「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【せんきん】UA 雪だるま

正月に栃木で買ってきたお酒です。1ヶ月冷蔵庫で寝かせてからの開封となりました。

【せんきん】UA 雪だるま

毎年この時期恒例、仙禽の「雪だるま」、そしてアパレルでおなじみユナイテッドアローズとのコラボ商品です。
元々は通販とユナイテッドアローズのごく一部の店舗限定販売だったものですが、現在は広く酒屋にも置かれるようになりました。とはいえ人気の「雪だるま」かつコラボ商品なので、どこでも買えるわけではありませんね。

【せんきん】UA 雪だるま

写真は澱を絡めた状態です。しかし下の方に固まった澱が沈殿していますね。これがまさに雪のようです。
仙禽は現在全てを生酛造りとしています。
面白いのは、原料米をドメーヌさくらの山田錦が90%に、同亀の尾が10%となっていること。仕様には「アッサンブラージュ」4種となっていて、つまりベースの「雪だるま」にプラスして4種類のお酒をブレンドしているのです。
精米歩合は90%。これはブレンドした家の最も精米歩合の数値の高いものを記載しなければならないためですが、そうなると、そうかああのお酒も入っているのだな、となるわけです。

これは本当に楽しみでなお酒ですよ。では開栓しましょう。
このお酒は吹き出す可能性がありますが、栓は回転式なのが有り難いです。少しずつ開けてガスを抜いていきましょう。

慎重に開栓します。ガスが上がってくるので、吹き出す前に一度閉めて、落ち着いたらまた少し開ける、を繰り返して、落ち着いてから注ぐと、注いだそばからシュワシュワとガスが出てきて良い感じ♪

上立香は爽やかなライチ、口に含むと、この前飲んだ仙禽のモダンのせめとはかなり方向性が違いますね。あちらがメロン系なら、このUA雪だるまは乳酸菌飲料のようですが、すっきり系の乳酸菌飲料、でも後味に旨味と苦みを持たせることで、ただ甘い乳酸菌飲料ではない、最後は酒らしさも残しつつさっぱりとした後味です。
アルコール度数は13度で一般的な日本酒よりやや低めですが、それでも13度よりももっと低いのではないかと思わせるくらいに、引っ掛かりがなくスイスイ入ります。
適度に残るガス感が爽快さもプラスに働いて、本当にスイスイ軽快に飲めますね。

合計5種類のお酒の混合なのに、お互いが喧嘩していないし、味の方向性にブレがない、ってことは、仙禽のお酒自体が向かっている方向は1つなんですね。生酛造りの良さが引き立ったお酒、と言っても過言ではないでしょう。酸味が程よいんですよ。これぞ仙禽の醍醐味ですね。


UA雪だるまはもう完売のようですが、ノーマルの雪だるまはまだ買えます。四合瓶だとすぐなくなるのでw一升瓶がおすすめです。

※ギフト包装不可※ 仙禽 雪だるま にごり酒 1800ml 日本酒 バレンタイン 2025 ホワイトデー お返し 贈り物 プレゼント あす楽 ギフト のし 贈答品 お祝 御祝 誕生日 内祝 還暦祝い 結婚祝い 出産祝い 父の日 母の日 お酒

やまね酒造の新年会に行ってきた

新鋭の酒蔵であるやまね酒造。今はクラフトサケ主体ですが、今注目の酒蔵の1つです。
そのやまね酒造の若林氏のこのポスト。

これは行かねば!ということで、職場の日本酒のプロwをお誘いして予約が取れたので行ってきました。
やまね酒造は埼玉県飯能市でも山の奥なので、アクセスが良くないためか、新年会は都内の立ち飲み居酒屋ちぇけを貸し切っての開催となりました。

立ち飲み居酒屋ちぇけ

この居酒屋も日本酒界隈では有名店のようですね。普段日曜日はお休みのようで、立地からしても普段は平日仕事帰りのサラリーマン相手なんでしょうね。

時間になり中に通されました。立ち飲みのお店はぎっしり満員となりました。
やまね酒造の代表の若林氏からの挨拶があり、その後まずは一杯目のお酒の提供となりました。定番の「やまねのみのり」の濁りですね。

当日のオペレーションは若林氏1人とポストにありましたが、やまね酒造からはもう1人お手伝いの方(何でもやまねの民泊の常連さんだそうです)、場所を貸した居酒屋ちぇけの店主もお手伝いをしていました。1人では回らないのではと心配していたので良かったです。
定番の「やまねのみのり」は、この前買ったロットのものとまた味わいが異なりますね。木桶と6号酵母の織りなす味わいですが、甘味と苦味、そしてこの風合いはなかなかのものです。
日本酒の製造は出来ないため発芽玄米のを加えていますが、ほぼ日本酒ですね。

お酒が空いたら次のものを自由に貰いに行けます。蜂蜜酒はこの正月休みに買ってこの前飲んだものと味わいが全く異なりました! どうやら使っているはちみつの種類が違うのと、こちらは寝かせたものだそうです。
この前買ったものが本当にはちみつジュースのように甘かったのに対して、こちらは甘さはグッと抑えられて落ち着きがあり、かつ酸味が良い感じにあるので、個人的好みはここでのんは寝かせた蜂蜜酒ですね。

それ以外にも飯能茶酒、これもことさらお茶感を強調するものではなく、後味の苦みと渋みがほんのりお茶だなと分かる程度。こういうのもありですね。

「やまねのみのり」もロットがいくつかあり、DS-1と書かれたものはとてもバランスが良く、さっぱりとした甘味と酸味、苦みとすっと引く後味のバランスが見事。個人的に一番のヒットでしたね。
YW36と書かれたものはふわっと膨らむカラメルのような甘みが魅力。甘口が好きな人はこっちが好みでしょうね。決して強い甘みではなく、ふわっと膨らむ甘味と旨味のあとpはさっぱり切れていく感じが良かったですね。
この2種類は安定して出せれば定番商品にできそうな感じです。でも試行錯誤している様子なので、また違った方向性のお酒も研究するのでしょうね。

粕汁を仕込み中の若林氏

この後粕汁もいただきましたが、美味しかったです。粕汁、自分も作ろうかな。

そして今回の問題作(笑)カカオ入のお酒。作った最初は不味かったらしい(笑)
こちらはしばらく寝かせたそうですが、独特の渋みと苦みが何とも…。かなりマニアックなお酒です。どちらかと言うと日本酒ではなく洋酒のテイスト。どこかの国にこういう名もなきお酒はありそう。
ともかく、色々実験されているようで、本当に面白いですね。やまねの民泊でもこうしたお酒が飲めるそうなので、行ってみたいですが、多分飲みすぎて死にますね(笑

終盤、皆さん思い思いに楽しんでいました

さて宴も酣、今回は2分制になっていて、最初に入った我々はお開きの時間に。
まだまだ飲み足りないですが、ここで失礼します。この余韻に浸りながら帰宅。お疲れ様でした。

またこういう企画があれば是非参加したいですね。

※ブログのカテゴリは便宜上「日本酒」としていますが、ここでのお酒は全て酒税法上「その他の醸造酒」となるいわゆるクラフトサケとなります。

【せんきん】仙禽 モダン 初槽 せめ

正月栃木に帰省した際に買ってきたお酒です。

今シーズンのお酒から、ラベルをリニューアルし、20年ぶりの大改革「江戸返り」を実施。古典的なラベルに戻るととも、全てを古来からの伝統的な日本酒の製法である生酛造りとしています。
従来のモダン仙禽シリーズも、装いを新たに「仙禽 MODERN」になりました。黒のシックなラベルになっていますね。

そして例年通り初槽は3種類、醪を搾り始めた最初の部分の「あらばしり」、そして中間にあたる「なかどり」、そして最後に加圧して搾り出した「せめ」となります。
今回は「せめ」を買ってみました。

一般に「せめ」は最後にぎゅっと加圧して搾り出した部分のため、凝縮された旨味や苦みもあり、あまり商品化されないことも多いのです。
「なかどり」が中間であるためにありがたがられますが、この「せめ」の部分を飲めるのは貴重です。無濾過生原酒です。

さてどんな感じかな?

写真より現物はもう少しだけ黄色味がかっています

生酒なので冷やした状態で。
まず上立香がメロン! これは子どもたちが開栓した瞬間に「メロンの香りがする」といったくらいにしっかりとメロンのような香りです。

口に含むと…「せめ」らしいか? いや、これが苦みはさほど強くなく、軽快なメロンの甘みとともに、酸味、旨味と続きます。旨味の膨らみが確かに「せめ」のお酒らしいとも言えるけど、苦みは少なめで荒々しさは皆無。むしろ繊細が出ています。これが「せめ」!?ってくらいにバランスが良い。これはすごいことです。ってことは「あらばしり」「なかどり」はどうなっているのか? 気になりますねぇ。

しかしこれほどメロンなお酒もなかなかないな。味わいに本当に角がないんですよ。これが「せめ」の部分だなんて信じられない。日本酒ファンほど「せめ」は苦み多い味わいと思いがちですから、ぜひ先入観を捨てて飲んでみてください。「なかどり」って言われても違和感ないくらいです。
それでいて食事の味を邪魔しないのも美点です。

今シーズンの仙禽、かなり期待できますね。これはスイスイ飲めるのですぐに無くなりそう(笑


通販でも買えます。古典的なラベルとは裏腹に味わいは決して古くなく、むしろ現代に合わせて進化していますよ。

日本酒 仙禽 初槽 2024 せめ 江戸返りバージョン 720ml - せんきん

【やまね酒造】やまねのはちみつ

埼玉県飯能市でクラフトサケを醸すやまね酒造ですが、年末年始で限定酒を販売していたので、買ってきておいたお酒です。その2本目になります。

【やまね酒造】やまねのはちみつ

はちみつとな!? 以前から「やまねのみのり」にはちみつを加えたものを不定期に出していたと思いますが、「やまねのはちみつ」は初めての購入です。
これのにごりバージョンも売っていましたが、初めてなのでまずはこちらを購入しました。

【やまね酒造】やまねのはちみつ

通常の「やまねのみのり」は発芽玄米を使用することで、クラフトサケとして販売されています。これは新規に日本酒の酒蔵を立ち上げることが困難な現在の酒税法による制約によるもので、米や米麹以外のものを加えることで、酒税法上の清酒ではなくその他の醸造酒として販売しています。
日本酒と既存の酒蔵を守るための法律なんでしょうけど、それが返って足かせになっているんですよね。

この「やまねのはちみつ」は発芽玄米の代わりにはちみつを加えているようですね。
アルコール度数は3度とかなり低いですね。食前酒、あるいはデザート酒に良さそうな感じです。もちろん、ベースとしてのお酒は木桶仕込みで6号酵母使用、袋吊りで加圧せずに搾り(搾ると言うのかな?)、無濾過で無加水、非加熱の生原酒です。

はちみつだからより黄色みが買ったお酒

上立香はフルーティさに加えて、ザ・はちみつの甘い香り。
口に含むと、お~、いつものやまねのみのりらしい木桶の香り、酸味とともに、はちみつの甘さが加わって、まさにデザート酒。アルコール度数も低いので飲みやすいですね。もちろん日本酒らしさもうっすら残っています。が、ジュースですね(笑
個人的には、もう少しはちみつを薄くして、やまねのみのりらしさも引き立てると良いと思いました。これのにごりバージョンも試したいですね。

食後のデサートとして、あるいは食前酒としても良さそうです。まさに女子ウケしそうで、一緒に妻もハマりました。
「やまねのみのり」の300mlはちょっと物足りないのですが(4合瓶でほしい!)、このはちみつバージョンはこの量の飲み切りが丁度よいですね。

【飯沼銘醸】俺の姿 うえも商店 限定直汲み 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒

購入店名の入ったお酒。そのお店限定でしか買えないお酒は、飲食店でも見かけたりしますが、酒屋さんにもあります。
いつも行っているお店で買ってきた「姿」。ハズレのない栃木のお酒ですが、限定直汲みはさてどんな塩梅かな?

【飯沼銘醸】俺の姿 うえも商店 限定直汲み 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒

”俺の”が入った姿はいくつかの酒店のバージョンがあるようですね。とは言えそんなに数はないっぽいです。

【飯沼銘醸】俺の姿 うえも商店 限定直汲み 雄町 純米吟醸 無濾過生原酒

酒米は雄町、精米歩合55%の純米吟醸、酸度1.6、アルコール度数は少し高めの17.5%です。
無濾過生原酒なのはいつもの姿ですね。ベースは赤ラベルの姿かな?

透明に近い薄黄色

開栓時は冷やしていてもポンと音がするので、ガス感は少しありますね。
上立香は華やかな果実系の香り。口に含むと…少しガスを含んだ芳醇なメロン、洋梨を思わせる甘みの中に旨味と酸味、苦みがしっかりありますね。そして後味は割とどっしり感があります。
いつもの華やかさのあるフルーティな「姿」を基調としていますが、このどっしりさと、キレの良さも抜群なので、フルーティだけど辛口酒のようなキレの良さもあり、なかなか懐の深いお酒です。なのでスイスイ飲めるんですよね。
そして開栓から時間が経過すると、少し甘さが抑えられてどっしりさが増す印象です。味わいの変化も楽しいお酒ですね。


同じ雄町を使った赤ラベル「姿」は製造時期により味わいは異なるようですね。こちらもどうぞ。

栃木・飯沼銘醸 姿(すがた) 純米吟醸 無濾過生原酒 雄町 中取り1800ml

【やまね酒造】やまねのみのり(にごり試験醸造)

冬休み終了しました。週末、結局酒を買いに行ってきました。

やまね酒造赤沢醸造所

場所はこちらです。

パッと見は醸造所とはわからないですが、ここがやまね酒造の醸造所。隣の民家がやまね酒造の民泊をやっている所みたいですね。

これを見て行ってきました。限定酒ということで、気になるじゃないですか。

【やまね酒造】やまねのみのり(にごり試験醸造)

いつもの「やまねのみのり」だけでなく、試験醸造のにごりがあったので、そちらを購入してみました。発酵が進みガスが発生するので、蓋に穴が空いています。
赤丸シールが貼られているの試験醸造みたいですね。

【やまね酒造】やまねのみのり(にごり試験醸造)

おお、澱が沈殿していますね。アルコール度数は9度と低め。木桶仕込み、6号酵母を使用、袋吊りの無濾過生原酒というのはいつもの通りです。
やまね酒造は日本酒の製造免許がないため、発芽玄米を加えた「その他の醸造酒」扱いとなります。これは日本酒(清酒)の醸造免許が事実上新規申請できない日本の酒税法の制約です。なんとかならんものですかねぇ…
ブロクのカテゴリでは便宜上「日本酒」としています。

澱を混ぜるとシュワシュワと発泡してガスが出てきました。ガス穴が空いている蓋なので、傾け厳禁です。穴が空いているので吹き出しはしないですが。注いでもプチプチ感はありますね。

上立香はやはり木桶仕込みだけあって、木桶の香りが豊かです。口に含むと…おおお、爽やかなガス感、プチプチ感の中に力強い酸味、木桶の味わい、甘味はやや控えめで、いつもの「やまねのみのり」よりも酸味と旨味に振った印象ですね。ヨーグルトのホエーを感じさせます。澱が絡んで旨味と苦みもありますね。
木桶の味わいが本当によく、何だか癖になる味わいですね。ただ、この力強い酸味は好みは分かれそうですね。とは言え、最近味の方向性が定まってきた通常版「やまねのみのり」から更に試行錯誤している様子が見て取れます。
試験醸造は、すでに何度か「やまねのみのり」を飲んでる方におすすめです。が、普段買えないお酒でもあるので、一期一会ですね。買えるタイミングがあれば。

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

正月に妻の実家で飲んだお酒がこれでした。

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

いつもと撮影機材が違うので、フラッシュ直焚きですみません。
昨年12月に調達しておいたお酒です。去年は作(ZAKU)の新酒でしたが、先に飲んでしまったので、こちらを持っていきました。

電照菊、「寒菊」でおなじみの千葉場のお酒です。秋に出荷されるこの時期限定のお酒で、もう恐らくお店には在庫はないでしょうね。

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

おりがらみ無濾過生原酒、要冷蔵開栓注意、もうこれだけで十分でしょう。酒米は兵庫県産山田錦を精米歩合50%で。
そういえば、寒菊は「かんぎく」ではなく「かんきく」が正しい読み方なんですね。

日本酒度-5、アルコール度数15度、酵母はとある酒屋さんのサイトにはM310とありました。明利小川酵母の発展形だそうです。

爽やかな発泡系薄濁

グラスも妻の実家なのでただのガラスのコップですが…。開栓時ポンと音はしましたが、吹き出し系ではないです。もちろん冷やしていただきました。
上立香はとても爽やかな果実のような、花のような吟醸香。口に含むと、フワ~っと口いっぱいに広がる旨味と甘味のバランスの良さ、ガス感が残りシュワシュワとした爽快さ、そして苦みは程々で口当たりはスッキリ、後味もスーッと爽やかに余韻を残しつつ、わずかにどっしり感もありますね。これは、正月にふさわしいお酒だな。とてもフレッシュです。

2日目になると、やや華やかさから落ち着くのある味わいに。ガスが抜けて、より味わい深く旨味が増しました。個人的には2日目のこのバランスのほうが好きですね。
千葉はあまり日本酒のイメージがないですが、見つけたらぜひ買って飲んでみてください。なかなかの実力のある酒蔵が多いですよ。


時期限定商品ゆえ、もう扱っているお店は少ないですが、この機会にどうぞ。

年末忘年会もいつもの居酒屋で

はい「いつもの」お店です。

会社のいつもの仲間と。うちの会社、コロナ禍以降は会社としての忘年会などの飲み会がほぼなく、酒の好きな仲間と飲んでます。
これでいいんですわ。もうそのへんのチェーン店の居酒屋も高いだけで、味はいまいちだし頼んでも出てこないし。

ってことで1杯目から例によって日本酒です。

最後のお酒には仙禽のゆきだるま、この時期定番です。今年のは甘みあっさり苦みほどほど、結構大人の味です。好みでした。
仙禽は栃木のお酒なので、この年末年始の帰省で買えればいいなと思っていますが…酒屋に寄る時間ができるかどうか。難しいかな?

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

大七(だいしち)のお酒、たまに見かけるけど買ったのは初めてです。

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

定常販売している大七の生酛のひやおろし版です。「生詰め」なので、火入したお酒を蔵で熟成させて、そのまま再度火入れはせずに秋に出荷するお酒です。

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

個人的に大好きな生酛造りのお酒です。
日本酒度は+1.5から+3らしく、中辛口。アルコール度数は15度。冷蔵保管推奨ですが、適温はラベルにあるように、冷やした状態からやや温度を戻した状態と、温めの燗が良いそうです。
ちょうど燗が飲みたい時期だったので買ってみました。

思ったより黄色ぽくない、透明に近いお酒

冷蔵庫から出して、まずは冷えた状態から。
上立香は桃のような甘さと生酛らしい酸味をかんじさせます。口に含むと、まろやかな旨味と生酛らしい酸味のバランスが実に良いです。古き良き伝統的な日本酒の味わいですね。
そして温度が上がっていくに連れ、甘みとどっしり感もバランスよく入ってきます。確かに少し常温に近い温度でのバランスの方が良いですね。

冬なのでぬる燗にしてみました。燗にすると、まろやかな旨味はより増しますね。甘さも引き立つのでバランスは常温のときと大きくは変わらないですが、酸味がより立ってくるので、個人的に酸味が少なので、これがベストバランスに感じました。適度に熟成した苦味と甘味のカラメルのような味わいに力強さも加わって、それでいてアルコールが立ってキツきつすぎるということもないのです。
ぜひぬる燗で飲んでいただいきたいお酒です。この季節にぴったりですね。


こちらは生詰めではない定常販売の生酛ですが、これも飲んでみたいな。

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

昔CDでジャケ買いなんてのがありましたが、お酒にも当てはまります。完全にラベル買いですね(笑

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

「遊穂」ブランドのお酒だけにUFOなんですね(笑)
生酛造りのお酒なので、酵母無添加、蔵付きの天然酵母なので、未確認浮遊酵母仕込ということなんですね。
ラベルの宇宙人には「サンダー君」と言う名前があります。

個人的に生酛造りのお酒が大好きなので、ぜひ飲んでみたいと思いました。「遊穂」ブランドのお酒も自分で買うのは初めてですね。

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

2023酒造年度とあるように、元々このお酒は秋限定とのこと。お店でも多分最後の1本でした。
酒米は五百万石を29%、その他71%、これを精米歩合60%で醸しています。日本酒度は+5.5で甘口です。生酒なので冷蔵保管、推奨温度もやや冷えているくらいとのこと。
さて初めてのお酒、どんな感じかな?

わずかに黄色がかったお酒

冷やした状態でいただきます。上立香は爽やかな吟醸香にプラスしてヨーグルトのような酸味感も。
口に含むと…先に日本酒らしい辛さのアタックが来たあとに旨味、その後ふわっと押し寄せる酸味と甘味。これは面白いアプローチだ。生酛造りのお酒は、最初に力強い酸味を感じさせるお酒が多いのですが、アタックが先に来るんです、でも決して強めのアタックではなく、また雑味や苦みもさほど多くはないです。
少し温度が上がるとアタックよりもまず旨味がぐっと出てきますね。爽やかな酸味と甘味も決して強めではなく、「生酛造り=力強い味わい」と言う感覚で飲むと、案外スッキリ飲みやすいお酒なんですね。
甘みのバランスが良く、日本酒度+5.5という甘口のスペックよりは、実際の味わいはずっと中庸に感じます。

ラベルの遊びとは裏腹に、なかなかの実力のお酒ですね。遊穂ブランドのお酒、関東ではあまり見かけないですが、意識して探してみないと。


まだ通販で買えるみたいです。今シーズン最後かな?

遊穂 生もと純米 生原酒 酵母無添加 未確認浮遊酵母仕込(サンダー君ラベル) [720ml] [御祖酒造] [石川]