木更津航空祭、飛行展示は午前で終了し、午後はCH-47JAチヌークの地上滑走と体験搭乗、音楽隊や地元の航行のチアリーディングなどの展示、航空機の地上展示となります。
なので、飛行展示が終わった段階で帰る人も多く、この時間はゆっくり地上展示を見られるし、昔は口が硬かった自衛隊の皆さんも、最近は機密に触れない範囲でかなりざっくばらんに話を聞けるので、割と面白い話が聞けたりするんですよね。

ヘリ主体の航空祭ですが、やはり多いのはシュペルピューマ(スーパーピューマ)ですね。AS 332 シュペルピューマからEC225シュペルピューマ MkII+(現H225)へと発展、日本では陸上自衛隊の要人輸送機として、また消防庁や警視庁、今回は来ていませんが海上保安庁も採用しています。
実はサイズ的にはUH-60と大差ないのですが、こちらのほうが大きく見えるのはキャビンがUH-60系よりも高いからでしょうか?
サイズ的に小さずぎず大きすぎず、エンジンの出力も大きく余裕があることから官民問わず多く使われているベストセラーのヘリコプターです。
そしてHondaJetは2機飛来。
成美トラスト保有のJA817Rは現在売り出し中の機体で7億円だそうです。共同運用も1口○千万円で募集していました。こちらは成田から顧客依頼による飛行だそうです。
もう1機のJA10YAは、オンリーユーエア所有の機体で、こちらも顧客依頼による飛行だそうです。お金持ちいるんですよ。
こちらは最新型の航続距離が少し長くなったHondaJet ELITE IIで、日本登録機体はまだこの1機のみ、去年導入されてまだ飛行時間は100時間程度とのこと。機体もピカピカでまだまだ新車ですね。
1時間100万円+αだそうです。宝くじ当たったら遊覧飛行を依頼したいですね(汗)
実際の費用はこちらをご参考に。
最新のUH-2汎用ヘリも。こちらはUH-1Jの後継機として、今後続々と就役していきます。ベースは民間のSUBARU BELL 412EPXで、元々BELLのベストセラーのヒューイを発展改良させた機体で、SUBARUとBELLの共同開発機となっています。
これまでの陸上自衛隊導入のUH-1シリーズはエンジンが1機でしたが、UH-2は2機搭載となり冗長性が向上して出力も向上しています。
とは言え1100hp級のPT6T-9ターボシャフトエンジン2機で、同じUH-1系でも米軍のUH-1Yヴェノムは1機最大1800hp(定格1500hp)ですから、ややパワーに余裕がないんですよね。このため、このヘリの重武装化は難しいと言われています。
今後攻撃ヘリが廃止される中、汎用ヘリの武装化も検討されているようですが、どうなんでしょうね?
三菱HCキャピタル保有のロビンソンR66、TURBINEと書かれているように、これまでロビンソンのヘリと言えば小型でレシプロエンジン(ピストンエンジン)のイメージでしたが、このR66は多くのヘリで主流のガスタービンエンジン化されています。
パイロットの方曰く、ガスタービンは軽量でパワーもあるし、何より燃料ジェットエンジン用のJP-1で、各空港で入手しやすいとのことでした。
航空機は今はジェットエンジンやガスタービンエンジンが主流で、レシプロエンジン派は今や小型機を中心とした少数派で、特に日本ではジェット燃料のほうが入手しやすいそうです。なるほど。
オスプレイ、今年も見られてよかったね。


そして今年も航空自衛隊の2トン半トラックが見られてよかった。軽く30年を超える車齢です。まだまだ現役でいてくれ~
ということで今回は帰投は見ず早めに帰途につきました。おしまい。