トラブルは続く…メインPCのグラボが死亡したので久しぶりにRADEONに帰ってきた

帰省時にタイヤを縁石に擦ってパンクさせてしまって10万円ぶっ飛んだ直後なのに…今度はメインPCのグラボが死んでしまいました…。

帰省から戻ってきて、PCを立ち上げて、その後スリープにさせて(普段はシャットダウンせずスリープさせてます)、再度立ち上げようとしたら、いつまでもディスプレイが点かないんです。
でもSSDのアクセスランプはチカチカ点滅しているし、PCが動いていないわけではなく、リモートデスクトップで繋いでみると、ちゃんと内部では立ち上がっているんですよね。

仕方ないのでリモートデスクトップ上で再起動をかけてみると、やっぱりディスプレイは点かず、本体からビープ音が。
ピー、ピッピッピ

マザボの説明書を見ると、グラフィックスカード検出エラーだそうです。

グラボを検出していないっぽい

何と! 一度マザボから取り外して清掃してみたりはしましたが…結果は変わらず。万事休す! グラボは2年半前に買ったGeForce RTX 3060でしたが、中古ですし、まあ仕方ないですね。

秋葉原に出向く

残念ながら壊れてしまったものは仕方がないので、新しいグラボを調達します。何せ急なので、あまり知識もなく、短時間であちこち調べまくりましたが、X(Twitter)のフォロワーさんよりこんなコメントを頂きました。

前世紀から長い事RADEONユーザー(それこそAMDに吸収される前のATi時代のAIW128からのユーザーでした)だったYamaroでしたが、2016年にRADEON HD 7750からnVIDIA Quadro K620に乗り換えて以来、8年ほどRADEONから遠ざかっていたんですよね。画像処理主体、そして動画編集となると、どうしても主流となっているGeForce系に重きを置かれるソフトが多いのが事実でして。
またRADEONユーザーならご存知、ドライバの不出来に泣かされた身からすると、何となく安牌なGeForceに慣れてしまって敬遠してしまっていました。

動画編集もするので、個人的にはVRAMの多さを重視。RTX 3060はミドルローエンドながら、当時としては上位機よりVRAMが12GBと多く、これはゲーマーではない自分としては理想的なバランスのグラボだったんですよね。今となっては3万円台で買える、ゲーマーでなければコスパの良いグラボでもあります。買った当時は7万円したんですけどね。
候補としては、予算的に8万円前後で以下の通りでした。

  • GeForce RTX 4060Ti 16GB:GeForceでVRAMが多く比較的安価、安いものは6万円代後半から
  • GeForce RTX 4070:VRAMは12GB、もっとあってもいいのに。安牌といえば安牌ですが、中途半端な気もする
  • RADEON RX 7700XT:VRAMは12GB。6万円台からあってコスパは良さそう
  • RADEON RX 7800XT:VRAMは16GB。RTX 4070の対抗馬ながら、価格は8万円台からとこちらもコスパは良さそう

という感じである程度調べて、秋葉原のPCショップ巡りをしました。ああ、本当は撮影に出かける予定でしたが、秋葉原巡りも楽しいものです。これだけネットで情報があふれる時代でも、やはり実店舗の良さってありますね、何事も。

パソコン工房ではこんな値札を発見!

買えたら良かったけど、多分今のケースに入らない

何と、7万円台前半! が、残念ながら店員さんに聞いたところ、売り切れてしまっているとのこと。値札下げるのを忘れていたようですが、この価格で買えた人はラッキーでしたね。
ただ、実際買えたとしても、うちの古いPCケースには入らなかったです。ちょうどHDDラックの部分に当たってしまっただろうね。

そして次に行ったドスパラ。店員さんに相談したところ、なるほど古くから知っていそうな中年の店員さん、自分と同じくらいの世代かな? ゲームはやらない、AdobeのLightroomやDavinci Resolveを使う事を話し、最初はRTX 4060Ti 16GBをおすすめしていましたが、RADEONってどうですかと話を振ったところ…

  • ドライバは昔の暗黒のサードパーティドライバが出回っていた時代の純正からしたら今のはまともです
  • Adobeのソフトとの親和性は、RADEONも歴史があるので昔ほど悪くはないと思う
  • 自作PC初心者ならRADEONは勧めないけど、暗黒時代のドライバで百戦錬磨なら多分トラブっても対処できるでしょう
  • RTX 4070は性能と価格が中途半端、もう1万円出せばRTX 4070 Superが買えて性能は雲泥の差、VRAM重視ならRTX 4060 Ti 16GBのほうがコスパは良い
  • RTX 4060 TiとRX 7800XTの価格差は1万円程度、物によっては大差ない、だったらRX 7700XTより少し予算を出せばRX 7800XTが買えます

とのことでした。実際、価格コムで最低8万円台からだったRX 7800XTですが、店頭では7万円台からありまして、今回はRADEONに軍配を上げたいな、となりました。

ASRock Radeon RX 7800 XT Challenger 16GB OC

今回は8万円を切る価格だったASRock Radeon RX 7800 XT Challenger 16GB OCに決めました。だって、RX 7700XTより1万円高いだけですから。それでVRAM16GB、これが決め手でした。
実に8年ぶりのRADEONですね。

いきなり洗礼を受けるw

早速RTX 3060を取り外して、ケース内を清掃したあと、ASRock Radeon RX 7800 XT Challenger 16GB OCを取り付けます。
写真の通り、今となってはASUSのRTX 3060、シングルファンで短いんですよね。実測で178mm程度しかないのです。現行モデルはデュアルファンになって長くなりましたが。
対してASRock Radeon RX 7800 XT Challenger 16GB OCは267mm、現代のグラボではこれでもだいぶ短い方です。
というのも近年のミドルクラス以上は、トリプルファンになっているモデルが多いんですよね。ASRockのこのモデルは、デュアルファンで比較的短いのも今回選んだポイントです。

実際取り付けてみると、デュアルファンでもギリギリの長さでした。いや~これトリプルファンの300mmを超える長さのモデルモデルだと、確実にケース内のHDDのラックに干渉していたなぁ。この選択で良かったです。
最近のグラボ、どんどん大型化していて、もはやCPUよりもスペースを取る存在に。それだけGPUが重視されている時代なわけですが、ちょっと最近やり過ぎな気がしないでもない。自作PCもニッチになってきているので、ゲーミング向けの極端なモデルが流行るのは無理もないですが。

今使っているケースは、10年以上使いまわしていて現在のトレンドではないし、部品も痛みが出てきているので、次にマザボ改装する際にはケースごと交換かな。
そしていつかはMicroATXの小さいケースにしたいと思っていたけど、この感じでは拡張性を考えると難しいですね。

さて電源を入れて、GeForceのドライバを削除(しようとしたけど一部消されず残っちゃったけどいいか)、そしてAMDからRADEONのドライバをインストールするも…

インストーラーがここから先全く進まず

インストーラー、止まってる! さすがRADEON、いきなり洗礼を受けました(笑) いや~、GeForceのドライバで躓くことはなかったから、さすがとしか言いようがない。
結局この後プログレスバーは進むことがなかったので、再起動した上で再インストール、今度は無事終了しました。
この辺りがRADEON、いやまだ序の口ですね。

確かにAV1コーデックの書き出しは速い

夏休みに花火をした時の動画、AV1コーデックで書き出してみました。今までH.265メインだったのですが、AV1コーデックの書き出しが速いと聞いて。
確かにDaviinci Resolveの無償版で元データがH.265の動画はかなり速い書き出しです。

ただ、NikonのRAW動画となると、やはり速度はそれなりになりますね。この辺り、もう少し使い込んでみたいと思います。ああ有償版も使いたいな…。

VRAMはフルに使っているので、やはり16GBあって正解でした

しかし、これを見ると、動画編集やる人にとってはGPUの性能は無視できないし、何よりVRAMをこれだけ使っているのを考えると、16GBでも余裕があるとは言えない感じですね。12GBのRTX 4070やRX 7700XTにしなくてよかったです。

RAW現像のAIノイズリダクションなど、その他使い勝手も試してみたいと思います。いずれにしろ、さすが新しい世代のミドルクラスGPUだけありますね。


比較的コンパクトなミドルクラスグラボ、2x8pin電源コネクタ仕様で少し前の電源でも問題なく使用可能です