何でもかんでもオートエリアAFで撮るのはダメよ

息子のサッカーの公式戦。先週雨で流れてしまい、昨日も朝雨が降っていたのでてっきりやらないと思っていた。が、中止連絡はない。
結局試合はあり、なんとか雨も降らず。

ギリギリ雨が降らずに試合ができてよかったね

サッカーは最近は3Dトラッキングで撮っています

NikonのZシリーズ、とりわけZ 9やZ 8のオートエリアAFは、まだSONYやCanonに遅れを取っているのかもしれない。まあ私は使ったことがないのでなんとも言えませんが。

もちろんオートエリアで全て解決すればそれで問題ないけど、人が入り乱れているサッカー、これを特定の被写体(私の場合は息子)だけを追わせるのはなかなかに難しいわけです。年内に発表されるであろうCanon EOS R1では、この被写体認識と食いつきについてはかなり自身があるようですね。

サッカーの撮影は、Nikon Z 9の推奨設定ガイドでは以下のようになっています。

https://download.nikonimglib.com/archive5/5ORF300lWmKP05wFCJE42mlZyD67/Z9_TG_AF_(Jp)02.pdf P18より抜粋


オートエリアは推奨していないし、そもそも特定被写体を追いたければオートでは初動から何を特定被写体としたいかは明示できないわけですね。
車でも、スポーツカーにATが採用される過渡期はああだこうだ言われましたが、今ではフルオートモードでMT車より早い変速と加速ができるようになりました。ミラーレス一眼もAFは過渡期であることには違いないですね。
ただ上の推奨設定は、AFエリアを限定させてしまうため、被写体を常にAFエリアに置きたいというとき専用ではありますね。もちろん、AFエリアを動かせばいいんでしょうけど、激しく動く被写体にAFエリアを大雑把にでも合わせるのって、一眼レフの時代と変わらないですからね。

私は、息子を主体としたいため、ここ最近は3Dトラッキング+親指AFで撮影しています。横切り応答は一番鈍い設定です。

ミラーレスになって3Dトラッキングがより活かせるように

Nikonの3Dトラッキングは、もう17年近く前の一眼レフであるNikon D3/D300から搭載されていますが、一眼レフはどうしてもAFエリアが画面中央になり、周辺ほど精度が落ちるため、RGB-3Dマルチパターン測光を使って被写体をある程度認識させて(当然現在のミラーレスと違って測光素子なので解像度は荒い)使えると言っても、サッカーのような激しい動きには対応できませんでした。
ミラーレスになって、被写体認識も出来るようになってから、この3Dトラッキングは割と使えるんですよ。これぞミラーレスのAFの利点と言えます。
上の写真も前後左右入り乱れていますが、ちゃんとピントはゼッケン5番の息子に来ていますね。

もちろん、同じような距離に人物が入り乱れると、まだエリアに迷いが生じたり、他にエリアを持っていかれることもあります。おそらくEOS R1はこの食いつきが相当すごいのでしょう。Z 9はその領域ではないため、適宜親指AFで不要ならAFを一旦止めて、AFエリアを外したら一旦親指AFを離して再度エリアに被写体を入れてAFを動作させる、この使い方がサッカー撮影にマッチしています。
完璧ではないけど、かなり精度良く歩留まりも悪くないです。

便利な機能は使いつつ、カメラの特性を知って、自分にとって最善の使い方をするのが一番では?と思いますね。
やれ被写体認識がクソだの何だのと言っていては始まらんのです。
もちろん改善はしてほしいので、時々メーカーに打ち上げはしているけどね。

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