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【百里基地】2023年1月18日の記録2

午後。どうせ今からアラハンに行っても激混みだろうし、と言うことでこちらから撮りました。

UH-60J (18-4575)

救難のロクマルことUH-60J、575号機はアビオニクスが改良された現行バージョンではない、旧タイプの後期の機体です。チャフフレアディスペンサーの装備もありません。救難機は、普段は遭難者などの救助を行いますが、有事には戦闘下での捜索救難を行う機体故に、防御手段が不可欠なわけですが、これが装備されたのは579号機以降です。
近年、やっと実戦のための装備が充実し始めましたね(遅れを取り戻しているとも言えますが)。

さて、遠方で戦闘機のエンジン始動音が。F-2のアンチコリジョンランプも点滅し始めました。Su-30MKIは…遠方に駐機していましたが、動きなし。
そしてF-2はと言うと…

そう、午後ランチェン(滑走路偏変更)で、午前のR/W03からR/W21上がりに変更となったようです。百里基地周辺の風は結構読めなくて、事前に天気予報で風向きの詳細な確認をしているのですが、北風の予報であっても、途中で変わってしまうことは結構あるんですよね。
今回はこれが吉と出て、上がりを近くで見ることが出来ましたが。

この時点でSu-30MKIというと…どうやらアグレッサーのF-15DJと機体を並べてお互いの機体の見学会らしきことをやっているようでした。

F-2が戻ってきました。T-4も。

後半は流し撮りの練習。と言っても1/125秒程度ですが。手持ちに5kgオーバーのレンズだと、これ以下のシャッタースピードは結構難しい。
残念ながら、午後はSu-30MKIは動かず。それでも、午前中にハイレートやひねりを撮れたので良しとしましょう。
演習は26日まで、27日には日本を離れる予定。もう1回撮りたいところですが、仕事も忙しくこれ以上の休みは難しそうです。ただでさえ今月はあちこち撮りに行って、ガソリン代と高速代も厳しいですしね。

ということで、良いものを見させていただきました。

夕陽に照らされるF-15DJ (82-8093)

名残惜しいので、最後に記念撮影していきました。

赤ずきんをかぶるSu-30MKI (SB220/SB219)

真っ赤なカバーがインドっぽいですね。

オーバーホール後の設定が微妙に変わっていたD850

昨年末、Nikon D850をオーバーホールに出して、年末中に戻ってきて、今年に入って最初の撮影となった陸上自衛隊習志野演習場での降下訓練始め。
その最初の1枚目のショット。

実はこれ、カスタム設定でRAWで撮れる設定にしていたはずなのに、JPGでしか撮れていなかった…orz

もともとオーバーホールのような大掛かりな改修では、カメラの設定がリセットされることもあるため、予めカメラの設定はカードの保存していたのですが、戻ってきたカメラは設定が残っていたので、そのまま撮影に挑みました。途中でアレ?何でJPGだけ?と思って設定を見てみたら、RAWで撮るカスタム設定なのにJPGのみとなっていまして。慌てて設定し直して事なきを得たのですが、ちゃんと事前に確認しないとだめですね~。
修理から戻ってきたら、一見設定が残っているように見えても、必ず細かいところまで設定確認しましょう

降下訓練始めでは、Z 9はZ 24-200mmを装着し、望遠をD850 + AF-S 200-500mmで今回撮ったのですが、D850、Z 9よりはバッファが少ないので、連写ではバッファ詰まりが気になるけど、撮った時の気持ちよさは格段に良いのですよね。バッファ詰まりをほぼ気にしなくて良いZ 9で本当は望遠側を撮りたいのですが、Z 24-200mmはFマウント機で使えないので、どうしてもこのような組み合わせになってしまいます。
ということで、早くZ 6IIIか7IIIが出ないかな~。24-200mmと組合せてZ 9のサブ機になるカメラ、欲しいですね。CESでは何も発表なかったけど、CP+では期待したいですよ。

令和5年 第1空挺団降下訓練始め

7年ぶりに参戦してきました。陸上自衛隊習志野演習場で行われた、年始めの降下訓練初めを見てきました。
あまりに久しぶりでしたが、今回ご一緒に参戦された仲間によい場所を確保していただきまして、7年前よりしっかりと見ることが出来ました。
感謝申し上げます。

写真は主要なものをダイジェストで。
後はボチボチ編集していきたいと思います。

今年は日米以外に、イギリスとオーストラリアも参加し、国際色を増してきました。自衛隊も米軍以外とも連携を重視していくということでしょう。

おまけ

74式戦車を洗車

みんな何撮ってるのかなと思ったら、このダジャレネタを撮りたかったんですね(笑

Nikon Z 7IIをレンタルして1日1000枚撮影した感想

先日、Nikon Z 7IIを1日レンタルし、4日の百里基地航空祭の撮影をしてきました。

■Nikon Z 7IIをレンタルしてみた

https://yamaro.info/wordpress/2022/12/03/nikon-z-7ii%e3%82%92%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%ab%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f/

レンタルしたNikon Z 7IIに手持ちのNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRを組合せて撮影

航空祭では、AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRNikon Z 9を、AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRNikon D850を、そしてNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRに今回レンタルしたNikon Z 7IIを使用しました。
レンズ交換無しで、3本のレンズを使用するため、3台のボディを使いたかったのですが、実際にこれらのレンズやボディは、航空祭でどれもちゃんと使いました。ただ、かなりの重量(十数kg程度)となったため、その後の披露は半端なかったですが。

さて、実際に使ってみての感想です。

初代Z 7よりは改善されたけど…

初代のNikon Z 7は、2017年のD850の登場からわずか1年後に発売され、D850出たばっかりなのにミラーレス版が出て、D850を食ってしまうのではないかと期待した結果、見事に悪い意味で裏切ったカメラでした。D850よりもバッファが小さく、連写はすぐ詰まってしまうし、何よりAFがもっさりで、とても動態を撮れるカメラではありませんでした。静態専門カメラでした。
ミラーレス特有の、連写するとパラパラパラ漫画になる(メカシャッターで撮る以上は避けて通れないけど)のは仕方ないとして、14bit RAWでは連写速度が低下するなど、D850より劣る面が目立ちました。
Nikonにとっては初代のミラーレスなので仕方ない面もあるとは言え、すでにフルサイズミラーレスで先人を切っていたSONYからは、当時でも周回遅れ感があったのは否めなかったです。一眼レフへの遠慮もまだあったのではないかと思います。

それと比較すると、Z 7IIは初代のネガを潰して改善し、4K動画の60p対応やバッファの積み増しも行って、やっとスペック上はD850と並ぶ、あるいは一部は超えるスペックを出してきました。
ただ、やはり全体としてD850と比較して、使いづらさ(AF切り替えがメニュー画面のみ)やAFのもっさり感は依然あります。
一眼レフは、AFは専用の位相差AFユニットが組み込まれ、AF処理は画像処理とは独立している、という感じだったのが、ミラーレスでは画像処理と並行して行われるため、CPUの処理速度が肝となっています。
Z 7IIは画像処理にデュアルEXPEED 6を使用していますが、これでも処理速度には余裕が無いのでしょう。Z 9のEXPEED 7では、Z 7IIの10倍の処理速度を持つため、ディープラーニングによる被写体検出が可能となりました。
Z 7IIは初代Z 7のマイナーチェンジに過ぎず、大きく改善しライバルに追いつけるには、EXPEED 7を搭載したZ 7III(あるいはZ 8?)の登場が不可欠でしょう。

NikonのミラーレスはZ 9から入った自分にとっては、どうしてもフラッグシップのZ 9と比較してしまいます。Z 7IIは2020年発売、Z 9は2021年発売で、その発売年はわずか1年差ですが、同じ画素数のフラッグシップ機とミドルクラス機、と言った以上に差を感じました。

Z 7IIの操作性

まず戸惑ったのが、AFの切り替えはすべてメニュー画面で行うこと。Z 9やD850は専用のAF切り替えボタンが存在しますが、Z 7シリーズにはありません。
これが一番、操作系で不満に思った点です。

PASMの切り替えを行うモードダイヤルは、Z 9やD850がボタンを押しながらコマンドダイヤルで切り替えるのに対し、Z 7IIはNikonのミドルクラス機以下に共通するダイヤル式なのが、この価格のボディでありながら、どうもなぁと思っていましたが、実際使ってみると、この点についてはさほど違和感はなかったです。

コマンドダイヤルは、背面側はZ 9やD850が埋込式なのに対し、Z 7IIは上部が露出しています。また表面の材質も硬めで、これが回しにくい印象でした。

また、これはレンタルしたZ 7IIが不調だったのか、液晶のタッチパネルが使えませんでした。実際にはタッチパネル内蔵なので、これはZ 7IIが悪いのではなく、レンタル機材の不良なわけですが、やはりタッチパネルに慣れてしまうと、あらゆる操作がタッチパネルでできないのが不便でした。

全体としては、操作系はD750に近い印象ですが、Z 9のサブとして使うと、操作系の違いが多く、違和感が残る結果となりました。まあ慣れの問題で、決して使いにくいという感じではなく、Nikonユーザーであれば、ある程度すんなりと受け入れられるはずです。

Z 7IIのAF

今ミラーレス機で一番注目されるのはAFの性能でしょう。
ミラーレスはライブビューで常時被写体を捉えているため、画像認識を使った被写体認識によるAFが主流になっています。
これは一眼レフの位相差AFでは不可能で、かろうじてNikon D6が測光センサを使って顔認識を行っている程度です。

顔認識AFは、2005年にNikonのコンパクトデジカメに初めて搭載されたのを皮切りに、その後のミラーレス一眼ではあたりまえに搭載されるようになりましたが、特にセンサのサイズが大きく被写界深度の浅いAPS-Cやフルサイズフォーマットのミラーレス一眼では、さらに踏み込んだ瞳認識が搭載されるようになりました。

現在Nikonのミラーレスがライバルメーカーと大きく差がついてしまっているのが、AFの性能でしょう。とりわけ、ライバルメーカーはこのクラスのカメラにもAIによる被写体認識機能を充実させてきており、やっと瞳AFがそれなりに実用になったZ 7IIの周回遅れ感は否めないです。これはミラーレスにとっては処理速度に余裕がないEXPEED 6では如何ともし難いところでしょう。
特にオートエリアAFは、Z 7II単体で使うと悪くはないけど、Z 9と比較してしまうと、どうしても旧世代のミラーレス、という感想しかありません。

今回借りたZ 7IIは、ファームウェアのバージョンが最新ではなく(具体的なバージョンは見落としていました)、この状態ではとにかく瞳認識がほぼ機能しなくて、この点は以前使っていたLUMIX GX7MK2(現在使っているGX7MK3の1つ前のカメラ)以下でした。
ファームウェアを最新のC:Ver1.50にしたところ、認識率はかなり向上し、実用となったものの、Z 9のように素早い動きにもついていけるまでには至っていないかな、という印象です。それでも、子供のスナップくらいには使えるかなといったところです。

小さな被写体と空、ピントは合っている

小さな被写体にコントラストのない背景は、AFの苦手な被写体です。上の写真はZ 7IIのオートエリアAFですが、これについてはピントが来ました。ただ、AFはじわっと合う印象で、同じレンズでもZ 9のようにスパッとは来ないんですよね。とは言え、じわっとでも一度ピントが合うと、精度自体は良かったです。
AFがいくら速くいても、いくら認識しようと、精度自体が悪ければ意味がなく、この点Z 7IIは悪くないですね。
そういった意味で動きの激しくない被写体がメインなら、Z 7IIのAFはありでしょう。

ただライバルメーカーのAF、とりわけ被写体認識が良すぎて(フォーカスの精度は別として)、すごいな~となってしまうわけです。商品としてみた場合、仮に動態なんて撮らないという人でも、比べてしまうと、やっぱり被写体認識がすごいと、そっちを選んでしまいますよね。
上の写真の3枚目のSKYMARKの上がるシーンなんてのは、ぶっちゃけ被写体認識なんてなくても、問題なく撮れてしまいますが、あれば便利なのは確かです。
自分は鳥は撮らないのですが、小鳥のような小さな被写体と複雑な背景なら、被写体認識AFが欲しくなるのはわかります。結局何を撮るかですね。

今、AI被写体認識、ディープラーニングはカメラを売る上でのトレンドですから、そうなってしまうのは仕方ないですが、こちらも高いお値段のカメラを買うわけですから、この点はNikonに頑張って欲しいところです。

Z 7IIの連写性能

今や秒何コマ、という連写性能、エントリークラスのカメラでも秒10コマ程度は普通に出せる時代になりました。フィルムカメラの時代は、秒8コマスゲーとか言っていた時代が懐かしいです。
Z 7IIも14bit RAWで9コマ/秒、やっとD850+MB-D18に追いつきました。

そして連写速度より重要な連写バッファも、D850に追いつきました。というか初代Z 7がひどすぎました。なんでD850よりバッファ少ないのかと。
実際、撮影していて連写も多用しましたが、バッファ詰まりはあまりなくスムーズでした。

ブルーインパルスを引きで撮る分には、何ら問題なかったですね。

Z 7IIのファインダー

Z 9ユーザーである自分にとっては、ファインダの見え方そのものはZ 7IIも引けをとらないけど、Z 9と比べると一番落ちるかな、という品質でした。つまり、悪くはないです。
ただ、連写中のファインダ表示がパラパラ漫画になる方が気になりました。これはメカシャッターである限り、避けて通れないミラーレスの宿命です。個人的に、Z 9のようなブラックアウトフリーで連写できてこそ、ミラーレスのメリットが享受できていると思っています。Z 7III(Z 8?)はぜひブラックアウトフリーを継承して搭載して欲しいですね。連写時の快適さ、フレーミングの追従性が全く違います。
この点、ミラーアップによる像の消失があっても、ミラーダウン時にリアルに見える一眼レフのほうが動態を追いやすいのは確かです。飛行機界隈で今でも一眼レフ税が多いのはそのためです。逆に、そうした飛行機界隈の一眼レフユーザーがミラーレスに移行するには、ブラックアウトフリーは不可欠と思っています

また、時と場合によってフレームレートの低下も、Z 7IIでは気になりました。この点、拡張で120fpsのZ 9はほぼ光学ファインダーで見る世界に近い(ヘリのローターはパラパラになるけど)ですが、ヘリやプロペラ機のペラの見え方は、やはちょっと気になりました。

Z 7IIの画質

これは全く文句なしです。ヌケの良さはZ 9よりむしろ良いです。Z 9は少し濁るというか、S/NがD850と比べてももう一歩と思うところもあるのですが、Z 7IIはD850を超えるクリアなヌケの良い画質でした。
これは背面液晶のプレビューで見てわかるくらいで、Z 7IIでもっとも良いと思ったポイントですね。

画質はDRやISO感度など、定量化出来る部分もあるけど、食べ物の味と同じでトータルで定量化出来ない部分も多いですが、Z 7IIはひと目で良いな~となる画質でした。
若干ハイライトがピーキーなのはD850に似ていますが、D850より画像処理エンジンが新しい分、素直にヌケの良い画質、ベールを脱いだ、という表現になります。

Z 9も単体では感じなくても、Z 7IIと比べると、高速読み出しによる熱の影響などあるのか、少しヌケが良くないです。口の悪い連中は濁ってるなんて表現もしますが。

安くなったら買うのはありかも?

まだまだ30万円はするZ 7IIですが、今型落ちとなった初代Z 7が20万円前半になっているように、Z 7IIがそのくらいの値段になったら買っても良いな、と思いました。
逆に、Z 7はどんなに安くても欲しいとは思わないです。

以上、あくまで個人の感想です。Z 7も静態撮影なら、コスパは良いと思いますよ。ただ、私の使い方では不満が出るので買いませんが。

Nikon Z 7IIで百里救難隊の動画を撮ってみた

先日の百里基地航空祭2022の撮影のためにレンタルしたNikon Z 7II。たった1日のレンタル(実質1泊2日ですが)でしたが、スチルで1000枚、動画もいくつか撮りました。

今回は、百里基地航空祭の百里救難隊の飛行展示をZ 7IIの4K 60pで撮影してみました。
Z 7IIは、ボディ本体での動画は、4K 60pの場合、撮影範囲はフルサイズの93%のセンササイズとのことで、わずかにクロップされますが、ここはそれほど大きな問題にはなりませんでした。撮影していて違和感なし。
ただ、撮影中のファインダのフレームレートの低下が気になりました。また、動画画質自体も、これ単体で見れば悪くはないですが、Z 9の動画に比べると、やはり一寸落ちるな、という感想です。と言うよりZ 9の動画の品質が良すぎるのですが。

Nikon Z 7IIの4K動画から静止画切り出し(HD解像度に落としています)

色味は撮って出しだと、少しグリーンが強い気がしました。動画編集時に、少しだけ色バランスを調整してみましたが、Z 9のクリアでヌケの良さのある動画と比べると、少し細部のディテールが出ていない感じです。
Z 7IIの動画コーデックはH.264で、このクラスのカメラでは標準的ですが、より高画質高圧縮で、同じビットレートならH.264よりも品質を保てるH.265で撮れるZ 9と比較してしまうと…と、先にZ 9を使ってしまった自分にとっては、やっぱりもう一歩かなという印象です。

スチルの画質は、Z 9よりZ 7IIのほうが良好に感じますが(このあたりの話は後日まとめたいと思います)、動画に関してはZ 9に敵わないですね。AFの遅さも気になりました。

【百里基地】3年ぶりの百里基地航空祭に行ってきました

ということで、ブログ更新は1日空けてしまいましたが、2022年12月4日、3年ぶりに茨城県は百里基地にて航空祭が行われましたので、行ってきました。

早朝より出陣しました。ご一緒させていただいた方々には感謝感謝です。1人だとトイレやお土産を買いに行くにも苦労しますからね。

今回は3年ぶりの百里基地航空祭とあって、かなり気合い入れていきました。
3年前は301SQ501SQのファントム最後の航空祭となりましたが、その後COVID-19の蔓延で、2年間航空祭はなく、その間にファントムは引退し、3SQのF-2戦闘機が配備されました。
百里基地での3SQの航空祭は今回が初めてとなります。

また3年も経過したので、こちらの撮影機材も変化しました。今回は、レンズ交換の手間を減らすべく、3本のレンズそれぞれにボディを用意。
Nikon Z 9 + AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VRと、Nikon D850 + AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR、そしてもう1台のボディは初めてレンタルを活用し、Nikon Z 7II + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRで、24mmから600mmまでをカバー。600mmはテレコンも持参しましたが、結局今回の撮影では使用しませんでした。
Nikon Z 7IIの使用感については、別途記事にしたいと思います。

■午前のフライト

百里基地は、午前中は基地内からが順光となります。午前中は、救難の展示飛行、小松の306SQからのゲスト機、F-15J (72-8963)が孤高機動飛行を披露してくれました。

午前のフライト最後を飾るのはブルーインパルス。関東圏では、11月の入間航空祭ではブルーインパルスが来なかったせいか、これを見ようという観客も多かったようです。

■午後のフライト

午後は3SQの機動展示でしたが、なんと天候が曇りに…。天気予報も晴れ時々曇りで、午後からは少し雲が増えるという予報だったのですが、見事に曇ってしまいました…。午後は基地内では逆光になるため、重い機材を担いで数km歩いて移動しましたが、かなり堪えました。
それでこの天気は残念だったけど、素晴らしい機動を見れたので良しとします。若干ブレちゃったのもあるけど、ここはNikon Z 9がかなりの威力を発揮してくれました。ブラックアウトフリーのファインダ、これに慣れると、シャッターユニットのあるカメラは一眼レフでもミラーレスでも、連写時の像の消失が気になってしまいますね。

そしてブルーインパルス他ゲスト機の帰投まで見ました。今回はゲスト機の帰投が遅く、基地内だと見れない帰投もありました。そしてこの時間、雲が少し減り晴れ間も出てきました。ああ、F-2の機動のときに晴れていれば…。

というわけで、最後はナイトの撮影になってしまいましたが、E-2Cの帰投を見て帰宅。ご一緒に撮影した皆様、最後は機材の移動も手伝っていただきありがとうございました。
そして、コロナ禍以前のような航空祭にしてくれた自衛隊や自治体関係者の皆様にも感謝です。1日楽しませてくれました。個人的にも悔いのない撮影が出来て満足です。

今回はダイジェストで写真現像しましたが(3台のカメラで9千枚撮りました)、残りの写真はぼちぼち現像してアップしていきます。
そして、今回レンタルしたNikon Z 7IIについても書いていきたいと思います。良い点、悪い点、1日使うと見えてくることもあります。

ということで、お疲れ様でした! 2日たっても、重い機材を持って移動、望遠を振り回した筋肉痛が取れないです(笑

城ヶ島からの風景

国際観艦式撮影で行ってきた城ヶ島のこぼれ写真です。

個人的に、結構このスポットから撮影は悪くなかったです。もちろん、視程は厳しく、艦艇をくっきり撮ることは出来なかったし、航空機もそれほどこの周辺は飛ばなかったので、その点は残念だったけど、単純に写真を撮るスポットとしてよかったのと、逆光でシルエットになる艦艇、という絵も悪くないなと思いました。
岩場なので、重い機材を持って移動は骨が折れるけど、三脚を据えても迷惑がかからない広い場所で、ゆっくり撮れるのは良かったですね。

こうしてみると、左下の護衛艦「もがみ」型はやはり独特のシルエットで、新世代の艦艇だなと言う印象です。

写真データに埋め込まれたGPSデータの確認

ところで、もう10年ほど前から、カメラで撮影した画像にGPSデータを埋め込んでいます。
かつてNikonのNX Studioやその前進のViewNX-iなどには、埋めこんだGPSのマップを表示できる機能がありましたが、Google MapsのAPIの仕様の問題? 契約の問題なのか、現在この機能が削除されてしまいました。
そこで最近使っているのがこのソフトです。

画像位置情報取得ツール https://www.osadasoft.com/software/getgpsinfo/

画像位置情報取得ツールを使っています。ただこのソフト、1つのフォルダにある複数の画像の位置をすべて表示する機能はないようです。1つのファイルを選択して表示、という感じです。
また、Googleマップも表示はできますが、APIの契約の関係か、”For developmnent purposes only”と表示されてしまいます。Nikonもこれがあって表示機能をやめたのでしょうね。

かつてのViewNX-iで表示した2015年の観艦式で撮影した画像のGPSポイント、乗艦した護衛艦「きりしま」の航跡がわかります

↑Googleマップでなくて良いので、こうした機能はNX Studioに復活してほしいですね。

【3年ぶりの開催】令和4年度入間航空祭に行ってきた

コロナウイルスの流行で、2020年と21年は中止となっていた航空祭ですが、2022年は各地で復活し開催となりました。
ただし、基地によっては抽選入場となるなど、コロナ過以前と同様にはならないようで、入間基地についても、2022年は入場は抽選制となりました。
最初の抽選は外れてしまいましたが、敗者復活戦?キャンセル待ちを何とか取ることができたので、行ってまいりました。

3年ぶりの入間基地、まずかつての花形だったC-1輸送機の数がかなり減っていました。この日見ることができたのはわずか3機、029,030.031号機のみ。生産最後の3機のみとなっていました。
既に現役機は7機のみとの情報もあります。
うち岐阜の飛行開発実験団の機体や電子戦訓練機EC-1(021号機)を除けば、現役輸送部隊の機体はこの最後の3機のみなのでしょう。
輸送部隊のC-1を見られるのも、あと1,2年程度かもしれませんね。そしてC-2が主力輸送機となっていきます。


YS-11も、入間基地に残っている機体は、電子線訓練機のEA型と電子情報収集機(ELINT機)のEB型のみで、機密度の高い機体ゆえに展示されることはないため、この日は見ることはできませんでいた。
YS-11EB後継機であるRC-2は遠方に見ることが出来ました。

まずはCH-47J(LR)の展示から。

今回は消火バケットではなく、3つの貨物のスリングでした。

飛行点検隊では、退役したYS-11FCや事故で損失したU-125の代替として導入された、U-680Aが、入間航空祭初展示となりました。

入間基地、午前中は逆光なんですよね…ちょっと映えませんが。流石に飛行点検隊の機体、そんなに冒険はしませんね。

そして飛行展示のために中部航空方面隊司令部支援飛行隊(中司飛)のT-4″シルバーインパルス”、U-4多用途支援機、第2輸送航空隊のC-1, C-2輸送機が上がります。

まずはシルバーインパルスの展示飛行から。

今回、隊長機の赤いT-4を操縦した中司飛の隊長、渡辺信行2佐のラストフライトで、着陸後に消防車の放水アーチでお祝いでした。

ラストフライト後の放水。このアングルからは機体が見えなかったな…

続いて、C-1, C-2, U-4の飛行展示。

陸自の空挺部隊の展示は例年通りですが、最後に降りた隊員さんも、空挺降下が今回でラストだったそうです。空自のイベントですが、陸自にもこうして華を添えるよい機会となりましたね。

例年キレッキレの高機動を披露するC-1ですが、C-2も負けじと高機動を披露。
そして029号機はこの日野展示飛行を持ってラストフライトとなることがアナウンスされました。感無量ですね。

放水アーチをくぐるC-1 (98-1029)

飛行展示は例年より規模をやや縮小、飛行展示もお昼で終了(基地内食事NGのためかな?)でしたが、C-1の029号機もラストフライトで、演目終了後の消防車の放水アーチを浴びるといった演出もありました。人も機体も、何時かは引退するのです。

そして12時過ぎには展示も終了し、ゲスト機の帰投準備が開始されました。

まずは、百里基地3SQのF-2A (43-8530)と、小松基地306SQのF-15J (72-8963)がENGスタート。

Nikon Z 9の動画、H.265ですが、非常に綺麗です。4K60pでオーバーサンプリング対応、流石に良いですわ。でも望遠レンズ手持ちで撮るのはキツイ…。

入間基地は戦闘機部隊がないだけに、こうしたゲスト機の帰投がまた、楽しみの一つです。F-2!派手にかましたね! これぜひ百里基地航空祭でも頼みますよ🙏

Xperia 1でも4K動画は撮れるけど、画質がアレ。Xperia 1 IIIがもう少し安くなったら買い替えかなぁ。もう3年半使っていますし。

最後に、ラストフライトを終えたC-1 (98-1029)を拝んで帰路につきました。
先に引退した、2018年の入間航空祭で歌舞伎塗装を披露した026号機のエンジンカバーが使われていました。
1979年(昭和54年)製造の機体で、総飛行時間17,880時間、029号機に因んで通称”ONIKU”の愛称だった機体の引退に立ち会えたのが、今回最大の収穫でした。

お疲れ様でした~

【百里基地】22/7/25の記録 3

忙しくて更新が滞っています。ってことでボチボチ続き。

またまた飛来したT-400。

そして3SQ本日午後2度めの上がり。

あー、この上がりなら、撮影場所、移動しなければよかったな。あるいは逆光気味だけどひねりポイント行けばよかったな~。

UH-60J (SP) (08-4590)

帰るか迷ったけど、降りを見て帰ろうと、少し待機。続く…

ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2022に行ってきた その5

今回でラスト~。
ということで、動画メインで撮ってしまいましたが、パパっと見るならやっぱりスチルなんだよね~。
Z 9で動画を撮っていたけど、D850にはAF-S 200-500mmを着けていたので、これもいくつか撮りました。

救難飛行展示は動画メインでしたが、合間にスチルでも撮影。やっぱりスチルのほうが楽しいな。動画は時々気が向いたら、くらいが良いのかな。

帰投の準備中の写真もいくつか。

いや~天気が良かったので暑かった。そして日焼け止め塗ったけど、かなり日焼してしまいました。
どちらかというと黒くなるより真っ赤になるタイプなので、日焼けはなるべくしたくないです。シミになるしね。

MCH-101は帰らないのかな? 飛んでるところを見たかった

ということで、これにて終了。

帰りに保存展示機を撮る

館山航空基地の門をくぐってすぐのところにある保存展示機を撮って帰りました。

やっぱりHSS-2Bシーキングが印象深いです。高校生だった頃、初めて体験搭乗で乗ったヘリコプターで、内部は立って歩けるくらい広く、後継機のSH-60Jシーホークより内部が広く快適でした。アメリカの大統領専用ヘリが、導入から半世紀以上を経て未だこのVH-3Dシーキングであるのも、後継機とされたVH-60Nシーホークの内部が狭く主力になれなかったのは大きいでしょうね。
特に、HSS-2の最終型B型は、ディッピングソナーやソノブイ、ESM、MADが改善され、対潜哨戒ヘリとして単独でのオペレーション能力が高く、日本の対潜能力向上に寄与した機体でもあります。対潜装備を外した輸送型のS-61Aは、砕氷艦「しらせ」(先代)に搭載されていました。

そして、HSS-2Bの後継機であるSH-60Jも今や展示機になる時代ですか…。今はロービジ塗装となってグレーの機体ですが、SH-60J全盛期の頃の白とグレー塗装が今となっては懐かしいですね。SH-60Jも、今ではK型が主力となり、100機以上生産された機体も今や十数機しか現役機は残っていませんが、K型や更に後継のL型の配備計画が予算の関係で進まず、もう数年は現役のはずです。

とまあ色々と思いを巡らせつつ、最後に寄り道しました。

特務艇「はしだて」(ASY-91)

元々、ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2022(館山航空基地一般開放)は、「たてやま海まちフェスタ2022」のイベントの1つという位置づけで、他にも様々な場所で展示がありましたが、館山航空基地の隣の館山港で、海上自衛隊の特務艇「はしだて」(ASY-91)の公開展示も行われていました。
前年ながら、タッチの差で見学時間を過ぎてしまったので、外観を見るだけでした。
横須賀に配備されているので、YOKOSUKA軍港めぐりでも見ることができる機会はあるものの、近くで見るのはそうないので、じっくり観察。

迎賓が目的の船ですが、災害派遣にも対応しています。次見学できる機会があれば、ぜひ中を見てみたいです。
この後、渚の駅たてやままでえっちらおっちら歩いて、バスに乗ってイオンタウン館山の駐車場まで移送後、おみやげを買いに、車でまた渚の駅に戻りました

ところが、渚の駅の外から海を眺めていたら、特務艇「はしだて」が後退しながら出港している様子が見えました。ちょっと得した気分です。

館山から自宅までは、大渋滞で4時間以上かかってしまいました。どっと疲れました。次回はもっと飛行展示がたくさんあるとよいな~。

おしまい!