24mmという画角、今となっては標準ズームでもこの画角から始まるものが増えて、単焦点レンズの出番は減ったかに思いますが、シンプルな光学系による素直なボケ味と描写は単焦点レンズの魅力です。
こちらはナノクリスタルコートにEDレンズと、比較的安価でコンパクトなf/1.8シリーズとはいえ、妥協はないですね。
個人的には、昔AiAF Nikkor 24mm f/2.8Dを所有していましたが、私の持っていた個体が片ボケ傾向にあったこと、ボケ味もやや像が流れるようなボケで気に入らず、AF-S 24-70mm f/2.8G ED購入時に、TokinaのAT-X 28-70mmとともに手放した経緯があります。解像感も今ひとつでした。私の持っていた個体は調子が悪かった可能性がありますね。
とは言え、24mmという画角は、大好きな35mmレンズとの組合せで調度よい広角感が得られて良いのです。
売り出し価格は8万円強、やや高めですね。もう1万円出すと、SIGMAの24mm F1.4 DG HSMが買えてしまうのが悩ましいところですが、f/1.8シリーズは圧倒的に軽量コンパクトですね。
Nikonは長い事、24mm単焦点レンズはf/2.8Dのみでした。それが、AF-S 24mm f/1.4G EDが登場し、そして今回のf/1.8です。充実してきました。
ここでは、古いAiAF Nikkor 24mm f/2.8DとMTFを比較してみましょう。
●MTF曲線比較
▼AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED
▼AiAF Nikkor 24mm f/2.8D
さすがに新しいレンズは、コントラストもよく出ています。
どちらのレンズも中心部は大差ないのですが、周辺になるほど、新型が有利ですね。Dタイプは、画面隅はかなりボケボケでしたが、このMTFからも裏付けられています。
●スペック比較
|
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G
ED |
AiAF Nikkor 24mm
f/2.8D |
発売年 |
2015年9月17日 |
1993年12月 |
レンズ構成 |
9群12枚 (EDレンズ2枚) |
9群9枚 |
開放f値 |
f/1.8 |
f/2.8 |
最小絞り |
f16 |
f22 |
絞りバネ枚数 |
7枚(円形絞り) |
7枚 |
最短撮影距離 |
0.23m |
0.3m |
絞り方式 |
機械連結による自動絞り |
機械連結による自動絞り |
最大撮影倍率 |
0.20倍 |
0.11倍 |
フィルターサイズ |
72mm |
52mm |
AF動作方式 |
レンズ内蔵超音波モーター |
ボディ側モータ駆動 |
手ブレ補正機構 |
なし |
なし |
質量 |
355g |
260g |
寸法 |
77.5mm(最大径)x83.05mm |
64.5mm(最大径)x462mm |
フード |
HB-76(バヨネット式) |
NH-1(ねじ込み式別売り) |
こうしてみてみると、Dタイプのメリットは、ただひたすらコンパクト、ということに尽きます。
新型f/1.8Gの半分近い全長ですし、95gも軽量。
ただ、暗いレンズのほうが高解像度、というセオリーは、こと22年の開きがあると、当てはまりませんね。
Dタイプはデジタルではかなり厳しい評価にならざるを得ず、デジタルには新型をおすすめします。