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【23/12/17の記録】百里基地航空祭2023 その2

百里基地航空祭20203、午前の部の続き。

救難展示、背景で黒い煙がモクモクと。演出ではなく、遠方で火災があったようです。

そしてF-2戦闘機4機による対地攻撃(AGG)展示。
個人的に、百里基地のAGGはかつてのF-4EJファントムIIのイメージが強いので、基地内で見るAGGは…もう一つだったかな。これは立ち位置が悪かったのもあるかもですが。
引き上げ高度が高かったような。

前日のフライトがなくぶっつけ本番での撮影だったので、立ち位置は課題ですね。ただ別の場所で撮っていた方も、もう一歩だったという話もあって、ま、こればかりは、その日の風向きなど状況次第ってところもあります。

この後の米軍のF-16の機動飛行はなかったため、早めにお昼と食べてポジションチェンジとしました。

続く…

【23/12/17の記録】百里基地航空祭2023 その1

令和5年度百里基地航空祭本番当日。晴れです。これのために頑張って働いています。
あさイチは展示機をじっくり拝みまして(F-35Aはあさイチも大盛況だったんで撮っていない)。

朝焼けで撮れてよかった~。
E-2Cの8枚ペラ機、割と新型のE-2Dと誤認している人がいましたが、あれはE-2Cのペラ改装機ですからね~と心のなかでつぶやきながら(笑
入間基地のC-1輸送機がゲスト期に選ばれたのも良かったです。もう後3年前後で退役が見込まれていますからね。見られる今がチャンスです。

気象観測のため、まずF-2Aが1機のみ上がります。晴れ間にまだ雲が残っている状態。機体には光が当たっていませんね。

その後オープニングの経過飛行。立ち位置的にF-2A 3機のパッカーンはちょっと失敗。これは場内だと仕方ないか。

続いて、ゲスト機小松基地の306SQのF-15J 2機による機動飛行。さすがF-15はパワフルで迫力があります。
アフターバーナー焚きっぱなしのナイフエッジ、8の字、これぞ戦闘機の真骨頂! 長いこと王者で有り続けたイーグルのパワフルな迫力ある機動です。

この暴れっぷりを良い天気で見れて、サイコーでした! 一方、機体にトラブルも出たようですが、これは素人があれこれ言っても仕方ないので…。
百里基地からF-15がいなくなってもう何年でしょう? 主力戦闘機だけど余り見る機会がなくなってしまったけど、こうして毎年来てくれるのは有り難いですね。

続く…

【23/12/16の記録】百里基地航空祭2023特別公開…雨からの…

週末ブログ更新できなかったのはこのためです。ということで、土日で百里基地航空祭に行ってきました。

土曜日は特別公開。招待券がなければ入れないということで、外から見ようと思っていたのですが…雨です。
雨にやられました。ご厚意で雨宿りさせてもらったところで始まったのが…

焼き芋(笑) 炭を焼いて暖を取るところから、芋があるということで焼き芋が始まって…

管理人のお母さんがつきたてのお餅を持ってきてくれまして、お餅まで焼きました。これが柔らかくって美味しくって。
悪天候で飛行機は飛ばなかったけど、もうこれで大満足!

そして、ご好意で基地内へ。本当にありがとうございます!

久しぶりに百里基地に帰ってきた第301飛行隊(301SQ)のスペマも! F-35Aはステルス機で塗装も制限があるそうですが、頑張っていますね。
この日はゲスト機も悪天候故に、来る予定だった米軍のF-16はキャンセルとなりました。それでも基地内に入ってからは多少晴れても来ましたが、結局視程が悪く、この日のフライトは全てキャンセルとなりました。

少し太陽が出てきたので、展示されているF-2A(03-58559)をじっくり観察。

今までこうした展示は格納庫内でしたが、今回珍しく屋外で、ASM-2(93式地対艦誘導弾)にAAM-3(90式空対空誘導弾)、AAM-4(99式空対空誘導弾)、JDAM、20mm機関砲弾、フレアポッドが展示されていました。

小さなF-2も!

第3飛行隊(3SQ)のF-2が動き出しましたがやはり視程が回復しないため、地上滑走のみ(ハイスピードタキシーを実施)でした。
晴れ間は出ているものの、気温が高かったために、雨が降った後の湿気が上がってしまい、視程は回復しないままでした。

特別公開で来れなかった外来機が来るかも?ということで、基地の外で待っていたら、やってきました。

一見少し青空も見えていますが、周辺は基地の影響で、機体も霞んでいますね。空自CH-47J(LR)、E-2Cに海自SH-60K。
E-2C(34-3459)は複合材製の八翅プロペラNP2000仕様ですね。この仕様は航空自衛隊13機導入されたE-2Cのうちの3機(執筆時点)しか改修されていない貴重な仕様です。

そんなこんなでこの日の撮影終了。ご一緒された方々と夕食をいただきました。
飛行機写真的には残念でしたが、BBQが思いの外楽しく、これで満足した1日でした。日曜日は晴れるという予報だったので、それに期待でしたね(晴れました!)

週末も更新できないので…

ブログ更新できていませんが、この週末に向けて非常に忙しく、土日も更新できないと思われるので、とりあえず生存報告。

2022年の百里基地航空祭は午後曇ってしまいました…

明日の天気は曇なのであまり期待せず、のんびりやりたいと思います。
日曜日は晴れるみたいなので、ここに期待ですね。

富士山をインターバル撮影していると、割と飛行機が写っています

この時期空気が澄んでいるので、風景も映えるんですよね。
富士山をインターバル撮影していると、ちょうど米軍の横田基地や航空自衛隊入間基地にアプローチする航空機も映り込んだりします。
こういう偶然をピックアップするのも、インターバル撮影の醍醐味だったりします。

今回レンズは古いAI Zoom-Nikkor 100-300mm f/5.6Sを使用。もう少し新しいジャンクで買ったAF Zoom-Nikkor 70-300mm f/4-5.6Gもあるのですが、残念ながらこのレンズ、逆光耐性があまりなく、こうして直射日光が入る撮影では盛大にフレア、ゴーストが発生してしまいます。逆に古いMFレンズのほうが、この手の撮影に適していることもあります。

そしてミラーレスだと、直射日光が入るこうした撮影はちょっと心配ですね。なので、未だD810のような一眼レフを使っています。
ただ、JPGだと動画にした際にバンディングノイズが出やすい気もします。Davinci Resolveの設定がダメなのかな?

【百里基地】23/11/20の記録

仕事は忙しいのですが、もう気持ちをリセットしたいのと、技量維持、そしてNIKKOR Z 180-600mmで戦闘機撮影してみたく、百里基地に出向いてきました。

午前。

浜松基地の第41教育飛行隊のT-400(41-5054)が。新人パイロットの教育訓練かな? 後はT-4が上がったのみ。F-2もエプロンに出ていたんですけどね…。3SQ、あまり上がらないんだよね(笑

午後。
やっと3SQのF-2が動き出す。

冒頭のF-2と最後の3枚のT-4はAF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR(ロクヨンG)で、それ以外をNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VRで撮影。
結論として、古いロクヨンに迫る解像力はありますし、オートフォーカスのスピードも、FマウントのAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRよりむしろ少し速いくらいでした。
よくSTM(ステッピングモータ)のAFレンズはAFが遅い、何ていう人もいますが、モータの種類だけでAFの速さは語れないと思いました。
そもそも光学設計も違うレンズ同士で、AF用モータの種類だけで語っても仕方ないです。
そしてズムリングも回転角が小さいのでズームアップやダウンでも素早く出来て使いやすいですね。直進ズーム出来たSIGMAの150-600mm Sportsも便利でしたが、ズーミングで重心が変わるため、安定性という面では重心変動が少なく鏡胴が伸びないNIKKOR Z 180-600mmのほうが有利ですね。

そして重たすぎるロクヨンと比較すれば、Z 180-600mmは相対的に軽いので、もう撮影が楽で仕方ないです。ロクヨンも最新の軽いのに買い替えたいです。宝くじ当たらないかな(笑

撮影ポイント移動。あえて、その時間は逆光になるけど、降りを間近で撮りたくてここへ。

いや~近い! 特にフォーメーションで降りてきた時は、気が抜けていたのでとっさに構えて画面いっぱい。
ロクヨンとZ 180-600mmのちゃんぽんで撮りましたが、やっぱりロクヨンは単焦点、古くても抜けは良いですね。ただZ 180-600mmも負けていません。

この日の戦闘機はこれだけ。とはいえ、ノーフラとかでなくてよかったです。

最後にまたポイント移動しましたが、F-2は格納し始めて、残念。
救難のUH-60Jと、横風で斜めに向いたスカイマークの降りを撮り(見事な着陸でした!)、コールサイン「はやぶさ UH-2」の無線を聞いて急きょ撮影した陸上自衛隊の最新汎用ヘリUH-2が撮れたので良しとしましょう。

まさかUH-2が見られるとは。今後はたくさん見ることになるんでしょうけどね。

【陸上自衛隊木更津駐屯地】木更津航空祭2023 その2

午後は駐屯地内を散策。

横浜消防のヘリは先にお帰りでした。
オスプレイはローターを前に向けた固定翼モード、更にその状態からローターと内側に畳んだモード、ローターを上に向けた回転翼モードの3形態で展示されていました。
こうしてみると、固定翼モードはローター直径は機体規模に対して大きく見えますね。逆に回転翼モードでは小さく見えるのが不思議です。ティルトローター機にとって、ちょうど良い塩梅の直径ということなんでしょうね。

木更津駐屯地と言えば、古い建物が結構多いのも魅力。

結構古い建物が残っていますね。海沿いだけあって、いい感じの錆びっぷりも観られます。
羽田空港も近いので、上空をひっきりなしに羽田へ向かう旅客機が飛んでいました。ここの雰囲気、個人的に好きです。

さて展示機エリアに戻ります。オスプレイを近くでじっくり見てきました。まだスペマはないですが、デカールを貼られていたりと、今度少しづつ独自のマーキングを入れたりするかもしれませんね

海上保安庁のボンバルディアDHC-8-300は、2010年前後にYS-11の代替として導入した機体で、長距離捜索救難を任務としています。

後部ドアから救難物資を透過するため、風よけが付いているんですね。
こういう風よけは、軍用の輸送機では空挺部隊が降下する際におなじみなのですが、海保の機体にもあるとは知らなかったです。
YS-11より少し小さめの機体で、全高が低いため、YS-11より小型に見えますが、実質的にほぼ同規模の機体とのことでした。

そして珍しいゲスト機としては、海上自衛隊の多用途機U-36Aがわざわざ山口県の岩国基地から来たことです。
普段は岩国基地にいるため、関東圏のミリタリファンにとっては珍しい機体です。


今回は隊員さんが熱心に解説してくれました。
何でも、木更津飛行所に来たのは二十数年ぶりだったので、前回フライトしてきたときの隊員は引退していて、本当に着陸できるのか?(木更津飛行場の滑走路は短いため)、また離陸できるのか検討した所、着陸は出来るが、燃料満載で離陸できないため、この後の帰投は最小限の燃料で、同じ千葉県内の海上自衛隊下総航空基地を経由して帰るとのことでした。


自らが対艦ミサイルをシミュレートする機体ですが、搭載機器の多くが老朽化し、アンテナや通信機器類は他の機体からの転用も多いとのこと。
そして2022年にはU-36Aは防衛力整備計画にて削減対象となることが閣議決定したため、今後用途廃止となるようです。
既に初号機が7月に退役し、残り3機のうちの1機である本機も、遠からず退役になるようです。
機体自体は頑丈で、特に主翼は胴体を突っ切った一体品で頑丈であることから、まだ何十年も飛ぼうと思えば飛べるそうですが、残念ですね。
個人的に、この機体は民間ビジネスジェットのゲイツ・リアジェット35ベースで、昔遊んだMSフライトシミュレーターで馴染みがある機体なのと、翼端に取り付けたミサイルシーカーシミュレータなど特徴のある機体だっただけに、ちょっと思い入れがあります。何しろ近くで見たのは、二十年以上前の千歳基地の航空祭以来ですし。

チーバくんに君津市のきみぴょん、固定翼モードで疾走するオスプレイもw

チヌークの気象レーダー、レドーム開けてるの初めて見ました。小さいなぁ…。

さて、いよいよ終盤。ゲスト機が帰投します。

ラストの百里救難のUH-60Jは、いつも通り(笑)派手に上がっていきました。

晴れてよかった!

初めての木更津航空祭でしたが、登場機体が多く楽しめました。
オスプレイも、今後の飛行展示に期待したいですね。

【陸上自衛隊木更津駐屯地】木更津航空祭2023 その1

天気予報では曇り時々雨。行くかどうか悩んだ木更津航空祭。

9時頃には晴れました!

木更津駐屯地の中に入ったことは以前ありましたが、航空祭で入ったのは今回が初めてです。そしてV-22オスプレイも、陸上自衛隊の機体は初めて間近で見ることが出来ました。
航空祭と言っても、航空自衛隊のように戦闘機やブルーインパルスが来るわけではないため、観客数も多すぎることはなく、比較的のんびりしているのがいいですね。
天気も、夜明け前に雨が降ったようですが、航空祭が始まる頃には少しづつ晴れ間が見えてくる状態で、天気予報では曇り時々雨だったので、良い意味で天気予報が外れた形です。

まずは続々とゲスト機がやってきました。ゲスト機は1/2トントラック(通称パジェロ)がお出迎え。

飛行展示する機体の移動が始まりました。オスプレイもエンジン始動、普通のヘリコプターよりエンジン音は低音寄りですね。ローターをわずかに前方に傾けて前進。
大きな機体ですが、全長はCH-47JAチヌークよりは短いです。

今回の目玉は、先に動画だけ出してしまいましたが、何といってもV-22オスプレイを初めて展示、飛行することでしょう。
オスプレイは、一時期欠陥機だとして反対運動など報道を賑わしていましたが、騒いでいた反対派、今は福島原発の処理水を汚染水と称している連中と同じでしょうね。

展示飛行したオスプレイの写真を見返すと、一番新しい機番は末尾が17となっていて、これは陸上自衛隊が導入を決定した数と一致しています。
つまり、17番機は最新鋭にして最終納入機で、まさかそれを飛行展示するとは思いませんでした。

さて、各機移動はしたものの、飛行展示は10時半から。ところがそれを過ぎても動きなし…。会場はアナウンスも音楽も流れない、周辺は飛ぶの?飛ばないの?といった感じでしたが、自分も木更津航空祭は初めてなので、どんな展示なのかがよくわからない。そして数分遅れて、オスプレイを始めとした機体が上がり始めました。

展示飛行の主役は、数の上でも木更津駐屯地で一番多いCH-47JAチヌークでしたね。いやわんさか上がるわ(笑
しばらく待って、編隊飛行が始まりました。

ちょっと雲も多かったけど、晴れてよかったね! V-22オスプレイは、ここぞとばかり固定翼モードで飛行。速いですね。
通過飛行をこなした後の演目、音楽が流れたり開設のアナウンスが流れることなく、淡々と進行しました。

やはり主役はチヌークであることに間違いないです。AH-1SコブラもOH-1も、今回は脇役でしたね。
オスプレイは今回初展示でしたが、まだ見せ方という点では熟れていない感じはありました。今後に期待したいですね。

今回航空祭デビューさせたレンズ、NIKKOR Z 180-600mmがうまくはまり、画質もなかなかでした。もうズームだから単焦点より落ちる、なんてことはないですね。
特に後ろの機体にピントを合わせて、手前の機体はぼかす、なんて絵を撮っても、前ボケは煩くないですし、ちゃんとピント面が解像し、そして何よりピント面の線の描写が決して太くならない、繊細さがちゃんと出ている、これが本当に解像力のあるレンズなのです。
線の太い描写になるレンズ、一見解像しているように見えて、実はそうではなく収差が多いレンズなんです。従来望遠ズームは線の太い描写のものが多かったけど、ここまで繊細に描写できることに驚きです。
ただ、このレンズの欠点としては、一度フォーカスを外すと戻ってくるのに少し時間がかかること。ここは上級レンズとの明確な差ですね。

淡々と演目をこなし、各機着陸。お昼となりました。
続く…

【木更津航空祭】オスプレイ祭り? エンジンナセルローテーションの動画

土曜日の運動会に続き、日曜日は千葉は陸上自衛隊木更津駐屯地の木更津航空祭に行ってきました。
今回ポスターに初めてV-22オスプレイが載り、これを見たくて、天気予報は曇り時々雨ながら行ってきましたが、結果的に薄曇り~晴れとなりました。

さて写真はまだまだ見切れていないので、先に動画を。
V-22オスプレイ、今回は4機駐機され、うち2機が飛行展示を行いました。米海兵隊や米空軍の期待は何度か見ていても、近くで陸上自衛隊のV-22オスプレイを見るのは初めて、そしてかなり展示も気合が入っていたと思います。
動画はオスプレイの特徴である、エンジンナセルをローテーションするシーン。その前にローターを内側に折りたたんでいましたが、気づくのが遅れて動画を撮り始めたので、ほぼ畳む直前からのスタートです。


ローテーションさせるだけでもエンジンはかけるようです。結構なパワーが必要そうですしね。

今回はどっちつかずになるので、動画はあまり撮らずスチルメインでしたが、そのほうが自分の撮影スタイルに合っているかな?
ということで写真はもう少しお待ち下さい。

晴れてよかったね

DaVinci ResolveでNikon Z 9のN-RAW動画を編集してみた

写真と動画、ミラーレス一眼時代になってから、選択肢が増えました。一眼レフでも動画は撮れましたが、Nikonの場合、動画撮影時のAFはD780を除き、コントラストAFになるため、動体の撮影は厳しいため、どちらかというと三脚に据えてMF(マニュアルフォーカス)を基本としていましたが、今やミラーレス一眼では、動画撮影でもコンティニュアスAFで被写体認識も出来る時代です。

そして4Kや8K動画が撮れるようになり、さらに動画形式も、H.264, 265だけでなく、ProRes422, ProRes RAW, N-RAWといった多彩な形式で撮影が可能となると、低圧縮動画、もしくはRAW動画をメインとして、その動画から静止画切り出すのも1つの選択肢となります。
実際、H.265レベルでも、静止画切り出しの写真を使うのに申し分ないクオリティだったりします。

ただし、動画の場合、クオリティを上げれば上げるほど、容量を食うので、なかなか難しい部分もありますね。闇雲にRAW動画は撮れないです。
とは言え、せっかくなのでN-RAWで撮ってみようと思い、今回の陸上自衛隊UH-1Jヘリの体験搭乗は、N-RAWで撮ってみました。

Nikon Z 9は2種類のRAW動画を選択でき、Nikon独自のN-RAWと、AppleのProRes RAW HQが選択可能ですが、8.3K撮影はN-RAWのみ対応しています。
恐らくビットレートの関係で、ProRes RAWは8.3Kは厳しいのかなと思います。
そして、N-RAWの編集か可能なソフトは、現時点ではEDIUS X Pro,EDIUS X Workgroup, DaVinci Resolve, DaVinci Resolve Studioのみとなっています。Premiere Proは執筆時点では非対応です。

この中で無料のソフトはDaVinci Resolveのみとなっています。無料版のDavinci Resolveは、8.3KのN-RAWの読み込みや編集は可能ですが、書き出しは4K 60pに制限されます。とは言え、現状8Kで出力しても見る環境はまだほとんどないため、実質4Kで問題ないですし、8.3Kで撮ることで、トリミングやスタビライゼーションを編集ソフトで行ったとしても、最終出力は解像度を落とすことのない、オーバサンプリングによる4K動画生成が可能です。
そういう意味では、8.3Kで撮る意味もちゃんとあるわけですね。

Davinci ResolveでZ 9のN-RAWを読み込む

特に難しい手順はなく、撮影した動画ファイルをメディアに読み込ませるだけです。
プロジェクト設定のカメラRAWのRAWプロファイルはNikon RAWに変更します。
デコード品質は、処理を軽くするために1/2解像度を選択。どのみち出力は4Kなので、これにしておきました。

プロジェクト設定のカメラRAWのRAWプロファイルをNikon RAWに変更する


RAW動画の場合、特に8.3Kはデータが大きく読み込みも高負荷となるため、編集用SSDがあったほうが無難です。
自分も編集用SSDはあるのですが、512GBしかないため、今回はHDDからの編集でしたが、いずれは2TBのを買うつもりです。最速のSSDである必要はないと思います。

前述の通り、今回は編集ドライブにHDDを使わざるを得なかったことと、そもそも8.3K動画を編集となると、GPUもRTX3090や4090クラスでないとまともに動かないため、プロキシ動画を使用して編集を行います。

プロキシ動画は、直訳すると代替動画ということになりますが、RAW動画ファイルを直接再生するのではなく、解像度を落としたビットレートの低い動画を使って編集を行い、最終的には適用する編集内容をRAW動画を用いて出力する方法です。
プロキシ動画は撮影済みの動画ファイルから生成することも可能ですが、Nikon Z 9やZ 8の場合は、N-RAW撮影時に、同時にフルHDのプロキシ動画も生成して書き込みができるため、後からプロキシ動画生成の必要がないのが便利です。今回は、円滑に編集したく、このプロキシ動画を使用しました。

設定を以下のように行います。

タイムラインでRAW動画を右クリックし、
「プロキシメディアを再リンク」をクリックしてプロキシ動画を選択する
再生タブからプロキシ処理→プロキシを優先を選択する

これで、編集時のプレビュー動画として、プロキシ動画を優先して再生します。編集が軽快になります。
またN-Logで撮影したため、N-Log用のLUT(ルックアップテーブル)を適用しています。Nikon Z 9は2種類のLUTがあり、基本的には最新版のV2.00が最適化されているため、これを割り当てます。

Nikon Z 9のN-Logは2種類あるうちのV02-00を選択

後は通常通り編集するだけです。プロキシ動画はHDなので、ネイティブな4K動画を編集するよりむしろ動作が軽いですね。非力なマシンを使う際にも、プロキシ動画はあると便利かもしれません。

書き出し中

無料版のDavinci Resolveは4K60pまでですが、かなり高度に編集出来るので、ど素人の自分にとっては十分すぎますし、8Kはありとあらゆる環境がまだ整っていないので、今のところ最終出力としては必要ないかな。

そしてこんな感じの動画になりました。

場面によってスタビライズ処理していますが、やっぱり手ブレとフレーミングはど素人として課題が残ります。
レンズはZ 24-200mmでしたが、もう少し広角で撮って、8.3Kの余裕に任せてトリミングとスタビライズ処理したほうが、良かったかもしれません。
本当に動画はまだまだ勉強不足ですが、撮影自体は楽しいですね。

動画からの静止画切り出しはこちら。

動画用なので、写真としてのガンマカーブなどの調整はしていないけど、素材としてはなかなか良いですね。