「日本酒」カテゴリーアーカイブ

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

正月に妻の実家で飲んだお酒がこれでした。

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

いつもと撮影機材が違うので、フラッシュ直焚きですみません。
昨年12月に調達しておいたお酒です。去年は作(ZAKU)の新酒でしたが、先に飲んでしまったので、こちらを持っていきました。

電照菊、「寒菊」でおなじみの千葉場のお酒です。秋に出荷されるこの時期限定のお酒で、もう恐らくお店には在庫はないでしょうね。

【寒菊銘醸】電照菊 純米大吟醸 山田錦50 おりがらみ無濾過生原酒

おりがらみ無濾過生原酒、要冷蔵開栓注意、もうこれだけで十分でしょう。酒米は兵庫県産山田錦を精米歩合50%で。
そういえば、寒菊は「かんぎく」ではなく「かんきく」が正しい読み方なんですね。

日本酒度-5、アルコール度数15度、酵母はとある酒屋さんのサイトにはM310とありました。明利小川酵母の発展形だそうです。

爽やかな発泡系薄濁

グラスも妻の実家なのでただのガラスのコップですが…。開栓時ポンと音はしましたが、吹き出し系ではないです。もちろん冷やしていただきました。
上立香はとても爽やかな果実のような、花のような吟醸香。口に含むと、フワ~っと口いっぱいに広がる旨味と甘味のバランスの良さ、ガス感が残りシュワシュワとした爽快さ、そして苦みは程々で口当たりはスッキリ、後味もスーッと爽やかに余韻を残しつつ、わずかにどっしり感もありますね。これは、正月にふさわしいお酒だな。とてもフレッシュです。

2日目になると、やや華やかさから落ち着くのある味わいに。ガスが抜けて、より味わい深く旨味が増しました。個人的には2日目のこのバランスのほうが好きですね。
千葉はあまり日本酒のイメージがないですが、見つけたらぜひ買って飲んでみてください。なかなかの実力のある酒蔵が多いですよ。


時期限定商品ゆえ、もう扱っているお店は少ないですが、この機会にどうぞ。

年末忘年会もいつもの居酒屋で

はい「いつもの」お店です。

会社のいつもの仲間と。うちの会社、コロナ禍以降は会社としての忘年会などの飲み会がほぼなく、酒の好きな仲間と飲んでます。
これでいいんですわ。もうそのへんのチェーン店の居酒屋も高いだけで、味はいまいちだし頼んでも出てこないし。

ってことで1杯目から例によって日本酒です。

最後のお酒には仙禽のゆきだるま、この時期定番です。今年のは甘みあっさり苦みほどほど、結構大人の味です。好みでした。
仙禽は栃木のお酒なので、この年末年始の帰省で買えればいいなと思っていますが…酒屋に寄る時間ができるかどうか。難しいかな?

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

大七(だいしち)のお酒、たまに見かけるけど買ったのは初めてです。

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

定常販売している大七の生酛のひやおろし版です。「生詰め」なので、火入したお酒を蔵で熟成させて、そのまま再度火入れはせずに秋に出荷するお酒です。

【大七酒造】大七 純米生酛 生詰め

個人的に大好きな生酛造りのお酒です。
日本酒度は+1.5から+3らしく、中辛口。アルコール度数は15度。冷蔵保管推奨ですが、適温はラベルにあるように、冷やした状態からやや温度を戻した状態と、温めの燗が良いそうです。
ちょうど燗が飲みたい時期だったので買ってみました。

思ったより黄色ぽくない、透明に近いお酒

冷蔵庫から出して、まずは冷えた状態から。
上立香は桃のような甘さと生酛らしい酸味をかんじさせます。口に含むと、まろやかな旨味と生酛らしい酸味のバランスが実に良いです。古き良き伝統的な日本酒の味わいですね。
そして温度が上がっていくに連れ、甘みとどっしり感もバランスよく入ってきます。確かに少し常温に近い温度でのバランスの方が良いですね。

冬なのでぬる燗にしてみました。燗にすると、まろやかな旨味はより増しますね。甘さも引き立つのでバランスは常温のときと大きくは変わらないですが、酸味がより立ってくるので、個人的に酸味が少なので、これがベストバランスに感じました。適度に熟成した苦味と甘味のカラメルのような味わいに力強さも加わって、それでいてアルコールが立ってキツきつすぎるということもないのです。
ぜひぬる燗で飲んでいただいきたいお酒です。この季節にぴったりですね。


こちらは生詰めではない定常販売の生酛ですが、これも飲んでみたいな。

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

昔CDでジャケ買いなんてのがありましたが、お酒にも当てはまります。完全にラベル買いですね(笑

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

「遊穂」ブランドのお酒だけにUFOなんですね(笑)
生酛造りのお酒なので、酵母無添加、蔵付きの天然酵母なので、未確認浮遊酵母仕込ということなんですね。
ラベルの宇宙人には「サンダー君」と言う名前があります。

個人的に生酛造りのお酒が大好きなので、ぜひ飲んでみたいと思いました。「遊穂」ブランドのお酒も自分で買うのは初めてですね。

【御租酒造】遊穂 未確認浮遊酵母仕込 生酛純米 酵母無添加生原酒

2023酒造年度とあるように、元々このお酒は秋限定とのこと。お店でも多分最後の1本でした。
酒米は五百万石を29%、その他71%、これを精米歩合60%で醸しています。日本酒度は+5.5で甘口です。生酒なので冷蔵保管、推奨温度もやや冷えているくらいとのこと。
さて初めてのお酒、どんな感じかな?

わずかに黄色がかったお酒

冷やした状態でいただきます。上立香は爽やかな吟醸香にプラスしてヨーグルトのような酸味感も。
口に含むと…先に日本酒らしい辛さのアタックが来たあとに旨味、その後ふわっと押し寄せる酸味と甘味。これは面白いアプローチだ。生酛造りのお酒は、最初に力強い酸味を感じさせるお酒が多いのですが、アタックが先に来るんです、でも決して強めのアタックではなく、また雑味や苦みもさほど多くはないです。
少し温度が上がるとアタックよりもまず旨味がぐっと出てきますね。爽やかな酸味と甘味も決して強めではなく、「生酛造り=力強い味わい」と言う感覚で飲むと、案外スッキリ飲みやすいお酒なんですね。
甘みのバランスが良く、日本酒度+5.5という甘口のスペックよりは、実際の味わいはずっと中庸に感じます。

ラベルの遊びとは裏腹に、なかなかの実力のお酒ですね。遊穂ブランドのお酒、関東ではあまり見かけないですが、意識して探してみないと。


まだ通販で買えるみたいです。今シーズン最後かな?

【清水清三郎商店】作 ZAKU 新酒 純米大吟醸 2024BY

今年も買いました作(ZAKU)の新酒。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 新酒 純米大吟醸 2024BY

作の新酒は毎年ラベルデザインを変えているそうですね。

米の収穫時期に黄金色に輝く稲穂が田んぼ一面に広がり、心地よく風になびく様子をモチーフにしました。

だそうです。

日本人がワインのボージョレ・ヌーボーにあまり馬鹿騒ぎをしなくなってきましたが、日本酒は相変わらず話題にすらならないのが悲しいですが…。でも話題になりすぎて買えなくなってしまうのもそれはそれで悲しいし。うーん、今くらいが需要と供給のバランスが良いということでしょうか。

【清水清三郎商店】作 ZAKU 新酒 純米大吟醸 2024BY

作の魅力はラベルにある通り。これを火入れで実現。味が安定しない生酒は出さないのが作ブランドの信念です。それでいながら生酒のようなフレッシュな味わいなのです。
さて今年の出来はどうかな?

ほぼ透明なお酒

作は冷やしても味わいがしっかりしているので、冷やした状態でいただきました。
上立香は、鼻が悪い自分でもわかる華やかなで爽やかな吟醸香。口に含むと、今年の作、ふわっと広がるメロンの甘みと苦み、そして複雑味が調和しています。特に複雑味が今年は結構出ているな、新酒なのにこの味わい、これは今後のお酒にも期待が持てますね。フレッシュで口当たりが良く、華やかさは持ちつつも、ただそれだけではないのが今季の新酒ですね。

温度が上がると、より味わいが深くなります。奥行きが出てきますね。新酒ながら、なかなかの味わいでした。これはお正月のお酒にまた買ってもいいかな、でもまた今シーズンの新作も出ているし、迷うなぁ。


ある程度安定生産できているので、ちゃんと通販でも買えるのも作の魅力。買えないプレ酒を無理して高値で買うくらいなら正規の値段で買いましょう。

いつもの串焼き屋で

定例会ですね~。行ってきました。

面白かったのは而今、こんなに濁った而今は初めて見ましたね(写真中央)。酒米に五百万石を2/3、山田錦を1/3使用したお酒でしたが、シルキーなメロンジュースでした。甘いだけじゃなくちゃんと日本酒らしい苦みとさっぱりとした後味。

ってことで美味しくいただきました!

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒 24BY

今年も新酒のシーズンがやってきました。もうバブル景気の時代ほどワインのボージョレ・ヌーヴォーは騒がれていないけど、何故か海外のワインの新酒は今でも皆ありがたがって飲む割に、日本酒はそういうのがないんですよね。もっと日本酒の新酒も盛り上げてほしいですね。

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒 24BY

ということで新酒第1弾は、もう当ブログでおなじみの、東力士の「ニゴリ」。妻が好きで何度も登場しています。ここ何年か、いつもの酒屋で取り扱うようになり、元栃木県民としては嬉しい限りです。

前回、23BY(メーカーは特に記載していませんが、便宜上23BYと書いておきます)の最終ロットが7月に買えたので、割と購入できる期間は長いかも?

23BYの低アルニゴリは日本酒度-72でしたが、今回のラベルでは-70となっています。元々超甘口(これは水との比重から算出した日本酒度視点であって実際飲んで感じる甘みとは別)で、ほんの僅かの違いですが、今シーズンの出来はどうかな?

【島崎酒造】東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒 24BY

スペックは変わりません、アルコール度数も23BYと同じ10度と低め、精米歩合は70%です。
なお、「ニゴリ」でもアル添(醸造アルコール添加)の普通酒バージョンもあり、それも売られていましたので次回試したいと思います。

いつものふわとろ♪

上立香はやっぱりメロンですかねぇ。注ぎ口もフワフワトロトロ、瓶の口に澱が溜まります(笑)。
口に含むと、いやはや、日本酒度-70とは思えない落ち着きの良さ。超甘口の酒にありがちな濃厚すぎる甘さではなく、想像よりはずっと飲みやすい甘さなんですよ。適度に苦みや酸味を含んでいるのか、ふわっと上品な甘さが余韻として続き、旨味が膨らみます。そして後味は割とスッキリなんですよ。

この感触、7月に飲んだ23BY最後の「ニゴリ」とほぼ同感触かな? 少し寝かせたから落ち着いた味と思っていたけど、新酒状態でもこの味をキープできるとしたら、だいぶこの「ニゴリ」の製法がこなれてきた証なのかもしれません。当初は実験酒的に出していたお酒ですが、これはいよいよ東力士の定番となってよいお酒かもしれませんね。

今シーズンの「ニゴリ」も長く楽しめると良いな。


ぜひ一度飲んでみてください。これは普段日本酒を飲まない人に、先入観なく飲んでほしいな

東力士 純米酒 低アル特濃 ニゴリ酒 ゴリララベル [1800ml] [島崎酒造] [栃木]

【出羽鶴酒造】出羽鶴 ましろ 生酛 純米吟醸

「出羽鶴」でおなじみ出羽鶴酒造の親会社である秋田清酒が北海道の農場とコラボして作ったお酒です。

【出羽鶴酒造】出羽鶴 ましろ 生酛 純米吟醸

先日北海道から両親が持ってきたお酒です。
出羽桜は秋田の酒造ですが、北海道米を使った限定酒ということで、販売店限定だそうです。函館とその近郊でしか扱っていないようです。

【出羽鶴酒造】出羽鶴 ましろ 生酛 純米吟醸

北海道産「ゆきさやか」を酒米として仕様、精米歩合60%、生酛造りです。個人的に生酛造りのお酒が好きなので、これは期待できそうです。

薄黄色のお酒

火入れ酒なので常温保管可能、ということで常温(ひや)でいただきました。
上立香はさっぱり系の吟醸香、口に含むと、まず生酛らしい酸味がありますが、決して強めの酸味ではなく口当たりは柔らか。ヨーグルトのような酸味に続く甘みはライチのような瑞々しさのあるさっぱりとした味わいです。そして余韻は少しどっしり感もありますが、これもことさら強いアタックではなくあくまでも柔らかさを基調としています。
全体として口当たりの柔らかい、それでいて味わい深いお酒ですね。火入れ酒ながらフレッシュさも適度に残っている印象です。

地域限定でしか買えないのが惜しいですが、これは地元函館に帰った際にまた買ってみようと思うお酒です。


ふるさと納税で買えるお酒ですって!

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

妻チョイスのお酒です。基本甘くてシュワシュワが好きだからね~。

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

開栓したのはちょっと前のハロフィンだったので、娘がおばけチップを手にしています。
吹き出し系ではないようですが、スパークリングかつ濁り系ですね。秋田のお酒なのでまず間違いないはず。
意外にも大納川ブランドのお酒を買うのは初めてです。関東でも比較的よく見かけるお酒ではあります。

【大納川】大納川 天花 純米吟醸スパークリング

秋田県産酒こまちを精米歩合55%で醸す。アルコール度数はわずかに低めの15%、酵母はとある酒屋のサイトに蔵付き酵母D-29とありました。蔵付き酵母だけにオリジナリティが期待できます。
寒い日が続きますね、という書き出しからのラベル、北国の人らしく寒い日はガンガン暖房で暖めた部屋でさっぱりした冷たい飲み物を飲む!ってのがわかりますね(笑

強めではない爽やか発泡系、うすにごり

スパークリングですから冷やした状態で。
上立香は、「天花」の名にふさわしい、果実と言うより何かの花の香を連想させます(花は全然知りませんw)。あ、天花は雪が降るイメージの言葉なのだそうです。
口に含むと、ふわっと押し寄せる爽やかな甘味、これがどんどん膨らみます。だけど甘いだけでなく、その後に辛さが来ます。思ったよりアタックはありますね。このバランスが、ただ甘いだけではない、飽きのこない味を醸していますね。スパークリングらしい発泡感による爽やかさと程よい酸味もなかなか。

そして開栓後数日でかなり甘みが増しました。不思議ですね。でも辛さもちゃんと残っているので、やっぱり甘いだけのお酒ではないというのが良いです。なので日本酒好きにも初心者にもオススメですね。鍋をつつきながら飲むのも良さそうです。


スパークリングではない「天花」は通販でも買えます。

【冷蔵便】大納川 純米大吟醸 無濾過生原酒 天花 山田錦 720ml

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

妻チョイスのお酒です。雨降(AFURI)、最近良く見かけるようになりましたね。

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

日本酒も飲みやすい低アルコールタイプが増えてきました。この「桃色かすみさけ」もアルコール度数は8度です。

【吉川醸造】雨降 AFURI 桃色かすみさけ KASUMI

公式HPによると、低精白製法による精米歩合90%と、ほとんどコメを削っていないお酒です。酒米は雄町。硬度150という超硬水である雨降山地下水を使用し、酵母は協会系の天然赤色酵母をしようしています。ご覧の通り、日本酒でありながら桃色のお酒になるというわけです。このあたりは群馬の「流輝」のももいろと同様ですが、精米歩合が90%というのがこの「雨降」の特徴ですね。

ももいろでうすにごり

瓶内二次発酵しているので、開栓は慎重に。吹き出しはしませんが、ガスは割とありますね。ポンと開栓。
冷やした状態でいただきました。上立香はフレッシュなマスカット系。口に含むと、まず酸味は穏やかに、そして甘みも想像よりは控えめ(と言っても普通の日本酒からしたら甘い)ですね。まず爽やかな甘みが口いっぱいに広がり、続いて柑橘系の酸味、穏やかな苦みが調和します。後味はさっぱり。

面白いことに、2日目以降、更に甘みが増してより濃厚な味わいに。ジューシーで酸味も程々にあり、なおかつ甘い~。これは氷を浮かべて飲むのも良さそうです。
どちらかと言うと辛口が苦手な人向けですが、たまにはこういうさっぱりしたお酒もよいですね。


雨降の桃色かすみさけは大手通販にはなさそうですが、こんなのもありました。これ飲んだことないな~