「カメラ・レンズ関連」カテゴリーアーカイブ

LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.を導入

LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

先日、オークションですが、なぜかまだマップカメラの保証が11ヶ月残っている、表題のレンズを入手しました。

サブカメラをNikon 1からマイクロフォーサーズ(以下M4/3)に移行してから、標準レンズとして、OLYMPUSの M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 を使ってきました。ボディをOLYMPUSのE-P5から、PanasonicのGX7MK2に移行しても、同じM4/3なのでレンズは使い回せるのが強みですが、17mm F1.8、絞りを開けた時の描写が全体的に甘めなのと、背景ボケは素直だけど、少し好みではないなぁと最近思い始め、ならレンズもPanasonicのライバルたるSUMMILUX 15mmならどうだろうと思っていました。

いろいろな方の作例を見るうちに、ボケのなだらかさと描写の繊細さが気に入ったので、買い替えてみることにしました。

15mmという焦点距離、35mm判換算で30mmと、これまでのM.ZUIKO 17mmよりやや広角寄りとなります。個人的には、17mmのほうが画角的には合っているように思い、これまではSUMMILUX 15mmは気にしていなかったのですけどね。

ここ最近、以前はあまり好みではなかった50mmの画角も好きになったので、案外30mm(M4/3の15mm)もハマるかなと思いまして。

LEICA DG SUMMILUX 15MM / F1.7 ASPH.を装着したLUMIX GX7 MarkII

元々、この組み合わせでのセット販売もされていたので、デザインもしっくり来ます。シルバーもあるようですが、出回っている数が少ないのと、M.ZUIKO 17mmより質感が劣る感じがしたので、無難にブラックにしました。外装は金属で、質感はこちらもなかなか良いです。

ちなみに、人生で初めて、LEICAブランドのレンズを買いました。もちろん、LEICAと言っても、LEICAからライセンスを得て、LEICAの品質基準で作ったPanasonic製、いわゆるパナライカなわけですが、長年LEICAと提携しているPanasonic、いわばお墨付きなわけですから、LEICAはLEICAなんです(笑

最も安く買えるLEICAレンズですね。

快適なMF操作性

MFも、フォーカスリングをスライドさせるM.ZUIKO 17mmと違って、一般的なAF/MF切替式ですが、フォーカスステップが荒かったM.ZUIKOと違って、無段階に近いSUMMILUXのほうが操作しやすい印象です。

絞りリングを搭載

また、このレンズの特徴として、絞りリングがレンズ先端側にあり、Aに設定すればボディ側からの操作となり、ダイヤルで絞り値を選択すれば、ダイヤルによる絞り値が優先されます。コマンドダイヤルでも、レンズの絞りリングでも、どちらでも操作できるのはありがたいです。皆さん指摘されているように、絞りリングは動きが軽いため、セットした値からずれてしまいやすいのだけが難点でしょうか。

絞りリングを搭載

ちなみに、この絞りリングはPanasonicのボディでのみ使用でき、同じM4/3でもOLYMPUS機では操作が無効になります(ボディ側からの絞り値設定はもちろん可能)。この辺り、同じM4/3とは言え、メーカーにより互換性の違いが出てくるようです。

秀逸なレンズフードとラバーキャップ

面白いことに、このレンズ、フード無しで使うか、フード付きで使うかでの細かい配慮がなされています。

フードを取り付ける場合、まずはレンズのデコレーションリングを外します。

化粧リングを外したところ

このように、デコレーションリングを外すと、バヨネットの爪が出てきます。つまり、フードを使わない場合は、バヨネットの爪を隠すためのデコレーションリングを取り付けると、スッキリした外観になります。ただそれだけなので、なくても実用上困らないですが、こういう配慮があるのは良いですね。

レンズフードを装着

レンズフードがまたかっこよくて、逆スラントした形状で、これならフードを装着した状態でも、あまり嵩張らないですね。

レンズフード装着時のキャップは専用のラバータイプ

素晴らしいことに、このレンズフードを装着した状態で、専用のラバータイプのキャップが付属しています。これは嬉しいですね。少なくとも、M.ZUIKO 17mm F1.8はレンズフードが別売りな上に高価、しかもネジ止め式で、イマイチな感じなのと比べると、標準でここまで揃っているのはなかなか嬉しいですね。

実際の描写は、既に前日のブログでも掲載していますが、色々撮りつつレビューしていこうと思います。

【私的アーカイブ】ニコンミュージアム企画展「コレクション展」2019年4~6月実施

2019年4月から6月に行われたニコンミュージアム企画展「コレクション展」の再掲です。

アサブロでは数回に分けて、掲載いたしましたが、写真のみ、こちらに再掲いたします。なお、コレクションの紹介文については、アサブロの方をご確認いただければと思います。

ここでは、写真のアーカイブとして、再掲させていただきます。

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その1 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その2 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その3 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その4 

ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その5

Nikon F 60th Anniversary

2008年1月撮影「湯西川温泉かまくら祭」

昔撮った写真も、今のソフトでRAW現像し直すと、当時とはまた違った見方ができますね。

ということで今回は、2008年に撮影した、栃木県は湯西川温泉のかまくら祭の写真。

昔のNikonのRAW現像ソフト、Capture NX時代と違い、現行のCapture NX-Dはミドルレンジシャープや明瞭度も変更できるので、夜景のような撮影では、これらの数値を下げることで、コントラストギンギンではない柔らかい描写を表現できます。

湯西川温泉かまくら祭 2008年1月
湯西川温泉かまくら祭 2008年1月

ここは最も上流にある灯籠の展示ですが、この時間は車は入れません。が、私は早目の時間に、そうとは知らずに車で上がったので、そのまま待って撮影に挑みました。下の駐車場から機材担いで上がっていくとけっこう大変ですからね。

当時はNikon D300とBRONICA S2で撮りました。今回アップしたものはD300の写真ですが、コントラストを落として、ミドルレンジシャープ、明瞭度ともに下げてRAW現像してみました。このほうが自然な表現ができているかなと思います。

今どきのカメラよりはノイズが多めなD300でも、基本感度で三脚撮影しているので、丁寧に現像してあげれば、十分通用するかな。もちろん最新のカメラで撮ると、もっと楽なんでしょうけど。

湯西川温泉かまくら祭 2008年1月
湯西川温泉かまくら祭 2008年1月

今年は暖冬で、各地でも雪が殆どない、あるいは少ない状況です。

湯西川かまくら祭は、今年は2月1日(土)から3月1日(日)までの開催予定だそうですが、山奥の秘境で雪が多めの場所とは言え、今年は雪がこの後積もるのかな?

栃木に住んでいたころも、宇都宮市内からはちょっと遠い湯西川温泉、東京からだとさらに遠いですから、そう簡単に行けないのですが、もう一度行ってみたいですね。

NIKKOR銘のレンズキャップ

買ってきたのは昨年になりますが、すっかり忘れていましたこのレンズキャップ2つ。

NIKKOR銘の40.5mmレンスキャップとNikon銘34.5mmレンスキャップ

レンズキャップです。40.5mmと34.5mm、もちろん現行のFマウントレンズにそんな小口径があるわけでもなく、もっと古いレンズようです。

写真左のキャップは、実は少々希少なもので、ある意味コレクターズアイテムですね。お値段はここでは書きませんが、知らない人が値段聞いたら、高いね~となるでしょう。

40.5mmのレンズキャップは、引き伸ばしレンズの”EL-NIKKOR”や”Ortho-EL-Nikkor”で使われている他、集積回路のフォトマスク用の高解像度レンズ”Ultra-Micro-Nikkor”、Sマウントレンズに使用されていましたが、このキャップがどのレンズに使われていたものかは不明です。

多分、Sマウントレンズでしょうけど。裏側には”NIPPON KOUGAKU JAPAN”と表記されています。

40.5mmのキャップ、実はNikon 1でも採用されている口径ゆえ、単にこのサイズのキャップがほしければ、Nikon 1シリーズは終了なれど、現在でもNikonから発売されています。

Nikon 1シリーズのアクセサリも、恐らく数年内には販売終了するでしょうから、とりあえず40.5mmのサイズが必要であれば、今のうちに入手しておいたほうが良いかも…。

34.5mmの方は、主にEL-NIKKORで使用されているサイズで、こちらは希少性はNIKKOR銘のキャップほどではないにしろ、どこでも買えるというわけではありません。あるところにはあると言った感じでしょうか?

そもそも34.5mmのサイズを採用したレンズは種類が少なく、現在新品の汎用キャップは、軽く探した限りはないようですね。

こういうのを、そこそこ簡単に買えるのは、さすが東京だなと。地方だと通販やオークションに頼らざるを得なく、購入価格も倍以上になるでしょうから。

Nikonの新製品への雑感

年明けから酒ブログになっていましたが、今年最初のカメラ関連の話題を。2日前になりますが、1月7日は新製品発表が続々とありました。

Canon EOS-1D X MarkIII

Canon EOS-1D X MarkIII

タイトルがNikonなのに、Canonのカメラがいきなり登場ですが、なんと言ってもCanonのフラッグシップ機だけに、話題からは外せません。

EOS -1D X MarkIIIは、一眼レフ無双と言っても過言ではないでしょう。画素数据え置きで、ミラー駆動状態で16コマ/秒は、よく実現できたなと思います。ミラーレスなんかに負けないぜ、という気迫すら感じますね。ミラーアップでは20コマ/秒と、SONYのα9シリーズに並びます。

JPGに変わる新圧縮フォーマットとして、HEIFフォーマットにも対応し、10bit記録、AdobeRGBを超える色域BT.2020にも対応など、シネカメラとしても使えるカメラに仕上がっています。

ただ、お値段も従来から跳ね上がって80万円台、それでもスポーツ報道系のプロは導入するでしょうね。

こうなると、発表は先になったけど、スペック未公表で発売未定のNikon D6は、正直背水の陣じゃないかなと思います。予想では14コマ/秒連写とも言われていて、そうだとしたらCanonからは周回遅れ必至です。ぜひあっと言わせるカメラに仕上げてほしいものです。

Nikon D780

Nikon D780

正直、D780の発売は意外でした。D750の後継機は出るとは噂されていましたが、フルサイズミラーレスで攻勢をかけなければならない今、開発リソースを一眼レフにかけていいのか、それもミドルクラス機に。

中身は、ミラーレスのZ 6を一眼レフ化しました、といった所で、縦グリ非対応ですが、2000枚以上撮影可能なのと、連写速度向上はないのなら、なくてもよいのかなと思います。

像面位相差AF対応も、個人的にはD850でやってほしかったところですが、正直、SDカードのダブルスロットとかもZ 6でやってほしかったかな。カメラボディとしては、D780はこのクラスとしては完璧で、それよりこの内容をZ 6の改良版に落とし込んでほしいですね。

シンクロ速度が1/200秒なところだけが残念ですが、なかなかツボを付いたカメラだと思います。ただ、これがZ 6だったら…と思うんですよね。NikonはZ 6IIを早急に開発すべきでしょう。

Nikon Rumorsの作例は、流石に画質はよく、もはや現代の一眼カメラで画質がイマイチなんて機種は存在しないですね。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

正直、一番期待していたのに、値段が期待ハズレというか、無理なのかこのレンズでした。

AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

なかなかEタイプ化されないAF-S 300mm f/2.8G ED VRIIの後継とも言われた本レンズですが、蓋を開けてみると、定価130万円超えで、定価80万円台、実売60万円台のAF-S 300mm f/2.8Gと比べても、倍近い価格です。

SIGMAが、やや古い設計ながら、同スペックのレンズを30万円台で販売していますが、その4倍近い価格では、正直なところ、300mm単焦点の代替にはならないです。これが、300mm単よりちょっと高いくらいなら、まだ検討の余地があったのですが、これを見る限り、素直にロクヨンを目指したほうが良さげです。

流石に画質は、Nikon Rumorsの作例を見る限り、単焦点に劣らないものかなと思います。

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

こちらは、やっと出たZマウントの大三元の望遠ズームです。はっきり言って、非の打ち所のないレンズに仕上がっていると思います。

Nikon Rumorsの作例を見ましたが、完璧です。あまりに完璧で、逆につまらない(笑)くらいです。

最短撮影距離も、レフ機用のレンズより短く、レンズ側にもVR搭載で、ボディと相互の手ブレ補正で5.5段分と、OLYMPUSほどではないにしろ、かなり強力な手ブレ補正です。

正直あまり気にしていなかったこのレンズは相当魅力です。レンズは色々魅力なのに、肝心のボディが今ひとつなNikon Zですが、Z 8やZ 9が魅力ある機種となり、D810の後釜にして良いな、と思えるものであることに期待します。

Nikon COOLPIX P950

Nikon COOLPIX P950

COOLPIX P950、買うことはないですが、こういう超望遠のネオ一眼、欧米では今でも需要があり、スマホはおろか、レンズ交換式では到底不可能な超望遠ズームを搭載しているため、一定需要があるようです。

殆どのカメラメーカーが撤退してしまった小型センサのネオ一眼カメラですが、今やこの市場はNikonの独壇場になりつつあるのが面白いところで、特にこの機種は操作性もかなり良さそうに見えました。画質はセンササイズなりなのでしょうが、RAWでも撮れるし、4K動画に外部マイク対応で、意外と侮れないですね。

ニコンミュージアム企画展「幻の試作レンズたち」2018年10~12月実施

2018年10月2日~12月27日、ニコンミュージアムにて開催された企画展「幻の試作レンズたち」

アサブロ側に掲載済みですが、本WordPress版ブログにもまとめて掲載いたします。

当時、発売されたばかりの、Nikon初のフルサイズミラーレス一眼「Z 7」を使って撮影された作品と、その試作レンズの展示でした。

一般に試作品は、製品開発されれば、あるいは製品としての開発中止となれば、廃棄される運命にあるものがほとんどです。

Nikonは、戦前からそうした試作品も一定数保管しており、こうした展示は貴重です。恐らくはスペースの関係上ミュージアムに常設展示できないため、こうした企画展になったと思いますが、期間限定だけに、ぜひとも見なければ、ということで足を運んだ次第です。

こちらのページは、写真のみ一挙に掲載しますので、1つ1つの写真のコメントについては、アサブロ側をご確認いただければと思います。(その1) (その2) (その3) (その4) (その5)

なお、撮影はNikon D850とAI Nikkor 50mm f/1.2Sでのみ行いました。