理」が表示されるので、クリックして開きます。
※以下の画像はSSD交換後のものです。

ストレージプールから「SSDキャッシュ管理」をクリック (画像は復旧後のものです)

すると、”操作”の下に「削除」が表示されるので、クリックします。

操作の下の「削除」をクリック

なお、削除には少し時間がかかります。

代替のSSDが必要です

この操作をしても、それだけでは残念ながらHDDは読み出せません。キャッシュドライブが無くなったのに、依然としてキャッシュ破損状態です。
実は、既に代替のSSDを購入していました。

サポートからのメールの一文に「SSDを復旧して、NASは復旧するか」があったように、実はこの復活の鍵はSSDの存在でした。
SSDの復旧と言っても、クラッシュしてしまったSSDを復旧させることは困難ですから、新しいSSDを取り付けてとの理解です。

そこで新しいSSDを取り付けました。
なんと、ただ取り付けただけでストレージプールが復活しました。HDDを初期化せずに済みました。

SSDをただ取り付けただけでストレージプールが復活

ちなみにその時点でSSDは本当に取り付けしただけで、キャッシュの割当すらしていません。

SSDはその後キャッシュドライブとして割当しました。

SSDキャッシュが破損しただけでHDDが読めなくなることに苦言を呈しました

UGREENのサポートには、SSDの取り付けでストレージプールが復活したこととともに、キャッシュドライブが破損しただけでHDD全体のストレージプールが読めなくなったことについて苦言を呈しました。本来キャッシュドライブは読み出し速度の改善をするものであり、本来のストレージデータに影響を及ぼすものではないからです。

これについても、すぐにUGREENのサポートから返答をいただきました。

やはりキャッシュ用のSSDが破損しただけでストレージプールが読み取れなくなるのはあってはならないこと、と認識していただけたようです。
今後改善されることに期待です。

やっぱり初物にはリスクがつきもの

UGREENのNASyncシリーズは、日本では2025年より展開していますが、中国やアメリカでは1年早く2024年辺りから展開しているようです。
NASは既に一般的に出回って20年近く経つものですが、新規参入組のUGREENにとってはまだまだ熟れていない商品であると思います。

今回は無事復旧出来ましたが、恐らく老舗メーカーのQNAPやSynologyといったメーカーであればこんな事は起きなかったであろうと想像します。
NAS自体は歴史がそれなりにあるとは言え、UGREENにとっては歴史の浅いもので、リスクが付きまとうのは仕方ないですね。

こうした点も踏まえて、NASの選定は行わなければならないなと改めて思いました。
ただ、サポートからの復旧手順連絡が遅かったこと以外、割とサポートのレスポンスは早く、このあたりは中国の最近の製品づくりの底力を感じました。
言語の違いも、今は翻訳ソフトの精度が大幅に向上したのも大きいですね。

今度もこうした何かがあったら、ブログに書きたいと思います。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

まさかこんな貴重なお酒を昨年に引き続き、今年も買えるなんて(^^)

相変わらずかっこいい瓶だ…。そしてこれを普通に予約とか取り置き無しで買えるお店に感謝です。作(ZAKU)IMPRESSIONシリーズでも、Type Nは飲食店でもなかなか見かけないお酒なんですよね。
以前も書いたと思いますが、Type Nの由来は、作の雅乃智(みやびのとも)の中取りをベースとしていて恵乃智(めぐみのとも)のIMPRESSION版が既に「Type M」となっているため、この酒は中取りの「Type N」なんだそうです。
あと精米歩合が、他のIMPRESSIONシリーズが60%なのに対し、こちらは大吟醸で50%となっています。

【清水清三郎商店】作 ZAKU Impression Type N 純米大吟醸原酒 無濾過直汲

作(ZAKU) は全て火入れ酒なので、火入れなのに生酒らしいフレッシュさを味わえるお酒、極微発泡で開栓注意となっていますが、実際にはちゃんと冷やした状態で開栓すれば吹き出すことはないです。ここは品質を安定させるために火入れにこだわっているだけあり、ロットによって発泡感が大きく変わることもありません。
酵母は自家酵母

ところで個人的な話ですが、若い頃は出張でよく鈴鹿に行っていたんですよ。で、清水清三郎商店って鈴鹿のどの辺りなんだろうと調べてみました。

あ、海に近いところなんですね。最寄り駅は近鉄名古屋線の伊勢若松かぁ。昔よく出張で行っていたのは、この先の白子駅が最寄りだったもので、もしあの時代に日本酒にハマっていたら、出張帰りに寄っていましたね。ただあの時代はまだそこまで有名ではなかったかな?

と話が脱線したところで、開栓しましょう。

よく冷やして慎重に開栓、ポンと音はしたけど、吹き出すまではないですね。注ぐと少しだけシュワシュワします。
上立香は仄かな吟醸香で、ことさら香り高いという感じではないです。口に含むと軽快な発泡感とともに、マスカットやライチの酸味甘味、そしてやっぱりどっしり感もそれなりにあります。IMPRESSIONシリーズ唯一の大吟醸ですが、決してよくある大吟醸のすっきり感ではなく、甘味と酸味に複雑味が実に絶妙に絡み合っています。フレッシュ感は他のIMPRESSIONシリーズよりは少なめ、もちろん火入れ酒としてはフレッシュ感はかなりある方ですよ。
このType Nについてはシリーズで最も大人びた味わいです。旨味がシリーズトップクラスにあるので、個人的には食後にアテもなくじっくり味わいたいお酒ですね。


四合瓶でちょっとお高いですが、特別なひとときに。

created by Rinker
¥2,860 (2025/07/07 09:07:27時点 楽天市場調べ-詳細)

入間基地ランウェイウォーク2025 フィルム編

GWに撮影して12枚撮りのフィルムのうち3枚ほど余っていて、せっかくならちゃんと撮影できる機会と思って1ヶ月程度撮影できないままでしたが、入間基地のランウェイウォークなら広いし撮影もじっくりできるのでは?ということでBRONICA S2を持ち込みました。

まずは残り3枚のモノクロで撮影。

このFOMAPAN profi line creative 200、カールしやすいといういかにも東欧フィルムっぽい感じですが、写りはコントラストも軟調でも硬調でもない中庸を行く感じですね。
ただ、ほんとカールまくっているのがスキャナのホルダに入れるのが大変でした。

そしてせっかくなのでFujichrome VELVIA 50(RVP50)でも撮影してみました。
が、この日SEKONICの古い露出計の調子が悪かったんですよね。針の動きが不安定なんですよね。バッテリはチェックボタンを押す限り問題なさそうでしたが。

なので最初の4枚は露出オーバーしてしまいました…。VELVIA 50はリバーサルでは比較的オーバーに強いんですけどね。

感覚的にも、いくらISO50の低感度フィルムとは言え、大丈夫かなと思いながら撮っていましたが、やっぱりそういう時の感って当たるんですね。フィルム撮影も少なくなって感が鈍ってきてはいたけど、やっぱり長年やっていると、ン?となるわけです。
露出計は、スマホアプリでもあったりしますが、スマホカメラの感度とフィルムって実際の感度が異なる場合もあるので、やっぱり専用が欲しいな。

created by Rinker
セコニック
¥19,564 (2025/07/07 09:06:24時点 Amazon調べ-詳細)

今使っているL-188の後継機ですね。というかこの商品は相当長くられています。もっともシンプルで扱いやすいです。
これでも2万円前後なので、なかなか手が出ないんですよね。でもいつかは買わないとです。

ここからは露出計が調子を取り戻したのか、割と良い感じの露出になっています。良かった~。
ただ接触不良っぽい挙動もあるので、そのうちメンテナンスはしなければと思います。

そしてやりたかった撮影はこういうのです。

晴れてよかったし、雲の感じもよいです。
R/W35からの風景を中判フィルムで撮る、こういう機会はこのランウェイウォークしかないと思いました。

来年もこのイベントが有るかわかりませんが、またフィルムで撮りたいなと思いました。


リバーサリフィルムももう気軽に撮れる時代ではなくなってしまいました。特に中判用の120は1本あたり5千円弱。12枚撮れるとすると、1枚あたりのコストは…現像代も1700円ですからトータルで…考えたくないですね。
期限切れフィルムが最近脚光を浴びているのもそうした値段事情からでしょうけど、期限切れだとまともには撮れません。それをあえて狙って撮るほどコストも安くないですからね。贅沢な趣味になってしまいましたね。

【栃木】2025年の旧石裂小学校とその周辺 モノクロ編

現像を頼んでいたフィルムを取りに行ったら、新人のお姉さんが可愛くて年甲斐もなくキュンと来てしまったおじさんです。
多分初めて外注で現像していたフィルムの受取だったのでしょうね、レジのやり方が分からなくて、店長を呼んでいました。

ってことで、早速フィルムをスキャンしてみました。

カメラはBRONICA S2、レンズは全てNIKKOR-O 50mm F2.8、フィルムはFOMAPAN profi line creative 200です。チェコ製のこのフィルム、東京でフィルムを扱っているカメラ点などでは割と手に入りやすいです。ISO200という一見中途半端な感度もまた良いですね。デジタルならNikon D300の標準感度だったりしました

なお、このとき同時にデジタルで撮影した写真はこちらです。

GWの写真ですが、たった12枚撮りのフィルムがなかなか終わらず、6月上旬に現像に出してきました。デジタルだと1日何千枚と撮ることもあるのに、フィルムだと余っちゃうのが不思議。そう、フィルム時代なんてのはバカスカ写真なんて撮らなかったんですよ。1日にフィルム10本なんてのはそれこそ航空祭くらいでした。それだって36枚撮りなので360コマ+アルファです。
デジタルになっても2000年代はまだメモリカード容量がそんなになかったので、1日何千枚撮ることもなく、せいぜい数百枚でしたが、それでフィルムと比べたらたくさん撮れるようになったなぁなんて思ったものです。

さて旧石裂小学校、フィルムで撮るのもまた楽しいものでしたが、仕上がってみると、もう少しカットを工夫したかったなぁと。

逆光だったので、ややコントラストの眠い絵になってしまったかな。フィルターを入れたほうが良かったな?

ここはイメージ通り。

やっぱり立体感を出して撮ったほうが面白い。

やっぱりスクエアの6X6判って良いな。
ここも次来る時に校舎が残っているかどうか。
重機が置かれているのが不穏ですが。

FOMAPAN 200、程よくコントラストは出るとの、そこそこな微粒子ですが、微粒子すぎないのも良い塩梅です。
撮影後のロールを留めるテープが雑だったり、現像後のフィルムのカールがひどいのが難点だけど、撮影結果は何度か使ったけど一番しっくり来るモノクロフィルム。
Fujifilmがモノクロフィルムの自社製造をやめてIRFORDのOEMになってしまった今、モノクロフィルムは色々遊びで試したいですね。


アフェリエイトリンクを貼っていてなんですが、通販で買うのはおすすめしません。高すぎます。でも地方だとなかなか買えないですね。

created by Rinker
FOMA
¥9,058 (2025/07/07 09:26:34時点 Amazon調べ-詳細)

EIZO ColorEdge CS2740修理から戻ってきました

電源不調で修理に出していたPCディスプレイ、EIZO ColorEdge CS2740が修理から戻ってきました。

PCの電源を入れると待機状態から復帰せず、電源のLEDランプが橙4回白1回の点滅をして表示されない状態になってしまっていたColorEdge。
主電源を切って入れ直すと表示できますが、明らかにこれはおかしいので修理に出すことに。
2020年12月に購入、メーカー5年保証があり、かつColorEdgeは修理中代替機を貸し出してくれるため、非常にありがたいですね。
高いだけあります。

5月末に修理を依頼し、先に代替機が届きました。修理する

ホント、5年保証はよいです。もっとも壊れなければいいのですが。
修理に出して2週間、修理完了で戻ってきました。

コントラスト問題なし。モアレはカメラとディスプレイの画素によるもの

修理解析報告書を見ると、「ご指摘の症状を確認しました」「メインユニットの故障によるものでした」とありメインユニット交換後に、画像検査、機能検査、絶縁耐力試験、接地回路抵抗試験、機構検査、打診試験、エージング常温4時間とあり、部品交換しましたハイおしまい、ではないのが流石です。
ちゃんと絶縁耐力試験、接地回路の抵抗試験をやっているのも素晴らしいです。
保証期間内なので無償修理でした。

4年半、使用時間は5379時間だそうです。EIZOのモニタは5年または稼働時間3万時間以内が保証対象とPC Watchの記事内にも書かれているように、一般的はホームユースの使い方で1日7時間使ったとして、3万時間に到達するのは12年後です。
ということで、このモニタもあと7年程度は使うことになるでしょう。液晶パネルは去年交換、そして今回メインユニットも交換したので実質新品(笑)、まだまだ長く使えそうです。

UGREEN NASyncの洗礼? SSDキャッシュドライブ破損でHDDが読めない事態に

UGREENのNASync DXP4800 Plusを導入してまだ2ヶ月経っていませんが、早速新参NASの洗礼を受けています。

キャッシュドライブのSSDがクラッシュ

NASync DXP4800 PlusはHDD4ベイに、M.2 SSDを最大2枚取り付け可能で、我が家ではとりあえず余っていたSSD1枚をキャッシュドライブとして使用していました。
が、ある日突然NAS自体のデータが全く読めなくなり、ストレージマネージャーを開いてみると…

なんと!「SSDキャッシュ1破損です!」と表示されています。早急に対処してください、だそうです。HDD自体は4台とも正常の表示です。

「ストレージ領域がマウントされていない」との表示

RAID5で構成している4つのHDDのストレージプールは正常との表示ですが、ストレージスペース1に警告と出ていて、「ストレージ領域がマウントされていない」と表示されています。
とりあえずSSDのクラッシュは明らかです。ということでキャッシュのSSDをストレージスペースから削除してみます。ストレージプール1の右側の「・・・」をクリックします。

SSDキャッシュ管理を開く

すると上のようなメニューが出てくるので、「SSDキャッシュ管理」をクリックします。

SSDキャッシュ管理でSSDのは損と表示されているので削除をクリックしてみたが…

ここで「操作」の下の「削除」をクリックしてみました。

上のような表示が出るのでOKをクリックしました。が…

「SSDキャッシュが破損しています」と表示されて振り出しに。うむむ、にっちもさっちも行かない。
HDDがクラッシュしたのなら、RAID5なのでHDDを交換すれば回復するし、4台のうち1台破損状態ではデータは守られます。なのにNASycnはSSDキャッシュが破損しただけでHDDすら見えない状態に。これではRAID5を組んでいる意味はないし、SSDのほうが破損リスクが高いのだから、もしこんなことがまた発生するなら却ってSSDキャッシュを作ることのほうがリスクになってしまいますね。読み出し専用のキャッシュドライブなのに。

メーカーサポートに確認中です

にっちもさっちも行かないので、NASのUGREENアカウントページからユーザーサポートに問い合わせしました。

テクニカルサポートに問い合わせ

対処方法について問い合わせ中。ログを送ってくれとのことなので、ログを送付し確認してもらっているところです。

システムの診断情報を作成して送付しました


サポートは文章のニュアンスから、どうも中国のUGREENで翻訳ソフトを使っているようです。これに限らないですが、NASのOS自体、中国語から直訳での翻訳したような文章がチラホラ見受けられます。
とにかくこの事象が解決できることを願いつつ、やはり新参者のNASはこういうところが洗練されていないなぁと思いました。
ログの作成もよくわからず、サポートに確認して作成しましたが、「ワンクリックで作成」をクリックすると、唐突にPCのフォルダ画面だけ出てきてファイル名も空白、そのまま「フォルダーの選択」をクリックしたらそこにログが生成されましたが、これじゃ何をやっているのかが全くわかりませんね。ここはサポートに改善を要求しました。

NAS事業をやめてしまったNETGEARのReadyNASは、こんなことなかったもんなぁ。メニューも違和感なかったですし、HDDのクラッシュなど重大警告はメール飛ばしてくれたし。
UGREENのNASyncはそういうところのインターフェイスの詰めが甘いですね。


【追記】解決編アップしました

種を植えすぎた植

久しぶりにタイムラプスを。

今年もアサガオをの種を植えたのですが、去年採取した種が小さく全く発芽しませんでした。
ということでそれ以前に採れた大きな種を発掘したので、ヤケクソでたくさんばらまいたらたくさん生えてきました(笑い

レンズは絞っていたけど、これだけ近いと被写界深度が浅い。こういうのはマイクロフォーサーズのほうが有利ですね。ただ耐久的にあまりベランダに何日も置いて使いたくはないけど…。

これ、間引いたほうがいいのかな?

【若林醸造】つきよしの 空 純米吟醸

いつもの酒屋さんで買った、今まで飲んだことのない銘柄の新規開拓、ということで、長野県上田の若林醸造「つきよしの」を買ってみました。

初めての銘柄でも一升瓶で買えるならなるべく一升瓶で買っています。この酒屋においてあるお酒はどれも確かなものですし、説明書きもちゃんと添えてあるのが良いです。安心して買えます。
ってことで長野のお酒もなかなか良いものが揃っているのですが、「つきよしの」はお店でも飲んだことがないです。なのでとても楽しみ。

若林酒造はラベルにあるように1896年(明治29年)創業で伝統ある酒蔵、だったのですが、1969年頃(昭和44年)には自社での日本酒製造をほぼ辞めていたそうです。どこかのOEMで販売していたようですね。しかし、現在の杜氏である若林真美氏はアパレル業界から転身して実家の酒蔵を引き継ぎ、現在では自社醸造を増やしているのだとか。最近このパターン結構聞く話ですね。日本酒が見直されているのは良いことです。
実は自社で作っていないお酒、あるんですよね。どこの何とは言いませんが。

酒米は長野県産美山錦、アルコール度数は平均的な15度、酒米は非公開。今回買ったものは火入れですが、季節限定で無濾過生原酒も出しているそうです。
なおいつもの酒屋では冷蔵庫に入っていたので、それに習ってうちでも冷蔵保管としています。

ほぼ透明に近いお酒

生酒ではありませんが冷やした状態で。
開栓し注ぐと上立香は瑞々しいメロンを思わせる吟醸香。口に含むと…最初はスッキリ系?と思いきや、じわっと芳醇な甘みとともにぐっと膨らむ旨味、そして苦みと辛さもほぼ同時に押し寄せます。そしてさっぱりと後味が良い。割と甘口寄りではありますが、この後味のさっぱりすっきり感がなんとも良いです。
そしてやや温度を上げていくとより甘みと旨味が膨らむ印象です。そしてキレの良さは相変わらずですね。
これはなかなかすごいお酒だぞ。今度機会があればぜひ無濾過生原酒も飲んでみたいです。が、火入れでもしっかりフレッシュさも感じさせつつ安定した味わいが素晴らしいです。
これは一升瓶で買ってよかったよ~


まだ通販取扱は少ないようです。お店で買えてよかったってやつですね。この「空」は楽天では見つけられなかったけど、他のも試したいですね。

戦闘艦としての機能は結構オミットされているのね、練習艦「しまかぜ」

本当は行きたかったよこすかYYのりものフェスタ2025、練習艦「かしま」(TV-3508)「しまかぜ」(TV-3521)を見学できるまたとないチャンスだったのですが、2日の開催予定のうち行こうと思っていた土曜日が荒天で開催中止、日曜日は入間基地のランウェイウォークに行くため断念しました。

特に練習艦「しまかぜ」は、元ミサイル護衛艦で、最後のターター・システム搭載艦、艦齢的にも恐らく今年度いっぱいで退役するのではないかと思われるので、見たかったのですけどね。

「はたかぜ」型ミサイル護衛艦の2番艦の「しまかぜ」は、その後イージスシステムの導入が決まったために、元々同型艦を4隻建造予定だったのが2隻で打ち切りとなり、従来の防空システムであるターター・システム最終艦となりました。

1番艦の「はたかぜ」が2025年3月退役したため、残っているのは「しまかぜ」のみ。今となっては古典的なターター・システムを搭載していて、艦の前方にMk.13ミサイル単装発射機を搭載しています。

この発射機は対空ミサイルのSM-1MRが艦内の格納庫よりせり上がって装填され、1発ずつ発射可能です。現在はVLS(垂直発射システム)が主流となっているため、この手の発射機は淘汰されつつあります。

装填速度やランチャの指向速度は思ったより早いです。
オーストラリア海軍でもすでに退役していますが、2013年にオーストラリア海軍のアデレード級ミサイルフリゲート「ダーウィン」での動作デモの動画を見ると、かなり速い速度でミサイルが装填されているのがわかります。

みんな「オー」と反応しているのがどこの国も一緒w
青く塗られているミサイルは発射は出来ない模擬弾で、発射機の動作テスト用です。

同じくオーストラリア海軍のSM-1ミサイルの実際の発射シーンです。

次弾装填速度も早いですね。
ただ、現在のイージス艦が搭載しているVLSでは、ミサイルが格納されたセルから直接発射できるので、もっと早い間隔で何発も発射可能です。
ターターシステムはミサイルの誘導レーダーの数プラスアルファしか同時にミサイル誘導できないため、冷戦時代のソ連の対艦ミサイルの飽和攻撃に対処できないことから、それに対応できるイージスシステムが誕生しました。

とは言え、「はたかぜ」型護衛艦は、当時の在来型のミサイル駆逐艦としては高性能な防空システムの部類に入りました。ただ、イージスシステムがあまりに高性能だったため、「はたかぜ」型はデビューから10年も絶たずに、「こんごう」型イージス護衛艦の登場(1993年)で一気に陳腐化してしまいました。

そして2021年3月、護衛艦「しまかぜ」は練習艦に転籍しました。恐らくこの時点でターター・システムのMk.13発射機は搭載ミサイルのSM-1MR対空ミサイルとともに機能をオミットされた可能性があります。

こんな投稿を見かけました。

練習艦になった時点で、対空ミサイルSM-1MRは恐らく降ろされたと思われ、また今後発射することもないことから、Mk.13発射機も機能を停止させたのでしょうね。
SM-1MRミサイル自体も恐らく使用期限を迎えているでしょうから、廃棄されていると思われます。

そして前後に2基積んでいる5インチ速射砲も…

どうやら後部の5インチ砲は砲口を塞がれて発射できなくなっているようです。これも恐らく機能的に殺すことでメンテナンスをしなくて良くなっているのでしょう。
前側は生きているのかな? 練習艦なので、訓練用や空砲による祝砲のため1門は動作出来るようにしているとは思いますが、わざわざ後部を使えなくしているのはメンテナンス費用の節約なんでしょうね。

今回はチャンスを逃してしまいましたが、退役までにもう一度近くで見てみたい、今や貴重なターター・システム搭載艦、また横須賀に来ないかしら?

飛行機のグランドアースの話

先日の航空自衛隊入間基地のランウェイウォークの話。Xでこんな投稿を見かけました。

みなさんよく見ているなぁ。用途廃止(用廃)の機体であっても、飛行時間が残っていて稼働状態を維持することもるのですね。しかも002号機というC-1輸送機でも初期型の古い機体をそういう扱いとすることもあるのだなと。

いつまで稼働できる状態を維持するかは不明ですが、こういう見方(グランドアースを接続している)で稼働機(稼働維持機)を見分ける方法もあるんですね。もちろんそれが絶対ではないでしょうけど。

地上に駐機中の飛行機も、風などにより静電気が発生して機体が帯電したり、雷が落ちる可能性もあるため、アース線を地上に接続することで静電気を逃しています。特に給油中に帯電していると放電の火花で発火したり、機体整備中も電子機器を静電破壊する可能性もあるため、アース線の接続は欠かせないようですね。

YS-11EA電子支援機は?

気になったのが、2024年度末を持って退役したとされるYS-11EA電子支援機、すでに去年(2024年)のランウェイウォークの時点で162号機(下の写真右の機体)にはアースの接続はなく、一方163号機(下の写真左の機体)は写真を拡大してみると、右脚からアース線が接続されているように見えます。

ということは、搭載機材などはこのときは稼働状態は維持されていたかもしれませんね。
そして2025年はと言うと…

163号機もアース線は接続なし。両機体とも今後稼働することはないのでしょうね。もしかしたらこれが最後の見る機会だったかもしれません。書類上は2024年度末までは現役の機体でしたが、今後解体される可能性が高そうです。いつまでこの状態を維持するか、ですね。

一方、2025年現在まだ退役が決まっていない現役YS-11EBは、しっかりアース線が接続されていました。

今後はこういう着目もしたいと思います。
なお、あくまで素人目線によるもので、このアース線だけを持って現役機体か退役機体かを判断できるものではない、とだけ記しておきます。