AI AF Nikkor 80mm f/2.8SとAI AF Nikkor ED 200mm f/3.5Sの2本は、F3AFという、マニュアルフォーカス一眼レフのF3をベースにAF化したカメラ専用のレンズで、F3AF以外には、一眼レフではF-501、F4、F-601Mにしか装着できません。しかし解説文にありましたが、マウントアダプタFTZを介したZマウントのミラーレス一眼で撮影可能ということです。となると、手に入れてみたくなりますね。
この2019年のロードマップで、今後発売を予定しているレンズは黄色のラインで描かれていますが、この中で200-600mm以外は、一部焦点距離の変更がありつつも、全て現在販売されています。その間にTanmronとのOEMの提携もあったのでしょう、ロードマップに書かれていない、Tamronの設計と思われるレンズも発売されています。 今回、Z 180-600mmと同時に発表されたNIKKOR Z 70-180mm f/2.8も、光学断面図はTamron 70-180mm F/2.8 Di III VXDと同一とみられることから、TamronのOEMと思われます(光学設計のみTamronから買ったのか、製造まで委託しているのか、どの程度Tamronが関与しているのかは不明)。
とにかく、ロードマップ掲載から3年半、本当に待たされましたが、Z 9やZ 8のような動態がやっとまともに撮れるようになったNikon Zにふさわしい望遠レンズがやっと出ますね。あとはミドルのZ 7/ Z 6シリーズも動態に強いAFを搭載して発売されれば。最もこれらの機種は2024年に出るのではとされていますが。
重量・サイズもライバルと並ぶ
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSSとほぼ同じ重量・サイズを実現したNIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR。ライバルが4年前に発売していたのを考えると、大きな驚きはないですが、SONYがダイレクトドライブSSM(超音波モータ)採用に対し、Nikonは多くのZマウントレンズに採用するSTM(ステッピングモータ)です。 個人的に、モータの方式だけでフォーカス速度を語るべからずと思っていますが(光学・メカ設計やボディの性能にも依存するため)、巷の噂では、Z 100-400mmよりも速いとの話もあり、この点についてはあまり心配はしていません。
またペナペナフードか…
懸念点はレンズフードです。この手の望遠レンズは、レンズとボディを装着したまま、フードを地面側に立てて置くことが多く、より重量級の望遠レンズは、レンズフードの縁にゴムが取り付けられています。 ところが付属のレンズフード、HB-109は、ゴムの取り付けはなく、明らかに薄そうです。ペナペナしそうな感じで、ここはAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRのレンズフードHB-71とあまり変わらなそうで残念です。
旅客機程度のスピードの被写体なら、まあそこそこ追えます。が、Nikon Z 9/ Z 8のブラックアウトフリーに慣れると、メカシャッターによる像のブラックアウトは如何ともし難いです。バッファも少ないですし。まあそれでも被写体をちゃんと追えるのは、日頃戦闘機を撮っているお陰です。ブラックアウトしていてもだいたいこのあたりに被写体がいる、というのはわかるので。 あと、気温が高いとどうしても空気が揺らぐ(陽炎)ので、コントラストAFのみだともろにそれに引っ張られてフォーカスアウトすることも。
まず、Nikon Z 8のHEIFは、階調モード[HLG](ハイブリッドログガンマ)に設定しないと使えません。 Z 8の画像記録は、[RAW+FINE★] [FINE]といったように、RAWではない方の圧縮画像形式の場合は、従来のカメラと同様、単純に圧縮率の設定でしか表示されません。 つまり、画質設定では、JPEGかHEIFかは選べず、階調モードを[SDR]か[HLG] で、JPEGかHEIFかが切り替わる方式です。
Nikon Z 8登場から半月、Z 8で新規追加された機能がNikon Z 9にも反映される? と思いや、Z 8で搭載されたHEIFや飛行機専用被写体認識モードの追加はありませんでした。 とはいえ、メジャーバージョンアップでVer3.10から4.00になり、さらなる機能追加と改善がありました。
とてもたくさんあって追いきれないくらいです。
オートキャプチャーがFW C:Ver4.00最大の目玉かな?
■ 静止画撮影関連
静止画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。 キャプチャー条件としてモーション、距離、被写体検出を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。 ※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。