「自衛隊・ミリタリー」カテゴリーアーカイブ

入間基地ランウェイウォーク2025 フィルム編

GWに撮影して12枚撮りのフィルムのうち3枚ほど余っていて、せっかくならちゃんと撮影できる機会と思って1ヶ月程度撮影できないままでしたが、入間基地のランウェイウォークなら広いし撮影もじっくりできるのでは?ということでBRONICA S2を持ち込みました。

まずは残り3枚のモノクロで撮影。

このFOMAPAN profi line creative 200、カールしやすいといういかにも東欧フィルムっぽい感じですが、写りはコントラストも軟調でも硬調でもない中庸を行く感じですね。
ただ、ほんとカールまくっているのがスキャナのホルダに入れるのが大変でした。

そしてせっかくなのでFujichrome VELVIA 50(RVP50)でも撮影してみました。
が、この日SEKONICの古い露出計の調子が悪かったんですよね。針の動きが不安定なんですよね。バッテリはチェックボタンを押す限り問題なさそうでしたが。

なので最初の4枚は露出オーバーしてしまいました…。VELVIA 50はリバーサルでは比較的オーバーに強いんですけどね。

感覚的にも、いくらISO50の低感度フィルムとは言え、大丈夫かなと思いながら撮っていましたが、やっぱりそういう時の感って当たるんですね。フィルム撮影も少なくなって感が鈍ってきてはいたけど、やっぱり長年やっていると、ン?となるわけです。
露出計は、スマホアプリでもあったりしますが、スマホカメラの感度とフィルムって実際の感度が異なる場合もあるので、やっぱり専用が欲しいな。

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今使っているL-188の後継機ですね。というかこの商品は相当長くられています。もっともシンプルで扱いやすいです。
これでも2万円前後なので、なかなか手が出ないんですよね。でもいつかは買わないとです。

ここからは露出計が調子を取り戻したのか、割と良い感じの露出になっています。良かった~。
ただ接触不良っぽい挙動もあるので、そのうちメンテナンスはしなければと思います。

そしてやりたかった撮影はこういうのです。

晴れてよかったし、雲の感じもよいです。
R/W35からの風景を中判フィルムで撮る、こういう機会はこのランウェイウォークしかないと思いました。

来年もこのイベントが有るかわかりませんが、またフィルムで撮りたいなと思いました。


リバーサリフィルムももう気軽に撮れる時代ではなくなってしまいました。特に中判用の120は1本あたり5千円弱。12枚撮れるとすると、1枚あたりのコストは…現像代も1700円ですからトータルで…考えたくないですね。
期限切れフィルムが最近脚光を浴びているのもそうした値段事情からでしょうけど、期限切れだとまともには撮れません。それをあえて狙って撮るほどコストも安くないですからね。贅沢な趣味になってしまいましたね。

戦闘艦としての機能は結構オミットされているのね、練習艦「しまかぜ」

本当は行きたかったよこすかYYのりものフェスタ2025、練習艦「かしま」(TV-3508)「しまかぜ」(TV-3521)を見学できるまたとないチャンスだったのですが、2日の開催予定のうち行こうと思っていた土曜日が荒天で開催中止、日曜日は入間基地のランウェイウォークに行くため断念しました。

特に練習艦「しまかぜ」は、元ミサイル護衛艦で、最後のターター・システム搭載艦、艦齢的にも恐らく今年度いっぱいで退役するのではないかと思われるので、見たかったのですけどね。

「はたかぜ」型ミサイル護衛艦の2番艦の「しまかぜ」は、その後イージスシステムの導入が決まったために、元々同型艦を4隻建造予定だったのが2隻で打ち切りとなり、従来の防空システムであるターター・システム最終艦となりました。

1番艦の「はたかぜ」が2025年3月退役したため、残っているのは「しまかぜ」のみ。今となっては古典的なターター・システムを搭載していて、艦の前方にMk.13ミサイル単装発射機を搭載しています。

この発射機は対空ミサイルのSM-1MRが艦内の格納庫よりせり上がって装填され、1発ずつ発射可能です。現在はVLS(垂直発射システム)が主流となっているため、この手の発射機は淘汰されつつあります。

装填速度やランチャの指向速度は思ったより早いです。
オーストラリア海軍でもすでに退役していますが、2013年にオーストラリア海軍のアデレード級ミサイルフリゲート「ダーウィン」での動作デモの動画を見ると、かなり速い速度でミサイルが装填されているのがわかります。

みんな「オー」と反応しているのがどこの国も一緒w
青く塗られているミサイルは発射は出来ない模擬弾で、発射機の動作テスト用です。

同じくオーストラリア海軍のSM-1ミサイルの実際の発射シーンです。

次弾装填速度も早いですね。
ただ、現在のイージス艦が搭載しているVLSでは、ミサイルが格納されたセルから直接発射できるので、もっと早い間隔で何発も発射可能です。
ターターシステムはミサイルの誘導レーダーの数プラスアルファしか同時にミサイル誘導できないため、冷戦時代のソ連の対艦ミサイルの飽和攻撃に対処できないことから、それに対応できるイージスシステムが誕生しました。

とは言え、「はたかぜ」型護衛艦は、当時の在来型のミサイル駆逐艦としては高性能な防空システムの部類に入りました。ただ、イージスシステムがあまりに高性能だったため、「はたかぜ」型はデビューから10年も絶たずに、「こんごう」型イージス護衛艦の登場(1993年)で一気に陳腐化してしまいました。

そして2021年3月、護衛艦「しまかぜ」は練習艦に転籍しました。恐らくこの時点でターター・システムのMk.13発射機は搭載ミサイルのSM-1MR対空ミサイルとともに機能をオミットされた可能性があります。

こんな投稿を見かけました。

練習艦になった時点で、対空ミサイルSM-1MRは恐らく降ろされたと思われ、また今後発射することもないことから、Mk.13発射機も機能を停止させたのでしょうね。
SM-1MRミサイル自体も恐らく使用期限を迎えているでしょうから、廃棄されていると思われます。

そして前後に2基積んでいる5インチ速射砲も…

どうやら後部の5インチ砲は砲口を塞がれて発射できなくなっているようです。これも恐らく機能的に殺すことでメンテナンスをしなくて良くなっているのでしょう。
前側は生きているのかな? 練習艦なので、訓練用や空砲による祝砲のため1門は動作出来るようにしているとは思いますが、わざわざ後部を使えなくしているのはメンテナンス費用の節約なんでしょうね。

今回はチャンスを逃してしまいましたが、退役までにもう一度近くで見てみたい、今や貴重なターター・システム搭載艦、また横須賀に来ないかしら?

飛行機のグランドアースの話

先日の航空自衛隊入間基地のランウェイウォークの話。Xでこんな投稿を見かけました。

みなさんよく見ているなぁ。用途廃止(用廃)の機体であっても、飛行時間が残っていて稼働状態を維持することもるのですね。しかも002号機というC-1輸送機でも初期型の古い機体をそういう扱いとすることもあるのだなと。

いつまで稼働できる状態を維持するかは不明ですが、こういう見方(グランドアースを接続している)で稼働機(稼働維持機)を見分ける方法もあるんですね。もちろんそれが絶対ではないでしょうけど。

地上に駐機中の飛行機も、風などにより静電気が発生して機体が帯電したり、雷が落ちる可能性もあるため、アース線を地上に接続することで静電気を逃しています。特に給油中に帯電していると放電の火花で発火したり、機体整備中も電子機器を静電破壊する可能性もあるため、アース線の接続は欠かせないようですね。

YS-11EA電子支援機は?

気になったのが、2024年度末を持って退役したとされるYS-11EA電子支援機、すでに去年(2024年)のランウェイウォークの時点で162号機(下の写真右の機体)にはアースの接続はなく、一方163号機(下の写真左の機体)は写真を拡大してみると、右脚からアース線が接続されているように見えます。

ということは、搭載機材などはこのときは稼働状態は維持されていたかもしれませんね。
そして2025年はと言うと…

163号機もアース線は接続なし。両機体とも今後稼働することはないのでしょうね。もしかしたらこれが最後の見る機会だったかもしれません。書類上は2024年度末までは現役の機体でしたが、今後解体される可能性が高そうです。いつまでこの状態を維持するか、ですね。

一方、2025年現在まだ退役が決まっていない現役YS-11EBは、しっかりアース線が接続されていました。

今後はこういう着目もしたいと思います。
なお、あくまで素人目線によるもので、このアース線だけを持って現役機体か退役機体かを判断できるものではない、とだけ記しておきます。

入間基地ランウェイウォーク2025に行ってきた

2025年のランウェイウォークも従来のような抽選ではなく一般開放となりましたので、天気を気にしつつ行ってきました。
おかげさまで今回は開始直後は晴れ、途中曇ったりしたものの、気温もぐっと上がって、これがギリギリの気温かもしれませんね。

何と言っても今回期待したのは、昨年度を持って退役したC-1輸送機を近くで見られる最後のチャンスだったから。

これを見せられると、展示することは予告されていたわけですから、それは楽しみです。
同日は横須賀でよこすかYYのりものフェスタ2025も開催されており、海上自衛隊横須賀基地で練習艦も公開されていて、本当は土曜日はそちらを見る予定だったのが荒天で中止、日曜日は開催されたので、結構悩んだのですが、結局入間基地に行きました。

そしてお目当てのC-1輸送機、スペマの002号機、最終生産機の031号機、EC-1の021号機とフルラインアップを見ることが出来ました。1機くらいは残すかもしれませんが、恐らく3機揃っての最後の公開となったでしょうね。

それではランウェイを歩きます。
今回、カメラはいつもの便利ズームセットのZ 24-200mmと180-600mmではなく、ちょい古いAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRIIを中心に撮影。便利ズームは良いのですが、航空祭ではないので、ある程度制約をもたせつつ高画質で撮影したかったので。
結果的に、明るいレンズで撮るのも良いね、となりました。

そして、中判フィルムのBRONICA S2も持ち込みました。ランウェイウォークは航空祭と違ってまったりゆったり撮影できそうなのは去年の経験でわかっていたので、三脚持ち込みもOKということで、ちょっと重くなるけどこれで撮影もしました。フィルム足りないよ~ってくらいに楽しみました。

気温はぐっと上昇し、最終的には27℃まで上がったようで。長袖だと暑かったな。アスファルトの上なのでどうしても体感気温はグッと上がりましたね。

普段撮れない衛星アンテナなどの施設も見られました。途中曇ったりもしたけど、結構暑かったので、曇ると少し体感気温も下がり、風も抜けて快適になりましたね。

毎日が航空祭? 内覧会実施中のこちらのお家、航空ファンが羨む立地

例の病院前の建売物件内覧会中、ランウェイから見るとこんな感じで、もう滑走路が丸見え。この物件を買ったら快適に撮影できそうですね。

R/W35エンドまで来ました。

ここまで2km、滑走路としては決して長い方ではないのですが、さすがに機材を持ってあちこち移動して撮りつつだと心地よい疲れが来ますね。
では戻りましょう。

そして今回自分にとっては初めて、C-2輸送機を改造した電波情報収集機RC-2を近くで見ることが出来ました。

それこそEC-1は退役近くなるまであまり近くで撮影できなかったのですが、RC-2に関してはこうして撮影できるのも、時代が変わったなぁと思います。
特徴的なコブの中に電波情報収集のためのアンテナがあるのでしょうね。

プロペラを外されたままのYS-11EAはすでに書類上昨年度いっぱいで退役しているはずです。これも正式に退役済みとなるので、もしかするとこれが見られる最後の機会だったかもしれませんね。YS-11EBはもうしばらく飛ぶでしょうね。

こういう機会で素晴らしい展示をしてくれた航空自衛隊入間基地の皆様に感謝です。C-1輸送機へのリスペクトがあったからこそですね。

お疲れ様でした。

静浜基地航空祭2025に行ってきた

天気予報が大雨で行くかどうか迷った静浜基地。2日前に予報が変わって大雨は朝まで、ということでこの予報に賭けて行ってきました。
午前8時まで大雨が降っていてこれは無理かなと思っていたら、雨が止み、それどころか晴れ間も見えて、状況開始!ってことで撮影ポイントへ。

実は静浜基地撮影は初めて。事前にGoogleマップで確認していましたが、やっぱり現地に来てみると色々想像と違いますね。
T-4の事故があったためか、内容は色々変更が入ったようですが、それでも中止にならずに開催してくれたことに感謝です。

オープニングフライトは9時からの予定でしたが、まず2機のT-7が上がりました。どうやら無線を聞くに、上空の天候確認なども行っていたようです。

この時には嘘のように青空も出てきて日差しが照っていました。雨が降らないだけで終始曇り予報だったのですが、見事に晴れましたね。

そして展示飛行開始。T-7はスバルが開発したT-3練習機をさらに改良した機体で、航空自衛隊のパイロット訓練生が最初に乗る初級練習機です。
スピードは当然遅いけど、戦闘機より旋回半径が小さく、プロペラを止めたくないのでシャッタースピードを下げなければならないので、望遠レンズ撮影にとっては難易度の高い機体です。ある意味戦闘機より難しい面もあります。

オープニングフライトは見事に晴れてなかなか良かったです。そして難しい撮影。プロペラ機は斜め後ろ姿も生えますね。

元々この後予定されていたT-4は事故の影響もありT-4時代が飛べないため中止でしたが、浜松救難隊のU-125A、百里基地から来る予定だった3SQのF-2も結局キャンセルになったようです。また、C-2輸送機、C-130H輸送機やKC-767給油機のフライトもキャンセルとなったようです。
ただ、飛行開発実験団(通称飛実)のF-15J (32-8941)とF-2B (03-8105)はフライトを実施。予定では2機での機動飛行だったのが、編隊航過1回と、各機が別々に機動飛行を実施しました。

この頃からまた雲が来てしまったのが残念でした。F-2Bはこの撮影ポイントでは遠すぎ近すぎといった具合でしたね。今回は初めてなのでよくわからなかったけど、次回以降は少しポイントを変えて撮りたいですね。

この後移動しつつUH-60Jの救難展示を見たりしながら基地内へ。

静岡県警のA109Eを見つつ、最後のT-7編隊飛行へ。

曇りなのが残念だったけど、雨が降らず良かった! 基地内も売店辺りはかなりぬかるんでいて、あの大雨の早朝によくテントを設置したなぁと思いました。

そして午後、密かに楽しみにしていたT-7Jrを見れて満足でした。

ええやん! 編隊飛行ならぬ編隊走行。昔ブイブイ言わせていたw隊員さんもいたのかな?

ってことで、強行軍で撮影に行ってきましたが、のんびりした雰囲気で良かったです。ブルーインパルスが来ていたら、もっと混んでいたでしょうけど(同日ブルーインパルスが行く予定だった別の航空祭は中止)、また行きたいなと思いました。静岡グルメもあるしね。

ふらっと横田基地

別に何がってわけでもないのですが、最近あまり飛行機撮ってないなと思って、子どもたちの送迎やら習い事やらの隙間で、ふらっと立ち寄る横田基地。
色々準備を忘れて大失敗。ボケてますなぁ…

こんなのしか撮れていませんが、忘れ物をしたので。

MC-130J コンバットタロンII、特殊作戦機です。機種下にカメラが付いていますね。ベースがC-130J輸送機なので、ペラも最新のものになっています。
そろそろ自衛隊のC-130HやC-130Rが古いので、C-130Jも検討していいんじゃないかと思いますが、なぜかあまりそう言う計画が聞こえてこないんですよね。
どうしても戦闘機みたいな花形と比べると輸送機は地味ですが、そうも言っていられない段階に来ていると思います。
特に海上自衛隊のC-130Rはつなぎで導入した中古の機体なわけですから。

KCに至ってはこんなのしか撮れず、色々間に合わなくってw
給油機構関連のトラブルがなかなか解消しないKC-46Aですが、今後長く使われるはずの機体だけに、早くトラブル解消してほしいものです。自衛隊も使っているわけですし。

19式装輪自走155mmりゅう弾砲の運転席上の姿勢表示

練馬駐屯地での19式装輪自走155mmりゅう弾砲の展示、運転席内は非公開でしたが、横に他隊員さん曰く、今回は自分の所属ではない車両なので中身は見せていない、とのことで、ニュアンスとして非公開としているわけではないような感じでしたが、ちょっと検索した限りでは、車内を公開した写真はないようです。

車両の運転席横の窓の写真を撮ってみましたが、ガラスの反射があったので、AdobeのPhotoshop搭載のCamera RAWでガラスの反射を消してみました…が、この写真についてはあまりうまく消せませんでしたね。この機能はまだ改善の余地がありそうです。
もっとも、薄っすらでも写っていないものは、どう頑張っても復元できないですからね。

さて写真を拡大してみると…

車両の姿勢表示モニターがありますね。その左には緑色のLED表示が。エンジンは掛かっていませんでしたが、りゅう弾砲側も車内も通電しているので、バッテリで動くようになっているのかな?
更に奥にもモニターらしきものがありますが、何が表示されているかまではわかりませんでした。
車両自体は独MANですが、19式装輪自走155mmりゅう弾砲は日本製鋼所が製造しているため、車両以外のシステムは国産なので、ディスプレイの表示も日本語表記ですね。

背の高い車両というのもあり、車内公開は難しいのでしょうけど、どういう感じなのか興味がありますね。

練馬駐屯地創設74周年記念祭の展示をぶらりと観察

19式装輪自走155mmりゅう弾砲が目玉でしたが、その他の装備品の展示を見つつぶらりと駐屯地内を散策。

桜満開の時期&晴れてたらとても良いんですけどね。
写真右中央のM2重機関銃は戦車などに搭載されている一般兵装ですが、米軍が装備したのは1933年!これのさらに原型は1917年に開発されていて、なんと100年以上生産されている機関銃です。設計が素晴らしいんですね。兵器は信頼性重視で枯れた技術が使われているという典型です。
左下は2019年より採用されている拳銃、独H&KのSFP9 M、左下は定番の89式5.56mm小銃です。

向かいではカレーの仕込み中でした。

無料試食体験とあって、沢山の人が並んでいました。自分も並ぼうかと思ったけど、あまりに並びが多いので断念。

更に他の装備品も。

16式機動戦闘車(写真左上、戦車じゃないよw)はすっかりおなじみとなりましたね。
81式短距離地対空誘導弾もだいぶ古くなってきました。搭載トラックもまだ丸目ライトの古いタイプ、ミサイルの架台部や訓練弾、その搭載コンテナなどすべてが80年代製造。それでもまだしばらくは現役で使われるのでしょうね。
10式戦車、今回は展示のみで訓練展示では登場せず残念。

続いて災害でも活躍する装備品。

野外支援車、通称トイレカー、水洗式ではなく簡易トイレで、自動でラップで汚物を包むので匂いが出ないのだそうです。

こちらは野外入浴セット2型で、足湯を提供していましたが、もちろんお風呂としても稼働可能で、ボイラーとセットになっています。
震災などの長期避難生活でも提供され活躍しましたね。

散りゆく桜と1台は廃車となった大型トラック(SKW476)

さてそろそろ帰宅しますか。散りゆく桜と、理路整然と並ぶ大型トラックの中に1台廃車となった車両。SKW476と書かれています。現行はSKW477ですね。
いすゞ製で、東日本大震災では津波で水に使ってもなお稼働した頑丈なトラックです。長年にわたって採用され、改良され続けています。
先の81式短SAM用のトラックは、ここに並んでいる21世紀に製造されたものよりも古い80年代ものだったりします。
写真右手前のトラックは速度表示灯が上についていて、角目4灯になったSKW475で、1999年あたりの製造ですね。車両の用途によって、新しいほうが先に退役したりします。使い方次第なんでしょうけど面白いですね。

薬莢を拾っていました

訓練展示の後の薬莢拾いもお仕事です。雨の中、お疲れ様でした!

練馬駐屯地で初めて19式装輪自走155mmりゅう弾砲が展示された

先日土曜日に行われた練馬駐屯地の師団祭ですが、演習展示終了後はぶらりと装備品展示を散策してきました。
去年と大きく変わるところはないものの、戦車や16式機動戦闘車より大きく、ひときわ目を引く装備品が展示されていました。

練馬駐屯地では初めての展示となった19式装輪自走155mmりゅう弾砲です。車両自体は2023年の土浦駐屯地祭の式典で見たものの、じっくり展示車両を見るのは初めてです。

車体は国産ではなく独MANのHXシリーズ8×8トラックが採用されており、そこに国産開発したりゅう弾砲を搭載する形で、99式自走りゅう弾砲の機構を一部流用しているようです。
車両の正面にはJSW(Japan Steel Works:日本製鋼所)の表記があり、元はMANと書かれていた場所なので、ライセンス生産日本製鋼所がライセンス生産しているのでしょうか?
とは言え、車体のあちこちに英語とともにドイツ語表記もあり、タイヤもドイツらしくContinental製だったりするので、輸入のノックダウン生産なのかな?
ハンドルはちゃんと右ハンドルとなっています。
この車両は英国も導入しているため、どちらのハンドルでも生産できるようになっているのでしょうね。

よくアンチ自衛隊評論家氏に指摘されている中央の人権なき座席は、確かにクッションすらない板張りの席で、これで長時間の移動は辛そうです。
そばにいた隊員(この車両を運用している方ではなく詳しいことはわからないとのことでしたが)によれば、この自走りゅう弾砲は5人で運用するのだが、フロントのキャブは3人までしか乗れないため、残り2名をここに配置せざるを得なくなった、本当ならダブルキャブにして全員中に乗りたいけど、トラックの元々の仕様がシングルキャブで、後部席をちゃんと開発する予算や機関がなかった、らしいです。
でもさすがにこれはかわいそうですね。ここは後からでも改善する余地はありそうです。実際の移動はジープなどに乗り分けとかするのでしょうね。真夏にここじゃ熱中症になりそうですね。

近くで見られてよかったです。天気が晴れてたらなぁ…

【令和7年度】練馬駐屯地創設74周年記念祭に行ってきた

天候は雨。朝娘を塾の講習に送迎し、行こうかどうか迷いましたが、迷ったら行けということで、行ってきました。
着いたのは11時過ぎでしたが、雨なのにそれなりに観客が入っているのは、さすが23区内の駐屯地だけありますね。

式典の途中からの参加でしたが、幸い木の下という雨天て雨宿りしつつ撮影できる場所を見つけられてよかったです。


雨天でしたが、この時間小雨だったのが良かったです。とは言え式典中、雨の中お偉いさんの祝辞を延々と微動だにせず聞いている隊員の皆様は本当にお疲れ様です。この場所、「軍事研究」誌などの報道カメラマンと同じ視点なんですね。

音楽演奏の時間は小雨でしたが、大雨にならなくてよかったです。

訓練展示は雨だったからか、今回は規模は小さめでしたね。
そして16式機動戦闘車の発砲炎は大失敗。狙っていた車体と別車両で先に発砲、慌ててそっちにカメラを向けたらまた別の車両で発砲し…。もう8.3KのN-RAW動画で撮ったほうが確実だったかも。今回の反省点でした。

迫撃砲も今回は空砲発射もなく模擬弾装填のみ。これも雨天だったからかな?
ともあれこの時間は小雨で演目を終えられたのが良かったですね。
そしてこの撮影ポジションは今回良かったので(最前線は埋まっていたので後方からですが)、これは来年に活かしたいですね。
桜の時期だとなお良いですね。1週間早ければなぁ。

そして珍しいことに、要人車がホンダ・レジェンドKC2後期でした! 後で調べたら、この車両は埼玉県知事の公用車で、ホンダの狭山工場(現在埼玉は寄居工場のみとなり狭山工場は閉鎖)で生産されていたことからみたいですね。
乗り込んでいたのは埼玉県知事の大野元裕氏でした。東京都の駐屯地に埼玉県知事も呼ばれるんですね。

ということで訓練展示まで終了。この後展示車両を見たりしましたが、その写真はまた。