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【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

久々に買ったなぁ、群馬の流輝(るか)。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

ただし、諸事情により、いつも買っている一升瓶ではなく、四合瓶(720mL)としました。実はもう1本予定外のが酒屋にありまして、それも買いましたので、一升瓶は諦めました。
流輝はハズレがないので、一升瓶で全然問題ないのですけどね。

というわけで、定番の赤文字ラベルの純米吟醸無ろ過生、これまた定番の酒米である山田錦を精米歩合60%で使用。
協会10号酵母、吟醸香が高いと言われていますが。、まさにこれが流輝の特徴を引き出していますね。

流輝らしく、まず香りが良い。吟醸香が素晴らしくきれいに香ります。香り高い日本酒です。
そして口に含めば、押し付けがましくない豊かな果実のような甘みが広がり、これまた押し付けがましくない酸味とともにスーッと引いていく。高い次元でバランスが取れたお酒です。そして、純米吟醸酒としては、決してお値段も高くないんです。コスパが良いですね。

【松屋酒造】流輝 純米吟醸 無ろ過生 山田錦

山田錦の良さを最大限に生かしている感じです。
冷やした状態でも味の主張はしっかりありますし、温度が上がってもそのバランスは崩れることなく、より豊かになっていく印象。

これはやっぱり一升瓶で楽しみたい、すぐ無くなってしまいますから。


ところで、このコスパの高い流輝を製造する松屋酒造ですが、HPには當選ブランドのお酒しか掲載されていません。これが昔から売っているブランドのようです。写真3人しか居ない小さな酒蔵とのことで、HPの更新もままならない感じでしょうか。酒屋やブログなどで、ルデに流輝は人気のブランドになりつつありますから、あえて自らは発信しないのかもしれませんね。

この記事に、現在の流輝の誕生について書かれています。やはり、酒蔵を存続し、人気のブランドを作るには、相当な苦労があるようですね。
普段取材お断りの小さな酒蔵のエピソード、なかなか面白いですね。
これからも応援したい酒蔵です。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

最近酒ブログと化していますが(笑)、当ブログ、書きたいことを書きたいときがコンセプトなので、その時のマイブームで書き連ねています。今後とも宜しくお願いいたします。

で、今回は妻が久世福商店で買ってきたお酒。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

初めてのブランドです。単に安く売っていたので買ってみたそうです。スーパーとかに置いていそうな商品ですね。そんなのも真面目に呑んでみます。

盛田という会社、酒造ではなく、醤油や味噌、ソース系なども販売する調味料の会社のようです。ただし、日本酒を作っている会社は、醸造免許を新規に取ることが極めて難しいために、大抵はどこも老舗で、この会社も1665年(寛文5年)創業ですから、350年以上続く老舗です。大昔から、清酒の他に醤油や味噌も製造しているようですね。

にごり酒は、どぶろくのように濾さずに米が残っている、とまではい行きませんが、こす際に目が粗い袋でこすことで、米粒は残りませんが、細かい米や米麹の粒子が残るお酒。とろっとした感触や、米の苦味・雑味もそれなりに残ったりします。

【盛田】ねのひ 蔵搾り にごり酒

さてこのお酒、精米歩合75%、醸造アルコール使用の普通酒、酸味料も入っているので、あまり期待はしていなかったけど、にごり酒によくある、妙に甘すぎる、あるいは苦味が強すぎる、ということもなく、割とバランス良いです。もちろん、雑味やそれなりに感じるけど良い意味でどれも強い主張はなく、安いお酒にありがちな妙な醸造アルコール臭さもなく、普通酒としては非常に飲みやすいお酒でしょう。


最近、安酒とよく言われる普通酒を飲む機会がありますが、案外イケるお酒っておいいなと考えを改めたり。
よく居酒屋にある、ブランド名のない日本酒は、吐き気がするくらいまずいものが多いですが(あれで20代は日本酒嫌いになっていた)、ちゃんと作れば安くても値段なりの味は出せるのですね。造り手の志って大事ですね。

【豊島屋酒造】MELLOW(GREEN) 特別純米無濾過原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

またまた長いタイトルの酒。豊島屋酒造の直売店で購入したお酒です。前回呑んだのが、NEON(YELLOW)でしたが、NEONシリーズが生酒なのに対し、MELLOWシリーズは火入れ酒となります。

酒米は北海道産「吟風」、精米歩合60%、アルコール度数は16度です。
生酒ではないですが、販売時は冷蔵庫に入っていましたので、基本は冷酒でいただくのが良さそうかな?

【豊島屋酒造】MELLOW(GREEN) 特別純米無濾過原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

芳醇系だったNEON(YELLOW)に対し、こちらはもう少し落ちついて、「屋守」に通じるきれいな香り、さっぱりとした甘さと、ゆっくりと引いていく後味、といったところでしょうか。
誰にでも飲みやすい日本酒だと思います。いや、直売限定というのがね…。東村山市、うちからはそこそこ遠いので。

ま、広く流通するお酒と、そうでないお酒、色々あって面白いです。同じ酒造でも、中の人は試行錯誤しながら開発しているわけですしね。答えは一つじゃないですからね。

【豊島屋酒造】金婚 金印

先日、東村山の豊島屋酒造の直売店で、ガチャガチャで当てたお酒の1つ。「金婚」は、豊島屋酒造のお酒のブランドとして古くから親しまれています。
とは言え、自分が出会ったのは「屋守(おくのかみ)」が先だったので、金婚は今回が初めてだったり。

今回は、当たったうちの1本、ザ・スタンダードと言える普通酒の「金婚 金印」を頂きました。

おばあちゃんちの仏壇に置いてありそうだ…

容量は1合(180ml)の飲みきりタイプ。HPには「多くのおそば屋さんで御愛用いただいているお燗瓶型です。」とあり、このまま開栓後に湯煎して、お燗で飲むのが良いようです。

金婚 金印を湯煎

というわけで、湯煎してみることに。

金印は、普通酒ですから、醸造アルコールも当然添加され、精米歩合も70%とあまり削らず。酒米には「こしいぶき」が使われていて、聞いたことないなぁと調べると、コシヒカリ系統の飯米なのですね。

なので、甘めの味を想像しましたが、やや辛口です。でも適度に酸味があり、米の雑味感も多分にありますが、案外悪くないな。ちょっときつい香りは、普通酒らしいですが、燗で呑んでみると、意外にもバランスが良いと言うか、燗が合っていますね。安い日本酒にありがちな、妙な臭みは少ない。
蕎麦屋に卸す酒ですから、日本酒が主張してもなんですし、サラッと飲めるお酒でしょうね。
個人的には、ぬる燗が良いなと思いました。

それにしても、飯米であまり甘くならず、酒米のような味わいが出せるというのは面白いですね。

もう1本、本醸造の金婚がありますので、そちらも今度呑んでみようと。もっと辛口らしいです。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく)甘酸泡楽

今季で第17シーズン(2020年秋~2021年春)となる、 武重本家酒造の「十二六(どぶろく)甘酸泡楽」、今回も、同僚に買ってきてもらいました。
なにせ、出荷時期が毎シーズン複数回に分けての出荷ゆえ、なかなか手に入らない。手に入ったらラッキーと言った所。

【武重本家酒造】十二六(どぶろく)甘酸泡楽

火入れしていないので、常に発酵し続けます。したがって要冷蔵、瓶を傾けないのが鉄則。

実は呑んだのが11月3日なのですが、賞味期限は2日まで。1日超過しましたが、消費期限ではありませんので、そこまで厳密ではなくても大丈夫。

発酵し続けているので、発泡しています

お猪口に注ぐと、ドロドロした液体なのに、発泡しているというのが不思議な感覚です。

賞味期限が近いほど、酵母が唐を食べて甘みが減り、乳酸菌に変化し、酸味や苦味が発生します。

今回は賞味期限を過ぎたからか、米の程よい甘みの中に、苦味が割と出ている感じ。
日本酒度は-100(前シーズン)ということですが、今回のは前シーズンほど甘みは強くなく、苦味が結構出ているため、これはこれで飲みやすい感じがです。
フレッシュさもありますが、それより濃厚な米の旨味の凝縮、そして今回は苦味がぐっと出ている印象。

これ、買ってすぐに飲むと、また違った印象だったかも。今回は手に入れて少し時間がたってしまいましたが、また手に入るなら、次はできたてのフレッシュさも味わってみたいですね。

【豊島屋酒造】NEON(YELLOW) 特別純米無濾過生原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

長いタイトルのお酒です(笑)。先日、豊島屋酒造の直売店で購入したお酒の1つです。
豊島屋酒造にある直売店でのみ販売しているお酒です。

【豊島屋酒造】NEON(YELLOW) 特別純米無濾過生原酒 KAMOSHInoBA LIMITED EDITION

仕込みNo.23、2019年に仕込みをして、この秋に火入れ加水せずに販売、ひやおろし的な感じ? 生とありますが、1回火入れすらしていないのかな? これ、直売所の方に聞けばよかったな…。

香りは芳醇とまで行かないものの、フレッシュで華やか系ではなく、熟成し落ち着いた吟香。透明な瓶から見える酒の色は、黄色みがかっています。

口に含むと、まず米の甘みが芳醇に広がります。メロンを思わせる甘み、濃厚一歩手前ですかね。しつこくないギリギリの線を行っています。酸味は少なめで、後味の余韻に少し感じる程度、そして熟成を感じるどっしり感が最後にありますが、総じて芳醇でありながらもバランス良く仕上がっています。

人気の屋守(おくのかみ)シリーズのフレッシュさよりは、少し濃厚芳醇路線ではありますが、濃厚でありながらもしつこくなく、屋守らしい飲みやすさも兼ね備えている感じです。

看板にはNEON GREEN

こうなると、看板にもあったNEON GREENも気になる所。柔らかな甘味とあり、こちらのほうが甘みとしては落ち着いた感じなのかな?

貴醸酒のRAINBOWも気になっていますし、これはまた買いに行かねば、なんて思っております。

東村山市の豊島屋酒造に行ってきた

豊島屋酒造

東大和南公園で遊んだ帰りに、東村山の豊島屋酒造に寄ってきました。
実はここに行きたくて、お出かけした次第。

日本酒といえば、米どころの新潟など東北や、発祥の地と言われる奈良やその周辺のイメージが強いですが、首都圏東京都内でも作られています。

自分は、行きつけの居酒屋が贔屓にしている「屋守(おくのかみ」でこの酒造を知って以来、ハマっています。
ブランドとしては、「金婚」も豊島屋酒造なんですね。

杉玉が新しく、新酒が仕込まれ始めたことを表していますね。

ここはお店も併設されていて、ここか通販でしか買えない限定酒があります。今回はこれを買ってきたのと、ガチャガチャが置いてあって、これを1回やったら、「金婚」の上撰と普通酒が当たりました。

豊島屋酒造のお酒たち

それぞれのレビューはまた後ほど。

「金婚」が書かれたタンク

豊島屋酒造、また行きたいな~。

秩父蔵元酒物語ゼリー

埼玉県秩父市には、現在3つの酒蔵がありまして、江戸時代中期から続く老舗の武甲酒造「武甲正宗」と矢尾本店「秩父錦」、そして創業自体は前者よりもさらに古い藤崎摠兵衛商店が、「長瀞蔵」ブランドを2015年に立ち上げ、創業地埼玉県寄居町から秩父に蔵を移転しました。

ということで、現在3つの酒蔵とブランドがある秩父のお土産コーナーで見つけたゼリーがこちら。

形状の関係で逆さに入っているのが気になりますが…

それぞれのお酒を入れたゼリーだそうです。ただし、日本酒だけでなく葡萄酒も入っているようで、ゼリーらしく味を整えるためでしょうか。

お猪口がモチーフ?の形状

ゼリーだけど、日本酒を使っているので、アルコール度数2度だそうで、食べた後車の運転は控えるように、だそうです。

ちゃんとブランドによって味が異なります。純粋にそれぞれのお酒そのものの味ではないので、酒の味という過去のゼリーの味になってしまいますが、武甲正宗は古典的な日本酒らしいアミノ酸を感じる甘さと余韻、長瀞蔵は甘さ控えめでスッキリした味わい、秩父錦は甘さはあるけどスッと切れる口当たりの良さ、といったところかな。

たまには、こういう甘味もいいですね。

【大矢孝酒造】残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒

残草蓬莱(ざるそうほうらい)、買うのは初めてだったかな? 神奈川のお酒です。

【大矢孝酒造】残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒

無濾過生原酒というだけて、大好きなわけですが、こいつは米麹に焼酎でよく使われる白麹を使用しています。
白麹を使ったお酒は、独特の酸味が出るのです。酸味大好きなYamaro のツボなお酒なのです。

酒米は長崎県産美山錦、酸度は3.0と高めで、これは期待が高まります。

まずは冷酒で。このお酒、酒屋のポップには、少しだけ辛口の表示でしたが、日本酒の面白いところで、まずは白麹らしい酸味を伴った甘みがパッと広がり、その後に程よく辛さと苦味が出て、スーッと引いていきます。このバランス、中々です。

やや温度を上げて常温に近くなると、白麹の酸味がより強くなりますが、押し付けがましくなることはなく、濃厚な旨味がきれいに引いていくのは、冷酒のときと同様。酸味が切れの良さに一役買っているのかな?
白麹の酸味、柑橘系の酸味ほど強い酸っぱさは感じません。まろやかな酸味なのです。これが個人的にツボなんですよ。柑橘系の酸味の日本酒も好きですが、白麹の柔らかい酸味もまた大好きですね。

いわゆる淡麗辛口ではないのに、酒の個性を楽しめて、更に引きも良いので、食事の味を邪魔しません。
脂ののった刺し身や肉料理にも合いそうです。

【大矢孝酒造】残草蓬莱 四六式 特別純米 槽場直詰 無濾過生原酒

四六式なんて書いてあるので、妻が「戦車みたい」だってw
ただし、四六式の名称の兵器は、自衛隊にも旧陸軍にもないですけどね。
四六式は、白麹の「シロ」から来ているそうです。

これは、別の残草蓬莱も買ってみたくなりましたね。

【藤崎摠兵衛商店】ながとろdiary 純米さくらにごり

先日呑んだ、「ながとろダイアリー 純米さくらほのか」のベースとなっているお酒。春限定のものですが、先月時点ではまだ店頭に残っていました。
昨年は、ワンカップのみだったようですが、今シーズンは四合瓶でも販売していたようです。四合瓶はもう売り切れていましたが、ワンカップのみ残っていました。今年は、COVID-19の影響で、春は店頭販売ができなかったのも影響しているのでしょう。

【藤崎摠兵衛商店】ながとろdiary 純米さくらにごり

というわけで、秋ですが春のお酒をいただきます。

先に呑んだ「さくらほのか」より、酸味があり、よりマイルドで、澱があるためか、ヨーグルト感が強いですね。

日本酒と言うよりは、ヨーグルトのお酒に近い感じで、おしゃれながらのワンカップによくあっている感じです。

【藤崎摠兵衛商店】ながとろdiary 純米さくらにごり

アルコール度数は8度と低め。甘すぎないのも良いですね。

スイスイ飲めてしまう食前酒といったところです。観光地長瀞も、春は客足が殆どなかったと思いますが、現在はGoToキャンペーンで賑わってきています。
紅葉のシーズンですから、また長瀞は行きたいですね。